JP5467598B2 - 無線端末、及びサーバ - Google Patents
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Description
これら棚札は、一般に、紙媒体に印字したり、手書きしたりして作成されるが、近年では、液晶表示部に価格などの商品情報を表示する電子棚札が用いられるようになってきた。
電子棚札は、例えば、赤外線や電波などにより表示情報を受信し、これを液晶表示部に表示する。
無線端末は、何れかの中継機に対応づけられており、サーバは、当該中継機を介して無線端末と通信する。
無線端末と中継機の対応づけは、無線端末が商品棚に設置されて電源オンとなった場合、又は、リセットされた場合に周囲の中継機を探索してサーバに参加要求を送信し、サーバがその端末に対して端末参加応答を送信することで行う。
この技術は、電子棚札の電源をオンすると、自動的にサーバから電子棚札に対する表示に必要な処理が行われるものである。
しかし、従来は、無線端末のリセットスイッチを個々に手動で操作する必要があり、手間がかかるという問題があった。
特許文献1の技術も電源をオンしてイニシャルリセットする必要がある。
請求項2に記載の発明では、前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得することを特徴とする請求項1に記載の無線端末を提供する。
請求項3に記載の発明では、複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、を具備し、前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得し、前記探索手段は、前記更新命令を受信し、かつ、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に周囲の中継機を探索する、ことを特徴とする無線端末を提供する。
請求項4に記載の発明では、複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、を具備し、前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得し、前記更新命令には、第1の更新命令と第2の更新命令があり、前記探索手段は、前記第1の更新命令を受信した場合には中継機の探索を行い、前記第2の更新命令を受信した場合には、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の探索を行う、ことを特徴とする無線端末を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記探索手段で探索した探索結果を前記サーバに送信する探索結果送信手段と、前記送信した探索結果に基づいて前記サーバが選択した中継機を特定する中継機特定情報を受信する中継機特定情報受信手段と、を具備し、前記同期対象更新手段は、前記受信した中継機特定情報で特定される中継機を同期対象とすることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の無線端末を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記必要性取得手段は、前記サーバから送信されてくる2値のビット情報を監視し、前記ビット情報が反転した場合に前記更新命令を受信したと認識することを特徴とする請求項2、請求項3、又は請求項4に記載の無線端末を提供する。
請求項7に記載の発明では、複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、を具備し、前記必要性取得手段は、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の更新の必要性を取得する、ことを特徴とする無線端末を提供する。
請求項8に記載の発明では、無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、前記更新命令を送信した後、前記無線端末が中継機を探索した探索結果を当該無線端末から受信する探索結果受信手段と、前記受信した探索結果を用いて、前記無線端末が同期対象とする中継機を選択する中継機選択手段と、前記選択した中継機を特定する中継機特定情報を前記無線端末に送信する中継機特定情報送信手段と、を具備したことを特徴とするサーバを提供する。
請求項9に記載の発明では、無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、を具備し、前記更新命令送信手段は、前記更新命令を同期信号に含めることを特徴とするサーバを提供する。
請求項10に記載の発明では、無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、を具備し、前記更新命令送信手段は、前記無線端末に中継機の探索を指示する第1の更新命令と、前記無線端末に現在同期している中継機の無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の探索を指示する第2の更新命令と、の何れを送信するかを受け付け、当該受け付けた更新命令を送信することを特徴とするサーバを提供する。
請求項11に記載の発明では、前記更新命令を送信した後、前記無線端末が中継機を探索した探索結果を当該無線端末から受信する探索結果受信手段と、前記受信した探索結果を用いて、前記無線端末が同期対象とする中継機を選択する中継機選択手段と、前記選択した中継機を特定する中継機特定情報を前記無線端末に送信する中継機特定情報送信手段と、を具備したことを特徴とする請求項9、又は請求項10に記載のサーバを提供する。
請求項12に記載の発明では、前記更新命令送信手段は、前記無線端末に送信するビット情報を反転させることにより前記更新命令を送信することを特徴とする請求項8から請求項11までのうちの何れか1の請求項に記載のサーバを提供する。
管理サーバ2(図1)は、無線端末5に送信する同期信号にリセット信号を含める。リセット信号には、全端末リセット信号と閾値リセット信号の2種類が存在する。
無線端末5は、全端末リセット信号を受信した場合は、無条件に自身をリセットして無線通信システム1に再参加する。
また、無線端末5は、現在通信している中継機3との無線通信品質を評価することができ、閾値リセット信号を受信した場合は、無線通信品質が閾値以下である場合に自身をリセットして無線通信システム1に再参加する。
無線端末5は、リセットすると、周囲の中継機3を探索し、当該探索された中継機3を無線通信品質と共に管理サーバ2に報告することにより端末参加を要求する。
管理サーバ2は、端末参加要求を受けると、無線端末5が同期する中継機3を指定し、無線端末5に通知する。
無線端末5は、管理サーバ2から中継機3の指定を受けると、以後、当該中継機3に同期して管理サーバ2との通信を行う。
再度端末参加させることにより、無線端末5は、無線通信上、最も適した中継機3と対応づけられ、無線通信システム1全体の通信効率最適化を図ることができる。
一方、無線端末5は、このビット情報が前回受信時から変化したか否かを判別し、変化を検出した場合、自己リセットして中継機探索、及び端末参加を実施する。
同様に、管理サーバ2は、同期信号に設けた閾値リセットビット情報を反転することにより無線端末5に閾値リセット信号を伝達する。
図1は、無線通信システム1のネットワーク構成の一例を示した図である。
無線通信システム1は、電子棚札システムとして機能し、例えば、大型小売店舗に設置されている。
管理サーバ2は、店舗の事務所などに設置されており、中継機3a、3b、・・・(以下、特に区別しない場合は中継機3)は、売場の天井や壁などに設置されており、無線端末5は、商品棚に設置されている。
管理サーバ2と中継機3は、有線LAN(Local Area Network)又は無線LANによって接続されており、中継機3と無線端末5は無線によって通信する。
この関連づけは、無線端末5が行った中継機3の探索結果を用いて管理サーバ2が設定し、これを管理サーバ2が無線端末5に通知することにより行われる。
なお、リセット信号には、全無線端末5をリセットさせる全端末リセット信号と、無線通信品質が閾値以下となった無線端末5を対象にリセットさせる閾値リセット信号の2種類があり、以下、特に区別しない場合は単にリセット信号と記すことにする。
また、管理サーバ2は、無線端末5を中継機3に対応づけた中継機グループで管理する。
図1の例では、例えば、端末IDが1〜8の無線端末5は、中継機3aの中継機グループ6a(図ではグループをGと略記している)に属している。
このように、管理サーバ2と無線端末5の通信を中継機3に中継させるのは、無線端末5に中継機3との近距離無線通信を行わせた方が、無線端末5に遠距離の無線通信を行わせる場合よりも無線端末5の消費電力を低減することができるからである。
即ち、中継機3群に木構造を設定し、各中継機3は、直属の親中継機3の発する同期信号を基準として同期信号を送信する。
無線端末5は、管理サーバ2によって対応づけられた中継機3の送信する同期信号に同期し、当該中継機3との無線通信を介して管理サーバ2と通信する。
そして、無線端末5は、その応答受信データ内にある、管理サーバ2が指定した中継機3に同期して当該中継機3と通信する。
なお、無線端末5と中継機3と対応づけ、無線端末5を無線通信システム1に接続する処理を参加(端末参加)と呼ぶ。
管理サーバ2は、CPU21、RAM22、記憶媒体23、クロック24、表示部25、操作部26、LAN接続I/F(インターフェース)27などから構成されている。
CPU21は、記憶媒体23などに記憶されたプログラムを実行して各種演算を行ったり管理サーバ2の各部を制御したりする中央処理装置である。
RAM22は、CPU21に対してワーキングメモリを提供するランダムアクセスメモリである。
本実施の形態では、無線端末5を中継機グループに分けて管理したり、無線端末5と通信するためのプログラムや、無線端末5を登録した端末DB(データベース)などを記憶している。
クロック24は、例えば、水晶発振器などによって構成され、クロック信号を生成する。
操作部26は、例えば、キーボードやマウスなどの操作端末を備えており、担当者から管理サーバ2の操作を受け付ける。
LAN接続I/F27は、有線、又は無線LANで構成しており、中継機3との通信を行う。
CPU31は、記憶媒体33などに記憶されたプログラムを実行して中継機能を発揮したり中継機3の各部を制御する中央処理装置である。
RAM32は、CPU31に対してワーキングメモリを提供するランダムアクセスメモリであり、管理サーバ2から送信されてきた情報を無線端末5に対して送信する際に、これを一時的に記憶したりする。
クロック34は、例えば、水晶発振器などによって構成され、クロック信号を生成する。
LAN接続I/F35は、有線、又は無線LANであり、管理サーバ2との通信を行う。
近距離無線I/F36は、無線端末5と近距離の無線通信を行う。
CPU51は、記憶媒体53などに記憶されたプログラムを実行して電子棚札機能を発揮したり無線端末5の各部を制御する中央処理装置である。
RAM52は、CPU51に対してワーキングメモリを提供するランダムアクセスメモリである。RAM52には、CPU51が無線通信品質を判断するための閾値など、各種の情報が記憶される。
ROM54は、無線端末5が動作するための基本的なプログラムやパラメータなどを記憶したリードオンリメモリである。
本実施の形態では、各種プログラムや、自己の端末IDなどを記憶している。
近距離無線I/F56は、送受信回路を用いて構成されており、CPU51によって駆動されることにより中継機3と近距離の無線通信を行う。
バッテリ57は、例えば、所謂ボタン電池などで構成されており、無線端末5が駆動するための電力を供給する。
端末DBは、「中継機ID」、「端末ID」などの項目から構成されている。
項目「中継機ID」は、各中継機3のID情報である。
基本フレームは、管理サーバ2と無線端末5が通信する際の時分割データフォーマットであり、一例として期間長(基本フレーム長)は3秒に設定されている。
基本フレームには、無線端末5に同期信号を送信する同期期間、無線端末5に個別データを送信するデータ期間、及び無線端末5から管理サーバ2に送信するデータがある場合にはこれを送信する端末送信期間が、この順に設けられている。
同期データは、無線端末5が中継機3と時間同期を行うための情報である。中継機3の有するクロックと無線端末5が有するクロックは、それぞれの精度の関係から相互の時間がずれてくるので、無線端末5は、同期データの受信により中継機との時間差を補正しながら同期状態を維持する。
管理サーバ2は、全端末リセットビット情報として、0又は1を送信し、全端末リセット信号を無線端末5に送信する場合には(即ち、無線端末5に全端末リセットを指令する場合には)、当該ビットを反転させる。
同期期間は後述のデータ期間よりも期間が短く、また、データ期間でのデータ受信は、後述するように同期信号の受信の成功を前提としているので、データ期間に送信されるデータよりも同期信号の方が受信の成功する確率が高くなる。
無線端末5は、必ずしも毎回受信に成功するとは限らないため、管理サーバ2は、同じデータを複数回再送する場合がある。
なお、これは一例であって、1をリセット信号とするなどと、全端末リセットビット情報の値そのものに対してリセットの有無を定義してもよい。
管理サーバ2は、閾値リセットビット情報として、0又は1を送信し、閾値リセット信号を無線端末5に送信する場合には(即ち、無線端末5に閾値リセットを指令する場合には)、当該ビットを反転させる。
例えば、基本フレームで閾値リセットビット情報を0、0、・・・と送信している場合は、これを1、1、・・・と反転し、また、1、1、・・・と送信している場合は、これを0、0、・・・と反転する。
無線端末5は、現在同期している中継機3の無線通信品質を評価する機能を備えており、閾値リセット信号を受信したと判断すると、無線通信品質がRAM52(図2)に記憶した閾値以下であるか確認する。
ここで、無線通信品質としては、RSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)値、同期信号受信率、個別データエラー率などを用いることができる。
即ち、無線端末5は、閾値リセットビット情報が反転し、かつ、無線通信品質が閾値以下である場合にリセット動作を行う。
このように、閾値リセットビット情報を設けると、無線通信品質の低い無線端末5だけを選択してリセットさせることができる。
なお、これは一例であって、1をリセット信号とするなどと、閾値リセットビット情報の値そのものに対してリセットの有無を定義してもよい。
無線端末5は、端末リスト情報が存在しない場合は、基本フレームに個別データが存在しないため、次回の同期信号受信タイミングまで休止状態となって消費電力を低減する。
一方、端末リスト情報がある場合は、一端休止した後、端末リスト受信タイミングで起床して端末リストを受信する。
端末リストの情報量は、端末リスト情報の情報量より多いため、このように、端末リストの有無を予め同期信号で判断できるようにして無線端末5の消費電力を低減することができる。
端末リストは、個別データを受信する無線端末5の端末IDと受信タイミング(個別データの送信開始タイミング)をリスト化したものである。
無線端末5は、端末リスト情報が存在する場合は、端末リスト情報で指定されたタイミングで端末リストを受信し、当該端末リストに自己の端末IDが含まれているか否かを判断する。
一方、端末リストに自己の端末IDが含まれている場合、無線端末5は、一端休止状態となった後、端末リストで指定されたタイミングに起床して個別データを受信し、その後、次回の同期信号を受信するタイミングまで再び休止状態となって消費電力を低減する。
無線端末5がリセットして、管理サーバ2に端末参加要求を行う場合、端末送信期間に当該要求を行う。
また、端末送信期間に、電池の残量や故障の発生を送信したり、温度計などのセンサを登載している場合は計測値を送信したりすることもできる。
無線端末5は、全端末リセット信号を受信したり、あるいは、無線通信品質が閾値以下の状態で閾値リセット信号を受信すると、端末参加処理を開始する。
まず、無線端末5は、周囲の中継機3が送信する同期信号を受信することにより周囲の中継機3を探索し、当該中継機3の無線通信品質と共に探索した中継機3のリストを作成する。
なお、無線端末5は、端末参加処理が開始してから当該処理が完了して所定の中継機3に同期するまでは休止せずに動作し、周囲の中継機3が送信する同期信号を受信することができる。
管理サーバ2は、端末参加要求を受けると、無線端末5を機器認証する。そして、管理サーバ2は、無線端末5を適当な中継機3に対応づけて(通常は、最も無線通信品質のよい中継機3)、その結果を無線端末5に送信すると共に、端末DBで当該中継機3と無線端末5が対応づけられるように端末DBを更新する。
無線端末5は、管理サーバ2から対応づけされた中継機3の指定を受けると、以後、当該中継機3の同期信号を受信することで同期状態を維持し、管理サーバ2からの命令を受信する。
以下の処理は、無線端末5のCPU51(図2)が所定のプログラムに従って行うものである。
まず、CPU51は、現在対応づけられている中継機3の同期信号を受信することにより同期を維持し、通常状態となっている(ステップ5)。
次に、CPU51は、前回同期信号を受信した際にRAM52に記憶した前回の全端末リセットビット情報をRAM52から読み出し、今回受信した全端末リセットビット情報と比較することにより全端末リセットビット情報が前状態から変化したか否かを確認する(ステップ15)。
前状態から変化していない場合(ステップ15;N)、即ち、全端末リセットビット情報が反転していない場合、CPU51は、閾値リセットビット情報を受信し、RAM52に記憶する(ステップ20)。
一方、前状態から変化した場合(ステップ25;Y)、即ち、閾値リセットビット情報が反転している場合、CPU51は、無線通信品質がRAM52に記憶した閾値以下か否かを確認する(ステップ30)。
一方、無線通信品質が閾値以下の場合(ステップ30;Y)、CPU51は、リセット動作を行う(ステップ35)。
そして、CPU51は、周囲の中継機3を探索し、探索された中継機3と当該中継機3の無線通信品質のリストを作成して管理サーバ2に送信することにより端末参加要求を行う(ステップ40)。
また、端末参加応答には、無線通信品質の閾値が含まれており、無線端末5は、これをRAM52に上書きして記憶する(ステップ50)。
次に、無線端末5は、ステップ5の処理に戻り、管理サーバ2から指定された中継機3と同期を維持する(ステップ5)。
無線端末5は、管理サーバ2から指定された中継機3と同期し、当該中継機3を介して管理サーバ2と通信するため、複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機(中継機3)を介してサーバ(管理サーバ2)と通信する通信手段502を備えている。
また、無線端末5は、全端末リセット信号を受信したり、閾値リセット信号を受信し、かつ無線通信品質が閾値以下の場合に、リセットによる再参加の必要性を判断するなどして取得し、また、再参加は、同期対象となる中継機3の更新であるから、同期対象となる中継機更新命令をサーバから受信するなどして中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段506を備えている。または、無線通信品質が閾値以下である場合に更新の必要性を自発的に取得してもよい。
更に、無線端末5は、無線通信システム1に再参加する場合に周囲の中継機3を探索し、探索した中継機3の何れかに同期を維持することから、無線端末5は、前記更新命令を受信するなどして更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段505と、前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段504と、を備えている。
更に、無線端末5は、表示部55(図2)などで構成された表示手段501を備えている。
そして、制御手段509は、所定のプログラムをCPU51で実行することにより構成され、上記の各手段を制御している。
また、全端末リセット信号や閾値リセット信号は無線端末5の同期対象中継機3の更新命令として機能しており、管理サーバ2は、リセット後に中継機と無線端末5の対応づけを端末DBで更新するため、前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段203と、前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段205を備えている。
更に、管理サーバ2は、操作部26(図2)などで構成された外部操作手段201や表示部25などで構成された表示手段202を備えている。
制御手段210は、所定のプログラムをCPU21で実行することにより構成され、上記の各手段を制御している。
(1)無線端末5の全機一斉リセット機能と、無線通信品質の低下している無線端末5の自動リセット・再参加機能を無線通信により実現することができる。
(2)リセット信号を同期信号に含めるため、無線経由で確実にリセット・再参加させることができる。
(3)店内の多数(数万台に及ぶ場合もある)の無線端末5の全てを一斉にリセットしたり、特定条件(無線通信品質)を満たす無線端末5を一斉にリセットすることができる。
(4)中継機3の探索を再度行うことにより、中継機3の選択を適正化(経路情報の更新)することができる。
(5)無線通信品質の悪い状態で中継機3に同期している無線端末5でも、同期信号さえ受信できればリセットし、中継機探索を実行できる。これにより、全無線端末5がある一定の閾値以上の条件で通信することを徹底することができる。
(6)閾値リセット信号によって無線通信品質の悪い無線端末5に限定してリセット動作を行わせ、無線通信品質を改善させることができる。
(7)再参加を行うことにより、管理サーバ2の端末DBの更新を行うことができる。これにより、破損した端末DBを再構成することができる。
(8)同期信号を受信できる無線端末5の全てを確実にリセットできるため、再参加してこない無線端末5は障害端末/行方不明端末/エリア外管理端末と判断し、無線通信システム1から削除することができる。
(9)無線端末5は、無線通信品質が閾値以下となっても閾値リセットビット信号がない場合はリセットしないため、管理者が意図しないリセット動作の頻発を抑制することができる。
リセット信号(全端末リセットビット情報、閾値リセットビット情報)は、同期信号に設定するため、中継機3の単位で設定可能である。
このため、特定の中継機グループの無線端末5を指定してリセット・再参加させることが可能である。
そこで、例えば、中継機3aの中継機グループ→中継機3bの中継機グループ→・・・といったように、無線端末5のリセットを中継機グループ単位で順番に行うと全無線端末5を一斉にリセットすることで、一斉に端末参加送信が始まってしまう場合に比べて管理サーバ2の負荷を軽減することができる。
この場合、管理サーバ2は、無線端末5からの報告を受けて端末DBを更新する。
これらリセット信号を個別データに含めた場合、当該リセット信号を参照する無線端末5を端末リストで指定することができる。
そのため、特定の無線端末5を指定してリセット・再参加させることが可能となる。
例えば、管理サーバ2は、コマンドを無線端末5に送信することにより、無線端末5から現在の無線通信品質を送信させることができるが、その結果、無線通信品質の低い無線端末5が一定割合に達すると、閾値リセット信号を自動的に送信するように構成することができる。
例えば、無線端末5の表示状態やRAM52に記憶している個別データなどを保持したまま(表示更新は行わずに)端末参加処理するように構成することもできる。
本変形例では、無線端末5に中継機グループに束縛されない論理グループを設定し、論理グループごとに個別データを送信したり、リセットしたりすることができる。
図7は、本変形例に係る無線通信システム1aのネットワーク構成の一例を示した図である。
無線通信システム1aでは、管理サーバ2は、無線端末5を中継機グループ6に区分して管理すると共に、例えば、医薬品、精肉、鮮魚、野菜など、売場の商品カテゴリなどに対応させた論理グループに区分して管理している。
図7では、中継機グループを中継機Gと略記し、論理グループを論理Gと略記している。
管理サーバ2は、担当者などから無線端末5の論理グループの指定を受け付けると、無線端末5を端末DBで当該論理グループに設定すると共に、無線端末5に通知し、無線端末5は自己の論理グループを記憶するようになっている。
端末DBは、「中継機ID」、「端末ID」、「論理グループ」などの項目から構成されている。
「中継機ID」は、中継機3の中継機IDであり、「端末ID」は当該中継機に同期している無線端末5の端末IDであり、「論理グループ」は、当該無線端末5に設定された論理グループのIDである。論理グループは、0、1、・・・などと0から始まっている。
図8の例では、端末IDが6の無線端末5は、論理グループIDが0の論理グループに属し、中継機3aに同期している。
そして、管理サーバ2は、当該無線端末5を論理グループ0に対応づけたまま、中継機3bなどに同期対象を変更させることができる。
本変形例では論理グループごとに両リセットビット情報を送信する。
全端末リセットビット情報は、(0、1、0、・・・)などといった0と1からなるビットの列から構成されている。
各ビットの位置は論理グループに対応しており、左端のビットは論理グループ0に対応し、次のビットは論理グループ1に対応し、以下、同様にビットが論理グループに対応している。
例えば、論理グループ2の無線端末5は、左端から3個目のビットを監視し、ビットが反転した場合にリセット動作を行う。
このようにして、管理サーバ2は、論理グループごとに全端末リセットビット情報を送信することができる。
無線端末5は、自己の論理グループのビットを監視し、当該ビットが反転した場合に、無線通信品質と閾値を比較し、無線通信品質が閾値以下である場合にリセット動作を行う。
ここで、中継機3aの中継機グループは、論理グループ1の一部と論理グループ2、中継機3bの中継機グループは、論理グループ1の一部と論理グループ0の一部、中継機3cの中継機グループは、論理グループ0の一部を含んでいるものとする。
即ち、論理グループ0は、中継機3b、3cの中継機グループに渡って設定されており、論理グループ1は、中継機3a、3bの中継機グループに渡って設定されており、論理グループ2は、中継機3aの中継機グループに含まれている場合を考える。
表示スペースを省略するため、図では、端末リストをリストと記し、個別データをデータと記してある。
図に示したように、同期期間では、中継機3a、3b、3cごと(即ち、中継機グループごと)の同期信号が時分割により送信される。
管理サーバ2は、論理グループ2に属する無線端末5に個別データを送信する場合、中継機3a用の同期信号に端末リスト情報を設定する。
そして、管理サーバ2は、論理グループ2に属する無線端末5のうち、個別データの送信対象となっている無線端末5の端末IDと個別データの受信タイミングを端末リストに設定する。
論理グループ1の無線端末5のうち、中継機3aの中継機グループに属する無線端末5は、中継機3aから送信される同期信号に同期しており、中継機3bの中継機グループに属する無線端末5は、中継機3bから送信される同期信号に同期している。
そして、管理サーバ2は、論理グループ1に属し、中継機3aに同期している無線端末5のうち、個別データの送信対象となっている無線端末5の端末IDと個別データの受信タイミングを、中継機3a用の同期信号に対応する端末リストに設定する。
更に、管理サーバ2は、論理グループ1に属し、中継機3bに同期している無線端末5のうち、個別データの送信対象となっている無線端末5の端末IDと個別データの受信タイミングを、中継機3b用の同期信号に対応する端末リストに設定する。
ただし、中継機3ごとにリセットビット情報を制御すると、例えば、論理グループ1に属する無線端末5のうち、中継機3aに同期しているもののみをリセットする、といったより細やかな制御が可能となる。
論理グループ0の無線端末5のうち、中継機3bの中継機グループに属する無線端末5は、中継機3bから送信される同期信号に同期している。
この場合は、図10(b)の説明で中継機3aを中継機3bとし、中継機3bを中継機3cと置き換えた場合と同様となる。
例えば、図11で中継機3bに関連づけられた無線端末5を論理グループiとし、中継機3cに関連づけられた無線端末5を論理グループj(iとjは異なる)とすることも可能である
ステップ115では、CPU51は、受信した全端末リセットビット情報のうち、自己の論理グループに対応する全端末リセットビット情報が前状態から変化したか否かを判断する。
他のステップは、図5と同じである。
管理サーバ2は、論理グループごとにリセットビット情報を設定する論理グループリセット手段211を備え、無線端末5は、リセットビット情報で自己の属する論理グループに該当するビットを監視するために自己の論理グループIDを記憶した論理グループID記憶手段510を備えている。その他の構成は図6と同様である。
2 管理サーバ
3 中継機
5 無線端末
6 中継機グループ
21 CPU
22 RAM
23 記憶媒体
24 クロック
25 表示部
26 操作部
27 LAN接続I/F
31 CPU
32 RAM
33 記憶媒体
34 クロック
35 LAN接続I/F
36 近距離無線I/F
51 CPU
52 RAM
53 記憶媒体
54 ROM
55 表示部
56 近距離無線I/F
57 バッテリ
59 クロック
Claims (12)
- 複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、
同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、
前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、
前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、
前記探索手段で探索した探索結果を前記サーバに送信する探索結果送信手段と、
前記送信した探索結果に基づいて前記サーバが選択した中継機を特定する中継機特定情報を受信する中継機特定情報受信手段と、
を具備し、
前記同期対象更新手段は、前記受信した中継機特定情報で特定される中継機を同期対象とする、
ことを特徴とする無線端末。 - 前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の無線端末。 - 複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、
同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、
前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、
前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、
前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、
を具備し、
前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得し、
前記探索手段は、前記更新命令を受信し、かつ、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に周囲の中継機を探索する、
ことを特徴とする無線端末。 - 複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、
同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、
前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、
前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、
前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、
を具備し、
前記必要性取得手段は、前記サーバからの更新命令を受信することにより更新の必要性を取得し、
前記更新命令には、第1の更新命令と第2の更新命令があり、
前記探索手段は、前記第1の更新命令を受信した場合には中継機の探索を行い、前記第2の更新命令を受信した場合には、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の探索を行う、
ことを特徴とする無線端末。 - 前記探索手段で探索した探索結果を前記サーバに送信する探索結果送信手段と、
前記送信した探索結果に基づいて前記サーバが選択した中継機を特定する中継機特定情報を受信する中継機特定情報受信手段と、
を具備し、
前記同期対象更新手段は、前記受信した中継機特定情報で特定される中継機を同期対象とする
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の無線端末。 - 前記必要性取得手段は、前記サーバから送信されてくる2値のビット情報を監視し、前記ビット情報が反転した場合に前記更新命令を受信したと認識する
ことを特徴とする請求項2、請求項3、又は請求項4に記載の無線端末。 - 複数の中継機のうちの1の中継機と同期を維持し、当該1の中継機を介してサーバと通信する通信手段と、
同期対象となる中継機の更新の必要性を取得する必要性取得手段と、
前記更新の必要性を取得した場合に、周囲の中継機を探索する探索手段と、
前記同期の対象とする中継機を前記探索した中継機の何れかに更新する同期対象更新手段と、
前記1の中継機との無線通信品質を取得する無線通信品質取得手段と、
を具備し、
前記必要性取得手段は、前記取得した無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の更新の必要性を取得する、
ことを特徴とする無線端末。 - 無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、
前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、
前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、
前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、
前記更新命令を送信した後、前記無線端末が中継機を探索した探索結果を当該無線端末から受信する探索結果受信手段と、
前記受信した探索結果を用いて、前記無線端末が同期対象とする中継機を選択する中継機選択手段と、
前記選択した中継機を特定する中継機特定情報を前記無線端末に送信する中継機特定情報送信手段と、
を具備したことを特徴とするサーバ。 - 無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、
前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、
前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、
前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、
を具備し、
前記更新命令送信手段は、前記更新命令を同期信号に含める
ことを特徴とするサーバ。 - 無線端末と、前記無線端末が同期を維持する中継機と、を対応づけて記憶する記憶手段と、
前記中継機を介して、当該中継機に前記対応づけられている無線端末と通信する通信手段と、
前記無線端末に同期対象とする中継機の更新命令を送信する更新命令送信手段と、
前記更新命令によって前記無線端末が同期対象として更新した中継機を、当該無線端末と対応づけて前記記憶を更新する記憶更新手段と、
を具備し、
前記更新命令送信手段は、前記無線端末に中継機の探索を指示する第1の更新命令と、前記無線端末に現在同期している中継機の無線通信品質が所定の閾値以下である場合に中継機の探索を指示する第2の更新命令と、の何れを送信するかを受け付け、当該受け付けた更新命令を送信する
ことを特徴とするサーバ。 - 前記更新命令を送信した後、前記無線端末が中継機を探索した探索結果を当該無線端末から受信する探索結果受信手段と、
前記受信した探索結果を用いて、前記無線端末が同期対象とする中継機を選択する中継機選択手段と、
前記選択した中継機を特定する中継機特定情報を前記無線端末に送信する中継機特定情報送信手段と、
を具備したことを特徴とする請求項9、又は請求項10に記載のサーバ。 - 前記更新命令送信手段は、前記無線端末に送信するビット情報を反転させることにより前記更新命令を送信することを特徴とする請求項8から請求項11までのうちの何れか1の請求項に記載のサーバ。
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