JP5438155B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄表示装置で図柄を変動表示し、所定の態様で図柄を停止させた後に特賞状態を生起させる遊技機に係り、特に、遊技状態と同期しながら高品質な演出画像を表示するのに好適な遊技機に関する。
従来のパチンコ機としては、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、図柄表示装置で図柄の変動表示を開始するとともに特賞状態(大当たり)を生起させるか否かの大当たり抽選を行い、大当たり抽選で特賞状態を生起させると判定したときは、所定時間経過後に図柄を特定の組み合わせで停止させ、図柄の停止後に特賞状態を生起させる。特賞状態が生起したときは、所定の開閉パターンで大入賞口を開閉制御し、大入賞口への1個当たりの入賞につき所定数(例えば、15個)の賞球を払い出す。図柄変動の演出としては、複数の変動パターンのうちいずれかで図柄を変動させるとともにキャラクタ等の動画像を表示するようにしたパチンコ機もある。
従来、キャラクタ等の動画像を表示して演出を行うパチンコ機としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
特許文献1記載の技術は、複数に分割された分割表示動作の集合によってキャラクタ表示動作を構成し、複数の分割表示動作のうち表示プロセス値に対応する分割表示動作を選択して表示し、表示プロセス値が更新されることによりその新たな更新値に対応する分割表示動作を選択して順次表示するものである。
特開2000−24215号公報
パチンコ機においては、遊技性を向上させるため演出に様々な工夫がなされている。そのなかでも図柄変動の演出は、遊技を最も盛り上げる演出の一つであるため、3Dの動画像を表示するなどしてリアリティを追求した高品質な演出画像を表示することが試みられている。
しかしながら、3Dの動画像のような処理負荷が大きい演出画像を用いる場合は、演出画像の画像データを読み込むのに時間を要する。パチンコ機では、遊技状態と同期させて演出を行う必要があるため、遊技の進行タイミングに応じて演出を開始すべき時点があり、その演出開始時までに画像データの読込を完了していなければならない。したがって、演出開始時までに読込が完了できないような大きなデータ容量の画像データを用いることができず、遊技性の向上には一定の限界があった。
特許文献1記載の技術にあっては、複数の分割表示動作のうち表示プロセス値に対応する分割表示動作を選択して表示するため、分割表示動作の切り替わりの合間に、次に表示する分割表示動作の画像データの読込を完了しなければならない。したがって、上記同様に遊技性の向上には一定の限界があった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、遊技状態と同期しながら高品質な演出画像を表示するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の遊技機は、始動入賞口への入賞を契機として特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、図柄表示手段としての演出図柄表示装置で演出図柄の図柄変動を表示する図柄変動手段とを備え、前記抽選手段で前記特賞状態を生起させると判定したときは、所定の態様で前記演出図柄を停止させた後に前記特賞状態を生起させる遊技機であって、第1演出画像を構成するための第1演出画像データ、第2演出画像を構成するための第2演出画像データ、および前記第2演出画像よりも処理負荷が小さい低負荷演出画像を構成するための低負荷演出画像データを記憶する演出画像データ記憶手段と、前記図柄変動を行う期間を複数に区分した各区分変動期間のうち第1区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段の第1演出画像データに基づいて前記第1演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する第1演出画像表示手段と、前記各区分変動期間のうち前記第1区分変動期間に後続する期間である第2区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段の低負荷演出画像データに基づいて前記低負荷演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する低負荷演出画像表示手段と、前記第2区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段から前記第2演出画像データを読み込む第2演出画像データ読込手段と、前記各区分変動期間のうち前記第区分変動期間に後続する期間である第3区分変動期間中に、前記第2演出画像データ読込手段で読み込んだ第2演出画像データに基づいて前記第2演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する第2演出画像表示手段と、遊技状態を制御する主制御部と、前記主制御部から送信される制御コマンドに応じて遊技機が備える演出図柄表示装置に表示させる演出図柄の変動表示を制御する図柄制御部と、前記図柄の変動パターンを指定するための変動パターンコマンドを含む制御コマンドを前記図柄制御部に送信する制御コマンド送信手段と、当該遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、遊技状態の復帰に必要な復帰情報を前記記憶手段に記憶し、電源投入時には、前記記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態に遊技状態を復帰させる電源断復帰手段と、電源投入時に、前記記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態が前記図柄変動中であると判定したときは、電源断前の前記区分変動期間にかかわらず、前記第2演出画像よりも処理負荷が小さい電源断復帰通知画像を前記図柄表示手段に表示する電源断復帰通知画像表示手段と、を備え、前記主制御部は、前記抽選手段と、前記制御コマンド送信手段と、前記記憶手段と、前記電源断復帰手段とを備えると共に、前記主制御部に接続され前記演出図柄と対応する特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置に対して、当該主制御部が有する特別図柄表示用出力ポートを介して直接に前記特別図柄の変動処理を制御し、前記図柄制御部は、前記図柄変動手段と、前記演出画像データ記憶手段と、前記第1演出画像表示手段と、前記低負荷演出画像表示手段と、前記第2演出画像データ読込手段と、前記第2演出画像表示手段と、前記制御コマンドを受信する制御コマンド受信手段と、電源断復帰通知画像表示手段とを備えると共に、前記演出図柄表示装置に対し前記特別図柄の停止態様に対応するように前記演出図柄の停止表示を制御し、前記第3区分変動期間における変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴う場合に前記第2区分変動期間を設定し、前記第3区分変動期間における変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴わない場合には前記第2区分変動期間を設定せず、前記第1演出画像表示手段は、前記制御コマンド受信手段で前記制御コマンドを受信したタイミングで動作を開始し、前記第2演出画像データは、前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データを有し、前記第2演出画像データ読込手段は、前記制御コマンド送信手段が送信する変動パターンコマンドに基づき、変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴わないと判定すると、前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データを読み込まず、該変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴うと判定すると、前記第2区分変動期間中に前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データの全部を読み込む。
このような構成であれば、始動入賞口に入賞があると、これを契機として、抽選手段により、特賞状態を生起させるか否かの抽選が行われ、図柄変動手段により、図柄表示手段で図柄が変動表示される。そして、抽選の結果、特賞状態を生起させると判定されると、所定の態様で図柄が停止し、その後特賞状態が生起する。
図柄の変動中では、まず、第1演出画像表示手段により、第1区分変動期間中に、演出画像データ記憶手段の第1演出画像データに基づいて第1演出画像が表示される。
次いで、低負荷演出画像表示手段により、第2区分変動期間中に、演出画像データ記憶手段の低負荷演出画像データに基づいて低負荷演出画像が表示される。またこれと並行し、第2演出画像データ読込手段により、第2区分変動期間中に、演出画像データ記憶手段から第2演出画像データ(第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データ)が読み込まれる。低負荷演出画像は、第2演出画像よりも処理負荷が小さいので、第2区分変動期間中は、処理能力の一部を第2演出画像データの読込に割り当てることができる。そのため、これらを並行して行うことが可能となる。
そして、第2演出画像表示手段により、第3区分変動期間中に、読み込まれた変動パターンデータ及び動画像データからなる第2演出画像データに基づいて第2演出画像が表示される。
ここで、第2区分変動期間は、第1区分変動期間に後続する期間であり、第1区分変動期間の直後またはそれ以降の期間をいう。第3区分変動期間と第2区分変動期間の関係についても同様である。
また、始動入賞口とは、遊技球を入賞または通過させるために遊技盤面に設けられる孔またはゲートのことをいい、例えば、入賞口または作動ゲート等がこれに該当する。したがって、入賞には、単に入賞だけでなく通過も含まれる。
また、特賞状態とは、遊技者に対して所定の遊技価値を付与可能な有利な状態であり、例えば、大入賞口の開放動作等が含まれる。
このような構成であれば、不要な読込み処理を抑えることが出来る。
さらに、このような構成であれば、電源断復帰手段により、復帰情報が記憶手段に記憶される。そして、電源投入時は、記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態に遊技状態が復帰する。
また、電源投入時に、記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態が図柄変動中であると判定されると、電源断復帰通知画像表示手段により、電源断前の区分変動期間にかかわらず、第2演出画像よりも処理負荷が小さい電源断復帰通知画像が表示される。例えば、第3区分変動期間中に電源断が発生しても第2演出画像は表示されず、電源断復帰通知画像が表示される。
またこのような構成であれば、電源断復帰通知画像表示手段により、図柄変動結果の停止図柄の態様を示す画像が表示される。
以上説明したように、本発明に係る遊技機によれば、従来に比して、遊技状態と同期しながら高品質な演出画像を表示することができるという効果が得られる。
パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。 特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。 制御コマンドのデータ構造を示す図である。 制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。 主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの内容を示す図である。 変動パターン決定テーブル440のデータ構造を示す図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 割込処理を示すフローチャートである。 乱数更新処理を示すフローチャートである。 CPU初期化処理を示すフローチャートである。 入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。 大当たり判定処理を示すフローチャートである。 図柄制御装置152の構成を示すブロック図である。 図柄制御装置電源断復帰処理を示すフローチャートである。 変動関連データ読込処理を示すフローチャートである。 図柄変動表示処理を示すフローチャートである。 変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものである場合の変動動作を示すフローチャートである。 従来と本発明の動作の違いを対比する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図19は、本発明に係る遊技機の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1において、遊技盤面102のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等であり、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。
本実施の形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置とし、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置104に表示可能としている。
演出図柄表示装置104の上方には、特別図柄作動記憶表示灯116が設けられている。特別図柄作動記憶表示灯116は、特別図柄等の変動中に始動入賞口111または普通電動役物112に入賞した各遊技球の情報を、主制御装置のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して図柄変動可能な回数を通知する。
特別図柄作動記憶表示灯116の上方には、遊技球を常時入賞可能とする天入賞口121が設けられている。
演出図柄表示装置104の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左肩入賞口122および右肩入賞口123が設けられており、それら入賞口122、123の下方にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左袖入賞口124および右袖入賞口125とが設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設けられている。始動入賞口111は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の始動入賞口スイッチ131(不図示)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104および特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。特別図柄および演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
始動入賞口111の右方には、2つの領域にそれぞれ特別図柄を独立に変動させながら表示する特別図柄表示装置106が設けられている。特別図柄表示装置106は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置等であり、複数の数字や図柄等からなる特別図柄を変動表示する。本実施の形態では、特別図柄表示装置106は、2桁の7セグメントLEDとする。
ここで、特別図柄表示装置106の停止図柄が特定の組み合わせとなって生起する遊技状態を「特賞状態」(大当たりまたは小当たり)といい、「特賞」とは、遊技状態が、遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な状態に移行するポイントをいう。また、特別図柄は、演出図柄表示装置104で表示される演出図柄と対応している。
特別図柄表示装置106の右側には、大当たりまたは小当たり中(特賞状態中)や図柄変動時間短縮制御中(いわゆる時短中)等のパチンコ機の状態を通知する遊技状態表示装置109が設けられている。遊技状態表示装置109は、例えばLEDからなる表示装置であり、点灯や点滅等で遊技状態を通知するものである。
始動入賞口111の下方には、普通図柄作動記憶表示灯117が設けられている。普通図柄作動記憶表示灯117は、普通図柄の変動中に作動ゲート113、114を通過した各遊技球の情報を、主制御装置のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して普通図柄の変動可能な回数を通知する。
普通図柄作動記憶表示灯117の下方には、「0」から「9」までの1桁の数字等からなる普通図柄を変動させながら表示する普通図柄表示装置108が設けられている。普通図柄表示装置108は、例えば、7セグメントLED等である。
普通図柄表示装置108の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作動ゲート113、114が設けられている。作動ゲート113、114は、遊技球が通過すると、内部の作動ゲートスイッチの検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。
普通図柄表示装置108の下方には、通常時は閉止状態であるが演出図柄表示装置104の3つの領域に表示された図柄が大当たり図柄となったときは、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、特別図柄表示装置106の停止図柄が特定の組み合わせとなったとき(すなわち、特賞となったとき)は、その後の特賞状態において、大入賞口115の全面に設置された開閉部材が開放および閉鎖の動作を行う。特賞状態の生起中は、開閉部材がほぼ水平に開き、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口115は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の大入賞口スイッチ132(不図示)の検出信号により入賞した遊技球数を計数し、入賞に伴って賞球を払い出す。大入賞口115の開放は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(大入賞口入賞規定数、例えば10個等)の遊技球が入賞するまで継続する。大入賞口115の一回の開放をラウンドと呼ぶ。ラウンドは、1R→2R→…と継続し、最大ラウンドまで継続する。
大入賞口115の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左落し入賞口126および右落し入賞口127とが設けられており、大入賞口115の下方には、通常時は閉止状態であるが普通図柄表示装置108に表示された数字が特定の態様となったときは、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする普通電動役物112が設けられている。普通電動役物112は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の入賞口スイッチの検出信号により遊技球の入賞を検知し、特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。
そして、普通電動役物112の下方であって遊技盤面102の最下方には、上記入賞口等のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、以下、大当たりの終了後に大当たり抽選の当選確率が規定値となる遊技状態を「低確率状態」といい、大当たりの終了後に大当たり抽選の当選確率が低確率状態よりも高くなる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄および演出図柄の変動時間が短縮する機能と、作動ゲート113、114の通過に伴って抽選される普通図柄の抽選確率を通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば10倍)にするとともに普通電動役物112の開放時間を通常時の開放時間と比較して延長する(開放時間が長くなる)機能の2つの機能(以下、時短機能という。)が作動する遊技状態を「時短作動状態」といい、時短機能が未作動となる遊技状態を「時短未作動状態」という。
次に、パチンコ機における遊技制御装置200の構成を説明する。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御装置210(主制御部)、演出制御装置150(演出制御部)、および図柄制御装置152(演出図柄表示制御部)の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は別々の基板に実装され、直接・間接的に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。
主制御装置210は、始動入賞口111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
演出制御装置150は、主制御装置210から送信される制御コマンド(第1の制御コマンド)に応じて図柄制御装置152を制御するための制御コマンド(第3の制御コマンド)を送信する。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される制御コマンド(第3の制御コマンド)に応じて演出図柄表示装置104を制御する。
主制御装置210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250および出力ポート255を備える。
出力ポート255は、特別図柄表示装置106への出力を行う特別図柄表示用出力ポートと、普通図柄表示装置108への出力を行う普通図柄表示用出力ポートと、特別図柄作動記憶表示灯116への出力を行う特別図柄作動記憶表示灯用ポートと、普通図柄作動記憶表示灯117への出力を行う普通図柄作動記憶表示灯用ポートと、演出制御装置150への出力を行う演出制御装置用コマンド出力ポート(図柄指定コマンドや変動パターンコマンド等の第1の制御コマンドを送信)と、賞球払出装置に対して賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置156への出力を行う賞球払出用コマンド出力ポートと、大入賞口115を開閉させる大入賞口ソレノイド158への出力を行う大入賞口ソレノイド出力ポートと、遊技状態表示装置109への出力を行う遊技状態表示用出力ポートと、外部のホールコンピュータへの出力を行う外部情報出力ポート256とからなる。図柄指定コマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄の停止図柄の組み合わせを指定するための制御コマンドであり、変動パターンコマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の画面変動の態様および演出時間を指定するための制御コマンドである。
外部情報出力ポート256は、図示しないが、少なくとも第1信号生成手段である第1信号生成部と、第2信号生成手段である第2信号生成部とを備える。
第1信号生成部は、大当たり情報信号等のある状態を識別できるようにその状態中は出力されている信号を生成する。また、出力時間は、その状態等によって随時可変するものである。なお、確率変動状態が生起することを報知せずに確率変動状態を生起させる大当たり(確変大当たり)が決定された場合には、第1信号生成部は、確変大当たりであることを識別可能な大当たり信号を出力しない(大当たり信号出力禁止設定)ので、確率変動状態を非報知状態とすることができる。具体的には、大当たり中であることを示す大当たり信号は出力するが、大当たり終了後に生起する確率変動中であることを示す確率変動中信号は出力しないように制御(通知禁止手段)している。
第2信号生成部は、例えば、図柄確定回数情報信号等の状態の変化を検出して信号を生成する。また、出力時間は、その検出を知らせるものであるため、あらかじめ設定された期間(具体的には、検出のたびに248[ms]間出力し、出力された信号が連続しないように同一の間隔を設けて)出力されるものである。
主制御装置210は、入力ポート250を介して、始動入賞口スイッチ131、大入賞口スイッチ132、その他各種入賞口スイッチ133から検出信号を入力し処理する。
主制御装置210は、出力ポート255を介して、特別図柄表示装置106、特別図柄作動記憶表示灯116、普通図柄表示装置108、普通図柄作動記憶表示灯117、大入賞口ソレノイド158、外部情報出力部および遊技状態表示装置109を制御する。なお、ここでの「制御」とは、例えば、主制御装置210が出力ポート255から特別図柄表示装置106に対して直接的に表示駆動に関わる制御信号を送ること(スタティック出力やダイナミック出力)により特別図柄を変動させる処理のことであり、例えば、CPU220からの信号(命令)を他のCPUによる判断なしで直接送ることや、割り込み等による時間遅れ(タイムラグ)なしで制御することが含まれる。
主制御装置210は、演出制御装置150に演出制御コマンド(図柄指定コマンドや変動パターンコマンド等の第1の制御コマンド)を送信して演出制御装置150をコマンド送信により制御する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機を制御するためのプログラムが記憶される。ROM230には、さらに、演出制御装置150を制御するための図柄指定コマンド、変動パターンコマンドを始めとするパチンコ機を制御するための各種パラメータの値が格納されている。
RAM240は、主制御装置210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
RAM240には、出力予定の制御コマンドを所定領域に格納し、電源断から復帰したときは、RAM240の内容を電源断前の状態に復元し、RAM240の出力予定の制御コマンドを出力することにより、電源断前の状態に遊技状態を復帰させる。
主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。電源回路212は、主制御装置210全体(すなわち、主制御装置210に設けられた各IC等)に供給されていた電源ラインの電圧が所定の電圧値以下になったことを検出したときは、電源が遮断された旨を示す電源断検出信号をCPU220に出力する。電源断が検出された場合は、主制御装置210全体に供給されていた電源ラインから電源断に伴ってCPU220に直接つながる電源ライン(バックアップ電源につながる電源ライン)に切り換えられる(復帰情報保存手段)。バックアップ電源としては電源回路212に設けられたコンデンサでもよい。
これにより、RAM240には、CPU220に直接つながる電源ラインから電源が供給されるので、情報を保持することができる。なお、RAM240およびバックアップ電源に代えて、フラッシュROM等のデータ書換可能な不揮発性の記憶素子を利用することもできる。
電源回路212は、主制御装置210、演出制御装置150、図柄制御装置152等に電源電圧を供給するためのものであり、電源回路212には、電源回路212を駆動させるための電源スイッチ(不図示)と、主制御装置210のRAMデータをクリア、すなわち、RAM240を初期化するためのRAMクリアスイッチ(不図示)が接続されている。また、主制御装置210、演出制御装置150、図柄制御装置152等に接続し、電源スイッチがオン操作されることにより、各装置に所定の電源電圧が供給され、RAMクリアスイッチの操作状態を示すRAMクリア信号が、電源回路212から主制御装置210に送信される。
パチンコ機の電源をオフしたとき、すなわち、電源スイッチをオフ操作したときは、それまでに記憶しているRAM240のデータを保持するために、電源回路212から主制御装置210にRAM240用の電源電圧が供給される。電源回路212には、主制御装置210、演出制御装置150、図柄制御装置152等に電源電圧を供給する電源部と、この電源部の電源が遮断されたときに主制御装置210にRAM240用の電源電圧を供給するバックアップ電源部が設けられている。すなわち、通常時は、電源電圧の供給を受けている演出制御装置150や図柄制御装置152は、バックアップ電源を備えていないため、電源断時には、電源電圧の供給が主制御装置210のRAM240に切り換えられて電源電圧の供給が停止する。そのために記憶した演算結果や読み込んだ情報は消失するようになっている。
電源投入時にRAMクリアスイッチがオン操作されると、その操作信号が電源回路212から主制御装置210に送信され、CPU220により検出され、RAM240に記憶されていたデータがクリアされて初期化される。ただし、RAMデータのクリアは、電源投入時にのみ行うことができるように設定されており、電源が投入されてパチンコ機が通常の動作をしているとき、例えば、遊技者が発射ハンドルを操作して遊技を行っているときは、RAMクリアスイッチの操作は受け付けないようになっている。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポートおよび出力ポートを備える。主制御装置210から送信される制御コマンド(図柄指定コマンド等の第1の制御コマンド)を受信し、その制御コマンドに従って、液晶表示制御コマンド(第3の制御コマンド)を生成し、図柄制御装置152に送信する。
演出制御装置150は、さらに、少なくとも2つのチャネルを有し各チャネルの合成音をスピーカ155から出力するシーケンサ160と、シーケンサ160によりスピーカ155から音声を出力する音声制御を行う音声制御部162と、ランプ153を点灯させるランプ制御を行うランプ制御部164とを備える。なお、音声制御部162およびランプ制御部164は、演出制御装置150において内部コマンドによるコマンド通信により制御されるものである。しかしながら、コマンド通信によらず直接的な制御でも実現可能である。
このように、演出制御装置150は、液晶表示、ランプ点灯、効果音の生成等の演出に関する制御を専門的に行うことにより、主制御装置210の処理負荷を軽減するのに役立っている。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンド(第3の制御コマンド)を受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104の演出図柄を変動・停止させ、または演出制御装置150により選択・送信された予告指定コマンドを受信して予告表示する機能を有する。
次に、特別図柄および演出図柄の停止図柄の態様を説明する。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、大当たりまたは小当たりの種別として、「時短大当たり」、「確変1大当たり(第1の確率変動状態)」、「確変2大当たり(第2の確率変動状態)」、「確変3大当たり(第3の確率変動状態)」および「小当たり」の5つが規定されている。各種別は、当たり種別番号「0」〜「4」により識別される。
時短大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106に時短図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に時短図柄で演出図柄を停止させるように制御する。時短図柄は、例えば、演出図柄表示装置104においては、「222」、「444」、「666」といった偶数のぞろ目からなる組み合わせとなる。また、大当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、大当たり後において時短作動状態となるとともに確率状態が低確率状態となるように制御する。
確変1大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106に確変1図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に確変1図柄で演出図柄を停止させるように制御する。確変1図柄は、例えば、演出図柄表示装置104においては、「111」、「333」、「555」といった奇数のぞろ目からなる組み合わせとなる。また、ラウンドの最高継続回数が15回となり、大当たり時に確率変動状態である旨を報知し、大当たり後において時短作動状態となるとともに確率状態が確率変動状態となるように制御する。
確変2大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106に確変1図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に確変2図柄で演出図柄を停止させるように制御する。また、ラウンドの最高継続回数が2回となり、大当たり時に確率変動状態である旨を報知せず、大当たり後において時短作動状態となるとともに確率状態が確率変動状態となるように制御する。
確変3大当たりとなったときは、特別図柄表示装置106に確変1図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に確変3図柄で演出図柄を停止させるように制御する。また、ラウンドの最高継続回数が2回となり、大当たり時に確率変動状態である旨を報知せず、大当たり時(大当たり発生を報知する図柄変動パターンが開始された時点)に時短未作動状態である場合は、大当たり後において時短未作動状態となるとともに確率状態が確率変動状態となるように制御し、大当たり時(大当たり発生を報知する図柄変動パターンが開始された時点)に時短作動状態である場合は、大当たり後において時短作動状態を継続させる(時短継続制御)とともに確率状態が確率変動状態となるように制御する。
確変2大当たり、確変3大当たりは、ラウンドとラウンドの間の大入賞口閉鎖時間が他の大当たりの時間と同様であるが、1ラウンドの期間(開放時間)が通常の大当たりと比較して短くラウンドの最高継続回数も2回しかないので、遊技者に対しては、大当たりとならずに確率変動状態に突然移行したかのような意外性を与えることができる。さらに、遊技店にとっても当たり時の確率と稼働とのバランスが作りやすいものとなる。また、大入賞口115の開放時間が数ms程度であり、時短大当たり、確変1大当たりよりも極端に短い。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置106に小当たり図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に小当たり図柄で演出図柄を停止させるように制御する。確変3図柄および小当たり図柄は、演出図柄表示装置104においては、1または複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、ラウンドの最高継続回数が1回となり、小当たり後において時短機能の作動・未作動および確率状態が変化しないように制御する。なお、確変2大当たり、確変3大当たりと小当たりにおける大入賞口115の開放時間、開放回数を同一にし、さらにその演出も同じ内容に制御することにより、大当たりと小当たりの区別を困難にさせて、新たな遊技の演出を作り出すこともできる。
次に、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの構造および内容を説明する。
図4は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図4に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
図5は、制御コマンドの入出力タイミングを示すタイミングチャートである。
主制御装置210では、図5に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図6は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの内容を示す図である。
制御コマンドには、図6に示すように、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄および小当たり図柄のいずれかを指定するための図柄指定コマンドがある。図柄指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に出力される。そして、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)に基づく判定の結果、はずれの場合には、はずれ演出図柄指定が決定され、大当たりの場合には、時短図柄指定、確変1図柄指定、確変2図柄指定および確変3図柄指定のなかからいずれかが決定され、小当たりの場合には、小当たり図柄指定が決定される。
制御コマンドには、さらに、n(n=1〜104)種類の変動パターンのうちいずれかを指定するための変動パターンコマンドがある。変動パターンは、遊技状態に対応している。例えば、変動パターン5は、ノーマルリーチを表示した後にはずれとなる遊技状態に対応し、主制御装置210でそのような遊技状態が決定されたときは、変動パターン5を指定するための変動パターンコマンドが出力される。変動パターンコマンドは、図柄指定コマンドとともに特別図柄の変動開始時に出力される。
制御コマンドには、さらに、演出図柄の停止を指定するための図柄停止コマンドがある。図柄停止コマンドは、演出図柄の停止時に出力される。
制御コマンドには、さらに、電源断復帰を指定するための電源断復帰指定コマンドと、機種判別コードを指定するための機種指定コマンドと、電源断時の遊技状態を指定するための遊技状態指定コマンドと、保留メモリ数を指定するための特別図柄作動記憶指定コマンドとがある。なお、機種判別コードは、同じ演出を行うパチンコ機において、遊技仕様(大当たり確率、賞球数等)のみが異なるパチンコ機を複数備えている場合に必要とされ、遊技仕様が1つの種類しかない場合は、機種判別コードを削除することもできる。
なお、図6の制御コマンドは、演出制御装置150を介して図柄制御装置152にも送信される。
次に、ROM230のデータ構造を説明する。
図7は、変動パターン決定テーブル440のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図7に示すように、変動パターンを決定するのに用いる変動パターン決定テーブル440が格納されている。
変動パターン決定テーブル440は、大当たり、小当たりおよびはずれのそれぞれに対応して設けられている。大当たりおよび小当たりに対応する変動パターン決定テーブル440については、さらに、現在の遊技状態(時短作動状態または時短未作動状態)、大当たりまたは小当たりの種別、入賞遊技球数(保留領域の記憶数)「0」〜「3」、およびリーチ抽選に用いる乱数(以下、リーチ決定乱数という。)の値に対応して複数設けられている。はずれに対応する変動パターン決定テーブル440ついては、現在の遊技状態、入賞遊技球数およびリーチ決定乱数の値に対応して複数設けられている。
変動パターン決定テーブル440には、例えば、211個のレコードが登録されている。各レコードは、変動パターンを示す変動パターン番号を登録するフィールドを含んで構成されている。「0」〜「210」の数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数(以下、変動パターン決定乱数という。)を取得し、取得した乱数値の順位のレコードから変動パターン番号を読み出し、読み出した変動パターン番号により特定される変動パターンに決定する。例えば、乱数値が「30」である場合は、30段目のレコードから変動パターン番号を取得する。図7の例では、変動パターン決定テーブル440から「18」が読み出されるので、変動パターン18に決定される。
次に、主制御装置210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
初めに、遊技制御処理を説明する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図9の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図9の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
次いで、ステップS104に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、リーチ決定乱数、変動パターン決定乱数、表示する図柄の種類を決定するための乱数、予告演出乱数)を更新する乱数更新処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図9の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110に移行して、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物制御処理を実行し、ステップS112に移行して、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポート256を介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。ステップS116では、遊技機検査信号を出力するが、遊技店に設置される場合、パチンコ機は、遊技機検査信号を受信する制御部を備えていない。
これは、検査機関での検査時に必要とされる信号であるためである。場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
次いで、ステップS118に移行して、演出制御装置用コマンド出力ポートを介して、RAM240に格納した制御コマンドを演出制御装置150に出力するポート出力処理を実行する。演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モードおよびイベントからなる制御コマンドを出力する。これにより、演出制御装置150に制御コマンド(第1の制御コマンド)が出力される。また、特別図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、遊技状態表示装置109等へも主制御装置210からの制御情報がそのまま出力される。
次いで、ステップS120に移行して、電源回路212から電源断検出信号を入力したか否かを判定し、電源断検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS122に移行する。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復帰情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、およびステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
次に、割込処理を説明する。
図9は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次いで、ステップS152に移行して、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を入力して入賞をチェックする入賞スイッチ入力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS150の乱数更新処理を説明する。
図10は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS172に移行する。
ステップS172では、当たり決定乱数を更新し、ステップS174に移行して、当たり決定乱数が所定の上限値(例えば、398)に達したか否かを判定し、所定の上限値に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS176に移行して、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS174で、当たり決定乱数が所定の上限値に達しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
次に、ステップS100のCPU初期化処理を説明する。
図11は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
CPU初期化処理は、ステップS100において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、CPU220を初期化し、ステップS202に移行して、RAMクリアスイッチがオンであるか否かを判定し、RAMクリアスイッチがオンでないと判定したとき(No)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、RAM240の復帰情報が有効であるか否かを判定し、復帰情報が有効であると判定したとき(Yes)は、ステップS206に移行する。復帰情報が有効か否かの判定は、電源断を検出したときにCPU220により設定されるバックアップフラグの状態、すなわちバックアップフラグがセットされているか否かを判定し、バックアップフラグがセットされていると判定したときは、復帰情報が有効であると判定する。
ステップS206では、復帰情報のチェックサムが正常であるか否かを判定し、復帰情報のチェックサムが正常であると判定したとき(Yes)は、ステップS208に移行する。
チェックサムの判定は、電源断を検出したときにCPU220により設定されるチェックサムを判定し、整合がとれていれば正常と判定する。
ステップS208では、復帰情報に基づいてRAM240の内容を電源断前の状態に復帰させる。復帰処理には、電源断時の遊技状態と電源断復帰時の遊技状態とで不整合な状態が発生したときにその不整合を解消する処理が含まれる。例えば、電源断時に玉詰まりエラーを検出したが、復帰時に解消している場合に、復帰情報をもとにすると、エラーを検出したままになる不整合が発生してしまうので、その状態を解消する処理である。
次いで、ステップS210に移行して、電源断復帰指定コマンド、機種指定コマンド、遊技状態指定コマンド、図柄指定コマンドおよび特別図柄作動記憶指定コマンドからなり電源断復帰時に送信される初期制御コマンド(以下、電源断復帰時の初期制御コマンドという。)を演出制御装置150に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS206で、復帰情報のチェックサムが正常でないと判定したとき(No)は、ステップS212に移行して、RAM240の内容を初期化し、ステップS214に移行して、電源投入時に送信される初期制御コマンド(以下、電源投入時の初期制御コマンドという。)を演出制御装置150に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS204で、復帰情報が有効でないと判定したとき(No)、およびステップS202で、RAMクリアスイッチがオンであると判定したとき(Yes)はいずれも、ステップS212に移行する。
次に、ステップS152の入賞スイッチ入力処理を説明する。
図12は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS152において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS302に移行して、ステップS300の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS304に移行する。
ステップS304では、始動入賞口111への入賞遊技球数が「4」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「4」未満であると判定したとき(No)は、ステップS306に移行して、入賞遊技球数に「1」を加算し、ステップS308に移行する。
ステップS308では、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数および停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得し、ステップS310に移行して、取得した各乱数値を、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域にそれぞれ格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステップS310では、例えば、入賞遊技球数が「1」である場合は、取得した各乱数値を、RAM240の所定領域であって乱数値を格納するための領域の1番目にそれぞれ格納する。同様に、入賞遊技球数が「2」である場合は、取得した各乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目にそれぞれ格納する。
一方、ステップS304で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、およびステップS302で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS108の大当たり判定処理を説明する。なお、普通図柄表示装置108の判定処理については説明を省略する。
図13は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中か否かを判定し、演出図柄が変動中でないと判定したとき(No)は、ステップS402に移行して、入賞遊技球数が「1」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「1」以上であると判定したとき(Yes)は、ステップS406に移行する。
ステップS406では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS408に移行して、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行する。
ステップS410では、大当たりの種別を決定する大当たり種別決定処理を実行する。
大当たり種別決定処理では、複数の当たり種別番号を登録した大当たり種別決定テーブルを設定しておき、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から大当たり種別決定乱数を読み出し、読み出した乱数値の順位の当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出すことにより大当たりの種別を決定する。これにより、時短大当たり、確変1大当たり、確変2大当たりおよび確変3大当たりの別が決定される。
次いで、ステップS412に移行して、大当たりまたは小当たり時に停止させる特別図柄および演出図柄の組み合わせを決定する当たり時停止図柄決定処理を実行する。当たり時停止図柄決定処理では、例えば、演出図柄の停止図柄の組み合わせを示す停止図柄番号を複数登録した停止図柄決定テーブルを各当たり種別番号ごとにROM230に設定しておき、ステップS410、S428で決定または設定した当たり種別番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から停止図柄決定乱数を読み出し、読み出した乱数値の順位の停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出し、読み出した停止図柄番号に基づいて図柄指定コマンド(第1の制御コマンド)をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
特別図柄の停止図柄の組み合わせは、特定図柄の左側の数値および特別図柄の右側の数値を対応付けて複数登録した特別図柄決定テーブルに基づいて、演出図柄の場合と同様の処理により決定する。ただし、特別図柄は、演出図柄に決定に先立って決定される。すなわち、特別図柄を決定した後に、これに対応させて演出図柄を決定する。そのため、いずれも同一の停止図柄決定乱数値に基づいて停止図柄の組み合わせを決定する。特別図柄については、特別図柄の停止図柄の組み合わせを指定するための指令情報をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して特別図柄表示装置106に指令情報が直接送信される。
次いで、ステップS414に移行して、大当たりまたは小当たり時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定する当たり時変動パターン決定処理を実行する。当たり時変動パターン決定処理では、リーチ決定乱数を乱数カウンタから取得し、現在の遊技状態、ステップS410、S428で決定または設定した当たり種別番号、入賞遊技球数および取得したリーチ決定乱数の値に対応する変動パターン決定テーブル440を読み出す。そして、変動パターン決定乱数を乱数カウンタから取得し、取得した乱数値の順位の変動パターン番号を変動パターン決定テーブル440から読み出し、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンド(第1の制御コマンド)が演出制御装置150に送信される。
次いで、ステップS416に移行して、大当たりまたは小当たりの場合は、大入賞口115の開放回数および開放時間を設定する。具体的には、図3を参照し、当たり種別番号が「0」または「1」であるときは、ラウンド最高継続回数を開放回数に設定し、大入賞口115の開放時間を約30秒に設定する。また、当たり種別番号が「2」〜「4」であるときは、ラウンド最高継続回数を開放回数に設定し、大入賞口115の開放時間を約0.5秒に設定する。また、大当たり、小当たりおよびはずれにかかわらず、演出図柄の変動時間を設定する。演出図柄の変動時間は、ステップS414、S426で決定した変動パターン番号に基づいて決定する。
次いで、ステップS418に移行して、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動を開始するための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄変動開始処理を実行し、ステップS420に移行して、入賞遊技球数から「1」を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS408で、読み出した乱数値が大当たり値と一致しないと判定したとき(No)は、ステップS422に移行して、ステップS406で読み出した乱数値があらかじめ設定した小当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致しないと判定したとき(No)は、ステップS424に移行する。ステップS408、S422では、一つの乱数で大当たりの判定および小当たりの判定を行う。例えば、当たり決定乱数の値が「7」の場合は大当たり、「11」の場合は小当たりと判定する。これにより、それぞれ別個の乱数を設ける場合に比して、データ容量が少なくて済み、乱数更新処理も簡素となる。
ステップS424では、はずれ時に停止させる演出図柄の組み合わせを決定するはずれ時停止図柄決定処理を実行する。はずれ時停止図柄決定処理は、ステップS412と同様に構成される。この決定により、演出図柄表示装置104で表示される具体的なはずれ演出図柄の組み合わせを指定するのではなく、当たり抽選の結果がはずれであるという旨の結果だけを指定するためのコマンドであるはずれ演出図柄指定コマンドが演出制御装置150を介して図柄制御装置152に出力される。図柄制御装置152は、はずれ演出図柄指定コマンドを入力したときは、はずれになる演出図柄の組み合わせを決定し、その内容を演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS426に移行して、はずれ時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定するはずれ時変動パターン決定処理を実行する。はずれ時変動パターン決定処理は、ステップS414と同様に構成される。ただし、変動パターン決定テーブル440は、現在の遊技状態、入賞遊技球数およびリーチ決定乱数の値に対応するものを読み出す。
ステップS426の処理が終了すると、ステップS416に移行する。
一方、ステップS422で、読み出した乱数値が小当たり値と一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS428に移行して、当たり種別番号を小当たりを示す「4」に設定し、ステップS412に移行する。つまり、小当たり決定時には、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域に格納した大当たり種別決定乱数を読み出すことなく、あらかじめ設定された固定値である当たり種別番号「4」を設定するものである。
一方、ステップS402で、入賞遊技球数が「0」であると判定したとき(No)、およびステップS400で、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)はいずれも、ステップS430に移行する。
ステップS430では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定したとき(Yes)は、ステップS432に移行して、図柄停止コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS430で、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、図柄制御装置152の構成を説明する。
図14は、図柄制御装置152の構成を示すブロック図である。
図柄制御装置152は、図14に示すように、CPU300、CGROM302、RAM304、VDP(Video Display Processor)306、VRAM308およびI/F310、312を有して構成されている。CPU300、CGROM302、RAM304、VDP306およびI/F310は、バス314で相互にかつデータ授受可能に接続され、I/F310には、演出制御装置150が接続されている。また、VDP306は、I/F312を介して演出図柄表示装置104に接続されている。
次に、CGROM302のデータ構造を説明する。
