JP5472120B2 - ピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラム - Google Patents

ピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラムが格納された記憶媒体に関し、特に、連続するビデオパケットによって構成されるビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラムが格納された記憶媒体に関する。
近年、NGN(Next Generation Network)網を利用したIPTV(Internet Protocol TeleVision)放送(地デジIP再送信)が考えられている。その理由の一つは、地上アナログ放送が停波する2011年に向けて円滑に地上デジタル放送に移行させることである。また、別の理由は、地上アナログ放送の視聴可能エリアに対し地上デジタル放送のカバー率を100%にするためである。
これまでの映像配信サービスは、ネットワークがベストエフォート型であり、映像視聴者への品質保証を行なう事はほぼ不可能とされていた。しかしながら、NGN網を利用する事によって、QoS(Quality Of Service)が保証されるようになる。それにより、電波を利用した放送TV(TeleVision)サービスと同等の品質保証を映像視聴者に対し行なうことが可能となった。
また、現行の放送TVサービスは、放送局が送信所から送出される電波の強度、建物及び地形によって視聴可能エリアを計算できる。さらに、現行の放送TVサービスにおける受信品質は、幾つかの観測地点で試験を行い、机上の計算結果と比較評価を行うことにより、映像品質保証を行うことが可能であった。しかしながら、IPTVサービスにおいてはコンテンツ送出から各家庭のTV受像機の入り口までに複数のプロバイダが介在する。そのため、それぞれのプロバイダ間での品質保証を行なう必要がある。尚、図11は、IPTV−GSI(Internet Protocol TeleVision Global Standards Initiative)に記載されているIPTVサービスの監視ポイントを示すブロック図である。図11では、コンテンツプロバイダ93からのコンテンツデータが、LocalContentAcquisition91及びサービスプロバイダ92、又は、サービスプロバイダ94を経由してネットワークプロバイダ95によりエンドユーザ96へ届くことを表している。また、図11では、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告として品質監視ポイントPT1乃至PT5という5箇所を設定している。
ここで、IPTVサービスの監視に関連する技術を以下に挙げる。まず、特許文献1には、テレビジョン放送の通信の信頼性を向上させる送受信システムが開示されている。特許文献1にかかる送受信システムは、通信パケットのシークエンスナンバーの番号を確認することで、連続性を判断し、通信パケットの欠落を検出するものである。
また、特許文献2には、通信パケット損失時の映像品質推定の精度向上を図る映像品質管理システムが開示されている。特許文献2にかかる映像品質管理システムは、損失パケットの生成番号から損失パケットの数を求め、損失パケットの情報量と1映像フレームの平均情報量から1映像フレーム内の品質劣化度合いを推定するものである。
また、特許文献3には、パケット列に変換されて送られてくる映像信号の品質を推定する映像品質推定装置が開示されている。特許文献3にかかる映像品質推定装置は、映像フレーム識別手段により、復号された映像信号における損失パケットについて、フレーム番号及びフレーム種別を識別するものである。
また、特許文献4には、所望の映像品質を得るための符号化ビットレートの推定方法が開示されている。また、特許文献5には、品質推定対象となる映像の動きを考慮して高精度の映像品質推定を実現する映像品質の推定方法が開示されている。
非特許文献1には、暗号化映像ストリームを対象に、TS(Transport Stream)ヘッダ情報を用いてフレーム種別を推定する映像フレーム種別推定手法が開示されている。非特許文献1にかかる映像フレーム種別推定手法は、TSパケットの非暗号化部分(TSヘッダ)に存在するフレーム開始点に関わる情報を取得することで、フレーム開始点を識別し、データ量の比較によりフレーム種別を推定するものである。
特開2004−282538号公報 特開2006−033722号公報 特開2007−019802号公報 特開2007−306109号公報 特開2008−005108号公報
牛木一成,富永聡子,林孝典,"TSヘッダ情報を用いた映像フレーム種別推定法の有効性検証 パケットレイヤ映像品質客観評価モデルの確立に向けて",電子情報通信学会技術研究報告,vol. 107,no. 312,CQ2007-74,pp. 15-19,2007年11月.
非特許文献1では、ネットワークで配信される符号化映像データが暗号化されている場合にはTSパケットヘッダのピクチャ先頭フラグを検出し、映像符号化された画像毎の符号量を測定することにより映像符号化タイプを推定している。しかしながら、非特許文献1では、パケットロスが発生し、TSパケットのピクチャ先頭フラグが検出できなかった場合、映像符号化された画像の先頭が検出できないため、映像符号化タイプの推定を誤る場合があった。具体的には、パケットロスなどの原因によりTSパケットビデオヘッダの内、payload_unit_start_indicatorが'1'にセットされているTSパケットが伝送されていない場合には、ビデオ開始点が検出できなくなる。そのため、ビデオピクチャタイプを誤判定してしまうという課題があった。また、特許文献1乃至5には、このような課題及び解決手段が示唆されていない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、連続するビデオパケットによって構成されるビデオフレームのピクチャタイプを推定し、映像品質の監視効果を高めることができるピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラムが格納された記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるピクチャタイプ推定装置は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出部と、前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定部と、前記境界情報欠落判定部の判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定部と、を備える。
本発明の第2の態様にかかるピクチャタイプ推定方法は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出ステップと、前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定ステップと、前記境界情報欠落判定ステップの判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定ステップと、を備える。
本発明の第3の態様にかかるピクチャタイプ推定プログラムが格納された記憶媒体は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出処理と、前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定処理と、前記境界情報欠落判定処理の判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明の第4の態様にかかるピクチャタイプ推定装置は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出部と、前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定部と、前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定部により仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定部と、を備える。
本発明の第5の態様にかかるピクチャタイプ推定方法は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出ステップと、前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定ステップと、前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定ステップにより仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定ステップと、を備える。
本発明の第6の態様にかかるピクチャタイプ推定プログラムが格納された記憶媒体は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出処理と、前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定処理と、前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定処理により仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、連続するビデオパケットによって構成されるビデオフレームのピクチャタイプを推定し、映像品質の監視効果を高めることができるピクチャタイプ推定装置、方法、及びプログラムが格納された記憶媒体を提供することができる。例えば、IPネットワークを介して配信される暗号化された符号化映像データについて、パケットロスが発生し、TSパケットのピクチャ先頭フラグが検出できない可能性がある。その場合であっても、暗号化を解くことなくTSパケットヘッダを解析し、エラーが発生した前後の映像パケット情報やオーディオパケット情報を用いて、エラーが発生したパケットに映像データの先頭情報が含まれているか否かを推定することができる。そのため、映像品質の監視効果を高めることができる。
本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定装置の構成を示すブロック図である。 ISO/IEC13818−1に記載されているTSパケット構造を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定装置の一実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定処理の内、フレームの先頭フラグを含まない場合における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定方法における判定条件の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるビデオピクチャタイプ推定方法に用いるTSストリームのビデオの配置とオーディオの配置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置の設置場所の例を示す図である。 IPTV−GSIに記載されているIPTVサービスの監視ポイントを示すブロック図である。 本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定処理の内、フレームの先頭フラグを含まない場合における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定方法における判定条件の例を示す図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付与されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
<発明の実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定装置100の構成を示すブロック図である。ピクチャタイプ推定装置100は、暗号化されたビデオデータを含む複数のビデオパケットを入力し、複数のビデオパケットにおけるビデオフレームについて、異なる複数のピクチャタイプのいずれかを推定するものである。
