JP5436990B2 - 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 - Google Patents
地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5436990B2 JP5436990B2 JP2009207945A JP2009207945A JP5436990B2 JP 5436990 B2 JP5436990 B2 JP 5436990B2 JP 2009207945 A JP2009207945 A JP 2009207945A JP 2009207945 A JP2009207945 A JP 2009207945A JP 5436990 B2 JP5436990 B2 JP 5436990B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impact force
- pressure
- color
- earthquake
- sensitive color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
ところで地下埋設物の地震被害の程度については、目視等によっては知ることが難しく、そこで基礎杭として埋設された鉄筋に導線を接続し該導線を電気抵抗測定器に接続して、通常時における電気抵抗値を予め測定しておき、地震が発生した場合は地震後の電気抵抗値を測定して前記通常時の測定値と比較し、異なる測定値を得た場合には基礎杭が破壊若しくは損傷を受けたと評価するように構成したもの(特許文献1)や、地下埋設物に振動装置で振動を与え、該振動によって発生する反射波の状態を地震前と地震後とで比較することによって基礎杭の破壊の有無や程度を評価するようにしたものが提唱されている(特許文献2)。しかしながらこれらのものは、地下埋設物の破壊の有無や程度を評価するものであって、構造物がどれ程の衝撃力を受けたかを知るものではない。
また、受けた外力によって生じる応力に比例して発光する応力発光材料を用い、該応力発光材料の発光状態を観測することで応力測定をするようにしたもの(特許文献3)や、二液反応により発光する発光前駆体を、所定の応力で破壊される脆性材料に封入して基礎杭内部に挿入し、地震により基礎杭に生じた応力によって脆性材料が破壊されると二液が反応して発光するよう構成し、該発光の有無を観測することで所定以上の応力を受けたか否かを検知するようにしたものが知られている(特許文献4)。
請求項2の発明は、感圧発色体は、シート状であることを特徴とする請求項1記載の地震衝撃力の測定システムである。
請求項3の発明は、被検体が地震によって受ける衝撃力を可視化して測定する地震衝撃力測定方法であって、該地震衝撃力測定方法は、染料或いは顔料を破壊強度の異なる複数種類の白色不透明のマイクロカプセルに封入して形成される感圧発色体を前記被検体の衝撃力測定部位に設けて、被検体が受けた地震衝撃力に応じて前記マイクロカプセルが破壊されることにより染料或いは顔料が放出されて発色する感圧発色体の発色濃度によって被検体が受けた地震衝撃力を測定するにあたり、前記感圧発色体を長尺の硬性部材である発色体取付けプレートに貼着するとともに、該発色体取付けプレートを前記衝撃力測定部位に設けられる担体に形成された溝部に抜き差し自在に取付けることで新たな感圧発色体を担持させることができるようにしたことを特徴とする地震衝撃力の測定方法である。
しかも、該感圧発色体は、衝撃力が最大となった時に最大量のマイクロカプセルが破壊されることから、感圧発色体の測定値は最大衝撃力の値となり、従って、構造物が受けた最大衝撃力を測定することができる。
また、大地震が発生した場合、リアルタイムでの測定は困難である場合が多いが、該感圧発色体は時間が経過しても変色や退色が少ないため、地震発生の後に測定を行っても正確な測定データを得ることができる。従って、仮令停電等の事故が発生した場合であっても、データが消失してしまうといったようなトラブルがなく、確実に衝撃力を測定することができる。
さらにこの発明によれば、衝撃力測定部位に感圧発色体を設けるだけで衝撃力測定を行うことが出来て、衝撃力測定部位に分光器や光検出器といったような特別な装置を設ける必要がなく、地震による衝撃力の測定を簡単なシステムで行うことができる。しかも、どのような場所でも設置することができるため、測定地点を広範囲に設定することができて、より正確な地震衝撃力の測定を行うことができる。
また、感圧発色体を形成するマイクロカプセルは、既に発色している染料或いは顔料が封入されているため、例えばロイコ染料等の染料前駆体をマイクロカプセルに封入した場合のように顕色剤を必要とせず、感圧発色体の材料数の削減、製造工程数の削減に貢献できる。
また、感圧発色体を取り出すにあたって、担体を地中から抜き出すだけで良く、感圧発色体を地中から取り出すために掘削したりする必要がない。従って、感圧発色体を簡単に地中から取出せるものにすることが出来る。
請求項2の発明とすることにより、被検体の周囲に設けた支持部材に貼付するだけの簡単な作業で取付けることができるため、任意の場所での衝撃力測定が可能であり、従って計測箇所を多数設けることも容易にできる。
図1に示すように、1は被検体である構造物であって、該構造物の土台を構成する地下杭(基礎杭)2の側面には、長尺の板材である担体3が、長尺方向が上下となるように地下杭2に沿って垂直状に埋設されている。該担体3は、例えば熱硬化性プラスチック或いはステンレス板等の硬性部材によって形成されており、図2(A)に示すように、担体3の表面中央部位には、担体3の上端部3aから下端部3bに至る溝部3cが形成されている。そして、該溝部3cの左右両側面には、それぞれ上端部3aから下端部3bに至る凹溝3d、3eが対向して形成されている。
そして、衝撃力の測定が終了した後には、発色体取付けプレート4の貼着部4aに新たな感圧発色体5を貼着した後、該発色体取付けプレート4を担体3にスライド嵌合することで担持させて地下に埋設し、引き続き地震の衝撃力を継続して測定することができる。
しかも、衝撃力が可視化された感圧発色体5の発色濃度を目視或いは色濃度計によって測定することで簡単に地震の衝撃力を測定することができる。
2 地下杭
5 感圧発色体
7 発色層
8 マイクロカプセル
Claims (3)
- 被検体が地震によって受ける衝撃力を可視化して測定する地震衝撃力測定システムであって、該地震衝撃力測定システムは、染料或いは顔料が破壊強度の異なる複数種類の白色不透明のマイクロカプセルに封入されて形成される感圧発色体が前記被検体の衝撃力測定部位に設けられ、被検体が受けた地震衝撃力に応じて前記マイクロカプセルが破壊されることにより染料或いは顔料が放出されて発色する感圧発色体の発色濃度によって被検体が受けた地震衝撃力を測定するにあたり、前記感圧発色体は長尺の硬性部材である発色体取付けプレートに貼着されるとともに、該発色体取付けプレートは前記衝撃力測定部位に設けられる担体に形成された溝部に抜き差し自在に取付けられることで新たな感圧発色体を担持させることができるようにしたことを特徴とする地震衝撃力の測定システム。
- 感圧発色体は、シート状であることを特徴とする請求項1記載の地震衝撃力の測定システム。
