JP5456526B2 - 自動二輪車の制動装置 - Google Patents
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Description
この機構はブレーキ操作終了時にブレーキの引きずりが生じることを防止して良好なブレーキフィーリングを得ることを目的としている。
しかしながら、ブレーキ操作を伴ってコーナリングを行う際は、減速終了後即座にブレーキをリリースするのではなく、ブレーキの入力レベルを徐々に緩めていくことにより、フロントサスペンションの伸び上がり緩やかになるようにコントロールすることで旋回性が向上する場合がある。
図3は制動時におけるフロントサスペンションのストロークの変化とキャリパにおけるキャリパシリンダの圧力変化の関係を示し、横軸はコーナリング走行における制動の開始タイミングと終了タイミングおよび制動時間を、縦軸はキャリパにおけるキャリパシリンダの圧力すなわちキャリパ圧及びフロントサスペンションのストローク量を示す。
ブレーキ操作レバーを即座に解放すると、細い2点鎖線Aで示すように、キャリパ圧は開始時t1からその短時間後のt3までの間で急激に減少して0になる。ストローク量も細い1点鎖線Bで示すように、t1からt2(t2<t3)までの間で急激に減少して0になる。すなわちフロントサスペンションの沈み込みが急速に解消されることになる。
前記減速度算出手段(14)によって算出される減速度が0より大きく、
ブレーキの操作量変化率が所定の割合を上回ってブレーキ操作量が減じられたときに、
前記液圧制御手段(12)によってブレーキ作動部への液圧をブレーキ操作量による制動力よりも大きくするように液圧コントロールすることを特徴とする。
前記減速度算出手段(14)によって算出される減速度が所定値より大きいときに、
ブレーキ操作量が減じられたタイミングから所定時間、前記液圧制御手段(12)によってブレーキ作動部(7)への液圧を徐々に減少させて、ブレーキ操作による圧力低下を抑制するように液圧コントロールすることを特徴とする。
これにより、例えば、コーナリング中にブレーキを即座に解放しても、液圧ブレーキの制動力が維持されるので、フロントサスペンションの伸長が緩やかになるようにコントロールすることができる。
自動二輪車のブレーキ装置は、前輪Wfを制動する前輪制動部2と、後輪Wrを制動する後輪制動部3とから構成される。
圧力制御部12には連通路11を開閉自在に絞る弁13が設けられる。弁13はコントロールユニット14に接続されており、コントロールユニット14は、キャリパシリンダ8に対する加圧状態にて、弁13を閉弁させることにより連通路11を絞るとキャリパシリンダ8における作動液の圧力降下を緩慢とし、弁13を開弁させることによってキャリパシリンダ8における作動液の圧力を減少させる。
また、連通路11におけるキャリパ圧センサ18及びマスタシリンダ圧センサ19で液圧を検出するので、マスタシリンダ6と液圧モジュレータ25間のマスタシリンダ圧を検出するだけでブレーキ操作量を検出できるようになり、簡単な構成でブレーキ操作量を検出できようになる。
また、横Gセンサ、車体角センサ、ジャイロセンサ、ハンドル操作角等のコーナリングを検出できるセンサにより、現在の走行状態がコーナリング走行であるか、それ以外の走行であるかを判別する。
このブレーキ液圧制御では、連通路11と圧力制御部12との接続部を開閉する弁13を閉又は開度を小さくする。これにより、連通路11の通路面積が絞られるため、
ブレーキの操作量変化率が所定の割合を上回ってブレーキ操作量が減じられたときに、
前記液圧制御手段によってブレーキ作動部への液圧をブレーキ操作量による制動力よりも大きくするように液圧コントロールすることによってキャリパシリンダ8の圧力降下を緩慢にする。
すなわち、時間t1にて、ライダーがブレーキ操作レバー5を解放して制動を停止すると、同時にブレーキ液圧制御が開始される。このとき、キャリパ圧はまずCP3からCP4まで急降下するが、これは制御開始条件を検知するまでのタイムラグによるものであり、この圧力降下は僅かであるため、フロントサスペンションのストローク量変化にあまり影響しない。
減速度αが所定値Aよりも大きいとき、コントロールユニット14は、減速中であると判定し、ステップS13に進んで上述の液圧ブレーキ制御をONとし、ブレーキ液圧制御を実行する。つまり、この制御では、ライダーのブレーキ操作量の変化率、すなわちマスタシリンダ圧減少率ΔPmと、マスタシリンダ圧許容減少率ΔPLとの関係を考慮せず、減速度が所定値Aを超える場合はステップS13に進んでブレーキ液圧制御を一律に実行する。
キャリパシリンダ8、マスタシリンダ6を含めた連通路11の容積を実質的に減少させ、容積の減少により、連通路11の圧力の保持ないし連通路の圧力低下を抑制する。
したがって、実施形態2の場合も旋回半径が小さなままでコーナリングを行うことができる。しかも、実施形態1の場合と異なり、液圧制御を一律に開始するので、タイムラグの発生を防止できる。
ステップS14では、コントロールユニット14がによって、スロットル開度Thが所定値TAよりも大きいか否かを判定する。判定の結果、所定値TAよりもスロットル開度が大きいときは、コントロールユニット14は、コーナーの立ち上がりとなり加速に移行したものと判定して、ブレーキ液圧制御をOFFとし、弁13の開弁により圧力制御部12と連通路11とを連通する。その結果、加速走行の際のブレーキの引きずりが防止される。
図5は、圧力制御部として液圧モジュレータを設けた自動二輪車の制動装置を示す概略構成図である。ブレーキ制御装置は、コントロールユニット14に接続された液圧モジュレータ25が制御されることにより最適な制動力を得る。液圧モジュレータ25はアンチロックブレーキシステム(ABS)をなしている。
通常時には、リターンスプリング36の弾発力によってクランクピン32は予め設定された上限位置に保持され、このクランクピン32に装着されたカムベアリング35がエキスパンダピストン37を押し上げた状態で維持されている。これにより、カットバルブ13aがエキスパンダピストン37によって押し上げられ、入力ポート39と出力ポート40とが連通される。
減速操作を伴ったコーナリング走行の場合、コントロールユニット14は、ABS制御に代わり本制御を実行する。コーナリング走行か否かの判定は、前述したように、横Gセンサ等により判定する。
Claims (5)
- 車速を検出する車速検出手段(17)と、検出された車速に基づいて車輪減速度を求める減速度算出手段(14)と、フロントサスペンション(1)に軸支される前輪のブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段(19)と、ブレーキ操作量に応じて車輪に制動力を与えるブレーキ作動部(7)と、ブレーキ作動部(7)へ所定の液圧を付与する液圧制御手段(12)を備える自動二輪車のブレーキ装置において、
前記減速度算出手段(14)によって算出される減速度が0より大きく、
ブレーキの操作量変化率が所定の割合を上回ってブレーキ操作量が減じられたときに、
前記液圧制御手段(12)によってブレーキ作動部への液圧をブレーキ操作量による制動力よりも大きくするように液圧コントロールすることを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。 - 車速を検出する車速検出手段(17)と、検出された車速に基づいて車輪減速度を求める減速度算出手段(14)と、フロントサスペンション(1)に軸支される前輪のブレーキ操作量を検出するブレーキ操作量検出手段(19)と、ブレーキ操作量に応じて車輪に制動力を与えるブレーキ作動部(7)と、ブレーキ作動部へ所定の液圧を付与する液圧制御手段(12)を備える自動二輪車のブレーキ装置において、
前記減速度算出手段(14)によって算出される減速度が所定値より大きいとき、
ブレーキ操作量が減じられたタイミングから所定時間、前記液圧制御手段(12)によってブレーキ作動部(7)への液圧を徐々に減少させて、ブレーキ操作による圧力低下を抑制するように液圧コントロールすることを特徴とする自動二輪車のブレーキ装置。 - ブレーキ操作手段(5)により液圧を発生して前記液圧制御手段(12)へ接続するマスタシリンダ(6)を備え、前記ブレーキ操作量検出手段(19)により検出されるブレーキ操作量は、前記ブレーキ操作手段(5)により作動するマスタシリンダ(6)と前記液圧制御手段(12)間のマスタシリンダ圧であることを特徴とする請求項1又は2に記載した自動二輪車のブレーキ装置。
- スロットル開度が所定開度以上になったときに前記液圧コントロールを終了させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載した自動二輪車のブレーキ装置。
- 前記液圧制御手段(12)は、アンチロックブレーキ制御用の液圧モジュレータ(25)であることを特徴とする請求項3に記載した自動二輪車のブレーキ装置。
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