JP5468514B2 - セグメントの組立装置及び組立方法 - Google Patents
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Description
しかし、キーセグメントと最初に組み立てるピースセグメント以外のピースセグメントの組立順序は、従来は任意であり、設計者やオペレータが、適宜設定し、セグメントの組立順序を示すテーブルを作成していた。しかし、ピースセグメントの組立パターンは多数あるため、人為的ミスが発生しやすく、これに基づくエレクタ装置の運転に支障がでるおそれがあった。
前記セグメントは、周方向に分割された複数のピースセグメントからなり、かつそのうち最後に組み付けられるピースセグメントがキーセグメントであり、
前記キーセグメント及びピースセグメントの寸法と相対位置を含むセグメントデータを記憶し、
キーセグメントの位置、最初に組み立てるピースセグメント、2番目に組み立てるピースセグメントを決定する組立パターン、及び組立順序の優先順位を示す優先基準を含む順序決定条件を選択し、
前記セグメントデータと順序決定条件から、前記各ピースセグメントの組立順序を決定し、
決定した組立順序をエレクタ装置に出力して、前記エレクタ装置により前記組立順序に基づきピースセグメントを組み立てる、ことを特徴とするセグメントの組立方法が提供される。
(B)次いで、既に決定しているピースセグメントの周方向両側に接続する2つのピースセグメントを選択し、
そのうち一方がキーセグメントである場合に、他方のピースセグメントを次に組み立てるピースセグメントに決定し、
前記2つのピースセグメントがキーセグメントでない場合に、前記優先基準に基づき、いずれかを次に組み立てるピースセグメントに決定し、
(C)未決定のピースセグメントがキーセグメントのみになるまで、前記(B)を繰返し、
(D)前記選択した順に、前記各ピースセグメントの組立順序を決定する。
前記セグメントは、周方向に分割された複数のピースセグメントからなり、かつそのうち最後に組み付けられるピースセグメントがキーセグメントであり、
前記キーセグメント及びピースセグメントの寸法と相対位置を含むセグメントデータを記憶する記憶装置と、
キーセグメントの位置、最初に組み立てるピースセグメント、2番目に組み立てるピースセグメントを決定する組立パターン、及び組立順序の優先順位を示す優先基準を含む順序決定条件を選択する入力装置と、
前記セグメントデータと順序決定条件から、前記各ピースセグメントの組立順序を決定する演算装置と、
決定した組立順序をエレクタ装置に出力する出力装置とを備え、
前記エレクタ装置により前記組立順序に基づきピースセグメントを組み立てる、ことを特徴とするセグメントの組立装置が提供される。
この図において、本発明によるセグメント組立装置10は、エレクタ装置7を制御するために設置されている。セグメント組立装置10の設置位置は、この図ではエレクタ装置7の後方に示しているが、エレクタ装置7に近接して設置してもよい。
旋回リング7aは、図示しない駆動装置によりトンネルの中心軸周りに旋回駆動されるようにフレーム5に支持される。半径方向移動部7dは、トンネルの中心に対する半径方向に往復移動可能である。軸方向移動部7bは、半径方向移動部7dに固定され水平方向に延びるガイド部材8に沿って、図示しない駆動装置により往復移動させられるようにガイド部材8に支持される。把持装置7cは、軸方向移動部7bに取り付けられる。
この図に示すように、トンネルの内周壁に沿って環状に組み立てるセグメントSは、周方向に分割された複数のピースセグメントPからなり、そのうち最後に組み付けられるピースセグメントPがキーセグメントKである。
図2において、この連結位置番号を、周方向に30分割したB1〜B30とする。
図2の例において、セグメントSを構成するピースセグメントPのピース番号を、キーセグメントKから図で右回りに、P1〜P7とする。
以下、特に区別しない限り、キーセグメントKを含めてピースセグメントPと呼び、個々のピースセグメントはピース番号P1〜P7で区別する。
この図に示すように、本発明のセグメント組立装置10は、記憶装置12、入力装置14、演算装置16、及び出力装置18を備える。
セグメントデータD1は、入力装置14から入力しても、図示しない入力装置(例えばキーボード、カードリーダ)により入力してもよい。
順序決定条件D2は、「セグメントの種類」、キーセグメントKの位置(以下、「K位置」という)、最初に組み立てるピースセグメントのピース番号(以下、「第1ピース番号」という)、2番目に組み立てるピースセグメントを決定する「組立パターン」、及び組立順序の優先順位を示す「優先基準」を含む。
「K位置」が決まると、上述したセグメントデータD1からセグメントSを構成するピースセグメントP(上述したピース番号P1〜P7)の相対位置が一意に決定される。
「第1ピース番号」が指定された場合、指定されたピース番号P1〜P7のピースセグメントPが1番目のピースセグメントとなる。
また、「なし」が選択された場合、トンネル底部に最も近いピース番号P1〜P7のピースセグメントPが1番目のピースセグメントとなる。
なお、「なし」が選択された場合に、トンネル底部に最も近いピース番号以外を選択するように、予め設定してもよい。
「+」(プラスパターン)は、2番目に組み立てるピースセグメントを、1番目のピースセグメントに対し、図2で右側のピース番号に決定する。また、「−」(マイナスパターン)は、2番目に組み立てるピースセグメントを、1番目のピースセグメントに対し、図2で左側のピース番号に決定する。
この組立パターンは、施工上の要望を反映させるものであり、この基準を省略することもできる。
「下基準」とは、トンネル底部に最も近いピースセグメントを優先する基準であり、「1番目基準」とは1番目のピースセグメントに最も近いピースセグメントを優先する基準である。
この指定を省略した場合には、「下基準」が選択されるが、「1番目基準」を選択するようにしてもよい。
3番目以降のピースセグメント優先基準に基づきピースセグメントを決定するときに、候補が2つになった場合(比較するピースセグメントの距離が同じ場合)、前ピースで組み立てたセグメントの反対方向を選択するように予めルールを決めておき、一意に組立順序が決まるようにする。なお、前ピースで組み立てたセグメントと同じ方向を選択するようにしても良い。
セグメントデータD1は、入力装置14から入力しても、図示しない入力装置(例えばキーボード、カードリーダ)により入力してもよい。
(A)組立パターン:「+」、第1ピース番号:なし、優先基準:下基準、
(B)組立パターン:「−」、第1ピース番号:P4、優先基準:1番目基準、
(C)組立パターン:「−」、第1ピース番号:P4、優先基準:下基準、
(D)組立パターン:「+」、第1ピース番号:P4、優先基準:1番目基準
図5に示すように、図4のステップS3は、S31〜S37の各ステップ(工程)からなる。
「第1ピース番号」が指定されている場合、指定されたピース番号のピースセグメントPである。図6(B)〜(D)の例では、ピース番号P4が1番目に組み立てるピースセグメントPとなる。
「なし」が選択された場合、トンネル底部に最も近いピース番号のピースセグメントPである。図6(A)の例では、ピース番号P3が1番目に組み立てるピースセグメントPとなる。
「+」(プラスパターン)が指定されている場合、1番目のピースセグメントに対し、図2で右側のピース番号に決定する。図6(A)と図6(D)が該当し、図6(A)は、P3の右側のP2が2番目に組み立てるピースセグメントであり、図6(D)は、P4の右側のP3が2番目に組み立てるピースセグメントとなる。
「−」(マイナスパターン)が指定されている場合、図2で左側のピース番号に決定する。図6(B)が該当し、P4の左側のP5が2番目に組み立てるピースセグメントとなる。
S34で一方がキーセグメントである場合(YES)、S35で他方のピースセグメントを次に組み立てるピースセグメントに決定する(S35)。
S34で一方がキーセグメントでない場合(NO)、すなわち選定した2つのピースセグメントがキーセグメントでない場合に、いずれか1つを「優先基準」に基づき、次に組み立てるピースセグメントに決定する(S36)。
S37で未決定のピースセグメントがキーセグメントのみの場合(YES)、選択した順に、各ピースセグメントの組立順序を決定し、終了する。
4 シールドジャッキ、5 フレーム、6 搬送装置、
6a 台車、6b クレーン、6c コンベヤ、
7 エレクタ装置、7a 旋回リング、
7b 軸方向移動部、7c 把持装置、7d 半径方向移動部、
8 ガイド部材、9 連結部、
10 セグメント組立装置、
12 記憶装置、14 入力装置、
16 演算装置、18 出力装置
Claims (3)
- トンネルの内周壁に沿って環状に組み立てるセグメントの組立方法であって、
前記セグメントは、周方向に分割された複数のピースセグメントからなり、かつそのうち最後に組み付けられるピースセグメントがキーセグメントであり、
前記キーセグメント及びピースセグメントの寸法と相対位置を含むセグメントデータを記憶し、
キーセグメントの位置、最初に組み立てるピースセグメント、2番目に組み立てるピースセグメントを決定する組立パターン、及び組立順序の優先順位を示す優先基準を含む順序決定条件を選択し、
前記セグメントデータと順序決定条件から、前記各ピースセグメントの組立順序を決定し、
決定した組立順序をエレクタ装置に出力して、前記エレクタ装置により前記組立順序に基づきピースセグメントを組み立てる、ことを特徴とするセグメントの組立方法。 - (A)前記組立パターンから、2番目に組み立てるピースセグメントを決定し、
(B)次いで、既に決定しているピースセグメントの周方向両側に接続する2つのピースセグメントを選択し、
そのうち一方がキーセグメントである場合に、他方のピースセグメントを次に組み立てるピースセグメントに決定し、
前記2つのピースセグメントがキーセグメントでない場合に、前記優先基準に基づき、いずれかを次に組み立てるピースセグメントに決定し、
(C)未決定のピースセグメントがキーセグメントのみになるまで、前記(B)を繰返し、
(D)前記選択した順に、前記各ピースセグメントの組立順序を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のセグメントの組立方法。 - トンネルの内周壁に沿って環状に組み立てるセグメントの組立装置であって、
前記セグメントは、周方向に分割された複数のピースセグメントからなり、かつそのうち最後に組み付けられるピースセグメントがキーセグメントであり、
前記キーセグメント及びピースセグメントの寸法と相対位置を含むセグメントデータを記憶する記憶装置と、
キーセグメントの位置、最初に組み立てるピースセグメント、2番目に組み立てるピースセグメントを決定する組立パターン、及び組立順序の優先順位を示す優先基準を含む順序決定条件を選択する入力装置と、
前記セグメントデータと順序決定条件から、前記各ピースセグメントの組立順序を決定する演算装置と、
決定した組立順序をエレクタ装置に出力する出力装置とを備え、
前記エレクタ装置により前記組立順序に基づきピースセグメントを組み立てる、ことを特徴とするセグメントの組立装置。
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