JP5476586B2 - 放射線検査システム - Google Patents

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本発明は、被検体を挟むように放射線源及び放射線検出器を配置するとともに、放射線源及び放射線検出器を同一方向に並行移動させて被検体を走査する放射線検査システムに係わり、特に、放射線検出器に対する放射線源の相対位置及び照射方向が異なる条件で複数回の走査を行う放射線検査システムに関する。
例えば原子力や火力の発電プラント、化学プラント、及び石油プラント等に設置された配管の健全性を確保するため、放射線撮影装置を用いて配管(被検体)の内部を非破壊検査するニーズが増加している。プラントの配管は狭隘な場所に設置されていることが多く、一般的なX線CT装置を用いることが困難である。そのため、例えばラミノグラフィと呼ばれる撮影方法を採用した検査装置が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。一般的なX線CT装置では、放射線源(X線発生器)及び放射線検出器を固定し、それらの間に配置した被検体を例えば360°(最低でも、180°+放射線ビームの広がり角度)回転させることにより、複数の方向から被検体の透過画像を撮影し、画像再構成演算により被検体内部の断層画像又は立体画像を生成する。これに対し、特許文献1に記載の検査装置では、配管を挟むように放射線源及び放射線検出器を配置するとともに、放射線源及び放射線検出器を配管の長軸方向に並行移動させて配管を走査することにより、複数の方向から配管の透過画像を撮影し、画像再構成演算により配管内部の断層画像または立体画像を生成する。したがって、配管の周囲に放射線源及び放射線検出器を回転させる余裕がない場合でも、配管の検査が行えるようになっている。
特許文献1に記載の配管の撮影方法を、図17を用いて詳しく説明する。例えば、図17(a)→図17(b)→図17(c)の順で示すように、放射線源1及び放射線検出器2を配管3の長軸方向(図中右方向)に一定の速度で並行移動させて配管3を走査する。この走査の間、放射線源1からは定常的に円錐状の放射線ビーム(コーンビーム)が照射される。放射線検出器2は、所定の時間間隔で(言い換えれば、所定の移動間隔で)、放射線源1から照射され配管3を透過した放射線の強度分布(2次元分布)を検出して配管3の透過画像を生成する。このとき、配管3の内部の点3aを透過する放射線は、図17(a)中点線矢印Aで示す方向から始まり、図17(b)中点線矢印Bで示す方向を経て、図17(c)中点線矢印Cで示す方向で終了する。したがって、放射線源1から照射される放射線ビームの広がり角度(コーンビーム角度)をθ(例えば30°〜60°程度)とすれば、走査の間に配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲(言い換えれば、前述した点線矢印Aから点線矢印Cまでの角度範囲)もθとなる。
上述した検査装置において、配管の断層像又は立体像の再現性を向上させるためには、放射線の透過角度範囲を大きくすることが望まれる。そこで、放射線検出器に対する放射線源の相対位置及び照射方向が異なる条件で被検体を複数回走査することにより、透過角度範囲を総合して大きくする方法が提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
詳しく説明すると、例えば、放射線ビームの広がり角度θ=30°である場合において、1回目の走査では、放射線源の照射方向を放射線検出器の検出面に垂直な方向から+15°傾けた方向とし、これに対応して放射線検出器と放射線源との相対位置を設定する。2回目の走査では、放射線源の照射方向を放射線検出器の検出面に垂直な方向から−15°傾けた方向とし、これに対応して放射線検出器と放射線源との相対位置を設定する。このような条件で2回走査することにより、総合的な透過角度範囲を60°とすることが可能である。したがって、配管の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。
あるいは、例えば、放射線ビームの広がり角度θ=30°である場合において、1回目の走査では、放射線源の照射方向を放射線検出器の検出面に垂直な方向とし、これに対応して放射線検出器と放射線源との相対位置を設定する。2回目の走査では、放射線源の照射方向を放射線検出器の検出面に垂直な方向から+45°傾けた方向とし、これに対応して放射線検出器と放射線源との相対位置を設定する。3回目の走査では、放射線源の照射方向を放射線検出器の検出面に垂直な方向から−45°傾けた方向とし、これに対応して放射線検出器と放射線源との相対位置を設定する。このような条件で3回走査することにより、総合的な透過角度範囲を90°とすることが可能である。したがって、配管の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。
また、特許文献2では、各回の走査開始前に校正用ファントムを取り付け、その際に放射線検出器から得られた透過画像に基づき、放射線源と放射線検出器との相対位置を計測する。これにより、放射線源と放射線検出器との相対位置の誤差を低減し、配管の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。
特開2008−275352号公報 特開2009−276142号公報
上記特許文献2では、配管の断層像又は立体像の再現性を向上させるため、各回の走査開始前に(言い換えれば、放射線検出器に対する放射線源の相対位置及び照射方向を設定する度に)校正用ファントムを取り付けて放射線源と放射線検出器との相対位置を計測する。そのため、検査時間の短縮の面で改善の余地があった。
本発明の目的は、検査時間を短縮しつつ、被検体の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる放射線検査システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、放射線源と、前記放射線源に対して被検体を挟んで配置され、前記放射線源から照射され前記被検体を透過した放射線の強度分布を検出して前記被検体の透過画像を生成する放射線検出器と、前記放射線源及び前記放射線検出器を同一方向に並行移動させて前記被検体を走査する走査機構と、前記放射線検出器に対する前記放射線源の相対位置及び照射方向を変更する照射方向可変機構と、前記照射方向可変機構及び前記走査機構を制御して前記放射線源の相対位置及び照射方向が異なる条件で前記被検体を複数回走査し、その際に前記放射線検出器から得られた複数の透過画像に基づき前記被検体の断層像又は立体像を構築する制御演算装置とを備えた放射線検査システムにおいて、前記制御演算装置は、前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算する焦点位置誤差演算手段と、前記焦点位置誤差演算手段で演算された前記放射線源の焦点位置の誤差に基づき前記複数の透過画像を補正する画像補正手段とを有する。
(2)上記(1)において、好ましくは、焦点位置誤差演算手段は、前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布が重なり合うはずのピークのずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算する。
(3)上記(1)において、好ましくは、焦点位置誤差演算手段は、前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布を各点の微分係数の誤差が小さくなるように重なり合わせるためのずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算する。
本発明によれば、例えば校正用ファントムを用いる場合と比べ、検査時間を短縮しつつ、被検体の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。
本発明の一実施形態における放射線検査システムの全体構成を表す概略図である。 本発明の一実施形態における放射線源及びその駆動機構を放射線検出器側から見た図である。 本発明の一実施形態における1回目の走査での放射線源の相対位置及び照射方向を表す図と透過角度範囲を表す図である。 本発明の一実施形態における2回目の走査での放射線源の相対位置及び照射方向を表す図と透過角度範囲を表す図である。 本発明の一実施形態における1回目の走査での放射線源の照射方向と2回目の走査での放射線源の照射方向とを重ねて表す図である。 本発明の一実施形態における1回目の走査での透過角度範囲と2回目の走査での透過角度範囲とを重ねて表す図である。 本発明の一実施形態における1回目の走査の際で放射線源が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器から得られた出力分布を表す図、2回目の走査の際で放射線源が同じ目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布を表す図、及びそれらの出力分布の重ねて表す図であり、放射線源の焦点位置に誤差が生じない場合を示す。 本発明の一実施形態における1回目の走査での放射線源の照射方向と2回目の走査での放射線源の照射方向とを重ねて表す図であり、放射線源の焦点位置に誤差が生じた場合を示す。 本発明の一実施形態における1回目の走査の際で放射線源が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器から得られた出力分布と2回目の走査の際で放射線源が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器から得られた出力分布とを表す図であり、放射線源の焦点位置に誤差が生じた場合を示す。 本発明の他の実施形態における1回目の走査での放射線源の相対位置及び照射方向を表す図と透過角度範囲を表す図である。 