JP5456104B2 - ホイールセットを装備するモジュールを備える時計ムーブメント - Google Patents

ホイールセットを装備するモジュールを備える時計ムーブメント Download PDF

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Description

本発明はモジュールを備える時計ムーブメントに関する。モジュールは第1のホイールセットを装備し、第1のホイールセットはモジュールが装着される基盤上で枢動する第2のホイールセットとかみ合う。具体的には、本発明はプラットフォーム脱進機を含む時計ムーブメントに関する。プラットフォーム脱進機はモジュールを形成し、モジュール内に脱進機、つまり、ばねテンプ、アンクルおよびがんぎ車セットが配置される。このがんぎ車セットは脱進機板およびがんぎかなから構成される。がんぎかなは、完成したムーブメントにおいて、プラットフォーム脱進機が固定されている地板に装着される輪列のホイールとかみ合う。
垂直移動によって、モジュールの第1のホイールセットは基盤で枢動する第2のホイールセットとかみ合うことができるが、この垂直運動によって、モジュールを時計ムーブメントの基盤、具体的には地板に固定する際に特に問題がない場合は、モジュールは、一般的に、基盤に加工、または配置した2つの脚(またはピン)によって配置される。この2つの脚(またはピン)はモジュールの板またはバーに加工されたそれぞれの穴を貫通する。モジュールを配置した後に、モジュールを少なくとも1つのねじによって基盤に固定する。様々なエボーシュの脚、穴ならびに第1のホイールセットおよび第2のホイールセットの軸受の製作公差を考慮すると、モジュールの配置は概略となり、第1のホイールセットと第2のホイールセットの中心の距離には大きな変動がある。これによって、時計ムーブメントの歩度という実際の問題が生じる。なぜなら、第1のホイールセットおよび第2のホイールセットの連動が最適でない場合は、効率が低下し、変動しやすくなるからである。テンプの振り角は一般的に減少するため、時計の歩度の正確さに影響する。この点から、輪列とプラットフォーム脱進機出爪(exit)との間のかみ合いが正確および精密であることが特に重要である。
一般的には、モジュールを単純な垂直移動によって配置することは不可能である。この特定の問題の解決策の1つは、特許文献1および特許文献2に記載されている。上記特許文献では、次のように垂直移動を行うことによってプラットフォーム脱進機を組み立てることを提示している。プラットフォーム脱進機のガイド穴を、地板の1つの脚(内部ねじ付き円筒または固定ねじ用のピン)の上に配置し、プラットフォーム脱進機が脚の周りを回転することができるようにする。次に、プラットフォーム脱進機およびムーブメントの残りの部分のそれぞれの2つの部分がお互いに当接するまで、プラットフォーム脱進機を回転する。特許文献1では、プラットフォーム脱進機のカラム(ピン)はバーの側壁に当接する。バーの側壁では4番車セットが枢動する。がんぎかなは4番車セットとかみ合わなければならない。特許文献2では、プラットフォーム脱進機の板の1つの区域は、地板に装着されるバーに当接する。どちらの事例でも、がんぎかなおよび4番車の中心の距離が変動するという様々な製作公差の問題は、解決されないままである。
図1から図3はムーブメントを示す。ムーブメントにおいて、上記技法にしたがってプラットフォーム脱進機2を地板4に装着する。がんぎ車セット6を、テンプ12と同様に、プラットフォーム脱進機の下部板8および上部バー10の間に枢着する。図1では、プラットフォーム脱進機を脚または、図示するように、内部がねじ状の円筒16上に装着する。プラットフォーム脱進機は円筒16の周りを回転して、水平回転を経て、図2および図3に示す最終位置に移動することができる。この最終位置において、がんぎ車セットのかな18は地板に装着された輪列のホイール14とかみ合う。プラットフォーム脱進機を最終位置に保持するために、2つのねじを設ける。第1のねじを円筒16にねじ込み、第2のねじを上部バー10の円錐穴22を貫通して、地板のねじ穴20にねじ込む。それぞれプラットフォーム脱進機内および地板上のがんぎ車セットおよびホイール14の組立公差は、正確な所定の中心の距離を得ることが不可能であることを意味する。さらに、地板上にプラットフォーム脱進機を組み立てることは大きな公差を有し、それによって問題がかなり大きくなる。したがって、かな18の歯構成をホイール14の歯構成に正確に挿入することが確定できず、変動しやすく制御不能な性質を有し、脱進機の作動に悪い影響を与える。
一般的には、モジュールがモジュール内を枢動する少なくとも第1のホイールセットを備える明確な部分を形成し、モジュールが時計ムーブメント基盤上に配置され、第1のホイールセットが基盤上を枢動する第2のホイールセットとかみ合わなければならないとき、第1のホイールセットと第2のホイールセットの中心の距離は最適な中心の距離の周辺で変動するという事実に関連する問題が生じる。この問題は、時計ムーブメントの適切な動作に影響する。実際に、第1のホイールセットと第2のホイールセットとの連動は、特に、ここで提供するモジュール構成の場合は、製作公差が多くなると悪化する。したがって、所定の中心の距離を得ることは困難である。
スイス特許第578203号/米国特許第3,802,183号 スイス特許第581342号/米国特許第3,945,197号
本発明の目的は、モジュール構造において、中心の距離が無作為に変動するという上記の問題を克服することである。
したがって、本発明はモジュールを含む時計ムーブメントと、モジュールを基盤上に配置する手段に関する。モジュールは第1のホイールセットを装備し、第1のホイールセットは、モジュールが装着される基盤上で枢動する第2のホイールセットとかみ合う。配置手段はカムによって形成され、カムの輪郭/周辺部の少なくとも大部分はアルキメデスの螺旋または最適なアルキメデスの螺旋を形成する。カムが上記アルキメデスの螺旋または上記最適なアルキメデスの螺旋の幾何学的中心の周りを回転するとき、カムが第1のホイールセットと第2のホイールセットとの間の中心の距離を調節できるように、上記カムを配置する。カムを較正することが好ましい。
本発明はまた、第1の時計ホイールセットと第2の時計ホイールセットとの間の中心の距離を調整する方法に関する。第1の時計ホイールセットはモジュールに枢着され、モジュールは、装着される基盤に対して、幾何学的な軸の周りを回転することができ、第2の時計ホイールセットは上記基盤上を枢動する。本方法の本ステップは付属の請求項6で提示する。
本発明の具体的な実施例では、モジュールはプラットフォーム脱進機であり、第1のホイールセットはがんぎかなであり、第2のホイールセットは、基盤を形成する地板上に装着される輪列のホイールである。
本発明のその他の具体的な特徴は、発明を実施するための形態において以下に提示する。
本発明を、非限定例として提示した添付図を参照して以下に説明する。
ムーブメント上にプラットフォーム脱進機が装着され、プラットフォーム脱進機はムーブメントにおいて最初の組立位置にある、従来技術のムーブメントの上面図である。 プラットフォーム脱進機が最終位置にある、図1のムーブメントの上面図である。 図2のIII−IIIの線に沿った切断図である。 本発明によるプラットフォーム脱進機を装着した時計ムーブメントで、上記プラットフォーム脱進機が初期位置にある時計ムーブメントの実施例の部分的な概略上面図である。 本発明に係る時計のムーブメントで上記プラットフォーム脱進機が中間組立位置にある実施例を示す図であって、図4と類似する図である。 本発明に係る時計のムーブメントで上記プラットフォーム脱進機が最終組立位置にある実施例を示す図であって、図4と類似する図である。
上記タイプの時計ムーブメントは図1から図3を参照して概略的に説明するが、図4から図6を参照して本発明に組み込まれる。時計ムーブメント30を部分的に示す。地板4とバー34との間に枢着される4番車32を一方に示し、がんぎ車セットを含むプラットフォーム脱進機36を他方に示すが、がんぎ車セットのうちがんぎかな18のみを図示する。これは本発明を説明するためには十分である。
本方法の第1の実施では、モジュール36に枢着される第1の時計ホイールセット18と、基盤上を枢動する第2の時計ホイールセット32との間の中心の距離Lを調整する。モジュール36は基盤4に装着され、基盤4に対して幾何学的な軸38の周りを回転することができる。カム40を基盤上に配置し、カム40の周辺部42の少なくとも大部分は、アルキメデスの螺旋または最適なアルキメデスの螺旋を形成する。本方法は次のステップを含む。
A)モジュール36、具体的にはプラットフォーム脱進機を、初期位置において(図1)基盤4上に装着するステップであって、この初期位置では第1のホイールセットおよび第2のホイールセットはかみ合わないため、プラットフォーム脱進機を基盤に対して固定する前に、必要に応じて、プラットフォーム脱進機は幾何学的な軸38の周りを回転することができ、そのため、モジュールの第1の外側面48は、カム40がそれ自体の上で、具体的には、上記カムのスロット44に挿入したドライバを用いて回転するとき、上記幾何学的な軸から距離を置いて、一定の角距離で上記カムに当接することができ、カムはアルキメデスの螺旋または最適なアルキメデスの螺旋の中心に位置する真46上に摩擦装着されるステップと、
B)第1のホイールセット18の歯構成50が、第2のホイールセット14の歯構成52を貫通し、上記第2のホイールセットに当接するまで、モジュールを幾何学的な軸38の周りを回転させるステップと(図5)、
C)カム40を角度を付けて配置するステップであって、それによりカムは上記モジュールの外側面48に当接し、第1のホイールセットおよび第2のホイールセットは上記ステップB)の結果として起こる相対的な位置にあるステップと(図5)、
D)ステップC)の後に、第2のホイールセットに対する第1のホイールセットの既定の移動に略対応して、カムを角距離で回転させるステップであって、外側面48をカムに当接したままで、第1のホイールセットの歯構成50を第2のホイールセットの歯構成52から既定の距離だけ部分的に後退させることによって、中心の距離Lを増加するステップ(図6)。
図4から図6に示す実施例では、モジュール36はプラットフォーム脱進機であり、第1のホイールセット18はがんぎかなであり、第2のホイールセット14は、上記基盤を形成する地板4に装着された輪列のホイール32である。具体的な変形では、ホイール32は4番車である。
本発明によれば、カム40の周辺部を形成するカムの外側面42はアルキメデスの螺旋を、上記カムの回転軸に対して垂直な平面に略画定する。アルキメデスの螺旋は極方程式の曲線R=P・θであり、式中Rは中心の半径であり、θは原点、つまり螺旋の中心から移動した角度である。パラメータPは具体的な構成にしたがって選択してもよく、2つのホイールセットの連動を最適化する後退値を提供する。パラメータは正または負の数学の符合を有していてもよい。カム40は負の符号を持つことに留意されたい。したがって、螺旋はP・2πのピッチを有し、顕著な特徴を有する。すなわち、中心の距離は、θ0の初期値に関係なく、角度θの任意の増加分と同じ値だけ常に増加するという事実のような顕著な特徴を有する。その結果として、既定の角度でのカムの回転は、カムの初期位置に関係なく、半径Rにおける既定の増加に相当する。本発明はこの具体的な特徴を利用する。カムの外側面はアルキメデスの螺旋を形成するということは、カムの外側面はこのタイプの螺旋のコイル、たとえば10番目または20番目のコイルであることは明らかである。改良した変形では、螺旋の中心は2つのホイールセットの中心とは区別され、カムに当接するモジュールの当接面はモジュールの回転方向(接線方向)に対して常に直角ではないため、アルキメデスの螺旋を最適化する。アルキメデスの螺旋はこのように、計算によって最適化される。具体的には、カムの回転角度と2つのホイールセットの中心の距離の変化との間の所望する線形特性を得るために、2つのホイールセットの位置、カムの位置およびモジュールに当接するカムの当接面の位置を計算することによって、最適化される。
したがって、本発明の方法は、関係する2つのホイールセットの歯構成を、ホイールセットがお互いに固定するまで、お互いに挿入することを提示する。これによって、製作公差の影響を受けない特定の位置を形成する。この特定の位置において、中心の距離は基本的に、お互いにかみ合う2つのホイールセットの寸法によって画定される。それぞれの軸受におけるホイールセットの横方向の遊びのため、2つのホイールセットは自由位置において正確に配置されないことに注意されたい。この問題は、本発明による方法の上記ステップD)において使用する角距離の決定をする際に考慮することができる。
カム40の回転角度は、2つのホイールセットが停止しているときのカムの初期位置に関係なく、上記第2のホイールセットに対する上記第1のホイールセットの既定の移動に対応する。したがって、連動を最適化するために用いられるこの既定の移動は、様々な製作公差には影響を受けないものの、例外としてカムの製作公差の影響は受ける。これは、カム周辺部に備わる特定の輪郭が原因である。好ましい変形では、上記既定の移動を得るために必要な回転角度が所定の角度に対応するように、カムを較正する。
モジュールを保持するために、具体的には、第2のホイールセットの歯構成52から、第1のホイールセットの歯構成50を制御して後退させる間に、カムと接触するモジュールの外側面が上記カムに適切に当接するように保持するために、本発明の方法の変形においてばね56を設置する。好ましくは、プラットフォーム脱進機を地板に装着し、2つのホイールが接触する位置に配置した後に、このばねを装着することが好ましい。ある変形では、2つのホイールセットを徐々に停止位置に至らせるために、2つのホイールセットの中心の距離が減少する方向に、カムを回転させることができる。別の変形では、2つのホイールセットがお互いに対して停止した後に、カム40を角度を付けて配置することで、カムはモジュール36の外側面48に当接する。本構成では、カムは、たとえば図5に示す初期位置を有する。次に、操作者または自動機械は、第1のホイールセットが第2のホイールセットから離れて動く方向にカムを回転させる。
カムの軸を、好ましくは製作公差のばらつきにしたがって配置し、それによって、上記カムがモジュール36の外側面48と接触する点または区域を、可能であれば、カム周辺部が形成するコイルの既定の区域に略配置する。このためには、中間位置における外側当接面48の最大公差と、カムが制御された所定の後退を行うように回転する方向とを考慮する。この中間位置では、地板4に装着されるカムに対して2つのホイールセットはお互いに当接する。たとえば、プラットフォーム脱進機の場合は、ムーブメントが確実かつ適切に作動するように後退は0.05mmである。プラットフォーム脱進機の接触表面に対してカム軸を配置するための最大公差が、たとえば、+/−0.075mmであると、選択する螺旋のピッチは、カムおよびモジュールの相対的な位置において、0.05mmの後退および0.15mmの最大許容差に対して、少なくとも0.2mmでなければならない。後退の角距離は常に同じ方向にあるため、上記中間位置におけるモジュールとの接触の理論上の位置が、第1のホイールセットが第2のホイールセットから離れるような回転方向において、カム周辺部の凹部/切欠58からの0.075mmの増加に対応する角距離にあるように、カム軸の理論上の位置を配置する。これによって、カムはすべての事例において確実に、既定の後退のために0.05mm移動を行うように回転することができる。例示する実施例では、後退は、有利には、90°の角度に対応するが、この角度は、中間位置のカム上のスロット44の初期位置を単に観察して、カムが到達すべき最終位置(すなわち、本事例では初期位置に垂直な位置)を視覚で確認することによって、操作者が容易にほぼ実施することができる。凹部58のために、最大限度よりもわずかに大きい螺旋ピッチが好ましくは選択されることに留意されたい。
本発明の方法の第2の実施例(不図示)として、カムはモジュール36内に装着され、したがってカムはモジュール36と一体にする。本事例では、カムが当接する外側面は基盤4と一体となった部分である。2つのホイールセットの中心の距離を調整する方法は前述の第1の実施例と同様である。これは当業者には容易に考案できる技術的な逆転である。
好ましい変形では、モジュールを少なくとも1つのねじによって最終位置にしっかりと固定し、上部バーは長方形の穴62を有し、長方形の穴62と対向して地板4にねじ穴64がある。プラットフォーム脱進機をこのように、長方形の穴を貫通する皿頭ねじ76によって最終位置に固定する。ねじ穴を長方形の穴に部分的に挿入されるピン内部に設置してもよい。ねじ穴66を、第2のねじ78のために、プラットフォーム脱進機の回転軸38に設置してもよい。穴は上記回転軸と同軸である。
本発明による中心の距離を調整する方法を、一時的に基盤またはモジュール上に配置するカムによって、具体的には本発明のカムを備える道具を用いることによって、実現してもよいことに留意されたい。このとき、道具および基盤またはモジュールは、道具を任意の場所に配置し、所望する調整を実行するために道具を正確に回転するための補完的手段、具体的にはアルキメデスの螺旋または最適なアルキメデスの螺旋の中心を貫通する幾何学的な軸の周りを回転するための補完的手段を含む。
本発明はまた、2つのホイールセットの連動を調整する上記の方法を実施するために配置される、時計ムーブメント30に関する。この時計ムーブメントは、第1のホイールセット18を装備するモジュール36を含み、第1のホイールセット18は、モジュールが装着される基盤4上で枢動する第2のホイールセット32とかみ合う。必要に応じて、このモジュールを基盤にしっかりと固定する前に、モジュールが幾何学的な軸38の周囲を水平に回転することができるように、基盤に装着する。図4から図6に示す実施例では、基盤の脚またはピン66をモジュール36の穴に配置する。本発明によれば、ムーブメントは、カム40が形成する配置手段を含み、カム40の周辺部42の少なくとも大部分はアルキメデスの螺旋を形成する。カムを較正することが好ましい。アルキメデスの螺旋の選択は上記で説明した通りである。
モジュール36の外側面48は、幾何学的な軸38とは離れており、カムがそれ自体で回転している場合には、カムを所定の角距離で圧迫することができる。具体的には、この外側面は、カムが少なくとも中間位置と最終位置との間で回転している場合には、カムを圧迫することができる。中間位置では、2つのホイールセット18および32は、それぞれの歯構成が互いを貫通する状態で互いに当接し、最終位置では、2つのホイールセットはお互いから距離を置いた任意の位置にあり、互いを解放し、2つのホイールセットの連動効果を増強する。外側面48は、第1のホイールセットおよび第2のホイールセットの回転平行軸72および74が画定する幾何学的な平面70に対して、幾何学的な軸38が位置する第2の区域と反対側の第1の区域に配置される。2つの回転軸の間の距離Lは、本発明によって調整される中心距離を画定する。本発明によって、カムを第2のホイールセットに対する第1のホイールセットの既定の移動に対応して、第1のホイールセットの歯構成が第2のホイールセットの歯構成にできるだけ深く貫通している特定の位置から、任意の角距離で回転させることによって、中心距離を調整する。この特定の位置は、2つのホイールセットの寸法のみで決定でき、製作公差によって影響を受けない点で有利である。本発明のカムによれば、既定の後退を実施し、2つのホイールセットの歯構成の相対的な位置を最適化することができる。
前述の通り、本発明は、モジュールはプラットフォーム脱進機であり、第1のホイールセットはがんぎかなであり、第2のホイールセットは上記基盤を形成する板上に装着される輪列ホイールである場合には、特に有益である。一般的には、第2のホイールセットは、輪列の最後のホイールであり、具体的には4番車である。

Claims (10)

  1. モジュール(36)および前記モジュールを基盤(4)上に配置する手段を含む時計ムーブメント(30)であって、
    前記モジュールは第1のホイールセット(18)を装備し、前記第1のホイールセットは、前記モジュールが装着される前記基盤上で枢動する第2のホイールセット(32)とかみ合い、前記配置手段はカム(40)によって形成され、カムの周辺部(42)の大部分はアルキメデスの螺旋を形成し、前記カムが前記アルキメデスの螺旋の中心(46)の周りを回転するときに、前記第1のホイールセットと前記第2のホイールセットとの間の中心の距離(L)を調整できるように前記カムを配置することを特徴とする時計ムーブメント。
  2. 前記カムは略校正されていることを特徴とする請求項1に記載の時計ムーブメント。
  3. 前記モジュールを前記基盤にしっかりと固定する前に、必要に応じて、前記モジュールは幾何学的な軸(38)の周りを回転することができることと、前記モジュールの外側面(48)は前記幾何学的な軸から離れて位置し、前記カムが前記アルキメデスの螺旋の前記中心(46)の周りを回転しているときに、前記基盤に固定された前記カムに、所定の角距離で、継続して当接することができることとを特徴とする請求項1または2に記載の時計ムーブメント。
  4. 前記外側面(48)は第1の区域にあり、前記第1の区域は、前記第1のホイールセットおよび第2のホイールセットの平行回転軸(72、74)が画定する幾何学的な平面(70)に対して、前記幾何学的軸が位置する第2の区域の反対側にあることを特徴とする請求項3に記載の時計ムーブメント。
  5. 前記モジュールはプラットフォーム脱進機であり、前記第1のホイールセットはがんぎかなであり、前記第2のホイールセットは前記基盤を形成する板上に装着される輪列のホイールであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の時計ムーブメント。
  6. 第1の時計ホイールセット(18)と第2の時計ホイールセット(32)との間の中心の距離(L)を調整する方法であって、前記第1の時計ホイールセットはモジュール(36)に枢着され、前記モジュールが装着される基盤(4)に対して、幾何学的な軸(38)の周りを回転することができ、前記第2の時計ホイールセットは前記基盤上を枢動し、前記方法は、カム(40)を恒久的または一時的に前記基盤または前記モジュールに固定し、前記カムの前記周辺部(42)の大部分はアルキメデスの螺旋を形成することを特徴とし、前記方法は、
    A)前記モジュールを前記基盤にしっかりと固定する前に、必要に応じて、前記モジュールを前記基盤に装着するステップであって、前記モジュールは前記幾何学的な軸の周りを回転することができ、前記カムが前記基盤または前記モジュールのどちらにそれぞれ固定されるかにしたがって、前記モジュールの外側面(48)または前記基盤に固定される部分の外側面は、前記カムが前記アルキメデスの螺旋の前記中心の周りを回転するときに、前記カムに所定の角距離で当接することができるステップと、
    B)前記第1のホイールセットの歯構成が前記第2のホイールセットの歯構成を貫通し、前記第2のホイールセットと当接するまで前記モジュールを前記幾何学的な軸の周りを回転させるステップと、
    C)前記カムを角度を付けて配置するステップであって、それによって、前記カムは、前記第1のホイールセットおよび前記第2のホイールセットがステップB)の結果として相対的位置にあるとき、前記外側面に当接するステップと、
    D)ステップC)の後に、前記カムを、前記第2のホイールセットに対する前記第1のホイールセットの既定の移動に略対応する角距離で回転させるステップであって、前記中心の距離を、前記第1のホイールセットの前記歯構成を前記第2のホイールセットの前記歯構成から部分的に後退させることによって、および前記外側面を前記カムに継続して当接することによって、増加させるステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  7. 前記角距離が所定の角度に対応するように、前記カムを校正することを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記外側面は、ばね(56)によって前記カムに継続して当接することを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記モジュールはプラットフォーム脱進機であり、前記第1のホイールセットは前記がんぎかなであり、前記第2のホイールセットは、前記基盤を形成する地板上に装着される輪列のホイールであることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ステップD)の後に、前記モジュールを前記基盤に、少なくとも1つのねじ(76)によってしっかりと固定することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の方法。
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