JP5435727B2 - 駆動装置及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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本発明は、超高速度撮像に用いられる画素周辺記録型撮像素子の駆動装置及びそれを備えた撮像装置に関する。
1秒間に100万フレーム程度の超高速度撮像が可能な画素周辺記録型撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1参照)。画素周辺記録型撮像素子は、1つ1つの画素に対して多数の蓄積CCD(Charge Coupled Device)を有する構成となっており、受光素子(以下「PD(Photo Diode)」という。)から得られる撮像中の画像情報を直接外に読み出さず、蓄積CCDに連続的に蓄積しておき、撮像後に出力を行うものである。この構成により、撮像装置等において、被写体を撮像することで生じる信号電荷を高速に蓄積CCDに順次転送して超高速度撮像が実現される。
図6(A)は、画素周辺記録型撮像素子の断面構造を示す図である。図6(A)に示すように、画素周辺記録型撮像素子は、PD1、PD用電極1a、蓄積CCD2(2a〜2d)、転送用電極3を備え、蓄積CCD2の上方には遮光膜4が形成されている。
この画素周辺記録型撮像素子を駆動する駆動装置(図示省略)は、まず、PD1を露光させる信号をPD1に出力すると、PD1は光電変換により入射光を信号電荷に変換する。次に、駆動装置は、PD用電極1a及び転送用電極3にそれぞれ駆動パルスを出力する。この駆動パルスにより、PD1で発生した信号電荷が蓄積CCD2aから2dに向けて1段ずつ順次転送され、画素周辺記録型撮像素子は、被写体の撮像及び撮像信号の読み出しを行うようになっている。
特開2001−345441号公報
ところで、画素周辺記録型撮像素子を用いて、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合がある。この場合、図6(B)に示すように、PD1に隣接する蓄積CCD2aに、斜め方向から光が入射したり、比較的強度の強い入射光により発生する余剰な信号電荷が混入したりしやすい。PD1の露光時には、蓄積CCD2aに1フレーム前の信号電荷が蓄積されており、この蓄積CCD2aに斜め入射光や余剰な電荷が混入すると1フレーム前の映像信号にノイズが発生することがある。このノイズは映像に色のにじみを発生させる原因となるので、従来の駆動装置を用いた駆動では、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合に撮像画像の画質が低下するという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる駆動装置及びそれを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動装置は、入射光を光電変換して信号電荷を生成する受光素子と、前記受光素子に複数段に接続され前記受光素子が生成した信号電荷を順次蓄積して出力側に転送する複数の信号電荷蓄積部と、を備えた撮像素子の駆動装置であって、前記受光素子を露光させる露光信号を前記受光素子に出力する露光信号出力手段と、前記受光素子が生成した信号電荷を前記複数の信号電荷蓄積部に順次蓄積させて前記出力側に順次転送させる蓄積信号を出力する蓄積信号出力手段と、一の露光により前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子から前記出力側に2段以上離れた信号電荷蓄積部に蓄積された後、次の露光を前記受光素子にさせる露光信号を前記露光信号出力手段に出力させる信号電荷蓄積制御手段と、を備え、前記信号電荷蓄積制御手段は、前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子から前記出力側に転送されることを順方向転送とし、前記順方向転送の逆方向に転送されることを逆方向転送とし、nを2以上の整数とするとき、一の露光により前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子からn段以上離れた信号電荷蓄積部に順方向転送された後、(n−1)段以下の逆方向転送を行って、次の露光を前記受光素子にさせる露光信号を前記露光信号出力手段に出力させるものである構成を有している。
