JP5440835B2 - 溶着装置及び溶着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が前記母材と同形の非真円形をなす棒状の母材支持材の端面とを加熱溶着するための技術の改良に関する。
周知のように、光通信技術の発展に伴って、光ファイバを用いた光デバイスが広く普及するに至っている。この種の光デバイスにおいて、光ファイバは、キャピラリーと称されるガラス毛細管の内部に挿通された状態で使用されたり、或いは、表面に複数本のV溝が並列に形成されたV溝付きガラス基板の当該V溝に位置決めされて整列・調心された状態で使用されたりする場合がある(例えば、下記の特許文献1,2を参照)。
そして、この種のガラス毛細管や、V溝付きガラス基板などの光通信用の光学ガラス部品は、光ファイバと同様に、製品母材(プリフォーム)を線引成形して細線化することで製作されるのが通例とされている。
この際、製品母材を吊り下げ支持すべく、製品母材の端部には、ダミーガラスと称される母材支持材を溶着する必要がある。これは、線引成形炉の内部のヒータ部近傍まで製品母材を挿入し、製品母材から出来るだけ多くの最終製品を製造するためである(後述する図4参照)。
ところで、線引成形炉は、炉内の温度が乱れないように、炉の入口(上端開口)と製品母材の間には、ほとんどクリアランスが形成されないようになっている。そのため、製品母材と母材支持材との溶着部分において、双方の形状にズレが生じていると、当該溶着部分が線引成形炉の入口に衝突して引っ掛かり、製品母材を線引成形炉の内部のヒータ部近傍まで接近させることができないという事態が生じ得る。したがって、軸方向から見た場合に、製品母材と母材支持材の突き合わせ部分における断面の輪郭に現われる形状変化を可及的に抑制すべく、製品母材の端面と、母材支持材の端面との溶着には、高い精度が要求されることになる。
そこで、例えば、特許文献3には、断面の輪郭が真円形をなす光ファイバ母材に関するものではあるが、製品母材である光ファイバ母材の端面と、母材支持材であるダミーロッドの端面との溶着手法が開示されている。すなわち、同文献には、光ファイバ母材およびダミーロッドの突き合わせ部分に梃部材を押し当てると共に、その梃部材を当該突き合わせ部分の軸方向に往復摺動させながら摺動時に梃部材に作用する荷重を荷重検出センサで検出し、その検出値が適正な溶着設定値内になるまで、光ファイバ母材およびダミーロッドとの突き合わせ力を変化させつつ、梃部材の往復摺動を繰り返すことで、光ファイバ母材とダミーロッドとの適正な溶着の自動化を図ろうとしている。なお、同文献では、ファイバ母材とダミーロッドとを溶着する際に、双方を回転させることが開示されている。
特開2009−009165号公報 特開2008−046656号公報 特開平6−199533号公報
ところで、上記の毛細管やV溝付ガラス基板には、近年、断面の輪郭が真円形ではなく、矩形などの非真円形をなすものも多く製造され、実用化されるに至っている。そのため、このような場合にも、断面の輪郭が非真円形をなす毛細管等の製品母材の端面と、断面の輪郭がこの製品母材と同形の非真円形をなす母材支持材の端面とを適正に溶着することが重要となる。そして、適正な溶着を実現するためには、溶着時に、製品母材と、母材支持材が重力によって形状変形を来たすことを防止するために、製品母材と母材支持材の双方を回転させることが必要不可欠となる。
しかしながら、特許文献3に開示の溶着手法は、製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭が真円形をなす場合を対象にしたものであるので、製品母材等の断面の輪郭が非真円形をなす場合を対象にしたものではない。
また、仮に、特許文献3に開示の溶着手法を製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭が非真円形をなす場合に適用した場合には次のような問題が生じ得る。
すなわち、製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭が真円形の場合には、それぞれの軸心を一致させるだけで互いの輪郭の形状は整合するが、製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭が非真円形の場合には、それぞれの軸心を一致させるだけでは互いの輪郭が整合しない。