本発明の他の実施形態における2回目の走査での放射線源の相対位置及び照射方向を表す図と透過角度範囲を表す図である。 本発明の他の実施形態における3回目の走査での放射線源の相対位置及び照射方向を表す図と透過角度範囲を表す図である。 本発明の他の実施形態における1回目の走査での放射線源の照射方向と2回目の走査での放射線源の照射方向と3回目の走査での放射線源の照射方向とを重ねて表す図である。 本発明の他の実施形態における1回目の走査での透過角度範囲と2回目の走査での透過角度範囲と3回目の走査での透過角度範囲とを重ねて表す図である。 本発明の他の実施形態における1回目の走査の際で放射線源が任意の目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布と2回目の走査の際で放射線源が同じ目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布とを表す図、3回目の走査の際で放射線源が同じ目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布を表す図、及びそれらの出力分布の重ねて表す図であり、放射線源の焦点位置に誤差が生じない場合を示す。 本発明の他の実施形態における1回目の走査の際で放射線源が任意の目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布と2回目の走査の際で放射線源が同じ目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布と3回目の走査の際で放射線源が同じ目標位置に走査されたときに放射線検出器から得られた出力分布とを表す図であり、放射線源の焦点位置に誤差が生じた場合を示す。 従来技術における1回の走査での透過角度範囲を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、保温材で覆われた配管3の内部を検査する放射線検査システムを例にとって説明する。
図1は、本実施形態における放射線検査システムの全体構成を表す図である。
この図1において、放射線検査システムは、大別して、透過画像撮影装置4と、制御演算装置5とで構成されている。
透過画像撮影装置4は、配管3の径方向一方側(図1中上側)に配置された放射線源1(例えばX線発生器)と、配管3に対して放射線源1とは反対側(図1中下側)に配置された(言い換えれば、放射線源1に対して配管3を挟んで配置された)放射線検出器2と、これら放射線源1及び放射線検出器2を配管3の長軸方向(図1中矢印方向)に並行移動させて配管3を走査する走査機構6とを備えている。
走査機構6は、配管3の長軸方向に配設された複数の支持脚7と、これら支持脚7で支持され配管3の長軸方向に延在するガイドレール8と、このガイドレール8に沿ってスライド可能に設けられた例えばコの字状のアーム9と、このアーム9をガイドレール8に沿ってスライドさせる駆動装置(図示せず)とを備えている。アーム9の下部には放射線検出器2が取り付けられ、アーム9の上部には放射線源駆動機構10を介し放射線源1が取り付けられている。そして、アーム9をガイドレール8に沿ってスライドさせることにより、放射線源1と放射線検出器2の相対的な位置関係を保持したまま、放射線源1と放射線検出器2を配管3の長軸方向に並行移動させて配管3を走査するようになっている。
走査の間、放射線源1からは円錐状の放射線ビーム(コーンビーム)が照射される。放射線検出器2は、所定の時間間隔で(言い換えれば、所定の移動間隔で)、放射線源1から照射され配管3を透過した放射線の強度分布(2次元分布)を検出して配管3の透過画像Pを生成するようになっている。なお、放射線検出器2の検出面は、走査機構6の走査方向に対して平行となっている。
なお、以降、座標系は、配管3の長軸方向(すなわち、走査機構6の走査方向)をx方向、放射線源1と放射線検出器2との配列方向(図1中上下方向)をy方向、これらx方向及びy方向に対して垂直な方向をz方向として定義する。
図2は、放射線源1及び放射線源駆動機構10を放射線検出器2側(図1中下側)から見た図である。
この図2において、放射線源駆動機構10は、アーム9の上部に固定された支持枠11と、この支持枠11内にx方向(すなわち、走査機構6の走査方向)にスライド可能に設けられ、放射線源1をx方向に回転可能に支持する台座12と、支持枠11に対して台座12をx方向にスライドさせる駆動装置13と、台座12に対して放射線源1をx方向に回転させて放射線源1の照射窓1aの回転位置を変更させる回転装置(図示せず)とを備えている。
前述の図1に戻り、制御演算装置5は、例えば、制御・画像取込装置14と、画像補正装置15と、画像再構成装置16と、記憶装置記憶装置17A,17Bとを備えている。制御・画像取込装置14は、放射線源駆動機構10の駆動装置13を駆動制御して、放射線検出器2に対する放射線源1の相対位置を変更するとともに、放射線源駆動機構10の回転装置を駆動制御して、放射線検出器2に対する放射線源1の照射方向を変更する。また、走査機構6の駆動装置を駆動制御して、放射線源1及び放射線検出器2を配管3の長軸方向に一定の速度で並行移動させて配管3を走査する。そして、走査の間に、放射線検出器2からの透過画像Pを取り込み、記憶装置17Aに保存させるようになっている。
本実施形態の要部である画像補正装置15は、記憶装置17Aに保存された複数の透過画像Pを補正し(詳細は後述)、補正後の透過画像P’を記憶装置17Aに保存させる。画像再構成装置16は、記憶装置17Aに保存された複数の透過画像P,P’に基づき配管3の断層像又は立体像を構築し、その断層像又は立体像を記憶装置17Bに保存させるようになっている。
なお、上述した制御演算装置5の構成は一例であり、例えば記憶装置17A,17Bを別体ではなく同一の記憶装置となるように構成してもよい。
ここで、本実施形態においては、制御・画像取込装置14の制御により、放射線検出器2に対する放射線源1の相対位置及び照射方向が異なる条件で2回走査するようになっている。その詳細を以下説明する。
図3(a)は、1回目の走査での放射線源1の相対位置及び照射方向を表す図であり、図3(b)は、1回目の走査での投影角度範囲を表す図である。図4(a)は、2回目の走査での放射線源1の相対位置及び照射方向を表す図であり、図4(b)は、2回目の走査での投影角度範囲を表す図である。なお、本実施形態では、放射線源1から照射される放射線ビームの広がり角度(コーンビーム角度)θ=40°程度である場合を例にとって説明する。
図3(a)で示すように1回目の走査では、放射線源1は、放射線検出器2のx方向中心線CLからx方向負側(すなわち、走査方向とは反対方向)に距離d(但し、距離dは、放射線検出器2のx方向幅寸法Wの半分より小さくなるように設定した値)だけ移動した相対位置に設定する。そして、放射線検出器2が放射線源1からの放射線ビーム全体をカバーできるように、放射線源1の照射方向を設定する。すなわち、放射線源1の照射方向を放射線検出器2の検出面に垂直な方向から例えば+15°程度傾けた方向に設定する。このときの放射線源1の焦点位置Fから放射線検出器2の検出面に対し垂直な線PLを引けば、図示のように放射線ビームの広がり角度θ=θ+θ(但し、θ>θ)となり、例えばθ=30°程度、θ=10°程度となる。そして、このような条件で1回目の走査を行えば、図3(b)で示すように、配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲は、放射線ビームの広がり角度θと同じになる。
図4(a)で示すように2回目の走査では、放射線源1は、放射線検出器2のx方向中心線CLからx方向正側(すなわち、走査方向)に距離dだけ移動した相対位置に設定する。そして、放射線検出器2が放射線源1からの放射線ビーム全体をカバーできるように、放射線源1の照射方向を設定する。すなわち、放射線源1の照射方向を放射線検出器2の検出面に垂直な方向から例えば−15°程度傾けた方向に設定する。このときの放射線源1の焦点位置Fから放射線検出器2の検出面に対し垂直な線PLを引けば、図示のように放射線ビームの広がり角度θ=θ+θとなる。そして、このような条件で2回目の走査を行えば、図4(b)で示すように、配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲は、放射線ビームの広がり角度θと同じになる。
そして、上述した2回の走査を行うことにより、放射線ビームの広がり角度を総合して大きくすることができ、放射線の透過角度範囲も総合して大きくすることができる。すなわち、図5で示すように、放射線源1の焦点位置F,Fが同じとして1回目の走査における放射線の照射方向と2回目の走査における放射線の照射方向を重ねれば、総合的な放射線ビームの広がり角度を2θ(例えば60°程度)と大きくすることができる。なお、本実施形態では、後述する放射線源1の焦点位置の誤差の演算のために、あえて、1回目の走査における放射線ビームの広がり角度と2回目の走査における放射線ビームの広がり角度との間でオーバラップする角度範囲2θ(例えば20°程度)を生じさせている。そして、図6で示すように、総合的な放射線の透過角度範囲も2θと大きくすることができる。
ところで、上述したように放射線源駆動機構10によって放射線源1を移動させて放射線源1の相対位置を変更したり、放射線源1を回転させて放射線源1の照射方向を変更したりすることから、1回目の走査における放射線源1の焦点位置Fと2回目の走査における放射線源1の焦点位置Fとの相対的な関係に誤差が生じる可能性がある。そこで、本実施形態においては、画像補正装置15は、1回目の走査の際で放射線源1が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)と、2回目の走査で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)とを照合する。そして、前述した出力分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量(誤差)を演算する。その詳細を以下説明する。
まず、例えば放射線源1の焦点位置FとFの間にずれが生じない理想的な場合について説明する。例えば、1回目の走査の際で放射線源1が任意の目標位置に移動されたときに図7(a)で示すような出力分布が得られ、2回目の走査の際で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに図7(b)で示すような出力分布が得られる。これらの出力分布は、放射線の透過距離に応じて放射線の減衰が変動するために生じる出力分布である。そして、1回目の走査の出力分布と2回目の走査の出力分布を照合すれば、図7(c)で示すように重なり合うはずである。
しかし、例えば図8で示すように放射線源1の焦点位置FとFの間にx方向及びy方向のずれが生じた場合は、図9で示すように1回目の走査の出力分布と2回目の走査の出力分布が重なり合わない。そこで、1回目の走査の出力分布と2回目の走査の出力分布が重なり合うはずの出力ピーク点のずれ量を演算し(なお、出力分布にノイズが重畳する場合には、多項式等の近似曲線を作成してもよい)、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量を演算する。具体的には、1回目の走査の出力分布における出力ピーク点のx方向位置と2回目の走査の出力分布における出力ピーク点のx方向位置との差を演算し、その差を放射線源1の焦点位置FとFの間のx方向ずれ量(x方向誤差)Δxとする。また、1回目の走査の出力分布における出力ピーク値I1と2回目の走査の出力分布における出力ピーク値I2との差ΔIを演算する。そして、放射線の強度が放射線源1の焦点位置と放射線検出器2との距離の2乗に比例する関係を用いて、下記の数式1により、放射線源1の焦点位置FとFの間のy方向ずれ量(x方向誤差)Δyを演算する。なお、yは、1回目の走査における放射線源1の焦点位置のy座標値である。
Figure 0005476586
そして、画像補正装置15は、求めたΔx,Δyにより、2回目の走査における放射線源1の焦点位置Fを補正し、さらに、2回目の走査の際に放射線検出器2から得られた透過画像Pを補正する。具体例の一つとしては、1回目の走査における放射線源1の焦点位置x(n=1,2,…)での透過画像Pに対応するため、2回目の走査における放射線源1の焦点位置x+Δxでの透過画像Pと焦点位置xn−1+Δxでの透過画像Pから補間して(例えば加重平均処理により)2回目の走査における放射線源1の焦点位置xでの透過画像を生成する。さらに、放射線源1の焦点位置のy方向のずれ量Δyにより発生する拡大率を補正する。このようにして補正した透過画像P’は、記憶装置17Aに保存する。
以上のようにして本実施形態においては、1回目の走査の出力分布と2回目の走査の出力分布とを照合して、それら出力分布が重なり合うはずの出力ピーク点のずれ量を演算し、そのずれ量に基づき放射線源1の焦点位置の誤差を演算し、その誤差に基づき2回目の走査での複数の透過画像Pを補正する。そして、1回目の走査での複数の透過画像Pと2回目の走査での複数の補正透過画像P’に基づき配管3の断層像又は立体像を構築する。したがって、配管3の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。また、例えば校正用ファントムを用いる場合と比べ、検査時間を短縮することができる。
なお、上記一実施形態においては、1回目の走査での放射線源1の相対位置と2回目の走査での放射線源1の相対位置を、放射線検出器2のx方向中心線CLに対し対称となるように設定した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、1回目の走査での放射線ビームの広がり角度と2回目の走査での放射線ビームの広がり角度との間でオーバラップする角度範囲を生じさせるように設定すればよいのであって、非対称となるように設定してもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の他の実施形態を図10〜図16により説明する。なお、本実施形態において、上記一実施形態と同等の部分は同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御・画像取込装置14の制御により、放射線検出器2に対する放射線源1の相対位置及び照射方向が異なる条件で3回走査するようになっている。その詳細を以下説明する。
図10(a)は、1回目の走査での放射線源1の相対位置及び照射方向を表す図であり、図10(b)は、1回目の走査での投影角度範囲を表す図である。図11(a)は、2回目の走査での放射線源1の相対位置及び照射方向を表す図であり、図11(b)は、2回目の走査での投影角度範囲を表す図である。図12(a)は、3回目の走査での放射線源1の相対位置及び照射方向を表す図であり、図13(b)は、3回目の走査での投影角度範囲を表す図である。なお、本実施形態では、放射線源1から照射される放射線ビームの広がり角度(コーンビーム角度)θ=40°程度である場合を例にとって説明する。
図10(a)で示すように1回目の走査では、放射線源1は、放射線検出器2のx方向中心線CLからx方向負側(すなわち、走査方向とは反対方向)に距離d(但し、距離dは、放射線検出器2のx方向幅寸法Wの半分より大きくなるように設定した値)だけ移動した相対位置に設定する。そして、放射線検出器2が放射線源1からの放射線ビーム全体をカバーできるように、放射線源1の照射方向を設定する。すなわち、放射線源1の照射方向を放射線検出器2の検出面に垂直な方向から例えば+45°程度傾けた方向に設定する。このときの放射線源1の焦点位置Fから放射線検出器2の検出面に対し垂直な線PLを引けば、図示のように放射線ビームの広がり角度θ=θ−θ(但し、θ>θ,θ<θ/2となり、例えばθ=55°程度、θ=15°程度となる。そして、このような条件で1回目の走査を行えば、図10(b)で示すように、配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲は、放射線ビームの広がり角度θと同じになる。
図11(a)で示すように2回目の走査では、放射線源1は、放射線検出器2のx方向中心線CLからx方向正側(すなわち、走査方向)に距離dだけ移動した相対位置に設定する。そして、放射線検出器2が放射線源1からの放射線ビーム全体をカバーできるように、放射線源1の照射方向を設定する。すなわち、放射線源1の照射方向を放射線検出器2の検出面に垂直な方向から例えば−45°程度傾けた方向に設定する。このときの放射線源1の焦点位置Fから放射線検出器2の検出面に対し垂直な線PLを引けば、図示のように放射線ビームの広がり角度θ=θ−θとなる。そして、このような条件で2回目の走査を行えば、図11(b)で示すように、配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲は、放射線ビームの広がり角度θと同じになる。
図12(a)で示すように3回目の走査では、放射線源1は、放射線検出器2のx方向中心線CL上に位置する相対位置に設定する。そして、放射線源1の照射方向を放射線検出器2の検出面に垂直な方向に設定する。そして、このような条件で3回目の走査を行えば、図12(b)で示すように、配管3の内部の点3aを透過する放射線の透過角度範囲は、放射線ビームの広がり角度θと同じになる。
そして、上述した3回の走査を行うことにより、放射線ビームの広がり角度を総合して大きくすることができ、放射線の透過角度範囲も総合して大きくすることができる。すなわち、図13で示すように、放射線源1の焦点位置F,F,Fが同じとして1回目の走査における放射線の照射方向と2回目の走査における放射線の照射方向と3回目の走査における放射線の照射方向を重ねれば、総合的な放射線ビームの広がり角度を2θ(例えば110°程度)と大きくすることができる。なお、本実施形態では、後述する放射線源1の焦点位置の誤差の演算のために、あえて、1回目の走査における放射線ビームの広がり角度と3回目の走査における放射線ビームの広がり角度との間でオーバラップする角度範囲(θ/2−θ)(例えば5°程度)を生じさせている。そして、図14で示すように、総合的な放射線の透過角度範囲も2θと大きくすることができる。
ここで、本実施形態においても、1回目の走査における放射線源1の焦点位置Fと2回目の走査における放射線源1の焦点位置Fと3回目の走査における放射線源1の焦点位置Fとの相対的な関係に誤差が生じる可能性がある。そこで、本実施形態においては、画像補正装置15は、1回目の走査の際で放射線源1が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)と、3回目の走査で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)とを照合する。そして、前述した出力分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量(誤差)を演算する。同様に、2回目の走査の際で放射線源1が任意の目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)と、3回目の走査で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに放射線検出器2から得られた放射線の走査方向強度分布(出力分布)とを照合する。そして、前述した出力分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量(誤差)を演算する。その詳細を以下説明する。
