JP5457870B2 - 締結装置 - Google Patents
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そして、このような締結装置として、複数のソケットを1つの共通のナットランナで順次回転駆動して各ソケットに保持された締付具を締め付けることができるように、締付具を保持するソケットを有する複数のソケット体を支持するホルダと、回転中心線を中心に回転することでソケットを回転駆動して締付具をワークに締め付ける回転係合部を有する1つのナットランナと、基台に支持されると共に回転係合部を前記回転中心線に平行な進退方向に移動させるランナ移動用駆動部材と、ソケット体が1つずつ回転係合部と係合可能な位置に移動するようにホルダを駆動するホルダ用駆動部材とを備える締結装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
例えば、各ソケット体の重心がホルダよりも前進方向(進退方向においてワークに近づく方向である。)寄りに位置する場合には、ホルダを前倒れに傾倒させる傾倒モーメントが作用して、ホルダに傾倒が発生することがある。さらに、ホルダがスラスト軸受により回転可能に支持されている場合には、傾倒モーメントは、該スラスト軸受に偏摩耗を発生させて、ホルダの傾倒の度合いが大きくなることがある。
そして、ホルダの傾倒が発生すると、ナットランナの回転係合部とソケット体との係合が円滑に行われなくなることや、締付具(例えば、ボルト)を保持するソケットを回転駆動するナットランナの回転係合部の回転中心線に対してワークのワーク側締付部(例えば、ネジ孔またはナット)の位置がずれることになるために、締付具とワーク側締付部との合致が困難になることがあり、締結装置による作業効率の低下を招来する。
さらに、各ソケット体がホルダから前進方向に延びている長さが長いほど、傾倒モーメントは大きくなり、しかもホルダの傾倒に起因するソケットに保持された締付具とワーク側締付部との間の位置ズレが大きくなって、締付具とワーク側締付部との合致は一層困難になる。
そして、本発明は、さらに、締結装置の使用範囲の拡大を図ることを目的とする。
また、回転係合部をソケット体との係合状態および係合解除状態にするため、およびソケット体に保持された締付具をワーク側締付部に当接させるために、ランナ移動用駆動部材は、回転係合部を進退方向に移動させると共に、該回転係合部を介してソケット体をホルダに対して前進方向に移動させればよいので、複数のソケット体が支持されたホルダおよびホルダ用駆動部材を一緒に進退方向または前進方向に駆動する場合に比べて、ランナ移動用駆動部材の駆動力を小さくできる。この結果、ランナ移動用駆動部材を小型・軽量化でき、ひいては締結装置を小型・軽量化できる。
これによれば、ホルダに支持された複数のソケット体のうちで、回転係合部と係合状態にあるソケット体のみが、係合解除状態にある残りのソケット体よりも前進方向に突出するため、係合解除状態のソケット体とワークとの干渉の回避が容易である。この結果、締結装置を使用する際のワークの形状による制約が減少して、締結装置の使用範囲を拡大できる。
これによれば、回転係合部は、係合状態にあるソケット体を、弾発部材の弾発力に抗して前進方向に移動させるので、傾倒モーメントを減少させるためのランナ移動用駆動部材による駆動力は、弾発部材の弾発力の形でホルダに作用する。この結果、弾発部材の弾発係数を変更するなどすることで、弾発部材により、傾倒モーメントを減少させる駆動力の大きさの調整が容易になる。
また、前進方向に移動する回転係合部に対して、ソケット体が弾発部材の弾発力で後退方向に付勢されていることから、弾発部材の弾発力を利用してソケット体を回転係合部に係合させることができるので、締付具が当接するワーク側締付部からの反力を利用することなく、したがって回転係合部とソケット体とが係合する際にワークに荷重をかけることなく、回転係合部とソケット体とを係合状態にすることができる。この結果、回転係合部とソケット体との係合がワークとは無関係に行われるので、剛性が低いワークに対しても締結装置を使用することが可能になって、締結装置の使用範囲を拡大できる。
これによれば、ソケットに保持された締付具がワーク側締付部に当接したとき、緩衝部材が変形することにより、締付具とワーク側締付部との当接状態を維持しながら、ボルトがワークに加える衝撃を極力小さくできるので、該ワークの変形の発生を防止できる。この結果、剛性が低いワークに対しても締結装置を使用することが可能になって、締結装置の使用範囲を拡大できる。