この構成により、本発明の駆動装置は、受光素子が生成した信号電荷が受光素子から出力側に2段以上離れた信号電荷蓄積部に蓄積された後に次の露光を受光素子にさせることとなる。その結果、本発明の駆動装置は、従来のものと比較して、受光素子が生成した信号電荷が斜め入射光や余剰な電荷の混入による影響を受け難くなるので、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
また、この構成により、本発明の駆動装置は、従来のものと比較して、受光素子が生成した信号電荷が斜め入射光や余剰な電荷の混入による影響を受け難くなるので、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
さらに、本発明の撮像装置は、入射光を光電変換して信号電荷を生成する受光素子と、前記受光素子に複数段に接続され前記受光素子が生成した信号電荷を順次蓄積して出力側に転送する複数の信号電荷蓄積部と、を有する撮像素子と、駆動装置と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の撮像装置は、従来のものと比較して、受光素子が生成した信号電荷が斜め入射光や余剰な電荷の混入による影響を受け難くなるので、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
本発明は、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができるという効果を有する駆動装置及びそれを備えた撮像装置を提供することができるものである。
本発明の第1実施形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第1実施形態における駆動装置の駆動方式の説明図である。 本発明の第2実施形態における駆動装置の構成図及び転送方向の説明図である。 本発明の第2実施形態における駆動装置の駆動方式の説明図である。 本発明の第3実施形態における撮像装置の構成図である。 従来の画素周辺記録型撮像素子の断面構造を示す断面図である。 従来の駆動装置の駆動方式の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態における駆動装置10は、画素周辺記録型撮像素子20を駆動するものである。
駆動装置10は、タイミングパルス生成部11、露光クロック出力部13、蓄積クロック出力部14、垂直転送クロック出力部15、水平転送クロック出力部16を備えている。
タイミングパルス生成部11は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)で構成され、図示を省略した制御信号生成回路から入力したクロック信号に基づき、振幅が5V程度のタイミングパルスTP1〜4を生成して出力するようになっている。このうちタイミングパルスTP1及びTP2は、タイミングパルス生成部11が有する蓄積制御部12が出力するものである。ここで、蓄積制御部12は、本発明に係る信号電荷蓄積制御手段を構成する。
露光クロック出力部13は、入力したタイミングパルスTP1を電圧変換することによって露光クロックφPDを生成し、生成した露光クロックφPDを画素周辺記録型撮像素子20に出力するようになっている。この露光クロック出力部13は、本発明に係る露光信号出力手段を構成する。
蓄積クロック出力部14は、入力したタイミングパルスTP2を電圧変換することによって蓄積クロックφMを生成し、生成した蓄積クロックφMを画素周辺記録型撮像素子20に出力するようになっている。この蓄積クロック出力部14は、本発明に係る蓄積信号出力手段を構成する。
垂直転送クロック出力部15は、入力したタイミングパルスTP3を電圧変換することによって垂直転送クロックφMRを生成し、生成した垂直転送クロックφMRを画素周辺記録型撮像素子20に出力するようになっている。
水平転送クロック出力部16は、入力したタイミングパルスTP4を電圧変換することによって水平転送クロックφHを生成し、生成した水平転送クロックφHを画素周辺記録型撮像素子20に出力するようになっている。
なお、タイミングパルス生成部11、蓄積制御部12、露光クロック出力部13、蓄積クロック出力部14、垂直転送クロック出力部15及び水平転送クロック出力部16は、1Hz〜100MHz程度の周波数に対応できる各駆動クロック(φPD、φM、φMR、φH)を生成する構成が好ましい。
画素周辺記録型撮像素子20は、PD21、蓄積CCD30、垂直転送部22、水平転送部23、出力回路24を備えている。
PD21は、露光クロックφPDを入力すると被写体からの光を受光し、光信号を電気信号に変換して信号電荷を生成するようになっている。
