JP5470985B2 - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置および撮像装置に関し、特に、照明された光の反射光を用い焦点を検出する焦点検出装置および撮像装置に関する。
焦点検出装置を用い焦点を検出する撮像装置において、被写体が暗い場合等に補助光を照射し、撮影対象である被写体で反射した光を用い焦点検出を行なう方法がある。特許文献1には、非周期のスリット状パターンの照射光を被写体に照射し、焦点検出を行なう方法が開示されている。
特開2003−107324号公報
被写体に補助光を照射する焦点検出方法において、焦点検出装置が誤って焦点を検出する(偽合焦が生じる)可能性がある。本焦点検出装置および本撮像装置は、上記課題に鑑みなされたものであり、偽合焦を抑制することが可能な焦点検出装置および撮像装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、照射光を照射するか否かを決定する決定部と、前記照射光の対象からの反射光を受光して得られる信号に基づいて光学系の焦点状態を検出する検出部と、前記決定部によって前記照射光を照射すると決定され、前記光学系の位置が前記照射光を用いて焦点調節の制御が可能な調節制御範囲の外である場合に、前記焦点検出部が焦点状態を検出する前に、前記光学系を前記調節制御範囲内に制御して前記検出部に検出を行わせる制御部と、を備えることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の焦点検出装置において、前記対象を照明する光束は、コントラストを有する像を投影可能な光束であり、前記調節制御範囲は、前記光束の状態に応じて決定されることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の焦点検出装置において、前記制御部は、前記光学系を所定の撮影倍率となる位置に制御することを特徴とする焦点検出装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、前記制御部は、前記光学系の位置が前記調節制御範囲よりも近景側である場合に前記光学系を前記調節制御範囲内に制御することを特徴とする焦点検出装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、前記検出部は、前記反射光のうち前記光学系を介した一対の光束を受光して得られる一対の信号列の相対位置関係を第1のずらし量から順次変更しながら前記一対の信号列の一致度を求めるものであり、前記制御部は、前記光学系の合焦距離が前記所定の合焦距離範囲よりも遠景側である場合に、前記第1のずらし量よりも大きい第2のずらし量から順次変更しながら前記一致度を求めることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の焦点検出装置において、前記光束は、複数の前記コントラストを有する像が周期的に配列された像を投影可能であり、前記制御部は、前記コントラストを有する像の周期に応じて前記第2のずらし量を決定することを特徴とする焦点検出装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、前記焦点検出装置による検出結果に基づいて前記光学系の焦点調節を行なう焦点調節部と、前記光学系による像を撮像する撮像部と、を備えることを特徴とする撮像装置である。
本焦点検出装置および本撮像装置によれば、光学系の調節制御範囲が所定の調節制御範囲外である場合、光学系を所定の調節制御範囲に制御して焦点状態を検出する。これにより、偽合焦を抑制することができる。
