JP5458041B2 - 局所再生装置とフィルタ係数決定装置とそれらの方法と、プログラム - Google Patents
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Description
図8に、スピーカーアレー20,30と制御点の配置例を示す。スピーカーアレー20,30は、同一軸(y軸)上に向かい合わせに2R1の距離を離して配置される。再生制御点αは、放音方向を対向させた2つのスピーカーアレー20,30の中間点を原点とし、その原点上に配置される。抑圧制御点βは、原点から半径R2の同心円の円周上に複数個(m=2,…,m=M)配置される。
抑圧制御点βは、スピーカーアレー20,30の指向特性が、軸(y)に対して軸対称であると仮定してx軸方向の半円部分のみに設定するものとする。このように反射波の影響を考慮しない。
制御点を図8に示すように設定した例におけるフィルタ係数の設定方法を説明する。原点から最も遠い位置にあるスピーカーユニット20のスピーカー20dをn=1として順番に付番し、もう一方のスピーカーアレー30の最も原点から遠いスピーカー30dをNとする。つまり、スピーカーアレー20の原点に最も近いスピーカー20aがN/2であり、スピーカーアレー30の原点に最も近いスピーカー30aがN/2+1である。
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
図2に、この発明の局所再生装置100におけるスピーカーアレーと制御点の配置例を示す。なお、局所再生装置100の機能構成例は、複数のスピーカーa1,…,aN/2(ただし、Nは4以上の正数。各スピーカーをanとする。)が一直線上に配置されるスピーカーアレー20と、上記直線上にあり、上記スピーカーアレー20と同一の個数のスピーカーaN/2+1,…,aNで構成され、スピーカーanとスピーカーan+N−1とが上記直線上にある所定の中心点(図2の原点)に対して対称になるように配置されたスピーカーアレー30と、スピーカーアレー20と30を構成するスピーカーanに、それぞれ対応する互いに独立なディジタルフィルタを含み、そのディジタルフィルタを用いて生成した各供給信号を各スピーカーanに供給する信号供給部40と50を備える。
図2を用いて、局所再生装置100のスピーカーanと各制御点の配置例を説明する。スピーカーアレー20と30は、同一軸上に向かい合わせに、その対向する中心点(原点)からそれぞれR1の距離離れて配置される。再生制御点は、その中心点(原点)上に配置される。
フィルタ係数の設定方法は、図1のステップS2に対応するものである。この実施例では、減衰制御点の距離減衰量K1(d)の制御量を式(3)に示されるように定める。
図9に、この発明のフィルタ係数決定装置200の構成を示す。フィルタ係数決定装置200は、局所再生装置100の信号供給部40と50に含まれるディジタルフィルタに設定するフィルタ係数を算出するものである。
近似伝達関数算出部210は、局所再生装置100に含まれる各スピーカーと上記の〔各制御点の配置〕で決定された制御点との全ての組み合わせについて、入力されたスピーカーから制御点までの距離から、各スピーカーから各制御点までの近似伝達関数を求めてフィルタ係数算出部220に対して出力する。
フィルタ係数算出部220は、入力された局所再生装置100のスピーカーの配置の情報、上記の〔各制御点の配置〕で決定された制御点の情報、各スピーカーから各制御点までの近似伝達関数に基づき、上記の〔フィルタ係数設定方法〕に記載された条件を満たすように、局所再生装置100の信号供給部40と50に含まれるディジタルフィルタに設定するフィルタ係数を算出して出力する。
この発明の局所再生装置100の局所再生性能を確認する目的で、コンピュータシュミ
レーションと、無響音室内での実験を行った。図5にシミュレーション結果、図6に実験
結果を示す。図5と6の横軸はx=0.5(m)の位置からの距離、縦軸は音圧の減衰量(dB)である。
定した特性である。実線が表1に示す実験条件で減衰制御点を配置した条件での特性であ
る。コンピュータシミュレーションと実験結果の両方共に、この発明の局所再生装置の音
圧の減衰特性が急峻になっていることが確認できた。
定することが可能である。
なお、局所再生装置100は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるように構成してもよい。
Claims (8)
- 複数のスピーカーa1,…,aN/2(ただし、Nは4以上の正数。各スピーカーをanとする。)が一直線上に配置される第1のスピーカーアレーと、上記直線上にあり、上記第1のスピーカーアレーと同一の個数のスピーカーaN/2+1,…,aNで構成され、スピーカーanとスピーカーan+N−1とが上記直線上にある所定の中心点に対して対称になるように配置された第2のスピーカーアレーの、入力されたディジタル音響信号に上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数を乗算し、上記各スピーカーに供給する供給信号を生成する信号供給部と、を備える局所再生装置で用いるディジタルフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定装置であって、
上記中心点を再生制御点とし、上記中心点を通る直線上の複数の点を減衰制御点b1,…,bP(ただし、pは2以上の正数。各減衰制御点をbpとする。)としたときに、
上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数として、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記再生制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値A1,…,ANの合計値ΣN i=1Aiが非零となり、かつ上記各減衰制御点bnについて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記減衰制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値Bp,1,…,Bp,Nの合計値ΣN i=1Bp,iが、該減衰制御点が上記再生制御点から遠いほど上記非零値ΣN i=1Aiより小さい値となるフィルタ係数を算出することを特徴とするフィルタ係数決定装置。 - 複数のスピーカーa1,…,aN/2(ただし、Nは4以上の正数。各スピーカーをanとする。)が一直線上に配置される第1のスピーカーアレーと、上記直線上にあり、上記第1のスピーカーアレーと同一の個数のスピーカーaN/2+1,…,aNで構成され、スピーカーanとスピーカーan+N−1とが上記直線上にある所定の中心点に対して対称になるように配置された第2のスピーカーアレーと、入力されたディジタル音響信号に上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数を時間領域で畳み込み、上記各スピーカーに供給する供給信号を生成する信号供給部と、を備え、
上記中心点を再生制御点とし、上記中心点を通る直線上の複数の点を減衰制御点b1,…,bP(ただし、pは2以上の正数。各減衰制御点をbpとする。)としたときに、
上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数は、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記再生制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を時間領域で畳み込んだ値A1,…,ANの合計値ΣN i=1Aiが非零となり、かつ上記各減衰制御点bnについて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記減衰制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値Bp,1,…,Bp,Nの合計値ΣN i=1Bp,iが、該減衰制御点が上記再生制御点から遠いほど上記非零値ΣN i=1Aiより小さい値となることを特徴とする局所再生装置。 - 請求項1又は2に記載したフィルタ係数決定装置又は局所再生装置は、上記各スピーカーの指向性の向きが上記中心点の方向であることを特徴とするフィルタ係数決定装置又は局所再生装置。
- 請求項1乃至3の何れかに記載したフィルタ係数決定装置又は局所再生装置は、更に、上記中心点を中心とする所定の半径の円周上の複数の点を抑圧制御点c1,…,cQ(ただし、Qは2以上の正数。各抑圧制御点をcqとする。)とし、
上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数は、更に、上記各抑圧制御点cqについて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記抑圧制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値cq,1,…,cq,Nの合計値ΣN i=1Cq,iが零となるものであることを特徴とするフィルタ係数決定装置又は局所再生装置。 - 複数のスピーカーa1,…,aN/2(ただし、Nは4以上の正数。各スピーカーをanとする。)が一直線上に配置される第1のスピーカーアレーと、上記直線上にあり、上記第1のスピーカーアレーと同一の個数のスピーカーaN/2+1,…,aNで構成され、スピーカーanとスピーカーan+N−1とが上記直線上にある所定の中心点に対して対称になるように配置された第2のスピーカーアレーの、入力されたディジタル音響信号に上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数を時間領域で畳み込み、上記各スピーカーに供給する供給信号を生成する信号供給部と、を備える局所再生装置で用いるディジタルフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定方法であって、
上記中心点を再生制御点とし、上記中心点を通る直線上の複数の点を減衰制御点b1,…,bP(ただし、pは2以上の正数。各減衰制御点をbpとする。)としたときに、
上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数として、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記再生制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値A1,…,ANの合計値ΣN i=1Aiが非零となり、かつ上記各減衰制御点bnについて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に該スピーカーから上記減衰制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値Bp,1,…,Bp,Nの合計値ΣN i=1Bp,iが、該減衰制御点が上記再生制御点から遠いほど上記非零値ΣN i=1Aiより小さい値となるフィルタ係数を算出することを特徴とするフィルタ係数決定方法。 - 複数のスピーカーa1,…,aN/2(ただし、Nは4以上の正数。各スピーカーをanとする。)が一直線上に配置される第1のスピーカーアレーと、上記直線上にあり、上記第1のスピーカーアレーと同一の個数のスピーカーb1,b2,…(各スピーカーをbnとする。ただしnは2以上の正数)で構成され、スピーカーanとスピーカーbnとが上記直線上にある所定の中心点に対して対称になるように配置された第2のスピーカーアレーの、2n個の上記各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数を入力されたディジタル音響信号に時間領域で畳み込み、上記各スピーカーに供給する供給信号を生成する信号供給ステップを有し、
上記中心点を再生制御点とし、上記中心点を通る直線上の複数の点を減衰制御点としたときに、
上記ディジタルフィルタ係数は、上記全てのスピーカーにおいて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に、該スピーカーから上記再生制御点までの距離によって定まる近似伝達関数を周波数領域で乗算した値A1,A2,…(各スピーカーに対応する値をAnとする。)を求め、上記Anの合計値が非零となり、かつ上記全てのスピーカーにおいて、各スピーカーに対応するディジタルフィルタ係数に、該スピーカーから上記減衰制御点までの距離によって定まる各近似伝達関数を周波数領域で乗算した値B1,1,B1,2,…,Bp,n-1、Bp,n(各スピーカーに対応する値をBp,nとする。ただしpは減衰制御点の個数であり、2以上の正数。)を求め、上記Bp,nの合計値が、上記再生制御点から遠いほど上記非零値よりも小さいことを特徴とする局所再生方法。 - 請求項1乃至5の何れかに記載したフィルタ係数決定装置又は局所再生装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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