- 被検体が地震によって受ける衝撃力を可視化して測定する地震衝撃力測定方法であって、該地震衝撃力測定方法は、染料或いは顔料を破壊強度の異なる複数種類の白色不透明のマイクロカプセルに封入して形成される感圧発色体を前記被検体の衝撃力測定部位に設けて、被検体が受けた地震衝撃力に応じて前記マイクロカプセルが破壊されることにより染料或いは顔料が放出されて発色する感圧発色体の発色濃度によって被検体が受けた地震衝撃力を測定するにあたり、前記感圧発色体を長尺の硬性部材である発色体取付けプレートに貼着するとともに、該発色体取付けプレートを前記衝撃力測定部位に設けられる担体に形成された溝部に抜き差し自在に取付けることで新たな感圧発色体を担持させることができるようにしたことを特徴とする地震衝撃力の測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009207945A JP5436990B2 (ja) | 2009-09-09 | 2009-09-09 | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009207945A JP5436990B2 (ja) | 2009-09-09 | 2009-09-09 | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011058912A JP2011058912A (ja) | 2011-03-24 |
JP5436990B2 true JP5436990B2 (ja) | 2014-03-05 |
Family
ID=43946724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009207945A Expired - Fee Related JP5436990B2 (ja) | 2009-09-09 | 2009-09-09 | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5436990B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104790440B (zh) * | 2015-04-03 | 2016-06-01 | 福州大学 | 桩土相互作用振动台试验中砂土液化与给水的方法及装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5724852B2 (ja) * | 1974-10-29 | 1982-05-26 | ||
JPS55102436A (en) * | 1979-01-30 | 1980-08-05 | Lion Corp | Opaque micro-capsule and its preparation |
JPH01180244A (ja) * | 1988-01-06 | 1989-07-18 | Soken Kagaku Kk | 多層外殻マイクロカプセル |
JP3329029B2 (ja) * | 1993-11-11 | 2002-09-30 | 株式会社大林組 | インテリジェント構造部材 |
JP3857437B2 (ja) * | 1998-09-30 | 2006-12-13 | 富士フイルムホールディングス株式会社 | 熱現像感光材料、記録材料およびメロシアニン染料の消色方法 |
JP2000234975A (ja) * | 1999-02-16 | 2000-08-29 | Fuji Electric Co Ltd | 面圧センサ |
JP2001291738A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-10-19 | Toshiba Corp | テープキャリアパッケージ、及びこれを用いる平面表示装置の製造方法 |
-
2009
- 2009-09-09 JP JP2009207945A patent/JP5436990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011058912A (ja) | 2011-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5241684B2 (ja) | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 | |
CN108981654B (zh) | 一种稳固嵌入型沉降环的使用方法 | |
ES2646182T3 (es) | Método y aparato para la detección de corrosión no destructiva mediante puntos cuánticos. | |
JP2004317510A (ja) | 測定装置 | |
EP2128571B1 (en) | Fiberoptic strain sensor with distributed strain coupling | |
JP5241683B2 (ja) | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 | |
CN106525297A (zh) | 微型三维有效应力盒及其测试方法 | |
JP5436990B2 (ja) | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 | |
US20200116021A1 (en) | Pre-cast segment for tunnels and method for producing and monitoring said pre-cast segment | |
JP7270926B2 (ja) | ロックボルトの軸力検出用定着具 | |
CN109154490A (zh) | 测量内生变形的装置 | |
JP5241649B2 (ja) | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 | |
JP5317347B2 (ja) | 地震衝撃力の測定システムおよび測定方法 | |
CN206803954U (zh) | 基于光纤光栅的亚微应变传感器 | |
JP4496335B2 (ja) | 構造物の亀裂検査用被覆 | |
JPH07134071A (ja) | インテリジェント構造部材 | |
CN205638513U (zh) | 一种锚杆传感器 | |
JP5210532B2 (ja) | 簡易ロープ異常検知装置 | |
KR20110035499A (ko) | 하중측정 감도가 우수한 어스 앵커용 로드 셀 | |
JP2011122825A (ja) | 地盤における応力可視化方法 | |
JP2016105104A5 (ja) | ||
JP2011094973A (ja) | 地盤における応力可視化方法 | |
TWM546996U (zh) | 人孔蓋偵測定位裝置 | |
CN211080330U (zh) | 一种用于岩土扩体锚杆的光纤光栅应变测量模型 | |
JP2011038914A (ja) | 地盤における応力可視化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130301 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |