JP5457983B2 - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
従来よりこの種のヒートポンプ式給湯装置においては、特許文献1に示されるように、貯湯タンクと、貯湯タンクに給水する給水管と、貯湯タンクから出湯する上部出湯管と、貯湯タンク中間部から出湯する中間出湯管と、貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ加熱手段と、貯湯タンク下部から取り出した湯水を加熱して上部に循環させる加熱循環回路と、所定の時間帯にヒートポンプ加熱手段によって貯湯タンク内の湯水を沸き上げ開始する沸き上げ制御手段と、を備え、沸き上げを開始する際の湯水境界層近傍の貯湯温度を基準とした判定温度を貯湯タンク最下部の貯湯温度センサが検出すると沸き上げ運転を終了するようにして、沸き上げ運転時にヒートポンプ加熱手段での加熱効率の悪い中温水を貯湯タンク内に残すようにしたものがあった。
特開2005−49054号公報(請求項5、第3実施形態)
ここで、図5はこの従来のものを貯湯タンク容量370L、中温水取り出し位置120L、沸き上げ温度70℃固定、給水温度17℃(中間期)、一定の給湯負荷条件(予め定めた給湯パターンで所定の給湯量を給湯する条件)で給湯した際の貯湯タンク内の温度分布を独自にシミュレーションしたもので、一マスが貯湯タンク容量を略7等分した容量に相当し、図に例示した温度はシミュレーションで導出された温度を5℃単位に丸めた温度で示し、沸き上げ終了判定温度は30℃を下限とした湯水境界層の最下端の温度としており、第1日目は30℃、第2日目は50℃、第3日目は30℃が判定温度となった。
ところが、この従来のものの第1のシミュレーションでは、第1日目には沸き上げ運転時に残した中温水を給湯し切り、第2日目の沸き上げ開始時(B)には中温水がない状態で沸き上げ開始できるものの、その翌日の第3日目の沸き上げ開始時(D)には出湯しきれない中温水が多く発生し、沸き上げ運転の終了時(E)での貯湯熱量が少なくなってしまうという課題があった。
また、この従来のものにおいて、浴槽の湯水と貯湯タンク上部の湯水とを熱交換するフロ熱交換器を設け、昼間に貯湯タンク内の貯湯量が不足した場合にヒートポンプ加熱手段で沸き増すようにするため、貯湯タンクの第1の高さ位置の温度が第1の所定温度(例えば30℃)以下となった場合、または、貯湯タンクの第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置の温度が第1の所定温度よりも高い第2の所定温度(例えば60℃)以下となった場合にヒートポンプ加熱手段で沸き増すようにし、沸き増し運転が必要な第1のシミュレーションよりも大きめの給湯負荷条件の第2のシミュレーションを図6に示す。
この第2のシミュレーションでは、第2日目の昼間時(E)に貯湯タンク上部の高温の湯が多く給湯に使用されるため貯湯タンク上部の第1の高さ位置の温度が第2の所定温度(ここでは60℃)以下となって、フロ熱交換器の加熱能力が早期に低下してしまうとともに、中温水が残っている状態でも沸き増し運転が行われ、その夜の第3日目の沸き上げの開始時(F)の中温水の残湯量が多くなり、沸き上げ終了時(G)での貯湯熱量がより少なくなってしまうという課題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するため、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク下部に給水する給水管と、前記貯湯タンク上部から出湯する上部出湯管と、前記貯湯タンク中間部から出湯する中間出湯管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ加熱手段と、所定の時間帯に前記ヒートポンプ加熱手段によって前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げ開始し、前記ヒートポンプ加熱手段に流入する湯水が所定の沸き上げ終了判定温度を超えると沸き上げ終了するようにした沸き上げ制御手段と、を備えたヒートポンプ式給湯装置において、前記貯湯タンクから中温水を出湯しきれたかどうかを判断する判断手段を設け、前記判断手段が中温水を出湯しきれなかったと判断した場合に、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を下げるようにした。