また、仮に、初期段階で製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭を整合させておいても、回転させているうちに両者の間に回転速度のズレが生じ、再び互いの輪郭が整合しなくなるという事態が生じてしまう。
そして、このように製品母材及び母材支持材のそれぞれの断面の輪郭が整合しない状態で溶着した場合には、製品母材と母材支持材の突き合わせ部分で断面の輪郭形状が大きく変化するため、不適正な溶着状態となる。
そのため、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が製品母材と同形の非円形をなす棒状の母材支持材の端面とを溶着する際には、依然として、当該溶着作業を作業者の手作業に頼っており、自動化が十分に図れていないのが実情である。
以上の実情に鑑み、本発明は、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が製品母材と同形の非円形をなす棒状の母材支持材の端面との適正な溶着を自動的に行い得るようにすることを技術的課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明に係る装置は、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が前記製品母材と同形の非円形をなす棒状の母材支持材の端面とを突き合わせた状態で互いの突き合わせ部分を加熱部で加熱溶着する溶着装置であって、前記製品母材をその軸心を中心に回転させる第1回転駆動部と、前記母材支持材の軸心を前記製品母材の軸心と一致させた状態で前記母材支持材をその軸心を中心に回転させる第2回転駆動部と、前記製品母材の端面及び前記母材支持材の端面の互いの輪郭を整合させて突き合わせた状態で前記製品母材及び前記母材支持材の回転を同期させる回転同期部とを備えていることに特徴づけられる。
このような構成によれば、第1回転駆動部と第2回転駆動部とにより、断面の輪郭が非真円形をなす製品母材と、断面の輪郭が製品母材と同形の非真円形をなす母材支持材とを、それぞれの軸心を一致させた状態で回転させることができる。そのため、加熱部による加熱で溶融した製品母材及び母材支持材の互いの突き合せ部分が、重力によって下方に垂れ下がるように変形するという事態を防止できる。そして、このように製品母材及び母材支持材を回転させたとしても、両者の回転は、回転同期部により同期が取られることになるので、回転途中で両者の回転速度にズレが生じるという事態を確実に防止することができる。すなわち、予め、製品母材の端面および母材支持材の端面の互いの輪郭を整合させておけば、製品母材の端面の輪郭と母材支持材の端面の輪郭との間にズレを生じさせることなく、自動的に両者を適正に溶着することが可能となる。
上記の構成において、前記第1回転駆動部が、円筒面をなす外周面及び前記製品母材に外嵌する内周面を有する第1支持リングと、該第1支持リングの外周面を接触支持した状態で前記第1支持リングを前記製品母材の軸心を中心に回転させる第1支持ローラとを備え、前記第2回転駆動部が、円筒面をなす外周面及び前記母材支持材に外嵌する内周面を有する第2支持リングと、該第2支持リングの外周面を接触支持した状態で前記第2支持リングを前記母材支持材の軸心を中心に回転させる第2支持ローラとを備えていることが好ましい。
このようにすれば、断面の輪郭が非真円形をなす製品母材や、断面の輪郭が製品母材と同形の非真円形をなす母材支持材であっても、その外周面に支持リングを外嵌させるだけで、支持ローラにより簡単に回転させることが可能となる。また、製品母材や、母材支持材の端部だけを把持して回転させる場合には、製品母材等が長尺になるに連れて製品母材等が全体として撓むという不具合が生じることもあるが、上記のようにすれば支持リングを介して製品母材等の軸方向中間位置を支持ローラで支持することもできるので、製品母材等の撓みを可及的に抑制することが可能となる。したがって、この場合には、製品母材や、母材支持材の回転中心となる軸心にブレが生じることがなく、適正な溶着を実現する上でも非常に有利となる。
上記の構成において、前記製品母材の端面と前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に軸方向に沿って圧縮力及び引張力を付与するように構成してもよい。
このようにすれば、製品母材の端面と母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に軸方向に沿った圧縮力を一旦付与した後に、当該突き合わせ部分に軸方向に沿った引張力を付与することができる。そして、このように突き合わせ部分に圧縮力を付与した後に引張力を付与すれば、突き合わせ部分の溶着強度が増加することが、本願発明者等の鋭意研究の結果により経験的に認められている。