1つの変動パターンにおける演出図柄の変動表示を行う期間(変動時間)は、基本変動期間、リーチ変動期間、発展演出期間およびスーパーリーチ変動期間の4つに区分される。基本変動期間は、始動入賞口111への入賞に伴って開始され、演出図柄の初期の変動表示を行う期間であり、基本的にすべての変動パターンに設定されているものである。リーチ変動期間は、選択された変動パターンがリーチ演出を伴うものである場合に、基本変動期間に続けて、リーチ演出とともに演出図柄の変動表示を行う期間である。発展演出期間は、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものである場合に、リーチ変動期間に続けて、スーパーリーチに発展させる発展演出を行う期間であり、一定の時間(例えば、5[s])に設定されている。なお、発展演出期間における具体的な演出内容としては、例えば、画面全体が一度黒くなって切り替わることを報知するブラックアウト演出や、逆に画面全体が一度白くなって切り替わることを報知するホワイトアウト演出といった画面の切換として利用されるものである。スーパーリーチ変動期間は、選択された変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものである場合に、発展演出期間に続けて、スーパーリーチ演出とともに演出図柄の変動表示を行う期間である。なお、スーパーリーチとは、通常のリーチに比して大当たりになる確率が高く設定されているリーチであり、また、通常のリーチよりも変動時間を長く設定し複雑な演出を行う変動パターンである。
CGROM302には、基本変動期間、リーチ変動期間およびスーパーリーチ変動期間ごとに、その変動期間において演出図柄の変動動作を構成するための変動パターンデータと、リーチ演出を行う3D動画像であるリーチ演出動画像を構成するための動画像構成用データと、発展演出を行う静止画像である発展演出画像の画像データと、スーパーリーチ演出を行う3D動画像であるスーパーリーチ演出動画像を構成するための動画像構成用データと、動画像制御用プログラムと、演出図柄の変動終了時に表示するデモ画像である変動終了演出画像の画像データとが記憶されている。ここで、3D動画像は、3Dのポリゴン画像を演算によりリアルタイムに構成して動作させる動画像である。
CPU300は、発展演出画像または変動終了演出画像を表示するときは、CGROM302から画像データを読み出し、読み出した画像データを、VDP306を介してVRAM306に書き込む。また、リーチ演出動画像またはスーパーリーチ演出動画像を表示するときは、CGROM302からRAM304に動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムを読み込んで展開する。そして、RAM304に展開されたデータ等に基づいてポリゴン画像を生成し、生成したポリゴン画像の画像データを、VDP306を介してVRAM306に書き込む。3D動画像1、2の表示中は、ポリゴン画像の生成およびVRAM306への書込を繰り返し行う。
VDP306は、VRAM308に格納された画像データに基づいて演出図柄表示装置104に画像信号を出力することにより演出図柄表示装置104に画像を表示する。
次に、図柄制御装置152で実行される処理を説明する。
CPU300は、図15ないし図17のフローチャートに示す図柄制御装置電源断復帰処理、変動関連データ読込処理および図柄変動表示処理を並列(マルチタスク)に実行する。すなわち、図柄制御装置152にオペレーションシステム(以下、OSという。)を搭載し、そのOSがCPU300の実行権限をすべて管理して処理の切換を行うプリエンプティマルチタスク方式を採用している。OSは、ハードウェアタイマを参照し、実行待ち命令のあるプログラム(ここでは、動画像制御用プログラム、動画像構成用データ読込処理および演出画像表示処理)に短時間ずつCPU300の実行権限を与えているものである。
初めに、図柄制御装置電源断復帰処理を説明する。
図15は、図柄制御装置電源断復帰処理を示すフローチャートである。
図柄制御装置電源断復帰処理は、CPU300において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、電源断復帰時の初期制御コマンドを受信したか否かを判定し、電源断復帰時の初期制御コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS502に移行して、受信した初期制御コマンドに基づいて電源断復帰処理を実行し、ステップS504に移行する。
ステップS504では、受信した初期制御コマンドのうち図柄指定コマンドに基づいて、電源断時に変動中の演出図柄について停止図柄の組み合わせを示す静止画像である電源断復帰通知画像を演出図柄表示装置104に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS500で、電源断復帰時の初期制御コマンドを受信しないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、変動関連データ読込処理を説明する。
図16は、変動関連データ読込処理を示すフローチャートである。
変動関連データ読込処理は、図17の画像制御処理と並行し、変動パターンデータ、動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムを読み込む処理であって、CPU300において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS602に移行する。
ステップS602では、変動パターンデータ、動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムを読み込む第1データ読込処理を実行する。第1データ読込処理では、基本変動期間およびリーチ変動期間の変動パターンデータ、リーチ演出動画像の動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムをCGROM302からRAM304に読み込んで展開する。この読込が完了した時点でリーチ変動期間が終了していないときは、さらに、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの一部、およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの一部をCGROM302からRAM304に読み込んで展開する。
第1データ読込処理は、基本変動期間の変動パターンデータを読み込む部分については基本変動期間内に、その他の部分については基本変動期間およびリーチ変動期間内に完了するように設定されており、また、読込処理完了により残った時間が所定時間の場合には、さらに追加の読込処理を行う残時間追加読込処理を設定している。
ステップS602の処理が終了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS600で、変動パターンコマンドを受信しないと判定したとき(No)は、ステップS604に移行して、発展演出の開始タイミングであるか否かを判定し、発展演出の開始タイミングであると判定したとき(Yes)は、ステップS606に移行する。開始タイミングは、主制御装置210から送信される変動パターンコマンドにより指示される変動時間情報に基づいて、その変動時間の経過を管理することにより判定するものである。すなわち、基本変動、リーチ演出、発展演出、スーパーリーチ演出の開始契機は、各変動パターンによって異なるものであり、主制御装置210が指定した変動パターンが図柄制御装置152で特定されると、図柄制御装置152では、変動時間全体の時間が特定されるとともに各演出(基本変動、リーチ演出、発展演出、スーパーリーチ演出)がその変動時間のなかでどのタイミングで開始されるかが判別可能となり、対象の演出開始時点に達したときに各演出を開始するものである。なお、動画像を表示させる演出の場合には、他の処理と並行して動画像制御用プログラムが開始されるため、その動画像制御用プログラムの終了のタイミングを判別することにより、その演出の終了が判定でき、次の演出開始タイミングであることを判定することも可能である。以下、ステップS708、S714、S718において同じである。
ステップS606では、変動パターンデータおよび動画像構成用データを読み込む第2データ読込処理を実行する。第2データ読込処理では、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの残部、およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの残部をCGROM302からRAM304に読み込んで展開する。第2データ読込処理は、発展演出期間内に完了するように設定されている。
ステップS606の処理が完了すると、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS604で、発展演出の開始タイミングでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、図柄変動表示処理を説明する。
図17は、図柄変動表示処理を示すフローチャートである。
図柄変動表示処理は、図16の変動関連データ読込処理と並行し、演出図柄の変動パターンを表示する処理であって、CPU300において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS702に移行する。
ステップS702では、ステップS602の第1データ読込処理でRAM304に展開されたデータ等に基づいて、基本変動期間の変動パターンを演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS704に移行して、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中であるか否かを判定し、演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)は、ステップS706に移行する。
ステップS706では、受信した変動パターンコマンドに基づいて変動パターンがリーチ演出を伴うものであるか否かを判定し、変動パターンがリーチ演出を伴うものであると判定したとき(Yes)は、ステップS708に移行して、リーチ演出の開始タイミングであるか否かを判定し、リーチ演出の開始タイミングであると判定したとき(Yes)は、ステップS710に移行する。
ステップS710では、ステップS602の第1データ読込処理でRAM304に展開されたデータ等に基づいて、リーチ変動期間の変動パターンおよびリーチ演出動画像を演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS712に移行して、受信した変動パターンコマンドに基づいて変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものであるか否かを判定し、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものであると判定したとき(Yes)は、ステップS714に移行して、発展演出の開始タイミングであるか否かを判定し、発展演出の開始タイミングであると判定したとき(Yes)は、ステップS716に移行する。
ステップS716では、発展演出画像の画像データをCGROM302から読み出し、読み出した画像データに基づいて発展演出画像を演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS718に移行して、スーパーリーチ演出の開始タイミングであるか否かを判定し、スーパーリーチ演出の開始タイミングであると判定したとき(Yes)は、ステップS720に移行する。
ステップS720では、ステップS602の第1データ読込処理およびステップS606の第2データ読込処理でRAM304に展開されたデータ等に基づいて、スーパーリーチ変動期間の変動パターンおよびスーパーリーチ演出動画像を演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS722に移行して、図柄停止コマンドを受信したか否かを判定し、図柄停止コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS724に移行する。
ステップS724では、変動終了演出画像の画像データをCGROM302から読み出し、読み出した画像データに基づいて変動終了演出画像を演出図柄表示装置104に表示し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS722で、図柄停止コマンドを受信しないと判定したとき(No)、およびステップS704で、演出図柄が変動中でないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS718で、スーパーリーチ演出の開始タイミングでないと判定したとき(No)、およびステップS712で、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものでないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS722に移行する。
一方、ステップS714で、発展演出の開始タイミングでないと判定したとき(No)は、ステップS718に移行する。
一方、ステップS708で、リーチ演出の開始タイミングでないと判定したとき(No)、およびステップS706で、変動パターンがリーチ演出を伴うものでないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS712に移行する。
一方、ステップS700で、変動パターンコマンドを受信しないと判定したとき(No)は、ステップS704に移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111に入賞すると、始動入賞口スイッチ131により検出信号が出力される。主制御装置210では、始動入賞口スイッチ131から検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数が取得される。このとき、取得された乱数値が大当たり値と一致していると判定されると、大当たりとなる。
大当たりとなると、ステップS410〜S414を経て、大当たりの種別、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに大当たり時の変動パターンが決定される。
そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、時短大当たり、確変1大当たり、確変2大当たりおよび確変3大当たりのいずれかが生起する。
一方、取得された乱数値が大当たり値とは一致しないが小当たり値と一致していると判定されると、小当たりとなる。
小当たりとなると、ステップS428、S412、S414を経て、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに小当たり時の変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、小当たりが生起する。
大当たりまたは小当たり中は、大入賞口115が所定の開閉パターンで開放制御され、大入賞口115に遊技球が入賞すると、1個当たりの入賞につき所定数の賞球が払い出される。
次に、演出図柄を変動させる動作を詳細に説明する。
図18は、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものである場合の変動動作を示すフローチャートである。
主制御装置210では、始動入賞口111に遊技球が入賞すると、ステップS414またはステップS426を経て、変動パターンコマンドが送信される。変動パターンコマンドは、演出制御装置150を介して図柄制御装置152に送信される。
図柄制御装置152では、変動パターンコマンドを受信すると、ステップS602を経て、図18の点線Aで示すように、基本変動期間およびリーチ変動期間の変動パターンデータ、リーチ演出動画像の動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムがCGROM302からRAM304に読み込まれて展開される。続けて、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの一部、およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの一部がCGROM302からRAM304に読み込まれて展開される。またこの読込と並行し、ステップS702を経て、RAM304に展開されたデータ等に基づいて、基本変動期間の変動パターンが表示される。次いで、変動パターンがリーチ演出を伴うものであるときは、基本変動に続けてリーチ演出が行われる。リーチ演出では、ステップS710を経て、RAM304に展開されたデータ等に基づいて、リーチ変動期間の変動パターンおよびリーチ演出動画像が表示される。
次いで、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものであるときは、リーチ演出に続けて発展演出が行われる。発展演出では、ステップS606を経て、図18の点線Bで示すように、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの残部、およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの残部がCGROM302からRAM304に読み込まれて展開される。またこの読込と並行し、ステップS716を経て、CGROM302の画像データに基づいて発展演出画像が表示される。発展演出画像は、3D動画像よりも処理負荷が小さいので、発展演出期間中は、処理能力の一部を動画像構成用データ等の読込・展開に割り当てることができる。そのため、これらを並行して行うことが可能となる。
次いで、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものであるときは、発展演出に続けてスーパーリーチ演出が行われる。スーパーリーチ演出では、ステップS720を経て、図18の点線Cで示すように、RAM304に展開されたデータ等に基づいて、スーパーリーチ変動期間の変動パターンおよびスーパーリーチ演出動画像が表示される。
主制御装置210では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過すると、ステップS432を経て、図柄停止コマンドが送信される。図柄停止コマンドは、演出制御装置150を介して図柄制御装置152に送信される。
図柄制御装置152では、図柄停止コマンドを受信すると、ステップS724を経て、CGROM302の画像データに基づいて変動終了演出画像が表示される。
なお、変動パターンがスーパリーチ演出は伴わないがリーチ演出を伴うものである場合は、上記同様に基本変動およびリーチ演出が行われる。また、変動パターンがリーチ演出を伴わない単なるはずれを報知する変動パターンである場合は、上記同様に基本変動が行われる。
図19は、従来と本発明の動作の違いを対比する図である。
従来の遊技機では、図19に示すように、変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものである場合は、基本変動、リーチ演出、発展演出およびスーパーリーチ演出に関する表示処理と並行し、基本変動、リーチ演出、発展演出およびスーパーリーチ演出に関するデータ読込処理を行っていた。これは、表面的な処理を行いつつ、バックグランドでの処理となるため、処理負荷が大きくなればなるほど表示部分に影響がでる。
これに対し、本実施の形態では、データ読込処理を複数に分割(本実施の形態では2つ)して行うこと、および発展演出に静止画像を用いて表示処理を行うとともにそのバックグランド処理で第2データ読込処理を行うことにより処理負荷を分散させ、3D動画像のような処理負荷が大きい演出画像を表示することができる。
次に、電源断復帰後の動作を説明する。
演出図柄の変動中の電源断から復帰したときは、ステップS208、S210を経て、RAM240の復帰情報に基づいてRAM240の内容が電源断前の状態に復帰し、電源断復帰時の初期制御コマンドが送信される。
図柄制御装置152では、初期制御コマンドを受信すると、ステップS502、S504を経て、受信した初期制御コマンドに基づいて電源断復帰処理が実行され、電源断時に変動中の演出図柄について停止図柄の組み合わせを示す静止画像である電源断復帰通知画像が表示される。その後の動作については、図18と同様である。
このようにして、本実施の形態では、図柄制御装置152は、基本変動期間およびリーチ変動期間中に変動パターンを表示し、発展演出期間中に、CGROM302の画像データに基づいて静止画像からなる発展演出画像を表示するとともに、これと並行して、スーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データおよび動画像制御用プログラムをCGROM302からRAM304に読み込んで展開し、スーパーリーチ変動期間中に、RAM304に展開されたデータ等に基づいてスーパーリーチ演出動画像を表示する。
これにより、スーパーリーチ変動期間に先行する発展演出期間中に、静止画像による演出と並行して動画像構成用データの読込が行われるため、動画像構成用データとして比較的大きなデータ容量のものを用いても、遊技の進行タイミングとずれることなくスーパーリーチ演出動画像を表示することができる。したがって、従来に比して、遊技状態と同期しながら高品質な演出画像を表示することができる。
また、3Dのポリゴン画像は、複数の静止画像を連続再生するムービ形式の動画像とは異なり、動作内容をリアルタイムに決定することができる。そのため、現在の遊技状態に応じた最適な動作内容に構成することができるので、遊技性を向上することができる。例えば、保留メモリ数の変化(増加)に応じて動作内容を随時変更することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、図柄制御装置152は、基本変動期間およびリーチ変動期間中に、スーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの一部を読み込み、発展演出期間中に、スーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの残部を読み込む。
これにより、発展演出期間中だけでなく基本変動期間およびリーチ変動期間中にも、動画像構成用データの読込が並行して行われるため、動画像構成用データとしてさらに大きなデータ容量のものを用いても、遊技の進行タイミングとずれることなく第2演出画像を表示することができる。したがって、遊技状態と同期しながらさらに高品質な演出画像を表示することができる。
さらに、本実施の形態では、電源投入時に、電源断前の状態が図柄変動中であると判定したときは、電源断前の変動期間にかかわらず、電源断時に変動中の演出図柄について停止図柄の組み合わせを示す静止画像である電源断復帰通知画像を表示する。
これにより、非電源断時では、処理負荷が大きいスーパーリーチ演出動画像が表示される一方、電源断復帰時には、電源断前の変動期間にかかわらず、スーパーリーチ演出動画像よりも処理負荷が小さい電源断復帰通知画像が表示されるため、高品質な演出画像を表示することができるとともに、電源断から速やかに復帰することができる。また、演出図柄の変動中に電源断が発生してもその変動結果である停止図柄の態様が表示されるので、電源断復帰時に電源断前の変動結果を直ちに把握でき、遊技の復帰を円滑に行うことができる。
上記実施の形態において、演出図柄表示装置104は、請求項1または3記載の図柄表示手段に対応し、主制御装置210は、請求項5記載の主制御部に対応し、RAM240およびバックアップ電源は、請求項3記載の記憶手段に対応し、ステップS100は、請求項3記載の電源断復帰手段に対応している。また、ステップS406、S408は、請求項1または5記載の抽選手段に対応し、ステップS418は、請求項1または5記載の図柄変動手段に対応し、ステップS414、S426は、請求項5記載の制御コマンド送信手段に対応し、図柄制御装置152は、請求項5記載の図柄制御部に対応している。
また、上記実施の形態において、CGROM302は、請求項1または5記載の演出画像データ記憶手段に対応し、ステップS504は、請求項3記載の電源断復帰通知画像表示手段に対応し、ステップS602、S606は、請求項1、2または5記載の第2演出画像データ読込手段に対応している。また、ステップS700は、請求項5記載の制御コマンド受信手段に対応し、ステップS702、S710は、請求項1または5記載の第1演出画像表示手段に対応し、ステップS716は、請求項1または5記載の低負荷演出画像表示手段に対応し、ステップS720は、請求項1または5記載の第2演出画像表示手段に対応している。
また、上記実施の形態において、変動パターンコマンドは、請求項5記載の制御コマンドに対応し、静止画像は、請求項1または6記載の低負荷演出画像に対応し、スーパーリーチ演出動画像は、請求項1、3または6記載の第2演出画像に対応し、動画像構成用データは、請求項1または2記載の第2演出画像データに対応している。
なお、上記実施の形態においては、リーチ演出動画像およびスーパーリーチ演出動画像を、3Dのポリゴン画像を演算によりリアルタイムに構成して動作させる動画像として表示するように構成したが、これに限らず、複数の静止画像を連続再生するムービ形式の動画像、その他の形式の動画像として表示するように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、リーチ演出とスーパリーチ演出の関係について特に説明しなかったが、リーチ変動期間の変動パターンデータおよびリーチ演出動画像の動画像構成用データの読込実績に応じてスーパーリーチ演出を選択するように構成することもできる。例えば、リーチ変動期間の変動パターンデータおよびリーチ演出動画像の動画像構成用データの読込時間が所定時間未満であるときは、処理負荷が大きいスーパーリーチ演出動画像を用いるスーパーリーチ演出を選択し、読込時間が所定時間以上であるときは、処理負荷が小さいスーパーリーチ演出動画像を用いるスーパーリーチ演出を選択する。
また、上記実施の形態においては、発展演出期間を一定の時間に設定したが、これに限らず、ステップS606の第2データ読込処理が完了したタイミングで終了するように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、ステップS602、S606において、リーチ変動期間およびスーパーリーチ変動期間の変動パターンデータ、並びにリーチ演出動画像およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データを読み込むように構成したが、変動パターンコマンドに基づいて変動パターンがリーチ演出を伴うものでないと判定したとき、すなわち単なるはずれ変動パターンであるときは、リーチ変動期間およびスーパーリーチ変動期間の変動パターンデータ、並びにリーチ演出動画像およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データを読み込まないように、第1の読込停止処理を実行するように構成することもできる。さらに、変動パターンコマンドに基づいて変動パターンがスーパーリーチ演出を伴うものでないと判定したとき、すなわち通常のリーチ演出のみを伴う変動パターンであるときは、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータおよびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データを読み込まないように、第2の読込停止処理を実行するように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、基本変動期間およびリーチ変動期間中に、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの一部およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの一部を読み込むように構成したが、これに限らず、発展演出期間中に、スーパーリーチ変動期間の変動パターンデータの全部およびスーパーリーチ演出動画像の動画像構成用データの全部を読み込むように構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、変動関連データ読込処理に対する処理量を調整することについて特に説明しなかったが、変動関連データ読込処理に割り当てるCPU300の処理量を調整する変動データ別読込処理割当調整手段を備えて構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、演出制御装置150および図柄制御装置152を別々の基板に実装したが、これに限らず、演出制御装置150および図柄制御装置152を一体に構成し、同一の基板に実装することもできる。
また、上記実施の形態において、図8ないし図13のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたってはいずれも、ROM230にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM240に読み込んで実行するようにしてもよい。図15ないし図17のフローチャートに示す処理についても同様である。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
また、上記実施の形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
104 演出図柄表示装置
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
112 普通電動役物
113、114 作動ゲート
111 始動入賞口
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
153 ランプ
155 スピーカ
200 遊技制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220、300 CPU
230 ROM
240、304 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
302 CGROM
306 VDP
308 VRAM
440 変動パターン決定テーブル

Claims (1)

  1. 始動入賞口への入賞を契機として特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、図柄表示手段としての演出図柄表示装置で演出図柄の図柄変動を表示する図柄変動手段とを備え、前記抽選手段で前記特賞状態を生起させると判定したときは、所定の態様で前記演出図柄を停止させた後に前記特賞状態を生起させる遊技機であって、
    第1演出画像を構成するための第1演出画像データ、第2演出画像を構成するための第2演出画像データ、および前記第2演出画像よりも処理負荷が小さい低負荷演出画像を構成するための低負荷演出画像データを記憶する演出画像データ記憶手段と、
    前記図柄変動を行う期間を複数に区分した各区分変動期間のうち第1区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段の第1演出画像データに基づいて前記第1演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する第1演出画像表示手段と、
    前記各区分変動期間のうち前記第1区分変動期間に後続する期間である第2区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段の低負荷演出画像データに基づいて前記低負荷演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する低負荷演出画像表示手段と、
    前記第2区分変動期間中に、前記演出画像データ記憶手段から前記第2演出画像データを読み込む第2演出画像データ読込手段と、
    前記各区分変動期間のうち前記第区分変動期間に後続する期間である第3区分変動期間中に、前記第2演出画像データ読込手段で読み込んだ第2演出画像データに基づいて前記第2演出画像を前記図柄表示手段としての演出図柄表示装置に表示する第2演出画像表示手段と
    技状態を制御する主制御部と、
    前記主制御部から送信される制御コマンドに応じて遊技機が備える演出図柄表示装置に表示させる演出図柄の変動表示を制御する図柄制御部と、
    前記図柄の変動パターンを指定するための変動パターンコマンドを含む制御コマンドを前記図柄制御部に送信する制御コマンド送信手段と、
    当該遊技機を駆動するための電源からの電力供給の有無によらずデータを記憶可能な記憶手段と、
    遊技状態の復帰に必要な復帰情報を前記記憶手段に記憶し、電源投入時には、前記記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態に遊技状態を復帰させる電源断復帰手段と、
    電源投入時に、前記記憶手段の復帰情報に基づいて電源断前の状態が前記図柄変動中であると判定したときは、電源断前の前記区分変動期間にかかわらず、前記第2演出画像よりも処理負荷が小さい電源断復帰通知画像を前記図柄表示手段に表示する電源断復帰通知画像表示手段と、を備え、
    前記主制御部は、前記抽選手段と、前記制御コマンド送信手段と、前記記憶手段と、前記電源断復帰手段とを備えると共に、前記主制御部に接続され前記演出図柄と対応する特別図柄を変動表示する特別図柄表示装置に対して、当該主制御部が有する特別図柄表示用出力ポートを介して直接に前記特別図柄の変動処理を制御し、
    前記図柄制御部は、前記図柄変動手段と、前記演出画像データ記憶手段と、前記第1演出画像表示手段と、前記低負荷演出画像表示手段と、前記第2演出画像データ読込手段と、前記第2演出画像表示手段と、前記制御コマンドを受信する制御コマンド受信手段と、電源断復帰通知画像表示手段とを備えると共に、前記演出図柄表示装置に対し前記特別図柄の停止態様に対応するように前記演出図柄の停止表示を制御し、前記第3区分変動期間における変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴う場合に前記第2区分変動期間を設定し、前記第3区分変動期間における変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴わない場合には前記第2区分変動期間を設定せず、
    前記第1演出画像表示手段は、前記制御コマンド受信手段で前記制御コマンドを受信したタイミングで動作を開始し、
    前記第2演出画像データは、前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データを有し、
    前記第2演出画像データ読込手段は、前記制御コマンド送信手段が送信する変動パターンコマンドに基づき、変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴わないと判定すると、前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データを読み込まず、該変動パターンが前記第2演出画像による演出を伴うと判定すると、前記第2区分変動期間中に前記第3区分変動期間の変動パターンデータ及び前記第3区分変動期間に演出する動画像データの全部を読み込むことを特徴とする遊技機。
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