また、上記課題を解決するため、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク下部に給水する給水管と、前記貯湯タンク上部から出湯する上部出湯管と、前記貯湯タンク中間部から出湯する中間出湯管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ加熱手段と、所定の時間帯に前記ヒートポンプ加熱手段によって前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げ開始し、前記ヒートポンプ加熱手段に流入する湯水が所定の沸き上げ終了判定温度を超えると沸き上げ終了するようにした沸き上げ制御手段と、浴槽の湯水と前記貯湯タンク上部の湯水とを熱交換するフロ熱交換器と、前記貯湯タンクの第1の高さ位置の温度が第1の所定温度以下となった場合、または、前記貯湯タンクの前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置の温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下となった場合に前記ヒートポンプ加熱手段で沸き増す沸き増し制御手段とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、前記貯湯タンクから中温水を出湯しきれたかどうかを判断する判断手段を設け、前記判断手段が中温水を出湯しきれなかったと判断した場合に、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を下げるようにした。
また、所定の時間帯以外での前記ヒートポンプ加熱手段の1日の作動時間を積算する作動時間積算手段を設け、積算時間が所定時間以上となった場合は、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を上げるようにした。
また、前記判断手段は、前記中温水出湯管が接続された高さ付近の前記貯湯タンクの温度が所定の判断温度以下となることで中温水を出湯しきれたと判断するようにした。
また、前記所定の判断温度は前記沸き上げ終了判定温度より一定温度低い温度とした。
本発明によれば、中温水を出湯しきる条件で沸き上げ終了判定温度が決定されるため、一旦中温水を出湯しきることができ貯湯タンク内に残る中温水の量が減少し、沸き上げ運転の終了時の貯湯熱量を多くすることができるとともに、沸き上げ終了判定温度が低めに推移し、ヒートポンプ式加熱手段で沸き上げる湯水の温度が低温となり、ヒートポンプ式加熱手段の加熱効率を向上させることができる。
また、浴槽の湯水と前記貯湯タンク上部の湯水とを熱交換する風呂熱交換器と、前記貯湯タンクの第1の高さ位置の温度が第1の所定温度以下となった場合、または、前記貯湯タンクの前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置の温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下となった場合に前記ヒートポンプ加熱手段で沸き増す沸き増し制御手段とを備えたヒートポンプ式給湯装置においては、上記効果に加えて、中温水を出湯しきる条件で沸き上げ終了判定温度が決定されるため、中温水が給湯し切られることで第1の高さ位置の温度が第2の高さ位置の温度よりも先に低下し易くなり、貯湯タンク上部の温度を高く保つことができ、フロ加熱能力を高く保つことができる。
本発明の第1の実施形態の概略構成図 第1の実施形態のシミュレーションによる貯湯タンクの温度分布の変遷を示す図 本発明の第2の実施形態の概略構成図 第2の実施形態のシミュレーションによる貯湯タンクの温度分布の変遷を示す図 従来例の第1のシミュレーションによる貯湯タンクの温度分布の変遷を示す図 従来例の第2のシミュレーションによる貯湯タンクの温度分布の変遷を示す図
本発明の第1の実施形態のヒートポンプ式給湯装置を図1に基づいて説明する。
1は湯水を貯湯する貯湯タンク、2は貯湯タンク1に給水する給水管、3は給水管2に設けられ給水圧を減圧する減圧弁、4は貯湯タンク1上部から出湯する上部出湯管、5は上部出湯管4に設けられ過圧を逃がす過圧逃がし弁、6は貯湯タンク1中間部から出湯する中間出湯管、7は上部出湯管4からの湯水と中間出湯管6からの湯水を混合する中間混合弁、8は中間混合弁7の下流側に設けられた中間温度センサ、9は減圧弁3の下流側の給水管2から分岐した給水バイパス管、10は中間混合弁7からの湯水と給水バイパス管9からの水とを混合する給湯混合弁、11は給湯混合弁10からの湯水を給湯する給湯管、12は給湯管11に設けられた給湯温度センサ、13は給湯管11に設けられた給湯流量センサ、14は給湯栓である。
給湯栓14が開かれると、中間混合弁7で中間出湯管6からの湯に上部出湯管4からの湯を混合して給湯設定温度より一定温度以上高い温度の湯を生成し、さらに給湯混合弁10で給水バイパス管9からの水を混合して給湯設定温度の湯を給湯する。このとき、中間出湯管6からの湯が優先して出湯されるため、貯湯タンク1内の中間部から下部にかけて中温水が存在した場合は、中温水が優先的に給湯される。
15は冷媒を圧縮する圧縮機、16は冷媒と湯水を熱交換する給湯熱交換器、17は冷媒を減圧する減圧手段、18は低温冷媒を蒸発させる蒸発器としての空気熱交換器、19は空気熱交換器18に外気を送風する送風ファンであり、これら圧縮機15、給湯熱交換器16、減圧手段17、空気熱交換器18を冷媒配管20で環状に接続し、貯湯タンク1内の湯水を沸き上げるヒートポンプ加熱手段21を構成している。
22は貯湯タンク1の下部と給湯熱交換器16の入口とを接続する加熱往き管、23は給湯熱交換器16の出口と貯湯タンク1の上部とを接続する加熱戻り管、24は加熱往き管22に設けられ貯湯タンク1下部から取り出した湯水を給湯熱交換器16を介して貯湯タンク1上部に循環させる加熱循環ポンプ、25は加熱往き管22に設けられ給湯熱交換器16に流入する湯水の温度を検出する入水温度センサ、26は加熱戻り管23に設けられ給湯熱交換器16から流出する湯水の温度を検出する沸き上げ温度センサである。
27は貯湯タンク1上部の貯湯温度を検出する上部温度センサ、28は中間出湯管6の接続高さよりもわずかに低い高さに設けられ貯湯タンク1中間部の貯湯温度を検出する中間温度センサ、29は貯湯タンク1の最下部付近に設けられ貯湯タンク1下部の貯湯温度を検出する下部温度センサである。
30は給湯温度や各種必要な設定を行うためのリモートコントローラ、31はこのヒートポンプ式給湯装置の作動を制御する制御手段であり、この制御手段31には予め作動を制御するためのプログラムが記憶されていると共に、演算、比較、記憶機能、時計機能を有しているものである。
32は制御手段31に設けられた沸き上げ制御手段で、電気料金単価が安価な所定の時間帯(電力会社の時間帯別電力料金制度における深夜時間帯)にヒートポンプ加熱手段21によって貯湯タンク1内の湯水を沸き上げ開始し、給湯熱交換器16に流入する湯水が所定の沸き上げ終了判定温度を超えたことを下部温度センサ29で検出すると沸き上げ終了するようにしているものである。
夜中の所定の時間帯の開始時刻になると沸き上げ制御手段32はそれまでの給湯負荷量に見合う湯量を沸き上げ開始するべく、圧縮機15と減圧手段17と送風ファン19と加熱循環ポンプ24を駆動開始して貯湯タンク1下部から取り出した湯水を給湯熱交換器16で沸き上げ設定温度まで加熱して貯湯タンク1上部へ戻し、貯湯タンク1上部から沸き上げ設定温度の湯を積層状に貯湯し、下部温度センサ29が所定の沸き上げ終了判定温度を検出すると、沸き上げ運転を終了する。
33は制御手段31に設けられた判断手段で、貯湯タンク1から中温水を出湯しきれたかどうかを判断するもので、朝方の所定の時間帯が終了した時点から夜中の所定の時間帯が開始されるまでの間に中間温度センサ28が中温水とみなせる下限温度あるいはそれよりわずかに低い温度(ここでは例えば30℃)以下を検出すると中温水を出湯しきれたと判断して記憶し、沸き上げ運転の開始または終了とともに記憶内容をリセットするようにしている。
34は制御手段31に設けられた沸き増し制御手段で、貯湯タンク1の所定の高さ位置(ここでは上部温度センサ27の高さ位置)の温度が予め定められた所定温度以下となった場合にヒートポンプ加熱手段21を駆動して貯湯タンク1内に高温の湯を沸き増すよう制御するものである。
35は制御手段に設けられた作動時間積算手段で、朝方の所定の時間帯が終了した時点から夜中の所定の時間帯が開始されるまでの間の1日にヒートポンプ加熱手段21が沸き増し運転で作動する作動時間を積算、記憶し、沸き上げ運転の開始または終了とともに記憶内容をリセットするようにしている。
そして、沸き上げ制御手段32は中温水を出湯しきるように所定の沸き上げ終了判定温度を可変設定するもので、夜中の所定の時間帯が開始されるまでの間に判断手段33が中温水を出湯しきれたと判断できなかった場合は所定の沸き上げ終了判定温度を下げる方向へ可変し、また、作動時間積算手段35で積算する作動時間が所定時間を超えた場合は沸き上げ終了判定温度を上げる方向へ可変するようにしている。
このようにして沸き上げ終了判定温度が上げ下げされて決定されるため、中温水を出湯しきる条件で沸き上げ終了判定温度が安定し、沸かし直す中温水の量を減少できてヒートポンプの加熱効率を向上することができる。
ここで、所定の沸き上げ終了判定温度には上限温度と下限温度が設定され、上限温度としては例えば50℃が設定され、ヒートポンプの加熱効率の過度の低下やヒートポンプ加熱手段21の高圧側の異常圧力上昇を防止しており、下限温度としては給水温度よりも高い30℃が設定され、給水が温度的に多少鈍った水を許容して沸き上げ運転を行えるようにし、ヒートポンプの加熱効率の向上を図っているものである。
また、中温水を出湯しきれたと判断できずに、かつ、沸き増しの作動時間が所定時間を超えた場合は、沸き上げ終了判定温度を上げるようにして、過度な沸き増し運転を行わなせないようにし、電力消費の負荷平準化を図っているものである。
次に、この第1の実施形態において、従来例で説明した第1のシミュレーションと同じ条件、貯湯タンク容量370L、中温水取り出し位置120L、沸き上げ温度70℃固定、給水温度17℃(中間期)、一定の給湯負荷条件(予め定めた給湯パターンで所定の給湯量を給湯する条件)で給湯した際の貯湯タンク内の温度分布を独自にシミュレーションしたものを図2に示す。ここでは、一マスが貯湯タンク容量を略7等分した容量に相当し、図に例示した温度はシミュレーションで導出された温度を5℃単位に丸めた温度で示し、沸き上げ終了判定温度は30℃から開始し、昼間の沸き増しが入らない給湯負荷条件であるため、第1日目は30℃、第2日目は30℃、第3日目は30℃が判定温度となった。
このシミュレーション結果によると、第1日目には沸き上げ運転時に残した中温水を給湯し切り、第2日目の沸き上げ開始時(B)には中温水がない状態で沸き上げ開始でき、さらに、その翌日の第3日目の沸き上げ開始時(D)にも中温水がない状態で沸き上げ開始でき、第3日の沸き上げ終了時(E)においても従来のもの(図5の(E))に比べて中温水の量が少なく、貯湯熱量を従来よりも多くすることができた。
さらに、沸き上げ終了判定温度が低めに推移することとなるため、このシミュレーション結果では、第1日目〜第3日目までいずれも沸き上げ終了判定温度が全て30℃となり、第2日目に50℃となった従来のものよりもヒートポンプ式加熱手段21での加熱効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。ここで、先に説明した第1の実施形態と同一のものは同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
図3において、36は貯湯タンク1内の上部に設けたフロ熱交換器で、浴槽37とフロ循環回路38で浴槽水が循環可能に接続されている。39はフロ循環ポンプ、40は浴槽37からフロ熱交換器36へ戻る浴槽水の温度を検出するフロ温度センサ、41は給湯管11から分岐されてフロ循環回路38へ接続された湯張り管、42は湯張り管41の開閉を行う湯張り電磁弁、43はリモートコントローラ30に設けられ、浴槽37への湯張りに続いて一定時間の保温運転を行わせるフロスイッチである。
