JP5472730B2 - 回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置 Download PDF

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本発明は、回転電機制御装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
従来、複数のスイッチング素子からなる電力変換器のオンおよびオフの切り替えを制御することにより、回転電機の駆動を制御する回転電機制御装置が公知である。このような回転電機制御装置では、電力変換器の直流母線(電源とスイッチング素子との間、およびスイッチング素子間の電気的な接続)にバスバーが用いられるのが一般的である。バスバーは、銅板などの導電性の材料により形成され、回転電機の駆動時には比較的大きな電流が流れる。バスバーはかしめ、溶接またはねじ止め等により装置等に組み付けられるが、経年劣化や振動などの影響により断線することがある。バスバーが断線すると、回転電機に流れる電流が変化し、これに伴い回転電機の出力トルクが変化する。このような回転電機制御装置が電動パワーステアリングに用いられる場合、バスバーが断線して回転電機の出力トルクが変化すると車両の操作者に不安あるいは危険を感じさせるおそれがある。
特許文献1には、回転電機の巻線の所定の相の電圧をプルアップ抵抗でバイアスすることにより巻線の断線を検出する電動機駆動装置が開示されている。この電動機駆動装置では、(1)スイッチング素子の寄生ダイオードの影響で高電位側スイッチング素子の上側および下側の電位が略同じになり、(2)電動機の巻線の抵抗はプルアップ抵抗に対して小さいため巻線の全ての相が略同電位となる。前記(1)および(2)より、バスバー(直流母線)が断線してもモニタ電圧の大きさは変化しないため、この電動機駆動装置ではバスバーの断線を検出することができない。
特開2006−50707
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、電力変換器の直流母線の断線を検出可能な回転電機制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、複数の相または端子に対応する巻線から構成される巻線組を有し第1の電源から供給される電力により駆動する回転電機を制御する回転電機制御装置である。当該回転電機制御装置は、巻線の各相または各端子に対応し第1の電源の高電位側に配置された高電位側スイッチング素子および低電位側に配置された低電位側スイッチング素子によりスイッチング素子対をなす複数のスイッチング素子を有し、回転電機へ供給する電力を変換する電力変換器と、それぞれの一端が、対応するスイッチング素子対それぞれの第1の電源の高電位側または低電位側に接続され、他端が共通電位となるよう互いに接続された複数の抵抗器と、前記複数の抵抗器の共通電位部分と第1の電源の低電位側または高電位側とを接続する抵抗器と、前記共通電位部分の電圧を検出可能なブリッジ抵抗電圧検出手段と、スイッチング素子のオンおよびオフを切り替えることで回転電機の駆動を制御する制御部と、を備えている。そして、本発明では、制御部は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、第1の電源とスイッチング素子対との間の異常を検出可能である。ここで、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」とは、例えば「第1の電源とスイッチング素子対との間の電気的な接続、すなわち電力変換器の直流母線の断線」である。このように、本発明では、簡単な構成で、電力変換器の直流母線の断線を検出可能である。
請求項2に記載の発明は、電源リレーと、コンデンサと、第2の電源と、第1のスイッチと、高電位側抵抗器と、第2のスイッチと、端子電圧検出手段と、をさらに備えている。電源リレーは、制御部によりオンまたはオフに制御されることで、第1の電源と電力変換器および回転電機との間の電流の流れを許容または遮断可能である。コンデンサは、一端が電源リレーと電力変換器との間に接続され、他端が第1の電源の低電位側に接続される。第2の電源は、第1の電源よりも電圧が小さく、高電位側がコンデンサの前記一端と電源リレーとの間に接続される。第1のスイッチは、制御部によりオンまたはオフに制御されることで、第2の電源とコンデンサの前記一端との間の電流の流れを許容または遮断可能である。高電位側抵抗器は、第1の電源の高電位側と回転電機の前記複数の相または端子のうちの所定の相または端子とを接続する。第2のスイッチは、制御部によりオンまたはオフに制御されることで、第1の電源と高電位側抵抗器との間の電流の流れを許容または遮断可能である。端子電圧検出手段は、巻線の各相の端子の電圧を検出可能である。そして、本発明では、制御部は、端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、巻線の異常を検出可能である。ここで、「巻線の異常」とは、例えば「巻線の断線」である。なお、本発明では、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」として、「電力変換器の直流母線の断線」、「コンデンサのショート故障」、「第2の電源の故障」、「第1のスイッチの故障」および「電源リレーのショート故障」を検出可能である。このように、本発明では、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」に加え「巻線の異常」についても検出可能である。
請求項3に記載の発明は、電源リレーと、コンデンサと、第2の電源と、高電位側抵抗器と、第1のスイッチと、端子電圧検出手段と、をさらに備えている。電源リレーは、御部によりオンまたはオフに制御されることで、第1の電源と電力変換器および回転電機との間の電流の流れを許容または遮断可能である。コンデンサは、一端が電源リレーと電力変換器との間に接続され、他端が第1の電源の低電位側に接続される。第2の電源は、第1の電源よりも電圧が小さく設定されている。高電位側抵抗器は、第2の電源の高電位側と回転電機の前記複数の相または端子のうちの所定の相または端子とを接続する。第1のスイッチは、制御部によりオンまたはオフに制御されることで、第2の電源と高電位側抵抗器との間の電流の流れを許容または遮断可能である。端子電圧検出手段は、巻線の各相の端子の電圧を検出可能である。そして、本発明では、制御部は、端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、巻線の異常を検出可能である。ここで、「巻線の異常」とは、例えば「巻線の断線」である。なお、本発明では、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」として、「電力変換器の直流母線の断線」、「コンデンサのショート故障」、「第2の電源の故障」、「第1のスイッチの故障」および「電源リレーのショート故障」を検出可能である。このように、本発明では、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」に加え「巻線の異常」についても検出可能である。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明のより具体的な例である。本発明では、制御部は、先ず、電源リレーがオフとなるよう制御する。