上記の構成において、前記加熱部が、前記製品母材の端面と、前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分を加熱溶着するとともに、徐冷してアニール可能な加熱炉により構成されていてもよい。
このようにすれば、加熱溶着を含む一連の温度制御の中で、製品母材の端面と、母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に生じる歪みを除去するアニールを一緒に行うことが可能となる。したがって、別途、突き合わせ部分を歪点以上の温度まで再加熱して、当該突き合わせ部分の歪みを除去(アニール)するといった手間を省くことができるので、生産効率の向上にも繋がる。
上記課題を解決するために創案された本発明に係る方法は、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が前記製品母材と同形の非円形をなす棒状の母材支持材の端面とを突き合わせ、互いの突き合わせ部分を加熱溶着する溶着方法であって、加熱溶着に際して、前記製品母材の軸心及び前記母材支持材の軸心をそれぞれ一致させるとともに、前記製品母材の端面及び前記母材支持材の端面の互いの輪郭を整合させて突き合わせた状態で、前記製品母材及び前記母材支持材をそれぞれの軸心を中心に同期回転させることに特徴づけられる。
このような方法によれば、既に述べた対応する事項と同様の作用効果を享受できる。
上記の方法において、加熱溶着に際して、前記製品母材の端面と前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に、軸方向に沿って圧縮力及び引張力を付与するようにしてもよい。
このようにすれば、既に述べた対応する事項と同様の作用効果を享受できる。
上記の方法において、前記製品母材の端面と、前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分を加熱溶着した後に、その突き合わせ部分をそのままの状態で加熱溶着した温度から徐冷してアニールするようにしてもよい。
このようにすれば、既に述べた対応する事項と同様の作用効果を享受できる。
以上のように本発明によれば、断面の輪郭が非真円形をなす棒状の製品母材の端面と、断面の輪郭が前記母材と同形の非円形をなす棒状の母材支持材の端面との適正な溶着を自動的に行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る溶着装置の全体構成を示す斜視図である。 図1に示す第1支持リングと、第1支持ローラの位置関係を示す断面図である。 図1に示す溶着装置の下面図である。 母材支持材が溶着された製品母材を線引成形する工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る溶着装置の全体構成を示す斜視図である。同図に示すように、この溶着装置1は、断面の輪郭が非真円形をなす棒状のガラス(例えば、ホウ珪酸ガラスや、結晶化ガラス等)からなる製品母材W1の端面と、断面の輪郭が製品母材と同形の非真円形をなす棒状のガラスからなる母材支持材W2の端面とを突き合わせた状態で互いの突き合わせ部分を加熱溶着するものであって、以下のように構成されている。
すなわち、この溶着装置1は、製品母材W1の端面及び母材支持材W2の端面を突き合わせた状態で互いの突き合わせ部分を加熱溶着する加熱炉2と、製品母材W1をその軸心(断面の重心)X1を中心に回転させる第1回転駆動部3と、母材支持材W2をその軸心(断面の重心)X2を中心に回転させる第2回転駆動部4と、製品母材W1の端面及び母材支持材W2の端面の互いの輪郭を整合させて突き合わせた状態で製品母材W1及び母材支持材W2の回転を同期させる回転同期部5,6とを備えている。以下に、各構成について詳述する。なお、この実施形態では、製品母材W1として、V溝付ガラス基板のプリフォームであって、図2に示すような断面形状を備えたものを例にとって説明する。すなわち、この製品母材W1は、平行をなす一対の平面部W11,W12と、この平面部W11,W12の相互間に連なる部分円筒面部W13,W14とを有している。平面部W11,W12のうち、一方側の平面部W12には、V溝付ガラス基板のV溝に相当する大溝W15が形成されている。部分円筒面部W13,W14は、軸心X1から同一の半径で形成されている。また、この製品母材W1を支持する母材支持材W2は、製品母材W1と同様に、平面部と部分円筒面部とを有しており、平面部に大溝を有しない点が製品母材W1と相違する。
加熱炉2は、図1に示すように、製品母材W1の端面と、母材支持材W2の端面との突き合わせ部分の周囲を包囲する炉心管2aを備えており、この炉心管2aにより包囲された被加熱空間を図示しない電気ヒータで加熱するようになっている。また、この実施形態では、電気ヒータにより炉心管2aの内部の被加熱空間の温度制御が可能になっており、製品母材W1の端面と、母材支持材W2の端面との突き合わせ部分を加熱溶着した後に、当該突き合わせ部分をそのまま加熱溶着温度(軟化温度以上)から歪点以下まで徐冷してアニールすることが可能になっている。
第1回転駆動部3は、図1及び図2に示すように、円筒面をなす外周面及び製品母材W1(部分円筒面部W13,W14)に外嵌する内周面を有する第1支持リング7と、第1支持リング7の外周面を接触支持した状態で第1支持リング7を製品母材W1の軸心X1を中心に回転させる第1支持ローラ8,9とを備えている。また、第2回転駆動部4は、図1に示すように、円筒面をなす外周面及び母材支持材W2に外嵌する内周面を有する第2支持リング10と、第2支持リング10の外周面を接触支持した状態で第2支持リング10を母材支持材W2の軸心X2を中心に回転させる第2支持ローラ11,12とを備えている。
この実施形態では、第1支持リング7は、製品母材W1の軸方向の中間位置に複数(図1では間隔を置いて2つ)外嵌されており、各第1支持リング7に対応した位置に第1支持ローラ8,9が配置されている。各第1支持ローラ8,9は、一対のローラから構成されており、一方側のローラ8は、回転駆動されるとともに、他方側のローラ9は、一方側のローラ8による第1支持リング7の回転動作に伴って従動回転するようになっている。なお、各一方側のローラ8は、共通の第1モータ13の回転軸14にベルト15などを介して連結されており、この第1モータ13によって回転駆動されるようになっている。
また、第2支持リング10は、母材支持材W2の軸方向の中間位置に複数(図1では間隔を置いて2つ)外嵌されており、各第2支持リング10に対応した位置に第2支持ローラ11,12が配置されている。各第2支持ローラ11,12は、一対のローラから構成されており、一方側のローラ11は、回転駆動されるとともに、他方側のローラ12は、一方側のローラ11による第2支持リング10の回転動作に伴って従動回転するようになっている。なお、各一方側のローラ11は、第1支持ローラ8,9の一方側のローラ8と同様に、共通の第2モータ16の回転軸17にベルト18などを介して連結されており、この第2モータ16によって回転駆動されるようになっている。
回転同期部5,6は、この実施形態では、図1に示すように、製品母材W1の回転速度と、母材支持材W2の回転速度とを個別に検出するロータリエンコーダから構成されており、検出した製品母材W1の回転速度を第1モータ13に入力するとともに、検出した母材支持材W2の回転速度を第2モータ16に入力し、両者W1,W2の回転速度が一致するように各モータ13,16を個別に制御するようになっている。具体的には、回転同期部5は、円筒面をなし且つ周方向に目盛が付された外周面、及び製品母材W1に外嵌する内周面を有する目盛付リング19と、この目盛付リング19の目盛を読み取って回転速度を検出するセンサ(例えば、光学センサ)20とから構成されている。また、回転同期部6も、回転同期部5と同様に、目盛付リング21と、センサ22とから構成されている。ここで、各モータ13,16を個別に制御するようにしたのは、製品母材W1と母材支持材W2の重さなどの条件が異なる場合には、製品母材W1と母材支持材W2の回転を同期させるために、各モータ13,16の出力を個別に変更する必要が生じるからである。
さらに、この実施形態では、図3に示すように、第1支持リング7の回転軸(製品母材W1の軸心と同じ。)X1を第1支持ローラ8,9の回転軸X3,X4を含む水平面上に投影した場合に、第1支持ローラ8,9の回転軸X3,X4が、その投影した第1支持リング7の回転軸X1に対して僅かに傾斜(回転軸X3,X4と投影した回転軸X1とが、互いに直交する場合を除く。)するようになっている。また、同図に示すように、第2支持リング10の回転軸(母材支持材W2の軸心と同じ。)X2を第2支持ローラ11,12の回転軸X5,X6を含む水平面上に投影した場合に、第2支持ローラ11,12の回転軸X5,X6が、その投影した第2支持リング10の回転軸X2に対して僅かに傾斜(回転軸X5,X6と投影した回転軸X2とが、互いに直交する場合を除く。)