JP5461539B2 - 顕微鏡レーザービーム操作用光学インジケータ - Google Patents

顕微鏡レーザービーム操作用光学インジケータ Download PDF

Info

Publication number
JP5461539B2
JP5461539B2 JP2011513652A JP2011513652A JP5461539B2 JP 5461539 B2 JP5461539 B2 JP 5461539B2 JP 2011513652 A JP2011513652 A JP 2011513652A JP 2011513652 A JP2011513652 A JP 2011513652A JP 5461539 B2 JP5461539 B2 JP 5461539B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
indicator
laser
assembly
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011513652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011523104A (ja
Inventor
トーマス ジー ケニー
ディルムッド エイチ ダグラス−ハミルトン
Original Assignee
ハミルトン−ソーン インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハミルトン−ソーン インコーポレイテッド filed Critical ハミルトン−ソーン インコーポレイテッド
Publication of JP2011523104A publication Critical patent/JP2011523104A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5461539B2 publication Critical patent/JP5461539B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/02Objectives
    • G02B21/04Objectives involving mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/0012Surgical microscopes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本願は、係属中の2008年6月10日付米国仮特許出願第61/060,354号および2009年6月9日付米国特許出願第12/481,363号に関する米国特許法(35U.S.C.)第119条(e)項の優先権を主張する。尚、これらの特許出願の全開示は本願に援用する。
本発明は、広くは、検体が(例えば顕微手術中にレーザービームにより)操作される場所を示す、顕微鏡のアイピース内に光学表示を形成する技術に関し、より詳しくは、検体がレーザービーム手術中に顕微操作されるときに顕微鏡のアイピース内に光学表示を形成する、顕微鏡に使用される対物レンズ組立体に関する。
バイオロジーおよび医学の最近の進歩により、細胞に関するレーザービーム顕微手術の開発をもたらしている。レーザービームは、単一細胞または小器官のような小物体の顕微操作に良く適している。レーザービームは、非接触剥離、揮発、殺菌、変性化、切断および他の形態の熱的治療および化学光線治療に利益をもたらす。焦点サイズ、レーザー波長、パルス幅およびレーザー出力の4つのパラメータは、種々の用途に適した種々の規則性を与える。レーザービーム顕微手術を用いる一例として、哺乳類の卵母細胞および胚の治療へのレーザービームの適用がある。しかしながら、多くの倒立型または直立型顕微鏡でのレーザービーム顕微手術または顕微操作は、多くの手術用途、医学用途または研究用途に利用できる。
レーザービーム顕微手術の一般的に実用化された方法によれば、顕微手術を行う人は、検体およびレーザービームを照射すべき検体位置をディスプレイするスクリーンを見つめる。検体上のレーザービームの位置の1つの表示は、レーザービームからの熱の作用範囲を明示する検体上に複数の等温線を形成する方法である。このような等温線の例が下記特許文献1および2に開示されており、これらの開示は本願に完全に引用する。したがって、検体が操作される位置を顕微鏡のアイピース内に光学表示することが強く望まれている。
米国特許第7,359,116号 米国特許出願第11/764,064号
本発明は、広くは、顕微鏡の対物レンズ内のインジケータ組立体に関する。レーザーの位置を表示するスクリーンを用いたシステムおよび方法は有効であるが、本発明は、顕微鏡のアイピースを介してレーザーの位置を示す可視表示を行うことにより、従来のシステムおよび方法を改善するものである。
本発明の一実施形態によれば、顕微鏡に使用する対物レンズ組立体が提供される。対物レンズは、イメージビームが対物レンズを通って顕微鏡のアイピースに向かって放射されることを可能にする光軸を有している。ミラーが、対物レンズの光軸に対して或る角度をなして配置されている。レーザー組立体は、レーザービームを前記ミラーの方向に向けるミラーの第1面上に配置されており、これにより、エネルギが、ミラーから反射されかつ対物レンズを通って、対物レンズの光軸と実質的に整合した方向に向かう。このレーザービームは、人の眼に見えない波長のものでもよい。レーザービームの方向とは反対方向に光のビームを反射するミラーの他面上に入射する光が、対物レンズにより放射されるレーザービームの位置を顕微鏡のアイピースに光学表示するように、光源を有するインジケータ組立体が配置されている。かくして、顕微手術を行う人は、顕微手術を行う間、レーザー操作の位置表示をアイピースを介して得ることができる。
したがって本発明の一目的は、検体上のレーザーの位置を示す顕微鏡のアイピースを介してビームを見ることができるようにするインジケータ組立体を提供することにある。
また、本発明の一目的は、顕微鏡のタレット上に取付けることができる対物レンズ組立体を提供することにある。
本発明の他の目的および特徴は、添付図面に関連して述べる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかしながら、図面は本発明の単なる例示を目的とするものであって本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載を参照すべきである。
本発明を完全に理解するには、添付図面に関連して述べる以下の説明を参照すべきである。
本発明の一例示実施形態による対物レンズ組立体を示す斜視図である。 本発明の一例示実施形態による対物レンズ組立体を示す斜視図である。 図1の対物レンズ組立体を示す断面図である。 本発明の一例示実施形態による対物レンズ組立体を示す概略図である。 本発明の一例示実施形態による対物レンズ組立体を示す概略図である。 本発明によるミラー組立体の第1実施形態を示す概略図である。 本発明によるミラー組立体の他の実施形態を示す概略図である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態による対物レンズハウジングを示す図面である。 本発明の一実施形態によるインジケータハウジングを示す断面面である。 本発明の一実施形態によるインジケータハウジングを示す断面面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるミラーマウントを示す図面である。 本発明の一実施形態によるインジケータカバーを示す図面である。 本発明の一実施形態によるインジケータカバーを示す図面である。 本発明の一実施形態によるインジケータカバーを示す図面である。 本発明の一実施形態によるインジケータカバーを示す図面である。 本発明の一実施形態によるアパーチュアを備えたディスクを示す正面図である。 本発明の一実施形態によるアパーチュアを備えたディスクを示す側面図である。 本発明により考えられた形式の対物レンズ組立体を備えた顕微鏡を示す概略図である。
