[0068] 図1から図6は、本発明の実施形態による万能ナイフ10を示す。万能ナイフ10は、柄12と、ブレードホルダアセンブリ14と、替え刃キャリア16と、替え刃ディスペンサ18と、手動式の可動アクチュエータ20とを含む。万能ナイフ10は、さらに、クランプアセンブリ22と、1つ又は複数の弾性のブレードワイパ24とを備える。1つの実施形態では、柄10は、前端部28に開口部26を含む。1つの実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14は、刃30が柄12の前端部28にある開口部26を通って突出する使用位置に刃30を保持し、柄12内に刃30を退避させるように構築され、配置される。替え刃キャリア16は、柄12内で複数の替え刃32を担持するように構成される。替え刃ディスペンサ18は、替え刃34の1つをその複数32から分離し、(図22から図23に示すように)分離した1つの刃34を使用者に提示するように構築される。
[0069] 手動式の可動アクチュエータ20は、動作可能に刃ディスペンサに関連づけられ、手動式の可動アクチュエータ20が動作すると刃ディスペンサ18が動作して、1つの替え刃34を複数から分離して、分離した1つの刃34を使用者に提示する。
[0070] 1つの実施形態では、アクチュエータ20は(図18に示すような)第1の位置から(図19から図23に示すような)第2の位置へと漸進的に移動可能である。
[0071] クランプアセンブリ22は、クランプアセンブリ22が刃30の側面36に締め付け力を加えるクランプ位置とクランプアセンブリ22が締め付け力を緩めるリリース位置の間で動作するように構築され、配置される。
[0072] 弾性のブレードワイパ24は、柄12の前端部28に向かって位置決めされるように構築され、配置される。ブレードワイパ24は、刃30が柄12内に退避されると、刃30の側面36から屑を除去するように構築され、配置される。
[0073] 柄12は、適切な金属(アルミ又は鋼など)、又は適切な強度の他の材料で作成され、嵌合する2つの柄部分48、50で構成される。1つの実施形態では、柄12は成形プラスチック材料で作成される。第1の柄部分48と第2の柄部分50が、ねじ又は他のタイプの従来の締結具52によって相互に固定されて、柄12を形成する。1つの実施形態では、柄12の外面は、使用者が柄12を保持するのを補助し、種々の切削作業を実行するための刃30の使用を容易にするために適切な輪郭にされる。特に1つの実施形態では、柄12の最上部分及び手動アクチュエータ20の最上部分が、使用者の手の掌により快適に適応するような輪郭又は配置にされ、好ましくはわずかに凸状である。
[0074] 1つの実施形態では、図6に示すように、第1の柄部分48が第1の協働連結構造70を提供し、第2の柄部分50が第2の協働連結構造72を提供する。第1及び第2の協働連結構造70、72は相互に連結して、柄12の第1の柄部分48と第2の柄部分50の相互からの相対的旋回運動(又は他の運動)を防止するように構成される(分離を防止する)。1つの実施形態では、第1の柄部分48は(図8に示すように)第3の協働連結構造154を提供し、第2の柄部分50は第4の協働連結構造156を提供する。第3及び第4の協働連結構造154、156も、相互に連結して、柄12の第1の柄部分48と第2の柄部分50の相対的旋回運動又は分離を防止するように構成される。1つの実施形態では、第1及び第2の協働連結構造70、72は、それぞれ柄12の第1及び第2の柄部分48、50の上面部分の付近に配置され、第3及び第4の協働連結構造154、156は、それぞれ柄12の第1及び第2の柄部分48、50の底面部分の付近に配置される。
[0075] 1つの実施形態では、図1から図3に示すように、第1及び第2の柄部分48及び50は、柄ホルダアセンブリ14の手動で係合可能な部材38の上部スロット60、及び刃30をブレードホルダアセンブリ14に装着して、柄12から出し入れできるようなサイズにされた前端部28の開口部26を形成するように協働する。第1及び第2の柄部分48及び50は、手動式の可動アクチュエータ20の旋回運動に対応し、替え刃キャリア16内に保存された複数の刃32へのアクセスを提供するように構築され、配置された上部開口部68を形成するためにも協働する。
[0076] 図6に示すように、第1の柄部分48は、クランプアセンブリ22の手動で係合可能なアクチュエータ部分66の第2の部分64を受けるように構築され、配置された開口部62を含む。第2の部分64は、開口部62内で直線運動して、クランプアセンブリ22がクランプ位置とリリース位置の間で動作できるように構成される。1つの実施形態では、第1の柄部分48は、第1の柄部分48が第2の柄部分50に接続されている場合に、締結具52を受けるように構築され、配置された開口部272を含む。
[0077] 第2の柄部分50は、ロック80を受けるように構築され、配置された開口部78を含む。ロック80はロック位置とロック解除位置との間で動作可能であり、ロック80がロック位置からロック解除位置へと動作すると、手動式の可動アクチュエータ20をロック解除して、手動式の可動アクチュエータ20が動作できるようにする。第2の柄部分50は、替え刃ディスペンサ18内のスロット116に沿って進み、キャリア16に対する替え刃ディスペンサ18の動作を容易にするように構築され、配置された係合部材又は突起114を含む。1つの実施形態では、ディスペンサ18は(図20に示すような)第1の位置と(図22及び図23に示すような)第2の位置との間で動作可能である。キャリア16に対するディスペンサ18の動作は、図20から図23に関して詳細に説明するように、替え刃34の1つをその複数32から分離し、分離した1つの刃34を使用者に提示するように構成される。第2の柄部分50は、図17に関して詳細に説明するように、クランプアセンブリ22によって刃30を締め付けた場合に、対向する締め付け係合を提供するように構築され、配置された1対の支持リブ142を含む。
[0078] 図6、図7及び図8に示すように、第1の柄部分48及び第2の柄部分50は、それぞれ第1の柄部分48及び第2の柄部分50の内面122及び124に配置された複数の支持リブ118及び120(例えば、水平リブ及び垂直リブ)を含む。これらの支持リブ118及び120は、替え刃キャリア16が柄12内に配置された(例えば、図18に示すような)保存位置にある場合に、替え刃キャリア16の表面126及び128を支持するように構築され、配置される。第1の柄部分48及び第2の柄部分50は、替え刃キャリア16が柄12内に配置された(例えば、図18に示すような)保存位置にある場合に、替え刃キャリア16の表面132を支持するように構築され、配置された支持部分130も含む。
[0079] 1つの実施形態では、第1及び第2の柄部分48及び50は、柄12内に配置された場合にロック80を支持する(図26及び図27に示すような)支持表面262を形成するために協働する支持部分260を含む。図8に示すように、第1の柄部分48は、第2の柄部分50の開口部78に位置合わせされた切り欠き264を含み、切り欠き264はロック80を受けるように構築され、配置される。
[0080] 1つの実施形態では、第2の柄部分50は、第2の柄部分50の内面124上に配置された支持部材250を含む。アクチュエータ20のばねタブ248は、アクチュエータ20が第1の位置にある場合に支持部材250の表面部分268にもたれるように構築され、配置される。支持部材250は、第1の柄部分48が第2の柄部分50に接続されている場合に、締結具52を受けるように構築され、配置された開口部266を含む。
[0081] 1つの実施形態では、図4から図6に示すように、下部把持部材54が、把持する手の掌と係合して掌に快適な把持表面を提供するような位置で、柄12に装着可能である。1つの実施形態では、下部把持部材54は適切な成形プラスチック材料で作成することが好ましい。別の実施形態では、下部把持部材54は適切な成形プラスチック材料で作成することが好ましく、ゴムなどのエラストマー材料の層でコーティングされる。
[0082] 下部把持部材54はコネクタ部材56を含み、これはコネクタ部材56の締結具受け開口部58を通して締結具52を受け、下部把持部材54を柄12に接続するように構築され、配置される。1つの実施形態では、図8に示すように、第1の柄部分48は、下部把持表面54のコネクタ部材56を受けるように構築され、配置された開口部270を含む。柄12の下部把持部材54は、掌よりも使用者の指にさらに快適に適応するような輪郭又は配置にされる。
[0083] 1つの実施形態では、図6に示すように、締結具52は、第2の柄部分50の開口部266、第1の柄部分48の開口部272、及び下部把持部材54の締結具受け開口部58を通過して、第1の柄部分48、第2の柄部分50、及び下部把持部材54を相互に締結又は接続するように構築され、配置される。
[0084] 下部把持部材54は、ツールベルトへのナイフ10の取付けを容易にするか、又は非使用時に保存するためにナイフ10を吊り下げる方法を提供するために、1対の取付口82を備える。1つの実施形態では、図6に示すように、取付口82と一致する形状を有する口79を、第1の柄部分48及び第2の柄部分50に配置することができる。口79は取付口82とともに、ツールベルトへのナイフ10の取付けを容易にするか、又は非使用時に保存するためにナイフ10を吊り下げる方法を提供する。1つの実施形態では、下部把持部材54は図4及び図5に示すように、第1及び第2の柄部分48及び50の下面134に沿って第1の端部136から第2の端部138へと延びる。
[0085] 柄12の内部はブレードホルダアセンブリ14を受けるように構成され、これは従来の構造でよく、従来の万能ナイフの刃30を使用位置で保持するように構築され、配置される。
[0086] 図示の実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14は、刃30が柄12内に配置された退避位置(図12)と、刃30が柄12から(例えば、前端部28の開口部26から)外側へと突出して、切削動作を可能にする(例えば、図1から図5に示す)延長位置との間で動作可能である。延長位置は、十分に延長した位置を含むばかりでなく、刃の可能な範囲の一部のみが柄から延長している位置で刃をリリース可能にロックする少なくとも1つの中間位置も含むことができる。手動で係合可能な部材38は、柄12上に摺動可能に配置されて、ブレードホルダアセンブリ14と動作可能に接続され、従って手動で係合可能な部材38が動作すると、ブレードホルダアセンブリ14が延長位置と退避位置との間で動作する。
[0087] 種々の実施形態では、図示のブレードホルダアセンブリ14の構造は、それぞれ全体を参照により本明細書に組み込むものとする同一出願人の米国特許第4,586,256号、第6,192,589号、第6,971,178号及び第7,296,354号に記載されたタイプであってよい。
[0088] 1つの実施形態では、ブレードリリース構造はブレードホルダアセンブリ14に関連づけられ、(図2から図4に示すように)手動で係合可能な部分238を含み、これは刃30をブレードホルダアセンブリ14から係合解除して、刃30をブレードホルダアセンブリ14から取り外せるように動作可能である。このようなブレードリリース構造の構造は、それぞれ全体を参照により本明細書に組み込むものとする米国特許第3,577,637号及び同一出願人の米国特許第6,192,589号にさらに詳細に記載されたタイプであってよい。
[0089] 図示の実施形態では、刃30は台形の形状を有し、その最長の辺は直線状の切刃40を含む。他の切刃及び刃の形状も使用することができる(例えば、フック式の刃)。刃30の短辺42は、当技術分野で知られているように、刃30が長手方向に前後に移動して、ブレードホルダアセンブリ14からの係合から外れるのを防止するために、ブレードホルダアセンブリ14上に設けられた相補的な刃係合突出部46と嵌合するように構成された少なくとも1つの位置決め切り欠き44a、44bを含む。
[0090] 替え刃キャリア16は、図18から図23で最もよく分かる方法で柄12に対して旋回自在に動作可能であり、図28に示すように複数の刃32を担持するように構築され、配置される。替え刃キャリア16は、(図18に示すように)キャリア16が柄12内に配置される(隠される)保存位置と、(図21から図23に示すように)キャリア16が使用者に替え刃32へのアクセスを提供するアクセス位置との間で動作可能である。
[0091] 図6及び図28に示すように、替え刃キャリア16は1対の対向する側壁86、88、底壁90、及び後壁92を含む。後壁92は対向する側壁86及び88と接合して、保存空間84を形成する。保存空間84は、替え刃32の供給を受けるように構築され、配置される。
[0092] 1つの実施形態では、側壁86は、使用済みの刃のホルダとして働いて、使用者が少なくとも1つの使用済みの刃を保存できるようにする突起部分98を有する。突起部分98は側壁86の主要部分と協働して、保存空間94を画定する。使用済み刃保存空間94は、(図24及び図25に示すように)使用済みの刃を受け、保存するように構築され、配置される。使用済みブレードホルダ98は、底壁90から上方向に延び、主要側壁86と並んだ関係で配置される。使用済みブレードホルダ98は、使用済みの刃96が使用済み刃保存空間94内に保存されている場合に、使用済みの刃96を支持するように構築され、配置される。替え刃キャリア16の後壁92は、替え刃ディスペンサ18の突起102を収容するように構築され、配置された凹部100を含む。
[0093] 図6及び図28に示すように、替え刃キャリア16は1対の接続部材104、106を含み、これは旋回部材74を使用して替え刃キャリア16を第1及び第2の柄部分49、50に接続するように構築され、配置される。1対の横方向に位置合わせされた開口部110及び112が、替え刃キャリア16の個々の接続部材104、106上に形成される。1つの実施形態では、旋回部材74は蝶番ピンの形態である。旋回部材74は、柄12の第2の柄部分50の内面に形成された切り欠き76内で受けられ、横方向に位置合わせされた開口部110及び112の対、及び第1の柄部分48の(図8に示すような)切り欠き77を通して受けられて、替え刃キャリア16を万能ナイフ10の柄12に旋回自在に装着する。
[0094] 1つの実施形態では、図6及び図22に示すように、替え刃キャリア16の側壁88は、第2の柄部分50の係合部材114がこれを通過して、替え刃ディスペンサ18のスロット116と係合できるように構築され、配置された(図28に示すような)開口部140を含む。
[0095] 上述し、且つ図6に示したように、替え刃ディスペンサ18は、替え刃の1つをその複数から分離し、分離した1つの刃34を使用者に提示するように構築され、配置される。特に、替え刃ディスペンサ18は、それぞれ前端部及び後端部144、146、及びそれぞれ上端部及び下端部148、150を含む一体の薄板金スライドの形態である。ウェブ部分152が上下端部148、150の間に延びる。ウェブ部分152は、一方側で第1の刃34に横方向の保持及び支持を提供するために、ブレードスタック32の第1の刃(分離される刃34)の平坦な側面に突き当たる平坦面274を有し、ウェブ部分152は、替え刃キャリア16の平坦な側面に突き当たる(図21、図22及び図28に示すような)反対側の平坦面275を有する。
[0096] 替え刃ディスペンサ18の後部突起102は、ウェブ部分152の後端部146から外側に延びて、替えブレードスタック32内の第1又は上部の刃34と係合する。突起102は、ウェブ152から内側へと1つの刃の厚さとほぼ等しい(又はそれよりわずかに短い)距離だけ保存空間84内に延び、従って1回に1つの刃にしか係合しない。それ故、ディスペンサ18は1つの替え刃34を複数32から分離し、分離した1つの刃34を使用者に提示することができる。1つの実施形態では、突起102はキャリア16に対して動作可能であり、1つの替え刃34と係合し、替え刃34をキャリア16に対して、及びキャリア16内にある残りのすべての刃32に対しても移動させる。替えブレードスタック32内の上部又は端部の刃34は常に、替えブレードスタック32とともに最後の(又は底部の)替え刃にバイアス力を加えるばね276によって、ディスペンサ18の側面に当てて保持される。1つの実施形態では、ばね276は、キャリア16の側壁86の切り取り部分として打ち抜き加工された板ばねである。
[0097] 図示の実施形態は、キャリア16の側壁86の一部として形成されたばね276を示す。ばね276は通常、ディスペンサ18と接触している刃34を排出位置に配置するように、キャリア16内の複数の刃32を替え刃ディスペンサ18に向かって押すか、又は付勢させる。排出位置で、刃34はディスペンサ18の突起102と係合するように位置決めされ、従って刃34はディスペンサ18とともにキャリア16に対して移動して、刃34を分離し、次に分離した刃34を使用者に提示する。代替実施形態では、ばね276ではなく、別個のばね(壁86の一部として形成されたものではない)を設けることができる。
[0098] 上述し、且つ図6及び図28に示したように、替え刃ディスペンサ18は、替え刃キャリア16の平面の側面と突き当たる(図28に示すような)平面275に配置された傾斜スロット116を含む。替え刃ディスペンサ18のスロット116は、第2の柄部分50の係合部材又はピン114を受けるように構築され、配置される。図示の実施形態では、スロット116は細長い開口部の形態である。スロット116が(図20に示すような)第1の位置から(図22及び図23に示すような)第2の位置へと移動すると、スロット116内に配置された係合部材114によって、替え刃キャリア16に対する(カム動作による)替え刃ディスペンサ18の動作が容易になり、従って突起102が替え刃34の1つと係合して、それを複数32から分離し、分離した1つの刃34を使用者に提示する。
[0099] 図6に示すように、ブレードワイパ24は、柄12の対向する側部に接続された1対の弾性部材24a及び24bを備える。各弾性部材24a又は24bは、柄12と実質的に並んだ関係で配置された第1の部分220、及び前端部28に配置された開口部26に向かって内側に突出する第2の部分222を備える。弾性部材24a及び24bの第1の部分220は、ブレードワイパ24の弾性部材24a及び24bを柄12の対向する側部に接続するように構築され、配置される。各第1の部分220は、各弾性部材24a又は24bを柄12に固定するために、柄12の外面228上にある1対の凹部226と係合するように構築され、配置される。1つの実施形態では、凹部226の対は、柄12の外面228に配置された切り欠き又は溝230内に位置決めされる。
[00100] 弾性部材24a及び24b(又はワイパ)の第2の部分222は、刃30が使用位置にある場合に刃30の側面36に載るように構築され、配置される。1つの実施形態では、弾性部材24a及び24bの第2の部分222は、刃30が使用位置へと移動できるように、その間に(図1及び図2に示すように)開口部232を形成する。弾性部材24aと24bの間に形成された開口部232は、刃30が柄12内に保存されている場合、刃30の幅より小さい幅を形成する。1つの実施形態では、弾性部材24a及び24bの高さは、少なくとも刃30の高さに等しい。1つの実施形態では、弾性部材24a及び24bは、刃30の高さ全体に沿って(刃30の上縁部から切刃まで)刃30と係合し、刃の高さ全体から屑を除去する。別の実施形態では、刃の下部分のみがワイパと係合する。
[00101] 図示の実施形態では、弾性ブレードワイパ24は個々に柄12に接続される2つの別個の弾性部材24a及び24bを含むが、別の実施形態では、弾性ブレードワイパ24は柄12に接続された一体構造を含むことができ、一体構造が相互に接続される2つの弾性部材を含むことができると想定される。ワイパを刃の一方側のみに配置できることも想定される。別の実施形態では、ワイパは弾性金属材料、又は剛性金属材料から作成することができる。ワイパは、別の実施形態ではプラスチック及び/又はエラストマー材料から作成することができる。
[00102] 刃30が柄12内に退避されている場合に、刃30の側面36から屑を除去するように、弾性ブレードワイパ24は、刃が柄12の前端部28にある開口部26を通って突出している場合、刃30の側面36に載るように配置される。
[00103] 図9は、弾性ブレードワイパ24を柄12に接続するプロセスを示す。弾性部材24a及び24bの係合部材224の対は、柄12の外面228上にある溝230に配置された凹部226の対と係合するように構築され、配置される。弾性部材24a及び24bの第1の部分220は、当業者に認識されるような任意の取付け機構によって柄12の対向する側部に接続される。1つの実施形態では、取付け機構としては、溶接、締結、摩擦嵌め、スナップ嵌め、又は接着剤結合が挙げられるが、これらに限定されない。
[00104] 図10から図12は、刃30が柄12内に退避される前に、屑が柄12に入るのを防止し、それ故、柄12内の刃30の詰まりを最小化し、回避するために、刃30の側面36から屑を除去するプロセスを示す。図10は、刃30が使用位置にある状態の万能ナイフ10を示し、屑234が刃30の側面36に位置する。図11に示すように、刃30が柄12内に退避されるので、刃30の側面36に載っているブレードワイパ24は、刃30を柄12内に退避することができ、同時に刃30の側面36から屑234を除去するように構築され、配置される。図12に示すように、このように除去された屑234は、ブレードワイパ24の弾性部材24a及び24bの第2の部分222の表面部分236に収集され、容易に落とすか、又は拭き取ることができる。