するようになっている。なお、図示例では、投影した第1支持リング7の回転軸X1に対する第1支持ローラ8,9の回転軸X3,X4の傾斜角と、投影した第2支持リング10の回転軸X2に対する第2支持ローラ11,12の回転軸X5,X6の傾斜角とは、同一角度(例えば、0.5〜5°)に設定されている。このようにすれば、第1支持ローラ8,9を回転させると、この第1支持ローラ8,9と第1支持リング7との接触位置が、第1支持リング7の外周面に沿って螺旋状に移動するとともに、第2支持ローラ11,12を回転させると、この第2支持ローラ11,12と第2支持リング10との接触位置が、第2支持リング10の外周面に沿って螺旋状に移動する。そのため、第1支持ローラ8,9を一方向に回転(正転)させると、第1支持リング7と共に製品母材W1が回転しながら加熱炉2に接近する方向に進出し、第1支持ローラ8,9を逆方向に回転(逆転)させると、第1支持リング7と共に製品母材W1が回転しながら加熱炉2から離反する方向に退避する。また、同様に、第2支持ローラ11,12を正転・逆転させることによって、第2支持リング10と共に母材支持材W2が加熱炉2に接近・離反する方向に回転しながら進退移動する。すなわち、製品母材W1と母材支持材W2の双方を加熱炉2に接近する方向に回転させると、両者W1,W2の突き合わせ部分に軸方向に沿って圧縮力を付与することが可能となり、製品母材W1と母材支持材W2の双方を加熱炉2から離反する方向に回転させると、両者W1,W2の突き合わせ部分に軸方向に沿って引張力を付与することが可能となる。よって、これら一連の機構が製品母材W1と母材支持材W2の突き合わせ部分に軸方向に沿った圧縮力・引張力を作用させる軸方向力付与部として機能することになる。
なお、この溶着装置1には、上述のような軸方向力付与部によって製品母材W1及び母材支持材W2をそれぞれ加熱炉2から離反させた場合に、必要以上に両者W1,W2が離反して突き合わせ部分に過度な引張力が作用するのを防止するために、図1に示すように、製品母材W1及び母材支持材W2の離反範囲を制限するストッパー23,24がそれぞれ設けられている。これにより、製品母材W1及び母材支持材W2の軸方向移動がストッパー23,24によって自動的に停止され、突き合わせ部分に過度な引張力が作用しないようにしている。
次に、以上のように構成された溶着装置1によって、製品母材W1の端面と母材支持材W2の端面とを溶着する方法を説明する。
まず、図1に示すように、製品母材W1の外周面に第1支持リング7を外嵌するとともに、母材支持材W2の外周面に第2支持リング10を外嵌する。その後、各第1支持リング7を対応する第1支持ローラ8,9で支持するとともに、各第2支持リング10を対応する第2支持ローラ11,12で支持する。この支持状態で、製品母材W1の軸心X1と、母材支持材W2の軸心X2とが一致するようになっている。
次に、第1支持ローラ8,9および第2支持ローラ11,12を回転させることにより、製品母材W1の先端部を加熱炉2の炉心管2aの一方側から挿入するとともに、母材支持材W2の先端部を加熱炉2の炉心管2aの他方側から挿入する。そして、加熱炉2内で、製品母材W1の先端部と母材支持材W2の先端部とが、互いに当接するまでの間に、それぞれの先端部の端面を加熱炉2内で予備的に加熱する。
その後、製品母材W1の端面と、母材支持材W2の端面との輪郭を整合させると共に、互いの端面同士を突き合わせて加熱溶着する。この加熱溶着の間、製品母材W1および母材支持材W2は、第1支持ローラ8,9及び第2支持ローラ11,12の回転に伴って、それぞれの軸心X1,X2を中心に回転する。この回転は、回転同期部5,6によって同期が取られており、先に整合した突き合わせ部分の輪郭にズレが生じないようになっている。
また、この回転動作の間、第1支持ローラ8,9及び第2支持ローラ11,12は、第1支持リング7及び第2支持リング10のそれぞれの外周面との接触位置を螺旋状に変化させる。これにより、第1支持リング7と共に製品母材W1が軸方向に移動し、第2支持リング10と共に母材支持材W2が軸方向に移動する。この製品母材W1及び母材支持材W2の軸方向移動によって、加熱炉2の内部に位置する製品母材W1の端面と母材支持材W2の端面の互いの突き合わせ部分に圧縮力及び引張力を作用させる。具体的には、突き合わせ部分の接着力を増加させるために、当該突き合わせ部分に一旦圧縮力を作用させた後に、引張力を作用させる。