まず、例えば放射線源1の焦点位置FとFとFの間にずれが生じない理想的な場合について説明する。例えば、1回目の走査の際で放射線源1が任意の目標位置に移動されたときに図15(a)で示すような出力分布が得られ、2回目の走査の際で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに図15(b)で示すような出力分布が得られ、3回目の走査の際で放射線源1が同じ目標位置に移動されたときに図15(b)で示すような出力分布が得られる。そして、1回目の走査の出力分布と2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を照合すれば、図15(c)で示すように、1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布はオーバラップ範囲OVで重なり合い、2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布はオーバラップ範囲OVで重なり合うはずである。
しかし、例えば放射線源1の焦点位置FとFの間にx方向及びy方向のずれが生じ、放射線源1の焦点位置FとFの間にx方向及びy方向のずれが生じた場合は、図16で示すように1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布が重なり合わず、2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布が重なり合わない。
そこで、各点の微分係数の誤差が小さくなるように1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるためのずれ量を演算し、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量を演算する。具体的には、3回目の走査の出力分布の端部において、上述したずれが生じない場合のオーバラップ範囲OVを包含するように探索部分Eaを設定し、1回目の走査の出力分布の端部において、探索部分Eaと同じ幅の探索部分Ebを設定する。そして、探索部分Ea,Ebにおける各点の微分係数を差分計算等により演算し、探索部分Ebをずらして探索部分Eaに重ね合わせたときの各点の微分係数の二乗誤差の総和が最小となるように反復計算を行う。これにより、1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるためのx方向のずれ量が求められ、これを放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量Δxとする。また、1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるための出力値のずれ量ΔIが求められ、上記の数式1(但し、1回目の走査における放射線源1の焦点位置のy座標値yに代えて、3回目の走査における放射線源1の焦点位置のy座標値yとする)により、放射線源1の焦点位置FとFの間のy方向ずれ量(x方向誤差)Δyを演算する。
そして、画像補正装置15は、求めたΔx,Δyにより、1回目の走査における放射線源1の焦点位置Fを補正し、さらに、1回目の走査の際に放射線検出器2から得られた透過画像Pを補正する。このようにして補正した透過画像P’は、記憶装置17Aに保存する。
同様に、各点の微分係数の誤差が小さくなるように2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるためのずれ量を演算し、これに基づき放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量を演算する。具体的には、3回目の走査の出力分布の端部において、上述したずれが生じない場合のオーバラップ範囲OVを包含するように探索部分Ecを設定し、2回目の走査の出力分布の端部において、探索部分Ecと同じ幅の探索部分Edを設定する。そして、探索部分Ec,Edにおける各点の微分係数を差分計算等により演算し、探索部分Edをずらして探索部分Ebに重ね合わせたときの各点の微分係数の二乗誤差の総和が最小となるように反復計算を行う。これにより、2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるためのx方向のずれ量が求められ、これを放射線源1の焦点位置FとFの間のずれ量Δxとする。また、2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布を重なり合わせるための出力値のずれ量ΔIが求められ、上記の数式1(但し、1回目の走査における放射線源1の焦点位置のy座標値yに代えて、3回目の走査における放射線源1の焦点位置のy座標値yとする)により、放射線源1の焦点位置FとFの間のy方向ずれ量(x方向誤差)Δyを演算する。
そして、画像補正装置15は、求めたΔx,Δyにより、2回目の走査における放射線源1の焦点位置Fを補正し、さらに、2回目の走査の際に放射線検出器2から得られた透過画像Pを補正する。このようにして補正した透過画像P’は、記憶装置17Aに保存する。
以上のようにして本実施形態においては、1回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布とを照合して、それら出力分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、そのずれ量に基づき放射線源1の焦点位置の誤差を演算し、その誤差に基づき1回目の走査での複数の透過画像Pを補正する。同様に、2回目の走査の出力分布と3回目の走査の出力分布とを照合して、それら出力分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、そのずれ量に基づき放射線源1の焦点位置の誤差を演算し、その誤差に基づき2回目の走査での複数の透過画像Pを補正する。そして、1回目の走査での複数の補正透過画像P’と2回目の走査での複数の補正透過画像P’と3回目の走査での複数の透過画像Pに基づき配管3の断層像又は立体像を構築する。したがって、配管3の断層像又は立体像の再現性を向上させることができる。また、例えば校正用ファントムを用いる場合と比べ、検査時間を短縮することができる。
なお、上記他の実施形態においては、1回目の走査での放射線源1の相対位置と2回目の走査での放射線源1の相対位置を、放射線検出器2のx方向中心線CLに対し対称となるように設定した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、1回目の走査での放射線ビームの広がり角度範囲と3回目の走査での放射線ビームの広がり角度範囲との間でオーバラップする角度範囲を生じさせ、かつ、2回目の走査での放射線ビームの広がり角度範囲と3回目の走査での放射線ビームの広がり角度範囲との間でオーバラップする角度範囲を生じさせるように設定すればよいのであって、非対称となるように設定してもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、放射線検出器2に対する放射線源1の相対位置及び照射方向を変更する照射方向可変機構として、放射線源1を移動させるとともに回転させる放射線源駆動機構10を備えた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、放射線検出器2を移動させる放射線検出器駆動機構をさらに備えた構成としてもよい。また、例えば、放射線源1を回転させる放射線源駆動機構と、放射線検出器2を移動させる放射線検出器駆動機構とを備えた構成としてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
1 放射線源
2 放射線検出器
3 配管(被検体)
4 透過画像撮影装置
5 制御演算装置
6 走査機構
10 放射線源駆動機構(照射方向可変機構)
16 画像補正装置(焦点位置誤差演算手段、画像補正手段)

Claims (3)

  1. 放射線源と、
    前記放射線源に対して被検体を挟んで配置され、前記放射線源から照射され前記被検体を透過した放射線の強度分布を検出して前記被検体の透過画像を生成する放射線検出器と、
    前記放射線源及び前記放射線検出器を同一方向に並行移動させて前記被検体を走査する走査機構と、
    前記放射線検出器に対する前記放射線源の相対位置及び照射方向を変更する照射方向可変機構と、
    前記照射方向可変機構及び前記走査機構を制御して前記放射線源の相対位置及び照射方向が異なる条件で前記被検体を複数回走査し、その際に前記放射線検出器から得られた複数の透過画像に基づき前記被検体の断層像又は立体像を構築する制御演算装置とを備えた放射線検査システムにおいて、
    前記制御演算装置は、
    前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布が重なり合うはずの部分のずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算する焦点位置誤差演算手段と、
    前記焦点位置誤差演算手段で演算された前記放射線源の焦点位置の誤差に基づき前記複数の透過画像を補正する画像補正手段とを有することを特徴とする放射線検査システム。
  2. 請求項1記載の放射線検査システムにおいて、
    焦点位置誤差演算手段は、
    前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布が重なり合うはずのピークのずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算することを特徴とする放射線検査システム。
  3. 請求項1記載の放射線検査システムにおいて、
    焦点位置誤差演算手段は、
    前記複数回の走査のうちの一回の走査の際で前記放射線源が任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、前記複数回の走査のうちの他の回の走査の際で前記放射線源が前記任意の目標位置に移動されたときに前記放射線検出器から得られた放射線の強度分布と、を照合して、それら放射線の強度分布を各点の微分係数の誤差が小さくなるように重なり合わせるためのずれ量を演算し、そのずれ量に基づき前記放射線源の焦点位置の誤差を演算することを特徴とする放射線検査システム。
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