本発明の図示の実施形態は、顕微鏡のアイピースを介して見ることができる光学表示を得るシステムに関し、可視ビームはレーザービームの正確な位置を示すことが好ましい。また本発明は、対物レンズ、インジケータ組立体およびレーザー組立体を備えた対物レンズ組立体であって、レーザー操作を行うことができる顕微鏡または他の装置に使用できる対物レンズ組立体に関する。更に本発明は、顕微鏡のアイピースを介してレーザーの位置を示すインジケータビームを用いてレーザー顕微鏡検査を行う方法に関する。
ここで図1-図4Bを参照すると、ここには対物レンズ組立体100が示されており、該対物レンズ組立体100は、対物レンズ120およびタレットアダプタ130が取付けられたハウジング110を有している。図11に示すように、対物レンズ組立体100は、タレットアダプタ130を介して顕微鏡のタレット50上に取付けられるのが好ましい。例えば、タレットアダプタ130には顕微鏡のタレット50のねじ部分に対応するねじ部分を設け、対物レンズ組立体100をタレット50にねじ固定するように構成できる。或いは、タレットアダプタ130は、スライドまたはスナップ嵌合により所定位置に固定するか、対物レンズ組立体100をタレット上に取付ける外部ロッキング機構を設けて、対物レンズ組立体100を顕微鏡のタレット上の所定位置に維持するのが好ましい。
図4Aに示すように、対物レンズ120は、光軸とも呼ばれる光路122を有している。好ましくは、顕微鏡は、顕微鏡のステージ上の検体をアイピースを介して見ることができるように、イメージビームをステージおよび対物レンズ120を通してアイピース内に放射する。イメージビームは、好ましくは、チューブレンズおよびアイピース(図11参照)を介して観察者の眼に合焦されかつその強度が観察者に適合するように調節される。イメージビームは、対物レンズ組立体100が顕微鏡のタレット上に取付けられたとき、光路122と同軸になるのが好ましい。したがって、顕微鏡のステージ上の検体は、例えば該検体が対物レンズ120の光路122に沿って研究および操作等が行われる場合に、アイピースを介して見ることができる。
図示の実施形態によれば、対物レンズ組立体100はまたレーザー組立体500を有している。このようなレーザー組立体は上記特許文献1および2に図示されかつ説明されている。尚、これらの特許文献1および2はHamilton Thorne Biosciences, Inc.に譲渡されており、 またこれらの全体を本願に援用する。例えばレーザー組立体500は、好ましくは、レーザーダイオードのようなレーザー源510と、コリメータレンズ520と、ミラー530とを有している。レーザー源510は、好ましくは、レーザー光の楕円コーンをコリメータレンズ520に向けて放射し、より好ましくはレーザー源510からコリメータレンズ520に向けて拡散させる。コリメータレンズ520に向けてレーザー源510により放射されるレーザー光は、本発明の範囲から逸脱することなく収斂させるかコリメートできることは理解すべきである。また、コリメータレンズ520から放射されるレーザー光のコリメーションの度合いは、レーザー源510とコリメータレンズ520との間の距離を変えることにより調節でき、かつこの調節により、対物レンズ120から出るレーザービームを、物体のイメージをアイピースの焦点平面に形成するのに使用される光(一般に可視光)と正確に共焦させることができることも理解すべきである。レーザー光は、コリメータレンズ520に向けてかつコリメータレンズを通して伝達され、その後にコリメートされるのが好ましい。したがってレーザー光は、コリメートされたレーザービーム522としてコリメータレンズ520を出ることができる。本願で使用されるとき、用語「コリメーティングレーザービーム(collimating laser beam)」および「インジケータコリメーティングビーム(indicator collimating beam)」は、レーザービームおよび/または光ビームを可視イメージビームと共焦させるため、レーザービームおよび/または光ビームが僅かに収斂または拡散されることを意味することを意図している。
図5Aを参照すると、第1実施形態では、コリメートされたレーザービーム522はダイクロイックミラー530に向かって放射される。ミラー530の例示実施形態によれば、赤外線リフレクタのようなコーティング532が、レーザー源510に面するミラー530上に設けられている。コーティング532は、ミラー530から反射されて対物レンズ120に向かう赤外線のコリメートされたレーザービーム522の反射率を高める。
図5Aには、コリメータレンズ520から対物レンズ120へのコリメートされたレーザービーム522の光路が示されている。コリメートされたレーザービーム522は、コリメータレンズ520を出て、第1レーザー光路524に沿ってミラー530に向かう。コリメートされたレーザービーム522がひとたびミラー530の前面532に接触すると、コリメートされたレーザービーム522はミラー530から反射されて、第2レーザー光路534に沿って対物レンズ120に向かう。第2レーザー光路534は、対物レンズ120の光軸122と実質的に同軸状に整合し、更に顕微鏡のステージに向かうのが好ましい。しかしながら、当業者ならば、このような同軸状整合が正確なものではなく、したがって、コリメートされたレーザービームが対物レンズの光軸に対して完全に同軸でないとしても、これに平行でかつこれに近いものであることを説明するのに用語「実質的に整合」を用いていることは理解されよう。したがって、コリメートされたレーザービーム522はまた、顕微鏡のイメージビームと実質的に整合されるが、物体に向かって反対方向、したがってアイピースから離れる方向に進む。レーザービームは赤外線の波長領域内にありかつアイピースから離れる方向に進むので、顕微鏡のアイピース内で見られ難い傾向を有する。コリメートされたレーザービーム522の位置および好ましくは検体上のコンピュータターゲットオーバーレイ(例えば等温リング)は、顕微鏡検査を行う間に人が見ることができるスクリーン上にディスプレイされる。
図3および図4Aに示すように、本発明によれば、好ましくはミラー530に対してレーザー組立体500とは反対側に、インジケータ組立体300が設けられている。図示のように、インジケータ組立体300には、ミラー530に向かう光を放射するLED(発光ダイオード)のようなインジケータ光源310を設けることができる。好ましくは、光は、光のコリメートされたビーム(本願では、コリメートされたインジケータビーム322と呼ぶ)がインジケータコリメータレンズ320を出てミラー530に向かうように、光をコリメートするインジケータコリメータレンズ320に向かって放射される。コリメートされたインジケータビーム322は、次に、ミラー530により対物レンズ120から離れる方向、したがって顕微鏡のアイピースに向かって反射される。好ましくは、インジケータ光源310およびインジケータコリメータレンズ320は、インジケータマウント(好ましくはハウジング110に連結される)360に取付けられる。
図5Aに示すように、コリメートされたビーム322は、好ましくは、インジケータコリメータレンズ320から第1インジケータ光路324に沿ってミラー530に向かって進行する。ダイクロイックミラー530の第2面(該面は赤色リフレクタコーティング537でコーティングできる)から反射された後、インジケータビーム322は第2インジケータ光路334に沿って進行する。好ましくは、第2インジケータ光路334は、第2レーザー光路534(したがって対物レンズ120の光路すなわち光軸122)とは反対方向ではあるが該第2レーザー光路534と実質的に同軸状に整合している。より好ましくは、第2インジケータ光路334は顕微鏡のイメージビームと実質的に整合しておりかつ顕微鏡のアイピースに向かって進行する。
図5Aに示すように、レーザービーム522は好ましくはミラー530の第1面536から反射され、インジケータビーム322は好ましくはミラー530の反対側の第2面538から反射される。第2面538には反射コーティングまたは他の反射増強メカニズムを設けることができる。或いは、第2面538はコーティングしないでおくか、アンチリフレクタコーティングでコーティングすることができる。
図5Aに示す実施形態には単一のミラー530が示されているが、特別設計の用途では複数のミラーを設けることができる。2つ以上のミラーが設けられる実施形態によれば、本発明の範囲から逸脱することなく、レーザー組立体およびインジケータ組立体を光路の同じ側で直角等に配置することもできる。また、ミラー530の角度は45°が好ましいが、本発明の範囲から逸脱することなく、ミラー530の角度並びに対物レンズの光路に沿うミラーの位置を変えることができる。
また図5Bを参照すると、ここには、本発明のミラー構成の他の実施形態が示されている。図5Bでは、ミラーの前面のみがIR反射コーティング532でコーティングされている。ミラー530の裏面は、インジケータビームがミラーを通って伝達されかつ反射層の下面から反射されてアイピースに向かうインジケータビーム334を形成することを可能にする。反射層532は、該層532がその上層から〜45°入射レーザービーム522が優先的に反射し、かつ層532の反対側の面から〜45°入射インジケータビーム322を優先的に反射するように構成できる。ここでも、このミラー構成の目的は、対物レンズの光軸と実質的に整合しているが、レーザービームエネルギの方向とは反対方向のインジケーションビームを形成することにある。
好ましくは、インジケータコリメータレンズ320に向けて放射される光の直径は、例えば、インジケータ光源310の直径から減少されるように制御される。図10に示すように、小さいインジケータ光源を形成するため、インジケータ光源310とインジケータコリメータレンズ320との間(一般的にはコリメータレンズ320の焦点)には縮小要素340が設けられる。図示のように、縮小要素340の一実施形態は、実質的に円形で平らなディスク等の全体として円形の形状である。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、縮小要素340は、細長円筒状または矩形、六角形等にすることができる。
図10Aおよび図4Aに示すように、縮小要素はアパーチュア342を有し、該アパーチュア342を通って、インジケータ光がインジケータコリメータレンズ320に向けて放射される。縮小要素340は、インジケータ光が縮小要素340の残部を通ることを防止する。したがって、インジケータコリメータレンズ320に向けて放射される光の直径は、アパーチュア342のサイズを調節することにより制御できる。例示実施形態によれば、アパーチュア342は、約5-10μm、より好ましくは約5μmの直径を有している。アパーチュア342はほぼ円形の形状を有するものが示されているが、本発明の範囲を逸脱することなくアパーチュア342の形状を変えることができる。また、本発明の範囲を逸脱することなく、縮小要素340を用いることなく、小さい直径をもつ光源を使用してインジケータ光を放射させることができる。
図7Aおよび図7Bは、インジケータマウント360の一実施形態を示す断面図であり、挿入部分362および外側部分364が示されている。取付けられたとき、挿入部分362は、好ましくはハウジング110内に受入れられるように構成および配置され、外側部分364は、好ましくはハウジング110から外部に延びるように構成および配置される。
挿入部分362は、好ましくは、該挿入部分362の外端部に近い第1内径をもつ第1領域363aと、該第1領域363aに隣接する第2内径をもつ第2領域363bとを有している。第1領域363aは、この中にインジケータビームコリメータレンズ320を受入れることができるサイズおよび形状を有することが好ましい。好ましくは第2内径を第1内径より小さくして、コリメータレンズ320が、所望深さよりも深く第1ボア362a内に挿入されることを防止する。したがって、インジケータビームコリメータレンズ320はアパーチュア342から焦点距離に配置され、これは点光源と呼ぶことができる。また、挿入部分362には第1領域363a内に複数のアパーチュア314を設けることができ、各アパーチュア314は、インジケータビームコリメータレンズ320を位置決めしかつ該レンズ320を所定位置に維持するロッドまたは他の安定化要素を受入れる形状およびサイズを有している。例示実施形態によれば、ロッドはインジケータコリメータレンズ320が所望位置に位置決めされるまで各アパーチュア314内に挿入され、その後、接着剤をアパーチュア314内に挿入してコリメータレンズ320を第1領域363a内の正しい位置に固定することができる。好ましくは、インジケータコリメータレンズ320は、ロッドまたは他の位置決めおよび保持機構によりアパーチュア342から焦点距離に位置決めされかつ固定される。図示の実施形態では、挿入部分363は2対の対向アパーチュア314からなる4つのアパーチュア314を有し、この構成は、インジケータコリメータレンズ320の4つの側から接着剤を強制注入することにより容易にインジケータコリメータレンズ320を位置決めしかつ安定化することができる。
外側部分364は、好ましくは第2ボア364aを有し、該第2ボア364aは、外側部分364の外端部近くの第1内径をもつ第1領域365aと、該第1領域365aに隣接する第2内径をもつ第2領域365bとを有している。第2領域365bは、好ましくは、この中にインジケータ光源310を受入れることができるサイズおよび形状を有している。第2内径は第1内径より小さくして、インジケータ光源310が所望深さより深く第2ボア364a内に挿入されることを防止するのが好ましい。例えば図4Aに示すように、インジケータ光源310には、これよりも大きい幅を有する光源フランジ312を設けることができる。光源フランジ312は、好ましくは第2領域365bの第2内径より大きい直径を有し、ストッパ(光源フランジ)312が第2領域365b内に入ることを防止する。
図7Bに示すように、挿入部分362と外側部分364との間には中間部分367が設けられており、該中間部分367は、好ましくは、挿入部分362の第2領域363bの第2直径および外側部分364の第2領域365bの第2直径の両方より小さい直径を有している。図4Aに示すように、縮小要素340の一実施形態は、外側部分364の第2領域365bの第2直径に等しいかこれより小さいが、中間部分367の直径より大きい直径を有している。したがって、縮小要素340は中間部分367の回りで外側部分364の第2領域365b内に受入れられる。これにより、インジケータ光源310からの光の直径は、光がインジケータ光源からインジケータコリメータレンズ320に向かって放射されるときに縮小要素340のアパーチュア342のサイズにしたがって縮小される。或いは、縮小要素340は、本発明の範囲から逸脱することなく、挿入部分362の第2領域363b内または中間部分367内に受入れられるサイズおよび形状にすることができる。
外側部分364は、好ましくは、インジケータマウント360をハウジング110に取付けるスクリュウ352を受入れる1つ以上の第1ボア368を有している。好ましくは、第1ボア368の中またはこの近くにスプリング352a(図3参照)または他の押圧機構を設ける。図2、図4および図7Bに示すように、外側部分364には、スクリュウ352の頭部を受入れることができるサイズおよび形状を有する部分切り欠き部を設けることができる。尚、スプリング352aは、インジケータマウント360とハウジング110との間に一定圧力を維持するためのものである。
外側部分364はまた、好ましくは、調節スクリュウ354のような調節機構を受入れるための1つ以上の第2ボア369を有している。図1および図2に示すように、調節スクリュウ354の頭部近くにはノブ356が連結されている。インジケータ光源310およびインジケータコリメータレンズ320の位置、したがってインジケータビーム322は、例えばノブ356を手で回転させることにより調節機構により調節できる。好ましくは、インジケータビーム322を僅かに調節することにより、アイピースのイメージ平面上の焦点の位置を変えることができる。1つの調節スクリュウ354がX軸に沿って位置を調節でき、1つの調節スクリュウ354がY軸に沿って位置を調節できることが好ましい。本発明の範囲を逸脱することなく、調節スクリュウの数を変えることができる。また、ノブおよび/または調節スクリュウは必須のものではない。それどころか、インジケータビームの方向、インジケータビームが収斂するインジケータビームの焦点の位置を調節する他の調節機構を設けることもできる。
図4Aおよび図7Aに示すように、インジケータマウント360の外側部分364の一実施形態は、外側部分364とハウジング110との間でボール361aを部分的に受入れるサイズおよび形状を有する溝361を有し、該溝361内でボール361aがバランス位置を占める。前述のように、スクリュウ352のスプリング352aは、ハウジング110に向かう力をインジケータマウント360に加える。これに対し、調節スクリュウ354は、インジケータマウント360をハウジング110から離れる方向に移動させ、スプリング352aの力に対抗する。本発明の範囲から逸脱することなく、インジケータビーム322の方向を調節する他の構成、システムおよび方法を設けることができ、例えば、ボール361aの代わりに丸端スクリュウを用いて、外側部分364をハウジング110に押付けることができる。図1および図9A-図9Dに示すように、インジケータ組立体300にはインジケータカバー350を設けるのが好ましい。
本発明の一実施形態によれば、ノブ356が設けられていない調節スクリュウ354を使用でき、この場合には、調節スクリュウ354に使用するように設計された特殊工具を使用して、調節スクリュウ354を回転すなわち変位させることができる。調節スクリュウ354は、セット位置にセットされかつ維持され、調節を必要とする場合にのみリセットするのが好ましい。
図6A-図6Jに示すハウジング110の一実施形態によれば、ハウジング110は対物レンズ受入れ部分112を有し、該受入れ部分112を介して対物レンズ120がハウジング110に取付けられる。レーザー受入れ部分113が対物レンズ120から垂直に突出しておりかつレーザーボア113aを有している。該レーザーボア113a内には、レーザー組立体500のコリメータレンズ520が収容されるのが好ましい。また、ピストン540、より詳しくはピストン540の近位側部分542が、レーザーボア113a内で対物レンズ受入れ部分112に近づく方向および離れる方向に変位できる。
図3および図4Aに示すように、図示のピストン540の実施形態は、ハウジング110内に部分的に受入れられている。ピストン540は近位端542を有し、該近位端542内にはレーザー源510が収容されておりかつピストン540に取付けられるか連結されている。近位端542は好ましくはハウジング110内に受入れられかつ維持されて、例えばレーザー源510とコリメータレンズ540のとの間の整合を維持する。ピストン540はまた、外側ハウジング110内で延びている遠位端544を有し、該遠位端544はコリメータレンズ529に近づく方向および離れる方向に変位できる。
ハウジング110はまた、ハウジング110の一側面に沿って延びているスロット116(図2参照)およびミラーボア114を有している。ミラーボア114は、好ましくは、該ミラーボア114を通してミラーマウント140をハウジング110内に挿入できるサイズおよび形状を有している。図8A-図8Gを参照すると、ここにはミラーマウント140の一実施形態が示されており、該ミラーマウント140は、ミラー530を受入れるべくミラー530の両側に延びているアパーチュア142aを備えた取付け要素142を有している。第1インジケータアパーチュア144aおよび第2インジケータアパーチュア144bも設けられており、両インジケータアパーチュア144a、144bは、好ましくは互いに垂直でありかつアパーチュア142aと流体連通している。したがって、インジケータビーム322は、好ましくは、障害物なく第1インジケータアパーチュア144a内で第1インジケータ光路324に沿ってミラー530に向かって進行しかつミラー322から第2インジケータ光路334内に反射される。
コリメートされたレーザービーム522との実質的整合を維持しつつアイピースに向けて放射されるインジケータビーム322を発生させるインジケータ組立体300を設けることにより、観察者は、ステージ上したがって検体上のコリメートされたレーザービーム522の位置の表示を見ることができる。したがって、ユーザは、レーザーを実際に放射する前に、検体上のどこにレーザーが合焦されるかを知ることができる。アイピースを介しての視覚表示、したがってレーザー操作が行われる顕微鏡での視覚表示は、スクリーン上でのレーザーの位置を見ることに比べ、レーザー操作を容易にする。
一例示実施形態によれば、コリメートされたレーザービーム522は、対物レンズ120より上方の距離にあるレーザー焦点に収斂するまで対物レンズ120を通って進行する。好ましくは、レーザー焦点は顕微鏡のステージの近くにあり、より好ましくは、剥離のようなレーザー操作が望まれるステージの上方の高さにある。レーザー焦点の高さは、好ましくは、レーザー源510とコリメータレンズ520との間の距離を調節することにより制御される。例えば、レーザー源510は、コリメータレンズ520に向かう方向および離れる方向に変位できるピストン540に連結できる。
コリメートされたレーザービーム522の水平位置、より詳しくはレーザー焦点は、対物レンズの光路に固定されかつ該光路と同軸状に維持されるのが好ましい。むしろ、操作される検体は、コリメートされたレーザービーム522より詳しくはレーザー焦点が検体上の所望位置に位置するまで変位されるのが好ましい。
一例示実施形態によれば、所望の整合がひとたび達成されると、レーザー組立体、対物レンズおよびインジケータ組立体が配置されかつ固定される。したがって、精度は、対物レンズまたは対物レンズ組立体が1つの顕微鏡から他の顕微鏡等に取外される場合にも維持される。しかしながら、対物レンズ組立体を、規則的に例えば毎日較正するのが好ましい。
本発明の一例示実施形態は、顕微鏡のアイピース視界内に、好ましくは物体上のレーザーまたは他の光源の位置を表示する可視マークを形成する方法に関する。例えば、レーザーまたは他のビームがミラーにより光路内に導入されるシステムでは、インジケータビームをミラーの反対側に放射するインジケータ組立体が設けられる。ミラーが45°ミラーである場合には、インジケータビームは、ミラーに向かって放射されるレーザーまたは他のビームに平行であるのが好ましい。したがって、反射ビームはまた互いに平行に維持される。好ましくは、ビームは、反射ビームが同軸状でありかつ反対方向に進行するように配置され、これにより、反射されたレーザーまたは他のビームが顕微鏡のステージに向かって放射されるにもかかわらず、反射されたインジケータビームがアイピースに向かって放射される。したがって、レーザーまたは他のビームは顕微鏡のステージおよびこの上の検体に到達するが、インジケータビームはアイピースに到達し、かくしてレーザーまたは他のビームがステージ上に形成される場所の可視表示が得られる。
例えば本願で説明したようなインジケータ組立体を設けることによりインジケータビームが得られる適当なシステムの例として、Hamilton Thorne, Inc.により提供されているZILOS-tkおよびXyclone レーザーシステムがあり、これは、対物レンズに固定されかつ顕微鏡のタレットに取り付けることができるレーザーを有している。対物レンズの光軸内に配置されたレーザー源、コリメータレンズおよびダイクロイックミラーが既に設けられておりかつダイクロイックミラーから反射されるレーザービームが同軸状でありかつ対物レンズの光路/光軸に一致しているこのようなシステムでは、既存のシステムの嵩を大きく増大させることなくインジケータ組立体を付加できる。より詳しくは、同じダイクロイックミラーを使用できるので、システムを比較的容易に改造できる。
或いは、インジケータ組立体は、落射蛍光(epifluorescent)フォーマットに導入されるレーザービームを用いた顕微鏡に付加できる。更に、対物レンズをもたないインジケータ組立体を提供でき、またインジケータ組立体はタレット上に取付けるのではなく、顕微鏡内の異なる位置に設けることができる。例えば、インジケータ組立体は、タレットの上方または下方に設けることができ、好ましくはインジケータビームがレーザービームおよびイメージビームと同軸状になるように配置する。
現在販売されている大多数の顕微鏡は無限矯正型(infinity-corrected)であり、このことは、対物レンズからアイピースのチューブレンズに進行する光がコリメートされることを意味する。チューブレンズは、コリメートされたビームを、イメージを形成するカメラまたはアイピース平面上に合焦させる。インジケータビームはまた、コリメートされかつ好ましくはチューブレンズにより同じ平面上に合焦される。したがって、イメージ平面上には、LEDとコリメータレンズとの間のアパーチュアのタイトなスポットおよびイメージが形成される。
しかしながら、或る顕微鏡は「160mm矯正型」であり、この顕微鏡にはチューブレンズが存在せず、対物レンズからの光が、対物レンズから160mm近くにあるイメージ平面上に直接合焦する。インジケータ組立体は、このような顕微鏡にも首尾よく設けられる。好ましくは、インジケータのコリメータレンズ320は、非160-mm矯正型顕微鏡に使用される場合よりもアパーチュア342から更に離れて固定される。かくして、収斂するインジケータビームが形成され、コリメータレンズの位置は、インジケータビームが好ましくは約160mmの位置でイメージに収斂するようにセットできる。換言すれば、インジケータビームは対物レンズからのイメージと同じ距離に収斂するのが好ましい。好ましくは、小さくタイトなスポットがイメージ平面上に形成される。インジケータ組立体は両形式の顕微鏡に使用され、無限矯正型顕微鏡に限定されるものではない。
本発明の他の実施形態によれば、レーザー源は、電子パッケージから給電される内部レーザーを有している。レーザー源は、レーザーから光エネルギを供給する光ファイバケーブルを用いてレーザーを供給できる。レーザーは内部レーザーまたは外部レーザーで構成できかつ約1480nmの波長(λ)で作動できる。レーザービームはまた、光学イメージに共焦することができる。
顕微鏡は、倒立型または非倒立型顕微鏡の形態にすることができる。顕微鏡の対物レンズは、標準全長45mm同焦点対物レンズユニットモジュールを得るため、短縮型光学トレーンの形態にすることができる。システムはまた、例えばNikon CFI 60オプティックス(60mm同焦点システム)のような長い同焦点システムに適合させることもできる。
他の実施形態によれば、タレットは着脱可能なタレットアダプタを有している。タレットアダプタは、光学インジェクションシステムを顕微鏡に取付けることを可能にするユニバーサルマウントシステムを形成する複数のタレットアダプタ設計のうちの1つで構成できる。
本発明のシステムは、剥離、切開、摘出、分離、移動、保持または生物学的細胞または組織の取扱いを含む多くの用途に利用できる。
例示用途を更に詳細に説明すると、早期段階の哺乳類の胚が、保護層である透明帯(zona pellucida:ZP)内に含まれている。ZPは、鶏の卵の殻に比較的似ている。このタンパク様のZP層は、一般に10-20μmの変化する厚さおよび変化する硬さを有している。胚は、単細胞から胚盤胞段階(この段階で、胚がZPから脱出して子宮壁に着床する)への発育中にZP内に留まっている。
或る胚(一般に、若くない母親からの胚または貯蔵のため冷凍された胚)は、しばしば、若い母親からの処理されない胚よりも非常に丈夫なZP層を有している。したがって、胚がZPから出るときがきたとき、突き破らなくてはならない丈夫な層内で大きい障害が生じる。胚が許容された一定時間内に孵化を失敗するならば、胚が喪失され、受胎に失敗するであろう。
胚がより容易に出ることを可能にする孔またはギャップをZPに形成することにより、受胎を高められるという見通しから、補助された孵化が行われる。これは、機械的または超音波カッティング、化学的腐食(酸性Tyrodes溶液)を用いて、またはZPの一部のレーザー剥離により行われている。
ZPの厚さを貫通(または殆ど貫通)する溝をZP層の縁部に形成するのにレーザーを使用できる。溝は、胚が後で通って出ることを可能にする弱化領域を形成する。多くの形式のレーザーはZPを剥離する。水中に強く吸収される1480nmの波長のレーザーは、ZPの加熱に有効であることが判明している。レーザーは、近くの胚卵割球内への大きい熱伝導を防止しかつ同時に細胞化学に与える化学的効果を防止するのに充分な比較的短いパルスで使用され、なぜならば、比較的短いパルスのレーザーは化学的作用のない赤外波長領域にあるからである。ZPは、レーザーパルス中に局部温度過程により決定されるレーザービームの回りで半径方向に取出される。
外部分析を行うべく完全な卵割球を取り出すことができるように、同じレーザーシステムを使用してZPの大きい領域を剥離することができる。この場合、より大きい領域を腐食分離するため、レーザーは、ZPの隣接部分を向いた一連のパルスで使用される。一般に、卵割球を吸い出すピペットを挿入できるまで、ギャップが開かれる。胚は比較的大きい弾性を有し、一般に孵化および生検ZP剥離の両方を生き抜く。
レーザーシステムの関連用途の他の例は、遺伝分析のために極体を直接取出すことである。取出しは、卵母細胞段階(第1極体)または胚段階(第2極体)での受精後のいずれかで行われる。両極体は、胚の遺伝組成に関する情報を得るのに使用できる。この場合には、極体が卵黄周囲層とZPとの間に留まっているためZP層のみで卵黄周囲膜には貫入されない点を除き、この手順はレーザー補助型生検に似ている。付加関連用途として、核の一部または全部の転移(核転移またはトランスジェネティックエンジニアリング)、および細胞核または卵母細胞紡錘体(例えば、核転移の受容体として使用すべき細胞内の紡錘体)の一部または全部の剥離および破壊がある。これらの全ての用途は、レーザーシステムの正確な剥離能力から利益が得られる。
上記用途は例示であって、本発明の可能な用途を限定するものと解すべきではない。本発明は、顕微鏡組立体にレーザービームが使用されるあらゆる分野に適用できる。
インジケータ組立体はスクリーンディスプレイに同時に使用できることを理解すべきである。例えば、ディスプレイ上に等温輪郭(ヒートリングとも呼ばれている)を表示できると同時に、ユーザが顕微手術または検体の他の研究、操作等を行うときにアイピースを通して見ることができるものに純粋に頼ることを可能にする。
本発明の一実施形態によれば、電子パッケージをシステムとは別に配置できる。或いは、電子パッケージをコンピュータ装置内のボードに組込むことができる。本発明の一実施形態によれば、レーザー源および/またはインジケータ光源は電子パッケージ内に配置され、レーザーエネルギは、ファイバケーブルを介して光学インジェクションシステムに伝送される。
レーザーは、シリンダ内のピストンに取付けられる。このような構成のレーザーの焦点は、本発明の範囲から逸脱することなく、レーザーからコリメータレンズまでの距離を調節する単一スクリュウまたは他の機構を介して定められる。
本発明の方法は、剥離、切開、摘出、解離、移動、保持またはレーザー源を用いて生物学的細胞または組織与える影響を含む多くの異なる用途に関して使用できる。前記欠点を考慮すれば、レーザー源および対物レンズを備え、レーザー組立体が顕微鏡のタレット上に取付けられた顕微鏡に使用するレーザー組立体を提供することが望まれている。
また、当業者ならば、本発明の精神および範囲を維持する態様で、ここに開示した実施形態の要素または材料のサイズ、形状または形式等のパラメータを変える種々の方法が理解されよう。
レーザーは、細胞および細胞小器官の操作に使用されている。所定領域内に設定時間だけ放射線を正確な用量で適用することは、核のような細胞小器官の破壊または中性化並びに全細胞のカッティング、捕捉および加熱に使用できる。胚の透明帯(ZP)内に穿孔するのにレーザーを使用する一例を本願に開示したが、これは単なる例示用途であって、いかなる意味においても本発明をそのような用途に限定することを意味するものではない。
対物レンズ組立体100の一実施形態により得られる利益は、レーザー組立体およびインジケータ組立体を、対物レンズに非常に接近して配置されかつタレット上に集合的に取付けられる充分に小さい一体化されたシステム内にパッケージングできることである。本発明の一実施形態では、特別設計された小型対物レンズ(例えば長さ21mmの対物レンズ)が提供され、顕微鏡のタレットとステージとの間の対物レンズ組立体100の位置決めを容易にできる。
本発明の一実施形態により提供される他の利益は、倒立型顕微鏡タレットの下の蛍光フィルタ-キューブチャネルが占拠されることなく残されることである。したがって、このチャネルを他の光学機器で満たすことができる。
本発明の実施形態は、顕微鏡照射に使用するレーザーの実質的に全ての実施形態に適用できることを理解すべきである。或る例として、例えば337-390nmの波長でのレーザーカッティング、レーザーハサミおよびレーザーピンセットおよびレーザーディファレンシャルヒーティングがある。他の用途としてDNA変性(核剥離)がある。本発明のシステムは、光ファイバケーブルでパワーを供給できるあらゆるレーザーに拡張できる。
開示した例は設計的選択に特定の単なる例示であり、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものであると解してはならない。
したがって、本発明の好ましい実施形態に適用した本発明の新規な特徴を示し、説明しかつ指摘したが、当業者ならば、本発明の精神から逸脱することなく、ここに開示した本発明の形態および詳細に種々の省略、置換および変更をなし得ることが理解されよう。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によってのみ制限されるものである。
特許請求の範囲の記載は本願に開示の本発明の広い特徴および特定の特徴の全てをカバーするものであり、言語の問題としての本発明の範囲についての全ての記述はこれらの言語に包含されるものであるといえる。
50 タレット
100 対物レンズ組立体
120 対物レンズ
300 インジケータ組立体
310 インジケータ光源
320 インジケータコリメータレンズ
340 縮小要素
360 インジケータマウント
500 レーザー組立体
510 レーザー源
520 コリメータレンズ
530 ダイクロイックミラー
540 ピストン

Claims (9)

  1. アイピースを備えた顕微鏡に使用する対物レンズ組立体において、
    光軸を備えた対物レンズを有し、該対物レンズは、対物レンズを通って顕微鏡のアイピースに向かうイメージビームを放射させることができ、
    対物レンズの前記光軸に対して或る角度をなして配置されたミラーと、
    該ミラーの第1側に配置されたレーザー組立体とを有し、該レーザー組立体は、レーザーエネルギがミラーから反射されて対物レンズを通り、光軸と実質的に整合している方向に反射されるように、レーザーエネルギをミラーに向け、
    ミラーに対し、前記レーザー組立体とは反対の側に配置された光源を含むインジケータ組立体を更に有し、該インジケータ組立体は、対物レンズを通って放射されるコリメートされたレーザーエネルギの位置を、顕微鏡のアイピースに光学的表示できるように光をレーザーエネルギの方向とは反対方向に反射させるべく光のビームをミラーの前記第1側とは反対側の面に向けることを特徴とする対物レンズ組立体。
  2. 前記対物レンズ組立体を顕微鏡のタレットに着脱可能に取付けることができるタレットアダプタを有することを特徴とする請求項1記載の対物レンズ組立体。
  3. 前記ミラーはダイクロイックミラーであり、該ダイクロイックミラーの少なくとも一方の面は反射面であることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ組立体。
  4. 前記レーザーに対面する前記ミラーの表面は反射コーティングを有していることを特徴とする請求項3記載の対物レンズ組立体。
  5. 前記光のビームは反射コーティングの後面に向けられ、かつ対物レンズの光軸と実質的に整合する位置でレーザーエネルギの方向とは反対方向に反射されることを特徴とする請求項4記載の対物レンズ組立体。
  6. 前記ミラーはインジケータ組立体に対面する側に第2反射面を有し、光のビームが、レーザーエネルギの方向とは反対方向でかつ対物レンズの光学的アクセスと実質的に整合している角度で、ミラーの第2反射面から反射されることを特徴とする請求項4記載の対物レンズ組立体。
  7. 前記インジケータ組立体は光源と、コリメータレンズとアパーチュアを備えた縮小部材とを有し、該縮小部材はコリメータレンズと光源との間に配置されていることを特徴とする請求項1記載の対物レンズ組立体。
  8. 前記インジケータ組立体はインジケータ光ビームと光軸との間の角度を調節する機械的調節機構を有し、これにより、アイピースの焦点平面で形成されたインジケータスポットがイメージ平面のx-y座標内で移動できることを特徴とする請求項7記載の対物レンズ組立体。
  9. 前記インジケータ組立体は、光源とコリメータレンズとの間の距離を変えるべく、光源が光ビームの方向に沿って変位できるように構成され、適合された調節機構を有していることを特徴とする請求項8記載の対物レンズ組立体。
JP2011513652A 2008-06-10 2009-06-10 顕微鏡レーザービーム操作用光学インジケータ Active JP5461539B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US6035408P 2008-06-10 2008-06-10
US61/060,354 2008-06-10
US12/481,363 2009-06-09
US12/481,363 US8149504B2 (en) 2008-06-10 2009-06-09 Optical indicator for microscopic laser beam manipulation
PCT/US2009/046847 WO2009152208A1 (en) 2008-06-10 2009-06-10 Optical indicator for microscopic laser beam manipulation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011523104A JP2011523104A (ja) 2011-08-04
JP5461539B2 true JP5461539B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=41417101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011513652A Active JP5461539B2 (ja) 2008-06-10 2009-06-10 顕微鏡レーザービーム操作用光学インジケータ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8149504B2 (ja)
EP (1) EP2286295B1 (ja)
JP (1) JP5461539B2 (ja)
CN (1) CN102119352B (ja)
CA (1) CA2727302A1 (ja)
DK (1) DK2286295T3 (ja)
WO (1) WO2009152208A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2370848B1 (en) * 2008-11-07 2013-01-02 Hamilton Thorne, Inc. Modular objective assembly
US9131695B2 (en) * 2010-07-22 2015-09-15 Basf Se Herbicidal isoxazolo[5,4-B]pyridines
US8390926B2 (en) * 2010-08-12 2013-03-05 Photon Dynamics, Inc. High speed acquisition vision system and method for selectively viewing object features
GB201322822D0 (en) * 2013-12-21 2014-02-05 Isis Innovation Adaptor
CN104819692A (zh) * 2015-05-14 2015-08-05 丹东市无损检测设备有限公司 用于驻波电子直线加速器的射线准直装置
DE102017208615A1 (de) 2017-05-22 2018-11-22 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren und Adapter zur Adaption eines Mikroskopobjektivs an ein Digitalmikroskop
WO2019148197A2 (en) * 2018-01-29 2019-08-01 Hamilton Thorne, Inc. Modular objective assembly with moveable laser beam
CN109454342B (zh) * 2018-11-19 2021-06-25 江苏金海创科技有限公司 平移式红光预览装置
WO2023250466A2 (en) * 2022-06-23 2023-12-28 Syncell (Taiwan) Inc. Microscope-based system and method using a uv-transmissible mirror

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2471879A (en) 1946-02-08 1949-05-31 American Optical Corp Vertical illuminator
US3487835A (en) * 1968-07-05 1970-01-06 American Optical Corp Surgical laser photo-coagulation device
US3796220A (en) * 1972-03-24 1974-03-12 H Bredemeier Stereo laser endoscope
JPS57208524A (en) 1981-06-18 1982-12-21 Olympus Optical Co Ltd Micromanipulator for microsurgery
DE3202461C1 (de) 1982-01-27 1983-06-09 Fa. Carl Zeiss, 7920 Heidenheim Befestigung von Mikroskopobjektiven
US4617467A (en) 1984-11-16 1986-10-14 Union Oil Company Of California Apparatus for characterizing kerogens
DE3641341A1 (de) 1986-12-03 1988-06-16 Zeiss Carl Fa Zielmarkierung fuer ein beobachtungsgeraet mit zusatzbeleuchtung
US4884880A (en) 1987-11-16 1989-12-05 Washington University Kit for converting a standard microscope into a single aperture confocal scanning epi-illumination microscope
US4904085A (en) 1988-05-04 1990-02-27 Simmonds Precision Products, Inc. Polarimetric fiber optic sensor testing apparatus
US5198927A (en) 1989-09-20 1993-03-30 Yale University Adapter for microscope
ATE295551T1 (de) 1993-06-04 2005-05-15 Coulter Int Corp Verfahren und vorrichtung zur messung der teilchengrössenverteilung unter verwendung von laserstreuung
US5759781A (en) 1995-12-22 1998-06-02 Yale University Multiparametric fluorescence in situ hybridization
JPH09184809A (ja) 1995-12-30 1997-07-15 Koyo Ozaki 散乱光測定装置
US6052223A (en) 1996-01-09 2000-04-18 Olympus Optical Co., Ltd. Microscope with chromatic aberration correcting function
AU4562497A (en) 1996-10-02 1998-04-24 Cell Robotics, Inc. Microscope with laser port
JP3872856B2 (ja) * 1997-01-23 2007-01-24 オリンパス株式会社 蛍光顕微鏡
JP3861357B2 (ja) 1997-03-10 2006-12-20 株式会社ニコン 光学装置と一体化された顕微鏡用レボルバおよび顕微鏡
US6251615B1 (en) 1998-02-20 2001-06-26 Cell Analytics, Inc. Cell analysis methods
US5936728A (en) 1998-04-14 1999-08-10 Noran Instruments, Inc. Flash photolysis method and apparatus
US5972667A (en) 1998-05-19 1999-10-26 Cell Robotics, Inc. Method and apparatus for activating a thermo-enzyme reaction with electromagnetic energy
US7359116B2 (en) * 2001-10-16 2008-04-15 Hamilton Thome Biosciences, Inc. Microscope turret mounted laser EPI-illumination port
US9335532B2 (en) 2001-10-16 2016-05-10 Hamilton Thorne, Inc. Laser assembly for use with a microscope
US20040227944A1 (en) * 2003-02-28 2004-11-18 Nikon Corporation Mark position detection apparatus
US7345814B2 (en) 2003-09-29 2008-03-18 Olympus Corporation Microscope system and microscope focus maintaining device for the same
DE102005020542A1 (de) * 2005-05-03 2006-11-09 Carl Zeiss Jena Gmbh Einrichtung und Verfahren zur reproduzierbaren Einstellung der Pinholeöffnung und Pinholelage in Laserscanmikroskopen
JP2008197127A (ja) 2007-02-08 2008-08-28 Olympus Corp 顕微鏡用対物レンズおよびそれを備えた蛍光検出システムと多光子励起レーザー走査型顕微鏡
EP2370848B1 (en) * 2008-11-07 2013-01-02 Hamilton Thorne, Inc. Modular objective assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011523104A (ja) 2011-08-04
DK2286295T3 (da) 2021-08-30
US20090316259A1 (en) 2009-12-24
EP2286295B1 (en) 2021-08-04
US8149504B2 (en) 2012-04-03
EP2286295A1 (en) 2011-02-23
WO2009152208A1 (en) 2009-12-17
CA2727302A1 (en) 2009-12-17
EP2286295A4 (en) 2015-08-26
CN102119352A (zh) 2011-07-06
CN102119352B (zh) 2014-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5461539B2 (ja) 顕微鏡レーザービーム操作用光学インジケータ
US9335532B2 (en) Laser assembly for use with a microscope
JP7312175B2 (ja) 多重入力結合照光式マルチスポットレーザプローブ
JP7257471B2 (ja) レーザシステムのためのビームステアリングおよび関連する方法
US7359116B2 (en) Microscope turret mounted laser EPI-illumination port
US3710798A (en) Laser system for microsurgery
US20130041356A1 (en) Multi-spot laser surgical probe using faceted optical elements
CN102170846A (zh) 用于激光辅助深层巩膜切除术的装置和方法
Steinmeyer et al. Construction of a femtosecond laser microsurgery system
US10816786B2 (en) Modular objective assembly with moveable laser beam
WO1998014816A1 (en) Microscope with laser port
Magidson et al. Laser microsurgery in the GFP era: a cell biologist's perspective
JP5551179B2 (ja) モジュラー対物レンズ組立体
WO2008156475A1 (en) Laser assembly for use with a microscope
JP2005202338A (ja) レーザ走査顕微鏡
Williams et al. Constructing a low-budget laser axotomy system to study axon regeneration in C. elegans
JP4481082B2 (ja) 顕微鏡観察方法および顕微鏡観察装置
Kleinhans et al. Multi-photon intracellular sodium imaging combined with UV-mediated focal uncaging of glutamate in CA1 pyramidal neurons
JP4704083B2 (ja) 顕微鏡対物レンズユニットおよび対物レンズ用アダプタ
US20220413277A1 (en) Laser capture microdissection apparatus, system and method
Black Mirror vs. the lens: What's the best for laser surgery?

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5461539

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250