そして、製品母材W1と母材支持材W2の互いの突き合わせ部分を溶着した後に、加熱炉2内の温度を室温に向けて徐々に低下させていき、当該突き合わせ部分を徐冷してアニールする。このアニール処理の間は、製品母材W1と母材支持材W2の回転を止めてもよいが、本実施形態では、製品母材W1及び母材支持材W2の突き合わせ部分に引張力が作用するように、両者W1,W2を回転させている。なお、この場合でも、製品母材W1と母材支持材W2とがある程度回転し続けると、両者W1,W2の終端側の端面がストッパー23,24に当接し、その後は両者W1,W2は軸方向移動のない回転を続けることになる。
このようにすれば、第1回転駆動部3と第2回転駆動部4とにより、断面の輪郭が非真円形をなす製品母材W1と、断面の輪郭が製品母材W1と同一の母材支持材W2とを、それぞれの軸心X1,X2を一致させた状態で回転させることができる。そのため、加熱炉2による加熱で溶融した製品母材W1及び母材支持材W2の互いの突き合せ部分が、重力によって下方に垂れ下がるように変形するという事態を防止できる。そして、このように製品母材W1及び母材支持材W2を回転させたとしても、両者W1,W2の回転は、回転同期部5,6により同期が取られることになるので、回転途中で両者W1,W2の回転速度にズレが生じるという事態を確実に防止することができる。すなわち、予め、製品母材W1の端面および母材支持材W2の端面の互いの輪郭を整合させておけば、製品母材W1の端面の輪郭と母材支持材W2の端面の輪郭との間にズレを生じさせることなく、自動的に両者を適正に溶着することが可能となる。
そして、このように母材支持材W2が溶着された製品母材W1は、次のようにして線引成形される。すなわち、図4に示すように、線引成形時には、製品母材W1に溶着された母材支持材W2を把持部25によって把持して、母材支持材W2を介して製品母材W1を吊り下げ支持する。次に、この状態で把持部25を下降させることで、製品母材W1を線引成形炉26の上端開口26aから挿入し、線引成形炉26の内部に設置されたヒータ27で加熱する。この線引成形炉26の上端開口26aの形状は、製品母材W1の輪郭の形状と略相似形をなし、上端開口26aから製品母材W1を挿入した状態で両者26a,W1の間には僅かなクリアランスしか形成されないようになっている。そして最後に、線引成形炉26の下端開口26bから引き出された軟化した製品母材W1を一対のローラ27によって線引成形し、カッター28で所定長さに切断することで、最終製品となるV溝ガラス基板が製造される。
このとき、1つの製品母材W1から出来るだけ多くの最終製品を製造するために、把持部25を順次下降させ、最終的には製品母材W1全体を線引成形炉26の内部に収容する。そうすると、この過程で、製品母材W1と母材支持材W2との溶着部分が線引成形炉26の上端開口26aに差し掛かるが、当該溶着部分は上述のようにズレなく適正に溶着されていることから、当該溶着部分が線引成形炉26の上端開口26aと衝突して引っ掛かるという事態が生じることはない。さらに、母材支持材W2は、非円形の輪郭をなす製品母材W1と同一形状をなす輪郭を有しているので、線引成形炉26の上端開口26aに母材支持材W2の一部が差し掛かった段階でも、上端開口26aと母材支持材W2の間にもほとんどクリアランスがない状態が保たれる。すなわち、製品母材W1を線引成形する過程で、線引成形炉26の炉内の温度が乱れることがなく、精度よく線引成形を行うことが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の形態で実施することができる。例えば、上記の実施形態では、製品母材W1と母材支持材W2の突合せ部分に軸方向力を付与するために、支持リング7(10)の回転軸X1(X2)を支持ローラ8,9(11,12)の回転軸X3,X4(X5,X6)を含む水平面上に投影した場合に、支持ローラ8,9(11,12)の回転軸X3,X4(X5,X6)を、その投影した支持リング7(10)の回転軸X1(X2)に対して傾斜させることで、支持ローラ8,9(11,12)と支持リング7(10)の接触部分が支持リング7(10)の外周面に沿って螺旋状に変化するようにした場合を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、支持ローラ8,9(11,12)の回転軸X3,X4(X5,X6)と、支持リング7(10)の回転軸X1(X2)とを互いに平行にした状態で、支持ローラ8,9(11,12)の外周面に螺旋状の凸部を形成し、この螺旋状の凸部で支持リング7(10)との接触部分を支持リング7(10)の外周面に沿って螺旋状に変化させるようにしてもよい。また、これら第1回転駆動部3や第2回転駆動部4とは別に、製品母材W1や母材支持材W2を軸方向へ移動させる手段を別途設けてもよい。
また、上記の実施形態では、製品母材W1と母材支持材W2の両方を軸方向に移動させることで、互いの突き合わせ部分に圧縮力及び引張力を付与する場合を説明したが、製品母材W1と母材支持材W2のいずれか一方のみを軸方向に移動させて、互いの突き合わせ部分に圧縮力及び引張力を付与するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、製品母材W1としてV溝付ガラス基板のプリフォームを例示して説明したが、製品母材W1は、例えば、光ファイバが挿入固定される挿入孔を形成してなる毛細管(キャピラリー)などであってもよい。また、製品母材W1としては、その輪郭の形状が円弧部を有さない四角形などの多角形をなすものや、楕円形をなすものであってもよい。
1 溶着装置
2 加熱炉
2a 炉心管
3,4 回転駆動部
5,6 回転同期部
7,10 支持リング
8,9,11,12 支持ローラ
13,16 モータ
14,17 回転軸
15,18 ベルト
19,21 目盛付リング
20,22 センサ
23,24 ストッパー
W1 製品母材
W2 母材支持材

Claims (7)

  1. 断面の輪郭が非真円形をなす棒状のガラスからなる製品母材の端面と、断面の輪郭が前記製品母材と同形の非円形をなす棒状のガラスからなる母材支持材の端面とを突き合わせた状態で互いの突き合わせ部分を加熱部で加熱により溶融して溶着する溶着装置であって、
    前記製品母材をその軸心を中心に回転させる第1回転駆動部と、前記母材支持材の軸心を前記製品母材の軸心と一致させた状態で前記母材支持材をその軸心を中心に回転させる第2回転駆動部と、前記製品母材の端面及び前記母材支持材の端面の互いの輪郭を整合させて突き合わせた状態で前記製品母材及び前記母材支持材の回転を同期させる回転同期部とを備えていることを特徴とする溶着装置。
  2. 前記第1回転駆動部が、円筒面をなす外周面及び前記製品母材に外嵌する内周面を有する第1支持リングと、該第1支持リングの外周面を接触支持した状態で前記第1支持リングを前記製品母材の軸心を中心に回転させる第1支持ローラとを備え、
    前記第2回転駆動部が、円筒面をなす外周面及び前記母材支持材に外嵌する内周面を有する第2支持リングと、該第2支持リングの外周面を接触支持した状態で前記第2支持リングを前記母材支持材の軸心を中心に回転させる第2支持ローラとを備えている請求項1に記載の溶着装置。
  3. 前記製品母材の端面と前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に軸方向に沿って圧縮力及び引張力を付与するように構成した請求項1又は2に記載の溶着装置。
  4. 前記加熱部が、前記製品母材の端面と、前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分を加熱溶着するとともに、徐冷してアニール可能な加熱炉により構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶着装置。
  5. 断面の輪郭が非真円形をなす棒状のガラスからなる製品母材の端面と、断面の輪郭が前記製品母材と同形の非円形をなす棒状のガラスからなる母材支持材の端面とを突き合わせ、互いの突き合わせ部分を加熱により溶融して溶着する溶着方法であって、
    加熱溶着に際して、前記製品母材の軸心及び前記母材支持材の軸心をそれぞれ一致させるとともに、前記製品母材の端面及び前記母材支持材の端面の互いの輪郭を整合させて突き合わせた状態で、前記製品母材及び前記母材支持材のそれぞれに個別に回転駆動力を与えながら、前記製品母材及び前記母材支持材をそれぞれの軸心を中心に同期回転させることを特徴とする溶着方法。
  6. 加熱溶着に際して、前記製品母材の端面と前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分に、軸方向に沿って圧縮力及び引張力を付与する請求項5に記載の溶着方法。
  7. 前記製品母材の端面と、前記母材支持材の端面との互いの突き合わせ部分を加熱溶着した後に、その突き合わせ部分をそのままの状態で加熱溶着した温度から徐冷してアニールする請求項5又は6に記載の溶着方法。
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