映像データは、複数の画面データで表現され、一つの画面データは、複数のフレームにより表現される。そして、フレームは、所定のピクチャタイプのいずれかに該当する。ピクチャタイプとは、例えば、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)システムに規定されるIピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャである。但し、本発明にかかるピクチャタイプは、これに限定されない。すなわち、画面データは、複数のピクチャタイプのフレームにより表現されるものである。ここで、フレームは、転送するために所定のサイズごとの複数のビデオデータに分割されたものである。そして、ビデオパケットとは、暗号化されたビデオデータと、当該ビデオデータの属性情報を含めた非暗号化情報であるヘッダ情報とを含めたものとする。
ここで、本発明の実施の形態1で対象となるビデオパケットの一例として、図2にISO/IEC(International Organization for Standardization/International Electrotechnical Commission)13818−1に記載されているTS(Transport Stream)パケット構造を示す。図2は、7つのTSパケットがIP(Internet Protocol)パケット化されている場合を示す。また、TSパケットは、先頭に非暗号化情報のヘッダ情報に相当するTSヘッダを備え、TSヘッダの後に暗号化されたビデオデータに相当するデータバイトを備える。
ここで、ピクチャタイプ推定装置100に入力される複数のビデオパケットは、一連の映像を表現するために連続性をもって入力されるものとする。つまり、連続するビデオパケットに含まれるビデオデータは、所定のピクチャタイプのフレームとなる。そして、本発明の実施の形態1では、入力されるビデオパケットに一部の欠落がある場合を対象とする。
図1に戻って、ピクチャタイプ推定装置100は、フレーム符号量算出部101と、境界情報欠落判定部102と、ピクチャタイプ推定部103とを備える。
フレーム符号量算出部101は、連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出する。言い換えると、フレーム符号量算出部101は、ビデオパケットに含まれるフレームの境界を規定する境界情報により定められる対象ビデオフレームに属するビデオパケットに連続性がない場合、連続性がある場合のパケット数分の符号量を加算して当該対象ビデオフレームのフレーム符号量を算出する。ここで、境界情報とは、例えば、フレームの先頭のビデオパケットに付加されるフレーム開始位置を示すもの、又は、フレームの末尾のビデオパケットに付加されるフレーム終了位置を示すもの、のいずれか又は両方であるとよい。また、フレーム符号量とは、対象ビデオフレームに属するビデオパケットの数や、データサイズの合計などであるとよい。
境界情報欠落判定部102は、対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する。ここで、統計量とは、例えば、対象ビデオフレーム以前のフレームにおけるフレーム符号量の平均値であるフレーム平均符号量であればよい。また、例えば、境界情報欠落判定部102は、対象ビデオフレームのフレーム符号量がフレーム平均符号量に比べて著しく大きいと判定された場合は、本来、2つのフレームであるものが、境界情報を含むビデオパケットが欠落し、入力されなかったために1つのフレームと認識されたと判定する。
ピクチャタイプ推定部103は、境界情報欠落判定部102による判定結果に応じて、対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する。例えば、判定結果が対象ビデオフレームにおいて境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、半分にしたフレーム符号量と、フレーム平均符号量の比率からIピクチャ、Pピクチャ又はBピクチャのいずれかを推定する。尚、推定の基準は、これに限定されない。
また、ピクチャタイプ推定部103は、対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。
上述したフレーム符号量算出部101、境界情報欠落判定部102及びピクチャタイプ推定部103は、ピクチャタイプ推定装置100を構成するコンピュータとその上で動作するプログラムとで実現することができる。図3は、本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定装置の一実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3において、ピクチャタイプ推定装置100は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、通信部14と、ハードディスク15とを備える。また、ハードディスク15は、不揮発性記憶装置であり、OS(Operating System)151及びピクチャタイプ推定処理が実装されたピクチャタイプ推定プログラム152が格納されている。
CPU11は、ピクチャタイプ推定装置100における各種処理、すなわち、RAM12、ROM13、通信部14、及びハードディスク15へのアクセス等を制御する。通信部14は、ピクチャタイプ推定装置100に入力されるビデオパケット等の映像データを受信する。
ピクチャタイプ推定装置100は、CPU11が、RAM12、ROM13又はハードディスク15に格納されたOS151及びピクチャタイプ推定プログラム152を読み込み、実行する。これにより、ピクチャタイプ推定装置100は、ピクチャタイプ推定処理を含む各種処理を行なうことができる。
図4は、本発明の実施の形態1にかかるピクチャタイプ推定処理の流れを示すフローチャートである。まず、フレーム符号量算出部101は、フレーム境界情報の検出結果に基づいて、対象ビデオフレームの符号量を算出する(S11)。次に、境界情報欠落判定部102は、対象ビデオフレーム内に境界情報を含むパケットが欠落しているか否かを判定する(S12)。その後、ピクチャタイプ推定部103は、判定結果に応じて、対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する(S13)。
尚、TSパケットは、コンテンツの保護の観点より、IPTVサービスでビデオ配信する際にdata_byteの部分が暗号化処理を施されており、TSヘッダ部分のみ解析可能となっている。そのため、TSヘッダ部のcontinuity_counter値によりパケットの連続性を検出し、payload_unit_start_indicatorによりビデオストリームのフレーム先頭位置を検出することができる。
このように、本発明の実施の形態1により、連続するビデオパケットによって構成されるビデオフレームのピクチャタイプを推定し、映像品質の監視効果を高めることができる。
<発明の実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置200の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置200は、IPネットワークによって圧縮符号化された映像データを含むビデオ配信サービスを提供する際、伝送路上においてパケットロスなどの要因による映像品質劣化度を推定するために暗号化された映像データを復号することなくピクチャタイプを推定するものである。本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置200は、IPTVサービスにより、図2に示したようなISO/IEC13818−1に規定されているTSパケットをIPパケット化した映像音声ストリームに含まれるIPパケットデータd1を入力するものとする。但し、本発明の実施の形態2が対象とするビデオパケットは、これに限定されない。
ピクチャタイプ推定装置200は、IPパケットヘッダ解析部1、TSパケットヘッダ解析部2、TSパケット分離部3、TSパケットビデオヘッダ解析部4、ビデオフレーム開始点探索部5、ビデオ符号量統計処理部6、ビデオピクチャタイプ推定部7及びTSパケットオーディオヘッダ解析部8を備える。
IPパケットヘッダ解析部1は、IPマルチキャストで伝送されているIPパケットデータd1を入力し、IPパケットデータd1内のIPパケットヘッダ及びUDP(User Datagram Protocol)/RTP(Real-time Transport Protocol)パケットヘッダを解析し、TSパケットデータd2を出力する。その際、IPパケットヘッダ解析部1は、IPパケットヘッダ及びUDP/RTPパケットヘッダからピクチャタイプを推定するためのIPTVサービスパケットのフィルタリングを行う。つまり、IPパケットヘッダ解析部1は、ピクチャタイプを推定する目的の映像音声パケットが含まれるTSパケットデータd2を分離して出力する。
TSパケットヘッダ解析部2は、TSパケットデータd2のTSパケットヘッダからビデオデータ又はオーディオデータを識別するPIDデータd3を検出して出力する。IPパケットヘッダ解析部1により出力されたTSパケットデータd2には、圧縮されたビデオデータや、オーディオデータ及びその他番組情報データ等の構成データが含まれている。そのため、TSパケットヘッダ解析部2は、TSパケットデータd2に含まれる番組情報データを解析し、TSパケットのそれぞれ構成データに対応するPIDデータd3を出力する。
TSパケット分離部3は、TSパケットデータd2に含まれる圧縮データが、ビデオデータ又はオーディオデータであるかを、PIDデータd3により判定し、ビデオTSパケットデータd4及びオーディオTSパケットデータd9として分離して出力する。
TSパケットビデオヘッダ解析部4は、ビデオTSパケットデータd4に含まれるヘッダ情報から、ビデオパケットの連続性を示す連続性カウンタやビデオストリームのフレーム先頭位置情報などを含むビデオTSパケット情報d5を抽出して出力する。ここで、フレーム先頭位置情報は、フレームの境界を規定する境界情報である。フレーム先頭位置情報は、当該ビデオパケットがフレームの先頭である場合に設定されるフラグであり、例えば、TSパケットにおけるpayload_unit_start_indicatorが"1"であることにより表現すればよい。また、連続性カウンタは、例えば、TSパケットにおけるcontinuity_counter値であればよい。
TSパケットオーディオヘッダ解析部8は、オーディオTSパケットデータd9に含まれるヘッダ情報から、オーディオパケットの連続性カウンタやオーディオストリームのフレーム先頭位置情報などを表すオーディオTSパケット情報d10を抽出して出力する。
ビデオフレーム開始点探索部5は、ビデオTSパケット情報d5がフレーム先頭位置情報を含むか否かを判定し、判定結果であるビデオフレーム開始点情報d6を出力する。
ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム開始点情報d6に応じて、対象ビデオフレームにおけるビデオフレーム符号量及び対象ビデオフレーム以前のフレームにおけるビデオフレーム符号量の平均値であるビデオフレーム符号量平均値d7を算出して出力する。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオTSパケット情報d5がフレーム先頭位置情報を含む場合に、ビデオフレーム単位のデータバイト数であるビデオフレーム符号量に当該ビデオパケットのデータバイト数を加算する。
ここで、ビデオ符号量統計処理部6は、処理対象のTSパケットが直前に処理したTSパケットとの間に連続性がない場合、ビデオフレーム符号量に連続性がある場合のパケット数分の符号量を加算する。
また、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオTSパケット情報d5がフレーム先頭位置情報を含まない場合に、ビデオフレーム符号量を用いて、ビデオフレーム符号量平均値d7を算出する。つまり、ピクチャタイプ推定装置100は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットから次のフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットの直前のビデオパケットまでの間を一つの対象ビデオフレームとして認識する。
尚、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム開始点情報d6から少なくとも30フレーム以上のビデオフレーム符号量が算出された場合に、ビデオフレーム符号量平均値S7を出力するとよい。これにより、フレーム平均符号量の信頼性が高まり、ピクチャタイプの推定の精度が高まる。
ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム開始点情報d6に含まれるビデオフレーム符号量と、ビデオフレーム符号量平均値d7とに基づいて、対象ビデオフレームにフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落しているか否かを判定する。すなわち、ビデオピクチャタイプ推定部7は、対象ビデオフレームが元々、2フレーム以上であったか否かを判定する。
また、ビデオピクチャタイプ推定部7は、TSパケットオーディオヘッダ解析部8により出力されたオーディオTSパケット情報d10をさらに用いて、対象ビデオフレームにフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落しているか否かを判定してもよい。
そして、ビデオピクチャタイプ推定部7は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと判定された場合に、前記対象ビデオフレームのフレーム符号量を調整し、当該調整したフレーム符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する。
また、ビデオピクチャタイプ推定部7は、TSパケットオーディオヘッダ解析部8により出力されたオーディオTSパケット情報d10をさらに用いて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定してもよい。これにより、ピクチャタイプの推定の精度を上げることができる。
ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量が12フレーム以上の周期でビデオフレーム符号量の平均値の150%以上となるビデオフレームをIピクチャと推定する。また、ビデオピクチャタイプ推定部7は、その他のビデオフレーム符号量でビデオフレーム符号量平均値の150%未満かつ90%以上をとなるビデオフレームをPピクチャと推定する。さらに、ビデオピクチャタイプ推定部7は、それ以外のビデオフレームをBピクチャと推定する。そして、ビデオピクチャタイプ推定部7は、推定したピクチャタイプであるビデオピクチャタイプd8を出力する。これにより、適切なピクチャタイプの推定をすることができる。
上述したIPパケットヘッダ解析部1、TSパケットヘッダ解析部2、TSパケット分離部3、TSパケットビデオヘッダ解析部4、ビデオフレーム開始点探索部5、ビデオ符号量統計処理部6、ビデオピクチャタイプ推定部7及びTSパケットオーディオヘッダ解析部8は、ピクチャタイプ推定装置200を構成するコンピュータとその上で動作するプログラムとで実現することができる。尚、本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置200の一実施例のハードウェア構成は、図3と同様であるため、図示および説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定処理の流れを示すフローチャートである。また、図7は、図6に示すピクチャタイプ推定処理の内、フレームの先頭フラグを含まない場合(S106でYESの場合)における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。以下の説明では、適宜、図6及び図7を参照するものとする。まず、IPパケットヘッダ解析部1は、IPパケットヘッダ解析処理を行う(S101)。具体的には、IPパケットヘッダ解析部1は、ネットワークを介して受信したIPパケットに対して、監視する目的のマルチキャストアドレスデータから目的のIPパケットを抽出する。
次に、TSパケットヘッダ解析部2は、MPEG−2TSDeMUX処理を行う(S102)。具体的には、TSパケットヘッダ解析部2は、受信したIPパケットからMPEG−2TSを分離し、MPEG−2TSヘッダを解析し、目的の映像コンテンツのビデオストリーム及びオーディオストリームが格納されているパケットのPIDを検出する。
そして、TSパケット分離部3は、MPEG−2TSテーブル解析処理を行う(S103)。具体的には、TSパケット分離部3は、ステップS102で検出されたPIDに基づき、ビデオストリームとオーディオストリームが含まれるMPEG−2TSパケットを抽出する。すなわち、TSパケット分離部3は、ビデオTSパケットデータd4及びオーディオTSパケットデータd9を出力する。
ここで、オーディオTSパケットデータd9について、TSパケットオーディオヘッダ解析部8は、オーディオパケットの連続性を検査するためにMPEG−2TSヘッダ解析処理を行う(S104)。具体的には、TSパケットオーディオヘッダ解析部8は、オーディオストリームが含まれるMPEG−2TSパケットヘッダの連続性カウンタであるcontinuity_counter値を検出し、オーディオパケットの連続性を監視する。また、TSパケットオーディオヘッダ解析部8は、現在処理を行っているオーディオパケットの連続性カウンタと、直前に処理を行ったオーディオパケットの連続性カウンタとの差分値γを算出する。そして、TSパケットオーディオヘッダ解析部8は、差分値γをオーディオパケットごとに一時的にRAM12等の記憶領域に格納する。
また、ビデオTSパケットデータd4について、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、ビデオパケットの連続性を検査するためにMPEG−2TSヘッダ解析処理を行う(S105)。具体的には、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、ビデオストリームが含まれるMPEG−2TSパケットヘッダの連続性カウンタであるcontinuity_counter値を検出し、ビデオパケットの連続性を監視する。また、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、現在処理を行っているビデオパケットの連続性カウンタと、直前に処理を行ったビデオパケットの連続性カウンタとの差分値βを算出する。そして、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、差分値βをビデオパケットごとに一時的にRAM12等の記憶領域に格納する。
続いて、ビデオフレーム開始点探索部5は、ビデオTSパケットデータd4のヘッダ情報がフレーム先頭位置情報を含むか否かを判定する(S106)。具体的には、ビデオフレーム開始点探索部5は、MPEG−2TSヘッダのpayload_unit_start_indicatorフラグを検出し、"1"であれば、ビデオフレームの開始点と判定する。
ステップS106において、フレーム先頭位置情報を含まないと判定された場合、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム符号量演算処理を行う(S107)。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、MPEG−2TSパケットの最大データバイト数である184バイトを、ビデオフレーム符号量αに加算する。または、ビデオフレーム開始点探索部5は、TSパケットヘッダのadaptation_field_controlフラグを参照し、TSパケット内のデータバイト数を算出し、算出したデータバイト数をビデオフレーム符号量に加算するようにしてもよい。これにより、正確な符号量を算出することができる。
次に、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオパケットに連続性があるか否かを判定する(S108)。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、差分値βが1より大きい場合、連続性がないと判定する。
ステップS108において、ビデオパケットに連続性がないと判定された場合、ビデオ符号量統計処理部6は、パケットロス分の符号量をビデオフレーム符号量に加算する(S109)。つまり、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオパケット不連続時の符号量を予測し、加算を行う。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、不連続なTSパケットの数(差分値β−1)にMPEG−2TSパケットの最大データバイト数184を乗じた値をビデオフレーム符号量に加算する。その後、次のTSパケットがある場合、ピクチャタイプ推定装置200は、引き続き当該ピクチャタイプ推定処理を続ける。
ステップS106において、フレーム先頭位置情報を含むと判定された場合、ピクチャタイプ推定装置200は、図7に示すピクチャタイプ推定詳細処理を実行する(S130)。すなわち、まず、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレームの平均符号量演算処理を行う(S110)。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム符号量αを処理済みのフレームの符号量の総数に加算し、フレーム総数により除算することにより、フレーム平均符号量Mを算出する。
その後、ビデオピクチャタイプ推定部7は、パケットロス有無の判断処理を行う(S111)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、処理フレームに属するビデオパケットについて差分値βが1よりも大きいものがある場合に、パケットロス有と判定する。
ステップS111において、パケットロス無と判定された場合、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mの比較処理を行う(S112)。そして、ビデオピクチャタイプ推定部7は、比較結果に応じて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する(S113)。ここで、ピクチャタイプを推定するための判断基準について例示する。例えば、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを1.5倍した値より大きいとの比較結果である場合、Iピクチャと推定する。また、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを1.5倍した値以下であり、かつ、フレーム平均符号量Mを0.9倍した値より大きいとの比較結果である場合、Pピクチャと推定する。さらに、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを0.9倍した値以下との比較結果である場合、Bピクチャと推定する。
尚、映像データにおいて、Iピクチャは、所定の周期、例えば15フレーム周期で出現する場合がある。そのため、ビデオピクチャタイプ推定部7は、過去のフレームにおいて、所定の周期でIピクチャと推定されたフレームが続いた場合には、上記の判断基準に該当しないとしても、対象ビデオフレームを周期に照らし合わせるとIピクチャに該当する場合には、Iピクチャと推定しても良い。同様に、ビデオピクチャタイプ推定部7は、過去のフレームにおいて、所定の周期(例えば3フレーム周期)でPピクチャと推定されたフレームが続いた場合には、上記の判断基準に該当しないとしても、対象ビデオフレームを周期に照らし合わせるとPピクチャに該当する場合には、Pピクチャと推定しても良い。
その後、図6に戻り、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量の初期化処理を行う(S114)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αに184を設定する。
ステップS111において、パケットロス有と判定された場合、ビデオピクチャタイプ推定部7は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと仮定した場合のビデオフレーム符号量α'を算出する(S115)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αを2で除算してビデオフレーム符号量α'を算出する。すなわち、ここでは、ステップS106乃至S109により算出されたビデオフレーム符号量αには、2フレーム分の符号量になっていると仮定している。
続いて、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mの比較処理、及び、ビデオフレーム符号量α'とフレーム平均符号量Mの比較処理を行い、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性について判定する(S116)。ここで、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性の判断基準について例示する。例えば、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。また、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量α'がフレーム平均符号量Mを0.5倍した値より小さいとの比較結果である場合、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が低いと判定する。
そして、ビデオピクチャタイプ推定部7は、オーディオパケットに連続性があるか否かを判定する(S117)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、差分値γが1より大きい場合、連続性がないと判定する。ステップS117において、オーディオパケットに連続性があると判定された場合、ビデオピクチャタイプ推定部7は、比較結果と、過去フレームのピクチャタイプの出現順序とからピクチャタイプを推定する(S118)。
ステップS117において、オーディオパケットに連続性がないと判定された場合、ビデオピクチャタイプ推定部7は、比較結果と、過去フレームのピクチャタイプの出現順序と、Iピクチャの周期情報とからピクチャタイプを推定する(S119)。このとき、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量α'を用いて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。さらに、ビデオピクチャタイプ推定部7は、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプの推定結果を次回以降の推定に利用しないことが望ましい。その理由は、パケットロス有、つまり、ビデオパケットに連続性がなく、オーディオパケットにも連続性がない場合は、対象ビデオフレームの推定精度が低いと考えられるからである。
その後、ビデオピクチャタイプ推定部7は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと判定した場合に、ビデオフレーム単位の平均符号量演算処理を行う(S120)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、処理済みのフレームの符号量の総数に、フレーム総数に1加えた値より除算することにより、フレーム平均符号量Mを算出する。その後、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ステップS114を行う。
以上の処理によって、MPEG−2TSヘッダからビデオフレームのピクチャタイプを推定することができる。
尚、ステップS117において、オーディオパケットに連続性があると判定された場合、ビデオピクチャタイプ推定部7は、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれるか否かを判定するとよい。そして、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、対象ビデオフレームのフレーム符号量を調整し、当該調整したフレーム符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。
尚、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS116において、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していなかったと判定し、オーディオパケットに連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、対象ビデオフレームのフレーム符号量を調整せずに、すなわち、ビデオフレーム符号量α'を算出せずに、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mとに基づいて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。
ここで、上述した判定条件と推定方法をまとめたものを図8に示す。まず、オーディオパケットの連続性がない場合、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS119の処理を行う。また、オーディオパケットの連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれない場合、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS118の処理を行う。そして、オーディオパケットの連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれ、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、Iピクチャ又はPピクチャの可能性が高くなるようにして、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS118の処理を行う。
オーディオデータは、固定長で符号化されているため、TSパケットに挿入されるタイミングがフレーム単位でほぼ一定である。一方、ビデオパケットは、フレーム単位の符号量が大きく異なる。そのため、フレーム内にオーディオパケットが含まれる割合が多い場合(フレーム内に複数のオーディオパケットが含まれる場合)には、そのピクチャに割り当てられている符号量が多いことを示す。よって、IピクチャもしくはPピクチャである可能性が高くなる。
また、図8において、オーディオパケットの連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合でも、ビデオフレーム符号量α'がフレーム平均符号量Mを0.5倍した値より小さいとの比較結果である場合、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS113の処理を行う。
尚、図8において、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと判定した場合、ピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αではなく、ビデオフレーム符号量α'を用いて推定する。
尚、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、ビデオTSパケット情報d5に、優先度情報であるtransport_priorityを含めて抽出しても良い。その場合、ステップS111の処理の前に、対象ビデオフレームのピクチャタイプがIピクチャであると推定できる。その理由は、ストリームによっては、優先度情報であるtransport_priorityによりIピクチャを示す場合があるからである。これにより、容易かつ確実にIピクチャの推定ができ、精度を向上することができる。
尚、ピクチャタイプ推定部7は、必ずしもステップS115においてビデオフレーム符号量α'を算出する必要はない。その場合、ステップS116において、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mより小さいとの比較結果である場合、ピクチャタイプ推定部7は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が低いと判定し、その後、ピクチャタイプを推定する際に、ビデオフレーム符号量αを調整して、ビデオフレーム符号量α'を算出すればよい。また、ステップS116において、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していなかったと判定した場合に、ピクチャタイプ推定部7は、対象ビデオフレームのフレーム符号量を調整せずに、すなわち、ビデオフレーム符号量α'を算出せずに、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mとに基づいて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。
図9は、本発明の実施の形態2にかかるビデオピクチャタイプ推定方法に用いるTSストリームのビデオの配置とオーディオの配置の一例を示す図である。ビデオフレーム先頭位置VFs1、VFs2、VFs3、VFs4、VFs5及びVFs6は、境界情報であり、ビデオフレームの開始点を示している。つまり、境界情報に挟まれた複数のTSパケットが一つのフレームであることを示す。図9では、ピクチャタイプが、"IBBPBB"となっていることを示す。
ここで、IPパケットストリームにおいて4番目のパケットがエラーとして伝送されなかった場合、ピクチャタイプ推定装置200は、オーディオパケット(カウンタ"3")及びビデオストリームのピクチャヘッダが含まれるパケット(カウンタ"21")が入力されないことになる。
このとき、ピクチャタイプ推定装置200が処理するビデオパケットは、ビデオ連続カウンタ値"17"の次にビデオ連続カウンタ値"23"となり、差分値βは6となる。そのため、ピクチャタイプ推定装置200は、5つのビデオパケットが失われていると判定する。同様に、ピクチャタイプ推定装置200が処理するオーディオパケットは、オーディオ連続カウンタ値"2"の次にオーディオ連続カウンタ値"4"となり、差分値γは2となる。そのため、ピクチャタイプ推定装置200は、1つのオーディオパケットが失われていると判定する。
また、ピクチャタイプ推定装置200は、このときのビデオフレーム符号量を次のように算出する。まず、ビデオフレーム先頭位置VFs1及びVFs2の間のフレームのパケット数は、16となる。次に、ビデオフレーム先頭位置VFs2及びVFs4の間のフレームのパケット数は、12となる。これは、ピクチャタイプ推定装置200に入力されたビデオパケットが7であるが、ビデオ連続カウンタ値の差分から5パケット分のパケット数をビデオフレーム符号量に加算するためである。さらに、ビデオフレーム先頭位置VFs4及びVFs5の間のフレームのパケット数は、10となる。
ここで、ビデオフレーム先頭位置VFs1及びVFs2の間のフレームは、Iピクチャと推定される。また、既に処理済みのフレームにおけるフレーム平均符号量が9である場合、ビデオフレーム先頭位置VFs2及びVFs4の間のフレームは、直前がIピクチャにも関わらず、12が9より大きいとの比較結果であるため、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと判定され、共にBピクチャと推定される。
本発明の実施形態は、IPネットワークにより圧縮符号化されたTVサービスをリアルタイムに伝送するIPマルチキャストを利用したIPTV放送サービスに適用することができる。例えば、IPユニキャストを利用したリアルタイムVoD(Video On Demand)サービスや予め各家庭にTVサービスデータをダウンロードして視聴するダウンロードサービスに利用しても良い。
図10は、本発明の実施の形態2にかかるピクチャタイプ推定装置の実施例である映像コンテンツ品質監視装置の設置場所の例を示す図である。ここでは、サービスプロバイダ51は、ネットワークプロバイダ52を介して、エンドユーザ53へ映像コンテンツ511を配信する場合を示す。
サービスプロバイダ51は、映像コンテンツ511をエッジルータ512からネットワークプロバイダ52へ送信する。ここでは、映像コンテンツ511は、IPマルチキャストで伝送され、MPEG−2TSに変換されて伝送される。ネットワークプロバイダ52は、IPコアネットワーク網521、エッジルータ522、IPアクセスネットワーク網523及びエッジルータ524を経由して、映像コンテンツ511をエンドユーザ53へ伝送する。エンドユーザ53は、ホームゲートウェイ531及びSTB(Set Top Box)532を経由して、TV533に映像コンテンツ511を表示する。
ネットワークプロバイダ52では、IPコアネットワーク網521やIPアクセスネットワーク網523といわれるネットワークで接続されている為、ネットワークトラフィックの影響や、ネットワーク内での機器の異常により、映像サービスに影響を与えるようなパケットロスが発生する可能性がある。また、ネットワーク内に流れる映像コンテンツは、暗号化されており、映像ストリームの詳細を監視するには、暗号化されたストリームを復号化し、監視する必要がある。さらに、映像コンテンツ内には、エンドユーザがデコードを開始した場合には、途中でパケットロスなどによりエラーが発生しても映像の乱れがないデータがある。そして、符号化されたビデオデータのピクチャタイプにより視覚的に気づかない場合がある。そのため、ネットワークプロバイダ52において、エッジルータ522及び524に接続した本発明の実施の形態2にかかる映像コンテンツ品質監視装置525及び526を設置する。これにより、データエラーの位置によりエンドユーザ53のTVの画面が乱れる前にネットワーク品質劣化の兆候を検出することが可能になる。よって、ネットワークを監視して、サービス品質を向上させることができる。