44は制御手段31に設けられた沸き増し制御手段で、貯湯タンク1の第1の高さ位置(ここでは中間温度センサ28の高さ位置)の温度が第1の所定温度(例えば30℃)以下となった場合、または、貯湯タンク1の第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置(ここでは上部温度センサ27の高さ位置)の温度が第1の所定温度よりも高い第2の所定温度(例えば60℃)以下となった場合にヒートポンプ加熱手段21で沸き増すように制御するものである。
ここで、第1の所定温度は判断手段33が中温水を出湯しきれたと判断する中温水の下限温度と同一の温度またはそれよりもわずかに低い温度(例えば30℃)であることが好ましく、第2の所定温度はフロ熱交換器36による浴槽水の加熱能力をある程度担保できる温度であることが好ましい。
次に、この第2の実施形態において、従来例で説明した第2のシミュレーションと同じ条件、貯湯タンク容量370L、中温水取り出し位置120L、沸き上げ温度70℃固定、給水温度17℃(中間期)、第1のシミュレーションよりも負荷の大きい一定の給湯負荷条件(予め定めた給湯パターンで所定の給湯量を給湯し、浴槽水を複数回保温運転する条件)で給湯した際の貯湯タンク内の温度分布を独自にシミュレーションしたものを図4にしめす。ここでは、一マスが貯湯タンク容量を略7等分した容量に相当し、図に例示した温度はシミュレーションで導出された温度を5℃単位に丸めた温度で示し、沸き上げ終了判定温度は30℃から開始し、昼間の沸き増しが約75分間入る給湯負荷条件で、作動時間積算手段35による沸き上げ終了判定温度の昇温を行わない条件であるため、第1日目は30℃、第2日目は30℃、第3日目は30℃が判定温度となった。
このシミュレーション結果によると、第1日目の昼間時(B)には沸き上げ運転時に残した中温水を出湯しきるとともに、中間温度センサ28が30℃以下を検出して沸き増し運転を行う。そして、第2日目の沸き上げ開始時(C)には中温水がない状態で沸き上げ開始でき、再度下部温度センサ29が沸き上げ終了判定温度として設定された30℃を検出して沸き上げが終了される(D)。
そして、第2日目の昼間時(E)には第1日目に引き続き沸き上げ運転時に残した中温水を出湯しきることができるとともに、中間温度センサ28が30℃以下を検出して沸き増し運転を行う。そして、第3日目の沸き上げ開始時(F)には中温水がない状態で沸き上げ開始でき、再度下部温度センサ29が沸き上げ終了判定温度として設定された30℃を検出して沸き上げが終了されることとなる(G)。
このように、従来例の第2のシミュレーション結果と比較すると、従来は第2日目の沸き上げ終了時(図6のD)のように、沸き上げ終了判定温度が50℃に上昇するため、第2日目の昼間時(図6のE)に中温水を出湯しきる前に上部温度センサ27が60℃以下を検出して沸き増し運転が行われ、第3日目の沸き上げ開始時(図6のF)には中温水が多く残り、第3日目の沸き上げ終了時(図6のG)での貯湯熱量が少なくなっていたのに対し、第2の実施形態では、第2日目の沸き上げ終了判定温度が第1日目と変わらずに30℃であるため第2日目の昼間時(E)には中温水を出湯しきってから沸き増し運転が行われ、第3日目の沸き上げ開始時(F)には中温水がない状態となり、第3日目の沸き上げ終了時(G)での貯湯熱量を多くすることができた。
さらに、沸き上げ終了判定温度が低めに推移することとなるため、このシミュレーション結果では、第1日目〜第3日目までいずれも沸き上げ終了判定温度が全て30℃となり、第2日目に50℃となった従来のものよりもヒートポンプ式加熱手段21での加熱効率を向上させることができる。
また、第1日目の昼間時(B)、第2日目の昼間(E)など、昼間の時間帯においても貯湯タンク1の上部の貯湯温度を従来のものに比べて高い温度に保つことができるため、フロ加熱能力を高く保つことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、沸き上げ終了判定温度と比較する温度を入水温度センサ25で検知するようにしてもよく、また、沸き上げ終了判定温度の下限温度は固定値のみならず、貯湯タンク1の下部に供給される市水の温度(十分に給湯を行った後に下部温度センサ29で検出する温度)よりも所定値高い温度としてもよく、その場合、より効率の向上に適しかつ給水温度の変動に即した沸き上げ終了判定温度を設定することが可能となる。