そして、制御部は、第1のスイッチがオンとなるよう制御し、このときブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、第1の電源とスイッチング素子対との間の異常を検出する。また、制御部は、第2のスイッチがオンとなるよう制御し、このとき端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、巻線の異常を検出する。このように、本発明では、上記手順により、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」および「巻線の異常」を検出する。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明のより具体的な例である。本発明では、制御部は、先ず、電源リレーがオフとなるよう制御する。そして、制御部は、第1のスイッチが所定時間オンとなるよう制御した後オフとなるよう制御し、このときブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、第1の電源と高電位側スイッチング素子との間の異常を検出する。その後、制御部は、第1のスイッチが再びオンとなるよう制御し、このとき端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、巻線の異常を検出する。このように、本発明では、上記手順により、「第1の電源とスイッチング素子対との間の異常」および「巻線の異常」を検出する。
請求項6に記載の電動パワーステアリング装置の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機制御装置と、前記回転電機と、を備えている。上述のように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機制御装置では、少なくとも「電力変換器の直流母線の断線」を検出可能である。上述の通り、電力変換器の直流母線が断線すると回転電機の出力トルクが変化する。本発明では、電力変換器の直流母線が断線したとき、このことをステアリングの操作者に例えば通知するといったことが可能となる。よって、回転電機の出力トルクの変化が操作者の操作フィーリングに直結する電動パワーステアリング装置に対し、本発明は特に好適である。
本発明の第1実施形態による回転電機制御装置を示す模式図。 本発明の第1実施形態による回転電機制御装置および回転電機の分解斜視図。 本発明の第1実施形態の回転電機制御装置による異常検出の方法を説明するための図であって、(A)は正常な状態の回路を示す模式図、(B)〜(D)は異常な状態の回路を示す模式図。 本発明の第2実施形態による回転電機制御装置を示す模式図。 本発明の第2実施形態による回転電機制御装置が行う異常検出の処理を示すフロー図。 本発明の第3実施形態による回転電機制御装置を示す模式図。 本発明の第3実施形態による回転電機制御装置が行う異常検出の処理を示すフロー図。 本発明の第4実施形態による回転電機制御装置を示す模式図。 本発明の第4実施形態の回転電機制御装置による異常検出の方法を説明するための図であって、(A)は正常な状態の回路を示す模式図、(B)〜(D)は異常な状態の回路を示す模式図。 本発明の第5実施形態による回転電機制御装置を示す模式図。 本発明の第5実施形態の回転電機制御装置による異常検出の方法を説明するための図であって、(A)は正常な状態の回路を示す模式図、(B)および(C)は異常な状態の回路を示す模式図。
以下、本発明による回転電機制御装置を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態による回転電機制御装置1は、回転電機としてのモータ10を駆動制御するものである。回転電機制御装置1は、モータ10とともに、例えば車両のステアリング操作をアシストするための電動パワーステアリング装置に採用される。
モータ10は、三相ブラシレスモータであり、図示しないロータおよびステータを有している。ロータは、円板状の部材であり、その表面に永久磁石が貼り付けられ、磁極を有している。ステータは、ロータを内部に収容するとともに、回転可能に支持している。ステータは、径内方向へ所定角度毎に突出する突出部を有し、この突出部に図1に示すUコイル11、Vコイル12、および、Wコイル13が巻回されている。Uコイル11、Vコイル12、および、Wコイル13は、それぞれU相、V相、および、W相に対応する巻線であり、全体で巻線組18を構成している。モータ10には、回転位置を検出する位置センサ79が設けられている。
回転電機制御装置1は、電力変換器としてのインバータ部20、複数の抵抗器としてのブリッジ抵抗31〜33、抵抗器としての抵抗35、ブリッジ抵抗電圧検出手段および制御部としてのマイコン70等を備えている。
インバータ部20は、3相インバータであり、巻線組18のUコイル11、Vコイル12、Wコイル13のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子21〜26がブリッジ接続されている。スイッチング素子21〜26は、本形態においては、電界効果トランジスタの一種であるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)である。以下、スイッチング素子21〜26を、MOS21〜26という。
3つのMOS21〜23は、ドレインが、第1の電源としてのバッテリ80の正極側に接続される上母線としてのバスバー2に結線されている。また、MOS21〜23のソースが、それぞれMOS24〜26のドレインに接続されている。MOS24〜26のソースは、バッテリ80の負極側に接続された下母線としてのバスバー3に結線されている。また、バスバー3は、グランドに接続されている。図2は、本実施形態の回転電機制御装置1およびモータ10の分解斜視図である。図2に示すように、バスバー2およびバスバー3は、例えば銅などの導電性の材料により平板状に形成されている。バスバー2およびバスバー3は、例えばかしめ、溶接またはねじ止め等によりモータ10の外郭を構成する部材等に組み付けられる。
図1に示すように、対になっているMOS21とMOS24との接続点は、Uコイル11の一端に接続している。また対になっているMOS22とMOS25との接続点は、Vコイル12の一端に接続している。さらにまた、対になっているMOS23とMOS26との接続点は、Wコイル13の一端に接続している。
ここで、MOS21〜23がインバータ部20における「高電位側スイッチング素子」に対応している。また、MOS24〜26がインバータ部20における「低電位側スイッチング素子」に対応している。以下、適宜、「高電位側スイッチング素子」を「上MOS」といい、「低電位側スイッチング素子」を「下MOS」という。また、必要に応じて「U下MOS24」といった具合に、対応する相を併せて記載する。さらに、以下では、適宜、MOS21とMOS24との組み合わせを「スイッチング素子対27」、MOS22とMOS25との組み合わせを「スイッチング素子対28」、MOS23とMOS26との組み合わせを「スイッチング素子対29」という。
このように、本実施形態では、回転電機制御装置1は、1つの系統のインバータ(インバータ部20)を有している。インバータ部20は、後述するマイコン70により、その作動が制御され、バッテリ80からモータ10へ供給する電力を、モータ10が回転可能なよう変換する。
ブリッジ抵抗31〜33は、それぞれの一端がバスバー2に接続され、他端が共通電位となるよう互いに接続されている。例えば、ブリッジ抵抗31はバスバー2とMOS21との接続点に接続され、ブリッジ抵抗32はバスバー2とMOS22との接続点に接続され、ブリッジ抵抗33はバスバー2とMOS23との接続点に接続されている。抵抗35は、ブリッジ抵抗31〜33の他端(共通電位部分)とバッテリ80の低電位側すなわちグランドとを接続している。
本実施形態では、図1に示すように、回転電機制御装置1は電源リレー81を備えている。電源リレー81は、バスバー2のバッテリ80とインバータ部20との間に設けられている。電源リレー81は、後述するマイコン70によりオンまたはオフに制御されることで、バッテリ80とインバータ部20およびモータ10との間の電流の流れを許容または遮断する。本実施形態では、電源リレー81は、所謂ノーマリーオープンタイプの電源リレーであり、マイコン70からのオン指令がないときはオープン状態(オフ状態)のため前記電流の流れを遮断し、マイコン70からのオン指令があったときはクローズ状態(オン状態)となるため前記電流の流れを許容する。
また、本実施形態では、回転電機制御装置1はコンデンサ60を備えている。コンデンサ60は、一端がバスバー2の電源リレー81とMOS21との間に接続され、他端がバスバー3のグランドとMOS24との間に接続されている。すなわち、コンデンサ60は、バッテリ80とインバータ部20との間に設けられている。コンデンサ60は、電荷を蓄えることで、MOS21〜26への電力供給を補助したり、バッテリ80からモータ10へ電力を供給する際に生じるリップル電流を抑制したりする。
制御部としてのマイコン70は、集積回路等を有する小型のコンピュータであり、回転電機制御装置1の種々の部品および検出手段等に接続している。マイコン70の記憶部にはプログラムが格納されており、マイコン70は、当該プログラムに従い種々の処理を実行するとともに接続先の部品等の作動を制御する。
マイコン70は、電源リレー81、MOS21〜26のそれぞれに接続している。図1では、図が煩雑になることを避けるため、マイコン70とMOS21〜26との接続線については省略している。また、マイコン70にはイグニッション電源71が接続されている。車両の操作者がイグニッションキーをオンにすると、イグニッション電源71からマイコン70に電力が供給され、マイコン70による種々の処理が開始される。
本実施形態では、マイコン70は、電源リレー81にオン指令を送ることにより電源リレー81がクローズ状態(オン状態)となるよう制御することで、バッテリ80とインバータ部20およびモータ10との間の電流の流れを許容する。一方、マイコン70が電源リレー81に対しオン指令を送っていないときは、電源リレー81はオープン状態(オフ状態)となるため、前記電流の流れは遮断される。このように、マイコン70は、電源リレー81の作動をオンまたはオフに制御することにより、前記電流の流れを許容または遮断する。
また、マイコン70は、電源リレー81により前記電流の流れが許容されているとき、MOS21〜26のオンおよびオフを切り替えることで、バッテリ80からの直流電流を相毎に位相の異なる正弦波電流に変換し、各相のコイル(Uコイル11、Vコイル12、および、Wコイル13)に流す。これにより、モータ10が回転する。マイコン70は、PWM制御により、モータ10のトルクおよび回転数を調節する。このように、マイコン70は、MOS21〜26のオンおよびオフを切り替えることでモータ10の駆動を制御する。
また、マイコン70は、ブリッジ抵抗31〜33と抵抗35との間、すなわちブリッジ抵抗31〜33の共通電位部分に接続している。これにより、マイコン70は、前記共通電位部分の電圧を検出可能である。ここで、マイコン70は、特許請求の範囲の「ブリッジ抵抗電圧検出手段」に対応する。以下、適宜、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出される電圧を「ブリッジ抵抗電圧:Vb」という。
本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出した電圧(ブリッジ抵抗電圧:Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間(特にバッテリ80の高電位側)の異常を検出可能である。以下、前記異常の検出の方法について、図3を用いて説明する。図3では、回転電機制御装置1の一部、ブリッジ抵抗31〜33近傍のみを示している。ここでは、バッテリ80の電圧を12V、ブリッジ抵抗31〜33の抵抗値を15kΩ、抵抗35の抵抗値を5kΩとする。また、ブリッジ抵抗電圧(Vb)は、電源リレー81がオンに制御された状態で検出される電圧とする。よって、このとき、バスバー2はバッテリ80から12Vの電圧が印加された状態である。
図3(A)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー2が断線していない(正常な)状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(15/3+5)/5}=6 ・・・式1
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が6Vであった場合、マイコン70は、「バスバー2は断線していない(正常である)」と判定する。
図3(B)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー2のブリッジ抵抗32とブリッジ抵抗33との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(15/2+5)/5}=4.8 ・・・式2
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が4.8Vであった場合、マイコン70は、「バスバー2のブリッジ抵抗32とブリッジ抵抗33との間が断線している(異常である)」と判断する。
図3(C)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー2のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(15+5)/5}=3 ・・・式3
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が3Vであった場合、マイコン70は、「バスバー2のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している(異常である)」と判断する。
図3(D)の白抜き矢印の左側に示すようにバッテリ80とブリッジ抵抗31との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=0/{(0+5)/5}=0 ・・・式4
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が0Vであった場合、マイコン70は、「バッテリ80とブリッジ抵抗31との間が断線している(異常である)」と判断する。
以上説明したように、本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧(Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常、特に「バスバー2の断線」および「断線箇所」を検出可能である。このように、本実施形態では、簡単な構成で、インバータ部20のバスバー2の断線を検出可能である。
