JP5469734B1 - 橋梁制震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】橋梁に対してコンパクトに構成されていて且つ安価であり、せん断パネル型ダンパーを容易に交換することができる橋梁制震装置を提供すること。
【解決手段】橋梁制震装置10は、地震時に橋梁KRに作用する橋軸方向の力をせん断パネル型ダンパー40のせん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収するものである。この橋梁制震装置10は、水平状に延びる水平部20a,20bを有し主桁1の端部に取付けられる補強材20と、橋軸方向に延びて箱型形状である箱部30aを有し主桁1と橋台3のパラペット3bとの間で橋軸方向の力を伝達可能なブレース30とを備える。せん断パネル型ダンパー40は、補強材20の水平部20a,20bとブレース30の箱部30aとの間に介装され、一方のフランジが補強材20の水平部20a,20bにボルト41を用いて取付けられ、他方のフランジがブレース30の箱部30aにボルト41を用いて取付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地震時に橋梁に作用する橋軸方向の力を吸収する橋梁制震装置に関し、特に、橋軸方向の力をせん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収する橋梁制震装置に関する。
地震時等における橋梁の耐震性能を向上させるために、様々な制震方法が提案されている。例えば、橋台や橋脚等の下部構造自体の耐震強度を向上させる方法がある。しかし、この方法の場合、橋台や橋脚の断面積を大きくしたり、橋台や橋脚を補強する補強材の板厚を大きくすることになり、既存の下部構造に対して大掛かりの変更が必要になって、工事費用が大きい。
また、別の制震方法として、主桁等の上部構造と下部構造との間に設置される支承に、免震支承を用いる方法がある。この方法の場合、ゴム支承によって地震時の震動を減衰することができるが、ゴム支承自体が高価なものであるため、橋梁のコストが上昇する。こうして、従来から安価に橋梁の耐震性能を向上させることができる橋梁制震装置が求められている。
ここで、近年、低降伏点鋼で構成されるせん断パネルを用いて、震動エネルギーを吸収する新たな橋梁制震装置が提案されている。このような橋梁制震装置は、まだ実績が少ないが、例えば下記特許文献1に記載されている。この文献に記載された橋梁制震装置は、図15(a)に示すように、可動支承102に支持される2本の主桁101の間で、横桁104より下側に設置されている。
具体的に、この橋梁制震装置110は、図15(b)に示すように、ウェブ140aがせん断パネルである2つのせん断パネル型ダンパー140と、2つのストッパ150とを備えて構成されている。そして、各せん断パネル型ダンパー140が、図15(a)に示すように、橋脚105に対して溶接等によって固定されていて、図15(b)に示すように、各ストッパ150が、各主桁101の間を架け渡すように取付けられて、せん断パネル型ダンパー140を挟み込んで橋軸方向の両端に当接している。
これにより、この橋梁制震装置110では、通常時又は小規模の地震時には、せん断パネル型ダンパー140とストッパ150との当接によって、主桁101の橋軸方向の変位が拘束され、可動支承102が固定支承として機能する。一方、大規模の地震時には、せん断パネル(ウェブ140a)が降伏点に達して、せん断塑性変形する。この結果、主桁101が橋軸方向に移動できるようになり、せん断パネルがせん断変形時の履歴減衰によって震動エネルギーを吸収するようになっている。
特許第3755886号
しかし、上記特許文献1に記載された橋梁制震装置110では、図15(b)に示すように、各主桁101の間を架け渡す2本の長いストッパ150が必要である。このため、橋梁制震装置110自体が比較的大きな構造になり、橋梁のコストの上昇を招くことになる。更に、仮に小規模の地震等によってせん断パネルがせん断塑性変形して、せん断パネル型ダンパー140を交換する必要が生じた場合に、せん断パネル型ダンパー140は橋脚105に対して溶接等によって固定されているため、容易に交換できるようになっていない。
そこで、本発明は、上記した課題を解決すべく、橋梁に対してコンパクトに構成されていて且つ安価であり、せん断パネル型ダンパーを容易に交換することができる橋梁制震装置を提供することを目的とする。
本発明に係る橋梁制震装置は、橋台の橋座部に支承を介して支持されている主桁の端部に設置され、ウェブがせん断パネルで構成されたせん断パネル型ダンパーを備え、地震時に橋梁に作用する橋軸方向の力を前記せん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収するものであって、水平状に延びる水平部を有し前記主桁の端部に取付けられる補強材と、橋軸方向に延びて箱型形状である箱部を有し前記主桁と橋台のパラペットとの間で橋軸方向の力を伝達可能なブレースとを備え、前記せん断パネル型ダンパーは、前記補強材の水平部と前記ブレースの箱部との間に介装され、一方のフランジが前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの箱部にボルトを用いて取付けられていることを特徴とする。
本発明に係る橋梁制震装置によれば、大規模の地震時に、ブレースに橋軸方向の大きな力が作用することで、せん断パネル型ダンパーのせん断パネルが降伏点に達して、せん断塑性変形する。これにより、高価なゴム支承等を用いることなく、せん断塑性変形時の履歴減衰によって、震動エネルギーを吸収することができる。
特に、この橋梁制震装置は、主に、水平状に延びる水平部を有する補強材と、箱型形状である箱部を有するブレースと、ウェブとフランジとを有するせん断パネル型ダンパーとで構成されるため、主桁の端部における小さい範囲でほぼ平面状の板材のみによって構成できる。このため、コンパクト且つ安価に構成することができる。
更に、せん断パネル型ダンパーは、補強材の水平部とブレースの箱部との間に介装されてボルトを用いて脱着可能に取付けられている。従って、せん断パネルがせん断塑性変形して交換する必要が生じた場合に、ボルトを脱着することで、せん断パネル型ダンパーを容易に交換することができる。
また、本発明に係る橋梁制震装置において、前記ブレースのうち橋台側の端部には、スリットを有し鉛直方向に延びる起立部が形成され、前記橋台のパラペットには、前記ブレースの起立部に対向する固定部材が固定され、橋軸方向に延びる係合部材の中間部が前記起立部のスリットに挿通された状態で、前記係合部材の一端部が前記固定部材に取付けられ、対向するブレースの起立部と固定部材の間、及び対向するブレースの起立部と前記係合部材の他端部の間には、主桁の温度変化時の伸縮量に対応する隙間が形成されていることが好ましい。
この場合には、通常時に主桁が温度変化によって伸縮すると、ブレースの起立部のスリットと係合部材の中間部とが橋軸方向に相対的にスライドして、主桁の温度変化時の伸縮を吸収できる。一方、大地震時には、対向するブレースの起立部と係合部材の他端部とが当接する、又は対向するブレースの起立部と固定部材とが当接することで、せん断パネル型ダンパーに橋軸方向の大きな力が作用して、せん断パネルがせん断塑性変形する。こうして、通常時に主桁が温度変化によって伸縮しても、十分対応できるようになっている。
また、本発明に係る橋梁制震装置において、前記対向するブレースの起立部と固定部材の間、及び前記対向するブレースの起立部と前記係合部材の他端部の間には、緩衝部材が設けられることが好ましい。
この場合には、緩衝部材によって、ブレースの起立部と固定部材とが当接する際の衝撃力、又はブレースの起立部と係合部材の他端部とが当接する際の衝撃力を緩和することができる。
本発明に係る橋梁制震装置において、橋脚に支承を介して支持されている2つの主桁の端部に設置され、ウェブがせん断パネルで構成された複数のせん断パネル型ダンパーを備え、地震時に橋梁に作用する橋軸方向の力を前記せん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収するものであって、水平状に延びる水平部を有し前記2つの主桁の端部にそれぞれ取付けられる補強材と、橋軸方向に延びて箱型形状であるブレースとを備え、一方の前記主桁の端部に配置されるせん断パネル型ダンパーは、一方の前記補強材の水平部と前記ブレースの一端部との間に介装され、一方のフランジが一方の前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの一端部にボルトを用いて取付けられ、他方の前記主桁の端部に配置されるせん断パネル型ダンパーは、他方の前記補強材の水平部と前記ブレースの他端部との間に介装され、一方のフランジが他方の前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの他端部にボルトを用いて取付けられていることを特徴とする。
上記した橋梁制震装置によれば、大規模の地震時に、ブレースに橋軸方向の大きな力が作用することで、せん断パネル型ダンパーのせん断パネルが降伏点に達して、せん断塑性変形する。これにより、高価なゴム支承等を用いることなく、せん断塑性変形時の履歴減衰によって、震動エネルギーを吸収することができる。
特に、この橋梁制震装置は、主に、水平状に延びる水平部を有する補強材と、箱型形状であるブレースと、ウェブとフランジとを有するせん断パネル型ダンパーとで構成されるため、各主桁の端部における小さい範囲でほぼ平面状の板材のみによって構成できる。このため、コンパクト且つ安価に構成することができる。
更に、せん断パネル型ダンパーは、補強材の水平部とブレースの箱部との間に介装されてボルトを用いて脱着可能に取付けられている。従って、せん断パネルがせん断塑性変形して交換する必要が生じた場合に、ボルトを脱着することで、せん断パネル型ダンパーを容易に交換することができる。
本発明によれば、橋梁に対してコンパクトに構成されていて且つ安価であり、せん断パネル型ダンパーを容易に交換することができる橋梁制震装置を提供できる。
橋梁に設置されている本実施形態の橋梁制震装置を示した図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1のB−B線に沿った断面図である。 図1のC−C線に沿った断面図である。 図1に示した補強材の平面図である。 (a)図1に示したブレースの外観図である。(b)図6(a)の平面図である。(c)図6(a)を右側から見た側面図である。 (a)図1に示したせん断パネル型ダンパーの外観図である。(b)図7(a)の平面図である。(c)図7(a)を右側から見た側面図である。 (a)図1に示した固定部材の外観図である。(b)図8(a)の平面図である。(c)図8(a)を右側から見た側面図である。(d)図8(a)を左側から見た側面図である。 (a)図1に示した係合部材の外観図である。(b)図9(a)の平面図である。(c)図9(a)を右側から見た側面図である。(d)図9(a)を左側から見た側面図である。 主桁に補強材を取付けた状態を示した図である。 支点上補鋼材の開口孔にブレースを貫通した状態を示した図である。 補強材の水平部とブレースの箱部との間にせん断パネル型ダンパーを介装して、ボルトを用いて取付けた状態を示した図である。 橋台のパラペットに固定部材を取付けると共に、橋台の橋座部に支承を介して主桁の端部を取付けた状態を示した図である。 橋梁に設置されている変形実施形態の橋梁制震装置を示した図である。 (a)橋梁に設置されている従来の橋梁制震装置を示した図である。(b)図15(a)の平面図である。
本発明に係る橋梁制震装置の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、橋梁KRに設置されている橋梁制震装置10を示した図である。図2は、図1のA−A線に沿った断面図である。図1及び図2に示すように、橋梁KRでは、主桁1の端部が支承2を介して橋台3に支持されている。
主桁1は、橋軸方向(図1の左右方向)に延びていて、ウェブ1aと上フランジ1bと下フランジ1cとを有している。ここで、図1に示すように、主桁1の一方側の端部に橋梁制震装置10が設置されているが、主桁1の他方側の端部にも同様の橋梁制震装置10が設置されている。
支承2は、主桁1の端部を剛結しないで、主桁1の温度変化による伸縮を吸収できるように、主桁1の端部を支持するものである。本実施形態の橋梁KRでは、免震支承ではなく後述する橋梁制震装置10によって耐震性能を得ている。このため、支承2として、減衰機能を有する高価なゴム支承を用いずに、比較的安価な鋼製支承を用いている。また、支承2は、主桁1から鉛直方向の荷重のみを受承し、主桁1から橋軸方向の荷重を受承しない可動支承である。
橋台3は、橋梁KRの両端に位置していて、主桁1等の上部構造からの荷重を支持する下部構造である。橋台3は、橋座部3aとパラペット3bとを有し、橋座部3aにて支承2を介して主桁1の端部を支持している。ここで、主桁1の端部が支承2によって支持されている部分には、鉛直方向に延びる支点上補鋼材4が取付けられている。
支点上補鋼材4は、主桁1の支点部分の強度を向上させるものであり、図2に示すように、鉛直方向に延びていて、全体が略矩形状になっている。そして、支点上補鋼材4は、主桁のウェブ1aに対して対称的に取付けられた2枚の鋼板で構成されていて、各鋼板のうち鉛直方向の上方側に、後述するブレース30の箱部30aが貫通する開口孔4aを有している。
橋梁制震装置10は、地震時に橋梁KRに作用する橋軸方向の力を吸収するものであり、本実施形態では、図1に示すように、補強材20と、ブレース30と、せん断パネル型ダンパー40と、固定部材50と、係合部材60とを備えて構成されている。そこで、各構成部材20〜60について順に説明する。図3は、図1のB−B線に沿った断面図であり、図4は、図1のC−C線に沿った断面図である。また、図5は、図1に示した補強材20の平面図である。
補強材20は、主桁1の強度を向上させるものであり、図1〜図5に示すように、主桁1の端部のウェブ1aに溶接で取付けられている。この補強材20は、水平状に延びる上側水平部20a及び下側水平部20bと、鉛直方向に延びる外側鉛直部20c及び内側鉛直部20dとを有し、全て鋼板で構成されている。
上側水平部20a及び下側水平部20bは、図2〜図4に示すように、鉛直方向に所定距離だけ離れて配置されていて、図5に示すように、全体が略矩形状になっている。そして、上側水平部20aは、主桁1のウェブ1aに対して対称的に取付けられた2枚の鋼板で構成されていて、各鋼板のうち橋軸方向の中間部に後述するボルト41(図1参照)を取付けるための挿通孔20eをそれぞれ12個有している。下側水平部20bの構成は、上側水平部20aの構成と同様であるため、その説明を省略する。
外側鉛直部20c及び内側鉛直部20dは、図1及び図5に示すように、橋軸方向に所定距離だけ離れて配置されていて、図3に示すように、全体が略六角形状になっている。そして、外側鉛直部20cは、主桁1のウェブ1aと上側水平部20aと下側水平部20bとに区画されて取付けられた6枚の鋼板で構成されている。上側水平部20aと下側水平部20bの間の鋼板には、後述するブレース30の箱部30aが挿通する凹部20fが形成されている。内側鉛直部20dの構成は、凹部20fが形成されていないこと以外、外側鉛直部20cの構成と同様であるため、その説明を省略する。
ブレース30は、主桁1と橋台3のパラペット3bとの間で橋軸方向の力を伝達するものであり、図1に示すように、橋軸方向に延びている。ここで、図6(a)は、図1に示したブレース30の外観図であり、図6(b)は、図6(a)の平面図であり、図6(c)は、図6(a)を右側から見た側面図である。このブレース30は、橋軸方向に延びて箱型形状である箱部30aと、箱部30aのうち橋台3側の端から鉛直方向に延びる起立部30bを有し、全て鋼板で構成されている。
箱部30aは、図6(c)に示すように、上壁と下壁と両側壁とを有し、図6(a)(b)に示すように、上壁及び下壁に後述するボルト41(図1参照)を取付けるための挿通孔30cをそれぞれ12個有している。なお、図面の例ではボルト41(挿通孔30c)の個数が12個である場合が示されているが、実際に取付けられるボルト41の個数は強度計算によって決められるようになっている。起立部30bは、図6(c)に示すように、略矩形状に形成されていて、上辺から下向きに延びるスリット30dを2個有し、下辺から上向きに延びるスリット30dを2個有している。各スリット30dは、後述する各係合部材60の連結プレート60cを橋軸方向にスライド可能に組付けるものである。
せん断パネル型ダンパー40は、ブレース30に橋軸方向の大きな力が作用した場合に、せん断パネルがせん断塑性変形することによって、その力を吸収するものである。即ち、せん断パネル型ダンパー40は、変形性能を有するせん断パネルの履歴減衰を利用して、地震によって発生する大きなエネルギーを吸収するものである。ここで、図7(a)は、図1に示したせん断パネル型ダンパー40の外観図であり、図7(b)は、図7(a)の平面図であり、図7(c)は、図7(a)を右側から見た側面図である。このせん断パネル型ダンパー40は、2つのウェブ40aと、上フランジ40bと、下フランジ40cとを有している。
ウェブ40aは、低降伏点鋼又は普通鋼材で構成されたせん断パネルである。即ち、ウェブ40aは、所定のせん断変形量を超えると塑性変形を生じるバイリニア履歴減衰部材で構成されていて、破壊されるまでの変形量が大きく低温での靭性を有し脆性破壊を起こし難い材料(例えばSM400A)が使用される。ウェブ40aの両端部は、上フランジ40b及び下フランジ40cに対して溶接等によって一体的に接合されている。上フランジ40b及び下フランジ40cは、鋼板であり、図7(b)に示すように、ボルト41(図1参照)を取付けるための挿通孔40eをそれぞれ12個有している。
こうして、2個のせん断パネル型ダンパー40は、図4に示すように、補強材20の上側水平部20aとブレース30の箱部30aの上壁との間で、ウェブ40aが鉛直方向に延びるように介装されている。そして、上フランジ40bが補強材20の上側水平部20aに、ボルト(高力ボルト)41を用いて脱着可能に取付けられ、下フランジ40cがブレース30の箱部30aの上壁に、ボルト41を用いて脱着可能に取付けられている。
同様に、2個のせん断パネル型ダンパー40は、補強材20の下側水平部20bとブレース30の箱部30aの下壁との間で、ウェブ40aが鉛直方向に延びるように介装されている。そして、下フランジ40cが補強材20の下側水平部20bに、ボルト41を用いて脱着可能に取付けられ、上フランジ40bがブレース30の箱部30aの下壁に、ボルト41を用いて脱着可能に取付けられている。
そして、4個のせん断パネル型ダンパー40が、図4に示すように、上下左右対称に配置されることで、橋軸方向の地震エネルギーを十分に吸収できるようになっている。本実施形態では、せん断パネル型ダンパー40が、橋軸方向と直交する方向に1列で合計4個配置されているが(図1及び図4参照)、2列に合計8個配置しても良く、せん断パネル型ダンパー40の配置及び個数は適宜変更可能である。
固定部材50は、図1に示すように、橋台3のパラペット3bに固定されていて、ブレース30と橋台3のパラペット3bとの間隔を調整しつつ、後述する係合部材60を取付けるものである。ここで、図8(a)は、図1に示した固定部材50の外観図であり、図8(b)は、図8(a)の平面図であり、図8(c)は、図8(a)を右側から見た側面図であり、図8(d)は、図8(a)を左側から見た側面図である。この固定部材50は、鉛直方向に延びる固定板50a及び取付板50bと、これら固定板50aと取付板50bとを連結する6個の連結板50cと、取付板50bから突き出ている当接板50dとを有し、全て鋼板で構成されている。
固定板50aは、図8(d)に示すように、矩形状であり、周縁に8個のボルト挿通孔50eを有している。これにより、固定板50aは、図1に示すように、各アンカーボルト51によって橋台3のパラペット3bに固定されている。取付板50bは、図8(c)に示すように、固定板50aより僅かに小さい矩形状であり、上側と下側にそれぞれ6個のボルト挿通孔50fを有している。各連結板50cは、図8(a)に示すように、橋軸方向に延びていて、図8(c)に示すように、上下方向の中間に配置された2個の連結板50cは、接合強度を大きくするためにT字状になっている。当接板50dは、ブレース30の起立部30bに対向する部分であり(図1参照)、ブレース30側に緩衝部材52を接着している。
係合部材60は、図1に示すように、固定部材50に取付けられて、ブレース30に対して橋軸方向に相対移動可能なものである。ここで、図9(a)は、図1に示した係合部材60の外観図であり、図9(b)は、図9(a)の平面図であり、図9(c)は、図9(a)を右側から見た側面図であり、図9(d)は、図9(a)を左側から見た側面図である。この係合部材60は、橋軸方向に延びていて、固定部材50側に一端側プレート60aを有し、ブレース30側に他端側プレート60bを有し、これら一端側プレート60aと他端側プレート60bを連結する2個の連結プレート60cを有している。これら各プレート60a,60b,60cは、全て鋼板で構成されている。
一端側プレート60aは、図9(d)に示すように、矩形状であり、6個のボルト挿通孔60dを有している。これにより、一端側プレート60aは、図1に示すように、各ボルト61によって固定部材50の取付板50bに取付けられている。この一端側プレート60aが、本発明の「係合部材の一端部」に相当する。他端側プレート60bは、図9(c)に示すように、矩形状であり、ブレース30の起立部30bに対向する部分であり(図1参照)、起立部30b側に緩衝部材62を接着している。この他端側プレート60bが、本発明の「係合部材の他端部」に相当する。各連結プレート60cは、橋軸方向に延びていて、ブレース30の起立部30bに形成されたスリット30d(図6(c)参照)に対して、橋軸方向にスライド可能に組付けられている。この連結プレート60cが、本発明の「係合部材の中間部」に相当する。
ここで、固定部材50及び係合部材60は、通常時に主桁1が温度変化によって伸縮したとき、及び小地震時に主桁1が橋軸方向に僅かに移動するときに、主桁1の橋軸方向の変位を拘束しないで逃がすスライド機構を構成するものである。即ち、図1に示すように、係合部材60の連結プレート60cがブレース30のスリット30dに挿通された状態で、対向するブレース30の起立部30bと固定部材50の当接板50d(詳細には緩衝部材52)との間に隙間D1が形成されると共に、対向するブレース30の起立部30bと係合部材60の他端側プレート60b(詳細には緩衝部材62)との間に隙間D2が形成されている。
本実施形態の橋梁KRでは、橋長が約50m程度であるため、主桁1の温度変化時の伸縮量を考慮した結果、上記した隙間D1及び隙間D2は、20mm程度に設定されている。これにより、主桁1が温度変化によって伸縮、又は小地震時に橋軸方向に移動しても、隙間D1及び隙間D2だけ主桁1の変位を逃がして吸収できるようになっている。そして、このときには、ブレース30に橋軸方向の大きな力が作用しないため、せん断パネル型ダンパー40のせん断パネル(ウェブ40a)が不意にせん断塑性変形しないようになっている。なお、上記した隙間D1及び隙間D2の寸法は、橋長に応じて適宜変更可能である。
一方、大地震時に橋梁KRに横揺れが生じて、主桁1が図1の左向きに大きく振れた場合には、ブレース30の起立部30bと固定部材50の当接板50d(緩衝部材52)とが当接する。これにより、ブレース30に図1の右向きで橋軸方向の大きな反力が作用して、せん断パネル型ダンパー40のせん断パネル(ウェブ40a)がせん断塑性変形する。そして、主桁1が図1の右向きに大きく振れた場合には、ブレースの起立部30bと係合部材60の他端側プレート60b(緩衝部材62)とが当接する。これにより、ブレース30に図1の左向きで橋軸方向の大きな反力が作用して、せん断パネル型ダンパー40のせん断パネルがせん断塑性変形する。この結果、せん断パネルの履歴減衰が生じて、橋梁KRに生じる震動エネルギーを吸収することができ、支承2自体が破壊される可能性を大幅に軽減できる。
次に、上記のように構成される橋梁制震装置10の施工手順について、図10〜図13を参照しながら説明する。この橋梁制震装置10の施工は、工場と現場とで分けて行われる。先ず、工場において、図10に示すように、主桁1の端部に対して、支点上補鋼材4及び補強材20を溶接で取付ける。次に、工場において、2個のブレース30を製作した後、図11に示すように、支点上補鋼材4の2つの開口孔4a(図2参照)に対して、各ブレース30の箱部30aをそれぞれ貫通させる。
続いて、工場において、図12に示すように、2個のせん断パネル型ダンパー40を補強材20の上側水平部20aとブレース30の箱部30aの上壁との間に介装し(図4参照)、上フランジ40bを上側水平部20aにボルト41で取付け、下フランジ40cを箱部30aの上壁にボルト41で取付ける。同時に、2個のせん断パネル型ダンパー40を補強材20の下側水平部20bとブレース30の箱部30aの下壁との間に介装し(図4参照)、下フランジ40cを下側水平部20bにボルト41で取付け、上フランジ40bを箱部30aの下壁にボルト41で取付ける。こうして、工場での作業が完了する。
そして、現場において、図13に示すように、固定部材50を、固定板50aにてアンカーボルト51で橋台3のパラペット3bに取付ける。なお、固定部材50は、2個のブレース30に対応して、2個取付けられる。また、現場において、既に工場で補強材20とブレース30とせん断パネル型ダンパー40とが取付けられた主桁1の端部を、支承2を介して橋台3の橋座部3aに取付ける。最後に、現場において、図1に示すように、ブレース30の起立部30bに形成された各スリット30d(図6(c)参照)に、係合部材60の連結プレート60cを挿入した状態で、各係合部材60の一端側プレート60aを固定部材50の取付板50bにボルト61で取付ける。こうして、橋梁制震装置10の施工が完了する。
本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の橋梁制震装置10によれば、大規模の地震時に、ブレース30に橋軸方向の大きな力が作用することで、せん断パネル型ダンパー40のせん断パネル(ウェブ40a)が降伏点に達して、せん断塑性変形する。これにより、高価なゴム支承等を用いることなく、せん断塑性変形時の履歴減衰によって、震動エネルギーを吸収することができる。
即ち、従来においては、高価なゴム支承による免震支承を適用したり、橋台や橋脚等の下部構造自体を大掛かりに補強することによって、橋梁の耐震性能を向上させることが一般的であった。しかし、本実施形態の橋梁制震装置10を用いることで、免震支承を適用しなくても、また下部構造自体を大掛かりに補強しなくても、安価な構成で十分な耐震性能を得ることができる。
特に、本実施形態の橋梁制震装置10は、図1に示すように、主に、補強材20とブレース30とせん断パネル型ダンパー40と固定部材50と係合部材60とで構成されるため、主桁1の端部における小さい範囲でほぼ平面状の板材のみによって構成できる。具体的に、本実施形態の橋梁制震装置10において、橋軸方向の寸法は約2000mmであり、鉛直方向の寸法は約1000mmであり、幅寸法(図4の左右方向の寸法)は約600mmである。こうして、本実施形態では、コンパクト且つ安価に構成される橋梁制震装置10と、安価な鋼製支承である支承2との組み合わせによって、従来の制震方法に比べて大幅にコストを削減できる。
更に、本実施形態の橋梁制震装置10では、図1に示すように、せん断パネル型ダンパー40が、補強材20の上側水平部20aとブレース30の箱部30aの上壁との間、及び補強材20の下側水平部20bとブレース30の箱部30aの下壁との間に介装されて、ボルト41を用いて脱着可能に取付けられている。従って、仮に大規模の地震等によってせん断パネルがせん断塑性変形して、せん断パネル型ダンパー40を交換する必要が生じた場合に、ボルト41を脱着することで、せん断パネル型ダンパー40を容易に交換することができる。
また、本実施形態の橋梁制震装置10では、図1に示すように、ブレース30の起立部30bのスリット30dと、固定部材50と、係合部材60によって、主桁1が橋軸方向に僅かに移動できるスライド機構が構成されている。即ち、通常時に主桁1が温度変化によって伸縮すると、ブレース30の起立部30bのスリット30dと係合部材60の連結プレート60cとが、隙間D1又は隙間D2だけ橋軸方向にスライドして、主桁1の温度変化時の伸縮を吸収できる。こうして、通常時に主桁1が温度変化によって伸縮しても、十分対応できるようになっている。
一方、大地震時には、対向するブレース30の起立部30bと固定部材50の当接板50dが当接するように移動する。又は、対向するブレースの起立部30bと係合部材60の他端側プレート60bとが当接するように移動する。このとき、固定部材50の当接板50dに緩衝部材52が取付けられ、係合部材60の他端側プレート60bに緩衝部材62が取付けられているため、緩衝部材52,62によって、当接する際の衝撃力を緩和することができる。なお、本実施形態において、緩衝部材52,62はクロロプレンゴムで構成されているが、緩衝部材の構成は適宜変更可能である。
次に、変形実施形態の橋梁制震装置10Xについて、図14を参照しながら説明する。図14は、橋梁KR1に適用されている橋梁制震装置10Xを示した図である。図14に示すように、橋梁KR1では、主桁1Aの端部が支承2Aを介して橋脚3Xに支持されると共に、主桁1Bの端部が支承2Bを介して橋脚3Xに支持されている。なお、支承2A,2Bは、可動支承ではなく、主桁1A,1Bから鉛直方向の荷重及び橋軸方向の荷重を受承する固定支承である。
変形実施形態の橋梁制震装置10Xは、上述した橋梁制震装置10と異なり、固定部材50及び係合部材60を備えておらず、2つの主桁1A,1Bの端部に設置されている。補強材20Aは一方の主桁1Aの端部に取付けられ、補強材20Bは他方の主桁1Bの端部に取付けられていて、補強材20A及び補強材20Bのその他の構成は、上述した補強材20の構成と同様であるため、その説明を省略する。ブレース30Xは、橋軸方向に延びていて、箱型形状になっている。そして、ブレース30Xは、一方の支点上補鋼材4Aの開口孔4aを貫通すると共に、他方の支点上補鋼材4Bの開口孔4aを貫通していて、ブレース30Xの一端部30Aが補強材20Aの内部に配置され、ブレース30Xの他端部30Bが補強材20Bの内部に配置されている。
せん断パネル型ダンパー40Aは、上述したせん断パネル型ダンパー40と同様の構成であり、主桁1Aの端部に配置されている。このせん断パネル型ダンパー40Aは、補強材20Aの上側水平部20aとブレース30の一端部30Aの上壁との間に介装され、上フランジが上側水平部20aにボルト41を用いて取付けられ、下フランジがブレース30の一端部30Aの上壁に取付けられている。また、せん断パネル型ダンパー40Aは、補強材20Aの下側水平部20bとブレース30の一端部30Aの下壁との間に介装され、上フランジがブレース30の一端部30Aの下壁にボルト41を用いて取付けられ、下フランジが下側水平部20bにボルト41を用いて取付けられている。
せん断パネル型ダンパー40Bは、上述したせん断パネル型ダンパー40と同様の構成であり、主桁1Bの端部に配置されている。このせん断パネル型ダンパー40Bは、補強材20Bの上側水平部20aとブレース30の他端部30Bの上壁との間に介装され、上フランジが上側水平部20aにボルト41を用いて取付けられ、下フランジがブレース30の他端部30Bの上壁に取付けられている。また、せん断パネル型ダンパー40Bは、補強材20Bの下側水平部20bとブレース30の他端部30Bの下壁との間に介装され、上フランジがブレース30の他端部30Bの下壁にボルト41を用いて取付けられ、下フランジが下側水平部20bにボルト41を用いて取付けられている。
変形実施形態の橋梁制震装置10Xによれば、大規模の地震時に、ブレース30に橋軸方向の大きな力が作用することで、せん断パネル型ダンパー40A,40Bのせん断パネルが降伏点に達して、せん断塑性変形する。これにより、高価なゴム支承等を用いることなく、せん断塑性変形時の履歴減衰によって、震動エネルギーを吸収することができる。なお、橋梁KR1の支承2A,2Bは可動支承ではなく固定支承であるため、主桁1A,1Bの温度変化による伸縮が生じない。このため、橋梁制震装置10Xが、主桁1A,1Bの温度変化時の伸縮に対応するスライド機構(固定部材50及び係合部材60)を備えていなくても、問題はない。変形実施形態の橋梁制震装置10Xのその他の作用効果は、上述した橋梁制震装置10の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
以上、本発明に係る橋梁制震装置の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図1に示した本実施形態の橋梁制震装置10において、橋梁KRの支承2が可動支承ではなく固定支承である場合には、主桁1の温度変化時の伸縮に対応するスライド機構(固定部材50及び係合部材60)を備えていなくても良い。この場合には、ブレース30が橋台3のパラペット3bに直接固定される。
