JP5455429B2 - シール付き軸受 - Google Patents

シール付き軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP5455429B2
JP5455429B2 JP2009114141A JP2009114141A JP5455429B2 JP 5455429 B2 JP5455429 B2 JP 5455429B2 JP 2009114141 A JP2009114141 A JP 2009114141A JP 2009114141 A JP2009114141 A JP 2009114141A JP 5455429 B2 JP5455429 B2 JP 5455429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
bearing
seal lip
tip
lip portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009114141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010261545A (ja
Inventor
恭光 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2009114141A priority Critical patent/JP5455429B2/ja
Publication of JP2010261545A publication Critical patent/JP2010261545A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5455429B2 publication Critical patent/JP5455429B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7816Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material
    • F16C33/782Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region
    • F16C33/7823Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the sealing region of sealing lips
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7853Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race
    • F16C33/7856Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race with a single sealing lip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Description

この発明は、例えば、自動車のトランスミッションにおける歯車装置の駆動軸等に用いられるシール付き軸受に関し、軸受内部への異物侵入を防止し、且つシールトルクの低減を可能にした技術に関する。
自動車のトランスミッション用軸受には、軸受空間を密封する接触タイプのシールを適用し、異物の侵入を防ぐ方法がある。この場合、軸受内部への異物の侵入は防げるが自動車の省燃費化を進めるうえで機械損失を如何に低減させるかが課題となっていた。そこで、本件出願人は、運転後に早期にシールリップを摩耗させ、この摩耗させたシールリップと回転輪との間で微小なすきまを形成することで、シールトルクゼロと異物侵入を防止する技術を提案している(特許文献1)。
特願2008−178620
特許文献1におけるシール付き軸受のゴムシール材は、通常のものよりも摩耗し易い材料で作られており、軸受が回転することでシール摺動部が摩耗し、最適なラビリンスすきまが形成される。このため、実使用時は非接触シールとなり自動車の省燃費化への効果が見込める。
しかし、従来技術では潤滑油の影響やシール摺動面の状態によっては、シールの摩耗に時間を要する状況が考えられる。この場合、軸受内部に潤滑油が流れ込まないため、軸受に封入した初期潤滑用のグリースだけでは潤滑不足で軸受に不具合が生じることが懸念される。
また、通常のゴムシールは二つ割りの金型にゴム生地を挟み込んで製作される。この場合において、シール性能を安定させるために、金型を分離する位置つまりパーティングラインが、シールリップ先端やシール摺動部に影響を与えないように工夫している。このために金型からシールを変形させて取り出す(いわゆる無理抜きする)ことになるため、シール金型の構成や構造に制約が発生していた。
この発明の目的は、軸受内部への異物侵入を防止し、且つ、潤滑油やシール摺動面の状態に影響されず、安定してシールトルクを低減することができるシール付き軸受を提供することである。
この発明における第1の発明のシール付き軸受は、一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、
前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部を先狭まりの断面形状に設定したことを特徴とする。
前記「高摩耗材」とは、平均的なゴムに比べて摩耗が生じ易い材質である。
この構成によると、シール部材の少なくともシールリップ部の先端の材質を、上記のような高摩耗材としたため、運転初期には接触タイプであったシール部材が、摩耗により、非接触、まは参考提案例として軽接触タイプのシール部材となる。このようにシール部材は接触するシールリップ部の先端を摩耗させ、微小なラビリンスすきまを生成させる。このすきまは異物よりも小さいため、潤滑油は通過させるが異物は通過できない。そのため、軸受内部への異物の侵入防止を図り、シールトルクを低減できる。
また、シールリップ部を先狭まりの断面形状にして、前記他方の軌道輪のシールリップ摺動部に接触させることで、シールリップ部の先端部分の面圧が高くなる。したがって、このシールリップ部の先端部分が摩耗し易くなる。それ故、潤滑油の影響やシール摺動面の状態に拘わらず、以下のような効果が得られる。
(1)早期にシールトルクが低減される。
(2)従来品に対して、早期に軸受の自己昇温が下がる。
(3)早期に軸受の自己昇温が下がることで、従来用いていた潤滑油よりも更に低粘度の潤滑油を選択できる。
(4)トランスミッション全体の損失低減が見込める。
(5)早期に軸受内部に潤滑油を供給することができる。
前記シールリップ部の先端部分の断面形状を、このシールリップ部における中間部分よりも狭まり率が大きい先狭まり形状としても良い。この場合、シールリップ部の先端部分を早期に且つ確実に摩耗させ得る。
この発明において、シールリップ部は、中間部分等の形状を問わず、先端面を、軌道輪のシールリップ摺接面に対して片側へ傾いた傾斜面としても良い。
この発明における第2の発明のシール付き軸受は、一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部の先端面を、軌道輪のシールリップ摺接面に対して片側へ傾いた傾斜面としたことを特徴とする。
この構成によると、シールリップ部の先端の材質が前述の高摩耗材であり、このシールリップ部の先端面を、軌道輪のシールリップ摺接面に対して片側へ傾いた傾斜面としたため、シールリップ部の先端部分が摩耗し易くなる。それ故、第1の発明と同様に、潤滑油等に拘わらず、早期にシールトルク低減を図り、早期に軸受の自己昇温を下げ、更なる低粘度の潤滑油を選択でき、トランスミッション全体の損失低減が見込め、早期に軸受内部に潤滑油を供給できる。
前記シールリップ部の先端面の最先端と、この先端面に隣接する面との間でなす角度を、鋭利な断面形状としても良い。この場合、シールリップ部の先端部分を早期に且つ確実に摩耗させ得る。
前記高摩耗材をゴム材または樹脂材としても良い。
前記シール部材が、環状の芯金とこの芯金に一体に固着された弾性部材とでなり、この弾性部材は、前記芯金に固着されて芯金の表面を覆う覆い部と、前記芯金の先端よりも突出した厚肉部と、この厚肉部の先端から突出した前記シールリップ部とを有し、前記シールリップ部は、前記厚肉部に比べて薄肉としても良い。
前記シール部材を加硫成型しても良い。
前記シールリップ部を、対向する軌道輪に形成されたシール溝の内面に対してアキシアル方向に接触する形状としても良い。
前記シールリップ部を、対向する軌道輪に対してラジアル方向に接触する形状としても良い。
前記シール部材は金型により成形されるものであり、前記シールリップ部の先端部分が、前記金型の合わせ面であるパーティングラインに配置されて成形されても良い。この場合、ゴムシール等の合わせ位置を起点としてシールリップ部の先端部分が摩耗し易くなる。これに伴い、シール金型の割り位置やその金型形状が簡素化される。したがって、シール部材を金型から変形させて取り出す必要がなく、生産効率が向上する。金型の構成や構造が簡素化される分、製作コストの低減を図ることもできる。
シール付き軸受は、自動車のトランスミッションの歯車装置の駆動軸に用いられる転がり軸受であっても良い。この場合、トランスミッション内におけるギヤの摩耗粉等の異物が、軸受内に侵入することを防止できる。シールトルクの低減を図れるので、自動車の省燃費化を図ることが可能となる。
この発明における第1の発明のシール付き軸受は、一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部を先狭まりの断面形状に設定したため、軸受内部への異物侵入を防止し、且つ、潤滑油やシール摺動面の状態に影響されず、安定してシールトルクを低減することができる。
この発明における第2の発明のシール付き軸受は、一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部の先端面を、軌道輪のシールリップ摺接面に対して片側へ傾いた傾斜面としたため、軸受内部への異物侵入を防止し、且つ、潤滑油やシール摺動面の状態に影響されず、安定してシールトルクを低減することができる。
この発明の一実施形態に係るシール付き軸受の断面図である。 同シール付き軸受の要部半断面図である。 (A)は同シール付き軸受のシールリップ部が内輪のシール溝に接する状態の要部拡大断面図、図3(B)は、軸受を回転状態で使用してシールリップ部の先端を摩耗させた状態の要部拡大断面図である。 (A)はシール部材の金型を型締めした状態の断面図、図4(B)は同金型の要部拡大断面図、図4(C)は同金型の上型、下型を開いた状態を表す断面図である 同シール付き軸受の回転トルクを、従来のシール付き軸受と比較した試験結果を表す図である。 この発明の他の実施形態に係るシール付き軸受の断面図である。 (A)は同軸受におけるシール部材の金型を型締めした状態の断面図、図7(B)は同金型の要部拡大断面図、図7(C)は同金型の上型、下型を開いた状態を表す断面図である。 同シール付き軸受の要部半断面図である。 (A)は同シール付き軸受のシールリップ部が内輪に接する状態の要部拡大断面図、図3(B)は、軸受を回転状態で使用してシールリップ部の先端を摩耗させた状態の要部拡大断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係るシールリップ部周辺の概略断面図である。 この発明のさらに他の実施形態に係るシールリップ部周辺の概略断面図である。
この発明の第1の実施形態に係るシール付き軸受を図1ないし図5と共に説明する。以下の説明は、シール部材の製造方法の説明をも含む。実施形態に係るシール付き軸受は、自動車のトランスミッションに用いられる転がり軸受であって、図1、図2に示すように、軌道輪である内外輪1,2の軌道面1a,2aの間に複数の転動体3を介在させている。これら転動体3を保持する保持器4を設け、内外輪1,2間に形成される環状の軸受空間の両端をそれぞれシール部材5で密封している。この軸受内にはグリースが初期封入される。この転がり軸受は、転動体3を玉とした深溝玉軸受であり、この例では内輪1を回転輪とし、外輪2を固定輪とした内輪回転タイプとしている。ただしシール付き軸受としてアンギュラ玉軸受を適用しても良い。また、内輪1を固定輪とし、外輪2を回転輪とした外輪回転タイプとすることも可能である。保持器4は、前記各転動体3を保持するポケットPtを有する球殻状部4aの外周面に凸条4bを有する凸条付き保持器とされている。
図2に示すように、外輪2の内周面にはシール部材5を嵌合固定するシール取付溝2bが形成されている。内輪1は、各シール部材5の内周部に対応する位置に、円周溝からなるシール溝6が形成されている。このシール溝6は、内輪外径面1bに繋がる内側壁面つまり内面6aと、この内面6aに続き且つ内輪外径面1bよりも小径の外周面6bとを有する。前記内面6aは、略平坦で、外径側から内径側に向かうに従って、軸方向外側(図2では右側)にやや傾斜する形状に形成されている。この内面6aに、後述するシールリップ部がアキシアル方向に接触する。
シール部材5は、環状の芯金7と、この芯金7に一体に固着される弾性部材8とで構成される。シール部材5の全体は、例えば、ゴム材を加硫成形して形成され、この加硫成形時に芯金7が弾性部材8に接着される。
前記芯金7は、外径側から順次、円筒部7aと、立板部7bと、傾斜部7cとを有する。立板部7bが内外輪1,2の端面よりも軸受の軸方向内側(図2では左側)で同端面と略平行に配置される。この立板部7bの基端に、円筒部7aが繋がり、これら立板部7bと円筒部7aとで断面L字形状を成す。円筒部7aの主に外周面に設けられる弾性部材8の環状部9が、外輪2のシール取付溝2bに嵌合されて固定される。立板部7bの先端には、内径側に向かうに従って前記軸方向内側にやや傾斜する傾斜部7cが繋がっている。
芯金7における立板部7bの外表面は、均一な薄肉形状の覆い部10で覆われる。この覆い部10は弾性部材8の一部を成す。傾斜部7cには、覆い部10よりも肉厚の大きい傾斜覆い部11が設けられる。この傾斜覆い部11は、弾性部材8の一部であり傾斜部7cの内外表面を覆う。
傾斜覆い部11のうち傾斜部7cの内表面を覆う部分(「内面覆い部分」と称す)は、同内表面に沿って、内径側に向かうに従って前記軸方向内側にやや傾斜する。傾斜覆い部11のうち傾斜部7cの外表面を覆う部分(「外面覆い部分」と称す)は、前記覆い部10に段差なく同一面を成して繋がっている。傾斜覆い部11の内径側先端に、繋ぎ部12を介して芯金7の先端よりも突出した厚肉部14、及びシールリップ部15が設けられる。これら繋ぎ部12、厚肉部14、シールリップ部15も弾性部材8の一部を成す。
前記繋ぎ部12は、傾斜覆い部11の内径側先端よりも肉厚が小さく形成される。繋ぎ部12における内面部分は、内面覆い部分に同一面で繋がり、繋ぎ部12における外面部分は、内径側に向かうに従って軸方向内側に傾斜する。
図2、図3に示すように、弾性部材8は、前記覆い部10と、厚肉部14と、この厚肉部14から突出したシールリップ部15とを有する。シールリップ部15は、厚肉部14に比べて薄肉とし、基端部分16と、中間部分17と、先端部分18とを有する。このシールリップ部15のうち少なくとも先端部分18を含む部分の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となるか、まは参考提案例として接触圧が零と見なせる程度の軽接触となる高摩耗材である。高摩耗材は、シールリップ部15の先端部分18のみ、または先端部分18及び中間部分17に設けても良いし、基端部分16、中間部分17および先端部分18全体にわたって設けても良い。この高摩耗材は、軸受使用温度や潤滑油との相性により特定の種類のものが選択される。前記高摩耗材を構成する耗し易い材料として高耗ゴム材を用いている。ただし、耗し易い材料の他の例として樹脂材を用いても良い。この高摩耗材を構成する材料としては、上記の他に固体潤滑材や、不織布、軟鋼等であっても良い。弾性部材8における他部は通常のゴム材からなる。
厚肉部14は、繋ぎ部12の先端から内径方向に延びる。この厚肉部14は、傾斜覆い部11の内径側先端よりも肉厚が小さく、芯金7の板厚等よりも厚肉で径方向に沿って同一肉厚に形成される。また厚肉部14は、芯金7の立板部7bよりも軸方向内側に配置されると共に、シール溝6の内面6aよりも軸方向外側に配置され、且つ、保持器4と干渉しないように配置される。
図3(A)は、シールリップ部が内輪のシール溝に接する状態の要部拡大断面図、図3(B)は、軸受を回転状態で使用してシールリップ部の先端を摩耗させた状態の要部拡大断面図である。図3に示すように、前記厚肉部14の先端の内壁面に、シールリップ部15における、基端部分16、中間部分17、先端部分18が順次軸方向内方に延びる。これら基端部分16、中間部分17、および先端部分18を、先狭まりの断面形状に設定している。特に、先端部分18の断面形状を、中間部分17よりも狭まり率が大きい形状としている。シール溝6の内面6aの径方向中間付近に、シールリップ部15の先端部分18が対向するように配置される。
図4(A)はシール部材の金型を型締めした状態の断面図、図4(B)は同金型の要部拡大断面図、図4(C)は同金型の上型、下型を開いた状態を表す断面図である
図4に示すように、シール部材5を成形するシール金型19(以下、単に金型19と称す)は、上型20と下型21とを有する。図4(A)に示すように上型20と下型21とを組合わせた状態で、シール部材5を成形するキャビティ13が形成され、このキャビティ13に弾性部材8の材料を注入するゲートが金型19に設けられる。
前記高摩耗ゴム材が適用されるシールリップ部15と、弾性部材8における他部とは、この金型19により、例えば、二色成形により成形される。すなわち一次側となる弾性部材8における他部を成形した後、二次側となるシールリップ部15のキャビティ13に、高摩耗ゴム材を流し込み弾性部材8を一体にする。このように同一の金型19において二次側となるシールリップ部15を、前記他部と一体に成形する
図4(B)に示すように、シールリップ部15の先端部分18は、金型19の合わせ面であるパーティングラインPLに配置されて成形される。
ところで、シールリップ部15のゴム合わせ位置は、寸法精度のばらつきがある場合があるが、軸受回転によりシールリップ部15のゴム合わせ位置を起点としたゴム摩耗を、促進することができる。したがって、規定のラビリンスすきまを形成し得る。それ故、金型19の少なくともシールリップ部15を成形するための精度を、高精度化する必要がなくなる。よって、金型19のコストおよび補修費用の低減を図ることができる。このため、製品の製作コスト低減を図ることが可能となる。
この金型19のパーティングラインPLを、シールリップ部15における先端部分18に設定することで、ゴム合わせ位置を起点としたゴム摩耗を促進することが可能となり、また金型19の割り位置や形状が簡素化できるため、シール部材5の生産効率も向上する。また、図4(C)に示すように上型20、下型21を開いた状態で、成形後のシール部材5を突出する図示外の突出機構等をこの金型19に設けても良い。
図5は、この実施形態のシール付き軸受の回転トルクを、従来のシール付き軸受と比較した試験結果をグラフで示したものである。運転条件の一例としては、例えば、軸受型番6207(JIS規格)の軸受で、回転速度4000rpm、軸受温度30℃とした。
同図に示すように、従来品に比べて、実施形態のシール付き軸受では、回転トルクが大幅に低減されている。その理由は、回転トルクの要因の内訳として、従来品ではグリースによる抵抗、保持器せん断抵抗+転がり抵抗、およびシールトルクが挙げられているのに対して、実施形態のシール付き軸受ではシールトルクの要因が排除されることによる。
以上説明したシール付き軸受によると、シールリップ部15のうち少なくとも先端部分18を含む部分の材質を、上記のような高摩耗材としたため、運転初期には接触タイプであったシール部材5が、運転開始後数時間で摩耗により、非接触、まは参考提案例として軽接触タイプのシール部材5となる。すなわち軸受を回転状態で使用することで、シール部材5は接触するシールリップ部15の先端を摩耗させ、微小なラビリンスすきまδ1(図3(B))を生成させる。このすきまδ1は異物よりも小さいため、潤滑油は通過させるが異物は通過できない。そのため、軸受内部への異物の侵入防止を図り、シールトルクを低減できる。このように軸受内部への異物等の侵入防止を図るため、軸受寿命を延ばすことができる。
また、シールリップ部15を先狭まりの断面形状にして、内輪1のシールリップ摺動部であるシール溝内面6aに接触させることで、シールリップ部15の先端部分18の面圧が高くなる。したがって、このシールリップ部15の先端部分18が摩耗し易くなる。それ故、潤滑油の影響やシール溝内面6aの状態に拘わらず、以下のような効果が得られる。
(1)早期にシールトルクが低減される。
(2)従来品に対して、早期に軸受の自己昇温が下がる。
(3)早期に軸受の自己昇温が下がることで、従来用いていた潤滑油よりも更に低粘度の潤滑油を選択できる。
(4)トランスミッション全体の損失低減が見込める。
(5)早期に軸受内部に潤滑油を供給することができる。
シールリップ部15の先端部分18の断面形状を、このシールリップ部15における中間部分17よりも狭まり率が大きい先狭まり形状とした場合、シールリップ部15の先端部分18を早期に且つ確実に摩耗させ得る。
このシール付き軸受が、自動車のトランスミッションの歯車装置の駆動軸に用いられる転がり軸受である場合、トランスミッション内におけるギヤの摩耗粉等の異物が、軸受内に侵入することを防止できる。シールトルクの低減を図れるので、自動車の省燃費化を図ることが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。以下の説明においては、各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図6〜図9のシール付き軸受は、シールリップ部15を、対向する内輪1に対してラジアル方向に接触する形状にしている。この図6〜図9のシールリップ部15は、厚肉部14の内周面における軸方向外側縁部に、基端部分16、中間部分17、先端部分18が順次径方向内方に延びる。
このシール付き軸受においても、軸受を回転状態で使用することで、シールリップ部15の先端を摩耗させ、微小なラビリンスすきまδ2(図9(B))を生成させ得る。このすきまδ2は異物よりも小さいため、潤滑油は通過させるが異物は通過できない。そのため、軸受内部への異物の侵入防止を図り、シールトルクを低減できる。
図7(A)は同軸受におけるシール部材の金型を型締めした状態の断面図、図7(B)は同金型の要部拡大断面図、図7(C)は同金型の上型、下型を開いた状態を表す断面図である。
金型19AのパーティングラインPLを、シールリップ部15における先端部分18に設定することで、ゴム合わせ位置を起点としたゴム摩耗を促進することが可能となり、また金型19Aの割り位置や形状が簡素化できるため、シール部材5の生産効率も向上する。
図6のラジアル方向に接触するシール付き軸受において、内輪外径面に図1と同様の内輪シール溝6を設け、この内輪シール溝6の外周面にシールリップ部15の先端部分18を接触させて摩耗させる構成にしても良い。
図10のシール付き軸受は、シールリップ部15の先端面15aを、内輪1のシールリップ摺接面1sに対して片側へ傾いた傾斜面としている。また、少なくともシールリップ部15の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となるか、まは参考提案例として接触圧が零と見なせる程度の軽接触となる高摩耗材を適用している。この構成において、図11に示すように、シールリップ部15の先端面15aの最先端と、この先端面15aに隣接する面15bとの間でなす角度αを、鋭利な断面形状としても良い。
特に、シールリップ部15の先端面15aを前記のように傾斜面としたため、軸受内部への異物侵入を防止し、且つ、潤滑油やシール摺接面1sの状態に影響されず、安定してシールトルクを低減することができる。
厚肉部14自体を、先端側に向かうに従って先狭まりとなる断面形状として、この先端部分をシールリップ部としても良い。この場合、厚肉部14のうち少なくとも前記先端部分を高摩耗材とし、例えば弾性部材8における他部を通常のゴム材からなるものとする。
上記各実施形態における厚肉部14およびシールリップ部15を無くし、芯金7における立板部7bの内外表面を覆う覆い部を設け、この覆い部を先端側に向かうに従って先狭まりとなる断面形状として、この先端部分をシールリップ部としても良い。
シール付き軸受において、球殻状部4aの外周面に凸条4bのない保持器を適用することも可能である。この場合にも、各実施形態と同様の作用効果を奏する。
シール付き軸受を外輪回転タイプとした場合、内輪の外周面にシール部材を嵌合固定し、本発明特有のシールリップ部を外輪シール溝に接触させて摩耗させ得る。この発明のシール付き軸受をスラスト軸受に適用しても良い。
シール付き軸受を、トランスミッション以外に用いても良い。
1…内輪
2…外輪
1a,2a…軌道面
3…転動体
5…シール部材
15…シールリップ部
18…先端部分
19…金型
PL…パーティングライン

Claims (11)

  1. 一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、
    前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部を先狭まりの断面形状に設定したことを特徴とするシール付き軸受。
  2. 請求項1において、前記シールリップ部の先端部分の断面形状を、このシールリップ部における中間部分よりも狭まり率が大きい先狭まり形状としたシール付き軸受。
  3. 一対の軌道輪の対向する軌道面間に複数の転動体が介在し、前記一対の軌道輪間に形成される軸受空間を密封するシール部材を備えたシール付き軸受において、
    前記シール部材は、基端がいずれか一方の軌道輪に固定され、シールリップ部が他方の軌道輪に接する接触シールであって、少なくともシールリップ部の先端の材質が、軸受を回転状態で使用することで、摩耗して非接触となり、前記シールリップ部の先端を摩耗させてラビリンスすきまを生成する高摩耗材であり、前記ラビリンスすきまは、潤滑油は通過させるが異物は通過できず、前記シールリップ部の先端面を、軌道輪のシールリップ摺接面に対して片側へ傾いた傾斜面としたことを特徴とするシール付き軸受。
  4. 請求項3において、前記シールリップ部の先端面の最先端と、この先端面に隣接する面との間でなす角度を、鋭利な断面形状としたシール付き軸受。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記高摩耗材をゴム材または樹脂材としたシール付き軸受。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記シール部材が、環状の芯金とこの芯金に一体に固着された弾性部材とでなり、この弾性部材は、前記芯金に固着されて芯金の表面を覆う覆い部と、前記芯金の先端よりも突出した厚肉部と、この厚肉部の先端から突出した前記シールリップ部とを有し、前記シールリップ部は、前記厚肉部に比べて薄肉としたシール付き軸受。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記シール部材を加硫成型したシール付き軸受。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記シールリップ部を、対向する軌道輪に形成されたシール溝の内面に対してアキシアル方向に接触する形状としたシール付き軸受。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記シールリップ部を、対向する軌道輪に対してラジアル方向に接触する形状としたシール付き軸受。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、前記シール部材は金型により成形されるものであり、前記シールリップ部の先端部分が、前記金型の合わせ面であるパーティングラインに配置されて成形されるシール付き軸受。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項において、自動車のトランスミッションの歯車装置の駆動軸に用いられる転がり軸受であるシール付き軸受。
JP2009114141A 2009-05-11 2009-05-11 シール付き軸受 Expired - Fee Related JP5455429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114141A JP5455429B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 シール付き軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114141A JP5455429B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 シール付き軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010261545A JP2010261545A (ja) 2010-11-18
JP5455429B2 true JP5455429B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=43359794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009114141A Expired - Fee Related JP5455429B2 (ja) 2009-05-11 2009-05-11 シール付き軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5455429B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9115762B2 (en) 2011-06-27 2015-08-25 Ntn Corporation Rolling bearing
JP5889566B2 (ja) * 2011-08-04 2016-03-22 Ntn株式会社 転がり軸受およびその製造方法
JP5931453B2 (ja) * 2012-01-16 2016-06-08 Ntn株式会社 転がり軸受
WO2015093591A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 ダイベア株式会社 転がり軸受及びその製造方法
JP6522357B2 (ja) * 2015-02-06 2019-05-29 Ntn株式会社 転がり軸受

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3351634B2 (ja) * 1994-08-31 2002-12-03 エヌティエヌ株式会社 軸受用接触シール
JP4051528B2 (ja) * 2001-11-28 2008-02-27 株式会社ジェイテクト 転がり軸受の密封装置
JP2003287040A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Nsk Ltd 密封シール付転がり軸受
JP2006170313A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Ntn Corp 転がり軸受のシール構造
JP5455334B2 (ja) * 2008-07-09 2014-03-26 Ntn株式会社 シール付き軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010261545A (ja) 2010-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5455429B2 (ja) シール付き軸受
JP5100056B2 (ja) 車輪用軸受装置
EP2806179A1 (en) Roller bearing
JP6522357B2 (ja) 転がり軸受
JP2011127702A (ja) 転がり軸受
US20160017926A1 (en) Bearing device with sealing device
KR101814597B1 (ko) 휠 베어링용 실링 캡
JP2010019296A (ja) シール付き軸受
US20210010532A1 (en) Bearing device for wheels
WO2013002115A1 (ja) 転がり軸受
WO2011074468A1 (ja) 転がり軸受
JP2013002564A (ja) 転がり軸受
JP5687427B2 (ja) 転がり軸受
JP5889566B2 (ja) 転がり軸受およびその製造方法
JP2012233548A (ja) 転がり軸受
JP5564180B2 (ja) 密封装置、転がり軸受および車輪用転がり軸受
JP2013007463A (ja) シール付き軸受
WO2015105110A1 (ja) 玉軸受
JP2008008408A (ja) クリープ防止転がり軸受
JP5816338B2 (ja) 転がり軸受
JP7358953B2 (ja) 軸受用摺動部品及びハブユニット軸受
JP2017057964A (ja) シール付き転がり軸受
JP2015117788A (ja) 転がり軸受
JP2017207142A (ja) 転がり軸受装置
JP2003239991A (ja) 転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees