JP5438791B2 - 振込システム、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、振込システム、方法及びプログラムに関する。
従来、自分の口座から受取人の口座を指定して送金する振込が行われている。図11に示すように、金融機関(以下、仕向金融機関ともいう。)へ振込を依頼する際に、依頼人は、金融機関名、本支店名、受取人名、預貯金種目及び口座番号など(以下、振込先情報ともいう。)と送金する金額とを指定する。依頼人は、仕向金融機関の窓口の他、ATM(現金自動預払機)やオンラインバンキングサービスを利用して、振込を依頼することができる。仕向金融機関は、受取人の口座のある金融機関(以下、被仕向金融機関ともいう。)へ金額及び振込先情報を含む振込電文を送信する。振込電文は、ネットワークNW(例えば、一般社団法人全国銀行資金決済ネットワークが提供する全国銀行データ通信システム(全銀システム))を介して仕向金融機関のシステムから被仕向金融機関のシステムへ送信される。被仕向金融機関は、指定された金額及び振込先情報に基づいて、受取人の口座への入金処理を行う。
振込先情報に不備があると、被仕向金融機関は仕向金融機関へ照会電文(以下、振込不能通知ともいう。)を送信することにより振込不能であることを通知して資金の取り扱いを問い合わせる。振込不能通知を受信した仕向金融機関は、依頼人へ資金の取り扱いを問い合わせる。問い合わせを受けた依頼人は仕向金融機関に資金の取り扱いについて指示することができる。
問い合わせを受けた依頼人は、仕向金融機関に対して、資金の取り扱いについて、
(1)振込を取り消して資金を返却すること(いわゆる「組戻し」をすること)、または
(2)振込先情報の不備箇所を変更して振込を行うことを指示することができる。
従来、資金の取り扱いについての問い合わせは電話またはファクシミリを用いて行われている。仕向金融機関のオペレータは、依頼人からの指示にしたがって組戻しまたは変更のために電文を生成し、ネットワークNWを介して仕向金融機関のシステムから被仕向金融機関のシステムへ送信する必要がある。
また、振込先情報のうち金融機関名および本支店名のいずれかに不備がある場合には、問い合わせを受けた依頼人は、振込先情報の変更を指示することはできない(組戻ししか指示できない)。正しい振込先情報で振込を行うためには、仕向金融機関に組戻しを指示した後に、再び振込を依頼する必要がある(2つの手続をする必要がある)。
また、振込先情報の不備箇所の変更を指示できる場合であっても、振込不能通知から所定期間が経過すると自動的に組戻しが行われてしまう。このような場合には、再び振込を指示する必要がある。したがって、資金の取り扱いについての問い合わせおよび振込先情報の変更の指示を迅速に行うことが望ましい。
さらに、一旦組戻しが行われると依頼者の口座へ資金が返金されてその旨が通帳に記帳されるが、このような記帳をしたくないというニーズが存在する。
他方、振込先情報の不備箇所の変更を指示できる場合であっても、一旦組戻しを行い、新に振込を指示したいというニーズも存在する。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、振込先情報に不備があった場合に、仕向金融機関のオペレータを介さずに、依頼人自身が希望するような資金の組戻しまたは変更を可能にするシステムを提供するにある。
あるいは、本願発明は、仕向金融機関と被仕向金融機関との間で組戻ししか指示できないような振込先情報上の不備があった場合または仕向金融機関と被仕向金融機関との間で自動的に組戻しが行われてしまった場合であっても、仕向金融機関において組戻しの処理を保留し(資金を依頼人の口座に返金する処理を保留し)、依頼人自身が仕向金融機関のオペレータを介さずに振込先情報を変更して、振込先情報の変更と同等の結果を得ることができるシステムを提供することにある。これにより、従来の手続が簡略化される。また仕向金融機関における組戻しの処理が保留されるため、資金の返金が通帳に記帳されなくなる。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、仕向金融機関における振込システム<100>であって、抽出部<204>と、電文生成手段<208>と、事前登録情報データベース<230>と、仕向発信データベース<240>と、オンライン照会データベース<232>とを備え、前記事前登録情報データベース<230>は、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており<図8(a)>、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報<本店・普・1234567>及び前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレスabc123@mail.jp>を含み、前記仕向発信データベース<240>は、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており<図8(b)>、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号<22222>及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報<本店・普・1234567>を含み、前記抽出部<204>は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に含まれる仕向発信番号<22222>を第1のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第1のキー<22222>に一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報<本店・普・1234567>を抽出し、抽出された出金口座情報<本店・普・1234567>を第2のキーとして前記事前登録情報データベース<230>を照会して、前記第2のキー<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレス>を抽出し、抽出した前記出金口座情報<本店・普・1234567>と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベース<232>へ格納し、通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知するように指示するように構成されており、前記抽出部<204>は、照会要求の受信に応答して、受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報<本店・普・1234567>を第3のキーとして前記オンライン照会データベース<232>を照会して、前記出金口座情報<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すように構成されており、前記電文生成手段<208>は、出金口座情報<本店・普・1234567>及び仕向発信番号<22222>を含む要求であって当該仕向発信番号<22222>により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システム<400>へ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>を第4のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システム<400>へ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、事前登録情報データベース<230>と、仕向発信データベース<240>と、オンライン照会データベース<232>とを備えた仕向金融機関のコンピュータで実行する方法であって、前記事前登録情報データベース<230>は、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており<図8(a)>、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報<本店・普・1234567>及び前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレスabc123@mail.jp>を含み、前記仕向発信データベース<240>は、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており<図8(b)>、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号<22222>及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報<本店・普・1234567>を含み、前記方法は、前記コンピュータが、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に含まれる仕向発信番号<22222>を第1のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第1のキー<22222>に一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報<本店・普・1234567>を抽出するステップ<304>と、抽出された出金口座情報<本店・普・1234567>を第2のキーとして前記事前登録情報データベース<230>を照会して、前記第2のキー<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレス>を抽出するステップ<306>と、抽出した前記出金口座情報<本店・普・1234567>と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベース<232>へ格納するステップ<312>と、通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知するように指示するステップ<314>と、照会要求の受信に応答して、受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報<本店・普・1234567>を第3のキーとして前記オンライン照会データベース<232>を照会して、前記出金口座情報<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すステップ<402>と、出金口座情報<本店・普・1234567>及び仕向発信番号<22222>を含む要求であって当該仕向発信番号<22222>により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システム<400>へ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示するステップ<412,602>と、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>を第4のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成するステップ<412,702>と、前記勘定系システム<400>へ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示するステップ<412,704>とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、事前登録情報データベース<230>と、仕向発信データベース<240>と、オンライン照会データベース<232>とを備えた仕向金融機関のコンピュータを、抽出部<204>及び電文生成手段<208>として機能させるプログラムであって、前記事前登録情報データベース<230>は、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており<図8(a)>、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報<本店・普・1234567>及び前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレスabc123@mail.jp>を含み、前記仕向発信データベース<240>は、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており<図8(b)>、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号<22222>及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報<本店・普・1234567>を含み、前記抽出部<204>は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に含まれる仕向発信番号<22222>を第1のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第1のキー<22222>に一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報<本店・普・1234567>を抽出し、抽出された出金口座情報<本店・普・1234567>を第2のキーとして前記事前登録情報データベース<230>を照会して、前記第2のキー<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報<電子メールアドレス>を抽出し、抽出した前記出金口座情報<本店・普・1234567>と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベース<232>へ格納し、通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知するように指示するように構成され、前記抽出部<204>は、照会要求の受信に応答して、受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報<本店・普・1234567>を第3のキーとして前記オンライン照会データベース<232>を照会して、前記出金口座情報<本店・普・1234567>に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すように構成され、前記電文生成手段<208>は、出金口座情報<本店・普・1234567>及び仕向発信番号<22222>を含む要求であって当該仕向発信番号<22222>により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システム<400>へ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号<22222>を第4のキーとして前記仕向発信データベース<240>を照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システム<400>へ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示するように構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、仕向金融機関における振込システムであって、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納する事前登録情報データベースであり、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含む、事前登録情報データベースと、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納する仕向発信データベースであり、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含む、仕向発信データベースと、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、当該依頼人へ前記照会電文を提供する抽出部と、前記依頼人からの前記照会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して<S406>、前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、<S602>勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、<S602>前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、<S702>前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示する<S704>、電文生成手段とを備えた、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、事前登録情報データベースと、仕向発信データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータで実行する方法であって、前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納し、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納し、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、前記方法は、前記コンピュータが、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、当該依頼人へ前記照会電文を提供することと、前記依頼人からの前記会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示することとを含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、事前登録情報データベースと、仕向発信データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータを、抽出部及び電文生成手段として機能させるプログラムであって、前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納し、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納し、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、前記抽出部は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、当該依頼人へ前記照会電文を提供し、前記電文生成手段は、前記依頼人からの前記照会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示するように構成されることを特徴とする。
一実施形態では、前記照会電文は、前記振込電文の情報が前記振込の組戻ししか選択することができない不備を含むことを示す。
なお、上記記載において、かっこ< >内の符号等は、発明の詳細な説明中の対応する要素を例示するもので、これに限定することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明によれば、依頼人は、仕向金融機関のオペレータを介さずに、自ら振込の変更が可能になる。また、組戻ししかできないような不備があった場合でも、変更ができる場合と同等の手続が可能となり、組戻しによる返金が通帳に記帳されなくなる。
本発明の一実施形態にかかる振込システムを示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成するオンラインバンキングシステムを示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおいて使用するデータベースの概要を示す図で、(a)は事前登録情報データベースを、(b)は仕向発信データベースを、(c)は仕向照会データベースを、および(d)は再振込データベースをそれぞれ示す図である。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理の変形例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる振込システムを構成する仕向照会サーバにおける処理の変形例を示すフローチャートである。 従来の振込の流れを説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に振込システム100を示す構成図である。仕向金融機関が有する振込システム100は、LAN、WAN等のネットワーク(図示しない)で相互に接続された仕向照会サーバ200、オンラインバンキングシステム300、勘定系システム400及び通信サーバ500を含む。振込システム100は、全銀システムを介して被仕向金融機関600と接続される。
仕向照会サーバ200は、プロセッサ(図示しない)と、記憶部202と、通信インターフェース(IF)部210とを備える。仕向照会サーバ200は、通信インターフェース部210を介して、オンラインバンキングシステム300、勘定系システム400、通信サーバ500及び被仕向金融機関600のシステムと通信することができる。
プロセッサは、後述する記憶部202内の各種データベースを参照して動作する抽出部204及び電文生成部208として動作する。
記憶部202は、事前登録情報データベース(DB)230、仕向発信データベース240、仕向照会データベース250、オンライン(OL)照会情報データベース232及び再振込データベース242を格納する。事前登録情報データベース(DB)230、仕向発信データベース240、仕向照会データベース250、オンライン(OL)照会情報データベース232及び再振込データベース242の配置は、仕向照会サーバ200内に限られない。仕向照会サーバ200の抽出部204等の要素またはオンラインバンキングシステム300の事前登録部302等の要素がアクセスできるいずれかの位置に配置できる。
図8(a)は、事前登録情報データベース(DB)230を示す。事前登録情報データベース(DB)230の各レコードは、依頼人が仕向金融機関へ振込を依頼する際に用いる、依頼人名、出金口座情報(支店名、口座種別、口座番号)、依頼人の連絡先及び依頼方法の各フィールドを含む。依頼人の連絡先のフィールドは、依頼人のファックス番号や電子メールアドレスを格納するフィールドである。なお、各レコードは、依頼人が振込を依頼する際のチャンネル種別や振込を依頼する際の振込種別に関するフィールドを含んでもよい。事前登録情報データベース(DB)230のレコードの値は、オンラインバンキングシステム300に接続された端末702、704をして用いて、依頼人またはオペレータが登録することができる。
依頼方法フィールドは、振込先情報に不備があった時に仕向金融機関に対して、組戻しや変更を依頼する際の手段を識別する。オンラインバンキングを使って組戻しや変更を依頼する場合には、依頼方法フィールドの値がオンラインとして登録され、従来のようにオペレータを介した依頼を行う場合には依頼方法フィールドの値がファクシミリ(FAX)として登録される。
チャネル種別フィールドは、仕向金融機関に対して振込を依頼する際に依頼人がオンラインバンキングを使用するかATMを使用するかを識別する。振込種別フィールドは、仕向金融機関に対して振込を依頼する際に依頼人が複数の振込を一括して依頼する場合にはフィールドの値が総合振込として登録され、振込毎に依頼する場合にはフィールドの値が個別として登録される。
図8(b)は、仕向発信データベース240を示す。仕向発信データベース240の各レコードは、被仕向金融機関へ振込電文が送信された振込についての情報に対応する。例えば、振込電文が送信された振込についての情報を勘定系システム400から受信して仕向発信データベース240に格納することができる。仕向発信データベース240の各レコードは、仕向発信番号、依頼人名、出金口座、受取人名、入金口座情報、振込依頼日及び振込金額を含む。仕向発信データベース240の各レコードにチャネル種別フィールドを含めることもできる。
仕向発信番号は、仕向金融機関が被仕向金融機関へ送信する振込電文毎に付与する番号(振込を一意に識別するコード)である。受取人名、入金口座情報及び振込金額は、依頼人が仕向金融機関に振込を依頼した際に指定した情報である。入金口座情報は、銀行名、支店名、口座種別及び口座番号を含む。仕向金融機関が被仕向金融機関へ送信する振込電文には、仕向発信番号、受取人名、入金口座情報及び振込金額が含まれる。なお、依頼人名、出金口座は、依頼人が仕向金融機関に振込を依頼した際に指定した情報(あるいは自動的に設定された情報)であるが、仕向金融機関が被仕向金融機関へ送信する振込電文には含まれない。
図8(c)は、仕向照会データベース250を示す。仕向照会データベース250の各レコードは、振込先情報に不備があった際に受信する仕向金融機関が受信する振込不能通知(照会電文)に対応する。振込不能通知は、仕向金融機関が被仕向金融機関へ振込電文を送信する際に付与した仕向発信番号を含む。
図8(d)は、オンライン(OL)照会情報データベース232を示す。オンライン照会情報データベースのフィールドは、振込不能通知のフィールド(図8(c))の他に出金口座フィールドを含む。出金口座フィールドの値は以下で説明する方法で追加される。
抽出部204は振込不能通知が通知された振込のうち資金の取り扱いの指示(組戻しまたは変更の依頼)をオンラインで行う振り込みを抽出する。電文生成部208は資金の取り扱いの指示に応じた電文(組戻しの電文、変更の電文)を生成する。詳細は後述する。
オンラインバンキングシステム300は、振込、振替、残高照会などのサービスを提供するためのシステムである。図2は、本実施形態にかかるオンラインバンキングシステム300の構成を示す。オンラインバンキングシステム300は、事前登録機能部302、不備照会機能部304、組戻し/変更指示機能部306及び履歴照会機能部308として機能するプロセッサ(図示しない)を備える。
事前登録機能部302は、事前登録情報データベース230へ登録する情報を生成するために依頼人またはオペレータと対話する機能を提供する。例えば、事前登録機能部302は、振込不能通知が通知された際の資金の取り扱いについての指示(組戻しの依頼や変更の依頼)をオンラインバンキングシステムから行うかどうかの選択を端末702から受信して、事前登録情報データベース230に登録する。
不備照会機能部304は、振込不能通知が通知された振込を照会するために依頼人またはオペレータと対話する機能を提供する。例えば、不備照会機能部304は、出金口座をキーとしてオンライン照会情報データベース232を照会して、振込不能通知(すなわち、不備のあった振込の情報)を端末702へ提供する。
組戻し/変更指示機能部306は、振込不能通知が通知された際の資金の取り扱いについての指示について依頼人またはオペレータと対話する機能を提供する。例えば、端末702から、変更の選択や変更内容(銀行名、支店名等)を受信して仕向照会サーバの電文生成部208へ提供する。
履歴照会機能部308は、出金口座情報をキーとして再振込データベース242を照会して、振込不能通知が通知された振込についての依頼の履歴を端末702へ提供する。
勘定系システム400は、振込に係る資金を出金する口座404及び組戻しを行った際に返金された資金が一旦入金される別段預金口座402(本明細書中、一時口座とも呼ぶ。)を含む。本実施形態では、別段預金口座を一時口座の一例とし説明するが、仕向金融機関が管理し且ついずれの振込依頼人(あるいは一般の預金者)とも関連づけられていない口座であれば、本実施形態の一時口座として利用できる。例えば、仕向金融機関は、振込システム100で使用する組戻し専用の預金口座を設け、複数の組戻し処理で共用することができる。あるいは、仕向金融機関は、振込依頼人毎に組戻し専用の預金口座を設け、1つの組戻し専用の預金口座を複数の振込依頼人間で共有しないようにすることもできる。
通信サーバ500は、ファクシミリサーバ502及びメールサーバ504を含む。振込不能通知を受信した際に依頼人へ資金の取り扱いについての問い合わせを送信する手段である。
次に、図3〜5を参照して振込システム100の動作を説明する。
事前登録情報データベース230には、事前に図8(a)に示したレコードが登録されているものとする。以下の説明では、依頼人(株式会社S)が、依頼人の口座(本店の普通口座1234567)から受取人(D株式会社)の口座(M銀行の麹町支店の普通口座7654321)への振込を依頼したところ、銀行名に不備があったため振込不能となったことを受け、オンラインバンキングを使用して当該振込に係る資金についての取り扱いについて変更を指示する(不備のあった銀行名「M銀行」を訂正する)例を説明する。なお、本例は、銀行名に不備があることから、従前の方法においては組戻ししか選択することができず、変更を選択することができない例である。
図3を参照すると、ステップ302において、仕向照会サーバ200が勘定系システム400から、被仕向金融機関へ送信が完了した振込電文(仕向発信番号22222が付加されている)についての情報(図8(b))を受信して仕向発信DB240へ格納する。
ステップ304において、仕向照会サーバ200は振込不能通知を受信する。受信に応答して、抽出部204は、受信した振込不能通知を仕向照会データベース250へ格納する(図8(c))。また、抽出部204は、振込不能通知に含まれた仕向発信番号22222をキーとして仕向発信データベース240を照会し、ステップ302で仕向発信データベース240に格納した振込電文(図8(b))を識別して、当該振込に係る資金の出金口座(本店・普・1234567)を識別する。
ステップ306において、抽出部204は、識別した出金口座(本店・普・1234567)をキーとして事前登録情報データベースを照会する。ここで、抽出部204は、振込人(株式会社S)のレコードを識別し、依頼方法フィールドの値により依頼方法(オンライン)を決定する。
依頼方法フィールドの値がファクシミリと登録されている(ステップ308)場合には、ステップ310において、抽出部204は、依頼人のファクシミリ番号を指定して、ファクシミリサーバ502へ不備のあった振込にかかる資金の取り扱いについての問い合わせを依頼人(株式会社S)へ送信するように指示し、仕向照会サーバ200の処理は終了する。この場合、従来の方法と同様にオペレータを介した手続となる。
依頼方法フィールドの値がオンラインと登録されている(ステップ308)場合には、ステップ312において、抽出部204は、出金口座(本店・普・1234567)と振込不能通知とを関連づけてオンライン照会DB232へ格納する(図8(d))。依頼人名や連絡先を振込不能通知と関連づけて格納してもよい。
ステップ314において、抽出部204は、依頼人の電子メールアドレス(abc123@mail.jp)を指定して、メールサーバ504へ不備のあった振込にかかる資金の取り扱いについての問い合わせを依頼人(株式会社S)へ送信するように指示する。これにより、電子メールを受信した依頼人は、振込に不備があったことを知得し、オンラインバンキングシステム300を用いて、不備の内容を照会し、不備のあった振込についての資金の取り扱いについて指示することができる。処理は図4へ続く。
ステップ402において、仕向照会サーバ200は、オンラインバンキングシステム300から出金口座(本店・普・1234567)を含む照会要求を受信する。照会要求の受信に応答して、抽出部204は、出金口座をキーとしてオンライン照会情報データベース232を照会して振込不能通知を抽出し、抽出した振込不能通知(仕向発信番号22222を含む)をオンラインバンキングシステム300へ返す。これにより、不備の内容を確認することができる。
ステップ404において、仕向照会サーバ200は、オンラインバンキングシステム300から仕向発信番号(22222)を含む資金の取り扱いについての要求(組戻し要求または変更要求)を受信する。変更要求は、新しいフィールド値(正しい銀行名)を含む。
資金の取り扱いについての要求が組戻し要求の場合は、ステップ407へ進みステップ502(図5)において、仕向照会サーバ200の電文生成部208は、発信番号22222で識別された振込を組戻しするための電文を作成する。さらに、電文生成部208は勘定系システム400に対して、作成した電文を被仕向金融機関へ送信して返金された資金を支出口座(本店・普・1234567)へ入金するように指示する。その後、ステップ414へ進む。
資金の取り扱いについての要求が変更要求の場合は、ステップ410へ進み、ステップ602(図6)において、仕向照会サーバ200の電文生成部208は、発信番号22222で識別された振込を組戻しするための電文を作成する。さらに、電文生成部208は作成した電文を被仕向金融機関へ送信して返金された資金を別段預金口座へ入金するように指示する。
ついで、ステップ412(図4)へ進み、ステップ702(図7)において、仕向照会サーバ200の電文生成部208は、振込先情報の不備箇所(銀行名)を訂正した振込データを生成する。より詳細には、電文生成部208は、仕向発信番号(22222)をキーとして仕向発信データベース240を照会して、仕向発信番号(22222)に一致する振込電文を抽出し、振込先情報の不備箇所(銀行名)を変更し、さらに出金口座を別段口座に変更する。したがって、仕向発信番号、依頼人名、受取人名、及び振込金額は、当初の振込電文と同じである。
ステップ704において、仕向照会サーバ200の電文生成部208は、勘定系システム400へ生成した振込データを送信して、振込電文を被仕向金融機関へ送信するように指示する。勘定系システム400は、電文生成部208が生成した振込データを用いて新たな振込電文を生成し、被仕向金融機関へ送信する。その後、ステップ414へ進む。
ステップ414において、仕向照会サーバ200は、再振込データベース242へ操作履歴を追加して、メールサーバ504へ手続完了通知メールの送信を指示する。操作履歴には、不備のあった振込電文に付加された仕向発信番号、口座番号及び組戻しまたは変更を行った日時等を含む。
以上の例では、銀行名に不備があり、従前の方法においては振込の組戻ししか選択することができない場合を説明した。しかしながら、本願発明は、受取人名などに不備があり、振込の組戻しをおこなわずに変更が可能な場合に、仕向金融機関のオペレータを介さずに、依頼人自身が不備のあった箇所を訂正して振込の変更を行うように拡張できる。
図9に示すように、このような拡張は、例えば、ステップ406と410の間に、不備があった箇所に基づいて振込の組戻しを行わずに変更が可能か否かを判定するステップ408を追加し、振込の組戻しが必要な場合には、ステップ410及びステップ412へ進み、振込の組戻しが必要ではない場合には、ステップ409へ進み、図10のステップ1002において、仕向照会サーバ200の電文生成部208は、正しい振込先情報に訂正するための変更電文を作成して勘定系システムに提供し、被仕向金融機関が勘定系システムに当該変更電文を送信するように指示する。その後、ステップ414へ進む。
以上の説明したように、本願発明によれば、振込先情報に不備があった場合に、仕向金融機関のオペレータを介さずに、依頼人自身が希望するような資金の組戻しまたは変更を指示できるようになる。
100 サービスシステム
200 仕向照会サーバ
202 記憶部
204 抽出部
208 チャネル判定部
210 通信インターフェース部
230 事前登録情報データベース
232 オンライン照会情報データベース
240 仕向発信データベース
242 再振込データベース
250 仕向照会データベース
300 オンラインバンキングシステム
302 事前登録機能部
304 不備照会機能部
306 組戻し指示/変更指示機能部
308 履歴照会機能部
400 勘定系システム
402 別段預金口座
404 普通預金口座/当座預金口座
500 通信サーバ
502 ファクシミリサーバ
504 メールサーバ
600 被仕向金融機関
702,704 端末

Claims (9)

  1. 仕向金融機関における振込システムであって、抽出部と、電文生成手段と、事前登録情報データベースと、仕向発信データベースと、オンライン照会データベースとを備え、
    前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、
    前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、
    前記抽出部は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、
    前記照会電文に含まれる仕向発信番号を第1のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第1のキーに一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報を抽出し、
    抽出された出金口座情報を第2のキーとして前記事前登録情報データベースを照会して、前記第2のキーに一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報を抽出し、
    抽出した前記出金口座情報と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベースへ格納し、
    通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知するように指示する
    ように構成されており、
    前記抽出部は、照会要求の受信に応答して、受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報を第3のキーとして前記オンライン照会データベースを照会して、前記出金口座情報に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すように構成されており、
    前記電文生成手段は、出金口座情報及び仕向発信番号を含む要求であって当該仕向発信番号により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、
    勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号を第4のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示する
    ように構成されている
    ことを特徴とするシステム。
  2. 事前登録情報データベースと、仕向発信データベースと、オンライン照会データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータで実行する方法であって、
    前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、
    前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、
    前記方法は、前記コンピュータが、
    前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、
    前記照会電文に含まれる仕向発信番号を第1のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第1のキーに一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報を抽出するステップと、
    抽出された出金口座情報を第2のキーとして前記事前登録情報データベースを照会して、前記第2のキーに一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報を抽出するステップと、
    抽出した前記出金口座情報と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベースへ格納するステップと、
    通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知するように指示するステップと、
    照会要求の受信に応答して、
    受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報を第3のキーとして前記オンライン照会データベースを照会して、前記出金口座情報に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すステップと、
    出金口座情報及び仕向発信番号を含む要求であって当該仕向発信番号により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示するステップと、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号を第4のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成するステップと、
    前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  3. 事前登録情報データベースと、仕向発信データベースと、オンライン照会データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータを、抽出部及び電文生成手段として機能させるプログラムであって、
    前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を依頼人毎に事前に格納しており、前記依頼人の情報の各々は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、
    前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納しており、前記振込電文についての情報の各々は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、
    前記抽出部は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、
    前記照会電文に含まれる仕向発信番号を第1のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第1のキーに一致する仕向発信番号を有する振込電文についての情報を抽出し当該振込電文についての情報に含まれた出金口座情報を抽出し、
    抽出された出金口座情報を第2のキーとして前記事前登録情報データベースを照会して、前記第2のキーに一致する出金口座情報を有する依頼人の情報から前記依頼人の連絡先情報を抽出し、
    抽出した前記出金口座情報と関連づけて受信した前記照会電文を前記オンライン照会データベースへ格納し、
    通信サーバへ抽出した前記依頼人の連絡先情報を提供して照会電文を受信した旨を通知する
    ように指示するように構成され、
    前記抽出部は、照会要求の受信に応答して、受信した前記照会要求に含まれる出金口座情報を第3のキーとして前記オンライン照会データベースを照会して、前記出金口座情報に一致する出金口座情報と関連づけられた照会電文を抽出して前記照会要求の要求元へ返すように構成され、
    前記電文生成手段は、出金口座情報及び仕向発信番号を含む要求であって当該仕向発信番号により識別される振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号により識別される振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、
    勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる仕向発信番号を第4のキーとして前記仕向発信データベースを照会して、前記第4のキーに一致する振込電文を抽出し、前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示する
    ように構成される
    ことを特徴とするプログラム。
  4. 仕向金融機関における振込システムであって、
    前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納する事前登録情報データベースであり、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含む、事前登録情報データベースと、
    前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納する仕向発信データベースであり、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含む、仕向発信データベースと、
    前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、当該依頼人へ前記照会電文を提供する抽出部と、
    前記依頼人からの前記照会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、
    勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示する、
    電文生成手段と
    を備えた、ことを特徴とするシステム。
  5. 事前登録情報データベースと、仕向発信データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータで実行する方法であって、
    前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納し、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、
    前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納し、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、
    前記方法は、前記コンピュータが、
    前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、
    前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、
    当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、
    当該依頼人へ前記照会電文を提供することと、
    前記依頼人からの前記会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、
    勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、
    前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示することと
    を含むことを特徴とする方法。
  6. 事前登録情報データベースと、仕向発信データベースとを備えた仕向金融機関のコンピュータを、抽出部及び電文生成手段として機能させるプログラムであって、
    前記事前登録情報データベースは、前記仕向金融機関に振込を依頼する依頼人の情報を格納し、前記依頼人の情報は、振込に係る資金を出金する出金口座情報及び前記依頼人の連絡先情報を含み、
    前記仕向発信データベースは、前記仕向金融機関から被仕向金融機関へ振込のために送信された振込電文についての情報を格納し、前記振込電文についての情報は、振込電文を一意に識別する仕向発信番号及び当該振込に係る資金が出金された出金口座情報を含み、
    前記抽出部は、前記被仕向金融機関からの照会電文の受信に応答して、前記照会電文に対応する振込電文を抽出し、当該振込電文による振込の依頼人の連絡先情報を抽出し、当該依頼人へ前記照会電文を提供し、
    前記電文生成手段は、前記依頼人からの前記照会電文に対応する振込電文の内容を変更する要求の受信に応答して、
    前記振込電文についての振込の組戻しのための電文を作成し、
    勘定系システムへ作成した前記振込の組戻しのための電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信し且つ前記被仕向金融機関から返金された資金を一時口座へ入金するように指示し、
    前記振込電文の内容を変更する要求に含まれる内容を用いて抽出した前記振込電文を変更し、前記振込電文の出金口座を前記一時口座とする新たな振込電文を作成し、前記勘定系システムへ作成した前記新たな振込電文を提供して、前記被仕向金融機関へ送信するように指示する
    ように構成される
    ことを特徴とするプログラム。
  7. 前記照会電文は、前記振込電文の情報が前記振込の組戻ししか選択することができない不備を含むことを示す、ことを特徴とする請求項1または4に記載のシステム。
  8. 前記照会電文は、前記振込電文の情報が前記振込の組戻ししか選択することができない不備を含むことを示す、請求項2または5に記載の方法。
  9. 前記照会電文は、前記振込電文の情報が前記振込の組戻ししか選択することができない不備を含むことを示す、請求項3または6に記載のプログラム。
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