このように、本発明の実施の形態2により、連続するビデオパケットによって構成されるビデオフレームのピクチャタイプを推定し、映像品質の監視効果を高めることができる。さらに、本発明の実施の形態2では、オーディオパケットの連続性や対象ビデオフレーム内のオーディオパケット数を判定に用いることで、ピクチャタイプの推定の精度を高めることができる。
<発明の実施の形態3>
図12は、本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定装置201の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定装置201は、IPネットワークによって圧縮符号化された映像データを含むビデオ配信サービスを提供する際、伝送路上においてパケットロスなどの要因による映像品質劣化度を推定するために暗号化された映像データを復号することなくピクチャタイプを推定するものである。本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定装置201は、IPTVサービスにより、図2に示したようなISO/IEC13818−1に規定されているTSパケットをIPパケット化した映像音声ストリームに含まれるIPパケットデータd1を入力するものとする。但し、本発明の実施の形態3が対象とするビデオパケットは、これに限定されない。
ピクチャタイプ推定装置201は、IPパケットヘッダ解析部1、TSパケットヘッダ解析部2、TSパケット分離部3、TSパケットビデオヘッダ解析部4、ビデオフレーム開始点探索部5、ビデオ符号量統計処理部6、ビデオピクチャタイプ仮推定部9、ビデオピクチャタイプ本推定部10及びTSパケットオーディオヘッダ解析部8を備える。
尚、IPパケットヘッダ解析部1、TSパケットヘッダ解析部2、TSパケット分離部3、TSパケットビデオヘッダ解析部4、ビデオフレーム開始点探索部5、ビデオ符号量統計処理部6、及びTSパケットオーディオヘッダ解析部8の各々の処理は、本発明の実施の形態2と同様の動作をするものであるため、詳細な説明を省略する。
ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数(n)以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する。
ビデオピクチャタイプ本推定部10は、対象ビデオフレームが処理開始から第1のフレーム数(n)より多い第2のフレーム数(L)以降のものである場合、ピクチャタイプ仮推定部9により仮推定された仮推定結果により、対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する。
尚、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、判定結果が境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するとよい。
また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム開始点情報d6に含まれるビデオフレーム符号量と、ビデオフレーム符号量平均値d7とに基づいて、対象ビデオフレームにフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落しているか否かを判定する。すなわち、ビデオピクチャタイプ仮推定部7は、対象ビデオフレームが元々、2フレーム以上であったか否かを判定する。
また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、TSパケットオーディオヘッダ解析部8により出力されたオーディオTSパケット情報d10をさらに用いて、対象ビデオフレームにフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落しているか否かを判定してもよい。
そして、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたと判定された場合に、前記対象ビデオフレームのフレーム符号量を調整し、当該調整したフレーム符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮に推定する。
また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、TSパケットオーディオヘッダ解析部8により出力されたオーディオTSパケット情報d10をさらに用いて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定してもよい。これにより、ピクチャタイプの推定の精度を上げることができる。
ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオ符号化方式がH.264の場合においてビデオフレーム符号量がビデオフレーム符号量の平均値の200%以上となるビデオフレームをIピクチャと仮推定し、ビデオ符号化方式がMPEG−2の場合においてビデオフレーム符号量がビデオフレーム符号量の平均値の150%以上となるビデオフレームをIピクチャと仮推定する。また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオ符号化方式がH.264の場合においてビデオフレーム符号量がビデオフレーム符号量の平均値の80%未満となるビデオフレームをBピクチャと仮推定し、ビデオ符号化方式がMPEG−2の場合においてビデオフレーム符号量がビデオフレーム符号量の平均値の90%未満となるビデオフレームをBピクチャと仮推定する。さらに、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、それ以外のビデオフレームをPピクチャと仮推定する。そして、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、仮に推定したピクチャタイプであるビデオピクチャタイプ仮推定情報d11を出力する。
ビデオピクチャタイプ本推定部10は、仮に推定したビデオピクチャタイプ仮推定情報d11がIピクチャである場合、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値をNと、前回推定したIピクチャと今回仮に推定したIピクチャとのフレーム間隔が一致した場合にはIピクチャとし、ビデオピクチャタイプd8を出力する。
また、ビデオピクチャタイプ本推定部10は、仮に推定したビデオピクチャタイプ仮推定情報d11がPピクチャである場合、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値Nと、前回推定したIピクチャと今回仮に推定したPピクチャとのフレーム間隔が一致した場合にはIピクチャとし、ビデオピクチャタイプd8を出力する。また、一致しない場合には、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値Dと、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと入力されたPピクチャとのフレーム間隔が一致した場合にはPピクチャとし、ビデオピクチャタイプd8を出力する。
さらに、ビデオピクチャタイプ本推定部10は、仮に推定したビデオピクチャタイプ仮推定情報d11がBピクチャである場合、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値Dと、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと入力されたBピクチャとのフレーム間隔が一致した場合にはPピクチャとし、ビデオピクチャタイプd8を出力する。また、それ以外はBピクチャとし、ビデオピクチャタイプd8を出力する。これにより、適切なピクチャタイプの推定をすることができる。
上述したIPパケットヘッダ解析部1、TSパケットヘッダ解析部2、TSパケット分離部3、TSパケットビデオヘッダ解析部4、ビデオフレーム開始点探索部5、ビデオ符号量統計処理部6、ビデオピクチャタイプ仮推定部9、ビデオピクチャタイプ本推定部10及びTSパケットオーディオヘッダ解析部8は、ピクチャタイプ推定装置201を構成するコンピュータとその上で動作するプログラムとで実現することができる。尚、本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定装置201の一実施例のハードウェア構成は、図3と同様であるため、図示および説明を省略する。
図13は、本発明の実施の形態3にかかるピクチャタイプ推定処理の内、フレームの先頭フラグを含まない場合(図6のS106でYESの場合)における詳細な処理の流れを示すフローチャートである。尚、図6のステップS101からステップS109までの処理は本発明の実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
図13において、まず、ビデオ符号量統計処理部6は、統計処理開始からnフレーム以上経過したか否かを判定する(S121)。nフレーム以上経過していないと判定された場合には、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレームの平均符号量演算処理を行う(S128)。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム符号量αを処理済みのフレームの符号量の総数に加算し、フレーム総数により除算することにより、フレーム平均符号量Mを算出する。また、nフレームとは6以上の整数であればよいが、あまり大きな値をとるとその分ピクチャタイプ推定結果出力に遅延が生じることになる。
ステップS121において、nフレーム以上経過していると判定された場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、パケットロス有無の判断処理を行う(S111)。具体的には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、処理フレームに属するビデオTSパケットについて差分値βが1よりも大きいものがある場合に、パケットロス有と判定する。
ステップS111において、パケットロス無と判定された場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mの比較処理を行う(S112)。そして、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、比較結果に応じて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する(S122)。ここで、ピクチャタイプを仮推定するための判断基準について例示する。まず、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオ符号化方式により判定基準を変更できるものとする。そして、例えば、ビデオ符号化方式がH.264符号化方式である場合において、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、Iピクチャと仮推定する。また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αがビデオフレーム平均符号量Mを0.8倍した値より小さいとの比較結果であるの場合、Bピクチャと仮推定する。また、いずれにもあてはまらない場合にPピクチャと仮推定する。また、ビデオ符号化方式がMPEG−2符号化方式である場合において、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを1.5倍した値より大きいとの比較結果である場合、Iピクチャと仮推定する。また、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αがビデオフレーム平均符号量Mを0.9倍した値より小さいとの比較結果である場合、Bピクチャと仮推定する。また、いずれにもあてはまらない場合にPピクチャと仮推定する。
また、ステップS111において、パケットロス有と判定された場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αとフレーム平均符号量Mの比較処理を行う(S123)。そして、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、比較結果に応じて、当該対象ビデオフレームのフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していたかどうか判定する。
そして、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、オーディオパケットに連続性があるか否かを判定する(S117)。具体的には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、差分値γが1より大きい場合、連続性がないと判定する。ステップS117において、オーディオパケットに連続性があると判定された場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、比較結果と、過去フレームのピクチャタイプの出現順序とからピクチャタイプを仮推定する(S124)。また、ステップS117において、オーディオパケットに連続性がないと判定された場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、比較結果と、過去フレームのピクチャタイプの出現順序とIピクチャの周期情報とからピクチャタイプを仮推定する(S125)。
ステップS124において、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αとビデオフレーム平均符号量Mとを比較し、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性について判定する。ここで、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性の判断基準について例示する。例えば、ビデオ符号化方式がH.264の場合において、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がNであり、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをIピクチャと仮推定し、当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号をBピクチャと仮推定する。また、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がN−1の場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定し、当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをIピクチャと仮推定する。さらに、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNまたはN−1でない場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号およびフレーム番号に1を加えたフレーム番号を、それぞれPピクチャと仮推定する。
次に、ビデオ符号化方式がMPEG−2の場合において、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを1.5倍した値より大きいとの比較結果である場合には、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値であるNであり、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していないと判定し、当該フレームのピクチャタイプをIピクチャと仮推定する。それ以外の場合には、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がLであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。このとき、Zが1である場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。また、Zが1より大きい場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。
次に、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを0.9倍した値より大きいとの比較結果である場合には、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がZであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していないと判定し、当該フレームのピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。それ以外の場合には、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がZであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。このとき、Zが1である場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。また、Zが1より大きい場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。
そして、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを0.9倍した値より小さいとの比較結果である場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していない可能性が高いと判定し、当該フレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。
ステップS125において、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、ビデオフレーム符号量αとビデオフレーム平均符号量Mとを比較し、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性について判定する。ここで、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性の判断基準について例示する。例えば、ビデオ符号化方式がH.264の場合において、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がNであり、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをIピクチャと仮推定し、当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号をBピクチャと仮推定する。また、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がN−1の場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定し、当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをIピクチャと仮推定する。さらに、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNまたはN−1でない場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号およびフレーム番号に1を加えたフレーム番号を、それぞれPピクチャと仮推定する。
次に、ビデオ符号化方式がMPEG−2の場合において、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを1.5倍した値より大きいとの比較結果である場合には、これまで推定したIピクチャタイプのフレーム間隔の平均値であるNであり、前回推定したIピクチャと現在のフレームとの差分がNの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が低いと判定し、当該フレームのピクチャタイプをIピクチャと仮推定する。それ以外の場合には、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がZであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。このとき、Zが1である場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。また、Zが1より大きい場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。
次に、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを0.9倍した値より大きいとの比較結果である場合には、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がZであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落した可能性が低いと判定し、当該フレームのピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。それ以外の場合には、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定する。このとき、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がZであり、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZの場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、当該フレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。このとき、Zが1である場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをPピクチャと仮推定する。また、Zが1より大きい場合には当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。
そして、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを0.9倍した値より小さいとの比較結果である場合には、これまで推定したPピクチャタイプのフレーム間隔の平均値がLであり、Zが2より大きい場合で、前回推定したIピクチャ又はPピクチャと現在のフレームとの差分がZ−2の場合には、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定し、当該フレーム番号のピクチャタイプ及び当該フレーム番号に1を加えたフレーム番号のピクチャタイプをBピクチャと仮推定する。それ以外はフレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が低いと判定し、当該フレーム番号をPピクチャと仮推定する。
次に、ビデオピクチャタイプ本推定部10は、処理開始からLフレーム以上経過したか否かを判定する(S126)。処理開始からLフレーム以上経過したと判定された場合には、ビデオピクチャタイプ本推定部10は、ステップS122、S124またはS125で仮推定されたピクチャタイプの出現順序からビデオピクチャタイプを推定する(S127)。処理開始後、Lフレーム経過までのフレームの中で最大符号量のピクチャタイプがIピクチャと仮推定されている場合には、当該のフレームをIピクチャとし、そのフレームを基準にピクチャタイプを推定していく。Iピクチャと判定したフレーム番号がL/2以下の場合にはフレーム数がL/2まで推定を継続する。
また、ステップS126においてLフレーム以上経過していないと判定された場合又はステップS127の後には、ビデオピクチャタイプ本推定部10は、ビデオフレームの平均符号量演算処理を行う(S128)。具体的には、ビデオ符号量統計処理部6は、ビデオフレーム符号量αを処理済みのフレームの符号量の総数に加算し、フレーム総数により除算することにより、フレーム平均符号量Mを算出する。但し、ステップS124またはS125のステップを通り、フレーム先頭位置情報を含むビデオパケットが欠落していた可能性が高いと判定された場合は、フレームの符号量の総数をフレーム総数に1を加えた値で乗算することにより、フレーム平均符号量Mを算出する。Lは、ビデオ符号量統計処理部6で統計処理開始を遅延させたnより大きな値で、ビデオ符号化方式がH.264の場合には一般的なGOP間隔である30以上、MPEG−2の場合には15以上であるとよい。
その後、図6に戻り、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量の初期化処理を行う(S114)。具体的には、ビデオピクチャタイプ推定部7は、ビデオフレーム符号量αに184を設定する。
以上の処理によって、MPEG−2TSヘッダからビデオフレームのピクチャタイプを推定することができる。
尚、ステップS117において、オーディオパケットに連続性があると判定された場合、ビデオピクチャタイプ仮推定部9は、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれるか否かを判定するとよい。そして、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、対象ビデオフレームのフレーク符号量を調整し、当該調整したフレーム符合量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するとよい。
ここで、上述した判定条件と推定方法をまとめたものを図14に示す。まず、オーディオパケットの連続性がない場合、ピクチャタイプ仮推定部9は、ステップS125の処理を行う。また、オーディオパケットの連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数ない場合、ピクチャタイプ推定部7は、ステップS124の処理を行う。そして、オーディオパケットの連続性があり、対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数あり、ビデオフレーム符号量αがフレーム平均符号量Mを2倍した値より大きいとの比較結果である場合、IピクチャまたはPピクチャの可能性が高くなるようにして、ピクチャタイプ本推定部10で、ステップS127の処理を行う。
オーディオデータは、固定長で符号化されているため、TSパケットに挿入されるタイミングがフレーム単位でほぼ一定である。一方、ビデオパケットは、フレーム単位の符号量が大きく異なる。そのため、フレーム内にオーディオパケットが含まれる割合が多い場合(フレーム内に複数のオーディオパケットが含まれる場合)には、そのピクチャに割り当てられている符号量が多いことを示す。よってIピクチャもしくはPピクチャである可能性が高くなる。
尚、TSパケットビデオヘッダ解析部4は、ビデオTSパケット情報d5に、優先度情報であるtransport_priorityを含めて抽出してもよい。その場合、ステップS111の処理の前に、対象ビデオフレームのピクチャタイプがIピクチャであると推定できる。その理由は、ストリームによっては、優先度情報であるtransport_priorityによりIピクチャを示す場合があるからである。これにより、容易かつ確実にIピクチャの推定ができ、精度を向上することができる。
本発明は、IPTVサービス品質を監視するために、ネットワークのトラフィック等の原因によりパケットロスが発生した場合に、映像ストリームの暗号化を解くことなく映像品質の推定評価を行うことでネットワーク中のサービス品質を推定する用途に適用できる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述の実施の形態で説明したコンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。また、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、ROM(Read Only Memory)カートリッジ、バッテリバックアップ付きRAM(Random Access Memory)メモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれる。
この出願は、2009年2月2日に出願された日本出願特願2009−021504と、2009年7月17日に出願された日本出願特願2009−168538とを基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 ピクチャタイプ推定装置
101 フレーム符号量算出部
102 境界情報欠落判定部
103 ピクチャタイプ推定部
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 通信部
15 ハードディスク
151 OS
152 ピクチャタイプ推定プログラム
51 サービスプロバイダ
511 コンテンツデータ
512 エッジルータ
52 ネットワークプロバイダ
521 IPコアネットワーク網
522 エッジルータ
523 IPアクセスネットワーク網
524 エッジルータ
525 映像コンテンツ品質監視装置
526 映像コンテンツ品質監視装置
53 エンドユーザ
531 ホームゲートウェイ
532 STB
533 TV
200 ピクチャタイプ推定装置
201 ピクチャタイプ推定装置
1 IPパケットヘッダ解析部
2 TSパケットヘッダ解析部
3 TSパケット分離部
4 TSパケットビデオヘッダ解析部
5 ビデオフレーム開始点探索部
6 ビデオ符号量統計処理部
7 ビデオピクチャタイプ推定部
8 TSパケットオーディオヘッダ解析部
9 ビデオピクチャタイプ仮推定部
10 ビデオピクチャタイプ本推定部
d1 IPパケットデータ
d2 TSパケットデータ
d3 PIDデータ
d4 ビデオTSパケットデータ
d5 ビデオTSパケット情報
d6 ビデオフレーム開始点情報
d7 ビデオフレーム符号量平均値
d8 ビデオピクチャタイプ
d9 オーディオTSパケットデータ
d10 オーディオTSパケット情報
d11 ビデオピクチャタイプ仮推定情報
VFs1 境界情報
VFs2 境界情報
VFs3 境界情報
VFs4 境界情報
VFs5 境界情報
VFs6 境界情報
91 LocalContentAcquisition
92 サービスプロバイダ
93 コンテンツプロバイダ
94 サービスプロバイダ
95 ネットワークプロバイダ
96 エンドユーザ
PT1、PT2、PT3、PT4、PT5 品質監視ポイント
α ビデオフレーム符号量
α' ビデオフレーム符号量
β 差分値
γ 差分値
M フレーム平均符号量

Claims (50)

  1. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出手段と、
    前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定手段と、
    前記境界情報欠落判定手段の判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定手段と、
    を備えるピクチャタイプ推定装置。
  2. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項1に記載のピクチャタイプ推定装置。
  3. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、修正された前記対象ビデオフレームの符号量に基づいて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のピクチャタイプ推定装置。
  4. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  5. 前記境界情報欠落判定手段は、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  6. 前記フレーム符号量算出手段は、入力される複数のビデオパケット内でのパケット欠落の検出結果にさらに基づいて、前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  7. 前記フレーム符号量算出手段は、前記検出結果がパケット欠落を示す場合、欠落したパケット数分の符号量を加算して前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項6に記載のピクチャタイプ推定装置。
  8. 前記ピクチャタイプ推定手段は、当該ピクチャタイプ推定装置に入力されるオーディオデータを含むオーディオパケットをさらに用いて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  9. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記入力されるオーディオパケットに連続性がない場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項8に記載のピクチャタイプ推定装置。
  10. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記入力されるオーディオパケットに連続性があり、前記対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項8又は9に記載のピクチャタイプ推定装置。
  11. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量の150%以上である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをIピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  12. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記平均符号量の150%未満かつ90%以上である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをPピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項11に記載のピクチャタイプ推定装置。
  13. 前記ピクチャタイプ推定手段は、前記ビデオパケットのヘッダ情報に含まれる優先度情報に基づいて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをIピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  14. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出ステップと、
    前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定ステップと、
    前記境界情報欠落判定ステップの判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定ステップと、
    を備えるピクチャタイプ推定方法。
  15. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項14に記載のピクチャタイプ推定方法。
  16. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、修正された前記対象ビデオフレームの符号量に基づいて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項14又は15に記載のピクチャタイプ推定方法。
  17. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定方法。
  18. 前記境界情報欠落判定ステップは、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する、ことを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定方法。
  19. 前記フレーム符号量算出ステップは、入力される複数のビデオパケット内でのパケット欠落の検出結果にさらに基づいて、前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定方法。
  20. 前記フレーム符号量算出ステップは、前記検出結果がパケット欠落を示す場合、欠落したパケット数分の符号量を加算して前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項19に記載のピクチャタイプ推定方法。
  21. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、当該ピクチャタイプ推定方法に入力されるオーディオデータを含むオーディオパケットをさらに用いて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項14乃至20のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定方法。
  22. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、前記入力されるオーディオパケットに連続性がない場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項21に記載のピクチャタイプ推定方法。
  23. 前記ピクチャタイプ推定ステップは、前記入力されるオーディオパケットに連続性があり、前記対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項21又は22に記載のピクチャタイプ推定方法。
  24. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出処理と、
    前記対象ビデオフレームの符号量を当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する境界情報欠落判定処理と、
    前記境界情報欠落判定処理の判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ推定処理と、
    をコンピュータに実行させるピクチャタイプ推定プログラム
  25. 前記ピクチャタイプ推定処理は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項24に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  26. 前記ピクチャタイプ推定処理は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、修正された前記対象ビデオフレームの符号量に基づいて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項24又は25に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  27. 前記ピクチャタイプ推定処理は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項24乃至26のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  28. 前記境界情報欠落判定処理は、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する、ことを特徴とする請求項24乃至27のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  29. 前記フレーム符号量算出処理は、入力される複数のビデオパケット内でのパケット欠落の検出結果にさらに基づいて、前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項24乃至28のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  30. 前記フレーム符号量算出処理は、前記検出結果がパケット欠落を示す場合、欠落したパケット数分の符号量を加算して前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項29に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  31. 前記ピクチャタイプ推定処理は、当該ピクチャタイプ推定方法に入力されるオーディオデータを含むオーディオパケットをさらに用いて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項24乃至30のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  32. 前記ピクチャタイプ推定処理は、前記入力されるオーディオパケットに連続性がない場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、ことを特徴とする請求項31に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  33. 前記ピクチャタイプ推定処理は、前記入力されるオーディオパケットに連続性があり、前記対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定する、
    ことを特徴とする請求項31又は32に記載のピクチャタイプ推定プログラム
  34. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出手段と、
    前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定手段と、
    前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定手段により仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定手段と、
    を備えるピクチャタイプ推定装置。
  35. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記判定結果が前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたことを示す場合、前記対象ビデオフレームの符号量が複数のビデオフレームを含むものとみなして、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する、ことを特徴とする請求項34に記載のピクチャタイプ推定装置。
  36. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記第1のフレーム数を6フレーム以上の整数とする、ことを特徴とする請求項34又は35に記載のピクチャタイプ推定装置。
  37. 前記ピクチャタイプ本推定手段は、前記第2のフレーム数を15フレーム以上の整数とする、ことを特徴とする請求項34乃至36のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  38. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定する、ことを特徴とする請求項34乃至37のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  39. 前記フレーム符号量算出手段は、入力される複数のビデオパケット内でのパケット欠落の検出結果にさらに基づいて、前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項34乃至38のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  40. 前記フレーム符号量算出手段は、前記検出結果がパケット欠落を示す場合、欠落したパケット数分の符号量を加算して前記対象ビデオフレームの符号量を算出する、ことを特徴とする請求項39に記載のピクチャタイプ推定装置。
  41. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、当該ピクチャタイプ推定装置に入力されるオーディオデータを含むオーディオパケットをさらに用いて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する、ことを特徴とする請求項34乃至40のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  42. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記入力されるオーディオパケットに連続性がない場合、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する、ことを特徴とする請求項41に記載のピクチャタイプ推定装置。
  43. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記入力されるオーディオパケットに連続性があり、前記対象ビデオフレームにオーディオパケットが複数含まれる場合に、前記対象ビデオフレームの符号量を修正し、当該修正した符号量と過去の連続するフレーム間のピクチャタイプの出現順序とから当該対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定する、ことを特徴とする請求項42に記載のピクチャタイプ推定装置。
  44. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記対象ビデオ符号化方式がMPEG−2方式である場合、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量の150%以上である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをIピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項34乃至43のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  45. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記対象ビデオ符号化方式がH.264方式である場合、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記対象ビデオフレームの符号量を前記対象ビデオフレーム以前のフレームにおける符号量の平均値である平均符号量の200%以上である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをIピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項34乃至43のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  46. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記対象ビデオ符号化方式がMPEG−2方式である場合、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記平均符号量の90%未満である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをBピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項44に記載のピクチャタイプ推定装置。
  47. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記対象ビデオ符号化方式がH.264方式である場合、前記対象ビデオフレームの符号量が、前記平均符号量の80%未満である場合に、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをBピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項45に記載のピクチャタイプ推定装置。
  48. 前記ピクチャタイプ仮推定手段は、前記ビデオパケットのヘッダ情報に含まれる優先度情報に基づいて、当該対象ビデオフレームのピクチャタイプをIピクチャであると推定する、ことを特徴とする請求項34乃至47のいずれか1項に記載のピクチャタイプ推定装置。
  49. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出ステップと、
    前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定ステップと、
    前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定ステップにより仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定ステップと、
    を備えるピクチャタイプ推定方法。
  50. 連続して入力される複数のビデオパケットに含まれるフレーム境界情報の検出結果に基づいて、前記フレーム境界情報によって規定される対象ビデオフレームの符号量を算出するフレーム符号量算出処理と、
    前記対象ビデオフレームの符号量を第1のフレーム数以上の当該対象ビデオフレーム以外のビデオフレームの符号量に関する統計量と比較することにより、前記境界情報を含むビデオパケットが欠落していたか否かを判定し、当該判定結果に応じて、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを仮推定するピクチャタイプ仮推定処理と、
    前記対象ビデオフレームが処理開始から前記第1のフレーム数より多い第2のフレーム数以降のものである場合、前記ピクチャタイプ仮推定処理により仮推定された仮推定結果により、前記対象ビデオフレームのピクチャタイプを推定するピクチャタイプ本推定処理と、
    をコンピュータに実行させるピクチャタイプ推定プログラム
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