JP5475383B2 - 分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置 - Google Patents

分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば複写機、スキャナ、ファックス、プリンタ等に搭載され、複数のシートをシート給送部との間で一枚ずつ分離するための分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置に関する。
従来から、シート給送装置に搭載される分離パッドとしては、給紙ローラに当接する第1分離パッドと、第1分離パッドよりシート給紙方向の下流側位置で給紙ローラに当接する第2分離パッドとを備えるものが提案されている(特許文献1)。
この提案では、第1分離パッドによるシートの分離と、第1分離パッドと摩擦力の異なる第2分離パッドによるシートの分離とによってシートを2回分離することにより、広範囲の種類(コシ、厚み、表面の粗さ等)のシートを分離することができるとしている。
また、従来の他のシート給送装置として、軸方向に凹凸部が形成された櫛歯形状の給紙ローラを有し、凹部に対向する位置に分離パッド側に設けたリブを凸部の径方向にオーバーラップさせたものが提案されている(特許文献2)。
この提案では、給紙ローラと分離パッドとにより搬送路に送り出されるシートを、リブと給紙ローラの凹部との間に挟み込んで該シートを幅方向に波状に撓ませることにより、特に厚さの薄いシートの分離性能を向上させることができるとしている。
特開2001−063854号公報 特開2002−234624号公報
しかしながら、上記特許文献1の分離パッドにおいては、分離性能を向上するために摩擦力が異なる2種類の分離パッドを用いているが、コシ、厚み、表面の粗さ等が異なる全ての種類のシートに対して十分な分離性能を発揮することはできない。また、分離パッドが二つあることによる搬送力の低下を考慮したものではない。
一方、上記特許文献2のシート給送装置では、分離パッドと、給紙ローラとが接しているため、一定の摩擦力が発生しており、上記特許文献1と同様に分離機構は多様なシートには対応していない。なお、厚いシートはコシが強いため、リブと給紙ローラの凹部との間に挟み込んでシートを分離する際にはオーバーラップしたリブ自体は殆ど撓まず、シートも撓み難いため、結果的に、負荷(以下、「分離負荷」という。)が過大になってしまう。このため、搬送速度が低下したりシートが破損したりする等の可能性がある。すなわち、特許文献2に記載のシート給送装置は、上記特許文献1と同様に、コシ、厚み、表面の粗さ等が異なる全ての種類のシートに対して十分な分離性能を発揮できず、分離負荷に伴うシート搬送力の低下を考慮したものではない。
そこで、本発明は、シートの種類にかかわらず、シートに対する分離負荷を最適化して十分なシートの分離性能を得ることができると共に、所望の搬送力を得ることができる分離パッド及びシート給送装置並びに画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の分離パッドは、シート給送部との間で前記シート給送路内にニップ部を形成すると共に前記ニップ部を通じて複数枚のシートを1枚ずつ分離して給送するための分離パッド部を備え、前記分離パッド部は、前記シート給送部との間でシートを挟み込む第1分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートと接触する第2分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートを前記シート給送部側に押圧する押圧領域とを有し、前記分離パッド部の前記押圧領域に対応する表面は、前記第1分離領域及び前記第2分離領域よりも小さい摩擦係数で形成されており、前記押圧領域は、前記シート給送部と前記分離パッド部とでシートを挟み込む領域となる前記ニップ部からシートの給送方向下流側に延設されていることを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明のシート給送装置は、上記分離パッド部を有するシート分離機構を備えたことを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明の画像読取装置は、上記分離パッド部を有するシート分離機構と、前記分離パッド部よりもシート給送方向の下流側に設けられて前記シートの画像を読み取る画像読取部とを備えたことを特徴とする。
本発明は、シートの種類にかかわらず、シートに対する分離負荷を最適化して十分なシートの分離性能を得ることができると共に、所望の搬送力を得ることができるという効果を奏する。
実施形態1に係る分離パッドを設けた画像読取装置の概略断面図。 実施形態1に係る分離パッドの概略平面図。 実施形態1に係る分離パッドを示す図2のA−A矢視図。 実施形態1に係る分離パッドを示す図2のB−B矢視図。 実施形態2に係る分離パッドの形状変形例を示す概略平面図。 実施形態2に係る分離パッドの形状変形例を示す概略平面図。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る分離パッドを設けたシートシート給送装置を備えた画像読取装置を示す概略断面図である。また、図2は、本発明の実施形態1に係る分離パッドの概略平面図である。さらに、図3は図1のA−A矢視図であり、図4は図2のB−B矢視図である。
図示するように、本実施形態の画像読取装置(画像処理装置)10は、コンピュータ等の情報処理装置に通信ケーブル等で接続されて用いられるものであり、情報処理装置からの指示等に基づいて、原稿(シート)Sを順次搬送しながら原稿Sの画像を読み取るスキャナ装置としての一例である。
具体的には、本実施形態の画像読取装置10は、原稿Sを積載する給紙トレイ(シート載置部)11が装置本体12に対して開閉可能に支持された構造を有する。また、給紙トレイ11は、閉じた状態で原稿Sの給紙口を覆い、開いた状態(図1の状態)で原稿Sが積載される。
さらに、給紙トレイ11に積載される複数枚の原稿Sは、給紙ローラ(給送ローラ)13と分離パッド20とによって最も下の原稿から1枚ずつ分離されて給送路等を含む搬送路に送り出される。
詳細には、分離パッド20は、原稿Sの給送路内において、給紙ローラ13との間で原稿Sを挟み込む領域となるニップ部を形成するものである。ここで、ニップ部は、装置本体12を上下に分割した構成部品である上部ユニット12aと下部ユニット12bとの間において、分離パッド20と給紙ローラ13とを対向して配置し、両者を接触させることで形成される。
そして、給紙トレイ11に積載される複数枚の原稿Sは、給紙ローラ13を回転させることにより、分離パッド20と給紙ローラ13との間でニップ部を通じて1枚ずつ分離されながら装置内部の搬送路内に給送される。また、搬送路に給送される原稿Sは、さらに、搬送ローラ対14,15により下流側に向かって順次搬送され、画像読取部である読取センサ16,17により表裏両面の画像読取が行われた後、搬送ローラ対18,19により装置外に排紙される。
以下、図1、及び図2〜図4を参照して、本実施形態の分離パッド20について詳細に説明する。図示するように、本実施形態の分離パッド20は、装置本体12の給紙ローラ13に対向する部分(実際には図1の上部ユニット12a側)に装着される。そして、分離パッド20とこれに対向する給紙ローラ13との間でニップ部を形成し、そのニップ部を通じて複数枚の原稿Sを1枚ずつ分離して給送することになる。
また、このような分離パッド20を構成する分離パッド部21は、給紙ローラ13との間で原稿Sを挟み込む第1分離領域100を有する。
さらに、分離パッド部21は、給紙ローラ13と接触しない位置で原稿Sと接触する第2分離領域200と、給紙ローラ13と接触しない位置で原稿Sを給紙ローラ13側に押圧する押圧領域300とを有する。
そして、本実施形態では、第2分離領域200は、第1分離領域100の幅方向の両外側にそれぞれ設けられている。
なお、分離パッド20(分離パッド部21)は、弾性変形(撓み変形)する部材、例えば、樹脂やゴム等の基材から形成されている。
さらに、このような分離パッド20には、原稿Sに接触する側を構成する分離パッド部21の原稿接触面側とは反対側において、分離パッド部21を給紙ローラ13側に付勢するスポンジ等からなる付勢部30が設けられている。このような付勢部30を設けることにより、分離パッド20から給紙ローラ13側に向かって原稿Sを付勢することが可能となる。付勢部30は、分離パッド20の裏面側の全面にわたって設けてもよいし、部分的に島状に設けてもよい。あるいは、付勢部30は、二層構造として各層が異なる形状であってもよい。
このような構成の分離パッド20は、第1分離領域100と給紙ローラ13との間でニップ部を形成した状態において、給送ローラ13側から第1分離領域100に対して押圧された状態となる。このとき、図3に示すように、分離パッド20の第1分離領域100に対応する部分が、給紙ローラ13側とは反対側に弾性変形(撓み変形)した状態となる。
また、このように分離パッド20が撓み変形した状態では、原稿Sの給送方向(図2の矢印X方向)における第2分離領域200は、第1分離領域100よりも下流側に位置している。
一方、このとき、第2分離領域200の表面は、図4に示すように、給紙ローラ13による原稿Sの押圧方向において、第1分離領域100の表面よりも給紙ローラ13側に位置している。なお、押圧領域300についても給紙ローラ13と接触しない位置に設けられているため、押圧領域300の表面も第2分離領域と同様の位置となる。
さらに、本実施形態の分離パッド20は、原稿Sの給送方向の上流側に第1摩擦領域21aが設けられ、この第1摩擦領域21aより原稿Sの給送方向の下流側に上記第1分離領域100及び第2分離領域200となる第2摩擦領域21bが設けられている。
ここで、第1摩擦領域21aは、例えば、本実施形態では、分離パッド20の幅方向に沿って設けられた帯状領域211を有する。また、この第1摩擦領域21aは、帯状領域211の両端部から原稿Sの給送方向にそれぞれ延設された一対の突出領域212を有する。これら一対の突出領域212は、上記の帯状領域211から連続して櫛歯状に形成されている。なお、本実施形態では、一対の突出領域212をそれぞれ同一寸法(長さ及び幅寸法等)としている。
一方、第2摩擦領域21bは、一対の突出領域の間に対応する部分、具体的には、一対の突出領域211と押圧領域100との間に対応する部分において、原稿Sの給送方向に一対の突出領域211(第1摩擦領域21a)を超えて延設された第1分離領域100を有する。また、本実施形態では、このような第2摩擦領域21bは、上述した一対の突出領域211から原稿Sの給送方向に所定量突設された第2分離領域200を有する。
このように本実施形態の分離パッド20は、原稿Sの給送方向の上流側に第1摩擦領域21aが配置される一方、この第1摩擦領域21aよりも原稿Sの給送方向の下流側に第2摩擦領域21bが配置された構造となっている。また、このような構成の分離パッド部21は、上下に二層構造となっている。すなわち、分離パッド部21には、原稿Sの給紙ローラ13に対向する側の上層表面に第1摩擦領域21a及び押圧領域300が設けられ、上層から開口する側の下層表面に第2摩擦領域21bが設けられている。さらに、分離パッド部20の第1摩擦領域21aの表面は、第2摩擦領域21bよりも小さい摩擦係数で形成されている。
また、本実施形態の分離パッド20は、並列する第1分離領域100の間に対応する部分、すなわち、分離パッド部21の幅方向中央部の給紙ローラ13と接触しない位置において、原稿Sを給紙ローラ13側に押圧する押圧領域300が設けられている。このような分離パッド20の押圧領域300は、上記の帯状領域211から連続して形成されており、上述した一対の突出領域211と同一表面を構成している。
このような分離パッド20の押圧領域300の表面は、第2摩擦領域21bよりも小さい摩擦係数、例えば、本実施形態では、第1摩擦領域21aと同等の摩擦係数で形成されている。このため、第1摩擦領域21aは原稿Sをニップ部へガイドする領域となり、第2摩擦領域21b(第1分離領域100及び第2分離領域200)は複数枚の原稿Sを1枚に分離する領域となる。
さらに、本実施形態では、分離パッド20の押圧領域300は、分離パッドと給紙ローラ13との間で原稿Sを挟み込む領域となるニップ部に対応する部分よりも原稿Sの給送方向の下流側に向かって所定量突出して設けられている。すなわち、ニップ部を通過する原稿Sは、ニップ部およびニップ部の下流側において、この押圧領域300により給紙ローラ13側に押圧されるようになっている。
ここで、このような分離パッド20の押圧領域300は、ニップ部に対応する位置、すなわち、ニップ部に間接的に押圧力を付与する位置に設けられているが、給紙ローラ13に対向する領域には設けられておらず、実質的に給紙ローラ12と接触しない位置で原稿Sを給紙ローラ12側に押圧する領域となる。
また、分離パッド20の第1摩擦領域21a及び第2分離領域200についても、上記押圧領域300と同様に、給紙ローラ13とは接触しない位置に設けられている。一方、分離パッド20の第2摩擦領域21b(第1分離領域100)は、給紙ローラ13と対向する位置に設けられていることから、給紙ローラ13又は原稿Sと当接(接触)する。
このため、本実施形態の分離パッド20は、給紙ローラ13との間で原稿Sをニップした状態において、分離パッド部21の押圧領域300に対向する原稿表面が給紙ローラ13の隙間にオーバーラップするよう弾性変形する(図4参照)。
一方、分離パッド部21の第2摩擦領域21bに対向する原稿表面は、図3に示すように、給紙ローラ13により押し込まれるため、分離パッド21は、押圧領域300に対応する原稿表面よりも分離パッド20の装着部側(実際には図1の上部ユニット12a側)に弾性変形する。
このように分離パッド20と給紙ローラ13との間でニップ部を形成することにより、給紙ローラ13の回転によって取り込まれる原稿Sは、その幅方向に沿って波状に撓み変形しながら給送されることになる。
詳細には、給紙トレイ11にセットされる複数枚の原稿Sは、まず、先端部側が分離パッド20の第1摩擦領域21aに当接した後、第1摩擦領域21aにより給送方向にガイドされ、自重により原稿Sの下層部分から先細りながらニップ部に進む。ここで、第1摩擦領域21aは、他の部分と比べて原稿Sとの摩擦力が比較的小さく形成されているため、原稿Sの下層部から先細りながらニップ部に達することになる。なお、給紙ローラ13よりも上流側に対応する第1摩擦領域21aは、給紙ローラ13に接触していないため、原稿Sの束を先細るように捌く、すなわち、原稿Sの束の先端面を傾斜等させながらガイドする領域としての役割を果たす。
そして、給紙ローラ13が不図示の駆動手段により原稿Sをニップ部の奥側へ巻き込む方向(搬送方向)に回転駆動されると、原稿Sがニップ部に取り込まれ、第2摩擦領域21bと給送ローラ13との間で挟まれる第1分離領域100に給送される。
この際、第1分離領域100での分離パッド20の撓み量は、原稿Sの種類(コシの強弱や厚さ等)に応じて変化し、コシが強く比較的厚い原稿Sほど撓み量が増えて、大きな分離負荷が作用する。一方、コシの弱く比較的薄い原稿Sに対しては、分離パッドによる分離負荷は小さくなる。これにより、第1分離領域100においては、原稿Sの種類に応じて分離負荷の最適化を図ることができる。
一方、一対の突出領域212、第2分離領域200及び押圧領域300は、給紙ローラ13に接触しない位置に設けられ、原稿Sを給紙ローラ13側に押圧するようになっているため、原稿Sは、第1分離領域100以外の領域において、給紙ローラ13側(給紙ローラの径方向)にオーバーラップすることになる。
このように、本実施形態の分離パッド20では、原稿Sの給送方向において2つの摩擦領域を設け、上流側の第1摩擦領域21aでは原稿Sを捌きながらニップ部にガイドしつつ、下流側の第2摩擦領域21bでは原稿の種類に応じて撓み量を変化させるようにしたので、分離負荷の最適化を図ることができる。
また、本実施形態では、原稿Sをニップした状態において、原稿Sの給送方向において第2分離領域200を第1分離領域100よりも下流側にずらして配置するように設けたので、分離パッド部21の撓み量に応じて分離負荷の最適化(調整)をより有効に図ることができる。
さらに、本実施形態では、給紙ローラ13と接触しない位置で且つ給送の中心位置に押圧領域300を設けているので、給紙ローラ13による給送方向への推進力(回転力)を原稿Sへ有効に伝達することができ、所望の搬送力を確保することができる。すなわち、このような押圧領域300の寸法(例えば、長さや大きさ等)、すなわち、原稿Sとの接触面積を適宜調整等することにより、原稿Sの搬送力を適宜調整することができる。
特に、本実施形態では、分離パッド20の押圧領域300を、第2摩擦領域21bを超えて延設している(図2参照)。これにより、第1分離領域100を通過した原稿Sが給送ローラ13側に部分的に押圧されることになるため、第1分離領域100における分離負荷の調整を考慮しなくても、押圧領域300の先端領域の大小により原稿Sの搬送力を適宜調整することができる。
また、本実施形態では、分離パッド20の幅方向両側に一対の突出領域212(第1摩擦領域21a)を設けると共に、分離パッド20の幅方向中央部(原稿Sの幅方向中央部に対応する部分)に押圧領域300を設け、分離パッド20の幅方向での原稿Sに対する応力負荷のバランスを均等化することにより、原稿Sの斜行(傾き搬送)を防止しつつ、原稿Sに給紙ローラ13による所望の搬送力を付与することができる。
なお、このように最適化された分離負荷を1枚目の原稿Sに作用させながら、比較的摩擦力が大きい分離領域により、2枚目以降の原稿Sの給送を摩擦力で実質的に制限するため、結果として、最も下の原稿Sが順次給送されることになる。
また、本実施形態の分離パッド20は、第2分離領域200を給紙ローラ13と接触しない位置に設けたことで、給紙ローラ20との摩擦による磨耗を抑制することができる。すなわち、原稿Sの分離性能を向上しつつ、分離パッド20及び給紙ローラ13の耐久性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の分離パッド20によれば、原稿Sの種類にかかわらず、原稿Sに対する分離負荷を最適化して十分な原稿Sの分離性能を得ることができると共に、所望の搬送力を得ることができる。
(実施形態2)
図5及び図6は、本発明の実施形態2に係る分離パッドの形状変形例を示す概略平面図である。なお、本実施形態では、上述した実施形態1と同一構成には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図5に示す分離パッド20Aは、押圧領域300Aの先端を第2摩擦領域21bの先端にあわせた以外は上述した実施形態1と同様である。図6に示す分離パッドBは、押圧領域300Bの先端を一対の突出領域212の先端にあわせた以外は上述した実施形態1と同様である。
図5及び図6に示す分離パッド20A,20Bの各構造のように、押圧領域300A,300Bの寸法を調整することにより、原稿Sの種類にかかわらず、原稿Sに対する分離負荷を最適化して十分な原稿Sの分離性能を得ることができると共に、所望の搬送力を得ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明を実施形態1及び2に基づいて説明したが、本発明は上述した実施形態1及び2に限定されるものではない。上述した実施形態1では、分離パッド20を有する画像読取装置の一例を挙げて説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、シートを分離給送するシート給送装置(シートフィーダー等)であってもよいし、このようなシート給送装置を搭載した画像読取以外の画像処理装置(プリンタや複合機、FAX等)の事務機全般に広く適用することができる。
S 原稿
10 画像読取装置
11 給紙トレイ
12 装置本体
13 給紙ローラ
20 分離パッド
21 分離パッド部
21a 第1摩擦領域
21b 第2摩擦領域
100 第1分離領域
200 第2分離領域
300 押圧領域
211 帯状領域
212 一対の突出領域

Claims (16)

  1. シート給送部との間で前記シート給送路内にニップ部を形成すると共に前記ニップ部を通じて複数枚のシートを1枚ずつ分離して給送するための分離パッド部を備え、
    前記分離パッド部は、前記シート給送部との間でシートを挟み込む第1分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートと接触する第2分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートを前記シート給送部側に押圧する押圧領域とを有し、
    前記分離パッド部の前記押圧領域に対応する表面は、前記第1分離領域及び前記第2分離領域よりも小さい摩擦係数で形成されており、
    前記押圧領域は、前記シート給送部と前記分離パッド部とでシートを挟み込む領域となる前記ニップ部からシートの給送方向下流側に延設されていることを特徴とする分離パッド。
  2. 前記分離パッド部は、前記第1分離領域と前記シート給送部との間でシートを挟み込んだ状態において、前記シート給送部側から前記第1分離領域に対して押圧されて前記第1分離領域に対応する部分だけが前記シート給送部側とは反対側に弾性変形し、シート給送方向における前記第2分離領域の位置が前記第1分離領域よりも下流側になることを特徴とする請求項1記載の分離パッド。
  3. 前記分離パッド部は、前記第1分離領域と前記シート給送部との間でシートを挟み込んだ状態において、前記第2分離領域に対向するシート表面が前記第1分離領域に対向するシート表面よりも前記シート給送部側に位置していることを特徴とする請求項1又は2項に記載の分離パッド。
  4. 前記第2分離領域は、前記第1分離領域の幅方向の両外側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の分離パッド。
  5. 前記押圧領域は、前記ニップ部に対応する部分からシート給送方向の下流側に所定量突設されて前記ニップ部を通過するシートを前記シート給送部側に押圧することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の分離パッド。
  6. 前記押圧領域は、前記分離パッド部の幅方向中央部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の分離パッド。
  7. 前記分離パッド部は、前記シート給送方向の上流側に設けられる第1摩擦領域と、前記第1摩擦領域より前記シート給送方向の下流側に設けられて前記第1分離領域及び前記第2分離領域となる第2摩擦領域とを有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の分離パッド。
  8. シート給送部との間で前記シート給送路内にニップ部を形成すると共に前記ニップ部を通じて複数枚のシートを1枚ずつ分離して給送するための分離パッド部を備え、
    前記分離パッド部は、前記シート給送部との間でシートを挟み込む第1分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートと接触する第2分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートを前記シート給送部側に押圧する押圧領域とを有し、
    更に、前記分離パッド部は、前記シート給送方向の上流側に設けられる第1摩擦領域と、前記第1摩擦領域より前記シート給送方向の下流側に設けられて前記第1分離領域及び前記第2分離領域となる第2摩擦領域とを有し、
    前記分離パッド部の前記押圧領域に対応する表面は、前記第2摩擦領域よりも小さい摩擦係数で形成されていることを特徴とする分離パッド。
  9. シート給送部との間で前記シート給送路内にニップ部を形成すると共に前記ニップ部を通じて複数枚のシートを1枚ずつ分離して給送するための分離パッド部を備え、
    前記分離パッド部は、前記シート給送部との間でシートを挟み込む第1分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートと接触する第2分離領域と、前記シート給送部と接触しない位置でシートを前記シート給送部側に押圧する押圧領域とを有し、
    更に、前記分離パッド部は、前記シート給送方向の上流側に設けられる第1摩擦領域と、前記第1摩擦領域より前記シート給送方向の下流側に設けられて前記第1分離領域及び前記第2分離領域となる第2摩擦領域とを有し、
    前記第1摩擦領域は、前記分離パッドの幅方向に沿って設けられた帯状領域と、前記帯状領域の両端部からシート給送方向にそれぞれ延設された一対の突出領域とを有し、
    前記押圧領域は、前記一対の突出領域の間に対応する前記帯状領域の中央部からシート給送方向に突設される一方、前記第2摩擦領域は、前記一対の突出領域と前記押圧領域との間に対応する部分からシート給送方向に前記第1摩擦領域を超えて延設されていることを特徴とする分離パッド。
  10. 前記分離パッド部の前記押圧領域に対応する表面は、前記第2摩擦領域よりも小さい摩擦係数で形成されていることを特徴とする請求項9記載の分離パッド。
  11. 前記第2分離領域は、前記一対の突出領域から前記シート給送方向に所定量突設されていることを特徴とする請求項9記載の分離パッド。
  12. 前記一対の突出領域は、前記シート給送部と接触しない位置でシートと接触するシート接触領域となることを特徴とする請求項9〜11の何れか1項に記載の分離パッド。
  13. 前記分離パッド部は、二層構造からなり、前記シート給送部に対向する側の上層表面に前記第1摩擦領域及び前記押圧領域が設けられると共に前記上層から開口する下層表面に前記第2摩擦領域が設けられていることを特徴とする請求項8〜12の何れか1項に記載の分離パッド。
  14. 前記分離パッド部のシート接触面側とは反対側には、前記分離パッド部を前記シート給送部側に付勢する付勢部が設けられていることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の分離パッド。
  15. 請求項1乃至14の何れか1項に記載の分離パッド部を有するシート分離機構を備えたことを特徴とするシート給送装置。
  16. 請求項1乃至14の何れか1項に記載の分離パッド部を有するシート分離機構と、
    前記分離パッド部よりもシート給送方向の下流側に設けられて前記シートの画像を読み取る画像読取部とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
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