これによれば、1つのホルダに支持される複数のソケット体のソケットにそれぞれ保持される複数の締付具が同一である場合または異なる場合にも、必要となる締付具の種類に応じて、回転係合部と係合可能な回転伝達部材を交換することなく、ソケットのみを交換すればよい。この結果、ソケット体が保持する締付具を簡単に変更できるので、締結装置による締結作業の効率が向上して、生産性を向上させることができる。
そして、本発明によれば、さらに、締結装置の使用範囲の拡大が可能になる。
図1を参照すると、本発明が適用された締結装置1は、車両の製造ラインで使用され、ワーク2(図5参照)としての車両において、その構成部品同士を締結するために使用される。
ここで、ロボット3、および、締結装置1のランナ移動用駆動部材60のエアシリンダ61、ソケット支持機構20の電動モータ23aおよびナットランナ50の電動モータ52(図4参照)は、コンピュータを備える制御装置(図示されず)により締結作業に必要な作動が制御される。
また、前進方向は、進退方向においてワーク2のワーク側締付部2cに近づく方向であるとし、後退方向は、前進方向とは反対方向で、進退方向においてワーク側締付部2cから遠ざかる方向であるとする。
進退方向で第1ベース12寄りの端部で第1ベース12に固定される第2ベース13には、ランナ移動用駆動部材60が固定されて支持され、さらにランナ移動用駆動部材60のスライド台62を進退方向に平行に移動可能に案内する案内部材としての上下方向に離隔した1対の案内レール13a(図2参照)が設けられる。可動支持部材としてのスライド台62には、ナットランナ50が固定されて支持される。
ナットランナ50がエアシリンダ61により駆動されない休止位置(図2,図4に示される位置である。)を占めるとき、回転軸54は、第1ベース12に設けられた貫通孔12a(図4参照)内に位置して、第1ベース12を貫通している。ナットランナ50が前記休止位置を占め、かつ各ソケット体30が後記する初期位置を占めるとき、両嵌合部35,55は、進退方向で所定距離の空隙Gが形成されるように離隔している。
このため、エアシリンダ61は、回転軸54が前進方向に移動することにより、後記作動可能位置にある1つのソケット体30である作動ソケット体30Aと回転軸54とが互いに係合した係合状態(以下、単に「係合状態」という。)になるように、および、回転軸54が後退方向に移動することにより、作動ソケット体30Aを含む各ソケット体30と回転軸54とが互いの係合が解除された係合解除状態(以下、単に「係合解除状態」という。)になるように、回転軸54を進退方向に駆動する。そして、回転軸54は、係合状態にあるときソケット31を回転駆動する。
ホルダ用駆動部材22は、回転軸54の嵌合部55との係合が可能な前記作動可能位置まで各ソケット体30が移動するようにホルダ21を駆動して回転させる。圧縮コイルバネからなる戻しバネ28は、ソケット体30の外筒33の外周側に配置される。
ここで、前記作動可能位置は、設計上、回転中心線Lnと、ソケット31の回転中心線Lsとが一致する位置である。また、ホルダ21は、進退方向で回転軸54およびソケット31の間に配置される。
ソケット取付体32は、ホルダ21に設けられた支承部としての円筒状の案内筒29に摺動可能に嵌合する基部としての円筒状の外筒33と、該外筒33に回転可能に支持される回転伝達部材としての回転伝達軸34と、外筒33の内周側に配置されて回転伝達軸34を回転可能に支持する軸受36a,36bと、回転伝達軸34の外周側に配置された緩衝部材としての緩衝用弾性部材である緩衝バネ37とを有する。
ソケット31は回転伝達軸34と一体に回転するように回転伝達軸34に、結合手段としてのネジ結合により固定される。そして、各ソケット体30において、ソケット31以外の構成部材であるソケット取付体32は、全てのソケット体30に関して同一構造を有する共通の構成部材であり、全てのソケット体30において互換性がある。
戻しバネ28は、進退方向で案内筒29および外筒33との間に配置されて、その弾発力であるバネ力により進退方向に移動可能なソケット体30を後退方向に付勢して、後退方向で最も後退した位置である初期位置に移動させる。
図6を併せて参照すると、この初期位置は、ホルダ21に設けられた1対の板状の当接部41(図3参照)に、外筒33に設けられた1対の後退側ストッパ42が当接することにより規定される。該1対のストッパ42は、外筒33の外周面に回転中心線Lnを挟んで対向して設けられた1対の切欠き部44の前進方向側の段部44aにより構成される。後退側ストッパ42により、進退方向での第1伝達軸34aと回転軸54と間の空隙Gの前記所定距離が設定される。
また、各切欠き部44の後退方向側の段部44bは、進退方向で対向する当接部41と当接することにより、前進方向で最も前進した位置である最大前進位置を規定する前進側ストッパ43を構成する。
第1,第2伝達軸34a,34bの回転中心線は、設計上、ソケット31の回転中心線Lsに一致する。
各軸受36a,36bおよび摺動部であるセレーション結合部34cは潤滑剤により潤滑されていてもよく、例えばソケット体30の外部から潤滑油が供給されてもよい。また、第1,第2軸受36a,36bは滑り軸受であってもよい。
なお、ホルダ21に支持された前記所定数のソケット体30に保持される締付具は、この例のように同種類の締付具としてのボルト4において、全てが互いに形状の異なる場合のほかに、2つ以上が同一の形状であってもよく、またボルト4とは異なる種類の締付具(例えば、ナット)であってもよい。
また、保持部31bは、ボルト4の保持安定性を高めるために、保持部材を有していてもよい。そして、ボルト4が磁性材料で形成されている場合、該保持部材は磁石である。
駆動軸25および収納筒26は、進退方向で第1ベース12とホルダ21との間に形成された空間に配置される。なお、収納筒26および外筒33は、軽量化のために合成樹脂により形成されてもよい。
駆動軸25の先端部は、ホルダ用駆動部材22におけるホルダ21との結合部25aとして、複数のボルト5によりホルダ21に結合されて固定される。
駆動軸25の回転中心線Laは、設計上、ホルダ21の回転中心線であるホルダ中心線Lhでもあり、かつ回転中心線Ln,Lsに平行である。
そして、前記特定位置は、回転中心線Lnが、結合部25aおよびホルダ中心線Lhよりも下方に位置し、かつ、作動ソケット体30Aが、ホルダ中心線Lhを含むと共に上下方向に平行な特定平面Pを交わる位置にあるときの位置であり、より好ましくは回転中心線Lnが特定平面P上にほぼ位置するときの位置である。
また、傾倒モーメントMを減少させるこの駆動力は、ホルダ21に傾倒が生じている場合は、該傾倒を矯正し、または傾倒の度合いを減少させ、ホルダ21に傾倒が生じていない場合は、傾倒モーメントMとは反対方向の反モーメントによるホルダ21の傾倒を生じさせない大きさに設定される。
ロボット3によりボルト4の供給を受ける受給位置に位置決めされた締結装置1に対して、ボルト4を供給する供給用ロボット(図示されず)により、各ソケット体30のソケット31に適合する所定のボルト4が供給されて、該ボルト4が各ソケット31の保持部31bに保持される。
次いで、搬送装置により所定の締結作業位置に位置決めされたワーク2に対応して、ロボット3により締結装置1が締結作業位置に位置決めされる。
この状態で、ホルダ用駆動部材22の電動モータ23aが作動してホルダ21が回転駆動され、3つのソケット体30の1つが作動ソケット体30Aとして前記作動可能位置を占める。このとき、回転軸54の嵌合部55と作動ソケット体30Aの嵌合部35とが回転中心線Ln上で対向する位置にある。
さらに、第1,第2伝達軸34a,34bがセレーション結合部34cで結合されていることにより、ボルト4とワーク側締付部2cとの当接時に、第1伝達軸34aに対して第2伝達軸34bおよびソケット31が緩衝バネ37のバネ力に抗して後退方向に移動することが可能であることから、ボルト4とワーク2のワーク側締付部2cとの当接に起因する衝撃が緩和される。
その後、前記制御装置により、ナットランナ50の締付トルクが検出されて、ボルト4の締付が終了したと判定されると、電動モータ52が停止して、エアシリンダ61により駆動された回転軸54が後退方向に移動する過程で、戻しバネ28の付勢力により作動ソケット体30Aが初期位置に戻り、次いで、ナットランナ50の回転軸54の嵌合部55と作動ソケット体30Aの第1伝達軸34aの嵌合部35とが係合解除状態になった後、ナットランナ50が前記休止位置に戻る。
