JP5448564B2 - リチウムイオン組電池の管理装置および管理方法 - Google Patents

リチウムイオン組電池の管理装置および管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、リチウムイオン二次電池が複数接続されたリチウムイオン組電池を、必要に応じて放電させるリチウムイオン組電池の管理装置および管理方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高い、自己放電量が少ない、などという利点を有し、自動車用蓄電池や電気・電子機器用蓄電池などとして広く使用されている。また、使用目的に応じた電圧や容量を得るために、単電池であるリチウムイオンセルを複数接続して組電池を構成し、使用する場合がある。
一方、リチウムイオン二次電池は、過充電や高温環境などによって異常発熱が生じ、さらには、電解液が有機溶剤であるために発火事故が発生するおそれがある。このため、高温環境下に放置された場合に、リチウムイオン二次電池を放電させてエネルギーを放出することで、安全性を確保する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−128818号公報
ところで、リチウムイオン二次電池はエネルギー密度が高いため、リチウムイオン二次電池の運搬時に衝撃を与えると、発火事故が発生するおそれがあり、また、撤去や設置の施工時などにおいて、外部短絡をさせるおそれがある。このため、運搬時や施工時などにおいても、リチウムイオン二次電池を放電させて、安全性を確保することが望ましい。また、特許文献1に記載の技術によれば、リチウムイオン二次電池を放電させることが可能であるが、高温環境下での安全性を確保するだけのために放電用抵抗体を別途要し、設備費がかさむことになる。
そこでこの発明は、運搬や撤去・廃棄などの前に、リチウムイオン二次電池を放電させて安全性を確保することができるとともに、設備費用を軽減可能なリチウムイオン組電池の管理装置および管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、リチウムイオン二次電池が複数直列に接続されたリチウムイオン組電池を管理するリチウムイオン組電池の管理装置であって、前記各リチウムイオン二次電池に設けられ、前記リチウムイオン二次電池を個々に放電させて電圧を下げるためのバランス回路と、前記リチウムイオン二次電池の充電電圧が所定電圧よりも高い場合に、対応するバランス回路を作動させる制御手段と、前記制御手段からの監視データを受信して前記リチウムイオン組電池を監視するとともに、前記制御手段に対して放電指令および放電を停止させる電圧である放電停止電圧を指示する停止電圧指令を入力可能な監視手段と、を備え、前記制御手段は、前記監視手段からの放電指令を受けて、交流を直流に変換する交流直流変換器と前記リチウムイオン組電池との間の充電回路に接続される主スイッチに対して開指令を送信するとともに、前記リチウムイオン組電池が前記充電回路から切り離されたことを検知する検知手段に基づきすべての前記バランス回路を作動させ、前記監視手段は、前記リチウムイオン組電池の移設のための運搬を目的とする仕様上の放電終止電圧である放電停止電圧と、前記リチウムイオン組電池の撤去を目的しゼロボルトに設定される放電停止電圧とを、選択可能である、ことを特徴とする。
この発明によれば、充電時において、一部のリチウムイオン二次電池の充電電圧が所定電圧よりも高くなると、制御手段によって対応するバランス回路が作動し、そのリチウムイオン二次電池が放電する。これにより、リチウムイオン二次電池の充電電圧が下がり、電圧が調整される。また、リチウムイオン組電池が充電回路から切り離されると、制御手段によってすべてのバランス回路が作動し、すべてのリチウムイオン二次電池が放電する。
請求項2に記載の発明は、リチウムイオン二次電池が複数直列に接続され、前記リチウムイオン二次電池を個々に放電させて電圧を下げるバランス回路が、前記各リチウムイオン二次電池に設けられたリチウムイオン組電池を管理するリチウムイオン組電池の管理方法であって、前記リチウムイオン二次電池の充電電圧が所定電圧よりも高い場合に、制御手段によって対応するバランス回路を作動させ、前記リチウムイオン二次電池を放電させて電圧を下げ、前記制御手段からの監視データを監視手段によって受信して前記リチウムイオン組電池を監視するとともに、前記監視手段により前記制御手段に対して放電指令および放電を停止させる電圧である放電停止電圧を指示する停止電圧指令を入力可能とし、前記制御手段は、前記監視手段からの放電指令を受けて、交流を直流に変換する交流直流変換器と前記リチウムイオン組電池との間の充電回路に接続される主スイッチに対して開指令を送信するとともに、前記リチウムイオン組電池が前記充電回路から切り離されたことを検知する検知手段に基づきすべての前記バランス回路を作動させ、前記監視手段は、前記リチウムイオン組電池の移設のための運搬を目的とする仕様上の放電終止電圧である放電停止電圧と、前記リチウムイオン組電池の撤去を目的しゼロボルトに設定される放電停止電圧とを、入力される目的によって選択する、ことを特徴とする。
請求項1および2に記載の発明によれば、リチウムイオン組電池が充電回路から切り離される場合には、つまり、リチウムイオン組電池が運搬(移設)や撤去などされる場合には、すべてのリチウムイオン二次電池が放電されるため、運搬や撤去などの安全性を確保することができる。しかも、バランス回路が、各リチウムイオン二次電池の電圧調整のみならず、充電回路から切り離す際の放電用としても使用されるため、放電用抵抗体などを別途設ける必要がなく、設備費用を軽減することが可能となる。
請求項1および2に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明によれば、リチウムイオン組電池が充電回路から切り離されたことを検知して、バランス回路が作動するため、確実にすべてのリチウムイオン二次電池を放電させることができる。
請求項1および2に記載の発明によれば、監視手段から放電指令を入力することで、バランス回路が作動するため、リチウムイオン組電池の設置・運用状況などに応じて柔軟・任意に、すべてのリチウムイオン二次電池を放電させることができる。
請求項1および2に記載の発明によれば、リチウムイオン組電池を充電回路から切り離す目的、つまり運搬や撤去・廃棄などの目的に応じて、監視手段から放電停止電圧を入力することで、すべてのリチウムイオン二次電池を目的に応じた放電停止電圧まで放電させることができる。これにより、安全性を確保した上で、運搬や撤去・廃棄などを適正に行うことが可能となる。
この発明の実施の形態1に係るリチウムイオン組電池システムを無停電電源装置に適用した状態を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態2に係る管理装置を備えるリチウムイオン組電池システムを無停電電源装置に適用した状態を示す概略構成図である。 図2の管理装置の変形例を示す概略構成図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係るリチウムイオン組電池システム1を無停電電源装置(UPS:Uniterruptible Power Sypply)に適用した状態を示す概略構成図である。このリチウムイオン組電池システム1は、単電池であるリチウムイオンセル(リチウムイオン二次電池)2が複数直列に接続されてリチウムイオン組電池20が構成され、このようなリチウムイオン組電池20を管理する管理装置を備えるものである。
この管理装置は、主として、各リチウムイオンセル2に設けられたバランス回路3および電圧計4と、単一の主スイッチ5、コントローラ(制御手段)6および監視装置(監視手段)7とを備えている。各バランス回路3と各電圧計4と主スイッチ5は、コントローラ6と通信(データ伝送)可能に接続され、コントローラ6と監視装置7も通信可能に接続されている。また、この実施の形態では、リチウムイオン組電池20の設置場所から離れた場所に、監視装置7が設置され、ひとつの監視装置7に対して複数のコントローラ6が接続可能で、ひとつの監視装置7で複数のコントローラ6を監視、制御できるようになっている。
バランス回路3は、対応するリチウムイオンセル2を放電させて電圧を下げる回路である。具体的には、放電用抵抗31と放電スイッチ32とが直列に接続された回路であり、リチウムイオンセル2と並列に接続されている。そして、後述するように、通常時においては、放電スイッチ32がオフ(開)状態で、コントローラ6からの閉指令を受けて放電スイッチ32がオンする(閉じる)。これにより、負荷としての放電用抵抗31によってリチウムイオンセル2が放電し、電圧が下がるようになっている。
電圧計4は、対応するリチウムイオンセル2に並列に接続され、充電中および放電中のリチウムイオンセル2の電圧を計測し、計測結果をリアルタイムにコントローラ6に送信するものである。
主スイッチ5は、リチウムイオン組電池20への充電電流を制御するスイッチであり、リチウムイオン組電池20に電力を供給する充電回路に設けられている。すなわち、交流直流変換器101とリチウムイオン組電池20との間(充電回路)に接続され、商用電源100からの電力が交流直流変換器101で直流に変換され、主スイッチ5を介してリチウムイオン組電池20に供給されるようになっている。この主スイッチ5は、後述するように、通常時においてはオン(閉)状態で、コントローラ6からの開指令を受けてオフする(開く)ようになっている。
また、主スイッチ5と並列にバイパスダイオード8が接続されている。このバイパスダイオード8は、リチウムイオン組電池20からの電流の流れのみを許容する機能を有し、リチウムイオン組電池20へは電流が流れないようになっている。これにより、リチウムイオン組電池20からの放電が常時可能で、バイパスダイオード8を介してリチウムイオン組電池20から負荷設備103に電力が供給されるようになっている。ここで、商用電源100と負荷設備103とは、交流直流変換器101および直流交流変換器102を介して接続され、通常時においては、商用電源100からの電力が、両変換器101、変換器102で変換されて、負荷設備103に供給されるようになっている。
コントローラ6は、各電圧計4からの計測結果や監視装置7からの制御指令に基づいて、各バランス回路3および主スイッチ5を制御する装置である。具体的には、フロート充電中において、いずれかのリチウムイオンセル2の充電電圧が所定電圧よりも高い場合に、そのリチウムイオンセル2のバランス回路3に対して、閉指令を送信する。これにより、このバランス回路3の放電スイッチ32が閉じ、リチウムイオンセル2が放電して、充電電圧が下がる。
また、上記のようにして放電されたリチウムイオンセル2の充電電圧が、所定電圧以下に下がった場合に、コントローラ6から対応するバランス回路3に対して、開指令を送信する。これにより、放電スイッチ32が開き、リチウムイオンセル2の放電が停止される。このようにして、各リチウムイオンセル2の充電電圧を調整する(バラツキをなくす)ものである。
さらに、監視装置7から後述するような放電指令を受けた場合には、コントローラ6から主スイッチ5に対して開指令を送信するとともに、すべてのバランス回路3に対して閉指令を送信する。これにより、主スイッチ5がオフしてリチウムイオン組電池20への充電電流が遮断される、つまり、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されるとともに、すべての放電スイッチ32が閉じて、全リチウムイオンセル2が放電(全セル放電)を開始する。
また、監視装置7から後述するような停止電圧指令を受信し、上記のような全セル放電状態において、各リチウムイオンセル2の電圧が放電停止電圧に達した場合には、そのリチウムイオンセル2のバランス回路3に対して、開指令を送信する。これにより、このバランス回路3の放電スイッチ32が開き、リチウムイオンセル2の放電が停止される。このようにして、各リチウムイオンセル2が放電停止電圧に達するまで、放電が行われるものである。さらに、リチウムイオン組電池20の撤去・廃棄を目的とする場合、すなわち、後述するように停止電圧指令における放電停止電圧がゼロボルトの場合には、主スイッチ5のオフ状態を維持して、再充電ができないようにする。
このようなコントローラ6は、各電圧計4からの計測結果や各放電スイッチ32の開閉状況などの監視データを、リアルタイムに監視装置7に送信する機能を備えている。さらに、LEDなどの表示部を備え、各リチウムイオンセル2の状態、例えば、充電中、全セル放電中、あるいは放電終了などの状態を表示するようになっている。
監視装置7は、パーソナルコンピュータなどから構成され、コントローラ6から上記のような監視データを受信してリチウムイオン組電池20を監視するとともに、コントローラ6に対して制御指令を送信、入力するものである。すなわち、キーパッドなどの入力部やLCDなどのディスプレイを備え、入力部からコントローラ6に対して、放電指令や停止電圧指令などを入力して、コントローラ6を制御する。ここで、放電指令は、上記のようにすべてのリチウムイオンセル2を放電させる指令であり、停止電圧指令は、全セル放電において放電を停止させる電圧である放電停止電圧を指定、指示する指令である。
さらに、放電停止電圧は、全リチウムイオンセル2を放電させる目的、つまりリチウムイオン組電池20を充電回路から切り離す目的に応じて、設定されるようになっている。例えば、入力部で目的として運搬を入力、選択することで、放電停止電圧がリチウムイオンセル2の仕様上の放電終止電圧(仕様上放電を終了させる電圧)に設定される。これにより、リチウムイオンセル2の性能に影響を及ぼさずに、かつ安全に運搬を行うことが可能になる。また、目的として撤去・廃棄を入力、選択することで、放電停止電圧がゼロボルトに設定される。これにより、リチウムイオンセル2を安全に撤去・廃棄することが可能になる。
次に、このような構成の管理装置の作用および、この管理装置によるリチウムイオン組電池の管理方法について、説明する。
まず、通常のフロート充電時においては、主スイッチ5がオン状態で、すべてのバランス回路3の放電スイッチ32がオフ状態となっている。そして、商用電源100からの電力が、変換器101、102を介して負荷設備103に供給されるとともに、交流直流変換器101および主スイッチ5を介してリチウムイオン組電池20に供給される。
このような充電状態では、常に各電圧計4によってリチウムイオンセル2の電圧が計測され、その計測結果がリアルタイムにコントローラ6に送信される。そして、いずれかのリチウムイオンセル2の充電電圧が所定電圧よりも高い場合には、このリチウムイオンセル2のバランス回路3に対して、コントローラ6から閉指令が送信される。これにより、上記のようにしてチウムイオンセル2が放電し、充電電圧が下がる。また、このリチウムイオンセル2の充電電圧が、所定電圧以下に下がった場合には、コントローラ6から対応するバランス回路3に対して、開指令が送信される。これにより、リチウムイオンセル2の放電が停止され、このようにして各リチウムイオンセル2の充電電圧が調整される。
このような充電状態で商用電源100からの電力供給が停止(停電)すると、バイパスダイオード8を介して瞬時に(無瞬断で)リチウムイオン組電池20が放電を開始し、リチウムイオン組電池20からの電力が、直流交流変換器102を介して負荷設備103に供給される。なお、この放電状態においても、各リチウムイオンセル2の電圧がリアルタイムにコントローラ6に送信される。
また、リチウムイオン組電池20を移設(運搬)や撤去・廃棄などする場合には、リチウムイオン組電池20を充電回路から切り離す。すなわち、監視装置7の入力部から、切り離しの目的を含む放電指令を入力すると、放電指令とその目的に適合した放電停止電圧を指示する停止電圧指令とが、コントローラ6に入力、送信される。例えば、上記のように、運搬を目的とする場合には、放電停止電圧を放電終止電圧とする停止電圧指令が送信され、撤去・廃棄を目的とする場合には、放電停止電圧をゼロボルトとする停止電圧指令が送信される。これにより、コントローラ6から主スイッチ5に対して開指令が送信されてリチウムイオン組電池20の充電が停止されるとともに、すべてのバランス回路3に対して閉指令が送信され、全リチウムイオンセル2の放電が開始される。
その後、各リチウムイオンセル2の電圧が放電停止電圧に達した場合には、それぞれのリチウムイオンセル2のバランス回路3に対して、順次開指令が送信される。これにより、各リチウムイオンセル2の放電が順次停止され、すべてのリチウムイオンセル2が放電停止電圧まで放電される。このとき、コントローラ6の表示部に、各リチウムイオンセル2の放電終了を示す表示が順次されるとともに、すべてのリチウムイオンセル2の放電が終了すると、監視装置7のディスプレイにその旨が表示される。そして、目的に応じて、リチウムイオン組電池20を運搬や撤去・廃棄などするものである。
以上のように、この管理装置および管理方法によれば、リチウムイオン組電池20を運搬や撤去などする場合には、すべてのリチウムイオンセル2が放電されるため、運搬や撤去などの安全性を確保することができる。しかも、運搬や撤去・廃棄などの目的に応じた放電停止電圧まで各リチウムイオンセル2を放電させるため、安全性を確保した上で、運搬や撤去・廃棄などを適正に行うことが可能となる。
また、監視装置7からコントローラ6に対して放電指令などを入力することで、リチウムイオン組電池20の設置・運用状況などに応じて柔軟・任意に、すべてのリチウムイオン二次電池を放電させることができる。さらに、バランス回路3を、各リチウムイオンセル2の電圧調整のみならず、充電回路から切り離す際の全セル放電用としても使用するため、バランス回路3が有効に活用され、設備費用を軽減することが可能となる。
(実施の形態2)
図2は、この実施の形態に係る管理装置を備えるリチウムイオン組電池システム1を無停電電源装置に適用した状態を示す概略構成図である。ここで、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することで、その説明を省略する。
この管理装置は、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたことを検知する検知手段を備え、この検知手段による検知に基づいてコントローラ6がすべてのバランス回路3を作動させる点で、実施の形態1と構成が異なる。すなわち、主スイッチ5(バイパスダイオード8)とリチウムイオン組電池20との間(充電回路)に、充電電流および放電電流を計測する電流計9が接続され、この電流計9による計測結果がリアルタイムにコントローラ6に送信されるようになっている。そして、電流計9によって計測された充電電流がゼロの場合に、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたとコントローラ6で判断(検知)し、実施の形態1と同様にして、主スイッチ5をオフして、すべてのリチウムイオンセル2を放電させるものである。ここで、通常のフロート充電において、満充電に達することで充電電流が平衡して一時的・断続的にゼロになる事象がある場合には、この事象と判別するために、所定時間継続して充電電流がゼロの場合に、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたと判断する。
このように、この実施の形態によれば、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたことを検知して、すべてのバランス回路3を作動させるため、人の判断などによらず、確実にすべてのリチウムイオンセル2を放電させることができる。ここで、充電電流がゼロの場合に、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたと判断しているが、図3に示すように、主スイッチ5がオフされたことを検知することで、リチウムイオン組電池20が充電回路から切り離されたと判断するようにしてもよい。この場合、主スイッチ5は、コントローラ6によっては開閉制御されず、別の制御部あるいは人手によって制御されるものとする。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1では、コントローラ6と監視装置7とを別対としているが、一体とし、コントローラ6において放電指令や停止電圧指令などを入力するようにしてもよい。また、実施の形態1では、監視装置7の入力部から切り離しの目的を入力しているが、リチウムイオン組電池20の使用期間や劣化程度などに応じて、廃棄か移設・運搬かなどの目的を自動的に判断し、放電停止電圧を設定するようにしてもよい。さらに、移設や廃棄などの計画を予め監視装置7に入力し、この計画に基づいて監視装置7からコントローラ6に制御指令を送信するようにしてもよい。
また、1組のリチウムイオン組電池20に対してひとつのコントローラ6を設けているが、リチウムイオンセル2の接続数に応じて複数のコントローラ6を設けてもよい。例えば、6〜12個のリチウムイオンセル2を1モジュールとし、このモジュールごとにコントローラ6を設け、放電を行うようにしてもよい。このとき、さらに主スイッチ5とバイパスダイオード8とを備えた状態を1ユニットとして、各ユニットを監視装置7で監視、制御するようにしてもよい。この場合、実施の形態2において、モジュール(ユニット)が充電回路から外されたことを機械的に検知し、その検知によってすべてのバランス回路3を作動させるようにしてもよい。
また、1組のリチウムイオン組電池20を有するシステムについて説明したが、リチウムイオン組電池20を複数接続したシステムにも適用することができる。さらに、リチウムイオン組電池システム1を無停電電源装置に適用した場合について説明したが、整流装置や自動車用蓄電池などにも適用することができる。
1 リチウムイオン組電池システム
2 リチウムイオンセル(リチウムイオン二次電池)
20 リチウムイオン組電池
3 バランス回路
31 放電用抵抗
32 放電スイッチ
4 電圧計
5 主スイッチ
6 コントローラ(制御手段、検知手段の一部)
7 監視装置(監視手段)
8 バイパスダイオード
9 電流計(検知手段の一部)

Claims (2)

  1. リチウムイオン二次電池が複数直列に接続されたリチウムイオン組電池を管理するリチウムイオン組電池の管理装置であって、
    前記各リチウムイオン二次電池に設けられ、前記リチウムイオン二次電池を個々に放電させて電圧を下げるためのバランス回路と、
    前記リチウムイオン二次電池の充電電圧が所定電圧よりも高い場合に、対応するバランス回路を作動させる制御手段と、
    前記制御手段からの監視データを受信して前記リチウムイオン組電池を監視するとともに、前記制御手段に対して放電指令および放電を停止させる電圧である放電停止電圧を指示する停止電圧指令を入力可能な監視手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記監視手段からの放電指令を受けて、交流を直流に変換する交流直流変換器と前記リチウムイオン組電池との間の充電回路に接続される主スイッチに対して開指令を送信するとともに、前記リチウムイオン組電池が前記充電回路から切り離されたことを検知する検知手段に基づきすべての前記バランス回路を作動させ、
    前記監視手段は、前記リチウムイオン組電池の移設のための運搬を目的とする仕様上の放電終止電圧である放電停止電圧と、前記リチウムイオン組電池の撤去を目的しゼロボルトに設定される放電停止電圧とを、選択可能である、
    ことを特徴とするリチウムイオン組電池の管理装置。
  2. リチウムイオン二次電池が複数直列に接続され、前記リチウムイオン二次電池を個々に放電させて電圧を下げるバランス回路が、前記各リチウムイオン二次電池に設けられたリチウムイオン組電池を管理するリチウムイオン組電池の管理方法であって、
    前記リチウムイオン二次電池の充電電圧が所定電圧よりも高い場合に、制御手段によって対応するバランス回路を作動させ、前記リチウムイオン二次電池を放電させて電圧を下げ、
    前記制御手段からの監視データを監視手段によって受信して前記リチウムイオン組電池を監視するとともに、前記監視手段により前記制御手段に対して放電指令および放電を停止させる電圧である放電停止電圧を指示する停止電圧指令を入力可能とし、
    前記制御手段は、前記監視手段からの放電指令を受けて、交流を直流に変換する交流直流変換器と前記リチウムイオン組電池との間の充電回路に接続される主スイッチに対して開指令を送信するとともに、前記リチウムイオン組電池が前記充電回路から切り離されたことを検知する検知手段に基づきすべての前記バランス回路を作動させ、
    前記監視手段は、前記リチウムイオン組電池の移設のための運搬を目的とする仕様上の放電終止電圧である放電停止電圧と、前記リチウムイオン組電池の撤去を目的しゼロボルトに設定される放電停止電圧とを、入力される目的によって選択する、
    ことを特徴とするリチウムイオン組電池の管理方法。
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