本実施形態では、インバータ部20のバスバー2の断線を検出可能な回転電機制御装置1を電動パワーステアリング装置に適用する例を示した。ここで、バスバー2が断線したとき、このことをステアリングの操作者に通知することとしてもよい。これにより、バスバー2の断線によってアシスト力が急変した場合に操作者が驚くこと等を抑制できる。したがって、モータ10の出力トルクの変化が操作者の操作フィーリングに直結する電動パワーステアリング装置に対し、本実施形態は特に好適であるといえる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による回転電機制御装置を図4に示す。第2実施形態は、第2の電源、第1のスイッチ、高電位側抵抗器、第2のスイッチ、および端子電圧検出手段等をさらに備える点で、第1実施形態と異なる。
図4に示すように、本実施形態による回転電機制御装置は、第2の電源としてのバッテリ85、第1のスイッチとしてのスイッチ86、高電位側抵抗器としてのプルアップ抵抗90、第2のスイッチとしてのスイッチ91を備えている。
バッテリ85は、バッテリ80よりも電圧が小さく、高電位側が、コンデンサ60の一端と電源リレー81との間に接続される。本実施形態では、バッテリ85の電圧は5Vである。
スイッチ86は、マイコン70によりオンまたはオフに制御されることで、バッテリ85とコンデンサ60の前記一端との間の電流の流れを許容または遮断可能である。なお、本実施形態では、スイッチ86とコンデンサ60の前記一端との間に、抵抗87が設けられている。抵抗87は、スイッチ86をオン制御したとき、バッテリ85からコンデンサ60に瞬間的に大電流が流れるのを防ぐために設けられている。抵抗87の抵抗値は、例えば10Ωまたは100Ω等任意の値に設定されている。ここで、例えばバッテリ85からの過剰な出力を制限する機能が備えられているのであれば、抵抗87を設けなくてもよい。
プルアップ抵抗90は、モータ10のV相の巻線であるUコイル11とバッテリ80の高電位側とを接続している。すなわち、本実施形態では、U相がプルアップ抵抗90によりプルアップされている。プルアップ抵抗90の抵抗値は、Uコイル11、Vコイル12およびWコイル13のそれぞれの抵抗値よりも大きい。本実施形態では、プルアップ抵抗90の抵抗値は、例えば、Uコイル11、Vコイル12およびWコイル13のそれぞれの抵抗値の100倍以上(1kΩ)に設定されている。以下、適宜、プルアップ抵抗90の抵抗値を「Rpullup」で表す。
スイッチ91は、マイコン70によりオンまたはオフに制御されることで、バッテリ85とプルアップ抵抗90との間の電流の流れを許容または遮断可能である。
図4に示すように、本実施形態では、回転電機制御装置は、U電圧検出部51、V電圧検出部52、および、W電圧検出部53を有している。U電圧検出部51は、一端がU上MOS21とU下MOS24との間に接続され、他端がグランドに接続され、Uコイル11に印加される電圧、すなわちUコイル11の端子の電圧を検出する。V電圧検出部52は、一端がV上MOS22とV下MOS25との間に接続され、他端がグランドに接続され、Vコイル12に印加される電圧、すなわちVコイル12の端子の電圧を検出する。W電圧検出部53は、一端がW上MOS23とW下MOS26との間に接続され、他端がグランドに接続され、Wコイル13に印加される電圧、すなわちWコイル13の端子の電圧を検出する。
U電圧検出部51は、U上抵抗510およびU下抵抗511が直列に接続されてなり、U上抵抗510とU下抵抗511との間にマイコン70が接続されている。これにより、U電圧検出部51により検出されたUコイル11の端子の電圧値(U相端子電圧:Vu)がマイコン70に入力される。V電圧検出部52は、V上抵抗520およびV下抵抗521が直列に接続されてなり、V上抵抗520とV下抵抗521との間にマイコン70が接続されている。これにより、V電圧検出部52により検出されたVコイル12の端子の電圧値(V相端子電圧:Vv)がマイコン70に入力される。W電圧検出部53は、W上抵抗530およびW下抵抗531が直列に接続されてなり、W上抵抗530とW下抵抗531との間にマイコン70が接続されている。これにより、W電圧検出部53により検出されたWコイル13の端子の電圧値(W相端子電圧:Vw)がマイコン70に入力される。このように、マイコン70は、各相の端子の電圧を検出可能である。ここで、マイコン70は、特許請求の範囲の「端子電圧検出手段」に対応する。以下、電圧検出部51〜53により検出された検出値を、適宜、「端子電圧」という。また、以下、適宜、U上抵抗510の抵抗値を「RupU」、U下抵抗511の抵抗値を「RdownU」、V上抵抗520の抵抗値を「RupV」、V下抵抗521の抵抗値を「RdownV」、W上抵抗530の抵抗値を「RupW」、W下抵抗531の抵抗値を「RdownW」で表す。なお、本実施形態では、U上抵抗510、U下抵抗511、V上抵抗520、V下抵抗521、W上抵抗530、W下抵抗531の抵抗値は、すべて同値(例えば1kΩ)に設定されている。
次に、マイコン70による、モータ10始動前の処理について、図5に基づき説明する。本実施形態では、マイコン70は、モータ10の始動前、図5に示す一連の処理、ステップS100(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)を実行する。S100の実行タイミングとしては、例えば、「車両の操作者がイグニッションキーをオンした直後」、あるいは、「モータ10の回転中、回転電機制御装置1への電力の瞬断が発生した直後」等を想定している。
S100が開始されると、処理は先ずS101へ移行する。
S101では、マイコン70は、電源リレー81をオフ制御し、スイッチ86をオン制御し、スイッチ91をオフ制御する。これにより、バッテリ85からの電荷がコンデンサ60に蓄積(充電)され始める。S101の後、処理はS102へ移行する。
S102では、マイコン70は所定時間待機する。これにより、コンデンサ60の充電が完了し、コンデンサ60の電圧が、バッテリ85と同等の5Vになる。そのため、この時点で、バスバー2はバッテリ85またはコンデンサ60から5Vの電圧が印加された状態となる。なお、コンデンサ60の充電完了後、スイッチ86をオフ制御してもよい。S102の後、処理はS103へ移行する。
S103では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段によりブリッジ抵抗電圧(Vb)を検出し、この検出値に基づき「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じているか否か」を判断する。具体的な判断の仕方については、以下のとおりである。
検出したブリッジ抵抗電圧(Vb)が2.5Vの場合、マイコン70は、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常は生じていない(正常である)」と判断する。これは、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じていない(正常である)」場合、Vbが下記式5のようになるためである。
Vb=5/{(15/3+5)/5}=2.5 ・・・式5
検出したブリッジ抵抗電圧(Vb)が2Vの場合、マイコン70は、「バスバー2のブリッジ抵抗32とブリッジ抵抗33との間が断線している」、すなわち「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断する。これは、下記式6を根拠とする。
Vb=5/{(15/2+5)/5}=2 ・・・式6
