JP5459598B2 - 切削インサート - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された切削インサートは、軸状をなすインサート本体の長手方向の先端部に切刃部が形成され、切刃部には、長手方向に沿って延びる横切刃と、これらの横切刃の先端同士の間に配されて長手方向に直交する幅方向に延びる正面切刃とを有するとともに、長手方向および幅方向に直交する厚さ方向を向く四角形状のすくい面が形成されている。すくい面には、幅方向中央部分に正面切刃の中央部とつながる第1の凹部が形成されるとともに、第1の凹部の前記長手方向中央側には該第1の凹部とつながる第2の凹部が形成されている。また、すくい面には、正面切刃の両端近傍にバール(突起〉が形成されている。
すなわち、すくい面に形成された第1の凹部と第2の凹部と間にあるスクイージングポイントによって、切屑を湾曲させて分断等できるものの、分断した切屑が第2の凹部に溜まりやすく、切屑を良好に搬出できないという問題があった。
すなわち、本発明に係る切削インサートは、軸状をなすインサート本体の長手方向の先端部に切刃部が形成され、前記切刃部には、前記長手方向に沿って延びる横切刃と、これらの横切刃の先端同士の間に配されて前記長手方向に直交する幅方向に延びる正面切刃とを有するとともに、前記長手方向および前記幅方向に直交する厚さ方向を向く四角形状のすくい面が形成され、前記すくい面には、前記幅方向中央部分に前記正面切刃の中央部とつながる第1の凹部が形成されるとともに、前記第1の凹部の前記長手方向中央側には該第1の凹部とつながる第2の凹部が形成され、前記第1の凹部は、前記長手方向先端側に、前記長手方向先端側から中央側へ向かうに従い漸次前記厚さ方向に後退する第1のポジすくい面部が形成されるとともに、該第1のポジすくい面部の前記長手方向中央側に厚さ方向にせり上がる壁部が形成され、前記第2の凹部の前記長手方向先端側には、前記長手方向先端側から中央側へ向かうに従い漸次前記厚さ方向に後退する第2のポジすくい面部が形成されていることを特徴とする。
また、すくい面に向けて供給された切削油剤は、第1の凹部及び第2の凹部にそれぞれ貯留されるため、より多くの切削油剤を切刃部近傍に配することができ、この結果、切刃部をより好適に冷却および潤滑することができる。
この場合、分断された切屑は、第1の凹部から直接あるいは第1の凹部から第2の凹部を経てポジ傾斜部に至るが、ポジすくい面が前記長手方向の先端側から中央側へ向かうに従い前記厚さ方向に後退するように形成されているため、つまり、先端側がせり上がるように形成されているため、このポジ傾斜部に至った切屑は、正面切刃側へ逆流することがない。したがって、ポジ傾斜部に至った切屑は、逆流することなく、続けて生成される後段の切屑の流れに沿って長手方向の中央側へ押されて移動することとなり、切屑の速やかな排出が実現できる。
記長手方向先端側に配置されていることが好ましい。
この場合、第1の凹部とポジ傾斜部とが隣接するように配置されるため、分断された切屑は、第2の凹部を経てポジ傾斜部へ至るものの他、第2の凹部を経ることなく第1の凹部から直接ポジ傾斜部へ至るものもある。このポジ傾斜部へ至った切屑は、前述したように正面切刃側への逆流を防止されているため、直接第1の凹部からポジ傾斜部へ至る切屑が増加する分、切屑の排出性が良好になる。
この場合、切屑の排出方向に沿って徐々に第1、第2の凹部の底部の高さが高くなるため、切屑の排出性がより良好となる。
また、前記長手方向の中央側からすくい面に向けて切削油剤を供給する際に、切削油剤をすくい面との干渉を避けて、できるだけ広範囲にわたって正面切刃へ供給することができ、加えて、切削油剤を第1の凹部及び第2の凹部にそれぞれ貯留できるから、切刃部を好適に冷却および潤滑することができる。
なお、以下の説明では、図2、図4において前記長手方向に直交する方向をインサート本体1の幅方向、図3において前記長手方向に直交する方向(すなわち前記長手方向及び前記幅方向に直交する方向)をインサート本体1の厚さ方向と呼ぶ。また、インサート本体1の前記長手方向に沿った切刃部2側(すなわち先端側)を単に先端側と呼び、前記長手方向に沿った切刃部2とは反対側(すなわち中央側)を単に中央側と呼ぶ。
また、平面視において、コーナ刃5の内側には、図示しない幅の極小さなランドが該コーナ刃5に並行するように形成されている。
なお、この明細書において、すくい面におけるポジとネガとは、厚さ方向に垂直な仮想平面を想定し、先端側に向かうに従い漸次該仮想平面から上方へ離れるような角度にある面をポジ、また、中央側に向かうに従い漸次仮想平面から上方へ離れるような角度にある面をネガと呼ぶ。
切削インサート10は、インサート本体1の取付溝部7A,8Aを、後述するホルダH(インサート着脱式旋削工具)のインサート取付座に挟み込ませることにより、ホルダHに保持されて、被削材の溝入れ加工や突っ切り加工に使用される。
このような構成により、切削インサート10は、所謂ポジティブタイプのインサートとされている。
また、インサート本体1の前記先端面、前記側面、及び前記コーナ面における逃げ面9以外の部分は、前記厚さ方向に平行な平面状又は曲面状にそれぞれ形成されている。
また、前記第2の凹部12の前記長手方向先端側には、前記長手方向先端側から中央側へ向かうに従い漸次前記厚さ方向に後退する第2のポジすくい面部12Bが形成されている。第2のポジすくい面部12Bの傾斜角βは10°〜15°程度に設定されている。
さらに、前記ポジ傾斜部6Bの傾斜角δは3°〜10°程度に設定されている。
加えて、第1の凹部11の前記中央側の壁部11Aは中央部分が最も長手方向中央側に後退していること、また、壁部11Aの上端中央には、第2の凹部12につながる凹み11Aaが形成されていることから、切屑Wが前記先端側から前記中央側へ向かうに連れ漸次前記幅方向の中央部分に向けて案内されるから、切屑Wが、被削材Xの切削部位から早期に前記幅方向に沿って幅方向外方へ向かって流出することが抑制されて、切削部位に当たりにくくなる。従って、この点においても、切削部位が切屑Wによって損傷することが抑制され、高精度かつ高品位な切削加工が行える。
第1の凹部11に至った切屑Wは、続けて生成される後段の切屑Wに押されて、中央側へ移動して第2の凹部12へ至る。また、第2の凹部12に至った切屑Wは、後段の切屑Wに押されて中央側へ移動してポジ傾斜部6Bへ至る。
また、すくい面6に向けて供給された切削油剤は、第1の凹部11及び第2の凹部12にそれぞれ貯留されるため、より多くの切削油剤を切刃部2近傍に配することができ、この結果、切刃部2をより好適に冷却および潤滑することができる。
例えば、本実施形態では、第1の凹部11の最大幅を第2の凹部12の最大幅よりも大に設定しているが、これに限られることなく、第1の凹部11の最大幅と第2の凹部12の最大幅を同程度に設定してもよく、あるいは逆に、第1の凹部11の最大幅を第2の凹部12の最大幅よりも小に設定してもよい。
2 切刃部
3 横切刃
4 正面切刃
6 すくい面
6A ネガ傾斜部
6B ポジ傾斜部
10 切削インサート
11 第1の凹部
11A 壁部
11B 第1のポジすくい面部
12 第2の凹部
12B 第2のポジすくい面部
Claims (3)
- 軸状をなすインサート本体の長手方向の先端部に切刃部が形成され、
前記切刃部には、前記長手方向に沿って延びる横切刃と、これらの横切刃の先端同士の間に配されて前記長手方向に直交する幅方向に延びる正面切刃とを有するとともに、前記長手方向および前記幅方向に直交する厚さ方向を向く四角形状のすくい面が形成され、
前記すくい面には、前記幅方向中央部分に前記正面切刃の中央部とつながる第1の凹部が形成されるとともに、前記第1の凹部の前記長手方向中央側には該第1の凹部とつながる第2の凹部が形成され、
前記第1の凹部は、前記長手方向先端側に、前記長手方向先端側から中央側へ向かうに従い漸次前記厚さ方向に後退する第1のポジすくい面部が形成されるとともに、該第1のポジすくい面部の前記長手方向中央側に厚さ方向にせり上がる壁部が形成され、
前記第2の凹部の前記長手方向先端側には、前記長手方向先端側から中央側へ向かうに従い漸次前記厚さ方向に後退する第2のポジすくい面部が形成され、
前記すくい面の前記第2の凹部の前記幅方向外側には、前記長手方向の先端側から中央側へ向かうに従い前記厚さ方向に後退するポジ傾斜部が形成されていることを特徴とする切削インサート。 - 請求項1に記載の切削インサートであって、
前記ポジ傾斜部の前記長手方向先端は、前記第1の凹部と前記第2の凹部の境界部よりも前記長手方向先端側に配置されていることを特徴とする切削インサート。 - 請求項1または2に記載の切削インサートであって、
前記第2の凹部の底部は、前記第1の凹部の底部よりも高くなっていることを特徴とする切削インサート。
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