[00105] 刃30を柄12内に退避される前に刃20の側面36から屑234を除去することによって、屑234は柄12に入らず、その結果、柄12内に捕捉されて刃30を詰まらせることがない。ブレードワイパ24は刃30の側面36に接触し、それによって刃30から屑を除去して、柄12内に清浄な刃30を保存する。
[00106] 1つの実施形態では、図6、図13及び図14に示すように、クランプアセンブリ22は手動で係合可能なアクチュエータ部分66及び支持部分158を備える。1つの実施形態では、図13で最もよく見られるように、クランプアセンブリ22はさらに柄12の表面部分160を備える。1つの実施形態では、表面部分160は柄12の第1の柄部分48の内壁206に配置される。
[00107] アクチュエータ部分66は、クランプアセンブリ22をクランプ位置とリリース位置の間で(例えば、直線的に)移動できるために手動で起動可能である。前述し、図6、図13及び図14に示すように、柄12は、手動で係合可能なアクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分64を受けるように構築され、配置された第1の柄部分48内の開口部62を備え、手動で係合可能な部分64は、開口部62内で(例えば、直線的に)動作し、クランプアセンブリ22をクランプ位置とリリース位置の間で動作させるように構成される。1つの実施形態では、アクチュエータ部分66は、アクチュエータ部分66が指示部分158の凹部164に配置された場合に、細長い部分182及び支持部分158の表面部分184及び第1の内面部分188と係合するように構築され、配置された第1の外面部分186も含む。1つの実施形態では、アクチュエータ部分66の第2の外面部分208は、アクチュエータ部分66が支持部分158の凹部164に配置された場合に、支持部分158の第2の内面部分210と係合するように構築され、配置される。
[00108] 例えば、図6、図13及び図14に見られるように、支持部分158は、アクチュエータ部分66の第1の部分166を受けるように構築され、配置された凹部164を備える。1つの実施形態では、支持部分158は、ブレードホルダアセンブリ14の側面162にクランプ力を加えるように構築され、配置される。特に、支持部分158は、ブレードホルダアセンブリ14の側面162にクランプ力を加えるように構築され、配置されたクランプ表面176を備える。1つの実施形態では、クランプ表面176は凹部164に対向する支持部分158の側部に配置される。
[00109] 図14に示すように、支持部分158は係合可能な部分168及び170も含む。1つの実施形態では、支持部分158の係合可能な部分168及び170は、凹部164の上及び下で位置決めされるように構築され、配置される。1つの実施形態では、支持部分158の係合可能な部分168及び170は、それぞれ相互から分離された複数の斜面部分194及び196、1つ又は複数の平坦面部分198〜204を含む。1つの実施形態では、複数の斜面部分は2つの下方向に傾斜した斜面部分194及び196を含むことができる。
[00110] 図13に示すように、柄12の表面部分160は係合可能な部分172及び174を含む。1つの実施形態では、表面部分160の係合可能な部分172及び174は、それぞれ相互から分離された複数の斜面部分191〜195、1つ又は複数の平坦面部分197〜203を含む。1つの実施形態では、複数の斜面部分は2つの下方向に傾斜する斜面部分193及び195を含む。
[00111] 第1の柄部分48の係合可能な部分172及び174は、支持部分158の対応する係合可能な部分168及び170と係合するように構築され、配置され、1つ又は複数の斜面部分の相対運動(例えば、表面部分160の係合可能な部分172及び174それぞれの斜面部分193及び195に対する支持部分158の係合可能な部分168及び170それぞれの斜面部分194及び196の相対運動)により、クランプアセンブリ22は強制的にクランプ力を加える。すなわち、アクチュエータ部分66の手動の動作によって支持部分158が手動で後方に動作すると、支持部分158をブレードホルダアセンブリ14の側面162に向かって内側に押しやり、それに当てるカム作用又はくさび作用を加えるように、斜面部分194及び196が後方に動作し、それぞれ傾斜部分193及び195に当たって摺動する。ブレードアセンブリ14の対向する側部は、第2の柄部分50の(図7に示すような)支持リブ142の対によって支持される。それ故、刃は支持部分158と、クランプアセンブリ22の一部として機能する第2の柄部分50の(図7に示すような)支持リブ142の対との間に締め付けられる。
[00112] 図14に示すように、クランプアセンブリ22はさらに、クランプアセンブリ22がクランプ位置にあるか、又はリリース位置にあるかの表示を提供するように構成されたインジケータ178及び180を備える。1つの実施形態では、表示は視覚的表示である。1つの実施形態では、インジケータ178及び180はそれぞれ、クランプアセンブリ22のクランプ位置及びリリース位置に対応する。1つの実施形態では、インジケータ178及び180は、アクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分64のいずれかの側に配置される。
[00113] クランプアセンブリ22の動作について、図15から図17を参照しながら説明する。図15に示すように、刃30は退避位置にあり、万能ナイフ10の柄12内に保存されている。1つの実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14の(図6に示すような)手動で係合可能な部材38を手動で起動し、ブレードホルダアセンブリ14内に配置された刃30を(図15に示すような)退避位置から(図16に示すような)延長位置へと矢印Aの方向に移動させる。1つの実施形態では、刃30が矢印Aの方向に延長していると、弾性ブレードワイパ24の弾性部材24a及び24bが屈曲し、それによって刃30が開口部232を通過することができる。図示の実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14は退避可能なアセンブリを含むが、刃を使用位置に保持するように構築され、配置された任意の他の形態のブレードホルダアセンブリ(例えば、このようなブレードホルダアセンブリの幾つかの例が以上で説明されている)とともに、クランプアセンブリ22を使用できることが想定される。
[00114] クランプアセンブリ22が図15及び図16に示すようにリリース位置にある場合、第1の柄部分48の(図13に示すような)係合可能な部分172及び174は、支持部分158の(図14に示すような)対応する係合可能な部分168及び170と係合するように構築され、配置される。
[00115] 1つの実施形態では、図1、図5、図15及び図16に示すように、クランプアセンブリ22がリリース位置にあり、アクチュエータ部分66が第1の部分にある場合、インジケータ180(すなわちクランプアセンブリ22のリリース位置を示すインジケータ)及び手動で係合可能な部分64が開口部62を通して見える。このような実施形態では、インジケータ178(すなわちクランプアセンブリ22のクランプ位置を示すインジケータ)は、第1の柄部分48の下に配置されて、開口部62を通して見えず、それ故、クランプアセンブリ22のリリース位置に関する表示を提供する。
[00116] クランプアセンブリ22は、アクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分64を第1の位置から第2の位置へと矢印Bの方向に手動で起動することによって、(図1、図5及び図16に示すように)リリース位置から(図17に示すように)クランプ位置へと移動することができる。アクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分64が矢印Bの方向に動作すると、アクチュエータ部分66の(図6に示すような)第2の外面部分208が支持部分158の(図6に示すような)第2の内面部分210に力を加えて、支持部分158をアクチュエータ部分66とともに矢印Bの方向に移動させる。アクチュエータ部分66が第1の位置から第2の位置へと移動すると、支持部分158の係合可能な部分168及び170(図15から図17には係合可能な部分168のみを図示)の斜面部分194及び196もカムで第1の柄部分48の係合可能な部分172及び174(図15から図17には172のみを図示)の斜面部分193及び195から離れ、ブレードホルダアセンブリ14の側面162にクランプ力を加える。
[00117] 支持部分158の係合可能な部分168及び170の斜面部分194及び196がカムによって第1の柄部分48の係合可能な部分172及び174の斜面部分193及び195から離れると、支持部分158のクランプ表面176はブレードホルダアセンブリ14の側面162に接触して、もたれかかり、ブレードホルダアセンブリ14の側面162及びその内部に配置された刃30にクランプ力を加える。第2の柄部分50の(図7に示すような)支持リブ142の対は、刃30がクランプアセンブリ22によって締め付けられると、刃30に対向するクランプ係合を提供するように構築され、配置される。
[00118] また、クランプアセンブリ22が、支持部分158の係合可能な部分168及び170が第1の柄部分48の係合可能な部分172及び174から離れる(図17に示すような)クランプ位置にある場合、支持部分158内に配置されたアクチュエータ部分66も支持部分158とともに第1の柄部分48から離れる。従って、図17に示すように、アクチュエータ部分66は、クランプアセンブリがクランプ位置にある場合は、わずかに下降して第1の柄部分48に入る。
[00119] 図17に示すように、支持部分158の外面部分212は第1の柄部分48の内面部分214と係合するように構築され、配置され、第1の柄部分48の内面部分214は、支持部分158及びその内部に配置されたアクチュエータ部分66による後方への矢印Bの方向で最大クランプ位置を越える動作を制限する止め部として作用する。クランプ位置で、支持部材158の平坦面部分198及び202は、柄12の表面部分160の平坦面部分200及び204に当接する。