そして、締結装置1が保持するボルト4が全て使用された後、前記供給用ロボットにより、各ソケット体30のソケット31に新たにボルト4が供給されて、締結装置1による締結作業が終了するまで同様の工程が行われる。
締結装置1のソケット支持機構20は、基台10に支持されると共に回転係合部である回転軸54との係合が可能な作動可能位置まで各ソケット体30が移動するようにホルダ21を駆動するホルダ用駆動部材22を備え、ランナ移動用駆動部材60は、係合状態にある回転軸54を前進方向に移動させることにより、ソケット体30をホルダ21に対して前進方向に移動させてボルト4をワーク側締付部2cに当接させ、ナットランナ50の回転軸54は、ホルダ用駆動部材22におけるホルダ21との結合部25aに対して特定位置に配置され、前記特定位置は、係合解除状態にある全てのソケット体30の重量により結合部25aを中心としたホルダ21の傾倒を生じさせる傾倒モーメントMを、ランナ移動用駆動部材60が係合状態の回転軸54を前進方向に移動させる駆動力により減少させる位置である。
この構造により、ホルダ21に支持される全てのソケット体30の重量によりホルダ21の傾倒を生じさせる傾倒モーメントMは、ランナ移動用駆動部材60が作動ソケット体30Aと係合状態にある回転軸54を前進方向に移動させる駆動力により減少するので、ホルダ21の傾倒を矯正または傾倒の度合いを低減できる。この結果、回転軸54およびソケット31の回転中心線Ls上からのワーク側締付部2cの位置ズレを小さくできることから、ソケット31に保持されたボルト4とワーク側締付部2cとを合致させることが容易になるので、ボルト4の締付作業への移行が効率よく行われて、締結装置1による締結作業の効率が向上する。
また、回転軸54をソケット体30との係合状態および係合解除状態にするため、およびソケット体30に保持された締付具であるボルト4をワーク側締付部2cであるワーク側締付部2cに当接させるために、ランナ移動用駆動部材60は、回転軸54を進退方向に移動させると共に、該回転軸54を介してソケット体30をホルダ21に対して前進方向に移動させればよいので、複数のソケット体30が支持されたホルダ21およびホルダ用駆動部材22を一緒に進退方向または前進方向に駆動する場合に比べて、ランナ移動用駆動部材60の駆動力を小さくできる。この結果、ランナ移動用駆動部材60を小型・軽量化でき、ひいては締結装置1を小型・軽量化できる。
また、前進方向に移動する回転軸54に対して、回転伝達軸34が戻しバネ28のバネ力で後退方向に付勢されていることから、戻しバネ28のバネ力を利用して回転伝達軸34を回転軸54に係合させることができるので、ボルト4が当接するワーク側締付部2cが設けられたワーク2からの反力を利用することなく、したがって回転軸54とソケット体30とが係合する際にワーク2に荷重をかけることなく、回転軸54とソケット体30とを係合状態にすることができる。この結果、回転軸54とソケット体30との係合がワーク2とは無関係に行われるので、剛性が低いワーク2またはワーク側締付部2cに対しても締結装置1を使用することが可能になって、締結装置1の使用範囲を拡大できる。
この構造により、ソケット31に保持されたボルト4がワーク側締付部2cに当接したとき、緩衝部材が変形することにより、ボルト4とワーク側締付部2cとの当接状態を維持しながら、ボルト4がワーク2に加える衝撃を極力小さくできるので、該ワーク2の変形の発生を防止できる。この結果、剛性が低いワーク2またはワーク側締付部2cに対しても締結装置1を使用することが可能になって、締結装置1の使用範囲を拡大できる。
締付具はネジ部品であるナットであり、ワーク側締付部はボルトであってもよい。
所定数は、2または4以上の整数であってもよい。
取付部11が取り付けられる前記支持部材は、ロボット以外の部材であってもよい。
回転中心線Ln,Ls,Laおよび進退方向は、水平面に対して傾斜していてもよい。
ホルダ21の傾倒は、前倒れ以外の傾倒でもよく、例えば、図5において反時計方向に傾倒する後倒れでもよい。この場合、前記特定位置は、結合部25aおよびホルダ中心線Lhよりも上方の位置であり、好ましくは、回転中心線Lnが、結合位置およびホルダ中心線Lhよりも上方に位置し、かつ前記特定平面P上にほぼ位置するときの位置である。
ホルダ用駆動部材は、ホルダを、上下方向に往復動させるもの、または上下方向に往復動および回動させるものであってもよい。
ホルダ21に支持される複数のソケット体30において、少なくとも1つのソケット体30が進退方向での長さが異なる接続軸31aを有していてもよく、その場合には、全てのソケット体30が係合解除状態にあるとき、少なくとも1つのソケット体30の保持部31bの、前進方向での位置が異なる。
各駆動部のアクチュエータとして、電磁気式、油圧式などの液圧式など、任意の構造のアクチュエータを使用することができる。
2 ワーク
10 基台
20 ソケット支持機構
21 ホルダ
22 ホルダ用駆動部材
28 戻しバネ
30 ソケット体
31 ソケット
34 回転伝達軸
37 緩衝バネ
50 ナットランナ
60 ランナ移動用駆動部材
Ln 回転中心線
Lh ホルダ中心線
M モーメント
Claims (5)
- 基台と、締付具を保持するソケットをそれぞれ有する複数のソケット体を支持するホルダを備えるソケット支持機構と、回転中心線を中心に回転すると共に前記ソケットを回転駆動して前記締付具をワークのワーク側締付部に締め付ける回転係合部を有する1つのナットランナと、前記基台に支持されると共に前記回転係合部を前記回転中心線に平行な進退方向に移動させるランナ移動用駆動部材とを備える締結装置において、
前記ソケット支持機構は、前記基台に支持されると共に前記回転係合部との係合が可能な作動可能位置まで前記各ソケット体が移動するように前記ホルダを駆動するホルダ用駆動部材を備え、
前記ランナ移動用駆動部材は、前記回転係合部が前記進退方向において前記ワークに近づく前進方向に移動することにより、前記回転係合部と前記作動可能位置にある前記ソケット体とが互いに係合した係合状態となるように、および、前記回転係合部が前記進退方向において前記ワークから遠ざかる後退方向に移動することにより、前記回転係合部と前記ソケット体とが互いの係合が解除された係合解除状態になるように、前記回転係合部を駆動し、
前記回転係合部は、前記係合状態にあるとき前記ソケットを回転駆動し、
前記ランナ移動用駆動部材は、前記係合状態にある前記回転係合部を前記前進方向に移動させることにより、前記ソケット体を前記ホルダに対して前進方向に移動させて前記締付具を前記ワーク側締付部に当接させ、
前記回転係合部は、前記ホルダ用駆動部材における前記ホルダとの結合部に対して特定位置に配置され、
前記特定位置は、前記係合解除状態にある前記複数の前記ソケット体の重量により前記結合部を中心とした前記ホルダの傾倒を生じさせるモーメントを、前記ランナ移動用駆動部材が前記係合状態の前記回転係合部を前進方向に移動させる駆動力により減少させる位置であることを特徴とする締結装置。 - 前記係合状態にある前記ソケット体は、前記ランナ移動用駆動部材に駆動されて、前記係合解除状態にある前記ソケット体よりも前進した位置に移動することを特徴とする請求項1記載の締結装置。
- 前記ソケット支持機構は、前記係合解除状態にある前記ソケット体を前記後退方向で最も後退した位置である初期位置に移動させる戻し用弾発部材を備え、
前記ランナ移動用駆動部材により駆動されて移動する前記回転係合部は、前記係合状態にある前記ソケット体を、前記弾発部材の弾発力に抗して前記前進方向に移動させることを特徴とする請求項1または2記載の締結装置。 - 前記ソケット体は、前記回転係合部と前記係合状態および前記係合解除状態になる第1伝達部材と、前記第1伝達部材と一体に回転すると共に前記第1伝達部材に対して前記進退方向に移動可能な第2伝達部材と、前記第1伝達部材と前記第2伝達部材の間に配置された緩衝用弾性部材とを備え、
前記ソケットは前記第2伝達部材に設けられ、
前記第2伝達部材は、前記締付具が前記ワーク側締付部に当接したとき、前記緩衝用弾性部材を変形させて前記第1伝達部材に対して前記後退方向に移動可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の締結装置。 - 前記各ソケット体は、前記回転係合部と前記係合状態および前記係合解除状態になる同一構造の回転伝達部材を備え、
前記回転伝達部材には、前記締付具の形状または種類に応じて異なる前記ソケットが着脱可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の締結装置。
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