検出したブリッジ抵抗電圧(Vb)が1.25Vの場合、マイコン70は、「バスバー2のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している」、すなわち「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断する。これは、下記式7を根拠とする。
Vb=5/{(15+5)/5}=1.25 ・・・式7
検出したブリッジ抵抗電圧(Vb)が0Vの場合、マイコン70は、「バッテリ85とブリッジ抵抗31との間が断線している」、「コンデンサ60がショート故障している」、「バッテリ85が故障している(バッテリ85の出力なし)」または「スイッチ86が故障している(オン制御不可)」、すなわち「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断する。
検出したブリッジ抵抗電圧(Vb)が6Vの場合、マイコン70は、「電源リレー81がショート故障している」、すなわち「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断する。これは、下記式8を根拠とする。
Vb=12/{(15/3+5)/5}=6 ・・・式8
「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S103:Y)、処理はS104へ移行する。一方、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断した場合(S103:N)、S100の処理を抜ける。
S104では、マイコン70は、電源リレー81をオフ制御し、スイッチ86をオン制御し、スイッチ91をオン制御する。すなわち、スイッチ91の制御をオフ制御からオン制御に変更する。なお、ここでは、スイッチ86をオフ制御することとしてもよい。S104の後、処理はS105へ移行する。
S105では、マイコン70は、端子電圧検出手段により各相の端子の電圧(端子電圧)を検出し、この検出値に基づき「巻線(巻線組18、Uコイル11、Vコイル12、Wコイル13)等に異常が生じているか否か」を判断する。具体的な判断の仕方については、以下のとおりである。
検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値が、それぞれ下記式9〜11に示す値であった場合、マイコン70は、「巻線等に異常は生じていない(正常である)」と判断する。
Vu=5×{(RdownU)/(Rpullup+RupU+RdownU)} ・・・式9
Vv=5×{(RdownV)/(Rpullup+RupV+RdownV)} ・・・式10
Vw=5×{(RdownW)/(Rpullup+RupW+RdownW)} ・・・式11
なお、本実施形態では、Rpullup、RupU、RdownU、RupV、RdownV、RupW、RdownWはすべて1k(Ω)のため、式9〜11においてVu、Vv、Vwは同値となる。
検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値のうち、いずれか1つが0であった場合、マイコン70は、「電圧が0になった相の巻線が断線した」、すなわち「巻線等に異常が生じた」と判断する。例えばVuが0であった場合、「U相の巻線であるUコイル11が断線した」と判断する。
検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値が、それぞれ下記式12〜14に示す値であった場合、マイコン70は、「上MOS21〜23のいずれかがショート故障した」、すなわち「巻線等に異常が生じた」と判断する。
Vu=5×{(RdownU)/(RupU+RdownU)} ・・・式12
Vv=5×{(RdownV)/(RupV+RdownV)} ・・・式13
Vw=5×{(RdownW)/(RupW+RdownW)} ・・・式14
なお、本実施形態では、式12〜14においてVu、Vv、Vwは同値となる。
検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値がすべて0Vであった場合、マイコン70は、「下MOS24〜26のいずれかがショート故障した」、すなわち「巻線等に異常が生じた」と判断する。
「巻線等に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S105:Y)、処理はS106へ移行する。一方、「巻線等に異常が生じている」と判断した場合(S105:N)、S100の処理を抜ける。
S106では、マイコン70は、電源リレー81をオン制御し、スイッチ86をオフ制御し、スイッチ91をオフ制御する。すなわち、スイッチ86およびスイッチ91の制御をオン制御からオフ制御に変更するとともに、電源リレー81の制御をオフ制御からオン制御に変更する。これにより、バッテリ80の電力をインバータ20側へ供給可能となる。S106の後、処理はS107へ移行する。
S107では、マイコン70は、インバータ部20のPWM出力が50%となるようMOS21〜26のオンおよびオフを制御し、このときのU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)を検出する。そして、検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値がすべて6V(12Vの半分)であった場合、マイコン70は、「MOS21〜26のオン/オフ作動は正常であり、正しくPWM制御を行うことが可能である」、すなわち「MOS21〜26に異常は生じていない(正常である)」と判断する。一方、検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値が6V以外の値であった場合、マイコン70は、「MOS21〜26のオン/オフ作動は正常でなく、正しくPWM制御を行うことができない」、すなわち「MOS21〜26に異常が生じている」と判断する。
「MOS21〜26に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S107:Y)、処理は「EPS駆動開始」へ移行し、電動パワーステアリング装置の駆動が開始される。一方、「MOS21〜26に異常が生じている」と判断した場合(S107:N)、S100の処理を抜ける。
上述のように、S103、S105、S107では、何らかの異常が生じていると判断した場合、S100を抜ける。このとき、前記異常に関し、マイコン70の記憶部に情報を記憶したり、表示あるいは音声等により車両の操作者へ通知したりしてもよい。
このように、本実施形態では、ブリッジ抵抗電圧検出手段によりブリッジ抵抗電圧(Vb)を検出し、この検出値に基づき「バスバー2の断線」、「コンデンサ60のショート故障」、「バッテリ85の故障」または「スイッチ86の故障」等、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常」を検出可能である。また、端子電圧検出手段により各相の端子の電圧(端子電圧)を検出し、この検出値に基づき「巻線の断線」、「上MOS21〜23または下MOS24〜26のショート故障」、すなわち「巻線(巻線組18、Uコイル11、Vコイル12、Wコイル13)等の異常」を検出可能である。
以上説明したように、本実施形態では、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常」に加え「巻線等の異常」についても検出可能である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による回転電機制御装置を図6に示す。第3実施形態は、第2の電源、第1のスイッチ、高電位側抵抗器、および端子電圧検出手段等をさらに備える点で、第1実施形態と異なる。なお、第3実施形態は、「第2の電源および第1のスイッチの配置等」、ならびに「第2のスイッチを備えない点」で第2実施形態と異なる。
図6に示すように、本実施形態による回転電機制御装置は、第2実施形態と同様、第2の電源としてのバッテリ85、第1のスイッチとしてのスイッチ86、高電位側抵抗器としてのプルアップ抵抗90を備えている。
本実施形態では、バッテリ85の高電位側は、プルアップ抵抗90の一端に接続されている。また、スイッチ86は、バッテリ85とプルアップ抵抗90との間に設けられ、マイコン70によりオンまたはオフに制御されることで、バッテリ85とプルアップ抵抗90との間の電流の流れを許容または遮断可能である。
次に、マイコン70による、モータ10始動前の処理について、図7に基づき説明する。本実施形態では、マイコン70は、モータ10の始動前、図7に示す一連の処理、ステップS200を実行する。S200の実行タイミングとしては、第2実施形態と同様、例えば、「車両の操作者がイグニッションキーをオンした直後」、あるいは、「モータ10の回転中、回転電機制御装置1への電力の瞬断が発生した直後」等を想定している。
S200が開始されると、処理は先ずS201へ移行する。
S201では、マイコン70は、電源リレー81をオフ制御し、スイッチ86をオン制御する。これにより、バッテリ85からの電荷がコンデンサ60に蓄積(充電)され始める。S201の後、処理はS202へ移行する。
S202では、マイコン70は所定時間待機する。これにより、コンデンサ60の充電が完了し、コンデンサ60の電圧が、バッテリ85と同等の5Vになる。S202の後、処理はS203へ移行する。
S203では、マイコン70は、電源リレー81をオフ制御し、スイッチ86をオフ制御する。すなわち、スイッチ86の制御をオン制御からオフ制御に変更する。よって、この時点で、バスバー2はコンデンサ60から5Vの電圧が印加された状態となる。S203の後、処理はS204へ移行する。
S204では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段によりブリッジ抵抗電圧(Vb)を検出し、この検出値に基づき「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じているか否か」を判断する。具体的には、第2実施形態のS103での処理と同様、式5〜8等に基づいて判断する。
「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S204:Y)、処理はS205へ移行する。一方、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間に異常が生じている」と判断した場合(S204:N)、S200の処理を抜ける。
S205では、マイコン70は、電源リレー81をオフ制御し、スイッチ86をオン制御する。すなわち、スイッチ86の制御をオフ制御からオン制御に変更する。S205の後、処理はS206へ移行する。
S206では、マイコン70は、端子電圧検出手段により各相の端子の電圧(端子電圧)を検出し、この検出値に基づき「巻線(巻線組18、Uコイル11、Vコイル12、Wコイル13)等に異常が生じているか否か」を判断する。具体的には、第2実施形態のS105での処理と同様、式9〜14等に基づいて判断する。
「巻線等に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S206:Y)、処理はS207へ移行する。一方、「巻線等に異常が生じている」と判断した場合(S206:N)、S200の処理を抜ける。
S207では、マイコン70は、電源リレー81をオン制御し、スイッチ86をオン制御する。すなわち、電源リレー81の制御をオフ制御からオン制御に変更する。これにより、バッテリ80の電力をインバータ20側へ供給可能となる。なお、ここでは、スイッチ86をオフ制御することとしてもよい。S207の後、処理はS208へ移行する。
S208では、マイコン70は、インバータ部20のPWM出力が50%となるようMOS21〜26のオンおよびオフを制御し、このときのU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)を検出する。そして、検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値がすべて6V(12Vの半分)であった場合、マイコン70は、「MOS21〜26のオン/オフ作動は正常であり、正しくPWM制御を行うことが可能である」、すなわち「MOS21〜26に異常は生じていない(正常である)」と判断する。一方、検出したU相端子電圧(Vu)、V相端子電圧(Vv)、W相端子電圧(Vw)の値が6V以外の値であった場合、マイコン70は、「MOS21〜26のオン/オフ作動は正常でなく、正しくPWM制御を行うことができない」、すなわち「MOS21〜26に異常が生じている」と判断する。
「MOS21〜26に異常は生じていない(正常である)」と判断した場合(S208:Y)、処理は「EPS駆動開始」へ移行し、電動パワーステアリング装置の駆動が開始される。一方、「MOS21〜26に異常が生じている」と判断した場合(S208:N)、S200の処理を抜ける。
上述のように、S204、S206、S208では、何らかの異常が生じていると判断した場合、S200を抜ける。このとき、前記異常に関し、第2実施形態と同様、マイコン70の記憶部に情報を記憶したり、表示あるいは音声等により車両の操作者へ通知したりしてもよい。
このように、本実施形態では、ブリッジ抵抗電圧検出手段によりブリッジ抵抗電圧(Vb)を検出し、この検出値に基づき「バスバー2の断線」、「コンデンサ60のショート故障」、「バッテリ85の故障」または「スイッチ86の故障」等、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常」を検出可能である。また、端子電圧検出手段により各相の端子の電圧(端子電圧)を検出し、この検出値に基づき「巻線の断線」、「上MOS21〜23または下MOS24〜26のショート故障」、すなわち「巻線(巻線組18、Uコイル11、Vコイル12、Wコイル13)等の異常」を検出可能である。
以上説明したように、本実施形態では、第2実施形態と同様、「バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常」に加え「巻線等の異常」についても検出可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態の回転電機制御装置を図8に示す。第4実施形態は、ブリッジ抵抗等の接続先が第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、ブリッジ抵抗31〜33は、それぞれの一端がバスバー3に接続され、他端が共通電位となるよう互いに接続されている。例えば、ブリッジ抵抗31はバスバー3とMOS24との接続点に接続され、ブリッジ抵抗32はバスバー3とMOS25との接続点に接続され、ブリッジ抵抗33はバスバー3とMOS26との接続点に接続されている。抵抗35は、ブリッジ抵抗31〜33の他端(共通電位部分)とバスバー2、すなわちバッテリ80の高電位側とを接続している。
マイコン70は、ブリッジ抵抗31〜33と抵抗35との間、すなわちブリッジ抵抗31〜33の共通電位部分に接続している。これにより、マイコン70は、前記共通電位部分の電圧を検出可能である。よって、マイコン70は、第1実施形態と同様、特許請求の範囲の「ブリッジ抵抗電圧検出手段」に対応する。以下、適宜、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出される電圧を「ブリッジ抵抗電圧:Vb」という。
本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出した電圧(ブリッジ抵抗電圧:Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間(特にバッテリ80の低電位側)の異常を検出可能である。以下、前記異常の検出の方法について、図9を用いて説明する。図9では、回転電機制御装置の一部、ブリッジ抵抗31〜33近傍のみを示している。ここで、ブリッジ抵抗電圧(Vb)は、電源リレー81がオンに制御された状態で検出される電圧とする。よって、このとき、バスバー2はバッテリ80から12Vの電圧が印加された状態である。
図9(A)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー3が断線していない(正常な)状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(5+15/3)/(15/3)}=6 ・・・式15
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が6Vであった場合、マイコン70は、「バスバー3は断線していない(正常である)」と判定する。
図3(B)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー3のブリッジ抵抗32とブリッジ抵抗33との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(5+15/2)/(15/2)}=7.2 ・・・式16
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が7.2Vであった場合、マイコン70は、「バスバー3のブリッジ抵抗32とブリッジ抵抗33との間が断線している(異常である)」と判断する。
図3(C)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー3のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(5+15)/15}=9 ・・・式17
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が9Vであった場合、マイコン70は、「バスバー3のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している(異常である)」と判断する。
図3(D)の白抜き矢印の左側に示すようにバッテリ80の低電位側とブリッジ抵抗31との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12 ・・・式18
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が12Vであった場合、マイコン70は、「バッテリ80の低電位側とブリッジ抵抗31との間が断線している(異常である)」と判断する。
以上説明したように、本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧(Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27〜29との間の異常、特に「バスバー3の断線」および「断線箇所」を検出可能である。このように、本実施形態では、簡単な構成で、インバータ部20のバスバー3の断線を検出可能である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態の回転電機制御装置を図10に示す。第5実施形態は、スイッチング素子対および巻線の数等が第1実施形態と異なる。
図10に示すように、本実施形態の回転電機制御装置は、2つのスイッチング素子対(スイッチング素子対27、28)を備えている。よって、本実施形態は、例えば2つの相または端子に対応する巻線を有するブラシレスモータまたはブラシ付きモータの制御装置として適用することができる。
本実施形態では、2つのブリッジ抵抗(ブリッジ抵抗31、32)を備えている。ブリッジ抵抗31、32は、それぞれの一端がバスバー2に接続され、他端が共通電位となるよう互いに接続されている。例えば、ブリッジ抵抗31はバスバー2とMOS21との接続点に接続され、ブリッジ抵抗32はバスバー2とMOS22との接続点に接続されている。抵抗35は、ブリッジ抵抗31、32の他端(共通電位部分)とバッテリ80の低電位側すなわちグランドとを接続している。
マイコン70は、ブリッジ抵抗31、32と抵抗35との間、すなわちブリッジ抵抗31、32の共通電位部分に接続している。これにより、マイコン70は、前記共通電位部分の電圧を検出可能である。よって、マイコン70は、第1実施形態と同様、特許請求の範囲の「ブリッジ抵抗電圧検出手段」に対応する。以下、適宜、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出される電圧を「ブリッジ抵抗電圧:Vb」という。
本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出した電圧(ブリッジ抵抗電圧:Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27、28との間(特にバッテリ80の高電位側)の異常を検出可能である。以下、前記異常の検出の方法について、図11を用いて説明する。図11では、回転電機制御装置の一部、ブリッジ抵抗31、32近傍のみを示している。ここで、ブリッジ抵抗電圧(Vb)は、電源リレー81がオンに制御された状態で検出される電圧とする。
図11(A)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー2が断線していない(正常な)状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(15/2+5)/5}=4.8 ・・・式19
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が4.8Vであった場合、マイコン70は、「バスバー2は断線していない(正常である)」と判定する。
図11(B)の白抜き矢印の左側に示すようにバスバー2のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=12/{(15+5)/5}=3 ・・・式20
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が3Vであった場合、マイコン70は、「バスバー2のブリッジ抵抗31とブリッジ抵抗32との間が断線している(異常である)」と判断する。
図11(C)の白抜き矢印の左側に示すようにバッテリ80とブリッジ抵抗31との間が断線している状態では、等価回路は白抜き矢印の右側に示すとおりとなる。この等価回路から、
Vb=0/{(0+5)/5}=0 ・・・式21
よって、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧が0Vであった場合、マイコン70は、「バッテリ80とブリッジ抵抗31との間が断線している(異常である)」と判断する。
以上説明したように、本実施形態では、マイコン70は、ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧(Vb)に基づき、バッテリ80とスイッチング素子対27、28との間の異常、特に「バスバー2の断線」および「断線箇所」を検出可能である。このように、本実施形態では、2つの相または端子に対応する巻線を有するブラシレスモータまたはブラシ付きモータを制御する回転電機制御装置において、簡単な構成で、バスバー2の断線を検出可能である。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、構成上の阻害要因がない限り、適宜組み合わせることができる。例えば、本発明の他の実施形態として、第2実施形態と第4実施形態とを組み合わせたもの、あるいは第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせたものを考えることができる。これら組み合わせの形態では、低電位側のバスバーの断線を検出できるとともに、巻線の断線等についても検出可能である。
上述の実施形態では、ブリッジ抵抗電圧検出手段または端子電圧検出手段により検出した電圧に基づいて、種々の異常を検出する例を示した。本発明の他の実施形態では、検出した電圧値が基準値と正確に一致しなくとも、近似の値であれば、その値に基づいて正常または異常の判断をすることとしてもよい。
本発明は、2相または3相に限らず、4相以上の巻線を有するモータに対しても適用することができる。
また、本発明は、Y結線のモータだけでなくΔ結線のモータに対しても適用することができる。
さらに、本発明は、電動パワーステアリング装置用の回転電機以外の回転電機(電動機および発電機)を制御する回転電機制御装置として適用することもできる。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
1:回転電機制御装置、10:モータ(回転電機)、11〜13:コイル(巻線)、18:巻線組、20:インバータ部(電力変換器)、21〜23:MOS(高電位側スイッチング素子)、24〜26:MOS(低電位側スイッチング素子)、27〜29:スイッチング素子対、31〜33:ブリッジ抵抗(複数の抵抗器)、35:抵抗(抵抗器)、70:マイコン(制御部、ブリッジ抵抗電圧検出手段)、80:バッテリ(第1の電源)

Claims (6)

  1. 複数の相または端子に対応する巻線から構成される巻線組を有し、第1の電源から供給される電力により駆動する回転電機を制御する回転電機制御装置であって、
    前記巻線の各相または各端子に対応し前記第1の電源の高電位側に配置された高電位側スイッチング素子および低電位側に配置された低電位側スイッチング素子によりスイッチング素子対をなす複数のスイッチング素子を有し、前記回転電機へ供給する電力を変換する電力変換器と、
    それぞれの一端が、対応する前記スイッチング素子対それぞれの前記第1の電源の高電位側または低電位側に接続され、他端が共通電位となるよう互いに接続された複数の抵抗器と、
    前記複数の抵抗器の共通電位部分と前記第1の電源の低電位側または高電位側とを接続する抵抗器と、
    前記共通電位部分の電圧を検出可能なブリッジ抵抗電圧検出手段と、
    前記スイッチング素子のオンおよびオフを切り替えることで前記回転電機の駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記第1の電源と前記スイッチング素子対との間の異常を検出可能であることを特徴とする回転電機制御装置。
  2. 前記制御部によりオンまたはオフに制御されることで、前記第1の電源と前記電力変換器および前記回転電機との間の電流の流れを許容または遮断可能な電源リレーと、
    一端が前記電源リレーと前記電力変換器との間に接続され、他端が前記第1の電源の低電位側に接続されるコンデンサと、
    前記第1の電源よりも電圧が小さく、高電位側が前記コンデンサの前記一端と前記電源リレーとの間に接続される第2の電源と、
    前記制御部によりオンまたはオフに制御されることで、前記第2の電源と前記コンデンサの前記一端との間の電流の流れを許容または遮断可能な第1のスイッチと、
    前記第1の電源の高電位側と前記回転電機の前記複数の相または端子のうちの所定の相または端子とを接続する高電位側抵抗器と、
    前記制御部によりオンまたはオフに制御されることで、前記第1の電源と前記高電位側抵抗器との間の電流の流れを許容または遮断可能な第2のスイッチと、
    前記巻線の各相の端子の電圧を検出可能な端子電圧検出手段と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記巻線の異常を検出可能であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機制御装置。
  3. 前記制御部によりオンまたはオフに制御されることで、前記第1の電源と前記電力変換器および前記回転電機との間の電流の流れを許容または遮断可能な電源リレーと、
    一端が前記電源リレーと前記電力変換器との間に接続され、他端が前記第1の電源の低電位側に接続されるコンデンサと、
    前記第1の電源よりも電圧が小さい第2の電源と、
    前記第2の電源の高電位側と前記回転電機の前記複数の相または端子のうちの所定の相または端子とを接続する高電位側抵抗器と、
    前記制御部によりオンまたはオフに制御されることで、前記第2の電源と前記高電位側抵抗器との間の電流の流れを許容または遮断可能な第1のスイッチと、
    前記巻線の各相の端子の電圧を検出可能な端子電圧検出手段と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記巻線の異常を検出可能であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機制御装置。
  4. 前記制御部は、
    前記電源リレーがオフとなるよう制御し、
    前記第1のスイッチがオンとなるよう制御し、このとき前記ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記第1の電源と前記スイッチング素子対との間の異常を検出し、
    前記第2のスイッチがオンとなるよう制御し、このとき前記端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記巻線の異常を検出することを特徴とする請求項2に記載の回転電機制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記電源リレーがオフとなるよう制御し、
    前記第1のスイッチが所定時間オンとなるよう制御した後オフとなるよう制御し、このとき前記ブリッジ抵抗電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記第1の電源と前記高電位側スイッチング素子との間の異常を検出し、
    その後、前記第1のスイッチが再びオンとなるよう制御し、このとき前記端子電圧検出手段により検出された電圧に基づき、前記巻線の異常を検出することを特徴とする請求項3に記載の回転電機制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機制御装置と、
    前記回転電機と、を備えた電動パワーステアリング装置。
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