[00120] 1つの実施形態では、図16に示すように、クランプアセンブリ22がクランプ位置にあり、アクチュエータ部分66が第2の位置にある場合、インジケータ178(すなわちクランプアセンブリ22のクランプ位置を示すインジケータ)及び手動で係合可能な部分64が開口部62を通して見える。このような実施形態では、インジケータ180(すなわちクランプアセンブリ22のリリース位置を示すインジケータ)は、第1の柄部分48の下に配置されて、開口部62を通して見えず、それ故、クランプアセンブリ22の位置(例えば、リリース位置又はクランプ位置)に関する表示を提供する。
[00121] アクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分64を矢印Cの方向に第2の位置から第1の位置へと手動で起動することによって、クランプアセンブリ22が(図17に示すような)クランプ位置から(図1、図5及び図16に示すような)リリース位置へと移動すると、支持部分158の係合可能な部分168及び170の斜面部分194及び196が、第1の柄部分48の係合可能な部分172及び174の斜面部分193及び195に向かって移動し、支持部分158のクランプ表面176がブレードホルダアセンブリ14の側面162との接触から離れ、それ故、ブレードホルダアセンブリ14に加えられているクランプ力を緩める。
[00122] 図17に示すように、支持部分158の外面部分216は、第1の柄部分48の内面部分218と係合するように構築され、配置され、第1の柄部分48の内面部分218は、支持部分158及びその内部に配置されたアクチュエータ部分66による矢印Cの方向の最大リリース位置を越えた動作を制限する止め部として作用する。
[00123] 替え刃キャリア16、替え刃ディスペンサ18、及び手動式の可動アクチュエータ20の動作を、主に図6及び図18から図27を参照しながら説明する。図18に示すように、手動式の可動アクチュエータ20は第1の位置にあり、アクチュエータ20がロックされ、柄12内に保存されている替え刃キャリア16を覆って配置される。アクチュエータが第1の位置にある場合、アクチュエータ20のばねタブ248は、第2の柄部分50の支持部材250の表面部分268と係合する(例えば、寄りかかる)ように構築され、配置される。この実施形態では、アクチュエータ20は保存された刃を隠す柄又はハウジングの可動部分としても作用する。別の実施形態では、アクチュエータは別個のボタンとすることができる。
[00124] 図26に示すように、ロック80は、アクチュエータ20の係合部分242と係合して、アクチュエータ20を第1の位置にロックするように構築され、配置されたラッチ部材240を備える。1つの実施形態では、アクチュエータ20の係合部分242は、(例えば、アクチュエータ20が第1の位置にある場合は)アクチュエータ20から下方向に延び、凹部又は開口部244を含む。ロック80のラッチ部材240は、ロック80がロック位置にある場合に係合部分242の凹部244で受けるように構築され、配置された突起246を含む。
[00125] ロック80は、ロック80が(図26に示すような)ロック位置と(図27に示すような)ロック解除位置との間で動作可能であるように押下できる外面81又はボタンを有し、ロック80がロック位置からロック解除位置へと動作すると、アクチュエータ20がロック解除されて、アクチュエータ20が動作することができる。1つの実施形態では、図18に示すように、ロック80が使用者によって(図27に示すように)矢印Dの方向に手動で起動され、アクチュエータ20をロック解除して、アクチュエータ20が動作できるようにする。ロック80が起動されるか、又は矢印Dの方向に動作すると、ロック80のラッチ部材240も矢印Dの方向に動作して、突起246を係合部分242の凹部244から外側に動作させる。突起246が係合部分242の凹部244から外側に動作すると、アクチュエータ20がロック解除され、第1の位置から移動する。
[00126] 図6に示すように、ロック80は、ロック80の本体部分147Aに接合されて、その端部に突出部分149を有する1対の弾性アーム147を含む。ばねアーム147は、突出部149の背後にあるので、図26及び図27に提供された図では見えない。1つの実施形態では、各弾性アーム147の突出部分149は、ロック80が(図26に示すような)ロック位置から(図27に示すような)ロック解除位置へと動作すると、第1の柄部分48の内面122に当接するように構築され、配置され、この動作はばねアーム147に応力を加える。使用者がロック80を矢印Dの方向に起動するのを停止すると、弾性ばねアーム147は、図26に示すような位置に戻り、そこにロックされるように構築され、配置される。
[00127] アクチュエータ20は、ばねタブ248によって第1の位置(図18)から図19に示すような第1の中間位置へとばね付勢される。第1の中間位置で(ロック80が解放された後)、ばねアーム248は表面部分268と係合したままであるが、ばねアーム(又はタブ)248内の張力が緩められるとまっすぐになる。ロック80が解放された場合に、このように張力が緩められ、ばねタブ248がまっすぐになると、自動的にアクチュエータ20が第1の中間位置へと放り出される。1つの実施形態では、ばね付勢作用は、アクチュエータ20を柄12から(例えば、又はアクチュエータの第1の位置から)約5°旋回させる。
[00128] この位置に到達した後、使用者は、アクチュエータ20を旋回軸Fの周囲で(図19に示すような)第1の中間位置から(図20に示すような)第2の中間位置へと手動で旋回させる。1つの実施形態では、アクチュエータ20は、柄12に接続された旋回ピン74を備える。1つの実施形態では、旋回ピン74は、替え刃キャリア16及びアクチュエータ20を柄12に旋回自在に接続する。替え刃キャリア16は、柄12に対して旋回動作可能である。アクチュエータ20の旋回動作は、キャリア16の旋回動作を引き起こす。特に、アクチュエータ20が第2の中間位置にある場合、アクチュエータ20の(図19に示すような)係合表面252は、替え刃キャリア16の(図19に示すような)係合構造254と係合する。係合構造254は、刃キャリア16の接続部材104と106の間に延びる棒又はリンクを備えることができる(棒は図6の図では隠れている)。
[00129] 図21に示すように、アクチュエータ20が旋回軸Fの周囲で(図20に示すような)第2の中間位置を越えて手動で旋回可能である場合、(表面252を介した)アクチュエータ20のこのような動作は、キャリア16の係合構造254に力を加え、それ故、キャリア16を上方向で図21の反時計回りの方向に軸Fの周囲で旋回動作させる。また、アクチュエータ20が旋回軸Fの周囲で(図20に示すような)第2の中間位置を越えて手動で旋回可能であるので、内部に配置された替え刃キャリア16及び替え刃ディスペンサ18が動作すると、第2の柄部分50の固定された係合部材又はピン114が替え刃ディスペンサ18の移動する開口部又はスロット116に沿って進む。(図28参照)。特に、固定された係合部材又はピン114は、刃ディスペンサ18の側面に形成されたスロット116で受けるように、替え刃キャリア16の側壁88の開口部140を通って延びる。1つの実施形態では、刃ディスペンサ18は、替え刃キャリア16とともに旋回動作するように構築され、配置される。この動作中に、スロット116も旋回動作する。図面及び説明から認識されるように、スロット116内で進む係合部材114により、刃ディスペンサ18も(カムで)旋回しながら外方向に(図22の矢印「G」の方向に)移動する。替え刃ディスペンサ18のスロット116は、係合部材114がスロット116の第1の端部256の方に近い(図20に示すような)第1の位置から、係合部材114がスロット116の第2の端部258の方に近い(図22に示すような)第2の位置へと移動する。
[00130] スロット116は、図21に示すように、係合部材114がスロット116の中間領域に位置している第1の位置と第2の位置の間の中間位置に配置される。
[00131] 図22は、第2の位置にあるスロット116を示す。係合部材114がスロット116に沿って進むにつれ(すなわち、スロット116が第1の位置から第2の位置へと移動するにつれ)、係合部材114が、替え刃ディスペンサ18を替え刃キャリア16に対して外側に、矢印Gの方向に移動させる。替え刃ディスペンサ18がこのように外側に移動すると、替え刃ディスペンサ18の突起102(図6参照)がキャリア16に対して移動して、1つの替え刃34と係合し、この替え刃34をキャリア16及びキャリア16内に残っているすべての刃32に対して移動させる。すでに説明したように、ばね276は通常、ディスペンサ18に接触している刃34を排出位置に配置するように、キャリア16内の複数の刃32を替え刃ディスペンサ18に向かって押下又は付勢する。
[00132] 図23は、刃ディスペンサ18が、キャリア16内の複数の刃32から分離された1つの替え刃34を使用者に提示する位置にあるアクチュエータ20を示す。
[00133] 図24は、万能ナイフ10の使用済みの刃96がキャリア16内の使用済み刃保存空間94内に配置されていることを示す。すでに説明したように、使用済みブレードホルダ98は、使用済みの刃96が使用済み刃保存空間94内に保存されている場合に、使用済みの刃96を支持するように構築され、配置される。使用者は、キャリア16内に配置された複数の刃32とは別個に使用済みの刃96を保存することができる。
[00134] 図25に示すように、使用済みの刃96は、キャリア16の使用済み刃保存空間94に配置される。次に、アクチュエータ20は、旋回軸の周囲で第2の位置から第1の中間位置へと手動で旋回可能にすることができる。アクチュエータ20が第1の中間位置にあると、アクチュエータ20はわずかに下方向に押下され、従ってアクチュエータ20の係合部分242が、ロック80の弾性アーム147によって引き起こされたばね付勢に抗してラッチ部材240を外方向に押し、従って係合部分242の凹部244がラッチ部材240の突起246と係合し、それ故、アクチュエータ20を閉位置にロックする。
[00135] 本実施形態の(替え刃付き)刃ディスペンサの態様は、様々なタイプの万能ナイフで使用できることを認識されたい。例えば、別の実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14は、スポーツナイフとも呼ばれる旋回動作可能な刃を装着するように構築され、配置される。旋回動作可能な刃は、柄12に旋回自在に接続され、第1の柄部分48と第2の柄部分50の間に動作可能に装着される。旋回動作可能な刃は、保存位置と動作位置の間で動作可能である。保存位置で、動作可能な刃の切刃は柄12によって隠される。動作位置で、切刃は露出している。このタイプのブレードホルダアセンブリの構造は、全体を参照により本明細書に組み込むものとする同一出願人の米国特許第7,296,354号にさらに詳細に記載されている。このタイプのブレードホルダアセンブリの構造、及びこれが万能ナイフ10の柄12内に刃を旋回自在に装着する方法は、上記の組み込まれた特許に記載され、従って詳細には説明しない。
[00136] さらに別の実施形態では、この実施形態の(替え刃付き)刃ディスペンサの態様は、刃30を使用位置で保持するように構築され、配置されたブレードホルダアセンブリ14を含む万能ナイフで使用することができる。このような実施形態では、刃30は切削動作中は使用位置に配置し、その後取り外して、保存することができる。このような実施形態では、ブレードホルダアセンブリ14は、刃を柄内に退避させる退避可能なブレードアセンブリを含まなくてもよい。
[00137] 図29から図33は、本発明の別の実施形態によるナイフ300を示す。ナイフ300は本体302、ブレードスライダ304、ブレードスナッパ306、及び手動で係合可能なロック308を含む。退避可能なブレードスライダ304は、複数刃のブレードアセンブリ310を、最も前方の刃312の少なくとも一部が本体302の一方端316にある開口部314を通って突き出す使用位置に配置し、本体302の外側に露出している刃がないように、ブレードアセンブリ310を本体302内に退避させることができるように構築され、配置される。ブレードスナッパ306は、本体302に着脱式にロックされる。ブレードスナッパ306は、ブレードアセンブリ310の残りの部分から1つの刃をポキッと折る(snap-off)ように構築され、配置される。1つの実施形態では、ポキッと折る動作を複数回繰り返すことによって、複数の刃をポキッと折ることができる。手動で係合可能なロック308は、(図39及び図40に示すような)ロック位置と(図42から図45に示すような)ロック解除位置の間で動作するように構築されて配置され、手動で係合可能なロック308がロック解除位置へと動作すると、ブレードスナッパ306が本体302から緩められる。1つの実施形態では、ナイフ300は、本体302に着脱式にロックされたカートリッジ318を含む。手動で係合可能なロック308がロック解除位置へと動作すると、1つの実施形態では、本体302からカートリッジ318を緩めることができる。カートリッジ318は、本体302から取り外されると、1つ又は複数の新しいブレードアセンブリ310を受けるように構成されている。別の実施形態では、手動で係合可能なロック308がロック解除位置へと動作すると、カートリッジ318及びブレードスナッパ306が緩められ、いずれか一方又は両方を本体302から緩めることができる。
[00138] 1つの実施形態では、図30及び図32に示すように、ブレードアセンブリ310は細長く平坦で薄い細片の形態であり、下縁320に沿って鋭利にされ、刃の先端は下縁320と傾斜した前縁322との交点によって形成される。1つの実施形態では、ブレードアセンブリ310は鋼材で作成される。ブレードアセンブリ310には、前縁322に平行な一連の折線324が形成され、従って鋭利な新しい刃320が必要な場合は、先端の折線328にてブレードアセンブリ310の前区間326をポキッと折ることによってこれを達成することができる。1つの実施形態では、上述したように、ブレードスナッパ306を使用して、1つの刃をブレードアセンブリ310からポキッと折ることができる。
[00139] ナイフ300の分解図を示す図48を参照する。図48は組み立てた本体302、組み立てた退避可能なブレードスライダ304、及び組み立てたカートリッジ318を示す。
[00140] 図49は、本体302の分解図を示す。本体302は胴334及び本体部分338を含む。本体部分338は、その内部に胴334を受けるように構築され、配置される。1つの実施形態では、胴334は、ねじ又は他のタイプの従来通りの締結具460(図示の実施形態には2つを示す)を使用して、本体部分338に接続するように構築され、配置される。1つの実施形態では、ナイフ300の本体部分338は2つの材料のプラスチック材料から作成され、軽量性と耐食性を提供する。
[00141] 1つの実施形態では、胴334は基部壁470、1対の対向する側壁472及び474、及び1対の上壁部分476及び478を含む。1つの実施形態では、胴334は通常、一体構造として成形される。1つの実施形態では、上壁部分478は、ブレードアセンブリ310が前進するにつれて漸進的にロックする位置に対して所望の距離で隔置された等間隔に形成された一連の切り欠き480を含む。
[00142] 1つの実施形態では、本体部分338は、図36から図38に関して詳細に説明するように、クランプアセンブリ360のアクチュエータ部分362の手動で係合可能な部分396を受けるように構築され、配置された開口部366を含む。1つの実施形態では、本体部分338は、胴334が本体部分338内に配置されている場合に胴334を支持するように構築され、配置された1つ又は複数の支持リブ484(図示の実施形態では1つを示す)を含むことができる。1つの実施形態では、本体部分338の一方端は、ブレードスナッパ306を受けるように構築され、配置される。特に、図41及び図42に関してさらに詳細に説明するように、本体部分338は、ブレードスナッパ306の延長部材410を受けるように構築され、配置された切り欠き412を含み、ブレードスナッパ306の上部分404の少なくとも一部は、図41及び図42に示すように、本体部分338の表面部分482に寄りかかるように配置される。
[00143] ナイフ300は、また、ナイフ300の胴334内で受けるように構築され、配置されたカートリッジばね486も含む。1つの実施形態では、図49に示すように、カートリッジばね486は第1の弾性部分485及び第2の弾性部分487を含む。第1及び第2の弾性部分485及び487は、カートリッジ318が胴334に入って(図29及び図30に示すような)ロック位置へと移動すると圧縮される(張力を受ける)ように構築され、配置され、カートリッジ318が胴334から出ると弛緩構成へと緩められる。すなわち、カートリッジ318の(図51に示すような)刃台部分416の前部分411は、カートリッジ318が胴334に入り、(図29及び図30に示すような)ロック位置へと動作すると、カートリッジばね487の第1及び第2の弾性部分485及び487に力を加えて、第1及び第2の弾性部分485及び487を下降させるように構築され、配置される。カートリッジ318がロック位置に入ると、カートリッジばね486の第1及び第2の弾性部分485及び487は、それぞれカートリッジ318の(図39、図40及び図51に示すような)刃台部分416の中心部分409及び前部分411に対して上方向の力を提供し、それ故、カートリッジ318がロック位置にある場合に、カートリッジ318内のブレードアセンブリ310をカートリッジ318の(図39、図40及び図51に示すような)1対の対向する壁部分428に対してしっかり固定する。1つの実施形態では、カートリッジばね486は、カートリッジ318が胴334を出入りする時に、カートリッジ318の動作に多少の抵抗を提供する。
[00144] 1つの実施形態では、図49に示すように、カートリッジばね486は、使用済みのブレードアセンブリ310がナイフから排出された後に、ブレードアセンブリ310の積み重ねのうち最上部のブレードアセンブリ310がブレードスライダ304に適正な高さで提示されるように、カートリッジ318内のブレードアセンブリ310の積み重ねに作用する力(例えば、上方向の)を提供するようなサイズ及び形状に打ち抜き加工された板ばねとして形成された弾性部分485及び487を有する。このような実施形態では、カートリッジばね486の第1及び第2の弾性部分485及び487は、(図39及び図40に示すような)カートリッジ318内のブレードアセンブリ310の積み重ねに上方向の力を提供する。1つの実施形態では、ブレードアセンブリ310の積み重ねのうち最上部のブレードアセンブリ310が、カートリッジ318の下側に接触し、これに設定された基準高さを提供して、ブレードスライダ304上の突出部分515が最上部のブレードアセンブリ310の穴413内に係合できるようにする。
[00145] 図41から図47及び図49に示すように、カートリッジばね486は、胴334でカートリッジばね486をロック又は固定し、カートリッジ318がナイフ300の本体302から取り出される場合に、カートリッジばね846がカートリッジ318とともに(図44から図46に示すような)矢印Rの方向に動作するのを防止するように、胴334内に配置された開口部421と係合するように構築され、配置された斜面部分419(例えば、下方向に突出する)を含む。
[00146] 図49に示すように、例えば、1つの実施形態では、把持部材462は、把持する手の掌にはまって掌に快適な把持表面を提供する所定の位置にて、本体部分338に装着可能とされている。1つの実施形態では、把持部材462は適切な成形プラスチック材料で作成することが好ましい。別の実施形態では、把持部材462は、2つの材料の適切な成形プラスチック材料で作成することが好ましく、ゴム系材料などのエラストマー材料の層でコーティングする。1つの実施形態では、本体部分338は、その内部に把持部材462を受けるように構築され、配置された凹部464を含む。把持部分462は、当業者が認識するような任意の取付け機構を使用して本体部分338に接続される。1つの実施形態では、取付け機構としては、溶接、締結、摩擦嵌め、スナップ嵌め、又は接着剤結合が挙げられるが、これらに限定されない。1つの実施形態では、把持部材462の下部分466は、掌よりも使用者の指にさらに快適に適応するような輪郭又は配置にされる。図示の実施形態では、把持部材462及び本体部分338は2つの別個の部品として図示されているが、別の実施形態では、把持部材462はナイフ300の本体部分338と一体形成できると想定される。
[00147] 図34、図35及び図49に示すように、ナイフ300は、刃係合部分340及びばね342を備えるブレードワイパ330を含む。ブレードワイパ330の刃係合部分340は、図34及び図35に関して詳細に説明するように、締結具344を使用して胴334の(図49に示すような)基部壁470に取り付けられる。ナイフ300は、また、手動で係合可能なアクチュエータ部分362及びコネクタ部分364を備えるクランプアセンブリ360も含み、図36から図38に関してさらに詳細に説明される。
[00148] 図50は退避可能なブレードスライダ304の分解図を示す。退避可能なブレードスライダ304は、ブレードアセンブリ310を位置決めし、前進させ、退避させるように構築され、配置される。退避可能なブレードスライダ304は、(図49に示すような)胴334の(例えば、内面)に配置された移動止め480上で段階的に動作するように構築され、配置される。1つの実施形態では、退避可能なブレードスライダ304がナイフ300の最前部分まで押されると、ブレードアセンブリ310の自動的なリリースが可能になる。1つの実施形態では、可聴「クリック式止め部」(audible "click stop")及びブレードアセンブリ310を提供するように構築され、配置された退避可能なブレードスライダ304は、この位置でプッシュバックに当たってロックされる。
[00149] 図50に示すように、退避可能なブレードスライダ304は把持部分490、カバー部分492、可動部分494、1対の軸方向の位置合わせされたコイルばね496、直交ばね498、第1の部分500及び第2の部分502を含む。図52は退避可能なブレードスライダ304の組み立てた図を示す。断面図が図41に示されている。把持部分490及びカバー部分492は、当業者に認識されるような任意の取付け機構によって相互に接続される。可動部分494及びばね498は、第1の部分500の開口部504内で受け、ばね498は可動部分494の下に配置される。ばね496の対は、第1の部分500の開口部506で受ける。1つの実施形態では、ばね496の対をカバー部分492の突出部分508のいずれかの側で受ける。1つの実施形態では、ばね496の対は、突出部分508をセンタリングした位置に維持するように構築され、配置される。
[00150] 図50に示すように、第2の部分502は、第1の部分500の(図41に示すような)切り欠き510と係合するように構築され、配置された曲げ部分528を含み、第2の部分502の1対の開口部513は、第1の部分500の1対の突出部511と係合して、第1の部分500を第2の部分502に接続する。図52は、第1の部分500が第2の部分502に接続された組み立て図を示す。また図52に示すように、ばね496の対は第1の部分500の開口部506で受け、可動部分494及びばね498は第1の部分500の開口部504で受け、ばね498は凹部495内の可動部分494の下に配置される。
[00151] 図49、図50及び図51に示すように、ブレードスライダ304の第2の部分502は、上部ブレードアセンブリ310が胴334から前方に完全に延長すると、胴334の前端部503と係合するように構築され、配置された上方向突出部分501を含む。上方向突出部分501が胴334の前端部503と係合すると、ブレードスライダ304の突出部分515が上方に持ち上がり、ブレードスライダ304の突出部分515を上部ブレードアセンブリ310の開口部413から係合解除する。ブレードスライダ304の突出部分515が上部ブレードアセンブリ310の開口部413から係合解除すると、上部ブレードアセンブリ310(例えば、磨耗しているか、又は使用されている)を胴334から容易に引き出して、ブレードスライダ304を(例えば、胴334の後端部505に)退避させることができ、従ってブレードスライダ304の突出部分515が、カートリッジ318のブレードアセンブリの積み重ねのうち最上位に配置された次のブレードアセンブリ310と係合することができる。
[00152] 図50及び図54に示すように、ブレードスライダ304の第2の部分502の表面部分512にある突出部分497(例えば、下方向に突出している)は、ブレードアセンブリ310の積み重ねが装填されたカートリッジ318に対するブレードスライダ304の高さの位置合わせを提供し、ブレードアセンブリ310の積み重ねのうち次の新しいブレードアセンブリ310からの一定の取り出し高さを確保するように構築され、配置される。
[00153] 図53は、退避可能なブレードスライダ304のカバー部分492の底面図を示す。カバー部分492は前壁517、1対の側壁519及び上壁521を備える。側壁519の対は、側壁519の対から内側に突き出す1対のフック形部分523を含む。フック形部分523の対は、第1の部分500上に配置された(図52及び図55Aから図55Bに示すような)1対の溝525と係合し、第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動を可能にするように構築され、配置される。上述したように、カバー部分492の突出部分508は、突出部分508のいずれかの側に配置されたばね496を有する第1の部分500の開口部506で受ける。カバー部分492の上壁521は、退避可能なブレードスライダ304の可動部材494の端部部分533と係合するように構築され、配置された係合可能な部分527を含む。係合可能な部分527は、1対のカム表面531と535の間に配置された溝529を含む。係合可能な部分527の溝529は、退避可能なブレードスライダ304の可動部材494の(図52に示すような)端部部分533を受けるように構築され、配置される。カム表面531及び535のいずれか一方は、ばね498のバイアスに抗して可動部材494を内側に(図52の11時方向に)押しやるために係合可能な部分527が移動する方向に応じて、可動部材494の端部部分533と係合することができる。
[00154] 図54に示すように、第2の部分502の表面部分512上の突出部分515(例えば、下方向に突出する)は、ブレードアセンブリ310の(図51に示すような)開口部413と係合して、ブレードアセンブリ310を胴334から出し入れするように構築され、配置される。
[00155] 図55Aから図55Cは、組み立てた把持部分490及びカバー部分492を組み立てた第1及び第2の部分500及び502とそれぞれ接続する方法を示す。組み立てた第1及び第2の部分500及び502が組み立てた把持部分490及びカバー部分492に向かって移動すると、2つのばね496が突出部分508の対向する側部に配置された状態で、カバー部分492の突出部分508を第1の部分500の開口部506で受ける。また、カバー部分492のフック形部分523が矢印Sの方向に外側へと移動し、組み立てた第1及び第2の部分500及び502がその上を通過できるようにする。カバー部分492のフック形部分523は元の形態に戻って、第1の部分500に配置された溝525の対と係合し、それ故、組み立てた把持部分490及びカバー部分492を組み立てた第1及び第2の部分500及び502とそれぞれ接続する。
[00156] 退避可能なブレードスライダ304の動作を、図56から図59に関して説明する。把持部分490及び把持部分490に取り付けられたカバー部分492を(例えば、前方に)移動するために、使用者が把持部分490に力を加えると、カバー部分492のフック形部分523の対が第1の部分500上に配置された溝525の対と係合して、それに沿って進み、第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動を可能にする。この第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動は、(突出部508を介して)ばね496の1つを少なくとも部分的に圧縮して、係合可能な部分527のカム表面531を可動部材494の部分533と係合させ、それにより可動部材494を胴334の(図49に示すような)上壁部分478上にある一連の切り欠き480から強制的に離す。可動部材494が胴334の上壁部分478上にある一連の切り欠き480から強制的に離されると、可動部材494の下に配置されたばね498が圧縮される。また、第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動は、開口部506の(図50及び図59に示すような)部分507にばね496の1つを強制的に当てることにより、カバー部分492の突出部分508を開口部506内で移動させる。可動部材494が胴334の上壁部分478上にある一連の切り欠き480から強制的に離されると、退避可能なブレードスライダ304が、(図32及び図33に示すような)本体302の一方端316にある開口部314を通してブレードアセンブリ310を自由に動作させる。開口部314から所望の長さのブレードアセンブリ310が延長すると、使用者は把持部分490に加えた力を緩めることができる。これにより、可動部材494の下に配置されたばね498がその元の形態に戻り、可動部材494を胴334の上壁部分478上にある切り欠き480の1つと強制的に係合させ、それ故、ブレードアセンブリ310を所望の長さに固定する。この位置で、可動部材494は、(図53に示すような)カム表面531と535の対の間に配置された溝529とも係合する。
[00157] 同様に、ブレードアセンブリ310をカートリッジ318内に退避させる場合、使用者が把持部分490に力を加えて、把持部分490及び把持部分490に取り付けられたカバー部分492を(例えば、後方に)移動させる。カバー部分492のフック形部分523の対が、第1の部分500に配置された溝525の対と係合して、それに沿って進み、第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動を可能にする。この第1の部分500とカバー部分492との間の相対運動はばね496の他方を圧縮し、係合可能な部分527の他方のカム表面535を可動部材494と係合させて、(ばね498のバイアスに抗して)可動部材494を胴334の上壁部分478上にある一連の切り欠き480から強制的に離し、それによって退避可能なブレードスライダ304がブレードアセンブリ310をカートリッジ318内に入れる。
[00158] 図51はカートリッジ318の分解図を示す。カートリッジ318は手動で係合可能なロック308、端部部分414、刃台部分416、及びカートリッジ部分418を含む。1つの実施形態では、刃台部分416は、刃台部分416を端部部分414に接続するために端部部分414の開口部422で受けるように構築され、配置されたコネクタ部分420を含む。図示の実施形態では、コネクタ部分420はL字形構成を有することができる。コネクタ部分420は、刃台部分416を端部部分414に接続する任意の形状、構造及び/又は構成を有することができると想定される。カートリッジ部分418は、カートリッジ部分418を端部部分414に接続して、固定するために、端部部分414の開口部426で受けるように構築され、配置された返し部分424を含む。1つの実施形態では、図41から図47に示すように、返し部分424が端部部分414の開口部426と係合すると、端部部分414とカートリッジ部分418との間の相対運動が防止される。1つの実施形態では、刃台部分416は、カートリッジ318内に保存された各ブレードアセンブリ310の開口部413と係合するように構築され、配置されたフック形部分415を備える。フック形部分415は、1つ又は複数のブレードアセンブリ310をカートリッジ部分418内に固定するように構築され、配置される。カートリッジ部分418は、間に保存空間430を提供するように構築され、配置された対向する壁部分428の対及び底壁部分417を含む。1つの実施形態では、各壁部分428はC字形の断面構成を有することができる。1つの実施形態では、保存空間430は1つ又は複数の新しいブレードアセンブリを受けるように構築され、配置される。1つの実施形態では、カートリッジ318は最大6つのブレードアセンブリ310を受けるように構成することができる。1つの実施形態では、複数のブレードアセンブリカートリッジによって、新しい切削部分を露出させ、道具を使用せずに、ブレードアセンブリを迅速に交換することができる。
