JP5433298B2 - 成形機 - Google Patents
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Description
そして、この液圧装置に用いられる液体はタンクに貯蔵され、ポンプによって成形機の各部に供給されている。
特許文献1では、このタンクが成形機のベッド(フレーム)部分に配置されている発明が記載されている。
なお、以下に説明する各種の実施形態において、同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
さらに、ダイカストマシン1は、中子107を主型101に出し入れする中子引抜装置5と、主型101に形成されたキャビティCaに成形材料としての溶湯(溶融状態の金属材料)を射出、充填する射出装置7を有している。
加えて、ダイカストマシン1は、キャビティCaに充填された溶湯が凝固して形成された成形品を固定金型103又は移動金型105(図1では移動金型105)から押し出す押出装置9を有している。
つまり、型締装置3は、固定金型103を保持する固定ダイプレート11と、移動金型105を保持する移動ダイプレート12と、移動ダイプレート12の、固定ダイプレート11とは反対側に配置されるリンクハウジング13と、を有している。
さらに、型締装置3は、固定ダイプレート11及びリンクハウジング13に掛架される複数本のタイバー14と、リンクハウジング13に設けられた型締シリンダ装置15と、型締シリンダ装置15の駆動力を移動ダイプレート12に伝達するトグル機構17とを有している。
そして、この型締シリンダ装置15の駆動力がトグル機構17を介して移動ダイプレート12に伝達されることにより、移動ダイプレート12が型開閉方向(図1の紙面左右方向)に移動して、型開閉及び型締めが行われる。
中子シリンダ装置19は、例えば、図示していないが、中子シリンダチューブ19tが移動金型105に固定され、中子ピストンロッド19rが中子107に固定されている(図3参照)。
なお、中子引抜装置5は、傾斜ピン等を有して構成されていてもよい。
不図示のラドル等によりスリーブ21内に溶湯が供給され、射出プランジャ23がスリーブ21内をキャビティ側へ前進することにより、溶湯がキャビティCaに射出、充填される。
なお、カップリング31及び射出ピストンロッド25rについては図3において説明する。
また、射出装置7には、アキュムレータ53及び図3において図示する射出側方向制御弁47Cが配置されている。
また、図示していないが、押出シリンダ装置29は、押出シリンダチューブ29tが移動金型105に固定されており、押出ピストンロッド29rが押出ピン27に固定されている。
なお、押出装置9は、押出シリンダチューブ29tが押出ピン27に、押出ピストンロッド29rが移動金型105に固定されていてもよい。
一方、射出シリンダ装置25はベッド110上には設けられていない。
さらに、ポンプユニット部154、バルブユニット部158、端子箱156及び制御盤152もベッド110上には配置されず、独立して別体に構成される。
なお、本実施形態では射出シリンダ装置25はベッド110上ではなく別体としたが、射出シリンダ装置25はベッド110上に設けていてもよい。
さらに、制御盤152には、各ダイカストマシン1の機器に電力を配電する配電盤179等も配置されている。
そして、このポンプユニット部154に電力を供給するための電気ケーブル164が制御盤152から配線されている。この電気ケーブル164からの電力を受電するための端子箱156が配置されている。
また、ポンプユニット部154の近傍には、射出シリンダ装置25以外の油圧機器へ供給するためのバルブユニット部158が配置されている。
バルブユニット部158の構成については、図6において詳説する。
このバルブユニット部158から、射出シリンダ装置25以外の油圧機器(型締シリンダ装置15、押出シリンダ装置29、中子シリンダ装置19等)に加圧された作動液を制御しつつ供給するためのベッド部側配管160が伸びている。
そして、ベッド110の長手方向(移動ダイプレート12が移動する方向)には、射出装置7が配置されている。
これらのベッド110上に配置されている型締装置3、中子引抜装置5、押出装置9、固定ダイプレート11、移動ダイプレート12、リンクハウジング13等、並びに、ベッド110上には配置されていない射出装置7は、ダイカストマシン1の基本となる構成要素であり、これらを「成形機本体部112」ということとする。
また、ベッド110の長手方向(移動ダイプレート12が移動する方向)で、射出装置7が配置されている方向には、バルブユニット部158、ポンプユニット部154、端子箱156、制御盤152が順に、配置されている。
つまり、バルブユニット部158、ポンプユニット部154、端子箱156、制御盤152は、固定ダイプレート11の移動ダイプレート12とは反対側位置に配置されている。
また、図2のように、バルブユニット部158、ポンプユニット部154、端子箱156及び制御盤152は、射出シリンダ装置25の近傍に配置されている。
つまり、ヘッド110上に配置されている各種の機器(型締シリンダ装置15、押出シリンダ装置29、中子シリンダ装置19、固定ダイプレート11、移動ダイプレート12等)よりも、射出シリンダ装置25に近い位置に配置されている。
図2のように、バルブユニット部158、ポンプユニット部154、端子箱156、制御盤152は、射出シリンダ装置25の短手方向の側面方向の位置に配置されている。
射出シリンダ装置25の上方に、アキュムレータ53が配置されている。射出シリンダ装置25の側面のポンプユニット部154側には、射出バルブ機器159(代表例として、射出側方向制御弁47C)等が配置されている。
このように射出側方向制御弁47C等は、射出シリンダ側配管162を介してポンプユニット部154から供給されている加圧された作動液を制御する役割を有している。
ポンプユニット部154から供給される作動液は、バルブユニット部158によって配管・制御されて、ベッド部側配管160によって型締シリンダ装置15、押出シリンダ装置29、中子シリンダ装置19等へ供給される。
そして、ポンプユニット部154を別に作製することができるということは、作製を分業することができるという効果がある。
さらに、ダイカストマシン1をユーザのところに輸送する際にも、ユニットとして別々に搬送することができるという効果がある。
また、ユーザの所で組み立てるに際しても、ユニット化されていることから、単に、電気系統及び作動液系統を接続するだけで組み立てることができるという効果がある。
加えて、ユニット化していることから、同一のポンプユニットを様々な種類のダイカストマシン1に共通化することも可能となる。そしてそのことは、在庫調整の容易化、制作コストの低減等の効果を有する。
これによって、ベッド110は単に、固定ダイプレート11及び移動ダイプレート12等を固定する機能だけを有すれば足りるので、ベッド110を薄型化(低くなる)することが可能となる。
そして、ベッド110を薄型化することが可能ということは、成形状況を確認する際及び操作盤150を操作する際に、ユーザはベッド110の高さ分だけ階段等を登る必要がなくなる。このことは、ユーザの管理及び操作の容易化をもたらす。
さらに、ベッドが薄くなるということは、ダイカストマシン1の全高が低くなるということを意味する。そして、ダイカストマシン1の全高が低くなるということは、輸送を容易化させる。
加えて、ダイカストマシン1の全高が低くなるということは、ダイカストマシン1を設置する工場の天井の高さが低くてもよいということを意味する。そして、そのことは工場建設のコストの低下、及び、既に建設されている工場であって従来のダイカストマシン1であればその天井の高さの制限によって設置不可能な工場であっても設置可能となるという効果がある。
本来であれば、射出装置7への作動液の供給もバルブユニット部158によって一括的に配管及び制御することが望ましい。
しかし、射出装置7は、圧力の脈動なく射出シリンダ装置25に作動液を供給しなければならず、さらに、その制御も精密に行わなければならないという制限がある。そして、一般に、制御装置51(射出側方向制御弁47C)からの管路が長いと、精密な制御は困難となり、圧力の脈動も生じやすい。
そこで、射出シリンダ装置25の近傍に、射出シリンダ装置25を制御するための射出側方向制御弁47Cも配置する。つまり、射出シリンダ装置25の射出側方向制御弁47Cは、バルブユニット部158ではなく射出装置7内、つまり射出シリンダ装置25の側面に配置している。
これによって、射出シリンダ装置25へ供給される作動液の圧力脈動を防止しつつ精密な制御をすることが可能になる。
なお、射出側方向制御弁47Cの位置は、射出シリンダ装置25の側面に限定する必要はなく、射出シリンダ装置25の近傍であればどのような位置であってもよい。場合によっては、射出シリンダ装置25とは別体に構成していてもよい。
具体的には、成形機本体部112の長手方向であって射出シリンダ装置25が配置されている側に、ポンプユニット部154が配置されている。射出シリンダ装置25の短手方向における側面に、ポンプユニット部154が配置されている。
これによって、大量の作動液を短時間に必要とする射出シリンダ装置25へ作動液を、脈動や流路損失無く確実に供給することができる。
さらに、ダイカストマシン1の長手方向に制御盤152が配置されていることから、複数のダイカストマシン1を並列に配置した場合に、制御盤152の点検を行うことが可能となる。
つまり、並列に配置されたダイカストマシン1の制御盤152を見回る場合には、ダイカストマシン1の短手方向距離だけ移動すれば、隣接するダイカストマシン1の制御盤152の所まで到達して、隣接するダイカストマシン1の制御盤152を確認できる。
また、この液圧回路は、型締シリンダ装置25、中子シリンダ装置19及び押出シリンダ装置29等に作動液を供給するための本体部側液圧回路180を有する。
さらに、この液圧回路は、この射出シリンダ装置側液圧回路182と本体部側液圧回路180に作動液を供給するポンプユニット部154から構成されている。
また、本体部側液圧回路180には、ポンプユニット部154からの加圧された作動液をベット110上に配置された各種の機器(型締シリンダ装置15、中子シリンダ装置19、押し出しシリンダ装置等)に供給するためのベッド部側配管160が配置されている。
そして、型締シリンダ装置15は、型締シリンダチューブ15tに摺動可能に収容された型締ピストン15p、中子シリンダチューブ19tに摺動可能に収容された中子ピストン19p、及び、押出シリンダチューブ29tに摺動可能に収容された押出ピストン29pを有している。
さらに、型締シリンダ装置25は、型締ピストン15pに固定された型締ピストンロッド15r、中子ピストン19pに固定された中子ピストンロッド19r、押出ピストン29pに固定された押出ピストンロッド29rを有している。
また、中子シリンダ装置19もピストンロッド側の中子ロッド側室19aとその反対側の中子ヘッド側室19bを有している。さらに、押出シリンダ装置29もピストンロッド側の押出ロッド側室29aとその反対側の押出ヘッド側室29bを有している。
作動液を貯蔵しているタンク39からポンプ33は作動液を吸引し、本体部側液圧回路180及び射出シリンダ装置側液圧回路182に作動液を圧送する。
ポンプ33は、歯車ポンプやベーンポンプ等のロータの回転により作動液を吐出するロータリポンプであってもよいし、アキシャル型のプランジャポンプやラジアル式のプランジャポンプ等のピストンの往復により作動液を吐出するプランジャポンプであってもよい。
また、ポンプ33は、ロータやピストンの1周期の運動における吐出量が、固定された定容量ポンプであってもよいし、可変とされた可変容量ポンプであってもよい。ポンプ33は、1方向に作動液を吐出できればよいが、双方向(2方向)ポンプと構造が同一であってもよい。
また、ポンプ33はモータ35によって駆動されるモータ35の回転速度及び出力トルクはサーボドライバ45によって制御される。
また、モータ35の回転速度等の情報はモータ用センサ43によって検出され、この回転速度等の情報の信号はサーボドライバ45に発信されており、この信号を受けてサーボドライバ45はモータ35を制御している。
サーボドライバ45は、後述する制御装置51からの指令に基づいてモータの回転数及び吐出圧を制御している。
つまり、作動液はダイカストマシン1を循環し再利用される。
その際に、本体部側液圧回路180及び射出シリンダ装置側液圧回路182において所定の作用をなした作動液は高温になっているので、この高温の作動液を冷却するためにクーラ49が配置されている。
また、本体部側液圧回路180は、作動液が型締シリンダ装置15、押出シリンダ装置29及び中子シリンダ装置19からタンク39に戻るベッド側ドレン配管202を有する。
型締側方向制御弁47Aは型締ロッド側室15aと型締ロッド側室配管15apによって連結されている。また、型締側方向制御弁47Aは型締ヘッド側室15bと型締ヘッド側室配管15bpによって連結されている。
中子側方向制御弁47Bは、中子ロッド側室19aと中子ロッド側室配管19apによって連結されている。また、中子側方向制御弁47Bは中子ヘッド側室19bと中子ヘッド側室配管19bpによって連結されている。
さらに、押出側方向制御弁47Dは、押出ロッド側室29aと押出ロッド側室配管29apによって連結されている。また、押出側方向制御弁47Dは押出ヘッド側室29bと押出ヘッド側室配管29bpによって連結されている。
具体的には、ベッド側作動液供給配管200から供給される高圧の作動液を型締ヘッド側室15bに型締ヘッド側室配管15bpを介して供給し、加えて、型締ロッド側室15a内の作動液をベッド側ドレン配管202に型締ロッド側室配管15apを介して排出するように、型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御する。
このように、型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御すると、型締ピストンロッド15rは型締を行う方向(図3においては右方向)に移動する。
逆に、ベッド側作動液供給配管200から供給される高圧の作動液を型締ロッド側室15aに型締ロッド側室配管15apを介して供給し、加えて、型締ヘッド側室15b内の作動液をベッド側ドレン配管202に型締ヘッド側室配管15bpを介して排出するように、型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御する。このように、型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御すると、型締ピストンロッド15rは型締を解除する方向(図3においては左方向)に移動する。
さらに、型締ヘッド側室15b及び型締ヘッド側室配管15bpの作動液を閉塞させるように型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御する。このように、型締側方向制御弁47Aの制御弁を制御すると、型締ピストンロッド15rは作動液による動力供給無く、その位置が保持される。
以上の様に、型締シリンダ装置15は型締側方向制御弁47Aによって制御される。
中子シリンダ装置19及び押出シリンダ装置29も同様に中子側方向制御弁47B及び押出側方向制御弁47Dによって制御されが、その方法は型締側方向制御弁47Aと同様であるので省略する。
なお、型締側方向制御弁47A、中子側方向制御弁47B、押出側方向制御弁47D及び射出側方向制御弁47Cは、例えば、4ポートで3位置の切換弁により構成されている。
なお、射出ピストンロッド25r及び射出用ピストン25pは、一体的に形成されることにより固定されていてもよい。
増圧用ピストン25ppは、チューブ小径部25taを摺動可能なピストン小径部25ppaと、チューブ大径部25tbを摺動可能なピストン大径部25ppbとを有している。
チューブ大径部25tbの内部に形成されたシリンダ室は、増圧用ピストン25ppのピストン大径部25ppbにより、射出ヘッド側室25b側の前側室25cと、その反対側の後側室25dとに区画されている。
また、後側室25dに作動液が供給されると、後側室25dの作動液の圧力が、増圧用ピストン25ppにより、ピストン小径部25ppaの受圧面積に対するピストン大径部25ppbの受圧面積の比に応じて増圧されて射出ヘッド側室25bに伝達され、ひいては、射出プランジャ23によりキャビティCaの溶湯が増圧される。
なお、アキュムレータ53は、重りの荷重を作動液に付与する重力式のものであってもよいし、バネの復元力を作動液に付与するバネ式のものであってもよいし、気体と作動液とを可撓性の隔膜により隔離する隔膜式のものであってもよい。
第1流路55には、例えば、ポンプ33側からアキュムレータ53側への流れを許容する一方で、アキュムレータ53側からポンプ33側への流れを禁止する第1逆止弁57及び第2逆止弁59が設けられている。第2逆止弁59は、第1逆止弁57よりもアキュムレータ53側に設けられている。
具体的には、射出シリンダ装置側液圧回路182は、ポンプ33に接続された第2流路61と、射出シリンダ装置25の射出ロッド側室25aに接続された第3流路63と、射出シリンダ装置25の射出ヘッド側室25bに接続された第4流路65とを有している。
上述の射出側方向制御弁47Cは、第2流路61(ポンプ33)と、第3流路63(射出ロッド側室25a)及び第4流路65(射出ヘッド側室25b)との接続状態を切り換える。
なお、第5流路67は、第1流路55とは別個にアキュムレータ53に対して接続されていてもよい(第1流路55と一部が共通化されていなくてもよい。)。
従って、供給制御弁69へのパイロット圧の導入が停止されると、アキュムレータ53から射出ヘッド側室25bへ作動液が供給され、射出用ピストン25p及び射出ピストンロッド25rは紙面左側へ前進する。
具体的には、例えば、射出シリンダ装置側液圧回路182は、射出ロッド側室25aとタンク39とを接続する射出シリンダ側ドレン配管204と、射出シリンダ側ドレン配管204の流量を制御する射出側流量制御弁73とを有している。
射出側流量制御弁73は、例えば、電磁式の制御機構及び液圧式の制御機構が順次作動することにより流量の設定値を変更するように構成されている。
増圧側流量制御弁77は、例えば、電磁式の制御機構及び液圧式の制御機構が順次作動することにより流量の設定値を変更するように構成されている。
第8流路79は、例えば、第3流路63に対して射出側方向制御弁47Cよりも射出ロッド側室25a側において接続されるとともに、射出シリンダ側ドレン配管204に対して射出側流量制御弁73よりも射出ロッド側室25a側において接続されている。
また、射出側方向制御弁47Cが図3の紙面左側の位置に切り換えられ、ポンプ33から射出ロッド側室25aへ作動液が供給されて射出用ピストン25pが後退するときには、ポンプ33から前側室25cへも作動液が供給され、増圧用ピストン25ppも後退する。
第9流路81は、例えば、第4流路65に対して射出側方向制御弁47Cよりも射出ヘッド側室25b側において接続されている。
第3逆止弁82は、後側室25d側から射出側方向制御弁47C側への流れを許容する一方で、射出側方向制御弁47C側から後側室25d側への流れを禁止するように設けられている。
一方、射出側方向制御弁47Cが図2の紙面右側の位置に切り換えられ、ポンプ33から射出ヘッド側室25bに作動液が供給されて射出用ピストン25pが前進しているときは、第3逆止弁82により、ポンプ33から後側室25dへの流れが阻止され、増圧用ピストン25ppは前進しない。
制御盤152は、制御装置51、変圧器178及び配電盤179を有している。
変圧器178は外部電力系統からの電力をうけて、ダイカストマシン1が必要とする電圧に変換している。
そして、変圧後の電力は、配電盤179によってダイカストマシン1の各機器に配電される。
配電盤179によって、配電された電力は制御装置51にも供給され、この電力によって制御装置51は駆動される。
CPU83は、入力回路85を介して入力される各種の電気信号に基づいて制御信号を生成する。
そして、生成した制御信号を、出力回路86を介して各種の機器に出力する。
また、制御装置51に入力される電気信号は、例えば、作動液の圧力を検出する各圧力センサ88A(88B、88C)からの電気信号P1〜P3である。
さらに、制御装置51に入力される電気信号は、例えば、ユーザの操作を受け付ける操作盤150からのユーザの操作に応じた操作信号である。
他方、制御装置51から出力される電気信号は、例えば、モータ35のサーボドライバ45への命令信号、型締側方向制御弁47A等の各種の弁への制御信号、ユーザに各種の情報を提示する表示部190への命令信号、及び、その他機器への制御出力である。
なお、図4では、操作盤150の入力部192になされた各種操作は、すべて制御装置51に入力されているが、必ずしも、すべて制御装置51に入力される必要はない。つまり、直接ダイカストマシン1の各種機器を駆動する場合もある。
次に、型締シリンダ装置15により、移動ダイプレート12が固定ダイプレート11側へ駆動され、移動金型105を固定金型103に接触させる型閉じが行われ、更には、移動金型105及び固定金型103の接触圧を高める型締めが行われる。
その後、射出シリンダ装置25により射出プランジャ23が駆動され、溶湯がキャビティCaに射出、充填される。一定時間が経過する(溶湯が凝固して成形品が形成される)と、型締シリンダ装置15により、移動ダイプレート12が固定ダイプレート11とは反対側へ駆動され、型開きが行われる。
この際、成形品は、移動金型105とともに移動して、固定金型103から離型する。そして、押出シリンダ装置29により、押出ピン27が駆動され、成形品は、押出ピン27に押し出されて移動金型105から離型する。
操作部194には、ダイアル、ゲージ、緊急停止スイッチ、操作キー等が配置されている。
そして、バルブ配置部196に配置された各方向制御弁47の圧力を表示する圧力計195が配置されている。
また、バルブ配置部196の下部には、配管接続部199が配置されている。
配管接続部199は、型締シリンダ装置15と型締側方向制御弁47Aとを連結する型締配管接続部199a及び押出シリンダ装置29と押出側方向制御弁47Dとを連結する押出配管接続部199bを有している。
加えて、配管接続部199は、複数の中子シリンダ装置19と中子側方向制御弁47Bとを連結する中子配管接続部199cを有している。
この予備スペース198があることによって、中子シリンダ装置19を増設する場合などであっても、バルブユニット部158に新たに方向制御弁47を取り付けるだけで済ませることができる。
それによって、金型を変更しても、バルブユニット部158を取り換える必要なく、そのまま用いることができるという効果を有する。
さらに、一種類のバルブユニット部158を数種類のダイカストマシン1に用いることが可能となるのであるから、部品の共通化を行うことができる。これによって、コストの削減等が可能となる。
以上の実施形態では、単一のダイカストマシン1における、ポンプユニット部154、バルブユニット部158及び制御盤152についての発明であった。
しかし、本発明を上位概念でとらえると、ポンプ33及びタンク39をユニット化し、複数の方向制御弁47をユニット化し、その近傍に制御盤152を配置することである。
本発明をこのように上位概念でとらえた場合に、より好適な実施例を以下に記載する。
図7では、3台のダイカストマシン1を単一のポンプユニット部154及び第1の制御盤152Aで制御等している例である。
そして、さらに同様の方法によって、3台のダイカストマシン1を第2の制御盤152Bで制御している。
ここで、図7のダイカストマシン1を、第1のダイカストマシン1A、第2のダイカストマシン1B、第3のダイカストマシン1Cとして区別する。
そして、第1のダイカストマシン1Aの射出シリンダ装置25に作動液を供給する配管を第1の射出シリンダ側配管162Aとし、型締シリンダ装置等に作動液を供給する配管を第1のベッド部側配管160Aとする。
また、第1のベッド部側配管160Aを流れる作動液を制御するための第1のバルブユニット部158Aが配置されている。
第2のダイカストマシン1B及び第3のダイカストマシン1Cについても同様である。
ポンプユニット部154は、単一のモータ35及びポンプ33で3台のダイカストマシン1に作動液を供給していてもよいし、3台のダイカストマシン1ごとにそれぞれモータ35及びポンプ33を有していてもよい。
このように、タンク39、クーラ49及びフィルタ41を共通化したことによって、これらの部品を削減することができるという効果がある。
さらに、1つの制御盤152によって、複数のダイカストマシン1を監視することがきる。
そして、ユーザは監視作業を行う際に、図7の第1の制御盤152Aから第2の制御盤152Bまで移動するだけで、6台ものダイカストマシン1を監視することができるので有利である。
なお、制御盤152Aが監視・制御する制御対象は3台に限る必要はなく、可能であれば3台以上の監視・制御が可能である。
さらに、ポンプユニット部154についても、3台以上のダイカストマシン1に作動液を供給することも可能である。
また、固定型103と移動型105によって形成されたキャビティCaに成形材料を押し出す射出プランジャ23と、射出プランジャ23を駆動する射出シリンダ装置25と、を含む成形機本体部112とを有している。
さらに、作動液を貯蔵するタンク39と、作動液を送出可能なポンプ33と、ポンプ33を駆動するモータ35と、を含むポンプユニット部154と、を有している。
そして、ポンプユニット部154は、成形機本体部112とは別体に配置されている。
さらに、ポンプユニット部154は、前記固定ダイプレート11の前記射出シリンダ装置25側に配置されている。
このようにポンプユニット部154と、成形機本体部112とを別体・独立に構成することによって、ポンプユニット部154を1つのユニットとすることができる。
そして、ユニット化したことによって、ポンプユニット部154のみを別に作製することができる。
加えて、従来の様にベッド110部分にポンプユニット部154を構成する各機器を配置しなくてもよくなる。
このような構成としたことによって、射出シリンダ装置25の近傍に、それに作動液を供給するポンプユニット部154を配置することができるのであるから、射出シリンダ装置25へ供給される作動液の圧力脈動を防止しつつ精密な制御をすることが可能になる。
そして、ベッド部側配管160の長さは、射出シリンダ側配管162の長さよりも長く形成されている。
このような構成によって、大量の作動液を短時間に必要とする射出シリンダ装置25へ作動液を、脈動や流路損失無く確実に供給することができる。
また、型締側方向制御弁47Aは、ポンプユニット部154及び成形機本体部112とは別に構成されたバルブユニット部158に配置され、射出側方向制御弁47Cは、射出シリンダ装置25の側面位置に配置されている。
このような構成によって、射出シリンダ装置25へ供給される作動液の圧力脈動を防止しつつ精密な制御をすることが可能になる。
このような構成によって、バルブユニット部158もユニット化することができる。
さらに、バルブユニット部158は、成形機本体部112に配置されている型締シリンダ装置15等との間に配置されることとなるのであるから、管路を短く構成することができる。
また、押出シリンダ装置29と前記ポンプ33とを連結する配管に配置された押出側方向制御弁47Dと、中子シリンダ装置19とポンプ33とを連結する配管に配置された中子側方向制御弁47Bと、を有している。
押出側方向制御弁47Dと中子側方向制御弁47Bは、バルブユニット部158に配置されている。
このような構成によって、型締シリンダ装置15の型締側方向制御弁47A、中子シリンダ装置19の中子側方向制御弁47B及び押出シリンダ装置29の押出側方向制御弁47Dをユニット化することができる。
そして、ユニット化したことによって、製作の分業化による作製の容易化及びコストダウン、搬送及び組立の容易化が可能となる。
そして、制御盤152は、ポンプユニット部154の成形機本体部112とは反対側位置に配置されている。
このような構成によって、ユーザは、複数のダイカストマシン1を監視等しなければならない場合に、容易に見回ることが可能となる。
このような構成によって、ユーザは、複数のダイカストマシン1を監視等しなければならない場合に、容易に見回ることが可能となる。
また、ポンプユニット部154及び制御盤152をユニット化することができるのであるから、制作の分業化による作製の容易化及びコストダウン、搬送及び組立の容易化が可能となる。
また、型締側方向制御弁47Aは本発明における第1の制御弁の一例であり、中子側方向制御弁47Bは本発明における第4の制御弁の一例であり、射出側方向制御弁47Cは本発明における第2の制御弁の一例であり、押出側方向制御弁47Dは本発明における第3の制御弁の一例である。
さらに、ベッド部側配管160は本発明における第1の配管の一例であり、射出シリンダ側配管162は本発明における第2の配管の一例である。
ただし、実施形態のように、射出プランジャ23の前進工程の一部においてポンプ33により射出シリンダ装置25へ作動液を供給すると、ポンプ33の有効活用によりアキュムレータ53の小型化を図ることができる。
例えば、図3において、第1流路55の、第7流路75が分岐する位置よりもアキュムレータ53側に、流れを許容又は禁止可能な弁(例えば、パイロット圧が導入されると閉じられ、パイロット圧が導入されていないときは、ポンプ33からアキュムレータ53への流れを許容する一方で、アキュムレータ53からポンプ33への流れを禁止するパイロット式の逆止弁)を設け、増圧以外のときには、増圧側流量制御弁77を閉じるとともに、逆止弁にはパイロット圧を導入せず、増圧のときには、増圧側流量制御弁77を開くとともに、逆止弁にパイロット圧を導入して閉じ、ポンプ33を駆動するように、液圧回路及び制御装置51が構成されてもよい。
なお、この場合、ポンプ33の回転数及び/又はポンプ33の1周期当たりの吐出量の制御により、増圧時の圧力を制御できるから、増圧側流量制御弁77は、流量制御機能を有さない弁であってもよい。
15…型締シリンダ装置、15a…型締ロッド側室、15ap…型締ロッド側室配管、15b…型締ヘッド側室、15bp…型締ヘッド側室配管、15p…型締ピストン、15r…型締ピストンロッド、15t…型締シリンダチューブ、
17…トグル機構、
19…中子シリンダ装置、19a…中子ロッド側室、19ap…中子ロッド側室配管、19b…中子ヘッド中子側室、19bp…中子ヘッド側室配管、19p…中子ピストン、19r…中子ピストンロッド、19t…中子シリンダチューブ、
21…スリーブ、23…射出プランジャ、
25…射出シリンダ装置、25a…射出ロッド側室、25b…射出ヘッド側室、25c…前側室、25d…後側室、25p…射出用ピストン、25pp…増圧用ピストン、25ppa…ピストン小径部、25ppb…ピストン大径部、25r…射出ピストンロッド、25t…射出シリンダチューブ、25ta…チューブ小径部、25tb…チューブ大径部、27…押出ピン、
29…押出シリンダ装置、29a…押出ロッド側室、29ap…押出ロッド側室配管、29b…押出ヘッド側室、29bp…押出ヘッド側室配管、29p…押出ピストン、29r…押出ピストンロッド、29t…押出シリンダチューブ、
31…カップリング、33…ポンプ、35…モータ、39…タンク、41…フィルタ、43…モータ用センサ、45…サーボドライバ、
47…方向制御弁、47A…型締側方向制御弁(第1の制御弁)、47B…中子側方向制御弁(第4の制御弁)、47C…射出側方向制御弁(第2の制御弁)、47D…押出側方向制御弁(第3の制御弁)、49…クーラ、51…制御装置、53…アキュムレータ、
55…第1流路、57…第1逆止弁、59…第2逆止弁、61…第2流路、63…第3流路、65…第4流路、67…第5流路、69…供給制御弁、73…射出側流量制御弁、75…第7流路、77…増圧側流量制御弁、79…第8流路、81…第9流路、82…第3逆止弁、83…CPU、84…メモリ、85…入力回路、86…出力回路、87…位置センサ、88…圧力センサ、101…主型、103…固定金型、105…移動金型、107…中子、110…ベッド、112…成形機本体部、150…操作盤、152…制御盤、154…ポンプユニット部、156…端子箱、158…バルブユニット部、159…射出バルブ機器、160…ベッド部側配管(第1の配管)、162…射出シリンダ側配管(第2の配管)、164…電気ケーブル、178…変圧機、179…配電盤、180…本体部側液圧回路、182…射出シリンダ装置側液圧回路、190…表示部、192…入力部、194…操作部、195…圧力計、196…バルブ配置部、198…予備スペース、199…配管接続部、199a…型締配管接続部、199b…押出配管接続部、199c…中子配管接続部、200…ベッド側作動液供給配管、202…ベッド側ドレン配管、204…射出シリンダ側ドレン配管
Claims (8)
- 固定型を保持する固定ダイプレート、移動型を保持し前記固定ダイプレートに対して型開閉方向に移動可能な移動ダイプレート、前記固定型と前記移動型によって形成されたキャビティに成形材料を押し出す射出プランジャ、及び前記射出プランジャを駆動する射出シリンダ装置を含む成形機本体部と、
作動液を貯蔵するタンク、前記作動液を前記射出シリンダ装置へ送出可能なポンプ、及び前記ポンプを駆動するモータを含むポンプユニット部と、
を有し、
前記ポンプユニット部は、前記成形機本体部とは別体及び独立に配置され、且つ、前記固定ダイプレートの前記射出シリンダ装置側に配置されている
成形機。 - 前記射出シリンダ装置は横射出であり、
前記ポンプユニット部は、前記射出シリンダ装置の側面方向の位置に配置されている
請求項1に記載の成形機。 - 前記移動ダイプレートを駆動する型締シリンダ装置と、
前記型締シリンダ装置と前記ポンプユニット部とを連結する第1の配管と、
前記射出シリンダ装置と前記ポンプユニット部とを連結する第2の配管と、
を有し、
前記第1の配管の長さは、前記第2の配管の長さよりも長く形成されている
請求項1又は2に記載の成形機。 - 前記第1の配管は、前記型締シリンダ装置に供給する作動液を制御するための第1の制御弁を有し、
前記第2の配管は、前記射出シリンダ装置に供給する作動液を制御するための第2の制御弁を有し、
前記第1の制御弁は、前記ポンプユニット部及び前記成形機本体部とは別に構成されたバルブユニット部に配置され、
前記第2の制御弁は、前記射出シリンダ装置の側面位置に配置されている
請求項3に記載の成形機。 - 前記バルブユニット部は、前記ポンプユニット部と前記成形機本体部との間に、前記ポンプユニット部に隣接して配置されている
請求項4に記載の成形機。 - 前記成形機本体部に配置された押出シリンダ装置と、
前記成形機本体部に配設された中子シリンダ装置と、
前記押出シリンダ装置と前記ポンプとを連結する配管に配置された第3の制御弁と、
前記中子シリンダ装置と前記ポンプとを連結する配管に配置された第4の制御弁と、を有し、
前記第3の制御弁と前記第4の制御弁は、前記バルブユニット部に配置されている
請求項4又は5に記載の成形機。 - 変圧器、配電盤、第1の制御弁及び第2の制御弁を制御する制御装置を含む制御盤を有し、
前記制御盤は、前記ポンプユニット部の前記成形機本体部とは反対側位置に配置されている
請求項1〜6のいずれか1項に記載の成形機。 - 前記ポンプユニット部は、複数台の成形機に作動液を供給し、
前記制御盤は、複数台の成形機の制御装置を有している
請求項7に記載の成形機。
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