JP5441012B2 - 加硫ゴム積層体 - Google Patents
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Description
(a)エピクロルヒドリン系ゴム
(b)加硫剤
(c)下記一般式(I)で表される数平均分子量1000以上のポリエーテル化合物
R1、R2、R3は水素原子、メチル基、エチル基であることが好ましく、一般式(I)で表されるポリエーテル化合物はポリエチレンオキサイドであることが特に好ましい。
MgXZnYAlZ(OH)(2(X+Y)+3Z−2)CO3・wH2O(1)
[式中、xとy はそれぞれx+y=1〜10の関係を有する0〜10の実数、zは1〜5の実数、wは0〜10の実数をそれぞれ示す]で表わされる。一般式(1)で表されるハイドロタルサイト類の例として、
Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O
Mg4.5Al2(OH)13CO3
Mg4Al2(OH)12CO3・3.5H2O
Mg6Al2(OH)16CO3・4H2O
Mg5Al2(OH)14CO3・4H2O
Mg3Al2(OH)10CO3・1.7H2O
Mg3ZnAl2(OH)12CO3・3.5H2O
Mg3ZnAl2(OH)12CO3
等を挙げることができる。
フッ素樹脂としてはビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン二元共重合体、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン三元共重合体、ビニリデンフルオライド−トリフルオロクロロエチレン二元共重合体、ビニリデンフルオライド−フルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン三元共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン二元共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン三元共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン二元共重合体、ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン二元共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
表1に示されるエピクロルヒドリン系ゴム組成物をニーダーおよびオープンロールで混練し、厚さ2〜2.5mmのシート(i)を得た。一方、表2に示されるフッ素ゴム組成物を上記同様に混練して厚さ1〜1.5mmのシート(ii)を作製した。
表3に示すように、上記シート(i)及びシート(ii)を貼り合わせ、80℃、無圧で4分間保持し、その後82kg/cm2で4分間加圧したものを、室温まで冷却して得られた未加硫積層体を160℃、30分間、蒸気加硫したものを蒸気加硫積層体とする。
上記蒸気加硫積層体を1.0×10cmの短冊状に切断して接着試験用試験片を作製し、25℃において50mm/minの引張速度でT剥離試験を行い、剥離強度(kN/m)を測定し、剥離状態を目視にて観察した。評価基準を以下に示す。結果は表3に示す。
○:強固に接着しており、層間はゴム破壊を起こしている。
×:全く接着しておらず、界面での剥離が生じている。
上記接着試験用試験片を用いJIS K6258に記載の耐液性試験を行った。使用した燃料油は試験用燃料油Dを用いた。40℃・2日間浸漬後、同様に25℃において50mm/minの引張速度でT剥離試験を行い、剥離強度(kN/m)を測定し、剥離状態を目視にて観察した。結果は表3に示す。
*1 ダイソー株式会社製「エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合(モル比48:48:4)」
*2 協和化学工業株式会社製「DHT−4A」
*3 ダイソー株式会社製「P−152」
*4 和光純薬製「Polyethylene Glycol 6,000」
*5 和光純薬製「Polyethylene Glycol 500,000」
*6 和光純薬製「Polyethylene Glycol 2,000,000」
*7 和光純薬製「Polyethylene Glycol 400」
*8 ダイソー株式会社製「ダイソネットXL−21S」
*9 デュポン社製 ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン−テトラフルオロエチレン三共重合体「バイトンB−50」
一方、(c)ポリエーテル化合物を含有しない比較例1では、初期状態(燃料油浸漬前)の接着において、接着面は強固であったが、耐燃料油浸漬後の接着性評価では接着していなかった。(c)分子量1000未満のポリエーテル化合物を含有した比較例2は初期状態(燃料油浸漬前)の剥離強度が低下した上に、耐燃料油浸漬後の接着性評価では接着していなかった。
Claims (15)
- (c)一般式(I)で表される数平均分子量1000以上のポリエーテル化合物が数平均分子量1000以上のポリエチレンオキサイドである請求項1に記載の燃料油用積層体。
- (c)一般式(I)で表される数平均分子量1000以上のポリエーテル化合物が、(a)エピクロルヒドリン系ゴム100重量部に対して0.1〜30重量部を含有する請求項1又は2に記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、更に(d)接着付与剤(接着付与剤は塩基性シリカ、四級アンモニウム塩類、四級ホスホニウム塩類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7の塩、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5の塩より選択される少なくとも1種である)を含有する請求項1〜3いずれかに記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、更に(e)チオウレア誘導体を含有する請求項1〜4いずれかに記載の燃料油用積層体。
- (e)チオウレア誘導体が、1,3−ビス(ジメチルアミノエチル)チオウレア、1,3−ビス(ジメチルアミノプロピル)チオウレア、1,3−ビス(ジプロピルアミノプロピル)チオウレア、1,3−ビス(ジメチルアミノブチル)チオウレア、1,3−ビス(ジシクロヘキシルアミノエチル)チオウレア、エチレンチオウレア、トリブチルチオウレア、ジブチルチオウレア、ジラウリルチオウレア、N,N’−ジフェニルチオウレア、トリメチルチオウレア、N,N’−ジエチルチオウレアから選択される少なくとも1種である請求項5に記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、(b)加硫剤はキノキサリン系加硫剤である請求項1〜6いずれかに記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、(d)接着助剤は1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7及び/又は1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7の塩である請求項4に記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、(d)接着助剤は1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7−フェノール樹脂塩である請求項4又は8に記載の燃料油用積層体。
- 前記(A)未加硫エピクロルヒドリン系ゴム組成物層において、更に (f)受酸剤(金属化合物および/または無機マイクロポーラス・クリスタル)を含有する請求項1〜9いずれかに記載の燃料油用積層体。
- (b)加硫剤が、(a)エピクロルヒドリン系ゴム100重量部に対して0.1〜10重量部含有する請求項1〜10いずれかに記載の燃料油用積層体。
- (b)加硫剤が、6−メチルキノキサリン−2,3−ジチオカーボネートである請求項1〜11いずれかに記載の燃料油用積層体。
- (f)受酸剤が、酸化マグネシウムおよび/または合成ハイドロタルサイトである請求項10に記載の燃料油用積層体。
- (B)フッ素含有重合体組成物層がビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン二元共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロペン三元共重合体のフッ素ゴムである請求項1〜13いずれかに記載の燃料油用積層体。
- 請求項1〜14のいずれかに記載の積層体を用いた燃料油用積層ホース。
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