[00159] カートリッジ318の組み立て中に、刃台部分416をカートリッジ部分418で受け、刃台部分416のコネクタ部分420を端部部分414の開口部422で受けて、刃台部分416を端部部分414と接続し、返し部分424を端部部分414の開口部426で受けて、カートリッジ部分418を端部部分414と接続し、それ故、刃台部分416及びカートリッジ部分418を端部部分414と接続する。1つの実施形態では、手動で係合可能なロック308がカートリッジ318の端部部分414内に一体成形される。1つの実施形態では、カートリッジ318は腐食しないようにステンレス鋼で作成される。
[00160] 1つの実施形態では、図51に示すように、カートリッジ318の刃台部分416のフック形部分415は上方向に突出して、カートリッジ318内に保存されたブレードアセンブリ310の積み重ねに保存された最上部のブレードアセンブリ310の開口部413を除き、カートリッジ318内に保存されたブレードアセンブリの積み重ねのうち各ブレードアセンブリ310の開口部413と係合するように構築され、配置される。すなわち、カートリッジ318のフック形部分415は、カートリッジ318内に保存されたブレードアセンブリ310の積み重ねの最上部に保存された最上部のブレードアセンブリ310の開口部413と係合しない。
[00161] 他方で、図50に示すように、ブレードスライダ304の第2の部分502の表面部分512上にある突出部分515は、ブレードスライダ304の第2の部分502から下方向に(例えば、フック形部分415が突出する方向とは反対方向に)突出するように構築され、配置される。ブレードスライダ304の突出部分515は、カートリッジ318内に保存されたブレードアセンブリの積み重ね内に保存された最上部のブレードアセンブリ310の(図51に示すような)開口部413のみと係合し、最上部のブレードアセンブリ310を胴334から出し入れするように構築され、配置される。
[00162] 図34及び図35に示すように、ナイフ300は、胴334の前端部332に向かって配置されるように構築され、配置されたブレードワイパ330を含む。ブレードワイパ330は、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される場合に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去するように構築され、配置される。上述したように、1つの実施形態では、ブレードワイパ330は支持部分340及びばね342を備える。
[00163] 1つの実施形態では、支持部分340の部分346は、ねじ又は他のタイプの従来通りの締結具344を使用して胴334に取り付けられるように構築され、配置される。1つの実施形態では、支持部分340の部分346は、胴334の開口部352を通過して、締結具344と接続し、それ故、支持部分340を胴334に取り付けるように構築され、配置される。締結具344は、支持部分340の部分346を胴334に接続するが、支持部分340の前部分402が胴334の表面部分354と356の間で動作できるようにする。
[00164] 別の実施形態では、図34Aに示すように、締結具344は、胴334の開口部352を通過して、胴334に対して締結具344を位置決めし、それ故、支持部分340を胴334に取り付けるように構築され、配置された肩部分351を含む。このような実施形態では、締結具344の肩部分351は、図34に示した支持部分340の部分346に機能的に取って代わるように構築され、配置される。締結具344は支持部分340を胴334に接続するが、支持部分340の前部分402が胴334の表面部分354と356の間で動作できるようにする。
[00165] ばね342は、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される場合に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去するように、ブレードアセンブリ310が胴334の一方端の開口部348を通って突き出すと、支持部分340にばね力を加えて、支持部分340がブレードアセンブリ310の側面336に載れるように構築され、配置される。
[00166] 支持部分340は、エラストマー、プラスチック、弾性材料、又はゴム材料などの弾性材料から作成される。支持部分340の材料の弾性により、支持部分340は締結具344の周囲で複数の方向に(例えば、縦方向に)関節状に動作することができる。別の実施形態では、ワイパの支持部分(又は刃と接触する構造)は剛性材料(例えば、剛性金属)から作成され、ワイパの弾性は、支持部分をブレードアセンブリに押しつける付勢ばねの動作によってのみ提供される。
[00167] 図34から図35は、屑350が胴334に入るのを防止し、それ故、胴334内でブレードアセンブリ310が詰まる可能性を最小化し、回避するために、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される前に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去するプロセスを示す。図34は、ブレードアセンブリ310が使用位置にある状態のナイフ300を示し、屑350がブレードアセンブリ310の側面336に位置する。ブレードアセンブリ310が矢印Kの方向で胴334内に退避される場合に、ブレードアセンブリ310の側面336にもたれかかるブレードワイパ330は、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避され、同時にブレードアセンブリ310の側面336(両側)から屑350を除去することができるように構築され、配置される。
[00168] 1つの実施形態では、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される場合に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去するように、ばね342からのばね力が、ブレードアセンブリ310を支持部分340と胴334の表面部分354との間に挟む。1つの実施形態では、ブレードワイパ330は、胴334の表面部分354の端部358にばね力を表す。
[00169] ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される前に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去することにより、屑350が胴334に入らず、その結果、胴334内に捕捉されてブレードアセンブリ310を詰まらせることがない。ブレードワイパ330はブレードアセンブリ310の側面336と接触し、それによりブレードアセンブリ310から屑350を除去して、清浄なブレードアセンブリ310を胴334内に保存する。
[00170] 図36から図38は、ブレードアセンブリ310の側面336に締め付け力を加えるように構築され、配置されたクランプアセンブリ360を示す。1つの実施形態では、クランプアセンブリ360は手動で係合可能なアクチュエータ部分362、コネクタ部分364、及び支持部分340を備える。クランプアセンブリ360はさらに、ブレードアセンブリ310がクランプアセンブリ360によって締め付けられた場合に、ブレードアセンブリ310に対向する締め付け係合を提供する胴334の表面部分354を備える。
[00171] アクチュエータ部分362は、クランプアセンブリ360をクランプ位置とリリース位置の間で(例えば、直線的に)動作させるために手動で起動可能である。すでに説明したように、ナイフ300の本体部分338は、アクチュエータ部分362の手動で係合可能な部分396を内部に受けるように構築され、配置された開口部366を備え、手動で係合可能な部分396は、クランプアセンブリ360をクランプ位置とリリース位置の間で動作させるために、開口部366内で(例えば、直線的に)動作するように構成される。1つの実施形態では、アクチュエータ部分362は、コネクタ部分364の部分376を内部に受けるように構築され、配置された切り欠き374を含む。1つの実施形態では、アクチュエータ部分362の表面部分370は、クランプアセンブリ360がクランプ位置とリリース位置の間で動作する場合に、胴334の表面部分372に載るように配置される。
[00172] すでに説明したように、コネクタ部分364の一方端にて、コネクタ部分364は、アクチュエータ部分362の切り欠き374で受ける部分376を含む。コネクタ部分364の他方端では、コネクタ部分364は、クランプアセンブリ360がリリース位置にある場合に支持部分340の凹部380で受けるように構築され、配置された斜面部分378を含む。胴334は、コネクタ部分364の部分384が通過できるように構築され、配置された開口部382を含む。開口部382は、クランプアセンブリ360がクランプ位置とリリース位置の間で動作した場合に、コネクタ部分364の部分384の動作を容易にするように構築され、配置される。
[00173] 1つの実施形態では、支持部分340(ワイパ機能の一部として動作する同じ部分)は、ブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加えるように構築され、配置される。特に、支持部分340は、ブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加えるように構築され、配置されたクランプ表面386を備える。1つの実施形態では、クランプ表面386は、凹部380に対向する支持部分340の側部に配置される。支持部分340はカム表面部分388も含む。
[00174] コネクタ部分364の斜面部分378はカム表面部分390を含む。支持部分340のカム表面部分388に対するコネクタ部分364のカム表面部分390の相対運動は、カムアセンブリ360(その支持部分340)を強制して、ブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加えさせる。