また、本実施形態において、安価な鋼製支承である支承2が適用されている橋梁KRに対して橋梁制震装置10を設置したが、免震支承が適用されている橋梁KRに対して橋梁制震装置10を設置しても良い。この場合には、免震支承及び橋梁制震装置10の両方で震動エネルギーを吸収することができ、想定した地震より大きな地震が生じた場合に、せん断パネル型ダンパー40のせん断パネルが免震支承より先に破壊して、免震支承を保護することができる。
また、本実施形態において、図1に示すように、ブレース30の起立部30bに対向する固定部材50の当接板50dに、緩衝部材52を取付け、ブレース30の起立部30bに対向する係合部材60の他端側プレート60bに、緩衝部材62を取付けた。しかしながら、当接板50dに対向するブレース30の起立部30bに、緩衝部材を取付け、他端側プレート60bに対向するブレース30の起立部30bに、緩衝部材を取付けても良い。
また、本実施形態及び変形実施形態の橋梁制震装置10,10Xは、落橋防止装置として使用することも可能である。
1,1A,1B 主桁
2,2A,2B 支承
3 橋台
3a 橋座部
3b パラペット
3X 橋脚
4 支点上補鋼材
10,10X 橋梁制震装置
20A,20B 補強材
20a 上側水平部
20b 下側水平部
30,30X ブレース
30a 箱部
30b 起立部
30d スリット
40 せん断パネル型ダンパー
40a ウェブ(せん断パネル)
40b 上フランジ
40c 下フランジ
50 固定部材
50a 固定板
50b 取付板
50c 連結板
50d 当接板
51 アンカーボルト
52 緩衝部材
60 係合部材
60a 一端側プレート
60b 他端側プレート
60c 連結プレート
61 ボルト
62 緩衝部材
KR,KR1 橋梁

Claims (4)

  1. 橋台の橋座部に支承を介して支持されている主桁の端部に設置され、ウェブがせん断パネルで構成されたせん断パネル型ダンパーを備え、地震時に橋梁に作用する橋軸方向の力を前記せん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収する橋梁制震装置において、
    水平状に延びる水平部を有し前記主桁の端部に取付けられる補強材と、
    橋軸方向に延びて箱型形状である箱部を有し前記主桁と橋台のパラペットとの間で橋軸方向の力を伝達可能なブレースとを備え、
    前記せん断パネル型ダンパーは、前記補強材の水平部と前記ブレースの箱部との間に介装され、一方のフランジが前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの箱部にボルトを用いて取付けられていることを特徴とする橋梁制震装置。
  2. 請求項1に記載された橋梁制震装置において、
    前記ブレースのうち橋台側の端部には、スリットを有し鉛直方向に延びる起立部が形成され、
    前記橋台のパラペットには、前記ブレースの起立部に対向する固定部材が固定され、
    橋軸方向に延びる係合部材の中間部が前記起立部のスリットに挿通された状態で、前記係合部材の一端部が前記固定部材に取付けられ、
    対向するブレースの起立部と固定部材の間、及び対向するブレースの起立部と前記係合部材の他端部の間には、主桁の温度変化時の伸縮量に対応する隙間が形成されていることを特徴とする橋梁制震装置。
  3. 請求項2に記載された橋梁制震装置において、
    前記対向するブレースの起立部と固定部材の間、及び前記対向するブレースの起立部と前記係合部材の他端部の間には、緩衝部材が設けられていることを特徴とする橋梁制震装置。
  4. 橋脚に支承を介して支持されている2つの主桁の端部に設置され、ウェブがせん断パネルで構成された複数のせん断パネル型ダンパーを備え、地震時に橋梁に作用する橋軸方向の力を前記せん断パネルがせん断塑性変形することによって吸収する橋梁制震装置において、
    水平状に延びる水平部を有し前記2つの主桁の端部にそれぞれ取付けられる補強材と、
    橋軸方向に延びて箱型形状であるブレースとを備え、
    一方の前記主桁の端部に配置されるせん断パネル型ダンパーは、一方の前記補強材の水平部と前記ブレースの一端部との間に介装され、一方のフランジが一方の前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの一端部にボルトを用いて取付けられ、
    他方の前記主桁の端部に配置されるせん断パネル型ダンパーは、他方の前記補強材の水平部と前記ブレースの他端部との間に介装され、一方のフランジが他方の前記補強材の水平部にボルトを用いて取付けられ、他方のフランジが前記ブレースの他端部にボルトを用いて取付けられていることを特徴とする橋梁制震装置。
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