蓄積CCD30は、蓄積クロックφMに基づいて、PD21が生成した信号電荷を順次蓄積しながら転送するようになっている。本実施形態では、蓄積CCD30は、PD21に隣接する初段の蓄積CCD31、次段の蓄積CCD32、・・・最終段の蓄積CCD39を含む9段構成としている。なお、一般的な画素周辺記録型撮像素子における蓄積CCDの段数は100程度であるが、本実施形態では便宜上9段構成としている。また、蓄積CCD30は、本発明に係る信号電荷蓄積部を構成する。
垂直転送部22は、複数のCCDを備え、蓄積CCD39からの信号電荷を図中上側から下側の方向に順次転送し、水平転送部23に出力するようになっている。水平転送部23は、複数のCCDを備え、垂直転送部22からの信号電荷を図中右側から左側に転送し、出力回路24に出力するようになっている。出力回路24は、水平転送部23からの信号電荷を電圧に変換して出力するようになっている。
次に、本実施形態におけるPD21及び蓄積CCD30の駆動方式について図1及び図2を用いて説明する。以下の説明では、蓄積クロックφMを4相(φM1〜4)として蓄積CCD30を駆動する例を挙げる。
図2(A)に示す露光クロックφPD及び蓄積クロックφM1〜4は、それぞれ、蓄積制御部12が出力するタイミングパルスTP1及びTP2に基づいて、露光クロック出力部13及び蓄積クロック出力部14が出力する信号である。
また、図2(B)に示すように、PD21は露光クロックφPDを入力する電極PDを備えている。また、蓄積CCD31及び32は、それぞれ、駆動クロックφM1〜4をそれぞれ入力する電極M1〜4を備えている。なお、蓄積CCD31及び32の電極の符号を便宜上同一とした。また、図2(B)においては、PD21に隣接する初段の蓄積CCD31と、次段の蓄積CCD32とを示しているが、蓄積CCD33〜39も蓄積CCD31及び32と同様な構成となっている。
図2(A)に示した(a)〜(g)時点における信号電荷の様子は、図2(B)の(a)〜(g)にそれぞれ対応している。図2(A)に示した各駆動パルスがハイレベル側にあるときは、その駆動パルスを入力する電極下に信号電荷が蓄積される。以下、(a)〜(g)時点における動作を説明する。
(a):PD21における1回目の露光により電極PD下に信号電荷が生成される。
(b):1段目の蓄積CCD31の電極M1、M2下に1回目露光での信号電荷が転送される。
(c):1段目の蓄積CCD31の電極M3、M4下に信号電荷が転送される。
(d):2段目の蓄積CCD32の電極M1、M2下に信号電荷が転送される。この時点では、PD21に隣接する蓄積CCD31には信号電荷が無く、蓄積CCD31は空の状態となっている。
(e):2段目の蓄積CCD32の電極M3、M4下に信号電荷が転送される。図2(A)に示すように、この(e)時点を含む期間(φPD、φM1及びφM2がローレベル、φM3及びφM4がハイレベル)は、蓄積CCD31及び32が信号電荷を保持する期間のうち、最も長い期間である。
(f):蓄積CCD32の電極M3、M4下に信号電荷が保持された状態で、PD21の2回目の露光が行われる。
(g):1段目の蓄積CCD31の電極M1、M2下に2回目露光での信号電荷が転送される。この(g)時点は、(b)時点での状態と同様な状態である。すなわち、(f)時点の後、(b)〜(f)時点の状態が繰り返されることとなる。
以上のように、本実施形態における駆動装置10は、第1の露光によってPD21が生成した信号電荷をPD21から2段離れた蓄積CCD32に転送した後、PD21に第2の露光を行わせるようになっている。
次に、本発明の駆動方式と比較するため、従来の駆動方式について図7を用いて説明する。図7に示した従来の駆動方式は、図2に示した本実施形態における駆動方式と同様に、蓄積クロックφMを4相(φM1〜4)として蓄積CCD2を駆動するものとしている。そして、蓄積CCD2(2a及び2b)は駆動クロックφM1〜4をそれぞれ入力する電極M1〜4を備える。なお、蓄積CCD2a及び2bの電極の符号を、便宜上、蓄積CCD31及び32と同一とした。以下、図7の(a)〜(e)時点における動作を説明する。
(a):PD1における1回目の露光により電極PD下に信号電荷が発生する。
(b):1段目の蓄積CCD2aの電極M1、M2下に1回目露光での信号電荷が転送される。
(c):1段目の蓄積CCD2aの電極M3、M4下に信号電荷が転送される。図7(A)に示すように、この(c)時点を含む期間(φPD、φM1及びφM2がローレベル、φM3及びφM4がハイレベル)は、蓄積CCD2a及び2bが信号電荷を保持する期間のうち、最も長い期間である。