撮像装置のブロック図である。 AFセンサのブロック図である。 視野マスクの開口部を示す図である。 補助光のパターンを示す図である。 (a)は、イメージセンサの位置に対する画素信号を示す図であり、(b)は、信号列のずらし量に対する信号列間の一致度を示す図であり、(c)は、撮影レンズに対する距離を示す図である。 (a)は正常な合焦時の位置に対する画素信号を示す図であり、(b)は偽合焦時の位置に対する画素信号を示す図である。 撮影レンズに対する距離を示す図である。 (a)は、位置に対する画素信号を示す図であり、(b)は、信号列のずらし量に対する信号列間の一致度を示す図である。 実施例1における制御部の処理を示すフローチャートである。 実施例2における制御部の処理を示すフローチャートである。 位置に対する画素信号を示す図である。 実施例3における制御部の処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、実施例1のデジタルカメラ100のブロック図である。図1のように、カメラ100は、撮影レンズ20、モータ22、AF(Auto Focus)センサ10、制御部30、撮像素子32、サブミラー34、メインミラー36、焦点板38、ペンタプリズム40、接眼レンズ42、外部閃光機構44および補助光投光機構46、補助光レンズ47およびドライバ48を備えている。被写体60からの光は、撮影レンズ20を透過し、半透明のメインミラー36を透過する光と反射する光に分岐する。メインミラー36で反射した光は、焦点板38上に結像する。焦点板38を透過した光は、ペンタプリズム40内を反射し接眼レンズ42を介して観察可能である。
メインミラー36を透過した光は、サブミラー34で反射し、AFセンサ10に入射する。AFセンサ10は、焦点調節光学系を含む撮影レンズ20を介し受光した被写体60からの光を、焦点状態を検出するための信号に変換し出力する。制御部30は、AFセンサ10が取得した焦点状態を検出するための信号に基づき、焦点状態を検出し撮影レンズ20の焦点調節を行なう。光学系の調節は、モータ22を用い、撮影レンズ20に含まれる焦点調節光学系の位置を移動することにより行なう。
制御部30は、暗所での撮影の場合、ドライバ48を駆動し外部閃光機構44を発光させる。また、暗所で焦点検出を行なう場合、ドライバ48を駆動し補助光投光機構46を発光させ、光束を被写体60に照射する。補助光投光機構46は、コントラストを有する像を投影可能である。撮影の際は、メインミラー36、サブミラー34は光軸の外に退避する。これにより、被写体60の像は撮像素子32上に結像する。撮像素子32は、撮影レンズ20を含む光学系による像を撮像する。撮像素子32としては例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complimentary
Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサが用いられる。
図2は、位相差検出方式で焦点状態の検出を行なうAFセンサ10のブロック図である。図2では、撮影レンズ20の光軸26方向をZ方向、上下方向をY方向、紙面の奥方向をX方向とする。図2のように、AFセンサ10は、視野マスク12、フィールドレンズ14、絞りマスク16、再結像レンズ18aおよび18b、イメージセンサ19aおよび19bを備えている。撮像素子32の結像面と等価な位置に配置された視野マスク12、フィールドレンズ14、絞りマスク16、再結像レンズ18aおよび18b、イメージセンサ19aおよび19bは撮影レンズ20の光軸26に沿って配置されている。
図3は、視野マスク12の開口部13を示す図である。図3のように、視野マスク12にはY方向に延伸するスリット状の開口部13が形成されている。この開口部13は視野マスク12近傍で結像した被写体の空中像をY方向の像に規制する。図2に戻り、フィールドレンズ14は開口部13に対応し配置されている。絞りマスク16にはY方向に2つの開口部17aおよび17bが形成されている。再結像レンズ18aおよび18bは、開口部17aおよび17bに対応しY方向に配置されている。イメージセンサ19aおよび19bは、再結像レンズ18aおよび18bに対応しY方向に配置されている。イメージセンサ19aおよび19bの画素配列は開口部13の形状に対応している。実施例1では、開口部13がY方向のスリット状であるため、イメージセンサ19aおよび19bのそれぞれの画素配列はY方向に沿って配列されている。イメージセンサ19aおよび19bのY方向の画素の位置をyaおよびybとする。
暗所において(測光値が低輝度を示す場合)測距する際は、制御部30は、補助光投影機構46から補助光を照射させる。照射された補助光の光束が撮影対象の被写体により反射する。反射光は、撮影レンズ20を介し視野マスク12近傍で結像する。撮影レンズ20の瞳面のうち移りマスク16の開口部17aおよび17bに対応する一対の異なる瞳領域20aおよび20bを通過した一対の光束24aおよび24bは、開口部13、絞りマスク16の開口部17aおよび17bを介して、それぞれ再結像レンズ18aおよび18bにより、イメージセンサ19aおよび19b上に結像する。イメージセンサ19aおよび19bは、一対の光束24aおよび24bを光電変換して一対の信号列αおよびβを出力する。つまり、一対の信号列αおよびβは、撮影レンズ20の異なる瞳領域20aおよび20bを通過した一対の光束24aおよび24bを受光して得られる。
図4は、補助光投影機構46が投影するコントラストを有するパターン像を示す図である。図4のように、パターン像50は、Y方向(図3の開口部13の延伸方向であり、図2の一対の瞳領域20aおよび20bの分割方向である)に交差するようにX方向に延伸する複数のコントラスト像すなわちスリットパターン50a〜50cを有する。スリットパターン50a〜50cは非周期的である。すなわち、各スリットパターン50a〜50cの間隔は均一でない。また、各スリットパターン50a〜50cの幅は均一でない。
次に、制御部30が行なう焦点検出について説明する。図5(a)は、イメージセンサ19aおよび19bそれぞれ各画素から出力されるそれぞれの信号列αおよびβを各画素の位置yaおよびybに対し示した図である。図5(a)のように、イメージセンサ19aからの信号列αおよびイメージセンサ19bからの信号列βは相対的に一致していない。この状態では合焦していない。
図5(b)は、一対の信号列αおよびβの相対位置関係のずらし量に対する一対の信号列αおよびβの一致度(相関値)を示す図である。図5(b)のように、制御部30は、一対の信号列αおよびβの相対位置関係を第1のずらし量S0から順次変更しながら一対の信号列αおよびβの一致度を演算し求める。例えば、イメージセンサ19aおよび19bの画素位置yaおよびybを最初はずらさずに信号列αとβとの一致度を求める。次に、画素位置yaおよびybを1画素分(または複数画素分)ずらし信号列αとβとの一致度を求める。順次位置yaおよびybをずらし信号列αとβとの一致度を求める。この一致度は、ずらし量S1のとき極小となる。これは、図5(a)において、一対の信号列αおよびβの位置関係を相対的にずらし量S1ずらすと、信号列αおよびβとがほぼ一致することを示している。
図5(c)は、撮影レンズ20からの被写体距離Pを示す図である。撮影レンズ20側が近景側、撮影レンズ20から離れる側が遠景側である。被写体60の位置は距離P0にあり、撮影レンズ20の調節制御範囲がPosであるとすると、被写体60の距離P0と調節制御範囲Posとの差は、撮影レンズ20の像面におけるデフォーカス量Defに対応する。そして、制御部30は、ずらし量S1に基づき、焦点状態としてデフォーカス量を検出することができる。制御部30は、検出したデフォーカス量Defに基づいて、撮影レンズ20の焦点調節光学系をモータ22を用い駆動する。
図6(a)は、撮影レンズ20を移動させた後の信号列αおよびβを位置yaおよびybに対し示した図である。信号列αおよびβはほぼ一致している。このように、信号列αおよびβがほぼ重なった状態が合焦した状態である。
補助光のコントラストが周期的である場合や図4のように非周期的であっても補助光による被写体からの反射光の輝度が低い場合、偽合焦する可能性が高くなる。反射光の輝度が低い場合としては、例えば以下がある。すなわち、多数の被写体の焦点を検出する撮像装置においては、中心領域に被写体がある可能性が大きいため補助光の投影面における中心領域の輝度を高くするように補助光の明るさを設定する。このため、補助光の投影面における周辺付近では輝度が低くなってしまう。このように、被写体60から反射光の輝度が低い場合、イメージセンサ19aおよび19bの信号列αおよびβの強度は小さくなる。このため、パターン像50が非周期的であっても、コントラストが低くなり、周期的なパターンとの見分けがつかない場合がある。
図6(b)は、偽合焦した状態における信号列αおよびβを位置yaおよびybに対し示した図である。図6(b)のように、信号列αとβとはパターン像50の周期S2に相当する分ずれた状態にある。このため、制御部30は信号列αとβとがほぼ一致したと判定する。よって、偽合焦が生じる。
次に、偽合焦してしまう状況について説明する。図7は、撮影レンズ20による被写体60の撮像距離を示す図である。図7に示すように、補助光を照射して被写体60に対する撮影レンズ20の焦点状態を検出する場合には、制御部30が補助光を用いて検出可能な被写体と撮影レンズ20との、撮像面から被写体までの距離(撮像距離)について補助光を用いてオートフォーカスができる距離の範囲が定められている。被写体60が距離P1より近景側の場合、撮影レンズ20の光軸と補助光の光軸とのずれが大きくなり被写体60との距離Pを正確に測定することができない。一方、被写体60が距離P2より遠景側の場合、補助光が被写体まで到達しない。よって、制御部30は距離P1からP2の範囲内で被写体60との距離を検出可能である。一般的に、距離P1は1m程度であり、P2は10m程度である。
図8(a)は、距離P2の被写体に合焦する場合の信号列αおよびβを位置yaおよびybに対し示した図である。図8(a)のように、信号列αとβとは相対位置が大きく異なっている。図8(b)は、信号列αとβとの相対的なずらし量に対する信号列αおよびβの一致度を示す図である。図8(b)のように、信号対αおよびβを最初のずらし量S0から順次相対的に変更させると、信号列αおよびβ間の一致度は、ずらし量S3のとき極小となる。ずらし量S3は、図8(a)のように、信号列αとβとはパターン像50の周期S2に相当する分だけずれた状態にあり、図6(b)に示した偽合焦に相当する。さらに、信号列αおよびβを相対的にずらすと、信号列間の一致度は、ずらし量S4のとき再び極小となる。このときが、図6(a)で示した合焦に相当する。しかしながら、制御部30は、ずらし量S3において合焦したと判断してしまう。
以下に、上記偽合焦を抑制するための実施例1における制御部30の処理の例を説明する。図9は制御部30の処理を示すフローチャートである。図9のフローは、焦点検出を行なうべき期間繰り返される。図9を参照し、制御部30は、補助光を点灯するか判断する(ステップS10)。例えば、制御部30は被写体60の明るさを判定し補助光の点灯の要否を判断する。Noの場合、ステップS18に進む。Yesの場合、制御部30は、撮影レンズ20を含む光学系の状態より、調節制御範囲Pos>0.5mに相当するか否かを判断する(ステップS12)。その後、ステップS16に進む。Noの場合、制御部30は、調節制御範囲Posが30×撮影レンズ20の焦点距離fになるように、レンズを移動する。つまり、光学系を調節する(ステップS14)。次に、制御部30は、補助光を点灯する(ステップS16)。すなわち、補助光を被写体60に照射する。
次に、制御部30は、図5(a)および図5(b)で説明したように、焦点検出演算を行なう(ステップS18)。次に、制御部30は、図5(b)のずらし量S1に対応するようにレンズを移動する(ステップS20)。すなわち、ステップS18の焦点検出演算で算出したデフォーカス量に相当する駆動量分レンズを移動する。次に、制御部30は再度焦点検出演算を行なう(ステップS22)。次に、制御部30は、ステップS22で算出したデフォーカス量Defの絶対値がデフォーカス量の閾値Defthより小さいかを判断する(ステップS24)。Yesの場合、制御部30は合焦したと判断し、終了する。Noの場合、ステップS18に戻る。
図7において、制御部30が被写体60に対する撮影レンズ20のデフォーカス量を検出する際の光学系の調節制御範囲が、距離P3のように近景側の場合、図8(a)および図8(b)で説明したように偽合焦してしまう可能性が高い。そこで、実施例1によれば、ステップS12において、撮影レンズ20の撮像倍率が1/30となるように調節制御範囲を焦点距離fの30倍(図7のP4に相当)となるように、光学系を調節する。これにより、図5(a)および図5(b)のような状態からデフォーカス量Defの検出を行なうため、偽合焦を抑制することができる。
以上のように、制御部30がAFセンサ10を用い撮影レンズ20の焦点状態(例えばデフォーカス量)を検出する際の撮影レンズ20の調節制御範囲Posが所定の調節制御範囲(例えば図7の有効範囲)以外である場合、制御部30は撮影レンズ20を所定の調節制御範囲(例えば、有効範囲内)に制御してから、焦点状態の検出を行なう。このように、所定の調節制御範囲は、例えば図7の補助光の有効範囲のように、被写体60を照明する補助光(光束)の状態に応じ決定されることが好ましい。これにより、撮影レンズ20の調節制御範囲が偽合焦を生じやすい範囲である場合、撮影レンズ20の調節制御範囲を被写体に合焦しやすい範囲となるように撮影レンズ20を制御することができる。よって、図8(a)および図8(b)で説明したような偽合焦を抑制することができる。
補助光を用い撮影を行なう場合、被写体の距離は1〜3mであることが多い。そこで、実施例1のように有効範囲より近景側に被写体60が存在する可能性は低い。よって、撮影レンズ20の調節制御範囲が、所定の調節制御範囲より近景側(例えば、調節制御範囲が0.5m以下)である場合に、撮影レンズ20を所定の調節制御範囲(例えば、有効範囲内)に制御することが好ましい。これにより、より偽合焦を抑制することができる。特に、有効範囲の低限の1/2より近景側に合焦するレンズ位置の場合、偽合焦が生じやすい。また、被写体60が有効範囲の低限の1/2より近景側に存在する可能性はより低い。よって、撮影レンズ20の調節制御範囲が所定の調節制御範囲の低限の1/2より近景側の場合、撮影レンズ20を所定の調節制御範囲に制御することが好ましい。
一般に用いられる焦点距離fが35〜70mmの撮影レンズ20を用いて、距離が2〜3mの被写体に合焦させる場合、撮影倍率が1/30となるレンズ位置にレンズを移動する。これにより、より合焦する可能性が高くなる。このように制御部30は、撮影レンズ20が所定の撮影倍率となる調節制御範囲に制御することが好ましい。
実施例2の構成は実施例1の図1および図2と同じであり説明を省略する。図10は実施例2における制御部30の制御を示すフローチャートである。図10を参照し、制御部30は補助光の点灯の有無を判断する(ステップS30)。Yesの場合、フラグFlg=1とする(ステップS31)、Noの場合、フラグFlg=0とする(ステップS33)。フラグFlg=0の場合、以後の焦点検出時に補助光を点灯しない。フラグFlg=1の場合、以後の焦点検出時に補助光を点灯する。ステップS30においてNoの場合、制御部30は焦点検出演算を行なう(ステップS34)。その後、ステップS46に進む。
ステップS30においてYesの場合、制御部30は、最初のずらし量をShift=0とする(ステップS32)。ここで、最初のずらし量Shiftは、制御部30が被写体60に対する撮影レンズ20のデフォーカス量を検出する際の一対の信号列αおよびβの相対的位置関係の最初のずらし量である。次に、制御部30は、焦点検出演算を行なう(ステップS36)。すなわち、図5(a)および図5(b)で説明したように、信号列αおよびβの一致度が極小になるずらし量を算出し、デフォーカス量Defを求める。制御部30は、現在の撮影レンズ20の調節制御範囲Posに対して、ステップS34、S42またはS54において求めたデフォーカス量Defに相当する駆動量分焦点調節した際の調節制御範囲(便宜上、Pos+Defと表す)の絶対値が有効範囲の上限距離P2より大きいか判断する(ステップS38)。Yesの場合、最初のずらし量Shift=−S2とする(ステップS40)。ここで、S2はパターン像50の周期に対応するずらし量である(図6および図8(a)参照)。次に、制御部30は、焦点検出演算を行なう(ステップS42)。その後、ステップS38に戻る。
ステップS38においてNoの場合、制御部30は、上記Pos+Defの絶対値が有効範囲の下限距離P1より小さいか判断する(ステップS44)。Yesの場合、制御部30は、最初のずらし量Shift=S2とする(ステップS52)。次に、制御部30は、焦点検出演算を行なう(ステップS54)。その後、ステップS38に戻る。ステップS44においてNoの場合、制御部30は、Pos+Defに合焦するように撮影レンズ20を焦点調節する(ステップS46)。次に、制御部30は、焦点検出演算を行なう(ステップS48)。次に、ステップS48で算出したデフォーカス量Defの絶対値がデフォーカス量の閾値Defthより小さいか判断する(ステップS50)。Yesの場合、合焦したと判定し終了する。Noの場合、ステップS46に戻る。
実施例2によれば、ステップS38において、Pos+Defの絶対値が有効範囲の上限距離P2より大きい場合、被写体は図7の距離P5に存在している。よって、図11のように、信号列αとβとは、図8(a)とは反対方向にパターンの1周期であるS2以上ずれている可能性が大きい。この場合、信号列αとβとがS6ずれると合焦する。しかし、通常の焦点検出演算を行なうと、信号列αとβとをS5ずらした時点で偽合焦する可能性がある。よって、ステップS40のように、最初のずらし量Shiftを−S2とする。これにより、ステップS42において、制御部30は、信号列αとβとが−S2ずれた状態から焦点検出を行なう。よって、制御部30は、信号列αおよびβをS5ずらした時点で合焦すると判断することなく(つまり偽合焦することなく)、信号列αおよびβをS6ずらした時点で合焦すると判断し、デフォーカス量Defを検出する。
ステップS44において、Pos+Defの絶対値が有効範囲の下限距離P1より小さい場合、被写体は図7のP3に存在している。この場合、図8(a)のように、信号列αとβは、パターンの1周期であるS2以上ずれている可能性が大きい。よって、ステップS52のように、最初のずらし量ShiftをS2とする。これにより、ステップS54において、制御部30は、信号列αとβがS2ずれた状態から焦点検出を行なう。図8(b)においてずらし量S2から焦点検出を行なう。よって、制御部30は、信号列αおよびβをずらし量S3ずらした時点で合焦すると判断することなく、信号列αおよびβをS4ずらした時点で合焦すると判断し、デフォーカス量Defを検出する。
実施例2によれば、ステップS38およびS44のように制御部30が焦点検出した従来に基づく撮影レンズ20の調節制御範囲(Pos+Def)が、所定の調節制御範囲(例えば、図7の有効範囲)外である場合に、ステップS40およびS52のように、制御部30は、最初のずらし量Shiftを第1のずらし量(例えば0)から第1のずらし量より大きな第2のずらし量(例えばS2)とする。Pos+Defが有効範囲外の場合、偽合焦である可能性が高い。そこで、ステップS42およびS54のように、制御部30は、信号列αおよびβの相対位置関係を第2のずらし量から順次変更しながら一致度を求める。これにより、図7の距離P3またはP5のように、合焦する位置が有効範囲外であっても偽合焦することを抑制することができる。
また、補助光投光機構46は、図4のように、複数のコントラストを有するパターン像がほぼ周期的に配列された像を投影可能であり、制御部30は、コントラストを有する像の周期に応じ第2のずらし量を決定することが好ましい。例えば、第2のずらし量は、図4の複数のスリットパターン50a〜50cの周期に応じた量S2であることが好ましい。これにより、偽合焦をより抑制することができる。
さらに、制御部30が一致度を用い求めた光学系の調節制御範囲(Pos+Def)が近景側か遠景側かにより、図8(a)および図11のように、信号対αとβのずれる方向が逆である。よって、制御部30は、一致度を用い求めた光学系の調節制御範囲(Pos+Def)が所定調節制御範囲(例えば有効範囲)より近景側か遠景側かに応じて、第2のずらし量のずらし方向を決める(例えばステップS40およびS52)。これにより、制御部30が一致度を用い求めた光学系の調節制御範囲が所定の調節制御範囲より近景側の場合も遠景側の場合も偽合焦を抑制することができる。
図12は、制御部30が行なう制御を示すフローチャートである。ステップS44において、Yesの場合、制御部30は、Pos=30×焦点距離fにレンズを移動する。その他のフローは実施例2の図10と同じであり説明を省略する。
実施例3によれば、ステップS44のように、(Pos+Def)が有効範囲より近景側の場合、ステップS60のように有効範囲内に合焦するように光学系を制御する。一方、ステップS38のように(Pos+Def)が、有効範囲より遠景側の場合、ステップS40のように、第2のずらし量を用い焦点検出演算を行なう。このように、(Pos+Def)が有効範囲の近景側にあるか遠景側にあるかにより、制御を異ならせることができる。特に、(Pos+Def)が有効範囲の近景側にある場合は、実施例1のような制御を行なうことにより、一層偽合焦を抑制することができる。一方、(Pos+Def)が有効範囲の遠景側にある場合は、実施例2のような制御を行なうことにより、一層偽合焦を抑制することができる。
実施例1の図9のステップS12において、制御部30は、現在の光学系の調節制御範囲Posが所定の調節制御範囲外か否かを判定しているが、制御部30が一致度を用い求めた光学系の調節制御範囲(例えば、現在の光学系の調節制御範囲Pos+焦点検出演算で求めたデフォーカス量Def)が所定の調節制御範囲外か否かを判定してもよい。
また、実施例2の図10または実施例3の図12のステップS38またはS44において、制御部30は、制御部30が焦点検出した従来に基づく撮影レンズ20の調節制御範囲(Pos+Def)と距離P2またはP1との大小関係を判定しているが、制御部30は、現在の光学系の調節制御範囲Posと距離P2またはP1との大小関係を判定してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 AFセンサ
12 視野マスク
14 フィールドレンズ
16 絞りマスク
18a、18b 再結合レンズ
19a、19b イメージセンサ
20 撮影レンズ
21a、21b 領域
24a、24b 光束
30 制御部

Claims (7)

  1. 照射光を照射するか否かを決定する決定部と、
    前記照射光の対象からの反射光を受光して得られる信号に基づいて光学系の焦点状態を検出する検出部と、
    前記決定部によって前記照射光を照射すると決定され、前記光学系の位置が前記照射光を用いて焦点調節の制御が可能な調節制御範囲外である場合に、前記焦点検出部が焦点状態を検出する前に、前記光学系を前記調節制御範囲内に制御して前記検出部に検出を行わせる制御部と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記対象を照明する光束は、コントラストを有する像を投影可能な光束であり、
    前記調節制御範囲は、前記光束の状態に応じて決定されることを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の焦点検出装置において、
    前記制御部は、前記光学系を所定の撮影倍率となる位置に制御することを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記制御部は、前記光学系の位置が前記調節制御範囲よりも近景側である場合に前記光学系を前記調節制御範囲内に制御することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記検出部は、前記反射光のうち前記光学系を介した一対の光束を受光して得られる一対の信号列の相対位置関係を第1のずらし量から順次変更しながら前記一対の信号列の一致度を求めるものであり、
    前記制御部は、前記光学系の合焦距離が前記所定の合焦距離範囲よりも遠景側である場合に、前記第1のずらし量よりも大きい第2のずらし量から順次変更しながら前記一致度を求めることを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項に記載の焦点検出装置において、
    前記光束は、複数の前記コントラストを有する像が周期的に配列された像を投影可能であり、
    前記制御部は、前記コントラストを有する像の周期に応じて前記第2のずらし量を決定することを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出装置による検出結果に基づいて前記光学系の焦点調節を行なう焦点調節部と、
    前記光学系による像を撮像する撮像部と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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