[00175] クランプアセンブリ360はさらに、クランプアセンブリ360がクランプ位置にあるか、又はリリース位置にあるかの表示を提供するように構成されたインジケータ392及び394を備える。1つの実施形態では、表示は視覚的表示である。1つの実施形態では、インジケータ392及び394は、それぞれクランプアセンブリ360のクランプ位置及びリリース位置に対応する。1つの実施形態では、インジケータ392及び394は、アクチュエータ部分362の手動で係合可能な部分396のいずれかの側に配置される。
[00176] クランプアセンブリ360の動作について、図36から図38を参照しながら説明する。図36に示すように、ブレードアセンブリ310は退避位置にあり、ナイフ300の胴334内に保存されている。1つの実施形態では、退避可能なブレードスライダ304の(図50に示すような)把持部分490は、胴334内に配置されたブレードアセンブリ310を矢印Lの方向に(図36に示すような)退避位置から(図37に示すような)延長位置へと動作させるために、手動で起動される。1つの実施形態では、クランプアセンブリ360がリリース位置にあり、ブレードアセンブリ310が図36に示すように胴334内に配置されている場合、支持部分340のクランプ表面386と胴334の表面部分354の間に刃のクリアランス又は刃のギャップが設けられる。刃のクリアランス又は刃のギャップにより、ブレードアセンブリ310は、ブレードワイパ330のばね342による名目ばね力に抗して、これを通過することができる。
[00177] 1つの実施形態では、図31、図36及び図37に示すように、クランプアセンブリ360がリリース位置にあり、アクチュエータ部分362が第1の位置にある場合、インジケータ394(すなわち、クランプアセンブリ360のリリース位置を示すインジケータ)及び手動で係合可能な部分396が、本体部分338の開口部366を通して見える。このような実施形態では、インジケータ392(すなわちクランプアセンブリ360のクランプ位置を示すインジケータ)は、本体部分338の部分の下に配置されて、開口部366を通して見えず、それ故、クランプアセンブリ360の位置(例えば、リリース位置)に関する正確な表示を提供する。
[00178] クランプアセンブリ360は、アクチュエータ部分362の手動で係合可能な部分396を矢印Mの方向に第1の位置から第2の位置へと手動で起動することにより、(図31、図36及び図37に示すような)リリース位置から(図38に示すような)クランプ位置へと動作する。アクチュエータ部分362の手動で係合可能な部分396が矢印Mの方向に動作すると、アクチュエータ部分362の切り欠き374で受けたコネクタ部分364の部分376がアクチュエータ部分362とともに動作し、それ故、コネクタ部分364を矢印Mの方向に動作させる。コネクタ部分364の動作は、コネクタ部分364のカム表面部分390をカムにより支持部分340のカム表面部分388から離し、ブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加える。
[00179] コネクタ部分364のカム表面部分390がカムにより支持部分340のカム表面部分388から離れると、支持部分340のクランプ表面386がブレードアセンブリ310の側面336に接触して、当接し、矢印Pの方向でブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加える。すでに説明したように、胴334の表面部分354は、ブレードアセンブリ310がクランプアセンブリ360によって締め付けられると、ブレードアセンブリ310に対向する締め付け係合を提供するように構築され、配置される。
[00180] 図36及び図38に示すように、アクチュエータ部分362の外面部分398は、本体部分338の内面部分400と係合するように構築され、配置され、本体部分338の内面部分400は、アクチュエータ部分362が矢印Mの方向に最大クランプ位置を越えて動作するのを制限する止め部として作用する。
[00181] 1つの実施形態では、図38に示すように、クランプアセンブリ360がクランプ位置にあり、アクチュエータ部分362が第2の位置にある場合、インジケータ392(すなわちクランプアセンブリ360のクランプ位置を示すインジケータ)及び手動で係合可能な部分396が開口部366を通して見える。このような実施形態では、インジケータ394(すなわちクランプアセンブリ360のリリース位置を示すインジケータ)は、ナイフ300の本体部分338の下に配置されて、開口部366を通して見えず、それ故、クランプアセンブリ360の位置(例えば、クランプ位置)に関する正確な表示を提供する。
[00182] アクチュエータ部分66の手動で係合可能な部分396を矢印Nの方向に第2の位置から第1の位置へと手動で起動することによって、クランプアセンブリ360が(図38に示すような)クランプ位置から(図31及び図37に示すような)リリース位置へと動作すると、コネクタ部分364のカム表面部分390が支持部分340のカム表面部分388に向かって動作し、支持部分340のクランプ表面386がブレードアセンブリ310の側面336との接触状態から外れ、それ故、ブレードアセンブリ310に加えられているクランプ力を緩める。
[00183] 1つの実施形態では、支持部分340は、ブレードアセンブリ310の側面336にクランプ力を加えるためのクランプ部材として使用することができ、ブレードアセンブリ310が胴334内に退避される場合に、ブレードアセンブリ310の側面336から屑350を除去するためのブレードワイパとして使用することができる。
[00184] 図41及び図42は、カートリッジ318及びブレードスナッパ306が本体部分338内に配置された状態のナイフ300の部分断面図を示す。
[00185] ブレードスナッパ306は、相互に接続されて、その間にスリット408を提供する上部分404及び下部分406を含む。ブレードスナッパ306は、ナイフの後端部から取り外して、ブレードアセンブリ310の前端部から鈍い刃部分又は使用済みの刃部分をポキッと折るために使用することができる。特に、スリット408は、使用するためのブレードアセンブリ310の新しい刃を提示するように、ブレードアセンブリ310から1つの刃を受けて、ブレードアセンブリ310から(弱化部分324に沿って)1つの刃をポキッと折るように構築され、配置される。ブレードスナッパ306は、ブレードスナッパ306がナイフ300内に配置されている場合には、本体部分338の開口部412で受けるように構築され、配置された延長部材410を含む。
[00186] 図41及び図42に示すように、胴334はその一方端に弾性部材432を含む。1つの実施形態では、弾性部材432の部分434は階段構造の形態である。弾性部材432の部分434は第1の部分436、第2の部分438及び斜面部分440を含む。斜面部分440は、第1の部分436を第2の部分438と接続するように構築され、配置される。第1の部分436は、手動で係合可能なロック308の係合可能な部分442と係合するように構築され、配置される。第2の部分438は、ブレードスナッパ306の部分450と係合するように構築され、配置される。弾性部材432は、また、弾性部材432の部分434と分離されて、その間に開口部446を提供する部分444を含む。1つの実施形態では、開口部446は、カートリッジ318の端部部分414の部分448を受けるように構築され、配置される。
[00187] 手動で係合可能なロック308が図41及び図42に示すようなロック位置にある場合、ブレードスナッパ306の表面部分452は、本体302から外れないようにブレードスナッパ306を本体部分338にロックするために、本体部分338の表面部分454と係合するように構築され、配置され、カートリッジ318の表面部分456は、本体302から外れないようにカートリッジ318をロックするために、弾性部材432の表面部分458と係合するように構築され、配置される。
[00188] ブレードスナッパ306及びカートリッジ318を緩めて、いずれか一方又は両方を本体302から緩められるようにする手動で係合可能なロック308の動作について、図43から図47を参照しながら説明する。図43に示すように、手動で係合可能なロック308は矢印Qの方向に起動される。手動で係合可能なロック308が矢印Qの方向に起動されると、手動で係合可能なロック308の係合可能な部分442は弾性部材432の第1の部分436に力を加え、それ故、弾性部材432を矢印Qの方向に動作させる。弾性部材432のこのような動作により、弾性部材432の第2の部分438がブレードスナッパ306の部分450に力を加え、それ故、部分450を矢印Qの方向に動作させる。部分450のこの動作は、図44、図45及び図47に示すように、ブレードスナッパ306の表面部分452を本体部分338の表面部分454から係合解除し、ブレードスナッパ306を本体部分338から緩めて、ブレードスナッパ306が後方へ矢印Rの方向に動作できるようにする。
[00189] また、弾性部材432が矢印Qの方向に動作すると、図44、図45及び図46に示すように、弾性部材432の部分444も矢印Qの方向に動作して、カートリッジ318の表面部分456を弾性部材432の表面部分458から係合解除し、カートリッジ318を本体部分338から緩めて、カートリッジ318が矢印Rの方向に動作できるようにする。図44及び図45は、カートリッジ318及びブレードスナッパ306の両方が、緩められた後に、矢印Rの方向に動作でき、ナイフ300の本体302から取り外されることを示す。所望に応じて、ロック308を押下した後、ブレードスナッパ306又はカートリッジ318の一方のみを任意選択で取り外すことができるか、又は使用者の任意選択で両方を取り外すことができる。
[00190] 1つの実施形態では、使用するためにブレードアセンブリ310の新しい刃を提示するように、ブレードアセンブリ310のうち1つ又は複数の刃をブレードアセンブリ310からポキッと折るべき場合、任意選択で図47に示すように、ブレードスナッパ306のみをナイフ300の本体302から取り外す。また、カートリッジ318で新しいブレードアセンブリを受けるべき場合、任意選択で図46に示すように、カートリッジ318のみをナイフ300の本体302から取り外す。さらに別の実施形態では、以前に説明したように、カートリッジ318及びブレードスナッパ306の両方を任意選択で図45に示すように、ナイフ300の本体302から同時に取り外すことができる。
[00191] 本発明を、現在のところ最も実際的で好ましい実施形態と見なされるものに基づいて例示の目的で詳細に説明してきたが、このような詳細はその目的のためだけであり、本発明は開示した実施形態に限定されず、逆に特許請求の範囲の精神及び範囲内にある変形及び同等の構成を含むように意図されていることを理解されたい。例えば、本発明は、可能な範囲で任意の実施形態の1つ又は複数の特徴を他の実施形態の1つ又は複数の特徴と組み合わせることができると想定することを理解されたい。