また、中温水を出湯しきったかどうかを判定する温度を、沸き上げ終了判定温度よりも予め定めた往って温度だけわずかに低い温度としてもよく、このようにすると、中温水を全て出湯しきることができ、ヒートポンプ加熱手段21の加熱効率をさらに向上させることができる。
1 貯湯タンク
2 給水管
4 上部出湯管
6 中間出湯管
21 ヒートポンプ加熱手段
32 沸き上げ制御手段
33 判断手段
34 沸き増し制御手段
35 作動時間積算手段
36 フロ熱交換器
44 沸き増し制御手段

Claims (5)

  1. 湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク下部に給水する給水管と、前記貯湯タンク上部から出湯する上部出湯管と、前記貯湯タンク中間部から出湯する中間出湯管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ加熱手段と、所定の時間帯に前記ヒートポンプ加熱手段によって前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げ開始し、前記ヒートポンプ加熱手段に流入する湯水が所定の沸き上げ終了判定温度を超えると沸き上げ終了するようにした沸き上げ制御手段と、を備えたヒートポンプ式給湯装置において、前記貯湯タンクから中温水を出湯しきれたかどうかを判断する判断手段を設け、前記判断手段が中温水を出湯しきれなかったと判断した場合に、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を下げるようにしたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク下部に給水する給水管と、前記貯湯タンク上部から出湯する上部出湯管と、前記貯湯タンク中間部から出湯する中間出湯管と、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプ加熱手段と、所定の時間帯に前記ヒートポンプ加熱手段によって前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げ開始し、前記ヒートポンプ加熱手段に流入する湯水が所定の沸き上げ終了判定温度を超えると沸き上げ終了するようにした沸き上げ制御手段と、浴槽の湯水と前記貯湯タンク上部の湯水とを熱交換するフロ熱交換器と、前記貯湯タンクの第1の高さ位置の温度が第1の所定温度以下となった場合、または、前記貯湯タンクの前記第1の高さ位置よりも高い第2の高さ位置の温度が前記第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下となった場合に前記ヒートポンプ加熱手段で沸き増す沸き増し制御手段とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、前記貯湯タンクから中温水を出湯しきれたかどうかを判断する判断手段を設け、前記判断手段が中温水を出湯しきれなかったと判断した場合に、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を下げるようにしたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  3. 所定の時間帯以外での前記ヒートポンプ加熱手段の1日の作動時間を積算する作動時間積算手段を設け、積算時間が所定時間以上となった場合は、前記沸き上げ制御手段は前記沸き上げ終了判定温度を上げるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  4. 前記判断手段は、前記中温水出湯管が接続された高さ付近の前記貯湯タンクの温度が所定の判断温度以下となることで中温水を出湯しきれたと判断するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒートポンプ式給湯装置。
  5. 前記所定の判断温度は前記沸き上げ終了判定温度より一定温度低い温度としたことを特徴とする請求項4記載のヒートポンプ式給湯装置。
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