JP5439335B2 - 移動経路検出システム及び方法 - Google Patents
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Description
したがってこの発明の一観点によれば、携帯端末では、小電力データ通信システムの無線基地局から受信した第1の識別情報が予め登録しておいた第2の識別情報と一致している期間にのみ、言い換えれば携帯端末が検出対象となる移動経路区間を通過している期間にのみ、位置計測手段により位置計測動作が行われる。このため、利用者が検出対象となる移動経路区間以外のエリアを移動しているときには位置計測動作は行われず、この結果自宅や勤務先等が推測される心配はなくなって、個人情報の漏えいを防止することができる。
第1の態様は、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信された時点で前記位置計測手段に位置計測動作を開始させ、以後当該無線信号を受信できなくなりかつ予め設定された遅延時間が経過した後に、前記位置計測手段による位置計測動作を終了させるように制御するものである。
このようにすると、無線基地局からの無線信号が無線環境の影響により一時的に遮断されても、位置計測動作を継続することができる。
このようにすると、例えば乗り換えのために駅構内を移動中に、携帯端末が、識別情報が登録されている無線基地局の無線エリアから一旦外に出て、その後同様に識別情報が登録されている別の無線基地局の無線エリアに入った場合には、位置計測動作を途切れさせることなく継続することができる。
例えば、乗り換え等がなく出口が1カ所しかないような小さな駅であれば遅延時間を短く設定する。このようにすると、降車後の無駄な位置計測動作期間をできるだけ短くして電力消費を節約することができる。これに対し乗り換えがあったり出口が複数カ所存在するターミナル駅であれば遅延時間を長く設定する。このようにすると、乗り換え移動中に位置計測動作が途絶えないようにすることができ、また利用者がどの出口を多く利用するかを把握することが可能となる。
この発明の一実施形態は、一般利用者が所持する携帯端末を携帯電話網及びインターネットを介してサーバ装置に接続可能とし、携帯端末MSが無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントから受信した識別符号を上記サーバ装置へ転送し、サーバ装置がこの識別符号をもとに携帯端末が位置計測対象区間に存在するか否かを判定して、その判定結果を携帯端末に通知することにより携帯端末の位置計測動作を制御するようにしたものである。
(1) 無線LANのアクセスポインタAP1〜APnから送信される無線信号が無線LAN通信インタフェース部12により受信された場合に、この受信された無線信号から識別符号(SSID;Service Set IDentifier)を抽出する。そして、この抽出されたSSIDを含む判定要求信号を携帯通信インタフェース部11からサーバ装置SVへ送信する処理。ここで、SSIDは子機にアクセスポイントの存在を知らせたり、複数のアクセスポイントをグループ化するためのもので、アクセスポイントごと或いはアクセスポイントのグループごとにユニークに設定されている。
(2) アクセスポインタAP1〜APnから送信される無線信号を受信できなくなった場合に、電波非検出通知信号を生成して携帯通信インタフェース部11からサーバ装置SVへ送信する処理。
(1) 上記SSID転送制御部13による判定要求信号の送信に応答してサーバ装置SVから位置計測開始信号が返送され、この位置計測開始信号が携帯通信インタフェース部11により受信された場合に、GPS受信機15及び位置データ計測制御部16を動作状態に遷移させて位置データ計測制御部16に位置計測動作を開始させる処理。
(2) 位置計測動作が行われている状態で、上記電波非検出通知信号の送信に応答してサーバ装置SVから位置計測終了信号が返送され、この位置計測終了信号が携帯通信インタフェース部11により受信された場合に、予め設定した一定の遅延期間が経過した後にGPS受信機15及び位置データ計測制御部16を非動作状態に遷移させて位置データ計測制御部16による位置計測動作を終了させる処理。
(1) 携帯端末MSから送信された判定要求信号が通信インタフェースユニット21で受信された場合に、この受信された判定要求信号からSSIDを取り出し、この受信されたSSIDをIDデータベース231に記憶された調査対象区間のSSID集合と照合する。そして、受信されたSSIDが調査対象区間のSSID集合のいずれかと一致した場合に、位置計測開始信号を生成して通信インタフェース21から要求元の携帯端末MSへ送信させる処理。
(2) 携帯端末MSから送信された電波非検出通知信号が通信インタフェースユニット21で受信された場合に、位置計測終了信号を生成して通信インタフェース21から通知元の携帯端末MSへ送信させる処理。
ここでは、例えば図3に示すように、携帯端末MSを所持した一般利用者が自宅HMを出て最寄り駅ST1で電車に乗り、ターミナル駅ST2,ST3で別の電車に乗り換えたのち駅ST4で降り、この降車駅ST4から非検出ィスCOがあるビルまで徒歩で向かう場合を例にとって説明する。
なお、地下鉄の構内等においてはGPS信号を受信できず実質的に位置データを得ることができない場所が存在する。しかし、上記したように遅延時間を設けて位置計測動作を継続することで、例えばユーザが地下鉄構内から地上に出た時点で、GPS信号の受信が再開されこれにより位置データを得ることができ、これによりユーザの足取りをより確実に把握することが可能となる。
また、鉄道会社によっては車両に無線LANのアクセスポイントを設置していない会社もある。この場合、ユーザが車両に乗車中には位置データが計測できない。しかし、本実施形態によれば、ユーザが車両を降りて駅構内に入ると、この降車駅の構内に設置された無線LANアクセスポイントから無線信号を受信できるので、位置計測動作が開始される。したがって、ユーザの位置データは少なくとも駅ごとに取得することができ、これらの位置データをもとに補間処理することで、ユーザの移動経路を推測することは可能である。
例えば、乗り換え等がなく出口が1カ所しかないような小さな駅であれば遅延時間を短く設定する。このようにすると、降車後の無駄な位置計測動作期間をできるだけ短くして電力消費を節約することができる。これに対し、乗り換え連絡口や出口が複数カ所存在するターミナル駅であれば遅延時間を長く設定する。このようにすると、乗り換え移動中に位置計測動作が途絶えないようにすることができ、また利用者がどの出口を多く利用するか、どの階段を利用するか、出口を出た後の歩行方向の計測が可能である。これにより、利用者の乗車目的や、他の公共交通機関に乗り換える際の連絡経路に関する情報の取得が可能なる。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
Claims (10)
- 自端末の位置を計測する位置計測手段を備えた携帯端末と、この携帯端末からその位置計測手段により計測された位置情報を通信ネットワークを介して収集するサーバ装置とを具備し、前記計測された位置情報をもとに前記携帯端末を所持する利用者の移動経路を検出する移動経路検出システムであって、
前記携帯端末は、
小電力データ通信システムの無線基地局から送信される無線信号を受信したとき、この受信された無線信号から当該送信元の無線基地局を表す第1の識別情報を抽出する識別情報抽出手段を備え、
前記携帯端末及びサーバ装置のいずれか一方は、
前記小電力データ通信システムの無線基地局のうち、検出対象となる移動経路区間を無線エリア内に含むように配置された無線基地局を表す第2の識別情報を予め記憶した識別情報記憶手段と、
前記抽出された第1の識別情報を前記記憶された第2の識別情報と照合し、両識別情報が一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信されている期間にのみ、前記携帯端末の位置計測手段に位置計測動作を行わせる制御手段と
を備えることを特徴とする移動経路検出システム。 - 前記制御手段は、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信された時点で前記位置計測手段に位置計測動作を開始させ、以後当該無線信号を受信できなくなった時点で前記位置計測手段による位置計測動作を終了させることを特徴とする請求項1記載の移動経路検出システム。
- 前記制御手段は、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信された時点で前記位置計測手段に位置計測動作を開始させ、以後当該無線信号を受信できなくなりかつ予め設定された遅延時間が経過した後に、前記位置計測手段による位置計測動作を終了させることを特徴とする請求項1記載の移動経路検出システム。
- 前記制御手段は、前記遅延時間が経過するまでの期間内に、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が再度受信された場合には、前記遅延時間が経過した後も前記位置計測手段に位置計測動作を継続させることを特徴とする請求項3記載の移動経路検出システム。
- 前記制御手段は、無線信号を受信できなくなった場合に、当該無線信号に含まれていた第1の識別情報に応じて前記遅延時間長を可変設定することを特徴とする請求項3記載の移動経路検出システム。
- 自端末の位置を計測する位置計測手段を備えた携帯端末と、この携帯端末からその位置計測手段により計測された位置情報を通信ネットワークを介して収集するサーバ装置とを利用し、前記計測された位置情報をもとに前記携帯端末を所持する利用者の移動経路を検出する移動経路検出方法において、
小電力データ通信システムの無線基地局のうち、検出対象となる移動経路区間を無線エリア内に含むように配置された無線基地局を表す第2の識別情報を、前記携帯端末及びサーバ装置のいずれか一方に予め記憶させる過程と、
前記携帯端末により、前記小電力データ通信システムの無線基地局から送信される無線信号を受信したとき、この受信された無線信号から当該送信元の無線基地局を表す第1の識別情報を抽出する過程と、
前記携帯端末及びサーバ装置のいずれか一方により、前記抽出された第1の識別情報を前記記憶された第2の識別情報と照合し、両識別情報が一致するか否かを判定する過程と、
前記携帯端末及びサーバ装置のいずれか一方により、前記判定の結果に基づいて、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信されている期間にのみ、前記携帯端末の位置計測手段に位置計測動作を行わせる制御過程と
を備えることを特徴とする移動経路検出方法。 - 前記制御過程は、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信された時点で前記位置計測手段に位置計測動作を開始させ、以後当該無線信号を受信できなくなった時点で前記位置計測手段による位置計測動作を終了させることを特徴とする請求項6記載の移動経路検出方法。
- 前記制御過程は、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が受信された時点で前記位置計測手段に位置計測動作を開始させ、以後当該無線信号を受信できなくなりかつ予め設定された遅延時間が経過した後に、前記位置計測手段による位置計測動作を終了させることを特徴とする請求項6記載の移動経路検出方法。
- 前記制御過程は、前記遅延時間が経過するまでの期間内に、前記第2の識別情報と一致する第1の識別情報を含む無線信号が再度受信された場合には、前記遅延時間が経過した後も前記位置計測手段に位置計測動作を継続させることを特徴とする請求項8記載の移動経路検出方法。
- 前記制御過程は、前記無線信号を受信できなくなった場合に、当該無線信号に含まれていた第1の識別情報に応じて前記遅延時間長を可変設定することを特徴とする請求項8記載の移動経路検出方法。
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