JP5480259B2 - 動力伝達系路デバイスを潤滑する、耐摩耗組成物および方法 - Google Patents
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Description
本発明は、耐摩耗パッケージを含む潤滑組成物を提供する。本発明は、機械式デバイスを、上記デバイスを上記潤滑組成物で潤滑することによって、潤滑する方法にさらに関する。
動力伝達系路動力伝達デバイス(例えば、ギアもしくはトランスミッション)、特に、車軸フルイド(axle fluid)、オートマチックトランスミッションフルイド(ATF)、およびマニュアルトランスミッションフルイド(MTF))のための潤滑剤は、非常に困難な技術的課題、ならびに耐久性および清潔さを提供すると同時に、複数の、およびしばしば矛盾する潤滑要件を満たすための解決策を示す。耐久性に影響を及ぼす重要なパラメーターのうちの1つは、負荷および速度の種々の条件下での適切な保護をデバイスに提供することにおける、リン耐摩耗剤もしくは極圧添加剤の有効性である。しかし、上記リン耐摩耗剤もしくは極圧添加剤の多くは、硫黄を含む。環境的懸念が増大しつつあることに起因して、耐摩耗剤もしくは極圧添加剤中の硫黄の存在は、望ましくないものになりつつある。さらに、耐摩耗剤もしくは極圧添加剤を含む多くの潤滑組成物は、臭い、ならびに健康および環境にとって有害である可能性を生じる揮発性硫黄種を進化させる。
本発明者らは、本明細書で開示される潤滑組成物および方法が、(i)硫黄(代表的には、廃油からの排出物を低下もしくは防止する)、(ii)燃費/効率(代表的には、燃費/効率を改善する)、(iii)酸化制御(代表的には、酸化を低下もしくは防止する)、(iv)摩擦性能、(v)摩耗および/もしくは極圧性能(代表的には、低下もしくは防止する)、ならびに(vi)沈着物制御のうちの少なくとも1つの受容可能なレベルを提供し得ることを発見した。
(a)ヒドロキシカルボン酸の誘導体;および
(b)リン化合物のアミンもしくは金属塩であって、ここで上記金属塩は、1価金属(例えば、ナトリウム、リチウムもしくはカリウム)を含む、リン化合物のアミンもしくは金属塩
を含む。
(a)ヒドロキシカルボン酸の誘導体;および
(b)リン化合物のアミン塩(リン化合物の無灰分塩ともいわれ得る)
を含む。
(a)ヒドロキシカルボン酸の誘導体;および
(b)(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、もしくは(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかである、リン化合物のアミンもしくは金属塩
を含む。
(a)式(1a)および/もしくは式(1b)の化合物によって表され得る耐摩耗剤:
(b)(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、もしくは(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかであり得る、リン化合物のアミンもしくは金属塩、
を含み、ここで
n’は、式(1b)については0〜10であり、式(1a)については1〜10であり;
pは、1〜5であり;
YおよびY’は、独立して、−O−、>NH、>NR3、または(1b)におけるY基およびY’基の両方を一緒にするか、もしくは(1a)における2つのY基を一緒にしてかつ2つの>C=O基の間にR1−N<基を形成することによって形成される、イミド基であり;
Xは、式(1a)および/もしくは式(1b)の結合価を満たすために、独立して、−CH2−、>CHR4もしくは>CR4R5、>CHOR6、もしくは>C(CO2R6)2、−CH3、−CH2R4もしくはCHR4R5、−CH2OR6、もしくは−CH(CO2R6)2、≡C−R6(ここで≡は、3価の結合価に等しく、式(1a)にのみ適用される)またはこれらの混合物であり(代表的には、上記式(1a)もしくは式(1b)の化合物は、ヒドロキシ含有(すなわち、>CHOR6(ここでR6は水素))である)少なくとも1つのXを有する);
R1およびR2は、独立して、ヒドロカルビル基(代表的には、1〜150個の炭素原子を含む)であり;
R3は、ヒドロカルビル基であり;
R4およびR5は、独立して、ケト含有基(例えば、アシル基)、エステル基もしくはヒドロカルビル基であり;そして
R6は、独立して、水素もしくはヒドロカルビル基(代表的には、1〜150個の炭素原子を含む)である。
(a)ヒドロキシカルボン酸の誘導体であって、ここで上記ヒドロキシカルボン酸は酒石酸である、ヒドロキシカルボン酸の誘導体;および
(b)(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかである、リン化合物のアミンもしくは金属塩
を含む。
(a)ヒドロキシカルボン酸の誘導体(代表的には、上記ヒドロキシカルボン酸は、酒石酸である);および
(b)リン化合物(代表的には、(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかであり得る、リン化合物のアミンもしくは金属塩)
を含む。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
動力伝達系路デバイスを潤滑する方法であって、該方法は、該動力伝達系路デバイスに、潤滑粘性の油および耐摩耗パッケージを含む潤滑組成物を供給する工程を包含し、ここで該耐摩耗パッケージは、
(a)式(1a)および/もしくは式(1b)の化合物によって表され得る耐摩耗剤:
ならびに
(b)リン化合物
を含み、
ここで
n’は、式(1b)については0〜10であり、式(1a)については1〜10であり;pは、1〜5であり;
YおよびY’は、独立して、−O−、>NH、>NR 3 、または(1b)においてはY基およびY’基の両方を一緒にするか、もしくは(1a)においては2つのY基を一緒にし、かつ2つの>C=O基の間にR 1 −N<基を形成することによって形成されるイミド基であり;
Xは、式(1a)および/もしくは式(1b)の結合価を満たすために、独立して、−CH 2 −、>CHR 4 もしくは>CR 4 R 5 、>CHOR 6 もしくは>C(CO 2 R 6 ) 2 、−CH 3 、−CH 2 R 4 もしくはCHR 4 R 5 、−CH 2 OR 6 もしくは−CH(CO 2 R 6 ) 2 、≡C−R 6 、またはこれらの混合物であるが、ただし≡C−R 6 は、式(1a)にのみ適用され;
R 1 およびR 2 は、独立して、ヒドロカルビル基であり;
R 3 は、ヒドロカルビル基であり;
R 4 およびR 5 は、独立して、ケト含有基(例えば、アシル基)、エステル基もしくはヒドロカルビル基であり;そして
R 6 は、独立して、水素、もしくは代表的には、1〜150個の炭素原子を含むヒドロカルビル基である、
方法。
(項目2)
前記リン化合物は、リン化合物のアミンもしくは金属塩であり、該リン化合物のアミンもしくは金属塩は、
(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または
(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記リン化合物のアミンもしくは金属塩は、(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステルである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記リン化合物のアミンもしくは金属塩は、(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記リン化合物は、
(i)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または
(ii)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステル
のいずれかである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
式(1a)および(1b)は、ヒドロキシ含有である少なくとも1つのXを有する、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記式(1a)および式(1b)の化合物は、イミド、ジエステル、ジアミド、ジイミド、エステル−アミド、エステル−イミド、イミド−アミドからなる群より選択されるヒドロキシカルボン酸の誘導体である、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、イミド、ジエステル、ジアミド、およびエステル−アミドからなる群より選択される、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、酒石酸由来である、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記耐摩耗パッケージは、前記潤滑組成物のうちの0.01重量%〜10重量%、もしくは0.05重量%〜5重量%で存在する、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記式(1a)もしくは式(1b)の化合物は、前記潤滑組成物のうちの0.005重量%〜10重量%、もしくは0.025重量%〜2.5重量%で存在する、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記リン化合物は、前記潤滑組成物のうちの0.005重量%〜10重量%、もしくは0.05重量%〜2.5重量%で存在する、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
前記潤滑組成物は、該潤滑組成物のうちの0.3重量%より高い、もしくは0.4重量%〜5重量%の硫黄含有量を有する、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記動力伝達系路デバイスは、マニュアルトランスミッションもしくはギア、ギアボックス、車軸ギア、またはオートマチックトランスミッションである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記動力伝達系路デバイスは、マニュアルトランスミッション、ギア、もしくはギアボックスである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目16)
前記動力伝達系路デバイスは、オートマチックトランスミッションもしくは車軸ギアである、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目17)
前記潤滑組成物は、有機スルフィド、もしくはその混合物をさらに含む、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記有機スルフィドは、ポリスルフィド、チアジアゾール化合物、もしくはこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記潤滑組成物は、ポリイソブテン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、マレイン酸無水物−スチレンコポリマーのエステル、マレイン酸無水物−オレフィンコポリマーのエステル、およびこれらの混合物からなる群より選択される粘性改変剤をさらに含む、前述の項目のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記粘性改変剤は、ポリメタクリレートである、項目19に記載の方法。
(項目21)
前記粘性改変剤は、前記潤滑組成物のうちの5重量%〜60重量%、もしくは12重量%より多く55重量%までで存在する、項目19〜20のいずれか1項に記載の方法。
(項目22)
潤滑粘性の油および耐摩耗パッケージを含む、潤滑組成物であって、ここで該耐摩耗パッケージは、
(a)式(1a)および/もしくは式(1b)の化合物によって表され得る耐摩耗剤:
および
(b)
(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または
(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステル
のうちのいずれかである、リン化合物のアミンもしくは金属塩:
を含み、
ここで
n’は、式(1b)については0〜10であり、式(1a)については1〜10であり;pは、1〜5であり;
YおよびY’は、独立して、−O−、>NH、>NR 3 、もしくはY基およびY’基の両方を一緒にし、かつ2つの>C=O基の間にR 1 −N<基を形成することによって形成されるイミド基であり;
Xは、式(1a)および/もしくは式(1b)の結合価を満たすために、独立して、−CH 2 −、>CHR 4 もしくは>CR 4 R 5 、>CHOR 6 、もしくは>C(CO 2 R 6 ) 2 、−CH 3 、−CH 2 R 4 もしくはCHR 4 R 5 、−CH 2 OR 6 、もしくは−CH(CO 2 R 6 ) 2 、≡C−R 6 、またはこれらの混合物であり、ただし、≡C−R 6 は、式(1a)にのみ適用され;
R 1 およびR 2 は、独立して、ヒドロカルビル基であり;
R 3 は、ヒドロカルビル基であり;
R 4 およびR 5 は、独立して、ケト含有基、エステル基もしくはヒドロカルビル基であり;そして
R 6 は、独立して、水素もしくはヒドロカルビル基である、
潤滑組成物。
(項目23)
前記式(1a)および式(1b)の化合物は、ヒドロキシカルボン酸の誘導体である、項目22に記載の潤滑組成物。
(項目24)
前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、イミド、ジエステル、ジアミド、およびエステル−アミドからなる群より選択される、項目23に記載の潤滑組成物。
(項目25)
前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、酒石酸由来である、項目23〜24のいずれか1項に記載の潤滑組成物。
本発明は、上記で開示されるように、機械式デバイスを潤滑するための潤滑組成物および方法を提供する。代表的には、上記機械式デバイスは、動力伝達系路デバイス(ギアもしくはトランスミッションが挙げられる)である。
上記耐摩耗パッケージは、上記で開示されるように、2種の耐摩耗剤を含む。
一実施形態において、式(1a)および/もしくは式(1b)由来の1つの耐摩耗剤は、ヒドロキシカルボン酸の誘導体を含む。上記ヒドロキシカルボン酸(代表的には、酒石酸)の誘導体はまた、防錆剤および腐食防止剤、摩擦改変剤、耐摩耗剤および解乳化剤として機能し得る。一実施形態において、上記ヒドロキシカルボン酸の誘導体はまた、摩擦改変特性を有し得る。
ここで
n’は、式(1b)については0〜10、0〜6、もしくは0〜4であり、式(1a)については1〜4、もしくは1〜2であり;
pは、1〜5、もしくは1〜2、または1であり;
YおよびY’は、独立して、−O−、>NH、>NR3、またはY基およびY’基の両方を一緒にし、かつ2つの>C=O基の間にR1−N<基を形成することによって生成されるイミド基であり;
Xは、式(1a)および/もしくは式(1b)の結合価を満たすために、独立して、−CH2−、>CHR4もしくは>CR4R5、>CHOR6、もしくは>C(CO2R6)2、−CH3、−CH2R4もしくはCHR4R5、−CH2OR6、もしくは−CH(CO2R6)2、≡C−R6(ここで≡は、3価の結合価に等しく、式(1a)にのみ適用され得る)またはこれらの混合物であり(代表的には、上記式(1a)もしくは式(1b)の化合物は、ヒドロキシル含有(すなわち、>CHOR6(ここでR6は水素である))である少なくとも1つのXを有する);
R1およびR2は、独立して、ヒドロカルビル基(代表的には、1〜150個、4〜30個、もしくは6〜20個、もしくは10〜20個、もしくは11〜18個の炭素原子を含む)であり;
R3は、ヒドロカルビル基であり;
R4およびR5は、独立して、ケト含有基(例えば、アシル基)、エステル基もしくはヒドロカルビル基であり;そして
R6は、独立して、水素もしくはヒドロカルビル基(代表的には、1〜150個、もしくは4〜30個の炭素原子を含む)である。
本明細書で使用される場合、用語「(チオ)リン」とは、硫黄含有リン酸もしくは硫黄非含有リン酸のいずれかを意味する。
AおよびA’は、独立して、H、もしくは1〜30個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり;
各R基およびR”基は、独立して、ヒドロカルビル基であり;
各R’は、独立して、R、H、もしくはヒドロキシアルキル基であり;
Yは、独立して、R’、もしくはRO(R’O)P(O)−CH(A’)CH(A)−によって表される基(例えば、RO(R’O)P(O)−CH2CH(CH3)−)であり;
x’は、0〜1の範囲であり(一実施形態において、x’=0である場合、R’は、ヒドロキシアルキル基である);そして
mおよびnはともに、ゼロでない正数であるが、ただし、(m+n)の和は、4に等しく;
Mは、金属イオンであり;
tは、1から4まで(もしくは1から2まで)変動する整数であり;そして
qおよびeは、有理数であり、その合計は、tを満たすために完全な結合価を提供するが、ただしqは、0.1〜1.5(もしくは0.1〜1)の範囲内であり、そしてeは、0〜0.9の範囲内である。
AおよびA’は、独立して、H、もしくは1〜30個の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり;
各R基およびR”基は、独立して、ヒドロカルビル基であり;
各R’は、独立して、R、H、もしくはヒドロキシアルキル基であり;
Yは、独立して、R’、もしくはRO(R’O)P(O)−CH(A’)CH(A)−によって表される基(例えば、RO(R’O)P(O)−CH2CH(CH3)−)であり;
x’は、0〜1の範囲であり(一実施形態において、x’=0である場合、R’は、ヒドロキシアルキル基である);
mおよびnはともに、ゼロでない正数であるが、ただし(m+n)の和は、4に等しい。
一実施形態において、上記硫黄非含有のリン化合物のアミン塩は、以下のプロセスによって得られる/得られ得、上記プロセスは、アミンと、(i)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または(ii)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルのいずれかとを反応させる工程を包含する。
(i)リン酸処理剤(phosphating agent)(例えば、P2O5、P4O10、もしくはこれらの等価物)と、アルコールとを反応させて、モノリン酸エステルおよび/もしくはジリン酸エステルを形成する工程;
(ii)上記リン酸エステルと、アルキレンオキシドとを反応させて、リン酸のヒドロキシ置換されたジエステルを形成する工程;および
(iii)上記リン酸のヒドロキシ置換されたジエステルを、アミンおよび/もしくは金属と反応させて、塩形成する工程を包含する。
(調製実施例1)
工程A:リンペントキシド(219g,約1.54mol)を、窒素雰囲気中、約60℃〜約70℃において撹拌しながら、約1.5時間にわたってゆっくりと、イソオクチルアルコール(約602g,約4.63mol)を含むフラスコに添加する。次いで、上記混合物を、約90℃へと加熱し、約5時間にわたって保持する。上記生成物を冷却する。上記生成物の分析から、リン含有量が約11.6重量%であることが示される。
調製実施例2は、調製実施例1の工程Aおよび工程Bと類似の手順を使用して、調製される。しかし、工程Aに関しては、化学量論的量のプロピレンオキシド(209g,3.60mol)を、イソオクチルリン酸(約952g,約3.43mol)に添加する。次いで、上記混合物を約75℃へと4時間にわたって加熱する。工程Aの得られた生成物は、約9.65重量%のリン含有量を有する。工程Bに関しては、工程Aの生成物(約208g,約0.374mol)を、上記フラスコ中で加熱し、ビス−(2−エチルヘキシル)アミン(約97.5g,約0.404mol)を、約40分間にわたって滴下漏斗を介して滴下する。次いで、上記反応温度を約75℃へと上昇させ、約5時間にわたって保持する。得られた生成物は、約6.6重量%のリン含有量を有する。
調製実施例3は、調製実施例1と類似の手順において調製される。しかし、調製実施例3の工程Aは、リンペントキシド(約189g,約1.33mol)、メチルアミルアルコール(約408g,約4mol)を反応させる。上記リンペントキシドを、約75分にわたって約60℃の温度で添加する。次いで、上記生成物を約70℃へと加熱し、約1.5時間にわたって保持する。得られた生成物は、約13.7重量%のリン含有量を有する。工程Bを、工程Aの生成物(240g/molの等重量に基づいて171.7g,0.719mol)と、約1.1当量のプロピレンオキシド(約46.0g,約0.791mol)とを反応させることによって行う。得られた生成物は、約10.96重量%のリン含有量を有する。工程Cは、工程Bの生成物(約200g,約0.71mol)を約60℃において窒素雰囲気下で加熱し、リンペントキシド(約33g,約0.23mol)と反応させることによって行う。上記反応発熱は、約87℃に達する。約65℃へと冷却して、上記フラスコを、この温度で約1.5時間にわたって保持する。次いで、上記フラスコを、約40℃へと冷却し、続いて、ビス−(2−エチルヘキシル)アミン(約200g,約0.83mol)を約1.5時間にわたって滴下する。次いで、上記フラスコを約75℃へと加熱し、約2時間にわたって保持する。上記生成物は、約8.6重量%のリン含有量および約2.8重量%の窒素含有量を有する。
調製実施例4を調製するプロセスは、調製実施例2のものに類似である。しかし、工程Aに関しては、上記フラスコは、メチルアミルリン酸(約154.4g,約0.647mol)を含み、約25℃において、窒素雰囲気下で、1,2−エポキシヘキサデカン(約163.0g,約0.679mol)を、約1.5時間にわたって添加漏斗を介して滴下する。次いで、上記混合物を約75℃へと加熱し、約4時間にわたって保持する。上記生成物は、約6.7重量%のリン含有量を有する。次いで、工程Aの生成物を、窒素雰囲気下で約60℃へと加熱し、リンペントキシド(約33g,約0.23mol)を2等分して、約1.5時間にわたって添加する。上記温度を、約75℃において約1.5時間にわたって保持した。次いで、上記生成物を窒素下で約40℃へと加熱し、ビス−(2−エチルヘキシル)アミン(約144.8g,約0.596mol)を、1.5時間にわたって添加漏斗を介して滴下した。次いで、上記温度を約70℃へと上昇させ、約2時間にわたって保持する。上記生成物は、約6.6重量%のリン含有量および約2.1重量%の窒素含有量を有する。
一実施形態において、上記潤滑組成物は、有機スルフィド、もしくはその混合物をさらに含む。一実施形態において、上記有機スルフィドは、ポリスルフィド、チアジアゾ−ル化合物、もしくはこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む。
チアジアゾ−ルの例としては、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾ−ル、もしくはそのオリゴマー、ヒドロカルビル置換された2,5−ジメルカプト−1,3−4−チアジアゾ−ル、ヒドロカルビルチオ置換された2,5−ジメルカプト−1,3−4−チアジアゾ−ル、もしくはそのオリゴマーが挙げられる。ヒドロカルビル置換された2,5−ジメルカプト−1,3−4−チアジアゾ−ルのオリゴマーは、代表的には、2,5−ジメルカプト−1,3−4−チアジアゾ−ルユニット間で硫黄−硫黄結合を形成して、上記チアジアゾ−ルユニットの2つ以上のオリゴマーを形成することによって、形成する。
一実施形態において、上記ポリスルフィド分子のうちの少なくとも50重量%は、トリスルフィドもしくはテトラスルフィドの混合物であり得る。他の実施形態において、上記ポリスルフィド分子のうちの少なくとも55重量%、もしくは少なくとも60重量%は、トリスルフィドもしくはテトラスルフィドの混合物であり得る。
一実施形態において、上記潤滑組成物は、摩擦改変剤をさらに含む。異なる実施形態において、上記摩擦改変剤は、上記潤滑組成物のうちの0重量%〜5重量%、もしくは0.1重量%〜4重量%、もしくは0.25重量%〜3.5重量%、もしくは0.5重量%〜2.5重量%、もしくは1重量%〜2.5重量%、もしくは0.05重量%〜0.5重量%で存在し得る。
上記潤滑油組成物は、潤滑粘性の天然油もしくは合成油、水素化分解、水素化、水素化仕上げ(hydrofinishing)、および未精製の、精製のおよび再精製の油およびこれらの混合物から得られる油を含む。
本発明の組成物は、必要に応じて、少なくとも1つの他の性能添加剤をさらに含む。上記他の性能添加剤としては、金属不活化剤、界面活性剤、分散剤、粘性改変剤、分散粘性改変剤、抗酸化剤、腐食防止剤、消泡剤、解乳化剤、流動点硬化剤、シール膨潤剤(seal swelling agent)、およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明の方法は、種々の動力伝達系路デバイスを潤滑するために有用であり得る。上記動力伝達系路デバイスは、ギア、ギアボックス、車軸ギア、トラクションドライブトランスミッション、オートマチックトランスミッションもしくはマニュアルトランスミッションのうちの少なくとも1つを含む。一実施形態において、上記動力伝達系路デバイスは、マニュアルトランスミッションもしくはギア、ギアボックス、または車軸ギアであり得る。
D6121.得られた結果は以下である:
(i)炭化水素置換基(すなわち、脂肪族(例えば、アルキルもしくはアルケニル)、脂環式(例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル)置換基、および芳香族置換された、脂肪族置換された、および脂環式で置換された芳香族置換基、ならびに環式置換基)。ここで上記環は、上記分子の別の部分を解して完成している(例えば、2個の置換基が一緒になって環を形成する);
(ii)本発明の文脈において、上記置換基の主に炭化水素性質を変化させない置換された炭化水素置換基(すなわち、非炭化水素基(例えば、ハロ(特に、クロロおよびフルオロ)、ヒドロキシ、アルコキシ、メルカプト、アルキルメルカプト、ニトロ、ニトロソ、およびスルホキシ)を含む置換基);
(iii)ヘテロ置換基(すなわち、主に炭化水素特徴を有すると同時に、本発明の文脈において、炭素原子から別に構成される、環もしくは鎖中の炭素以外のものを含む置換基);ならびに
(iv)ヘテロ原子は、硫黄、酸素、窒素を含み、ピリジル、フリル、チエニルおよびイミダゾリルとして置換基を含む。一般に、わずか2個、好ましくはわずか1個の、非炭化水素置換基が、上記ヒドロカルビル基中の10個の炭素原子ごとに存在し;代表的には、上記ヒドロカルビル基中に非炭化水素置換基は存在しない。
Claims (18)
- 機械式デバイスを潤滑する方法であって、該方法は、該機械式デバイスに、潤滑粘性の油および耐摩耗パッケージを含む、潤滑組成物を供給する工程を包含し、ここで該耐摩耗パッケージは、
(a)C11〜C18酒石酸である、ヒドロキシカルボン酸の誘導体および
(b)リン化合物のアミン塩であるリン化合物であって、該アミン塩は、
(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または
(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステル
のいずれかである、リン化合物
を含み、該機械式デバイスは、マニュアルトランスミッションもしくはギア、ギアボックス、車軸ギア、またはオートマチックトランスミッションである、方法。 - 前記リン化合物は、(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステルである、請求項1に記載の方法。
- 前記リン化合物のアミン塩は、(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルである、請求項1に記載の方法。
- 前記耐摩耗パッケージは、前記潤滑組成物のうちの0.05重量%〜5重量%で存在する、請求項1に記載の方法。
- 前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、前記潤滑組成物のうちの0.025重量%〜2.5重量%で存在する、請求項1に記載の方法。
- 前記リン化合物は、前記潤滑組成物のうちの0.05重量%〜2.5重量%で存在する、請求項1に記載の方法。
- 前記潤滑組成物は、有機スルフィド、もしくはその混合物をさらに含み、該有機スルフィ
ドは、ポリスルフィド、チアジアゾール化合物、もしくはこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。 - 前記潤滑組成物は、ポリイソブテン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、マレイン酸無水物−スチレンコポリマーのエステル、マレイン酸無水物−オレフィンコポリマーのエステル、およびこれらの混合物からなる群より選択される粘性改変剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記潤滑組成物は、該潤滑組成物のうち0.4重量%〜5重量%の硫黄含有量を有する、請求項1に記載の方法。
- 機械式デバイスを潤滑するための、潤滑粘性の油および耐摩耗パッケージを含む潤滑組成物であって、該耐摩耗パッケージは、
(a)C11〜C18酒石酸である、ヒドロキシカルボン酸の誘導体および
(b)リン化合物のアミン塩であるリン化合物であって、該アミン塩は、
(i)(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステル、または
(ii)(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステル
のいずれかである、リン化合物
を含み、該機械式デバイスは、マニュアルトランスミッションもしくはギア、ギアボックス、車軸ギア、またはオートマチックトランスミッションである、組成物。 - 前記リン化合物は、(チオ)リン酸のヒドロキシ置換されたジエステルである、請求項10に記載の組成物。
- 前記リン化合物のアミン塩は、(チオ)リン酸のリン酸化ヒドロキシ置換されたジエステルもしくはトリエステルである、請求項10に記載の組成物。
- 前記耐摩耗パッケージは、前記潤滑組成物のうちの0.05重量%〜5重量%で存在する、請求項10に記載の組成物。
- 前記ヒドロキシカルボン酸の誘導体は、前記潤滑組成物のうちの0.025重量%〜2.5重量%で存在する、請求項10に記載の組成物。
- 前記リン化合物は、前記潤滑組成物のうちの0.05重量%〜2.5重量%で存在する、請求項10に記載の組成物。
- 前記潤滑組成物は、有機スルフィド、もしくはその混合物をさらに含み、該有機スルフィドは、ポリスルフィド、チアジアゾール化合物、もしくはこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の組成物。
- 前記潤滑組成物は、ポリイソブテン、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、マレイン酸無水物−スチレンコポリマーのエステル、マレイン酸無水物−オレフィンコポリマーのエステル、およびこれらの混合物からなる群より選択される粘性改変剤をさらに含む、請求項10に記載の組成物。
- 前記潤滑組成物は、該潤滑組成物のうち0.4重量%〜5重量%の硫黄含有量を有する、請求項10に記載の組成物。
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