JP5453030B2 - 火災警報器 - Google Patents

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本発明は、火災要因となる物理量が許容範囲を超えたときに火災を検知して警報を発報する火災警報器に関するもので、特に、火災検知後に火災要因となる物理量が低減したときに警報発報動作から復旧する火災警報器に関するものである。
従来より、熱、煙、ガスなどの火災要因となる物理量を測定し、測定した物理量が許容範囲を超えたときに火災を検知して警報を発報する火災警報器が、ビル、地下街、又は、一般家屋などにおいて広く普及されている。このような火災警報器は、火災を誤検知して警報を発報する場合もあり、このような場合は、管理人などが火災のないことを確認して、警報を停止させる復旧操作を行う。
又、管理人のいない個人の一般家屋などでは、家人がいないときに誤報を発報する場合もあるため、火災要因となる物理量が低下したことを判定して自動的に復旧する火災警報器も提案されている。このように、自動的に復旧する火災警報器として、一定周期で測定した煙濃度のデータによりカウントアップ又はカウントダウンを行うアップダウンカウンタを備え、アップダウンカウンタによる計数値が最大値となったときに、警報を発報するとともに、警報発報動作後に、アップダウンカウンタによる計数値が最小値となったときに、発報動作から復旧する煙感知器が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−062299号公報
引用文献1の煙感知器は、誤発報や誤復旧を防止するために、アップダウンカウンタによるカウントアップ又はカウントダウンを行う際のカウント幅を可変設定できる構成としている。しかしながら、煙濃度データと比較する火災判断レベル値については、アップダウンカウンタによるカウントアップ及びカウントダウンのいずれに対しても同じ値となっている。即ち、引用文献1の煙感知器は、測定する煙量に対して、火災を確定して警報を発報するための閾値(発報閾値)と、火災でないことを確定して復旧するための閾値(復旧閾値)とが等しい値となっている。
ところで、実際の火災として想定される状況としては、その初期段階に、布や綿などが薫焼して白煙が発生し、そして、一定時間が経過すると、煙発生源もしくはその周辺物に着炎して、発生する煙が白煙から黒煙に変化すると同時に温度が急上昇する。そのため、引用文献1の煙感知器は、白煙に対する感度に対して黒煙に対する感度が鈍いことから、火災発生により白煙から黒煙に変化したときに、その煙濃度データが低下するために、アップダウンカウンタがカウントダウンを繰り返して、誤復旧してしまう場合がある。又、上述したように、温度が急上昇することにより、煙が天上まで到達しにくくなり、煙感知器で検知された煙濃度データが低下し、その結果、誤復旧してしまう場合もある。
このような問題を鑑みて、本発明は、火災である可能性が高い場合に火災警報を長く継続させて、その誤復旧を防ぐことができる火災警報器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の火災警報器は、火災要因となる物理量を測定する検知部と、外部へ警報を発報する報知部と、前記検知部で測定された物理量により火災発生を検知したときに前記報知部に警報を発報させる制御部と、を備えた火災警報器において、前記検知部で測定された物理量が発報閾値を超えたときに、前記報知部による発報動作を開始させることを前記制御部に通知する第1判定部と、前記報知部による発報動作を開始した後に、前記検知部で測定された物理量に基づいて火災確定の判定を実行し、火災確定を判定したときに、前記制御部に火災確定を通知する第2判定部と、前記第2判定部による火災確定の通知後に、前記検知部で測定された物理量が前記発報閾値より低い復旧閾値を下回ったときに、前記報知部による発報動作を復旧させることを前記制御部に通知する第3判定部と、を更に備え、前記制御部は、前記第1判定部により発報動作の開始が通知されてから前記第3判定部により復旧が通知されるまでの火災発報時間の長さが長くなるほど、前記報知部による発報動作を継続させる火災警報継続時間を長く設定し、前記第3判定部からの復旧の通知を受けたときには、該火災警報継続時間が経過した後に、前記報知部による発報動作を復旧させることを特徴とする。
また、本発明の火災警報器は、火災要因となる物理量を測定する検知部と、外部へ警報を発報する報知部と、前記検知部で測定された物理量により火災発生を検知したときに前記報知部に警報を発報させる制御部と、を備えた火災警報器において、前記検知部で測定された物理量が発報閾値を超えたときに、前記報知部による発報動作を開始させることを前記制御部に通知する第1判定部と、前記報知部による発報動作を開始した後に、前記検知部で測定された物理量に基づいて火災確定の判定を実行し、火災確定を判定したときに、前記制御部に火災確定を通知する第2判定部と、前記第2判定部による火災確定の通知後に、前記検知部で測定された物理量が前記発報閾値より低い復旧閾値を下回ったときに、前記報知部による発報動作を復旧させることを前記制御部に通知する第3判定部と、前記第1判定部により発報動作の開始が通知された後における、前記検知部で測定された物理量の最大値を検出する最大値検出部を更に備え、前記制御部は、前記最大値検出部で検出された物理量の最大値が大きくなるほど、前記報知部による発報動作を継続させる火災警報継続時間を長く設定し、前記第3判定部からの復旧の通知を受けたときには、前記火災警報継続時間が経過した後に、前記報知部による発報動作を復旧させることを特徴とする。
これらの火災警報器において、前記火災警報継続時間が連続的に変化するように設定されるものとしてもよいし、前記火災警報継続時間が段階的に変化するように設定されるものとしてもよい。更に、前記火災警報継続時間の経過が、前記検知部による物理量の測定タイミングを計数した回数によって測定されるものとしてもよい。
上述のいずれかの火災警報器において、前記第1判定部により発報動作の開始が通知された後における、前記検知部で測定された物理量の最大値を検出する最大値検出部を、更に備え、前記第3判定部が、前記最大値検出部で検出された物理量の最大値が大きくなるほど、前記復旧閾値の値を低い値に設定するものとしてもよい。このとき、前記復旧閾値の値が連続的に変化するように設定されるものとしてもよいし、前記復旧閾値の値が段階的に変化するように設定されるものとしてもよい。
上述のいずれかの火災警報器において、前記検知部が、前記物理量として、煙量及び熱のそれぞれを測定し、前記第1判定部が、前記検知部で測定された煙量に基づいて判定動作を行うとともに、前記第2判定部が、前記検知部で測定された熱に基づいて判定動作を行うものとしてもよい。
本発明によると、復旧閾値を発報閾値より低い値とするため、火災確定後に火災復旧するまでの警報発報を長く継続させて、火災の可能性が低くなったときにはじめて、火災復旧する。そのため、火災の可能性がある状況における誤復旧動作を防止することができるとともに、火災の可能性がなくなったときに復旧動作を確実に実行させることができる。これにより、白煙から黒煙に変化した場合や、温度が急上昇した場合などのように、煙量が低下することがあるときにおいても、火災確定後に誤って復旧することを防止でき、確実に火災を報知する警報を発報することができる。
は、本発明の第1の実施形態における火災警報器の内部構成を示すブロック図である。 は、第1の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。 は、本発明の第2の実施形態における火災警報器の内部構成を示すブロック図である。 は、第2の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。 は、第3の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。 は、本発明の第4の実施形態における火災警報器の内部構成を示すブロック図である。 は、第4の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。 は、第5の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、確定閾値と火災発報時間との関係を示す図である。 は、第5の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定の判定が成される場合の煙量の時間的変化と火災確定の判定が成されない場合の煙量の時間的変化とを示す図である。 は、第6の実施形態における火災警報器の動作を説明するための図であり、火災確定となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態の火災警報器の内部構成を示すブロック図である。
本実施形態の火災警報器1は、図1に示すように、火災要因となる煙量を測定する煙量検出部11と、煙量検出部11で測定された煙量に基づいて警報発報の要否を判定する第1判定部12と、煙量検出部11で測定された煙量に基づいて警報発報後の火災確定を判定する第2判定部13と、煙量検出部11で測定された煙量に基づいて火災確定後に復旧の要否を判定する第3判定部14と、第1〜第3判定部12〜14それぞれの判定結果によって発音体17の動作を制御する制御部15と、時間の測定を行うタイマ部16と、警報を発報する発音体17と、外部からの操作を受け付ける操作部18と、を備える。
1.基本動作
このように構成される火災警報器1において、煙量検出部11は、外部から煙が流入される煙室に設置された受光素子と発光素子によって構成される。そして、煙量検出部11は、煙質内に流入した煙に対して発光素子から光を照射し、この煙により発生した散乱光を受光素子が受光したときの受光量を煙量とし、この煙量に相当する受光量を電気信号に変換して、第1〜第3判定部12〜14のそれぞれに出力する。又、操作部18は、発音体17が警報を発報しているときに、外部からの操作を受け付けることで、制御部15に対して、発音体17による警報発報動作を停止させるための復旧動作を実行するように、指示を与える。
第1判定部12は、煙量検出部11で測定された煙量に応じた電気信号が与えられると、この電気信号に基づく煙出力(煙量)を発報閾値Th1と比較し、警報発報の要否を判定する。そして、第1判定部12が、煙量が発報閾値Th1を超え、警報の発報を実行する旨の判定を行うと、この判定結果を制御部15に通知し、発音体17から火災発生の可能性を示す予備警報が発報される。この第1判定部12の判定結果に基づいて発音体17から予備警報が発報されると、第2判定部13が、煙量検出部11からの電気信号による煙量と、発報閾値Th1より高い値となる確定閾値Th2と比較し、実際に火災が発生しているか否かの判定を行う。
この第2判定部13は、煙量検出部11からの電気信号により、煙量が確定閾値Th2を超えたことを確認すると、火災発生を確定する判定を行い、この火災確定を制御部15に通知する。制御部15は、第2判定部13から火災確定の通知を受けると、発音体17を動作させて、火災確定を示す本発報を発報させる。更に、第3判定部14は、火災確定後に、煙量検出部11からの電気信号による煙量と、発報閾値Th1より低い値となる復旧閾値Th3と比較し、発音体17の警報発報動作を復旧するか否かの判定を行う。この第3判定部14は、煙量検出部11からの電気信号により、煙量が復旧閾値Th3を下回ったことを確認すると、復旧動作を開始することを制御部15に通知する。
制御部15は、この復旧動作の開始の通知を第3判定部14より受けると、タイマ部16による計時動作を開始する。そして、制御部15は、タイマ部16により計時される時間より、火災警報継続時間Ty1が経過することを確認するまでの間、第3判定部14による判定結果が、煙量が復旧閾値Th3を下回っていること示すか否かを確認する。この火災警報継続時間Ty1が経過するまでに、煙量が復旧閾値Th3を超えた場合は、制御部15は、火災確定状態であるものと判断し、タイマ部16をリセットするとともに、発音体17による本警報の復旧を実行しない。一方、火災警報継続時間Ty1が経過するまでに、煙量が復旧閾値Th3を超えることがない場合は、制御部15は、火災でないものと判断し、タイマ部16をリセットするとともに、発音体17による本警報の復旧を実行する。このとき、発音体17は、制御部15により、警報の発報動作を停止するように制御される。
2.火災警報継続時間の設定
上述のようにして、第1〜第3判定部12〜14のそれぞれによる判定結果に基づいて、警報発報、火災確定、及び火災復旧のそれぞれが、制御部15に通知されて、発音体17の動作が制御されるとき、火災警報継続時間の長さが、第1〜第3判定部12〜14それぞれからの判定結果の通知時間に基づいて設定される。この火災警報継続時間の長さの設定について、図2を参照して、以下に説明する。尚、図2は、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。
図2に示すように、時刻T1において、煙量が発報閾値Th1を超えると、第1判定部12より制御部15に火災発報の通知がなされるため、発音体17が予備警報を発報する。このとき、制御部15は、予備警報を発報してからの時間を計測するために、タイマ部16による計時動作を開始させる。その後、煙量が更に増加して、時刻T2において、確定閾値Th2を超えると、第2判定部13より制御部15に火災確定の通知がなされるため、発音体17が本警報を発報する。このようにして、火災確定した後は、第3判定部14により、煙量と復旧閾値Th3とが比較されて、火災復旧の要否が判定される。
そして、図2に示すように、時刻T1から時間Tx1(火災発報時間)が経過した時刻T3(=T1+Tx1)において、煙量が復旧閾値Th3を下回ると、第3判定部14より制御部15に火災復旧開始の通知がなされる。このとき、制御部15は、タイマ部16で計時された火災発報時間Tx1に基づいて、火災警報継続時間Ty1の長さを設定する。更に、制御部15は、タイマ部16をリセットして、タイマ部16による計時された時間に基づいて、火災警報継続時間Ty1が経過するまでの間、第3判定部14の判定結果に基づいて、煙量が復旧閾値Th3を超えたか否かを確認する。このとき、火災警報継続時間Ty1が経過するまでの間、煙量が復旧閾値Th3を下回った状態のままとなる場合は、時刻T4(=T3+Ty1)において、発音体17による警報の発報が停止され、火災復旧が実行される。
制御部15は、この火災警報継続時間Ty1の設定方法として、例えば、火災発報時間Tx1に定数K1を乗算した時間K1×Tx1に設定するものとしてもよい。即ち、火災警報継続時間Ty1の長さが、火災発報時間Tx1の長さに比例して変化するため、火災発報時間Tx1が長くなるほど、火災復旧の判定を行うための火災警報継続時間Ty1が長くなる。
又、火災警報継続時間Ty1の別の設定方法として、例えば、制御部15が、火災発報時間Tx1の長さに応じて、火災警報継続時間Ty1を段階的に変化させるものとしてもよい。即ち、一例として、火災発報時間Tx1の長さが、0分以上5分未満となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを0分に設定し、火災発報時間Tx1の長さが、5分以上10分未満となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを5分に設定し、火災発報時間Tx1の長さが、10分以上となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを20分に設定するように、火災警報継続時間Ty1の長さを、火災発報時間Tx1の長さに応じて段階的に長く設定する。この火災警報継続時間Ty1の長さを変化させる段階数や、火災発報時間Tx1によって設定される時間の長さについては、本例に限定されるものではない。
尚、火災警報継続時間Ty1が、第1判定部12による火災発報の通知時刻T1から第3判定部14による火災復旧開始の通知時刻T3までの時間によって設定されるものとしたが、第2判定部13による火災確定の通知時刻T2から第3判定部14による火災復旧開始の通知時刻T3までの時間によって設定されるものとしてもよい。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。図3は、本実施形態の火災警報器の内部構成を示すブロック図である。尚、図3に示す火災警報器の構成において、図1の構成と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の火災警報器1は、図3に示すように、第1の実施形態の構成(図1参照)に加えて、第2判定部13からの火災確定が通知された後の煙量の最大値を検出する最大値検出部19を備えた構成となる。このように構成される火災警報器1は、第1の実施形態と異なり、最大値検出部19において、第2判定部13の判定結果による火災確定後に、煙量検出部11からの電気信号に基づいて、煙量の最大値を検出する。そして、制御部15が、最大値検出部19で検出された煙量の最大値に基づいて、第3判定部14の判定結果による復旧動作開始後の火災警報継続時間Ty1の長さを設定する。その他の構成及び動作については、第1の実施形態の火災警報器と同様であるので、最大値検出部19による煙量の最大値の検出動作と、制御部15による煙量の最大値に基づく火災警報継続時間Ty1の設定動作とについて、以下に詳細に説明する。
1.最大値の検出
第1の実施形態と同様、煙量検出部11で測定された煙量が発報閾値Th1を超えると、制御部15が第1判定部12から通知を受けて、発音体17が予備警報を発報し、その後、煙量が更に確定閾値Th2を超えると、制御部15が第2判定部13から通知を受けて、発音体17が本警報を発報する。このとき、制御部15が、最大値検出部19に対して、最大値の検出を実行するように指令を与え、最大値検出部19は、煙量検出部11で測定された煙量の最大値を検出する。
最大値検出部19は、所定間隔(サンプリングタイミング)で煙量検出部11での測定結果を受けて、最大値として記憶している煙量と、新たに煙量検出部11から通知された煙量とを比較する。そして、最大値検出部19は、その比較結果により、新たに通知された煙量が大きい場合は、最大値となる煙量を、新たに通知された煙量に更新して記憶する。このように最大値検出部19が動作することによって、最大値検出部19は、火災確定後に、煙量検出部11から測定結果を通知される度に、その最大値となる煙量を常に記憶する。
その後、煙量検出部11で測定された煙量が低下して、煙量が復旧閾値Th3より下回ると、第3判定部14が制御部15に通知する。これにより、制御部15は、復旧動作の開始を認識するため、最大値検出部19で検出されて記憶されている、煙量の最大値の通知を、最大値検出部19に対して求める。即ち、煙量が復旧閾値Th3を下回ったことを第3判定部14が制御部15に通知すると、最大値検出部19は、記憶している煙量の最大値を制御部15に通知する。これにより、煙量が確定閾値Th2を超えてから復旧閾値Th3を下回るまでの期間における、煙量の最大値が、最大値検出部19で検出されて、制御部15に通知されることとなる。
2.火災警報継続時間の設定
第1の実施形態と同様にして、第1〜第3判定部12〜14それぞれによる判定結果に基づいて、警報発報、火災確定、及び火災復旧のそれぞれが、制御部15に通知されて、発音体17の動作が制御されるとき、火災警報継続時間Ty1の長さが、最大値検出部19で検出された煙量の最大値に基づいて設定される。この火災警報継続時間Ty1の長さの設定について、図4を参照して、以下に説明する。尚、図4は、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。
図4に示すように、時刻T1において、煙量が発報閾値Th1を超えると、第1判定部12の通知により、発音体17が予備警報を発報する。その後、煙量が更に増加して、時刻T2において、確定閾値Th2を超えると、第2判定部13の通知により、発音体17が本警報を発報するとともに、最大値検出部19が煙量の最大値の検出を開始する。そして、図4に示すように、時刻T3において、煙量が復旧閾値Th3を下回ると、第3判定部14より制御部15に火災復旧開始の通知がなされるため、最大値検出部19が、検出した煙量の最大値Dmaxを制御部15に通知する。
このとき、制御部15は、最大値検出部19で検出された煙量の最大値Dmaxに基づいて、火災警報継続時間Ty1の長さを設定する。更に、制御部15は、タイマ部16による計時動作を開始し、第1の実施形態と同様、火災警報継続時間Ty1が経過するまでの間、第3判定部14の判定結果に基づいて、煙量が復旧閾値Th3を超えたか否かを確認する。そして、火災警報継続時間Ty1が経過するまでの間、煙量が復旧閾値Th3を下回った状態のままとなる場合は、時刻T4(=T3+Ty1)において、発音体17による警報の発報を停止して、火災復旧を実行する。
制御部15は、この火災警報継続時間Ty1の設定方法として、例えば、煙量の最大値Dmaxに定数K2を乗算した時間K2×Dmaxに設定するものとしてもよい。即ち、火災警報継続時間Ty1の長さが、煙量の最大値Dmaxの値に比例して変化するため、煙量の最大値Dmaxが大きくなるほど、火災復旧の判定を行うための火災警報継続時間Ty1が長くなる。
又、火災警報継続時間Ty1の別の設定方法として、例えば、制御部15が、煙量の最大値Dmaxの値に応じて、火災警報継続時間Ty1を段階的に変化させるものとしてもよい。即ち、一例として、煙量の最大値Dmaxの値が、Th2以上D1(D1>Th2)未満となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを0分に設定し、煙量の最大値Dmaxの値が、D1以上D2未満となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを5分に設定し、煙量の最大値Dmaxの値が、D2以上となる場合は、火災継続時間Ty1の長さを20分に設定するように、火災警報継続時間Ty1の長さを、煙量の最大値Dmaxの値に応じて段階的に長く設定する。この火災警報継続時間Ty1の長さを変化させる段階数や、煙量の最大値Dmaxの値によって設定される時間の長さについては、本例に限定されるものではない。
尚、第1及び第2の実施形態において、タイマ部16によって、火災発報時間Tx1及び火災警報継続時間Ty1のそれぞれが計時されるものとしたが、タイマ部16で計時する代わりに、煙量検出部11における煙量の測定タイミングを計数して、火災発報時間Tx1及び火災警報継続時間Ty1のそれぞれが計時されるものとしてもよい。即ち、火災発報時間Tx1及び火災警報継続時間Ty1それぞれが、測定タイミングの計数回数(カウント数)によって測定されるものとしてもよい。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。尚、本実施形態の火災警報器は、第2の実施形態における火災警報器と同様、図3に示す構成となる。
本実施形態の火災警報器1は、第2の実施形態の火災警報器と異なり、最大値検出部19で検出した煙量の最大値に基づいて、煙量検出部11で検出された煙量と比較する第3判定部14における復旧閾値Th3を変化させて、火災確定後に煙量が減衰して発報閾値Th1を下回ってから復旧させるまでの火災警報継続時間Ty2(図5参照)を可変な時間とできる。この火災警報器1における、その他の構成及び動作については、第2の実施形態の火災警報器と同様となる。
即ち、本実施形態の火災警報器1は、煙量が確定閾値Th2を超えて、第2判定部13が火災確定を制御部15に通知すると、第2の実施形態と同様、最大値検出部19による煙量の最大値の検出を開始する。その後、煙量が発報閾値Th1を下回ると、第1判定部12が発報閾値Th1を煙量が下回ったことを制御部15に通知する。これにより、制御部15は、最大値検出部19に対して、検出された煙量の最大値を確認し、この煙量の最大値に基づいて、第3判定部14で使用する復旧閾値Th3を設定する。よって、以下では、この本実施形態の火災警報器1による復旧閾値Th3の設定動作について、詳細に説明する。尚、図5は、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量の時間的変化の例を示す図である。
1.復旧閾値の設定
時刻T1,T2のそれぞれにおいて、第1及び第2判定部12,13それぞれによる判定結果に基づいて、警報発報及び火災確定のそれぞれが、制御部15に通知されて、発音体17の発報動作が制御される。そして、第2判定部13により火災確定が通知されてから、第1判定部12により煙量が警報閾値Th1を下回ったことを通知するまでの間、最大値検出部19で煙量の最大値が検出される。これにより、制御部15は、時刻T5に、第1判定部12により、煙量が警報閾値Th1を下回ったことの通知を受けると、最大値検出部19で検出された煙量の最大値Dmaxに基づいて、復旧閾値Th3の値を設定する。そして、第3判定部14は、煙量検出部11で測定された煙量について、制御部15によって設定された復旧閾値Th3と比較し、この復旧閾値Th3を下回ったことを時刻T6に確認すると、煙量が復旧閾値Th3を下回ったことを、制御部15に通知する。よって、制御部15は、発音体17による警報の発報を停止して、火災復旧を実行する。
制御部15は、この復旧閾値Th3の設定方法として、例えば、煙量の最大値Dmaxの大きさに対して連続的に変化する値に設定するものとしてもよい。このとき、煙量の最大値Dmaxが大きくなるほど、火災復旧の判定を行うための復旧閾値Th3が小さくなるように、制御部15は、復旧閾値Th3を設定する。例えば、無煙状態における煙量検出部11の出力がTh0となるとき、復旧閾値Th3が、以下の(1)式で設定されるものとしてもよい。尚、以下の(1)式におけるK3は、定数である。
Th3=K3×(Th1−Th0)/Dmax+Th0 …(1)
又、復旧閾値Th3の別の設定方法として、例えば、制御部15が、煙量の最大値Dmaxの値に応じて、復旧閾値Th3を段階的に変化させるものとしてもよい。即ち、一例として、煙量の最大値Dmaxの値が、Th2以上D1(D1>Th2)未満となる場合は、復旧閾値Th3の値をTh3a(Th3a<Th1)に設定し、煙量の最大値Dmaxの値が、D1以上D2未満となる場合は、復旧閾値Th3の値をTh3b(Th3b<Th3a)に設定し、煙量の最大値Dmaxの値が、D2以上となる場合は、復旧閾値Th3の値をTh3c(Th3c<Th3b)に設定するように、復旧閾値Th3の値を、煙量の最大値Dmaxの値に応じて段階的に小さくなるように設定する。この復旧閾値Th3を変化させる段階数や、煙量の最大値Dmaxの値によって設定される値の大きさについては、本例に限定されるものではない。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。図6は、本実施形態の火災警報器の内部構成を示すブロック図である。尚、図6に示す火災警報器の構成において、図1の構成と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の火災警報器1は、第1の実施形態の構成(図1参照)に加えて、火災要因の一つである熱(温度)を測定するサーミスタ又は熱電対などを有する熱検出部20を備えた構成となる。このように構成される火災警報器1は、第1の実施形態と異なり、第2判定部13において、熱検出部20で検出された熱を表す電気信号が入力され、確定閾値Th4と比較されて、火災確定が判定される。又、第3判定部14は、煙量検出部11で測定された煙量と比較する復旧閾値Th3以外に、熱検出部20で測定された熱と比較する復旧閾値Th5を有する。そして、第3判定部14は、測定された煙量が復旧閾値Th3を下回り、且つ、測定された熱が復旧閾値Th5を下回ったときに、発音体17の発報動作を停止する復旧動作を行うように、制御部15に通知する。
このような構成の火災警報器1の動作の詳細について、以下に詳細に説明する。尚、図7は、火災確定後に火災復旧となる場合の煙量と熱の時間的変化の例を示す図であり、図中の実線が煙量の変化を表し、図中の点線が熱の変化を表す。
図7に示すように、第1の実施形態と同様、時刻T1において、煙量検出部11で検出される煙量が発報閾値Th1を超えると、第1判定部12の通知により、発音体17が予備警報を発報する。その後、煙の発生から遅れて室内の温度が上昇して、時刻T7において、熱検出部20で検出された熱が確定閾値Th4を超えると、第2判定部13は、実際に火災が発生したものと判定し、制御部15に対して、火災確定を通知する。この火災確定の通知を第2判定部13より受けた制御部15は、発音体17を制御して、本警報を発報させる。
このようにして、煙量が発報閾値Th1を超えた後に、熱が確定閾値Th4を超えて、火災が確定された後、図7に示すように、発生する煙量が減衰して、時刻T3において、復旧閾値Th3を下回ると、第3判定部14は、煙量が復旧閾値Th3を下回ったことを認識する。このとき、室内温度は高いため、第3判定部14は、熱検出部20で測定された熱が復旧閾値Th5より高いことから、制御部15へ火災復旧を通知しない。その後、室内温度が低下して、時刻T8に、第3判定部14が、熱検出部20で測定された熱が復旧閾値Th5を下回ったことを確認すると、煙量検出部11で測定された煙量も復旧閾値Th3を下回っていることから、第3判定部14は、制御部15へ火災復旧を通知する。よって、制御部15は、発音体17による警報の発報を停止して、火災復旧を実行する。
尚、本実施形態において、煙量及び熱の両方がそれぞれの復旧閾値を下回ったときに、第3判定部14が、制御部15に火災復旧を通知して、火災復旧を実行させるものとしたが、例えば、第1の実施形態と同様、煙量が復旧閾値を下回った後に、火災継続時間Ty1が経過したときに、火災復旧を実行させるものとしてもよい。このとき、火災継続時間Ty1が、第1の実施形態と同様、火災発報時間Tx1によって設定されるものとしてもよいし、第2の実施形態のように、最大値検出部19を備え、最大値検出部19で検出された煙量の最大値Dmaxによって設定されるものとしてもよい。又、最大値検出部19において、熱検出部20で検出する熱の最大値を検出し、この熱の最大値によって、火災継続時間Ty1が設定されるものとしてもよい。
更に、最大値検出部19を備える構成としたとき、第3の実施形態と同様にして、最大値検出部19で検出された煙量の最大値Dmaxによって、煙量の復旧閾値が設定されるとともに、煙量が復旧閾値を下回ったときに、火災復旧を実行するものとしてもよい。又、最大値検出部19において、熱検出部20で検出する熱の最大値を検出するものとした上で、この熱の最大値によって、熱の復旧閾値が設定されるものとし、本実施形態における火災復旧が実行されるものとしてもよい。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。尚、本実施形態の火災警報器は、第1の実施形態における火災警報器と同様、図1に示す構成となる。
本実施形態の火災警報器1は、第1の実施形態の火災警報器と異なり、第2判定部13が、第1判定部12で煙量が発報閾値Th1を超えたことが確認された後の経過時間に応じて、煙量と比較する確定閾値Th2を段階的又は連続的に低下させる。その他の構成及び動作については、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明については省略する。尚、本実施形態では、経過時間に応じて、確定閾値Th2を段階的に低下させる例について、図8を参照して以下に説明する。図8は、第1判定部12が火災発報を通知してからの経過時間である火災発報時間Tx1と、第2判定部13において火災確定の判定を行うための確定閾値Th2の値との関係を示す図である。
確定閾値Th2が、火災発報時間Tx1が長くなるごとに、Th2a、Th2b、Th2c(Th2a>Th2b>Th2c>Th1)のように段階的に低くなる。尚、確定閾値Th2を変化させる段階数や、火災発報時間Tx1の長さによって設定される値の大きさについては、図8の例に限定されるものではない。又、火災発報時間Tx1の経過に伴い、確定閾値Th2が、値Th2aから値Th2cまで連続的に低下するように変化するものとしてもよい。
図8の例では、第1煙量が発報閾値Th1を超えたことを判定部12が確認し、発音体17が予備警報を発報すると、第2判定部13が、確定閾値Th2の値をTh2aとして、煙量検出部11で測定した煙量との比較を行い、火災確定を判定する。そして、第1判定部12が火災発報を通知してから時間Tx1aが経過する間、煙量が確定閾値Th2の設定値Th2aを超えることがない場合は、第2判定部13は、確定閾値Th2の値をTh2bに切り換えて、煙量の比較を行う。更に、確定閾値Th2の設定値をTh2aからTh2bに切り換えてから時間Tx1bが経過する間、煙量が確定閾値Th2の設定値Th2bを超えることがない場合は、第2判定部13は、確定閾値Th2の値をTh2cに切り換えて、煙量の比較を行う。
短時間で黒煙が発生するような火災の場合、図9の実線のように、第1判定部12により煙量が発報閾値Th1を超えても、確定閾値Th2の初期値Th2aに到達しないことがある。そこで、本実施形態のように、火災発報時間Tx1の長さに応じて、確定閾値Th2を低下させる構成とすることで、図9の例に示すように、第2判定部13は、確定閾値Th2の値をTh2bに切り換えた後に、この値Th2bを煙量が超えたことを確認するため、火災確定を通知できる。更に、たばこの煙が室内に蔓延している状況などのように、煙量が値Th1と値Th2cの間の値となる場合は(図9の点線で示す状態)、第2判定部13は、火災確定の判定を行うことがないので、火災の誤検出が防止される。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態となる火災警報器について、図面を参照して以下に説明する。尚、本実施形態の火災警報器は、第1の実施形態における火災警報器と同様、図1に示す構成となる。
本実施形態の火災警報器1は、第1の実施形態の火災警報器と異なり、第2判定部13が、第1判定部12で煙量が発報閾値Th1を超えたことが確認された後に煙量検出部11で測定された煙量を時間軸で積分した積分値(以下、「煙量積分値」とする)と、確定閾値Th6とを比較し、煙量積分値が確定閾値Th6を超えたときに、火災確定の判定を行って、制御部15に通知する。その他の構成及び動作については、第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明については省略する。本実施形態における、第2判定部13による火災確定の判定動作について、図10を参照して、以下に説明する。図10は、火災確定となる場合の煙量と熱の時間的変化の例を示す図である。
図10に示すように、第1の実施形態と同様、時刻T1において、煙量検出部11で検出される煙量が発報閾値Th1を超えると、第1判定部12の通知により、発音体17が予備警報を発報する。このように、第1判定部12が火災発報を通知すると、第2判定部13は、煙量検出部11から測定タイミング毎に与えられる電気信号によって、煙量検出部11で検出した煙量を時間軸で積分して、煙量積分値を算出する。このとき、煙量検出部11から電気信号が第2判定部13に送出されるたびに、その電気信号による煙量を加算して、煙量積分値を算出するものとしてもよい。そして、第2判定部13は、算出した煙量積分値と確定閾値Th6とを比較し、煙量積分値が確定閾値Th6を超えたときに、火災確定の判定を行い、制御部15に通知する。
この第2判定部13は、第1判定部12による発報通知から所定時間が経過するまでの間に、煙量積分値が確定閾値Th6を超えることが無い場合は、火災確定の判定を行わないものとしてもよい。又、第2判定部13は、煙量検出部11で測定された煙量が発報閾値Th1を下回ったときには、火災確定の判定を行わないものとしてもよい。このようにすることで、第2判定部13による火災の誤検出が防止される。更に、第2判定部13は、煙量積分値を、煙量検出部11で検出された煙量から発報閾値Th1を減算した値により算出するものとしてもよい。これにより、第2判定部13は、発報閾値Th1を超えた煙量を積分して火災確定の判定を行うため、確実に実火災を判定することができる。
尚、第5及び第6の実施形態において、第4の実施形態と同様、火災警報器1が熱検出部20を備え、第2判定部13において、熱検出部20で検出された熱によって、火災確定を判定するものとしてもよい。このとき、第5の実施形態では、第2判定部13において、熱検出部20と比較する確定閾値の値を、火災発報時間Tx1が長くなるごとに低下させる。又、第6の実施形態では、第2判定部13において、熱検出部20で検出した熱を時間で積分して、確定閾値と比較することで、火災確定を判定する。更に、第5及び第6の実施形態において、第3判定部15における火災復旧の判定動作を、第2〜第4の実施形態における復旧動作と同様にするものとしてもよい。
尚、上述の第1〜第3、第5、及び第6の実施形態において、煙量検出部11で測定した煙量に基づいて、第1〜第3判定部12〜14のそれぞれが判定動作を実行するものとしたが、煙量検出部11の代わりに、火災によって発生するガス量を測定するガス量検出部を設け、このガス量検出部で測定したガス量に基づいて、第1〜第3判定部12〜14のそれぞれが判定動作を実行するものとしてもよい。又、第4の実施形態においても、煙量検出部11の代わりに、火災によって発生するガス量を測定するガス量検出部を設け、このガス量検出部で測定したガス量に基づいて、第1及び第3判定部12,14のそれぞれが判定動作を実行するものとしてもよい。更に、第1〜第3の実施形態において、煙検出部11の代わりに、第4の実施形態における熱検出部20を設けた構成とし、熱検出部20で測定した熱に基づいて、第1〜第3判定部12〜14のそれぞれが判定動作を実行するものとしてもよい。
1 火災警報器
11 煙量検出部
12 第1判定部
13 第2判定部
14 第3判定部
15 制御部
16 タイマ部
17 発音体
18 操作部
19 最大値検出部
20 熱検出部

Claims (9)

  1. 火災要因となる物理量を測定する検知部と、外部へ警報を発報する報知部と、前記検知部で測定された物理量により火災発生を検知したときに前記報知部に警報を発報させる制御部と、を備えた火災警報器において、
    前記検知部で測定された物理量が発報閾値を超えたときに、前記報知部による発報動作を開始させることを前記制御部に通知する第1判定部と、
    前記報知部による発報動作を開始した後に、前記検知部で測定された物理量に基づいて火災確定の判定を実行し、火災確定を判定したときに、前記制御部に火災確定を通知する第2判定部と、
    前記第2判定部による火災確定の通知後に、前記検知部で測定された物理量が前記発報閾値より低い復旧閾値を下回ったときに、前記報知部による発報動作を復旧させることを前記制御部に通知する第3判定部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記第1判定部により発報動作の開始が通知されてから前記第3判定部により復旧が通知されるまでの火災発報時間の長さが長くなるほど、前記報知部による発報動作を継続させる火災警報継続時間を長く設定し、前記第3判定部からの復旧の通知を受けたときには、該火災警報継続時間が経過した後に、前記報知部による発報動作を復旧させることを特徴とする火災警報器。
  2. 火災要因となる物理量を測定する検知部と、外部へ警報を発報する報知部と、前記検知部で測定された物理量により火災発生を検知したときに前記報知部に警報を発報させる制御部と、を備えた火災警報器において、
    前記検知部で測定された物理量が発報閾値を超えたときに、前記報知部による発報動作を開始させることを前記制御部に通知する第1判定部と、
    前記報知部による発報動作を開始した後に、前記検知部で測定された物理量に基づいて火災確定の判定を実行し、火災確定を判定したときに、前記制御部に火災確定を通知する第2判定部と、
    前記第2判定部による火災確定の通知後に、前記検知部で測定された物理量が前記発報閾値より低い復旧閾値を下回ったときに、前記報知部による発報動作を復旧させることを前記制御部に通知する第3判定部と、
    前記第1判定部により発報動作の開始が通知された後における、前記検知部で測定された物理量の最大値を検出する最大値検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記最大値検出部で検出された物理量の最大値が大きくなるほど、前記報知部による発報動作を継続させる火災警報継続時間を長く設定し、前記第3判定部からの復旧の通知を受けたときには、前記火災警報継続時間が経過した後に、前記報知部による発報動作を復旧させることを特徴とする火災警報器。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記火災警報継続時間が連続的に変化するように設定されることを特徴とする火災警報器。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記火災警報継続時間が段階的に変化するように設定されることを特徴とする火災警報器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記火災警報継続時間の経過が、前記検知部による物理量の測定タイミングを計数した回数によって測定されることを特徴とする火災警報器。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、
    前記第1判定部により発報動作の開始が通知された後における、前記検知部で測定された物理量の最大値を検出する最大値検出部を、更に備え、
    前記第3判定部が、前記最大値検出部で検出された物理量の最大値が大きくなるほど、前記復旧閾値の値を低い値に設定することを特徴とする火災警報器。
  7. 請求項6において、
    前記復旧閾値の値が連続的に変化するように設定されることを特徴とする火災警報器。
  8. 請求項6において、
    前記復旧閾値の値が段階的に変化するように設定されることを特徴とする火災警報器。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項において、
    前記検知部が、前記物理量として、煙量及び熱のそれぞれを測定し、
    前記第1判定部が、前記検知部で測定された煙量に基づいて判定動作を行うとともに、前記第2判定部が、前記検知部で測定された熱に基づいて判定動作を行うことを特徴とする火災警報器。
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