JP5462405B1 - サンドイッチパネルの製造設備 - Google Patents
サンドイッチパネルの製造設備 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5462405B1 JP5462405B1 JP2013207552A JP2013207552A JP5462405B1 JP 5462405 B1 JP5462405 B1 JP 5462405B1 JP 2013207552 A JP2013207552 A JP 2013207552A JP 2013207552 A JP2013207552 A JP 2013207552A JP 5462405 B1 JP5462405 B1 JP 5462405B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface material
- conveyor mechanism
- frame body
- frame
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】パネル形成体2Aは、押圧接着工程で、上面材9および下面材7を枠体2内の発泡性合成樹脂材Sに接着させる。パネル形成体2Aからはみ出した余分な余剰辺部を切断することで、枠体2に対する上面材9や下面材7の結合が密接で強固となり、サンドイッチパネル2B全体の剛性を強化し、かつその全体が流線形に統一されて外観の見栄えが向上する。また、枠体2、上面材9および下面材7は第1コンベア機構6および第2コンベア機構8を通過する一連の過程で、パネル形成体2Aの製作が円滑で短時間に行われて、生産性の向上に寄与する。
【選択図】図1
Description
この種のサンドイッチパネルを製造する方法としては、例えば、特許文献1−3に開示された技術がある。
特許文献1では、分割金型を用い、キャビティ内に一対の熱可塑性樹脂製シートを設けている。一対の熱可塑性樹脂製シートの間に難燃性発泡樹脂製芯材を芯材本体として充填している。芯材本体を熱可塑性樹脂製シートに押し付けて、溶着させることにより芯材本体を保持している。分割金型を型開きすることにより、成形されたパネル材を取り出し、ピンチオフ部のバリ部分を切断してパネル単体を完成させている。
特許文献2、3では、サンドイッチパネルの裁断面に存する発泡性樹脂材が露出するので、裁断面を被覆材により覆って発泡性樹脂材から発塵しないようにするのが一般的である。
また、発泡性合成樹脂に対する上面材や下面材の取り付けは、上面材や下面材の各外周辺縁を曲げた辺部を互いに嵌め合う構造となるのが一般的である。このため、上面材や下面材の外周辺縁が熱の通り道(ヒートブリッジ)となり、熱の流出入を許して断熱性が損なわれる虞がある。外周辺縁同士を嵌め合わせるとはいえ、重ね合わさった外周辺縁同士の間には隙間が不可避的に生じるので、隙間にパテなどの詰め部材で埋めることが行われる。
この隙間をパテなどで埋めながらも、隙間を完全に塞ぐことは難しく、熱の流出入の虞は回避できないばかりか、全体的な剛性が不十分となり、外観の見栄えも低下する不都合がある。
備品供給部は、上面および下面が開口する上面開口部および下面開口部を有する環状の枠体を予め収容しておくところである。
第1コンベア機構は、備品供給部に隣接するように配置され、備品供給部に近接する第1位置と備品供給部から離れた第2位置とを有する。
下面材は、第1コンベア機構の上面で、第1コンベア機構の駆動に同期して、第1位置から第2位置にわたって帯状に連続的に敷かれるように供給される。
第2コンベア機構は、第1コンベア機構の第2位置の上方に所定距離だけ離間した状態で、第2位置に上下方向に対応するように設けられている。
上面材は、第2コンベア機構の下面に沿った状態で、第2コンベア機構の駆動に同期して、下面材と上下に対向しながら連続的に延出するように供給される。
備品供給部から第1コンベア機構に載り移り、下面材に載せられて第1位置を移動しつつある枠体には、ミキシングヘッドにより上面開口部を介して発泡性合成樹脂材を所定量だけ供給して充填する。
発泡性合成樹脂材が充填された枠体を第1位置から第2位置に搬送させた時、制御部が作動し、枠体を第1コンベア機構の下面材と第2コンベア機構の上面材との間に挟む幅狭位置で所定時間だけ停止させる。
制御部により枠体を第2位置に停止させた時、負荷駆動部が作動して上面材に荷重を加え、この荷重により上面材から枠体内の発泡性合成樹脂材を押圧し、上面材および下面材を枠体の上面開口部および下面開口部に接着させる。
枠体を第2位置に停止させた後に、第1コンベア機構および第2コンベア機構を起動させて、上面材および下面材を接着させた枠体をパネル形成体として第2位置から外部に搬送するようにする。
この時点で、パネル形成体からはみ出した余分な余剰辺部を枠体の外周縁部に沿って切断することにより、単体のサンドイッチパネルを形成することができる。これにより、枠体に対する上面材や下面材の結合が隙間なく密接で強固となり、サンドイッチパネル全体の剛性を強化するとともに、その全体が流線形に統一されて外観の見栄えが向上する。
上面材および下面材が枠体の上面開口部および下面開口部にそれぞれぴったりと隙間なく密着することにより、熱の流出入を防いでパネル形成体の良好な断熱性を保持することができる。
枠体、上面材および下面材は第1コンベア機構および第2コンベア機構を通過する一連の過程で、パネル形成体として製作されるので、パネル形成体の製作が円滑で短時間に行われるようになり、生産性の向上に寄与できるものである。
また、第1コンベア機構および第2コンベア機構は、ダブルコンベア式(スラット型)のものに比較して、構造が単純となり、サンドイッチパネルの製造設備全体の簡素化を実現させ、併せて価格の低減化に寄与することができる。
備品供給部は、上面が開口する上面開口部を有する底付き枠体を予め収容しておくところである。
第1コンベア機構は、備品供給部に隣接するように配置され、備品供給部に近接する第1位置と備品供給部から離れた第2位置とを有する。
第2コンベア機構は、第1コンベア機構の第2位置の上方に所定距離だけ離間した状態で、第2位置に上下方向に対応するように設けられている。
上面材は、第2コンベア機構の下面側に沿った状態で、第2コンベア機構の駆動に同期して、下面材と上下に対向しながら連続的に延出するように供給される。
備品供給部から第1コンベア機構に載り移り、下面材に載せられて第1位置を移動しつつある底付き枠体には、ミキシングヘッドにより上面開口部を介して発泡性合成樹脂材を所定量だけ供給して充填する。
発泡性合成樹脂材が充填された底付き枠体を第1位置から第2位置に搬送した時、制御部が働き、底付き枠体を第1コンベア機構の下面材と第2コンベア機構との間に挟む幅狭位置で所定時間だけ停止させる。
制御部により底付き枠体を第2位置に停止させた時、負荷駆動部が作動して上面材に荷重を加え、この荷重により上面材から底付き枠体内の発泡性合成樹脂材を押圧して上面材を底付き枠体の上面開口部に接着させる。
底付き枠体を第2位置に停止させた後に、第1コンベア機構および第2コンベア機構を起動させて、上面材を接着させた底付き枠体をパネル形成体として第2位置から外部に搬送するように制御する。
この時点で、パネル形成体からはみ出した余分な余剰辺部を底付き枠体の外周縁部に沿って切断することにより、単体のサンドイッチパネルを形成することができる。これにより、底付き枠体に対する上面材の結合が密接で強固となり、サンドイッチパネル全体の剛性を強化するとともに、その全体が流線形に統一されて外観の見栄えが向上する。
上面材が底付き枠体の上面開口部に密着することにより、熱流出入を防いでパネル形成体の良好な断熱性を保持することができる。
底付き枠体および上面材は、第1コンベア機構および第2コンベア機構を通過する一連の過程で、パネル形成体として製作されるので、パネル形成体の製作が円滑で短時間に行われるようになり、生産性の向上に寄与できるものである。
第1コンベア機構は、上下左右の四隅に水平状態に設置された第1ローラと、四隅の第1ローラに掛け渡された第1無端ベルトと、第1ローラを駆動して第1無端ベルトを移動させる第1駆動源とを有する。
第2コンベア機構は、上下左右の四隅に水平状態に設置された第2ローラと、四隅の第2ローラに掛け渡された第2無端ベルトと、第2ローラを駆動して第2無端ベルトを移動させる第2駆動源とを有している。
負荷駆動部による荷重は、第2無端ベルトの下側内部に設置され、移動時の第2無端ベルトに対して摺動可能となるように設置された錘体である。第2位置では、負荷駆動部の作動により、錘体が第2無端ベルトの下側内部から上面材を介して発泡性合成樹脂材を押圧する。
また、負荷駆動部により、錘体による荷重が上面材を介して枠体あるいは底付き枠体内の発泡性合成樹脂材を押圧する。このため、上面材を枠体あるいは底付き枠体の上面開口部に容易かつ迅速に接着させることが可能となり生産性の向上に資する。
パネル形成体における上面材および下面材の枠体からはみ出た余分な余剰辺部を切除して単体のサンドイッチパネルを構成するための切断部を備える。
請求項5では、切断部を設けたため、パネル形成体に連続して、単体のサンドイッチパネルを作製する一貫生産体制が確立可能となる。
パネル形成体における上面材の底付き枠体からはみ出た余分な部分をそれぞれ切除して単体のパネルを構成するための切断部を備える。
請求項5では、請求項4と同様に、切断部を設けたため、パネル形成体に連続して、単体のサンドイッチパネルを作製する一貫生産体制が確立可能となる。
本発明の実施例1を図1ないし図2に基づいて説明する。
図1(a)はサンドイッチパネルの製造設備1の概略図であり、図示左方には、偏平な枠体2を環状の被加工品として収容した備品供給部3が設置されている。枠体2は、例えば矩形の金属材料(ステンレス鋼材や軟鋼)や合成樹脂板材から上面開口部2aおよび下面開口部2bを有するように形成されている(図1(b)も参照)。枠体2は偏平なため、縦幅寸法Mおよび横幅寸法Nに比較して高さ寸法Hが小さく設定されている。
滑動ローラ5が電動機(図示せず)により駆動される時、滑動ローラ5が中心軸5bの周りで、スロープ板4に摺接したまま回転するため、スロープ板4が枢支棒5aを中心にして揺動変位する。
スロープ板4が下方揺動位置から上方揺動位置に揺動変位する毎に、枠体2がスロープ板4に沿って一つずつ滑り落ち、後述する第1コンベア機構6に送られるように設定されている。
第1コンベア機構6はベルト式コンベアであり、上下左右の四隅に水平状態に設置された第1ローラ6aと、四隅の第1ローラ6aに掛け渡された第1無端ベルト6bとを有している。第1駆動源6cは電動機として設けられ、第1駆動源6cへの通電により、第1ローラ6aを駆動して第1無端ベルト6bを移動させて枠体2を矢印Fで示すように図示右側に搬送する。第1駆動源6cは、後述する第2駆動源8cと同様に、設置面の設けられた支持ブラケットなどにより固定状態に配置されている。
第1無端ベルト6bおよび後述する第2無端ベルト8bは、双方とも可撓性の合成ゴムなどの弾性部材により形成されており、所定の範囲内で移動方向(長手方向)に沿って伸縮自在となっている。
第2コンベア機構8もベルト式コンベアであり、上下左右の四隅に水平状態に設置された第2ローラ8aと、四隅の第2ローラ8aに掛け渡された第2無端ベルト8bとを有している。第2駆動源8cは電動機として設けられ、第2駆動源8cへの通電により、第2ローラ8aを駆動して第2無端ベルト8bを移動させて枠体2を矢印G(矢印Fと同一方向)で示すように図示右側に案内する。
上面材9および下面材7については、予め上面材9は、枠体2の上面開口部2aの縦幅寸法Nに等しく設定され、下面材7は枠体2の下面開口部2bの縦幅寸法Nに等しく設定されている。
負荷駆動部10は、左右側縁部に歯部11aを形成した移動板11と歯部11aに噛合するピニオン12aを有する制御電動機12を備えている。
制御電動機12は図示左右の静止部材(図示せず)に固定されており、移動板11は、第2コンベア機構8の図示背後に縦型に配置されている。移動板11の左右側端部11f、11gを断面コ字状の案内柱部11Aに上下摺動可能に挿入している。
これにより、制御電動機12が正方向に回転した後に停止し、所定の時間経過後に逆方向に回転する。これに伴い、ピニオン12aが歯部11aに噛み合いながら回転し、移動板11を所定の時間間隔で微小距離Pだけ上下方向に往復移動させる。すなわち、制御電動機12の間欠的な正逆通電に伴い、移動板11は、実線で示す上方位置6Yと二点鎖線で示す押圧位置6Cとの間で微小距離Pだけ往復移動する。
荷重14として横長立方体状の錘体15が設けられており、第2無端ベルト8bの下側内部に設置され、移動時の第2無端ベルト8bに対して摺動して滑るように設定されている。なお、錘体15は、荷重付加定盤として定型金属、砂袋や岩石などの鉱物から構成してもよい。
錘体15の下方には、錘体15に上下方向に対応するように、平坦な載置台板15aが静止部材として設置面などに固定状態に設けられている。載置台板15aは、第1無端ベルト6bの上側内部の直下に接触状態で位置し、移動時の第1無端ベルト6bの上側内部を摺動可能に滑らせるように配されている。
なお、錘体15は、第2無端ベルト8bから上方に僅かに離間して非摺動状態であり、載置台板15aは、第1無端ベルト6bの上側内部から下方に僅かに離間して非接触状態であってもよい。
この後、制御部を構成する第2近接センサー20により、第2位置6Bに存する枠体2を検出し、第1駆動源6cおよび第2駆動源8cに対する通電を一時的に止める。これにより、第1コンベア機構6と第2コンベア機構8との間で、枠体2を下面材7と上面材9とで挟む幅狭位置Tで、搬送を所定時間だけ停止させる。
