JP5455837B2 - 画像書き換え装置 - Google Patents

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本発明は、帯電粒子を有する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置に関する。
近年、内部に保持する帯電粒子の移動に伴って画像を変化させる表示媒体として、電子ペーパーが知られている。また、電界を発生させて電子ペーパーの画像を書き換える画像書き換え装置が知られている。電子ペーパーの原理としては、マイクロカプセル型電気永動方式、トナーディスプレイ方式、ツイストボール方式、又は電子粉流体方式等が知られているが(非特許文献1)、いずれも電界をかけて帯電粒子を移動させることで画像の書き換えを行っている。
電子ペーパーとしては、電子ペーパー内の各電極に電圧を印加するためのパッシブマトリックスやアクティブマトリックスといった駆動回路を備えたもの(特許文献1)が知られている一方で、電極や駆動回路を有さない電子ペーパーも知られている。そこで特許文献2には、電極、及び駆動回路を有さない電子ペーパーに対して、電極ヘッドと対向電極ローラを近接させ、電極ヘッドと対向電極ローラ間に電圧を印加することで電子ペーパーの画像を書き換える装置が開示されている。また、特許文献3には、ベタ電極を有する電子ペーパーに対して、電極ヘッド、放電電極、又は帯電したドラムを対向させて画像を書き換える方法が開示されている。
特開2008−191324号公報 特開2004−294891号公報 特開2008−176337号公報
電子ペーパーの最新動向2007、日本画像学会誌46、p372−p384(2007年:鈴木明)
しかしながら従来の画像書き換え装置には、帯電状態にある電子ペーパーと各デバイスとの間で画像書き換え前に異常放電が生じ、これが画像不良につながるといった課題がある。そこで本発明は、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
移動可能に設けられている誘電体フィルムと、前記誘電体フィルムに接触する電極ヘッドと、前記誘電体フィルムを挟んで前記電極ヘッドの反対側に配置されている対向ローラと、を備え、前記電極ヘッドに電圧を印加した状態で、内部に帯電粒子を移動可能に保持する表示媒体を前記誘電体フィルムと前記対向ローラとのニップ部に前記誘電体フィルムの移動方向と同方向に通すことで、表示媒体の画像を前記ニップ部において書き換え可能な画像書き換え装置において、表示媒体の搬送方向において前記ニップ部よりも上流側に、表示媒体の表面電位を変化させる第1電位変化部材と、前記誘電体フィルムの移動方向
において前記ニップ部よりも上流側に、前記誘電体フィルムの表面電位を変化させる第2電位変化部材と、が設けられており、第1電位変化部材を通過後の表示媒体が、第2電位変化部材を通過後の前記誘電体フィルムに対して徐々に近づくようにして前記ニップ部まで搬送されるように構成されていると共に、前記ニップ部よりも表示媒体の搬送方向、及び前記誘電体フィルムの移動方向の上流側であって、かつ第1電位変化部材、及び第2電位変化部材の下流側における、表示媒体の表面電位と前記誘電体フィルムの表面電位の電位差の絶対値が、前記ニップ部の直前位置における表示媒体と前記誘電体フィルムとの放電開始電圧の絶対値よりも小さくなるように、第1電位変化部材と第2電位変化部材が表示媒体と前記誘電体フィルムの表面電位をそれぞれ変化させていることを特徴とする。
また、
移動可能に設けられており、少なくとも一方の側の表面に誘電体層が設けられているフィルム部材と、前記フィルム部材に接触し、発熱抵抗体が設けられている電極ヘッドと、前記フィルム部材を挟んで前記電極ヘッドの反対側に配置されている対向ローラと、を備え、前記電極ヘッドに電圧を印加し、前記発熱抵抗体に通電して前記発熱抵抗体を発熱させ、かつ前記フィルム部材の誘電体層が前記対向ローラ側にくる状態で、内部に帯電粒子を移動可能に保持する表示媒体を、前記フィルム部材と前記対向ローラとのニップ部に前記フィルム部材の移動方向と同方向に通すことで、表示媒体の画像を前記ニップ部において書き換え可能な画像書き換え装置において、表示媒体の搬送方向において前記ニップ部よりも上流側に、表示媒体の表面電位を変化させる第1電位変化部材と、前記フィルム部材の移動方向において前記ニップ部よりも上流側に、前記フィルム部材の表面電位を変化させる第2電位変化部材と、が設けられており、第1電位変化部材を通過後の表示媒体が、第2電位変化部材を通過後の前記フィルム部材に対して徐々に近づくようにして前記ニップ部まで搬送されるように構成されていると共に、前記ニップ部よりも表示媒体の搬送方向、及び前記フィルム部材の移動方向の上流側であって、かつ第1電位変化部材、及び第2電位変化部材の下流側における、表示媒体の表面電位と前記フィルム部材の表面電位の電位差の絶対値が、前記ニップ部の直前位置における表示媒体と前記フィルム部材との放電開始電圧の絶対値よりも小さくなるように、第1電位変化部材と第2電位変化部材が表示媒体と前記フィルム部材の表面電位をそれぞれ変化させていることを特徴とする。