(d):蓄積CCD2aの電極M3、M4下に信号電荷が保持された状態で、PD1の2回目の露光が行われる。
(e):1段目の蓄積CCD2aの電極M1、M2下に2回目露光での信号電荷が転送される。この(e)時点は、(b)時点での状態と同様な状態である。すなわち、(d)時点の後、(b)〜(d)時点の状態が繰り返されることとなる。
次に、本実施形態における駆動方式と、従来の駆動方式とにおいて、1段目の蓄積CCDに、ノイズ発生の原因となる斜め入射光や余剰な電荷が混入する可能性がある期間(以下「ノイズ混入期間」という。)を、PDの露光一周期で比較する。
まず、従来の駆動方式においては、図7に示すように、PD1に隣接する蓄積CCD2aに信号電荷が有る期間は、時刻t1からt2までである。したがって、この間の時間がノイズ混入期間に相当する。
次に、本実施形態においては、図2に示すように、PD21に隣接する蓄積CCD31に信号電荷が有る期間は、時刻t3からt4までである。したがって、この間の時間がノイズ混入期間に相当する。
図2及び図6から明らかなように、本実施形態における駆動方式の方が、従来の駆動方式よりも、ノイズ混入期間を大幅に短縮することができる。
以上のように、本実施形態における駆動装置10によれば、PD21が生成した信号電荷がPD21から出力回路24側に2段離れた蓄積CCD31に蓄積された後、次の露光をPD21に行わせる構成としたので、ノイズ混入期間を従来のものよりも大幅に短縮することができる。したがって、本発明の駆動装置10は、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
なお、前述の実施形態において、PD21が生成した信号電荷がPD21から出力回路24側に2段離れた蓄積CCD32に蓄積された後、次の露光をPD21にさせる構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、信号電荷を3段以上転送した後に次の露光をPD21にさせる構成としてもよい。
(第2実施形態)
図3(A)に示すように、本実施形態における駆動装置40は、第1実施形態における駆動装置10(図1参照)の一部を変更したものである。したがって、駆動装置10と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。また、図3(A)においては画素周辺記録型撮像素子20(図1参照)の図示を省略している。
本実施形態における駆動装置40は、タイミングパルスを生成するタイミングパルス生成部41を備えている。タイミングパルス生成部41は、蓄積制御部42を備えている。この蓄積制御部42は第1実施形態における蓄積制御部12に代わるものである。
第1実施形態のおける蓄積制御部12はPD21から出力回路24に向かう方向にのみ信号電荷を転送させるタイミングパルスを生成するものであった(図2参照)。これに対し、本実施形態における蓄積制御部42は、上記方向とは逆の方向にも信号電荷を転送するものである。そのため、蓄積制御部42は転送方向制御部43を備えている。ここで、蓄積制御部42は、本発明に係る信号電荷蓄積制御手段を構成する。
転送方向制御部43は、蓄積CCD30における信号電荷の転送方向を順方向又は逆方向に定めるためのタイミングパルスTP2を生成して蓄積クロック出力部44に出力するようになっている。その結果、蓄積クロック出力部44は、信号電荷の順方向転送又は逆方向転送を行うための蓄積クロックφMを画素周辺記録型撮像素子20に出力するようになっている。ここで、順方向転送とは、図3(B)に示すように、PD21から出力回路24側に信号電荷を転送することをいう。また、逆方向転送とは、順方向転送の逆方向に信号電荷を転送することをいう。
転送方向制御部43は、4相駆動により蓄積CCD30に順方向転送を行わせる場合は、順方向転送用のタイミングパルスTP21〜24を生成して蓄積クロック出力部44に出力し、図3(C)に示すような順方向転送用の蓄積クロックφM1〜4を蓄積クロック出力部44に生成させるようになっている。なお、蓄積クロック出力部44は、本発明に係る蓄積信号出力手段を構成する。
一方、転送方向制御部43は、4相駆動により蓄積CCD30に逆方向転送を行わせる場合は、逆方向転送用のタイミングパルスTP21〜24を生成して蓄積クロック出力部44に出力し、図3(D)に示すような逆方向転送用の蓄積クロックφM1〜4を蓄積クロック出力部44に生成させるようになっている。
次に、本実施形態における蓄積CCD30の駆動方式について説明する。
本実施形態における駆動装置40は、図4に示す露光クロックφPD及び蓄積クロックφM1〜4を出力するものである。この図4は、第1実施形態で説明した図2と同様に表している。以下、(a)〜(h)時点における動作を説明する。
(a):PD21における1回目の露光により電極PD下に信号電荷が発生する。
(b):1段目の蓄積CCD31の電極M1、M2下に1回目露光での信号電荷が順方向転送される。
(c):1段目の蓄積CCD31の電極M3、M4下に信号電荷が順方向転送される。
(d):2段目の蓄積CCD32の電極M1、M2下に信号電荷が順方向転送される。
(e):2段目の蓄積CCD32の電極M3、M4下に信号電荷が順方向転送される。図4(A)に示すように、この(e)時点を含む期間(φPD、φM1及びφM2がローレベル、φM3及びφM4がハイレベル)は、蓄積CCD31及び32が信号電荷を保持する期間のうち、最も長い期間である。
(f):2段目の蓄積CCD32の電極M1、M2下に信号電荷が逆方向転送される。
(g):蓄積CCD31の電極M3、M4下に信号電荷が逆方向転送される。この状態で、PD21の2回目の露光か行われる。
(h):1段目の蓄積CCD31の電極M1、M2下に2回目露光での信号電荷が順方向転送される。この(h)時点は、(b)時点での状態と同様な状態である。すなわち、(g)時点の後、(b)〜(g)時点の状態が繰り返されることとなる。
次に、本実施形態における駆動方式と、従来の駆動方式とにおいて、1段目の蓄積CCDのノイズ混入期間を、PDの露光一周期で比較する。
従来の駆動方式においては、第1実施形態で説明したように、図7に示した時刻t1からt2までがノイズ混入期間であるのに対し、本実施形態においては、図4(A)に示すように、ノイズ混入期間は、時刻t5からt6までの時間と、時刻t7からt8までの時間との和である。
図4及び図7から明らかなように、本実施形態における駆動方式の方が、従来の駆動方式よりも、ノイズ混入期間を大幅に短縮することができる。
したがって、本実施形態における駆動装置40は、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
また、本実施形態における駆動装置40は、1回目の露光により生成された信号電荷を、蓄積CCD30に対し2段の順方向転送を行った後に1段の逆方向転送を行って、1回目及び2回目の露光により生成された信号電荷を、互いに隣接させて転送するようになっている。したがって、本実施形態における駆動装置40では、蓄積CCD30に信号電荷が連なって転送されるので、蓄積CCD30の使用効率を向上させることができる。
なお、前述の実施形態では、2段の順方向転送を行った後に1段の逆方向転送を行う例を挙げたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、nを2以上の整数とするとき、一の露光によりPD21が生成した信号電荷がPD21からn段以上離れた蓄積CCD30に順方向転送された後、(n−1)段以下の逆方向転送を行って、次の露光をPD21にさせる露光クロックφPDを露光クロック出力部13に出力させるものであってもよい。
ここで、ノイズ混入期間について、従来の駆動方式と、本発明に係る駆動方式とで具体的に比較する。例えば、撮像速度が1万フレーム/秒(撮像周期100μs)、露光期間が1μs、蓄積CCDにおける1段の転送時間が1μsの場合のノイズ混入期間は、従来の駆動方式の場合では99μs程度、本発明の第1実施形態における駆動方式の場合では1μs程度、本発明の第2実施形態における駆動方式の場合では2μs程度、となる。この結果より、本発明に係る駆動方式は、従来の駆動方式よりも、ノイズ混入期間を大幅に短縮することができる。
(第3実施形態)
図5に示すように、本実施の形態における撮像装置50は、駆動装置10(図1参照)、画素周辺記録型撮像素子20、レンズ51、A/D変換部52、信号処理部53、映像出力回路56を備えている。信号処理部53は、信号処理回路54及び映像信号メモリ55を備えている。映像出力回路56は、映像信号メモリ55からの映像信号を例えばHD−SDI(High Definition - Serial Digital Interface)の規格の映像信号に変換して出力するものである。
撮像装置50は、レンズ51を通過して得られる光信号を画素周辺記録型撮像素子20で受光する。画素周辺記録型撮像素子20は、駆動装置10から得られる駆動クロック(φPD、φM、φMR、φH)に基づいて、信号電荷の転送が制御される。
画素周辺記録型撮像素子20は、駆動装置10からの駆動クロックに基づいて出力信号をA/D変換部52に出力する。A/D変換部52は、画素周辺記録型撮像素子20から得られるアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を信号処理部53の信号処理回路54に出力する。
信号処理回路54は、A/D変換部52から得られる映像信号をフレームに対応させて並べ替えを行い、並べ替えた映像信号を映像信号メモリ55に出力する。また、映像信号メモリ55は、信号処理回路54から得られる並べ替えた映像信号を、例えば数千フレーム程度保存することができる。また、映像信号メモリ55は、保存した映像信号を所定レートで出力する。例えば、通常のテレビレートの場合、映像信号メモリ55は30フレーム/秒で映像信号を出力する。
ところで、本実施形態における撮像装置50は、第1実施形態の駆動装置10を備えたものなので、映像信号メモリ55において1つ置きのメモリセルに映像信号が無いものとなる。これを回避するには、所定フレーム数の撮像の最終時刻を、例えば、図2(B)に示した(e)時点とすればよい。この場合、蓄積CCD30のうち、PD21から偶数番目の蓄積CCD(32、34、・・・)に信号電荷が蓄積された状態となるので、この状態を基準として垂直転送部22、水平転送部23を駆動し、信号電荷のみを映像信号メモリ55に格納するよう信号処理回路54で制御する。その結果、映像信号メモリ55には撮像によって得られた信号電荷が連続して格納され、映像信号メモリ55の使用効率を向上させることができる。
以上のように、撮像装置50は、第1実施形態における駆動装置10を備えたことにより、光強度が比較的強い被写体を撮像する場合でも撮像画像の画質の劣化を低減することができる。
なお、第3実施形態では、撮像装置50が第1実施形態における駆動装置10を備えた構成を例に挙げて説明したが、第2実施形態における駆動装置40を備える構成としてもよい。
10、40 駆動装置
11、41 タイミングパルス生成部
12、42 蓄積制御部(信号電荷蓄積制御手段)
13 露光クロック出力部(露光信号出力手段)
14、44 蓄積クロック出力部(蓄積信号出力手段)
15 垂直転送クロック出力部
16 水平転送クロック出力部
20 画素周辺記録型撮像素子
21 PD(受光素子)
22 垂直転送部
23 水平転送部
24 出力回路
30(31〜39) 蓄積CCD(信号電荷蓄積部)
43 転送方向制御部
50 撮像装置
51 レンズ
52 A/D変換部
53 信号処理部
54 信号処理回路
55 映像信号メモリ
56 映像出力回路

Claims (2)

  1. 入射光を光電変換して信号電荷を生成する受光素子と、前記受光素子に複数段に接続され前記受光素子が生成した信号電荷を順次蓄積して出力側に転送する複数の信号電荷蓄積部と、を備えた撮像素子の駆動装置であって、
    前記受光素子を露光させる露光信号を前記受光素子に出力する露光信号出力手段と、
    前記受光素子が生成した信号電荷を前記複数の信号電荷蓄積部に順次蓄積させて前記出力側に順次転送させる蓄積信号を出力する蓄積信号出力手段と、
    一の露光により前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子から前記出力側に2段以上離れた信号電荷蓄積部に蓄積された後、次の露光を前記受光素子にさせる露光信号を前記露光信号出力手段に出力させる信号電荷蓄積制御手段と、を備え
    前記信号電荷蓄積制御手段は、前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子から前記出力側に転送されることを順方向転送とし、前記順方向転送の逆方向に転送されることを逆方向転送とし、nを2以上の整数とするとき、一の露光により前記受光素子が生成した信号電荷が前記受光素子からn段以上離れた信号電荷蓄積部に順方向転送された後、(n−1)段以下の逆方向転送を行って、次の露光を前記受光素子にさせる露光信号を前記露光信号出力手段に出力させるものであることを特徴とする駆動装置。
  2. 入射光を光電変換して信号電荷を生成する受光素子と、前記受光素子に複数段に接続され前記受光素子が生成した信号電荷を順次蓄積して出力側に転送する複数の信号電荷蓄積部と、を有する撮像素子と、請求項1に記載の駆動装置と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
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