JP5453815B2

JP5453815B2 - 自動販売機

Info

Publication number: JP5453815B2
Application number: JP2009005097A
Authority: JP
Inventors: 俊紀勝田
Original assignee: Fuji Electric Co Ltd
Current assignee: Fuji Electric Co Ltd
Priority date: 2009-01-13
Filing date: 2009-01-13
Publication date: 2014-03-26
Anticipated expiration: 2029-01-13
Also published as: JP2010165066A; KR101115768B1; KR20100083710A

Description

本発明は、外扉に設けられた商品取出口の下縁部に支承され、手前側に回動させることにより、商品の取り出しが可能となる取出口扉を備えた自動販売機に関するものである。

外扉に設けられた商品取出口の下縁部に支承され、手前側に回動させることにより、商品の取り出しが可能となる取出口扉を備えた自動販売機が知られている。この自動販売機は、前面が開口した箱状の本体キャビネットを備えている。本体キャビネットの内部は、仕切板によって、略８割を占める上方域と、略２割を占める下方域とに画成され、略８割を占める上方域は商品収容室を構成し、略２割を占める下方域は機械室を構成している。本体キャビネットと外扉との間には、商品収容室の前面開口を閉塞する内扉が設けてある。内扉には、商品収容室に挿通する商品搬出口が設けてあり、商品収容室に収容された商品は、商品搬出口から商品取出口に向けて搬出されるようになっている。商品搬出口の上縁部には、搬出口フラッパが支承されている。搬出口フラッパは、内扉の内側から外側に向けて開放可能、かつ、内扉の外側から内側に向けて開放不能であって、商品収容室から搬出された商品が押し開くことにより、商品搬出口が開放されるようになっている。

また、外扉は、商品搬出口の上縁部に支承された搬出口フラッパを覆う防盗板を備えている。防盗板は、上下方向に移動可能であって、取出口扉が手前側に回動することにより、商品取出口が開放されると、取出口扉に連動して防盗板が下降し、防盗板が搬出口フラッパを覆い、搬出口フラッパを開放不能とするようになっている（たとえば、特許文献１参照）。

特開２００３−６７２５号公報

ところで、上述した自動販売機は、商品搬出口から商品取出口への商品の搬出途中で取出口扉を開放すると、商品搬出口と防盗板との間に商品が挟まることがあるが、商品が紙パック入り商品のように容器が柔らかい商品の場合には、商品がつぶれてしまい販売トラブルとなる。また、商品取出口から突っ込んだ手が防盗板と商品搬出口との間に挟まることがあるが、手が挟まった場合には、利用者が怪我することとなる。このような事態を回避すべく、上述した自動販売機は、商品が搬出されるまで取出口扉を開放不能とするようにロックするのが一般的である。しかしながら、取出口扉をロックすることにすると、取り忘れた商品の問題、商品の取り損ないの問題が生じる。

本発明は、上記実情に鑑みて、盗難被害を回避でき、取出口扉をロックしなくても、商品がつぶれたり、利用者が怪我したりする事態を回避できる自動販売機を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明の請求項１にかかる自動販売機は、外扉に設けられた商品取出口の下縁部に開閉可能に支承され、内扉に設けられた商品搬出口から搬出された商品を上方から受け入れ、開放された場合に受け入れた商品が取り出し可能となる取出口扉を備えた自動販売機において、取出口扉が開放された場合に取出口扉から商品搬出口に至る経路を遮断する防盗フラッパと、前記取出口扉と前記防盗フラッパとの間に取り付けられ、前記取出口扉が開放された場合に前記経路を遮断すべく前記防盗フラッパを回動させ、前記取出口扉が閉塞された場合に前記経路を開通すべく前記防盗フラッパを回動させるリンクとを備え、前記防盗フラッパの回動支点側に、前記リンクの先端から離間する方向に窪んだ凹部を設けたことを特徴とする。

また、本発明の請求項２にかかる自動販売機は、上記請求項１において、前記リンクと前記防盗フラッパとは、前記取出口扉が閉塞された状態では、互いに離間していることを特徴とする。

本発明にかかる自動販売機は、取出口扉が開放された場合に防盗フラッパが取出口扉から商品搬出口に至る経路を遮断するので、盗難被害を回避できる。また、防盗フラッパは取出口扉から商品搬出口に至る経路を遮断するので、取出口扉をロックしなくても防盗フラッパと商品搬出口との間に商品が挟まることはなく、商品がつぶれることもない。また、商品取出口から手を突っ込んでも商品搬出口に手が届くことがないので、取出口扉をロックしなくても、利用者が怪我をすることはない。

以下に添付図面を参照して、本発明にかかる自動販売機の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。

図１は、本発明の実施の形態である自動販売機の外観を示す正面図、図２は、図１に示した自動販売機の外扉を開放した状態を示す斜視図である。図１に示すように、ここで説明する自動販売機は、内部に収納した商品を外部から視認可能な自動販売機であって、図２に示すように、前面が開口した箱状の本体キャビネット１と、本体キャビネット１の前面開口を閉塞する外扉２とを備えている。

図２に示すように、本体キャビネット１の内部は、仕切板１１によって、略８割を占める上方域と略２割を占める下方域とに画成され、略８割を占める上方域が商品収容室１２を構成し、略２割を占める下方域が機械室１３を構成している。

商品収容室１２には、商品収納ラック３が収納してある。商品収納ラック３は、左右方向に複数列（たとえば、図２に示す例では、７列）、上下方向に複数段（たとえば、図２に示す例では、８段）のコラム３１を配列して構築したものである。

図２に示すように、商品収納ラック３の前方域には、バケット４を左右方向（Ｘ方向）および上下方向（Ｙ方向）に移動させ、指定されたコラム３１から商品を受け取り、商品搬送位置に搬送するバケット装置（図示せず）が配設してある。

図２に示すように、バケット装置の前方には、内扉５が設けてある。内扉５は、商品収容室１２の前面開口を閉塞する扉体であって、外扉２と内扉５の二重構造とすることにより、省エネを実現している。内扉５は、コラム３１に収納した商品を外部から視認できるように、ガラス板５１を枠体５２に嵌め込んで構成してある。

図２に示すように、内扉５の右側、高さ方向略三分の一の位置には、商品搬出口５３が設けてある。商品搬出口５３は、商品収容室１２の内部から外部に商品を搬出するための矩形穴であって、搬出位置に移動したバケット４から商品搬出口５３に向けて商品が搬出されるようになっている。商品搬出口５３の上縁部には、搬出口フラッパ５４が支承されている。搬出口フラッパ５４は、内扉５の内側から外側に向けて開放可能、かつ、内扉の外側から内側に向けて開放不能であって、バケット４から商品搬出口５３に搬出された商品が搬出口フラッパ５４を押し開くことにより、商品搬出口５３が開放されるようになっている。

図１に示すように、外扉２には、ガラス板２１が嵌め込んであり、ガラス板２１、内扉（ガラス板５１）５を介してコラム３１に収納した商品を外部から視認できるようになっている。

また、外扉２の下方部には商品取出口２２が設けてある。商品取出口２２は、商品搬出口５３から搬出された商品を取り出すための矩形穴であって、商品搬出口５３よりも下方となる位置に設けてある。

また、外扉２には、左右一対となるフレーム２３Ｒ、２３Ｌが取り付けてある（図３および図４参照）。このフレーム２３Ｒ，２３Ｌは、商品取出口２２の下縁部に支承され、手前側に回動させることにより、商品の取り出しが可能となる取出口扉２４を取り付けるためのもので、前縁と後縁とを外方に折り曲げることにより、剛性を確保している。図３よび図４に示すように、取出口扉２４は、上面と後面とが開口した箱状を呈しており、側壁部２４Ｒ，２４Ｌから下方に支承部２４Ｒ１，２４Ｌ１が延在している。支承部２４Ｒ１，２４Ｌ１には、フレーム２３Ｒ，２３Ｌに取り付けられた支軸２５が挿通しており、取出口扉２４が開閉可能となっている。

また、フレーム２３Ｒとフレーム２３Ｌとの間には、防盗フラッパ２６が回動可能に取り付けてある。防盗フラッパ２６は、図４および図７に示すように、取出口扉２４が開放された場合に取出口扉２４から商品搬出口５３に至る経路を遮断するもので、基端部を挿通した支軸２７がフレーム２３Ｒとフレーム２３Ｌとに取り付けられ、防盗フラッパ２６は、支軸２７の回りに水平となるまで回動するようになっている。

取出口扉２４と防盗フラッパ２６との間、より具体的には、取出口扉２４の奥方上端部には、防盗フラッパ２６を回動させるリンク２８が取り付けてある。リンク２８は、取出口扉２４の開閉に連動して防盗フラッパ２６を回動させるもので、図５に示すように、取出口扉２４が閉塞している場合には、リンク２８は防盗フラッパ２６の奥方に位置し、防盗フラッパ２６は、自重によって下方に垂れ下がるようになっている。一方、図６に示すように、取出口扉２４が開き始めると、リンク２８は防盗フラッパ２６の左側面（下面）を押圧し、防盗フラッパ２６を手前側に徐々に回動させるようになっている。そして、図７に示すように、取出口扉２４が開放されると、リンク２８は防盗フラッパ２６の下面（左側面）を支持し、取出口扉２４の上方を塞ぎ、取出口扉２４から商品搬出口５３に至る経路を遮断するようになっている。他方、取出口扉２４を閉じ始めると、リンク２８は徐々に奥方に移動し、防盗フラッパ２６は自重によって奥方に徐々に回動することになる（図６参照）。そして、取出口扉２４が閉塞すると、リンク２８は防盗フラッパ２６の奥方に位置し、防盗フラッパ２６は自重で垂れ下がることになる。

上述した本発明の実施の形態である自動販売機において、商品を取り出す場合には、取出口扉２４を手前に回動させることになる。取出口扉２４を手前に回動させると、図４に示すように、商品取出口２２が開放され、取出口扉２４から商品が取り出し可能となる。そして、商品を取り出し、取出口扉２４から手を離せば、取出口扉２４が閉塞され、商品の取り出しは終了する。

ところで、取出口扉２４が開放された場合には、図４に示すように防盗フラッパ２６が取出口扉の上方を塞ぎ、取出口扉２４から商品搬出口５３に至る経路を遮断するので、商品取出口２２から手を突っ込んだとしても、防盗フラッパ２６に邪魔されて、商品搬出口５３に手が届くことがない。

また、取出口扉２４が開放された状態でバケット４から商品搬出口５３に商品が搬出されると、搬出口フラッパ５４は押し開かれ、商品は取出口扉２４に向けて落下することになるが、防盗フラッパ２６に邪魔されて、商品は防盗フラッパ２６の上に留まることになる。この場合には、一旦、取出口扉２４を閉塞させれば、防盗フラッパ２６が自重によって奥方に回動し、防盗フラッパ２６の上に留まっていた商品は、取出口扉２４に落下する。したがって、再び、取出口扉２４を手前に回動させれば、商品取出口２２が開放され、商品が取り出し可能となる。

上述した本発明の実施の形態である自動販売機によれば、取出口扉２４が開放された場合に防盗フラッパ２６が取出口扉２４から商品搬出口５３に至る経路を遮断するので、盗難被害を回避できる。また、防盗フラッパ２６は取出口扉２４から商品搬出口５３に至る経路を遮断するので、取出口扉２４をロックしなくても防盗フラッパ２６と商品搬出口５３との間に商品が挟まることはなく、商品がつぶれることもない。また、商品取出口２２から手を突っ込んでも商品搬出口５３に手が届くことがないので、取出口扉２４をロックしなくても、利用者が怪我をすることはない。

さらに、取出口扉２４が開放された状態でバケット４から商品搬出口５３に商品が搬出されても、防盗フラッパ２６に邪魔されて、商品は防盗フラッパ２６の上に留まるので、商品取出口に手を突っ込んでいても、手の上に商品が落下して怪我をすることはない。

本発明の実施の形態である自動販売機の外観を示す正面図である。図１に示した自動販売機の外扉を開放した状態を示す斜視図である。図１に示した取出口扉が閉じた状態を示す斜視図である。図１に示した取出口扉が開いた状態を示す斜視図である。図１に示した取出口扉が閉じた状態を示す側断面図である。図１に示した取出口扉が半分開いた状態を示す側断面図である。図１に示した取出口扉が開いた状態を示す側断面図である。

１本体キャビネット
１１仕切板
１２商品収容室
１３機械室
２外扉
２１ガラス板
２２商品取出口
２３Ｒ，２３Ｌフレーム
２４取出口扉
２４Ｒ，２４Ｌ側壁部
２４Ｒ１，２４Ｌ１支承部
２５支軸
２６防盗フラッパ
２７支軸
２８リンク
３商品収納ラック
３１コラム
４バケット
５内扉
５１ガラス板
５２枠体
５３商品搬出口
５４搬出口フラッパ

Claims

外扉に設けられた商品取出口の下縁部に開閉可能に支承され、内扉に設けられた商品搬出口から搬出された商品を上方から受け入れ、開放された場合に受け入れた商品が取り出し可能となる取出口扉を備えた自動販売機において、
取出口扉が開放された場合に取出口扉から商品搬出口に至る経路を遮断する防盗フラッパと、
前記取出口扉と前記防盗フラッパとの間に取り付けられ、前記取出口扉が開放された場合に前記経路を遮断すべく前記防盗フラッパを回動させ、前記取出口扉が閉塞された場合に前記経路を開通すべく前記防盗フラッパを回動させるリンクと、
を備え、
前記防盗フラッパの回動支点側に、前記リンクの先端から離間する方向に窪んだ凹部を設けたことを特徴とする自動販売機。
前記リンクと前記防盗フラッパとは、前記取出口扉が閉塞された状態では、互いに離間していることを特徴とする請求項１に記載の自動販売機。