この移動板11の押圧位置6Cへの移動を第4近接センサ21Aが検出し、制御電動機12に対する正方向の通電を所定時間だけ止め、負荷駆動部10による負荷発動部13の発動として、錘体15の下方移動が第2無端ベルト8bの下側内部に荷重15となって加わる。
すなわち、錘体15が第2無端ベルト8bの撓み変位(伸張変位)を僅かに伴わせながら上面材9を押圧する。その押圧力が上面材9を介して枠体2内の発泡性合成樹脂材Sに伝わって発泡性合成樹脂材Sを成熟養生させる。
この押圧過程で、上面材9および下面材7が発泡性合成樹脂材Sにより枠体2の上面開口部2aおよび下面開口部2bにそれぞれ接着される。
この復帰移動の過程で、錘体15が微小距離Pだけ上昇するため、第2無端ベルト8bの下側内部が錘体15の押圧作用から自由になり、第2無端ベルト8bが撓みを回復しながら上面材9を枠体2から元のように離間させる。
なお、充填工程で、ミキシングヘッド18により発泡原液組成物Rを枠体2に注入した時、枠体2は第1位置6Aを移動しつつあるため、発泡原液組成物Rは図示左方に均されて枠体2内に隙間なく充填されるものである。
また、押圧過程では、錘体15が第2無端ベルト8bの下側内部を撓ませるとしたが、第2無端ベルト8bには本来的に僅かな弛みが生じているので、弛みが下側内部に集まって第2無端ベルト8bが撓むとも考えられる。
切断工程では、図2(a)に示す切断部30が設置され、一対の横型ロータリーカッター25、26が図示前後方向に移動可能に構成されている。
横型ロータリーカッター25、26は、駆動軸26Aに沿って枠体2の縦幅に相当する間隔で図示前後に並列されている。
下面板7Aは、枠体2の下面開口部2bにぴったり係着して気密に閉塞し、上面板9Aは、枠体2の上面開口部2aにぴったり係着して気密に閉塞して、単体のサンドイッチパネル2Bを構成する。
枠体2には、発泡性合成樹脂材Sの充填に先立って、図3(b)に示すように、網材などの編組体、繊維材(グラスクロス、グラスマット、グラスウール、カーボンファイバー)あるいは木舞(木摺)などを補強材29として個別にあるいは適宜に組み合わせて敷設しておいてもよい。
実施例1におけるパネル形成体2Aは、上面材9および下面材7を枠体2内の発泡性合成樹脂材Sに接着させている。
この時点で、切断部30を用いて、パネル形成体2Aからはみ出した余分な余剰辺部を枠体2の外周縁部に沿って切断する。これにより、枠体2に対する上面材9や下面材7の結合が隙間なく密接で強固となり、サンドイッチパネル2B全体の剛性を強化するとともに、その全体が流線形に統一されて外観の見栄えが向上する。
枠体2、上面材9および下面材7は、第1コンベア機構6および第2コンベア機構8を通過する一連の過程で、パネル形成体2Aとして製作されるので、パネル形成体2Aの製作が円滑で短時間に行われて生産性の向上に寄与する。
負荷発動部13が発動して荷重14を錘体15として上面材6に加えるので、上面材9を介して枠体2内の発泡性合成樹脂材Sを押圧することができる。このため、上面材9および下面材7を枠体2の上面開口部2aおよび下面開口部2bにそれぞれ容易かつ迅速に接着させることが可能となり生産性の向上に資する。
また、第1コンベア機構6および第2コンベア機構8は、ダブルコンベア式のものに比較して、構造が単純となり、サンドイッチパネルの製造設備1全体の簡素化を実現させ、併せて価格の低減化に寄与することができる。
パネル形成体2Aからサンドイッチパネル2Bに整えて構成するための切断部30を用いたので、パネル形成体2Aに連続して、単体のサンドイッチパネル2Bを作製する一貫生産体制が確立可能となる。
第2コンベア機構8は第1コンベア機構6に対して接離方向に移動可能としているが、移動坂11を設置する簡易な構造でよく、省スペース化が図られるとともに、コスト的にも有利である。
押圧接着工程では、第1コンベア機構6および第2コンベア機構8の作動を止めて枠体2を第2位置6Bに停止させている。このため、枠体2の停止時間内で、カッターを用いて下面材7および上面材9の余剰辺部を枠体2の外周縁部に沿って切除することができる。この場合には、切断部30を有する切断工程を省くことができる。
図4および図5は本発明の実施例2を示す。実施例2が実施例1と異なるところは、枠体2の代わって、底付き枠体34を適用したことである。
底付き枠体34は有底枠体または下面閉塞枠体とも称し、下面開口部を気密に閉塞した底部34cを一体に形成している(図4(b)参照)。このため、サンドイッチパネルの製造設備1には、上面材9および下面材7のうち下面材7を省略して上面材9だけ存置している(図4(a)参照)。
このため、底付き枠体34が第2位置6Bにおける幅狭位置T1で、所定時間だけ停止する押圧接着工程では、錘体15により上面材9が底付き枠体34内の発泡性合成樹脂材Sを押圧する。これにより、上面材9が底付き枠体34の上面開口部34aに強固に接着したパネル形成体34Aを形成する。この場合、下面材7は設けないので、幅狭位置T1は、第2位置6Bにおける上面材9と第1無端ベルト6bの上側外部との間に存す空間領域となる。
切断工程において、上面材9の余剰辺部を除去するにあたっては、切断部30の横型ロータリーカッター25、26を回転駆動して図示前後に往復移動させる(図5の矢印U1参照)。これにより、底付き枠体34の外周縁部から左右にはみ出る上面材9の余分な余剰辺部を底付き枠体34の外周縁部(稜部)に沿って切除する。
この際、上面材9からは、上面開口部34aと同一寸法の上面板34Bが形成される。上面板34Bは、底付き枠体34の上面開口部34aにぴったり係着し、上面開口部34aを気密に閉塞して単体のサンドイッチパネル34Cを構成する。
実施例3におけるパネル形成体34Aは、上面材9を底付き枠体34内の発泡性合成樹脂材Sに押圧接着させている。
この時点で、切断部30を用いて、パネル形成体34Aからはみ出した余分な余剰辺部を底付き枠体34の外周縁部に沿って切断する。これにより、底付き枠体34に対する上面材9の結合が密接で強固となり、サンドイッチパネル34C全体の剛性を強化するとともに、その全体が流線形に統一されて外観の見栄えが向上する。
底付き枠体34および上面材9は、第1コンベア機構6および第2コンベア機構8を通過する一連の過程で、パネル形成体34Aとして製作されるので、パネル形成体34Aの製作が円滑で短時間に行われるようになり、生産性の向上に寄与できるものである。
図6は枠体2の実施態様を列挙する。枠体2は矩形に限らず、図6(a)−図6(f)に示すように、枠体2における形態のバリエーションとして三角形、五角形、六角形、菱形、星型、あるいは砂時計型でもよい。図6に示す枠体2のバリエーションの類型では、上面開口部2aおよび下面開口部2bを有する枠体2に適用したが、実施例2で説明した有底枠体としての底付き枠体34に適用してもよい。
(a)枠体2や底付き枠体34内に注入する発泡性合成樹脂材Sとしては、ポリウレタンフォームに限らず、ポリスチレンフォームなど各種の発泡性プラスチック材料を使用してもよい。押圧工程では、連結部材11bおよび移動板11に代わって、錘体15にジャッキを取り付けて、上面材9を微小距離Pだけ往復移動させてもよい。
また、上記実施例1、2では、移動板11および錘体15により第2無端ベルト8bを介して上面材9を微小距離Pだけ上下移動させたが、同様な距離Pだけ上面材9を直接上下移動させる構成としてもよい。
(c)単体のサンドイッチパネル2B、34Cの使用対象として建物の建材に適用したが、机の天板、ドアパネル、配管・配線埋め込み式の壁パネル、あるいは船舶の壁材や舷雌型に張り付けて船舶の胴体や竜骨として作製してもよい。
上面材7および下面材9の合成樹脂材料としては、下記の樹脂材料を適用することができる。
すなわち、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)あるいはシンジオタクチックポリスチレン(SPS)などのプラスチック材料である。
(e)図1および図4では、第4近接サンサ21Aが案内支柱11Aに遮られた状態で描かれているが、便宜上の観点からであり、第4近接サンサ21Aによる上方位置6Yおよび押圧位置6Cは検出可能に設けられている。
2 枠体
2A、34A パネル形成体
2B、34C サンドイッチパネル
2a、34a 上面開口部
2b 下面開口部
6 第1コンベア機構
6a 第1ローラ
6b 第1無端ベルト
6c 第1駆動源
6A 第1位置
6B 第2位置
6C 押圧位置
6Y 上方位置
7 下面材
7A 下面板
8 第2コンベア機構
8a 第2ローラ
8b 第2無端ベルト
8c 第2駆動源
9 上面材
9A 上面板
10 負荷駆動部
13 負荷発動部(第4近接センサ)
14 荷重
15 錘体
18 ミキシングヘッド
21 第1近接センサ(押圧起動部)
30 切断部
34 底付き枠体
R 発泡源液組成物
S 発泡合成樹脂材
T 幅狭位置
P 微小距離
H 枠体の高さ寸法
M 枠体の縦寸法
N 枠体の横寸法
Claims (5)
- 上面および下面が開口する上面開口部および下面開口部を有する環状の枠体を予め収容しておく備品供給部と、
前記備品供給部に隣接するように配置され、前記備品供給部に近接する第1位置と前記備品供給部から離れた第2位置とを有する第1コンベア機構と、
前記第1コンベア機構の上面で、前記第1コンベア機構の駆動に同期して、前記第1位置から前記第2位置にわたって帯状に連続的に敷かれるように供給される下面材と、
前記第1コンベア機構の前記第2位置の上方に所定距離だけ離間した状態で、前記第2位置に上下方向に対応するように設けられた第2コンベア機構と、
前記第2コンベア機構の下面に沿った状態で、前記第2コンベア機構の駆動に同期して、前記下面材と上下に対向しながら連続的に延出するように供給される上面材と、
前記備品供給部から前記第1コンベア機構に載り移り、前記下面材に載せられて前記第1位置を移動しつつある前記枠体に、発泡性合成樹脂材を所定量だけ供給して充填するミキシングヘッドと、
前記発泡性合成樹脂材が充填された前記枠体を前記第1位置から前記第2位置に搬送させた時、前記枠体を前記第1コンベア機構の前記下面材と前記第2コンベア機構の前記上面材との間に挟む幅狭位置で所定時間だけ停止させる制御部と、
前記制御部により前記枠体を前記第2位置に停止させた時、前記上面材に荷重を加え、前記荷重により前記上面材から前記枠体内の前記発泡性合成樹脂材を押圧し、前記上面材および前記下面材をそれぞれ前記枠体の前記上面開口部および下面開口部に接着させる負荷駆動部とを備え、
前記枠体を前記第2位置に停止させた後に、前記第1コンベア機構および前記第2コンベア機構を起動して、前記上面材および前記下面材を接着させた前記枠体をパネル形成体として前記第2位置から外部に搬送するようにしたことを特徴とするサンドイッチパネルの製造設備。 - 上面が開口する上面開口部を有する底付き枠体を予め収容しておく備品供給部と、
前記備品供給部に隣接するように配置され、前記備品供給部に近接する第1位置と前記備品供給部から離れた第2位置とを有する第1コンベア機構と、
前記第1コンベア機構の前記第2位置の上方に所定距離だけ離間した状態で、前記第2位置に上下方向に対応するように設けられた第2コンベア機構と、
前記第2コンベア機構の下面側に沿った状態で、前記第2コンベア機構の駆動に同期して、前記下面材と上下に対向しながら連続的に延出するように供給される上面材と、
前記備品供給部から前記第1コンベア機構に載り移り、前記第1位置を移動しつつある前記底付き枠体に、発泡性合成樹脂材を所定量だけ供給して充填するミキシングヘッドと、
前記発泡性合成樹脂材が充填された前記底付き枠体が前記第2位置に搬送された時、前記底付き枠体を前記第1コンベア機構の前記下面材と前記第2コンベア機構との間に挟む幅狭位置で所定時間だけ停止させる制御部と、
前記制御部により前記底付き枠体を前記第2位置に停止させた時、前記上面材に荷重を加え、前記荷重により前記上面材から前記底付き枠体内の前記発泡性合成樹脂材を押圧し、前記上面材を前記底付き枠体の前記上面開口部に接着させる負荷駆動部とを備え、
前記底付き枠体を前記第2位置に停止させた後に、前記第1コンベア機構および前記第2コンベア機構を起動させて、前記上面材を接着させた前記底付き枠体をパネル形成体として前記第2位置から外部に搬送するようにしたことを特徴とするサンドイッチパネルの製造設備。 - 前記第1コンベア機構は、上下左右の四隅に水平状態に設置された第1ローラと、前記四隅の第1ローラに掛け渡された第1無端ベルトと、前記第1ローラを駆動して前記第1無端ベルトを移動させる第1駆動源とを有し、前記第2コンベア機構は、上下左右の四隅に水平状態に設置された第2ローラと、前記四隅の第2ローラに掛け渡された第2無端ベルトと、前記第2ローラを駆動して前記第2無端ベルトを移動させる第2駆動源とを有し、
前記負荷駆動部による前記荷重は、前記第2無端ベルトの下側内部に設置され、移動時の前記第2無端ベルトに対して摺動可能となるように設置された錘体であり、前記第2位置での前記負荷駆動部の作動により、前記錘体が前記第2無端ベルトの前記下側内部から前記上面材を介して前記発泡性合成樹脂材を押圧することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサンドイッチパネルの製造設備。 - 前記パネル形成体における前記上面材および前記下面材の前記枠体からはみ出た余分な部分を切除して単体のサンドイッチパネルを構成するための切断部を備えることを特徴とする請求項1に記載のサンドイッチパネルの製造設備。
- 前記パネル形成体における前記上面材の前記底付き枠体からはみ出た余分な部分をそれぞれ切除して単体のサンドイッチパネルを構成するための切断部を備えることを特徴とする請求項2に記載のサンドイッチパネルの製造設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207552A JP5462405B1 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | サンドイッチパネルの製造設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207552A JP5462405B1 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | サンドイッチパネルの製造設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5462405B1 true JP5462405B1 (ja) | 2014-04-02 |
JP2015071244A JP2015071244A (ja) | 2015-04-16 |
Family
ID=50619379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013207552A Expired - Fee Related JP5462405B1 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | サンドイッチパネルの製造設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5462405B1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5661971B1 (ja) * | 2014-10-02 | 2015-01-28 | 則之 加納 | サンドイッチパネル製造装置およびサンドイッチパネル製造方法 |
CN111688218A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-22 | 长沙银腾塑印包装有限公司 | 一种冷冻保鲜盒盖材产品 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56119059A (en) * | 1980-02-26 | 1981-09-18 | Sekisui House Kk | Inwall panel and its manufacture |
JPS58173656A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | 三井東圧化学株式会社 | 発泡体充填パネル連続製造方法 |
JPH07132521A (ja) * | 1993-05-28 | 1995-05-23 | Natl House Ind Co Ltd | 断熱パネルの製造方法 |
JP2006256238A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Tostem Corp | 建材パネル製造方法及びその製造装置 |
JP2008238553A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | サンドイッチパネル製造設備及びサンドイッチパネル製造方法 |
-
2013
- 2013-10-02 JP JP2013207552A patent/JP5462405B1/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56119059A (en) * | 1980-02-26 | 1981-09-18 | Sekisui House Kk | Inwall panel and its manufacture |
JPS58173656A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | 三井東圧化学株式会社 | 発泡体充填パネル連続製造方法 |
JPH07132521A (ja) * | 1993-05-28 | 1995-05-23 | Natl House Ind Co Ltd | 断熱パネルの製造方法 |
JP2006256238A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Tostem Corp | 建材パネル製造方法及びその製造装置 |
JP2008238553A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | サンドイッチパネル製造設備及びサンドイッチパネル製造方法 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5661971B1 (ja) * | 2014-10-02 | 2015-01-28 | 則之 加納 | サンドイッチパネル製造装置およびサンドイッチパネル製造方法 |
CN111688218A (zh) * | 2020-06-22 | 2020-09-22 | 长沙银腾塑印包装有限公司 | 一种冷冻保鲜盒盖材产品 |
CN111688218B (zh) * | 2020-06-22 | 2024-03-22 | 长沙银腾塑印包装有限公司 | 一种冷冻保鲜盒盖材产品的生产装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015071244A (ja) | 2015-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7718251B2 (en) | Systems and methods for manufacturing reinforced weatherstrip | |
EP3821765A1 (en) | Pocket spring mattress attached with strip material at side surface thereof and manufacturing device and method thereof | |
JP5462405B1 (ja) | サンドイッチパネルの製造設備 | |
JP5633038B2 (ja) | シート類包装体ヒートシール装置 | |
RU2018111114A (ru) | Использование аддитивной технологии с армированием для производства композитных материалов | |
PT1688237E (pt) | Processo para produzir placas de espuma sintética em material de espuma extrudido em poliestireno e painel coberto | |
JP5487354B1 (ja) | サンドイッチパネルの製造設備およびその製造方法 | |
KR101207002B1 (ko) | 폴리에틸렌 매트 및 그 제조방법 | |
CN104924597A (zh) | 门窗密封条整窗焊接机 | |
JP5647372B1 (ja) | サンドイッチパネル製造装置およびサンドイッチパネル製造方法 | |
CN205363163U (zh) | 自动螺柱热封装置及利用该装置制造的螺柱紧固板 | |
JP4541743B2 (ja) | 真空断熱パネルの製造方法 | |
JP2014012956A (ja) | 断熱パネル及び断熱パネルの製造方法 | |
JP5661971B1 (ja) | サンドイッチパネル製造装置およびサンドイッチパネル製造方法 | |
JP5433813B1 (ja) | サンドイッチパネル製造方法 | |
JP2010144412A (ja) | 建具 | |
US3594254A (en) | Automatic manufacturing apparatus | |
KR200424109Y1 (ko) | 핸드폰 케이스용 융착 및 압착기 | |
KR100762451B1 (ko) | 합성수지용 구조형 심레스 파이프 제조장치 및 합성수지용구조형 심레스 파이프 | |
KR101652228B1 (ko) | 순차압공 방식에 의한 허니콤 제조장치 및 제조방법 | |
KR20130022847A (ko) | 폴리에틸렌 매트 마감처리장치 | |
KR100808242B1 (ko) | 플라스틱 골판지의 가장자리 접합장치 및 가장자리가접합된 골판지 | |
JP2012251424A (ja) | 建具 | |
CN221067203U (zh) | 一种隔温、纵横向调节机构 | |
KR20040009850A (ko) | 비닐백 제조장치 및 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20131220 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5462405 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |