JP5435718B2 - 電磁継続器、電磁継続器の組み立て方法 - Google Patents

電磁継続器、電磁継続器の組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、電磁継続器に関し、特に回路基板上に搭載して用いられる小型の電磁継続器、電磁継続器の組み立て方法に関する。
従来のこの種の電磁継続器として、励磁コイルを備えた平板状継鉄と、一端側がベースハウジングに回動自在に支持されて、励磁コイルが励磁されたときに磁力により吸引されることで、一端側を回動軸として回動して他端側が平板状継鉄に接触するアーマチュアと、アーマチュアの回動により、アーマチュアに設けられた作動片によって押圧されて互いに接触する可動接触片及び固定接触片と、を具備するものがある
このような電磁継続器は、シーケンサ等の制御側と、シーケンサ等によって動作するアクチュエータ等の各種動作機器との間に設けられ、動作機器のON/OFFを制御するとともに、雷等により瞬間的に過大な電圧が印加されたときに、この電圧を遮断し、制御側が損傷するのを防ぐ機能を有している。
電磁継続器において、励磁コイルおよびアーマチュアからなる一次側回路と、可動接触片および固定接触片からなる二次側回路は非接触であるが、その間隔(絶縁距離)が小さすぎると、過大な電圧が印加された場合にこれらが短絡(トラッキング)してしまうことがある。
そこで、一次側回路と二次側回路の絶縁距離を確保するため、可動接触片および固定接触片と、アーマチュアとの間を遮断する絶縁壁(絶縁物)を設け、絶縁壁に形成された孔を介して可動接触片を押圧することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−115248号公報
上述したような構成においては、内部の空間を大きくすればするほど、一次側回路と二次側回路の短絡は生じにくい。しかし内部の空間を大きくすると、電磁継続器の大型化、材料コストの増加等を招く。そこで、限られたスペースの中で、所要の空間及び沿面の絶縁距離を確保するように設計を行うのが通常である(以下、空間の絶縁距離を「空間距離」と称する。)。
ここで絶縁壁を形成する材料によって、要求される沿面の絶縁距離(以下、「沿面距離」と称する。)が異なる。このような沿面距離の違いにつながる材料の評価指数として、比較トラッキング指数 (comparative tracking index; CTI)が用いられている。CTIが高いほど、沿面距離が小さくても高い耐トラッキング性能を得ることができる。したがって、CTIの高い材料を選択して絶縁壁を形成すれば、電磁継続器の小型化を図りつつ、高い耐トラッキング性能を得ることができる。
しかし、熱可塑性樹脂においてのCTIが一般的には600以上、時には400より高く、かつ継電器の小型化に必要とされるUL規格における難燃性が0.38mm以下の厚みでV-0を取得している材料は、ベースとなる樹脂に強度を上げることが出来る添加物が入れる事ができず、材料自体は弱くなる傾向があり、電磁継続器の製造工程において、作業者が強くつかんだだけで壊れることもあり、慎重な取り扱いが要求されている。また、このような材料自体、高価となるため、材料コストの抑制という視点においては、さらなる改善が望まれる。
本発明は、上記したような技術的課題に基づいてなされたもので、長い空間距離、高い耐トラッキング性能につながる長い沿面距離、高い強度、を有しつつ、低コストで製作することのできる電磁継続器、電磁継続器の組み立て方法を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の電磁継続器は、ベースハウジングと、ベースハウジングに固定された平板状の継鉄と、継鉄に巻き回された励磁コイルと、継鉄に対向して配置されて、一端側が回動自在に軸支され、励磁コイルによる励磁・非励磁の切り替えにより他端側が継鉄に接近・離間可能とされたアーマチュアと、ベースハウジングに固定された固定接触片と、固定接触片と対向して設けられ、アーマチュアが一端側を中心として回動したときにアーマチュアに押圧されて固定接触片に対して断続される可動接触片と、ベースハウジングに装着され、ベースハウジングとの間に形成される内部空間に、継鉄、アーマチュア、固定接触片、および可動接触片を収容するケースと、励磁コイルとアーマチュア間に設けられた第一絶縁壁と、可動接触片および固定接触片とアーマチュアとの間に設けられた第二絶縁壁と、第一絶縁壁に連続して、ベースハウジングの前方側において折れ曲がり、励磁コイルに沿い、かつアーマチュアから離間するように電磁継続器の上方に延びる第三絶縁壁と、を備え、ベースハウジングに、第一絶縁壁に連続し、かつアーマチュアに対して継鉄が配置された側の面を覆う外周壁と、この外周壁に連続して、互いに対向するアーマチュアと継鉄の両側の側方に沿って延びる一対の端壁と、が形成されていることを特徴とする。
これら第一絶縁壁、第二絶縁壁、第三絶縁壁のうちの少なくとも一つをベースハウジングに形成することができる。また、第三絶縁壁は、上方に行くに従いその幅が漸次小さくなる台形状とすることができる。
本発明の電磁継続器では、第一絶縁壁、第二絶縁壁、第三絶縁壁、外周壁、および端壁により、励磁コイルと可動接触片との間の絶縁距離を、例えば5.5mm以上と、大きく確保することができる。また、このような構成とすることで、ベースハウジングは、第一絶縁壁、第二絶縁壁、第三絶縁壁、外周壁、および端壁を備えるとともに、比較トラッキング指数が400未満の低い材料で形成されつつも、長い沿面距離を伴って、高い耐トラッキング性能に関連する高い使用電圧範囲で安全に電磁継電器を使用する性能を有するものとすることができる。
外周壁と第一絶縁壁と第三絶縁壁とにより、励磁コイルの三方を囲むことができる。これにより、組み立て時においては、外周壁および第三絶縁壁を指で摘んで取り扱うことができるため、励磁コイルに指が必要以上に触れるのを防ぐことができる。
また、ベースハウジングに、励磁コイルを有した継鉄、アーマチュア、固定接触片、可動接触片をセットする工程を経た後、第三絶縁壁と外周壁と端壁の外側に、ケースを被せてベースハウジングにセットするときには、第三絶縁壁と外周壁と端壁が励磁コイルの外側に位置しているので、ケースが励磁コイルに干渉するのを防ぎ、スムーズにケースの装着作業を行える。
このような電磁継続器において、継鉄、アーマチュア、固定接触片、可動接触片の具体的な配置については何ら限定するものではないが、継鉄は、一対の脚部を有し、固定接触片および可動接触片は、継鉄の一対の脚部の間に配置されて、可動接触片が第二絶縁壁を介してアーマチュアと対向するとともに、第二絶縁壁に貫通孔が形成され、アーマチュアに設けられた突起が貫通孔を通して可動接触片を押圧することで、可動接触片を固定接触片に対して断続させる構成とすることができる。
本発明によれば、励磁コイルおよびアーマチュアからなる一次側回路と、可動接触片および固定接触片からなる二次側回路との空間距離及び沿面距離を長く確保することができる。これにより、比較トラッキング指数CTIの低い材料を絶縁部分に用いた場合であっても、十分な沿面距離を確保することができる。これにより、安価でしかも高い強度を有した材料を用いつつ、高い耐トラッキング性能を有したコンパクトな電磁継続器を実現することが可能となる。
本発明に係る電磁継続器において操作電磁石及びベースハウジングの組立体とケースとを分解した状態を正面側斜め上方から見た斜視図である。 電磁継続器の各構成部品を正面側斜め上方から見た分解斜視図である。 アーマチュアの軸支部分を示す平面図である。 電磁継続器の各構成部品を背面側斜め上方から見た斜視図である。 電磁継続器の下部における平断面図になる。 電磁継続器の側断面図である。 電磁継続器において操作電磁石を背面側斜め下方から見た斜視図である。 (a)は継鉄に設けられた抜け止め用の係止突起を示す斜視拡大図、(b)は、継鉄の係止突起が、ベースハウジングに設けられた抜け止め孔に係止された状態を示す斜視拡大図である。 操作電磁石を正面側斜め上方から見た分解斜視図である。 ベースハウジングに継鉄を組み付けた状態における斜視図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1、図2に示すように、電磁継続器100は、絶縁性のベースハウジング10と、ベースハウジング10に組み付けられる操作電磁石30と、可動接触片21および固定接触片22と、ケース70とから構成されている。
このうち、操作電磁石30は、継鉄40と、巻枠50と、アーマチュア60とを備えている。
図2に示したように、操作電磁石30の継鉄40は、平板状で、水平方向に延びる胴部41と、この胴部41の両端から下方に延びる1対の脚部42,43を有する門型(略C字状)に形成されている。
継鉄40の胴部41において、一方の脚部42側の端部には、突起45が設けられている。図3に示すように、この突起45は、例えば、胴部41側の一定長部分の外周面が、胴部41からの突起45の突出方向に平行となるよう、その径が一定のストレート形状部45aとされている。また、突起45の先端部は、先端に行くに従いその径が縮小するテーパ形状部45bとされている。
図1、図2に示すように、巻枠50は、絶縁性樹脂を成形することによって形成され、継鉄40の胴部41を覆うように設けられている。巻枠50の周囲には、励磁コイル56が巻回され、励磁コイル56の両端は、継鉄40の一方の脚部42に沿って配置された一対のコイル端子57のそれぞれに接続されている。
アーマチュア60は、鉄製で、継鉄40の胴部41と平行に延びる胴部61と、胴部61の一端側に設けられた回動軸部62と、胴部61の他端側に設けられた吸引部63と、からなる略U字状とされている。胴部61には、胴部61の周囲を覆う絶縁性の作動片64が形成されている。作動片64には、一方の側に突起部65が突出形成されている。
回動軸部62の上下の端部には、アーマチュア60を回動自在に軸支するため、上方、下方に向けて突出する軸部62a、62bが形成されている。
次に、ベースハウジング10は、図2、図4に示すように、長手方向に延びるベース板部11と、このベース板部11の一方の側(これを後縁と称する)から立ち上がる後壁(外周壁)12と、ベース板部11の両端から立ち上がる端壁13A、13Bとを備え、絶縁性樹脂を成形することによって形成されている。
ベースハウジング10の後壁12は、下側略半分が凹んで、接触片収容空間14が形成されている。接触片収容空間14は、後壁12から前方に延びる前方延出壁(第一絶縁壁)14aと、前方延出壁14aの前端縁、ベース板部11、及び端壁13Aを連結する前壁(第二絶縁壁)14bと、前方延出壁14aの端壁13B側の端縁、前壁14bの端縁、ベース板部11、及び後壁12を連結する側壁14cとによって区画されている。
前方延出壁14aは、前壁14bよりも前方に突出し、励磁コイル56とアーマチュア60の胴部61間を延びる絶縁壁14gを有する。
絶縁壁14gに連続して、ベースハウジング10の前方側において折れ曲がり、励磁コイル56に沿って後壁12と平行に、かつアーマチュア60から離間する側に立ち上がる立ち上がり壁(第三絶縁壁)14hが一体に形成されている。立ち上がり壁14hは、上方に行くに従いその幅が漸次小さくなる台形状とされている。
接触片収容空間14には、可動接触片21及び固定接触片22が収容されている。
図2、図5、図6に示すように、可動接触片21は、リン青銅等の銅合金板を打ち抜き及び曲げ加工することによって形成され、一端部21a側がベースハウジング10に固定されるとともに、一端部21aからベース板部11側に向けて、回路基板(図示せず)に接続される基板接続部21bが突出形成されている。また、可動接触片21は、一端部21aから他端側に向けて、接触片収容空間14の前壁14bに近接して沿うように延びる弾性ばね片21cが形成されている。弾性ばね片21cの一面側には、可動接点21dが設けられている。
固定接触片22は、リン青銅等の銅合金板を打ち抜き及び曲げ加工することによって形成され、ベースハウジング10に圧入固定されるとともに、回路基板(図示無し)に接続される基板接続部22aが下方に向けて突出形成されている。さらに、固定接触片22は、可動接点21dに対向する位置に、固定接点22bが設けられている。固定接点22bは、励磁コイル56の非励磁状態においては、可動接触片21の弾性ばね片21cと所定間隔を隔てて位置し、固定接点22bと可動接点21dは、互いに離反する位置に位置している。
接触片収容空間14の前壁14bの略中央部には、作動片64の突起部65が移動可能な矩形孔15が形成されている。また、図7に示すように、ベース板部11には、コイル端子57が挿通される1対の貫通孔17が形成されている。
図4、図5に示すように、端壁13Aは、後壁12に連続して形成され、継鉄40、巻枠50、コイル端子57、アーマチュア60の側方を覆うよう、ベース板部11の後端縁から前端縁全体にわたって形成されている。
一方、端壁13Bも、後壁12に連続して形成され、継鉄40、アーマチュア60の側方を覆うよう形成されている。
図2に示したように、端壁13Aには、継鉄40の抜け止め孔48が形成されている。図8(a)に示すように、巻枠50の端部には、巻枠50および継鉄40をベースハウジング10に対して所定の位置に装着した状態で、抜け止め孔48に対応する位置に、係止突起59が形成されている。係止突起59は、下側が傾斜面59aとされ、上型は脚部41の側面に直交する直交面59bとされている。
これにより、図8(b)に示すように、巻枠50および継鉄40を、ベースハウジング10のベース板部11に対してほぼ直交する方向に接近させていき、係止突起59の直交面59bを抜け止め孔48に係止させると、巻枠50および継鉄40がベースハウジング10に対して係止され、不用意に抜けてしまうのを防ぐことができる。
さらに、図9、図10に示すように、ベース板部11において、端壁13A側の近傍には、端壁13Aからベース板部11の前縁に沿って延び、その先端部からベース板部11の後方に向かって延びるL字形の隆起部18aが突出形成されている。図1、図9、図10に示すように、このL字形の隆起部18aによって囲まれる部分が、アーマチュア60の一端側にある軸部62bを受容する凹部18bを画定する。
また、ベースハウジング10の端壁13Aの上端には、端壁13Aからベース板部11の前縁に平行に延びるビーム部16が設けられている。ビーム部16は、継鉄40に形成された突起45と対向する位置に設けられている。これにより、図1、図3、図9、図10に示すように、端壁13Aとビーム部16と突起45とに囲まれる空間16aが形成され、この空間16aが、アーマチュア60の一端側にある軸部62aを受容する。
アーマチュア60は、一端側の軸部62a、62bが、凹部18b、空間16aに受容されて支持されることで、軸部62a、62bを中心に回動可能になる。
ここで、ビーム部60は、突起45に突き当たる構成であるため、図3中に二点鎖線で示すように、ビーム部16が、成形時の誤差等により、継鉄40側に倒れている場合、これを正規の位置に矯正することができる。
また、アーマチュア60の軸部62aは、継鉄40の表面に沿った方向(図3中矢印X方向)の変位が、端壁13Aと突起45とにより規制される。また、軸部62aは、継鉄40の表面に直交する方向(図3中矢印Y方向)の変位が、継鉄40とビーム部16とにより規制される。すなわち、軸部62aは、継鉄40と、ベースハウジング10の2つの部材のみによってその位置精度が規制される。したがって、3以上の部材によってその位置精度が規制される場合に比較し、軸部62aの位置を高精度に保持しやすい。
このうち、継鉄40は金属製であることから、変形等も少なく、高精度な位置規制が可能である。一方、ベースハウジング10は樹脂製であるが、端壁13Aの内側の表面突き当てるように、継鉄40をベースハウジング10に圧入する構成とすることで、端壁13Aやビーム部16の位置を補正することができる。したがって、ベースハウジング10側においても、アーマチュア60の位置を高精度に規制できる。
ここで、アーマチュア60の回動範囲(角度)は、継鉄40と、端壁13Aとにより規制される。アーマチュア60を継鉄40に吸引するときのアーマチュア60の回動範囲は、継鉄40によって規制される。継鉄40は、金属製であるため、樹脂製部品に比較すれば部品精度も高く、変形も生じにくいため、アーマチュア60の吸引側の回動角度を高精度に規制できる。
一方、アーマチュア60が継鉄40から離間するときのアーマチュア60の回動範囲は、図5に示したように、端壁13Bに連続してアーマチュア60側に突出した突出壁19にアーマチュア60の吸引部63側の端部が突き当たることによって規制される。
ケース70は、ベースハウジング10及びベースハウジング10上に組みつけられた操作電磁石30を覆う収容空間(図示せず)が内部に形成された略矩形状部材である。ケース70は、絶縁性樹脂を成形することによって形成される。
このような電磁継続器100においては、励磁コイル56が非励磁の状態では、アーマチュア60は、復帰ばねを兼ねる可動接触片21の弾性ばね片21cから作動片64を介してばね力を受け、アーマチュア60の吸引部63が継鉄40の他方の脚部43から離反している。
励磁コイル56を励磁すると、アーマチュア60は磁力により引き寄せられて軸部62a、62bを中心に回転し、吸引部63が継鉄40の脚部43に接触する。すると、作動片64の背面にある突起部65が可動接触片21の弾性ばね片21cを押圧して弾性ばね片21cが弾性変形し、可動接点21dが固定接点22bに接触するようになっている。
上述した構成においては、絶縁壁14gに連続して、上方に立ち上がる立ち上がり壁14hが一体に形成されている。これにより、可動接触片21と励磁コイル56との沿面距離は、図6中、符号Aで示すように、接触片収容空間14の前壁14bの略中央部に形成された矩形孔15から立ち上がり壁14hの後面側および前面側を通って回り込む経路となり、立ち上がり壁14hがない場合に比較して、その沿面距離を大幅に延長することができる。
また、固定接触片22と励磁コイル56との沿面距離は、図6、図7に示したように、後壁12に連続して形成され、継鉄40、巻枠50に接続されたコイル端子57、アーマチュア60の側方を覆うよう形成された端壁13Aを設けることで、端壁13Aの表面に沿った経路Bとなり、端壁13Aが無い場合に比較して延長されている。ここで、端壁13Aには、抜け止め孔48が形成されているため、固定接触片22と励磁コイル56とを結ぶ経路Bは、抜け止め孔48を通るものとなるが、それでも後壁12を固定接触片22から斜め上方に向かうため、沿面距離を稼ぐことができる。
このほか、可動接触片21とアーマチュア60との間においては、接触片収容空間14の前壁14bの略中央部に形成された矩形孔15を通った経路C、または、端壁13Bを回り込んだ経路Dが沿面距離となる。
ここで、上記の経路A〜Dは、いずれも、絶縁距離における最短の経路(空間距離)を示している。したがって、沿面距離は空間距離を確実に上回る。
このようにして、立ち上がり壁14hや端壁13Aにより、励磁コイル56およびアーマチュア60からなる一次側回路と、可動接触片21および固定接触片22からなる二次側回路との空間距離および沿面距離を、例えば5.5mm以上と、長く確保することができる。これにより、比較トラッキング指数CTIの低い、例えばポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate, PBT)樹脂をベースハウジング10の材料として用いた場合であっても、十分な沿面距離を確保することができる。これにより、安価でしかも高い強度を有した材料を用いつつ、高い耐トラッキング性能を有した電磁継続器100を実現することが可能となる。
ここで、上記したような構成によりベースハウジング10を形成する材料としては、CTIが400未満のものを用いることができる。このような材料の具体例としては、PBT(ポリブチレンテレフタレート)にGF(ガラス繊維)30%を配合し、UL規格における難燃性が0.38mm以下の厚みでV-0を取得している材料等がある。ただし、CTIが400以上の材料を用いることを妨げるものではない。
また、立ち上がり壁14hを設けることで、励磁コイル56は、ベースハウジング10の後壁12と立ち上がり壁14hとの間に位置することになり、組み立て工程等において、励磁コイル56を手で直接触れるのを防ぐことができ、品質を向上させることができる。
この立ち上がり壁14hは、上方に行くに従いその幅が漸次小さくなる台形状とされている。これにより、ベースハウジング10に、励磁コイル56を有した継鉄40、アーマチュア60、可動接触片21、固定接触片22、をセットした後、ベースハウジング10に対し、立ち上がり壁14hと後壁12の外側にケース70を装着する際に、励磁コイル56等との干渉を防ぎつつ、立ち上がり壁14hがケース70のガイドとしても機能して、ケース70を容易かつ確実に装着することが可能となる。
また、上記構成においては、端壁13Aに抜け止め孔48が形成され、継鉄40の脚部43には係止突起59が形成されているので、係止突起59を抜け止め孔48に係止させることで、継鉄40がベースハウジング10に対して係止され、不用意に抜けてしまうのを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行うことができる。
例えば、アーマチュア60を回動自在に保持するための構造は、いかなるものであっても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…ベースハウジング、12…後壁(外周壁)、13A、13B…端壁、14a…前方延出壁(第一絶縁壁)、14b…前壁(第二絶縁壁)、14h…立ち上がり壁(第三絶縁壁)、16…ビーム部、16a…空間、21…可動接触片、22…固定接触片、30…操作電磁石、40…継鉄、45…突起、45a…ストレート形状部、45b…テーパ形状部、50…巻枠、56…励磁コイル、60…アーマチュア、62…回動軸部、62a…軸部、63…吸引部、65…突起部、70…ケース、100…電磁継続器

Claims (8)

  1. ベースハウジングと、
    前記ベースハウジングに固定された平板状の継鉄と、
    前記継鉄に巻き回された励磁コイルと、
    前記継鉄に対向して配置されて、一端側が回動自在に軸支され、前記励磁コイルによる励磁・非励磁の切り替えにより他端側が前記継鉄に接近・離間可能とされたアーマチュアと、
    前記ベースハウジングに固定された固定接触片と、
    前記固定接触片と対向して設けられ、前記アーマチュアが前記一端側を中心として回動したときに前記アーマチュアに押圧されて前記固定接触片に対して断続される可動接触片と、
    前記ベースハウジングに装着され、前記ベースハウジングとの間に形成される内部空間に、前記継鉄、前記アーマチュア、前記固定接触片、および前記可動接触片を収容するケースと、
    前記励磁コイルと前記アーマチュア間に設けられた第一絶縁壁と、
    前記可動接触片および前記固定接触片と前記アーマチュアとの間に設けられた前記第二絶縁壁と、
    前記第一絶縁壁に連続して、前記ベースハウジングの前方側において折れ曲がり、前記励磁コイルに沿い、かつ前記アーマチュアから離間するように電磁継続器の上方に延びる第三絶縁壁と、
    を備え
    前記ベースハウジングに、前記第一絶縁壁に連続し、かつ前記アーマチュアに対して前記継鉄が配置された側の面を覆う外周壁と、前記外周壁に連続して、互いに対向する前記アーマチュアと前記継鉄の両側の側方に沿って延びる一対の端壁と、が形成されていることを特徴とする電磁継続器。
  2. 前記第一絶縁壁、前記第二絶縁壁、前記第三絶縁壁のうちの少なくとも一つが前記ベースハウジングに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁継続器。
  3. 前記第三絶縁壁は、上方に行くに従いその幅が漸次小さくなる台形状とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁継続器。
  4. 前記第一絶縁壁、前記第二絶縁壁、前記第三絶縁壁、前記外周壁、および前記端壁により、前記励磁コイルと前記可動接触片との間における空間の絶縁距離が5.5mm以上確保されていることを特徴とする請求項3に記載の電磁継続器。
  5. 前記ベースハウジングは、前記第一絶縁壁、前記第二絶縁壁、前記第三絶縁壁、前記外周壁、および前記端壁を備えるとともに、比較トラッキング指数が400未満の材料で形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電磁継続器。
  6. 前記外周壁と前記第一絶縁壁と前記第三絶縁壁とにより、前記励磁コイルの三方が囲まれていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電磁継続器。
  7. 前記継鉄は、一対の脚部を有し、
    前記固定接触片および前記可動接触片は、前記継鉄の一対の前記脚部の間に配置されて、前記可動接触片が前記第二絶縁壁を介して前記アーマチュアと対向するとともに、前記第二絶縁壁に貫通孔が形成され、前記アーマチュアに設けられた突起が前記貫通孔を通して前記可動接触片を押圧することで、前記可動接触片を前記固定接触片に対して断続させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電磁継続器。
  8. ベースハウジングと、
    前記ベースハウジングに固定された平板状の継鉄と、
    前記継鉄に巻き回された励磁コイルと、
    前記継鉄に対向して配置されて、一端側が回動自在に軸支され、前記励磁コイルによる励磁・非励磁の切り替えにより他端側が前記継鉄に接近・離間可能とされたアーマチュアと、
    前記ベースハウジングに固定された固定接触片と、
    前記固定接触片と対向して設けられ、前記アーマチュアが前記一端側を中心として回動したときに前記アーマチュアに押圧されて前記固定接触片に対して断続される可動接触片と、
    前記ベースハウジングに装着され、前記ベースハウジングとの間に形成される内部空間に、前記継鉄、前記アーマチュア、前記固定接触片、および前記可動接触片を収容するケースと、を備えるとともに、
    前記ベースハウジングに、
    前記励磁コイルと前記アーマチュア間に設けられた第一絶縁壁と、
    前記可動接触片および前記固定接触片と前記アーマチュアとの間に設けられた前記第二絶縁壁と、
    前記第一絶縁壁に連続して、前記ベースハウジングの前方側において折れ曲がり、前記励磁コイルに沿い、かつ前記アーマチュアから離間するように電磁継続器の上方に延びる第三絶縁壁と、
    前記第一絶縁壁に連続し、かつ前記アーマチュアに対して前記継鉄が配置された側の側面を覆う外周壁と
    前記外周壁に連続して、互いに対向する前記アーマチュアと前記継鉄の両側の側方に沿って延びる一対の端壁と、が形成された前記電磁継続器の組み立て方法であって、
    前記ベースハウジングに、前記励磁コイルを有した前記継鉄、前記アーマチュア、前記固定接触片、前記可動接触片をセットする工程と、
    前記ベースハウジングに、前記第三絶縁壁と前記外周壁と前記端壁の外側に、前記ケースを被せることを特徴とする電磁継続器の組み立て方法。
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