本発明によれば、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
第1実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成図。 第2実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成図。 第4実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成図。 第5実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成図。 電子ペーパーの概略断面図。 電子ペーパーの概略断面図。 電子ペーパーの概略断面図。 電子ペーパーの概略断面図。 第1実施形態における電極ヘッドの概略構成図。 第1実施形態における電極ヘッドの概略構成図。 第5実施形態における電極ヘッドの概略構成図。 画像書き換えのプロセスを説明するための図。
[第1実施形態]
(1−1:画像書き換え装置の概略構成)
図1を参照して、本実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成について説明する。画像書き換え装置には、移動可能に設けられているエンドレス状のポリイミドベルト300(誘電体フィルム)と、ポリイミドベルト300の内側面に接触する電極ヘッド104が設けられている。ポリイミドベルト300には、厚さ0.15mmのポリイミドが用いられている。また、ポリイミドベルト300を挟んで電極ヘッド104の反対側には、外径12mmのステンレスローラであるヘッド対向ローラ400が配置されており、ヘッド対向ローラ400はアース接続されている。なお、ここでは誘電体フィルムとしてポリイミドフィルムを用いているが、誘電体であればポリイミド以外の材質を用いてもよく、例えばポリエチレン等であってもよい。ここで誘電体とは、電界を加えた時に電気分極を生じる物質をいい、本実施形態では、後述するように画像の書き換え時に電界が加えられることで、誘電体フィルムとしてのポリイミドベルト300において電気分極が生じるように構成されている。
電極ヘッド104は、加圧バネ103によってヘッド対向ローラ400の方向に付勢される支持体102に支持されており、これにより、ポリイミドベルト300がヘッド対向ローラ400の方向へ押圧され、両者によってニップ部が形成されている。以下、単に「ニップ部」と記載する場合は、このニップ部を指すものとする。なお、電極ヘッド104、支持体102、及び加圧バネ103は、書き込みヘッドユニット100としてユニット化されており、電極ヘッド104は電圧印加部650と電気的に接続されている。
ポリイミドベルト300は、不図示の駆動源により駆動される搬送プラテンローラ600〜605によって移動可能に張架されている。搬送プラテンローラ600〜605は外径8mmのステンレスローラであり、搬送プラテンローラ600、603、605はそれぞれアース接続されている。
また、電子ペーパー1000の搬送方向において、ニップ部よりも搬送方向上流側には、電子ペーパー1000を除電する除電部材として、除電ヘッド201(第1電位変化部材)が設けられている。さらに、ポリイミドベルト300の移動方向において、ニップ部より移動方向上流側には、ポリイミドベルト300を除電する除電部材として除電ヘッド200(第2電位変化部材)が設けられている。除電ヘッド200、201は、プラスとマイナスの両イオンを発生させることができ、不図示の制御部が、除電対象物の表面の帯電状態によって、プラスイオンを供給するか、マイナスイオンを供給するかを適宜選択することができる。
このように除電ヘッド200、201を設けることにより、電子ペーパー1000とポリイミドベルト300は、それぞれ除電された領域がニップ部に突入し、ニップ部において両者が初めて接触することになる。なお、ここでは除電部材として除電ヘッド200、201を用いた場合について説明しているが、除電部材の形態はこれに限られるものではなく、除電ブラシ等であってもよい。
電子ペーパー1000の画像の書き換えは、挿入された電子ペーパー1000を、外径6mmのステンレス製芯金の表面に外径12mmのウレタンゴムが設けられたゴム搬送ローラ610、611によってニップ部に搬送した後、該ニップ部において行われる。ニップ部では、電圧印加部650から電極ヘッド104に電圧が印加されることにより、電極ヘッド104とヘッド対向ローラ400の間で電界(放電現象)が生じており、これにより電子ペーパー1000の帯電粒子を移動させて画像を書き換えている。電子ペーパー1000を一定の速度でニップ部に通し、搬送方向先端側から画像が書き換えられた電子ペーパー1000は、ニップ部を通過後、不図示の排出部材によって画像書き換え装置から
排出される。
(1−2:電極ヘッドの概略構成)
図9、図10を参照して電極ヘッド104の概略構成をさらに詳しく説明する。図9に示すように、電極ヘッド104は、断面が凸形状のガラス層106が形成されたセラミックス基板105を有している。ガラス層106の表面にスパッタリング法によってAL電極層107を成膜し、このAL電極層107を所定のパターンに加工することで複数の電極を形成している。なお、パターン加工の際は、AL電極層107を成膜する前に絶縁層を施し、AL電極107間に絶縁層が来るように成膜し、互いのAL電極層107間を絶縁する方法を採用した。しかしこれ以外の方法として、AL電極層107を成膜後、全体を覆うように絶縁層を施す方法も採用し得る。
さらに電極ヘッド104には、パターン加工によって形成された各電極に選択的に電圧を印加するためのドライバー108が設けられている。ドライバー108と、外部からの駆動信号を入力するための外部配線基板とを電気的に接続することにより、電圧印加部650から各電極に対して電圧を印加することが可能になる。また、各電極に印加する電圧の極性、大きさは、不図示の制御部によって電極毎に設定することが可能である。
図10に示すように、AL電極層107をパターン化することで形成された各電極は、電子ペーパーの搬送方向(図中左下から右上方向)に直交する方向に複数配置されている。また、図10では不図示であるが、電極ヘッド104を支持する支持体102を付勢する加圧バネ103は、セラミックス基板105の長手方向に沿って3個配置されており、合計21Nの押圧力によって電極ヘッド104を押圧している。
(1−3:電子ペーパーの概略構成)
図5〜図8を参照して、電子ペーパー1000について説明する。図5に示す電子ペーパーは、シート状の基材層1010、画像形成層1020、コーティング層1030から構成されている。各層の厚さは、基材層1010が200μm、画像形成層1020が50μm、コーティング層1030が40μmである。また、画像形成層1020には、複数の透明なマイクロカプセル1040が配置されており、これらのマイクロカプセル1040はバインダ樹脂によって電子ペーパー1000内に固定されている。ここではバインダ樹脂としてポリビニルアルコール等が用いられている。なお、いずれの電子ペーパー1000も、誘電体フィルムと接する側の面は導電層が形成されていない。
各々のマイクロカプセル1040内には、帯電粒子としての黒粒子1042と白粒子1041、及び絶縁性液体1043が封入されている。黒粒子1042はマイナスに帯電し、白粒子1041はプラスに帯電しており、このように帯電粒子の色とその帯電極性とが対応付けられている(但し、色と帯電極性の組み合わせはこれに限られるものではない)。また、黒粒子1042、白粒子1041は、共にマイクロカプセル1040内を移動可能である。即ち、電子ペーパー1000は、内部に帯電粒子を移動可能に保持しているといえる。
画像形成層1020の形態は様々であるが、ここではまず「マイクロカプセル型電気泳動方式」の電子ペーパー1000に対して画像を書き換える画像書き換え方式について説明する。
画像を書き換える際は、電極ヘッド104の各電極に電圧を印加し、ニップ部において図5中上下方向に電界を生じさせる。これにより、電界から受ける力によって黒粒子1042、白粒子1041がマイクロカプセル内を互いに逆方向へ移動(電気泳動)する。例えば、図中上方向(コーティング層1030側)がプラスに、下方向(基材層1010側
)がマイナスとなるように電界をかけた場合、白粒子1041が下方向に移動し、黒粒子1042が上方向に移動する。即ちこの方式によれば、画像情報に基づいて各電極ヘッド104に印加する電圧の極性を電極毎に設定することにより、マイクロカプセル単位での白、黒の切り換えができるので、電子ペーパー1000に所望の画像パターンを表示させることが可能になる。なお、図5では、一部のみコーティング層1030側をマイナスとし、白粒子1041がコーティング層1030側にくるような電界をかけている。
図6を参照して、「ツイストボール方式」の画像書き換え方式について説明する。上述の黒粒子、白粒子に代え、この方式では、一つの粒子の中にプラスの帯電特性1323を持つ部分(黒部分)と、マイナスの帯電特性1322を持つ部分(白部分)を有するツイストボール1321を画像形成層1320内に複数有していることが特徴である。なお、図中1000は電子ペーパー、1310はシート状の基材層、1330はコーティング層を示している。これによれば、画像情報に基づいて各電極ヘッド104に印加する電圧の極性を設定し、それによってツイストボール1321を移動(回転)させることで、画像を書き換えることができる。
図7を参照して、「トナーディスプレイ方式」の画像書き換え方式について説明する。電子ペーパー1000は、シート状の基材層1410、画像形成層1420、コーティング層1430、電荷輸送層CTL1470を有している。各層の厚さは、基材層1410が200μm、画像形成層1020が50μm、コーティング層1430が40μm、電荷輸送層CTL1470が15μmである。画像形成層1420には、直径8μmほどの黒色トナー1421と白色トナー1422が収容されている。
「トナーディスプレイ方式」では、画像情報に基づいて、電極ヘッド104の電極に印加する電圧極性を電極ごとに設定し、黒色トナー1421と白色トナー1422を移動(回転)させることで、画像を書き換えることができる。なお、不図示ではあるが、関連する画像書き換え方式として、「電子粉流体方式」の画像書き換え方式が挙げられる。この方式では、黒色トナー1421と白色トナー1422に代えて、電子粉流体という液体に近い流動性を有する粒子を用いている。
本実施形態では、「マイクロカプセル型電気泳動方式」を採用した場合について説明しているが、本発明に係る画像書き換え装置は、上述した全ての画像書き換え方式に対応するものである。よって、本実施形態に係る画像書き換え装置は、駆動回路、又は電極等を有さない簡易な構成の電子ペーパーにも対応可能である。
(1−4:画像書き換えのプロセス)
図1を参照して、電子ペーパー1000の画像書き換えプロセスについて説明する。まず、除電ヘッド200、201を用いて、電子ペーパー1000の表面電位と、ポリイミドベルト300の表面電位を略0Vに除電する。電子ペーパー1000、及びポリイミドベルト300において除電された領域は、ニップ部に近づくにつれて互いの間隔が狭まっていき、ニップ部において初めて両者が接触する。即ち、除電ヘッド201を通過後の電子ペーパー1000が、除電ヘッド200を通過後のポリイミドベルト300に対して徐々に近づくようにしてポリイミドベルト300と同方向にニップ部まで搬送される。
この構成によれば、少なくとも除電位置下流側からニップ部の直前位置までの間では、電子ペーパー1000の表面電位とポリイミドベルト300の表面電位の電位差の絶対値を、ニップ部直前位置における両者の放電開始電圧の絶対値よりも小さくできる。よって、ニップ部で画像を書き換える前に、電子ペーパー1000とポリイミドベルト300間で放電(異常放電)が生じる虞がない。
電子ペーパー1000がニップ部に搬送されると、電極ヘッド基板104上の電極に電圧が印加され、電子ペーパー1000とポリイミドベルト300の間で放電が生じる。これにより、電子ペーパー1000内の帯電粒子が移動し、画像の書き換えが行われる。このとき、非画像部に対応する電極ヘッド104上の電極に印加した電圧は−1000Vであり、電子ペーパー1000の表面電位は、放電により−200Vとなる。これにより、電子ペーパー1000上に、−200Vと0Vの電位分布ができる。この−200Vのところに電子ペーパー1000内のプラス帯電した白色粒子が引き寄せられ、電子ペーパー1000の画像が書き換えられる。
なお、電子ペーパー1000上に、以前に書き込まれた画像が残っているときは、残画像を消去する消去プロセスを行った後に、新たな画像を書き込む必要がある。消去プロセスを行う際は、電極ヘッド104上の電極全てに+1000Vを印加し、電子ペーパー1000の表面電位を+200Vとする。この際、電圧印加部650の接続方向は切り換わっており、図1の点線のように電圧を印加する。これにより電子ペーパー1000上側においてマイナスに帯電した黒色粒子は、図1の電子ペーパー1000下側表面に移動し、初期化が完了する(電子ペーパー1000全面が黒い表示となる)。
以上より、本実施形態では、除電ヘッド200、201を用いてポリイミドベルト300と電子ペーパー1000とを除電しているので、画像書き換え前に両者の間で異常放電が生じることがない。よって帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
[第2実施形態]
図2を参照して、本発明を適用可能な第2実施形態に係る画像書き換え装置について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、ここでは第1実施形態と異なる点のみ説明を行う。
(2−1:画像書き換え装置の概略構成)
画像書き換え装置は、第1実施形態と同様の書き込みヘッドユニット100と、移動可能な円筒フィルム310(誘電体フィルム)を有している。書き込みヘッドユニット100は保持枠体111に保持されており、円筒フィルム310は、保持枠体111にビス結合されている枠体112に保持されている。保持枠体111には、加圧バネ103を保持するための穴溝が図中奥行き方向に3箇所あり、この3点で支持体102を加圧している。加圧バネ103には、硬鋼線を使用しており、これにより、ヘッド対向ローラ400に対する電極ヘッド104の加圧箇所において、計21Nの力をかけることが可能になる。
円筒フィルム310は、外径30mm、厚さ0.15mmのポリイミドフィルムであり、保持枠体111、枠体112は、共にABS樹脂によって形成されている。なお、第1実施形態と同様に、円筒フィルム310には、例えばポリエチレン等の誘電体を用いることも可能である。電極ヘッド104がヘッド対向ローラ400の方向に付勢されることにより、円筒フィルム310とヘッド対向ローラ400とによってニップ部が形成されている。以下、単に「ニップ部」と記載する場合は、このニップ部を指すものする。
また、画像書き換え装置には、円筒フィルム310の回転方向においてニップ部よりも上流側に、フィルム帯電ローラ210(第2電位変化部材)と、それに対向配置されるフィルム対向電極ローラ500とが設けられている。同様に、電子ペーパー1000の搬送方向においてニップ部よりも上流側に、帯電ローラ800(第1電位変化部材)と、それに対向配置される対向電極ローラ501が設けられている。ここで、対向電極ローラ500、501はSUSによって形成し、外径8mmとした。また、これらの対向電極ローラ
500、501は、共にアースに接続されている。
フィルム帯電ローラ210と帯電ローラ800はローラ帯電器であって、SUS芯金(外径8mm)の上に導電性の弾性層及びウレタンゴム層(外径12mm)を形成したものを用いており、表面抵抗が10Ωcm〜1014Ωcmとなるように調整している。なお、画像の書き換えを行う前に円筒フィルム310、電子ペーパー1000を帯電する手段として、ここではローラ帯電器を用いているが、帯電手段の形態はローラ帯電器に限定されるものではなく、ブラシ帯電器等、他の帯電手段を採用することもできる。
円筒フィルム310は、フィルム帯電ローラ210とフィルム対向電極ローラ500とに挟持され、これらのローラによって回転移動される。さらに、ニップ部における電極ヘッド104とヘッド対向ローラ400との加圧力によっても回転移動される。ここで、フィルム帯電ローラ210に対して、ヘッド対向ローラ400を速く回転させることによって、フィルム帯電ローラ210とヘッド対向ローラ400との間で円筒フィルム310のたわみが生じないようにしている。
具体的には、円筒フィルム310の回転速度が100mm/sとなるようにヘッド対向ローラ400の周速を設定し、このヘッド対向ローラ400の周速に対して周速差が付くように、フィルム帯電ローラ210の周速を90mm/sに設定した。このように設定することによって、円筒フィルム310が撓み、それによって円筒フィルム310とフィルム帯電ローラ210とが接触することを防止できる。
(2−2:画像書き換えのプロセス)
図2を参照して、電子ペーパー1000の画像書き換えプロセスについて説明する。図中左方向より搬送されてきた電子ペーパー1000は、帯電ローラ800と対向電極ローラ501との間に搬送される。ここでは、帯電ローラ800に交流成分として1400V、周波数500Hz、直流成分として−1000Vが印加されており、これにより電子ペーパー1000の表面が−700V程度に帯電される。一方、フィルム帯電ローラ210にも同様に、交流成分として1400V、周波数500Hz、直流成分として−1000Vが印加されており、これにより、円筒フィルム310の表面が−700V程度に帯電される。
つまり、ニップ部よりも上流側、かつ帯電ローラ800、フィルム帯電ローラ210よりも下流側において、電子ペーパー1000と円筒フィルム310の表面電位差の絶対値は、ニップ部直前位置における両者の放電開始電圧の絶対値よりも小さい。よって、ニップ部に突入する前に、電子ペーパー1000と円筒フィルム310との間で放電(異常放電)が生じる虞がない。
次に、帯電された電子ペーパー1000は、電極ヘッド104とヘッド対向ローラ400との間で円筒フィルム310に接触する。この際、電子ペーパー1000と円筒フィルム310は、ほぼ同電位に帯電されているために放電は発生しない。画像表示部に対応する電極に電圧1000Vを印加することによって、ニップ部において画像書き換えのための放電を発生させる。これによって、電子ペーパー1000の表面電位が200Vとなり、電子ペーパー1000内の帯電粒子が移動し、画像が書き換えられる。
図12を参照して、この画像書き換えプロセスについて更に詳しく説明する。図12は、電極ヘッド104と円筒フィルム310とによって出来るニップ部の拡大断面図を示すものである。図中の1は、電子ペーパー1000上に帯電され、発生した電荷を示す。2は、円筒フィルム310上に帯電され、発生した電荷を示している。また、電極107が黒塗りの際は、電圧が印加されている状態を示している。なお、図12において、左上は
「電極107に電圧を印加したとき」であり、左下は「放電が発生したとき」であり、右上は「画像書き換えが完了したとき」を示している。
上述したように、−700Vに帯電された電子ペーパー1000と円筒フィルム310は、接触後、ニップ内で電極107に電圧が印加されることで、図12左下にあるような放電が発生する。その後、この放電によって電子ペーパー1000及び円筒フィルム310上の電子1、2が無くなり、画像部の電位が+200Vとなる。これによって、右上に示すように電子ペーパー1000内のマイナスに帯電した黒色粒子が図10下方に移動することによって、電子ペーパー1000上の画像が書き換えられる。
このように本実施形態によれば、ニップ部において画像の書き換えを行う前に電子ペーパー1000と円筒フィルム310それぞれ帯電し、両者の表面電位差の絶対値を、ニップ部直前位置における放電開始電圧の絶対値よりも小さくすることができる。よって、画像書き換え前に両者の間で異常放電が生じることがない。さらに、帯電ローラ800と対向電極ローラ501との間において電子ペーパー1000を強制的に帯電しているので、この際に電子ペーパー1000に残っている前回の画像を消去することができる。よって、ニップ部において消去プロセスを別途行う必要がないので、電子ペーパー1000に対して画像の高速書き換えを行うことができる。
以上より、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
[第3実施形態]
本発明を適用可能な第3実施形態に係る画像書き換え装置について説明する。なお、第1、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、ここでは第1、第2実施形態と異なる点のみ説明を行う。
(3−1:画像書き換えのプロセス)
画像書き換え装置の構成は、第2実施形態で説明した構成と同一である。第2実施形態では、ニップ部において電子ペーパー1000の画像を書き換える前に、電子ペーパー1000と円筒フィルム310をそれぞれ−700V程度に帯電させることで異常放電の発生を防止している。
これに対して本実施形態では、帯電ローラ800に交流成分として2000V、周波数500Hz、直流成分として−1600Vの電圧を印加することで、電子ペーパー1000を−1100Vに帯電させた。なお、円筒フィルム310は、第2実施形態と同様に−700Vに帯電させた。
この場合は、電子ペーパー1000と円筒フィルム310とがニップ部において接触する前の領域では、両者の間に絶対値で約400Vの電位差が生じることになるが、この値は、両者の放電開始電圧の絶対値よりも十分に小さな値である。よって、ニップ部において画像の書き換えを行う前の段階で、電子ペーパー1000と円筒フィルム310との間で異常放電が生じる虞はない。
さらにこの構成によれば、ニップ部において画像表示部に対応する電極に電圧を印加する際、電極に対して600Vの電圧を印加すれば、画像書き換えの為の放電を起こすことができる。つまり、同一構成の第2実施形態では、1000Vを印加しているのに対し、本実施形態では600Vを印加すれば画像の書き換えが可能になる。よって、画像書き換えの際の電極ヘッド104に対するスイッチング電圧を低くすることができるので、電極
ヘッド104の駆動回路を簡易化し、低価格化することが可能になる。また、第2実施形態と同様に、消去プロセスを別途行う必要がないので、電子ペーパー1000に対して画像の高速書き換えを行うことができる。
以上より、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
[第4実施形態]
図3、図8を参照して、本発明を適用可能な第4実施形態に係る画像書き換え装置について説明する。なお、第1〜第3実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、ここでは第1〜第3実施形態と異なる点のみ説明を行う。
(4−1:画像書き換えのプロセス)
本発明に係る画像書き換え装置は、第1〜第3実施形態で説明した電子ペーパー1000に代えて、導電層を有する電子ペーパー1200に対しても画像の書き換えを行うことができる。まず、図8を参照して、本実施形態に係る画像書き換え装置に対して使用可能な電子ペーパー1200の概略構成について説明する。
電子ペーパー1200は、シート状の基材層1010、画像形成層1020、コーティング層1030、導電層1250を有している。各層の厚さは、基材層1010が200μm、画像形成層1020が50μm、コーティング層1030が40μmであり、導電層1250は蒸着によって基材層1010上に形成されている。なお、マイクロカプセル1040の構成は第1実施形態で説明したものと同一である。
画像の書き換えを行う際は、図3中左方向より搬送されてきた電子ペーパー1200を、帯電ローラ800と対向電極ローラ501との間に搬送する。ここでは、帯電ローラ800に交流成分として1400V、周波数500Hz、直流成分として−1000Vが印加されており、これにより電子ペーパー1200の表面が−700V程度に帯電される。なお、電子ペーパー1200は、導電層1250が図中上側(電極ヘッド104とは反対側)にくるように搬送されている。よって、導電層1250が対向電極ローラ501に接触することで、電子ペーパー1200の図中上側(導電層1250側)はアースをとることができる。
一方、フィルム帯電ローラ210にも同様に、交流成分として1400V、周波数500Hz、直流成分として−1000Vが印加されており、これにより、円筒フィルム310の表面が−700V程度に帯電される。このように、第1〜第3実施形態と同様に、電子ペーパー1200と円筒フィルム310との表面電位差をニップ部直前位置における放電開始電圧よりも小さくすることで、画像書き換え前の異常放電を防いでいる。
帯電状態にある電子ペーパー1200は、円筒フィルム310と、電極ヘッド104に対向配置されている搬送ローラ401とのニップ部に搬送される。この際、電子ペーパー1200と円筒フィルム310はほぼ同電位に帯電しているので、両者の間で放電が生じる虞はない。ニップ部に電子ペーパー1200が搬送されると、画像表示部に対応する電極に1000Vを印加することにより、画像書き換えの為の放電を発生させ、画像の書き換えを行う。
このように本実施形態によれば、導電層1250を有する電子ペーパー1200に対しても、画像の書き込み前に異常放電を生じることなく、画像の書き換えを行うことができる。また、第2、第3実施形態と同様に、消去プロセスを別途行う必要がないので、電子
ペーパー1000に対して画像の高速書き換えを行うことができる。
以上より、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
[第5実施形態]
図4、図11を参照して、本発明を適用可能な第5実施形態に係る画像書き換え装置について説明する。なお、第1〜第4実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、ここでは第1〜第4実施形態と異なる点のみ説明を行う。
(5−1:画像書き換え装置の概略構成)
図4に、本実施形態に係る画像書き換え装置の概略構成を示す。本実施形態に係る画像書き換え装置は、熱転写電極ヘッド131と、ヘッド対向ローラ400と、帯電ローラ800とそれに対向する対向電極ローラ501、フィルム帯電ローラ210と、フィルム対向電極ローラ500とを有している。また、フィルム部材として、一方の側の表面に誘電体層が設けられている導電層付き円筒フィルム320が回転可能に保持されている。導電層付き円筒フィルム320は、外径30mm、厚さ0.15mmの円筒形であり、ポリイミドでシームレスに作られている。また、導電層付き円筒フィルム320の内面は、アルミ蒸着されアースに繋がれている。
書き込みヘッドユニットは、熱転写電極ヘッド131と、支持体102、加圧バネ103を有している。図11に、書き込みヘッドユニットの概略構成を示す。書き込みヘッドユニットは、アルミナセラミックスの板材135を有しおり、この上には、断面が凸形状のガラス層136が形成されている。また、ガラス層136の表面には、発熱抵抗体137が形成されており、その上にはAl電極層138がスパッタリング法によって成膜、パターン加工されている。さらにAl電極層138の上には保護層139が成膜されている。また、書き込みヘッドユニットには、各電極に選択的に電圧を印加するためのドライバーIC140が設けられており、そこに、外部からの駆動信号を入力するための外部配線基板が接続されている。
(5−2:画像書き換えのプロセス)
電子ペーパー1000の画像書き換えプロセスについて説明する。図4の左方向より搬送されてきた電子ペーパー1000は、帯電ローラ800に交流成分として1000V、周波数500Hz、直流成分として-600V印加することによって、−300V程に帯
電される。一方、フィルム帯電ローラ210にも同様に、交流成分として1000V、周波数500Hz、直流成分として-600Vが印加され、これにより導電層付き円筒フィ
ルム320が−300V程度に帯電される。
また、ヘッド対向ローラ400に300Vを印加した状態で帯電された電子ペーパー1000は、熱転写電極ヘッド131とヘッド対向ローラ400との間で、導電層付き円筒フィルム320に接触する。この際、電子ペーパー1000と導電層付き円筒フィルム320の表面電位差の絶対値は、ニップ部直前位置における両者の放電開始電圧の絶対値より小さいので、画像を書き換える前の異常放電の発生を防ぐことができる。なお、導電層付き円筒フィルム320における誘電体層がヘッド対向ローラ側にくるようにする必要がある。
その後、ニップ内において、画像表示部に対応する電極に28Vが印加される。これにより、熱転写電極ヘッド131に形成されている発熱抵抗体137が発熱し、電子ペーパー1000と導電層付き円筒フィルム320間の放電開始電圧値(放電閾値)が低下する
。よって、電極に印加する電圧が低い状態であっても、画像書き換えに必要な放電を生じさせることができる。放電が発生すると、電子ペーパー1000上の画像部電位が100Vとなり、電子ペーパー1000内の帯電粒子が移動し、画像が切り換わる。
このように本実施形態によれば、熱転写電極ヘッド131に通電して発熱させることで、画像書き換え時の放電開始電圧値を下げることができるので、熱転写電極ヘッド131のスイッチング電圧を低くすることができる。よって、熱転写電極ヘッド131の駆動回路を簡易化し、低価格化することが出来る。また、第2〜第4実施形態と同様に、消去プロセスを別途行う必要がないので、電子ペーパー1000に対して画像の高速書き換えを行うことができる。なお、上記では、フィルム部材として、導電層付き円筒フィルム320を用いたが、導電層が設けられていない誘電体フィルムを用いてもよい。即ち、少なくとも電子ペーパー側に誘電体層が設けられていればよく、熱転写電極ヘッド131側は誘電体層で構成されていても、導電層で構成されていてもよい。
以上より、帯電粒子を保持する表示媒体の画像を書き換える画像書き換え装置において、画像を書き換える前に表示媒体と装置間で異常放電が生じることなく、良好な画像品質を得ることが可能な画像書き換え装置を提供することが可能になる。
100…書き込みヘッドユニット 104…電極ヘッド 200、201…除電ヘッド 300…ポリイミドベルト 400…ヘッド対向ローラ 1000…電子ペーパー

Claims (4)

  1. 移動可能に設けられている誘電体フィルムと、
    前記誘電体フィルムに接触する電極ヘッドと、
    前記誘電体フィルムを挟んで前記電極ヘッドの反対側に配置されている対向ローラと、
    を備え、
    前記電極ヘッドに電圧を印加した状態で、内部に帯電粒子を移動可能に保持する表示媒体を前記誘電体フィルムと前記対向ローラとのニップ部に前記誘電体フィルムの移動方向と同方向に通すことで、表示媒体の画像を前記ニップ部において書き換え可能な画像書き換え装置において、
    表示媒体の搬送方向において前記ニップ部よりも上流側に、表示媒体の表面電位を変化させる第1電位変化部材と、
    前記誘電体フィルムの移動方向において前記ニップ部よりも上流側に、前記誘電体フィルムの表面電位を変化させる第2電位変化部材と、
    が設けられており、
    第1電位変化部材を通過後の表示媒体が、第2電位変化部材を通過後の前記誘電体フィルムに対して徐々に近づくようにして前記ニップ部まで搬送されるように構成されていると共に、
    前記ニップ部よりも表示媒体の搬送方向、及び前記誘電体フィルムの移動方向の上流側であって、かつ第1電位変化部材、及び第2電位変化部材の下流側における、表示媒体の表面電位と前記誘電体フィルムの表面電位の電位差の絶対値が、前記ニップ部の直前位置における表示媒体と前記誘電体フィルムとの放電開始電圧の絶対値よりも小さくなるように、第1電位変化部材と第2電位変化部材が表示媒体と前記誘電体フィルムの表面電位をそれぞれ変化させていることを特徴とする画像書き換え装置。
  2. 第1電位変化部材と第2電位変化部材は、
    表示媒体と前記誘電体フィルムをそれぞれ除電する除電部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像書き換え装置。
  3. 移動可能に設けられており、少なくとも一方の側の表面に誘電体層が設けられているフィルム部材と、
    前記フィルム部材に接触し、発熱抵抗体が設けられている電極ヘッドと、
    前記フィルム部材を挟んで前記電極ヘッドの反対側に配置されている対向ローラと、
    を備え、
    前記電極ヘッドに電圧を印加し、前記発熱抵抗体に通電して前記発熱抵抗体を発熱させ、かつ前記フィルム部材の誘電体層が前記対向ローラ側にくる状態で、内部に帯電粒子を移動可能に保持する表示媒体を、前記フィルム部材と前記対向ローラとのニップ部に前記フィルム部材の移動方向と同方向に通すことで、表示媒体の画像を前記ニップ部において書き換え可能な画像書き換え装置において、
    表示媒体の搬送方向において前記ニップ部よりも上流側に、表示媒体の表面電位を変化させる第1電位変化部材と、
    前記フィルム部材の移動方向において前記ニップ部よりも上流側に、前記フィルム部材の表面電位を変化させる第2電位変化部材と、
    が設けられており、
    第1電位変化部材を通過後の表示媒体が、第2電位変化部材を通過後の前記フィルム部材に対して徐々に近づくようにして前記ニップ部まで搬送されるように構成されていると共に、
    前記ニップ部よりも表示媒体の搬送方向、及び前記フィルム部材の移動方向の上流側であって、かつ第1電位変化部材、及び第2電位変化部材の下流側における、表示媒体の表面電位と前記フィルム部材の表面電位の電位差の絶対値が、前記ニップ部の直前位置にお
    ける表示媒体と前記フィルム部材との放電開始電圧の絶対値よりも小さくなるように、第1電位変化部材と第2電位変化部材が表示媒体と前記フィルム部材の表面電位をそれぞれ変化させていることを特徴とする画像書き換え装置。
  4. 第1電位変化部材と第2電位変化部材は、
    表示媒体と前記フィルム部材をそれぞれ除電する除電部材であることを特徴とする請求項3に記載の画像書き換え装置。
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