JP5433095B1 - ウエハの分割方法及び分割装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップリングにダイシングテープを挟む際のチップの割れを抑制可能なウエハの分割方法及び分割装置を提供する。
【解決手段】ウエハの分割方法は、割断用の改質層が形成されたウエハを分割し、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定する方法である。まず、ダイシングテープでウエハがマウントされたダイシングフレームを固定し、ダイシングテープのウエハが貼着されている面の逆側の面からインナーリングを保持する押出部材でウエハを押し出し、ダイシングテープを拡張させてウエハを割断する。そして、ダイシングテープをインナーリングに押圧して、インナーリングの内側領域に位置するダイシングテープの延びを抑制した状態でアウターリングとインナーリングとを嵌合させて固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウエハの分割方法及び分割装置に関する。
半導体ウエハ(以下、ウエハ)のダイシングでは、レーザーを照射してウエハの内部に割断用の改質層を形成し、ダイシングテープを押し広げてエキスパンドすることにより、ウエハを割断して個々のチップに分割する方法が注目されている。
ウエハを分割した後、アウターリング及びインナーリングから構成されるグリップリングにダイシングテープを挟んで固定し、チップが分離した状態を維持したまま、後の工程へと搬送される(例えば、特許文献1)。
特開2008−004804号公報
個々のチップに孔や溝等が形成されているウエハがあるが、このようなウエハを分割した後、ダイシングテープをグリップリングに挟んで固定する場合、以下の問題が生じる。インナーリングとアウターリングとでダイシングテープを挟む際、ダイシングテープが放射状に引き延ばされることになる。このダイシングテープの延びによってチップの孔や溝に負荷がかかり、破損することがある。
本発明は、上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、グリップリングでダイシングテープを挟む際に、チップの破損を抑制可能なウエハの分割方法及び分割装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係るウエハの分割方法は、
割断用の改質層が形成されたウエハを分割し、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定するウエハの分割方法において、
ダイシングテープで前記ウエハがマウントされたダイシングフレームを固定し、
前記ダイシングテープの前記ウエハが貼着されている面の逆側の面から前記インナーリングを保持する押出部材で前記ウエハを押し出し、前記ダイシングテープを拡張させて前記ウエハを割断し、
ダイシングテープ押圧部材で前記ダイシングテープを前記インナーリングに押圧して、前記インナーリングと前記ダイシングテープ押圧部材とで前記ダイシングテープを狭持し、前記インナーリングの内側領域に位置する前記ダイシングテープの延びを抑制した状態で前記アウターリングと前記インナーリングとを嵌合させて固定する、
ことを特徴とする。
また、前記アウターリングの一部を前記インナーリングに嵌合させた後、前記インナーリングの外側領域に位置する前記ダイシングテープを前記インナーリングの外周に沿って切除し、
前記アウターリングの残りと前記インナーリングとを嵌合前記アウターリングと前記インナーリングとの間からの前記ダイシングテープのはみ出しを抑えることが好ましい。
本発明の第2の観点に係るウエハの分割装置は、
割断用の改質層が形成されたウエハを分割し、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定するウエハの分割装置において、
ダイシングテープで前記ウエハがマウントされたダイシングフレームを固定する固定機構と、
前記インナーリングを保持し、前記ダイシングテープの前記ウエハが貼着されている面の逆側の面から前記ウエハを押し出す押出装置と、
前記アウターリングを保持するアウターリング保持部材と、
前記ダイシングテープを前記インナーリングに押し付けるダイシングテープ押圧部材と、を備え、
前記押出装置が前記ウエハを押し出し、前記ダイシングテープを拡張させて前記ウエハを割断し、
前記ウエハを割断した後、前記ダイシングテープ押圧部材が前記ダイシングテープを前記インナーリングに押し付け、前記インナーリングと前記ダイシングテープ押圧部材とで前記ダイシングテープを狭持し、前記インナーリングの内側領域に位置する前記ダイシングテープの拡張を抑制した状態で前記アウターリング保持部材及び前記押出装置の相対移動により前記アウターリングと前記インナーリングとを嵌合させて固定する、
ことを特徴とする。
また、前記押出装置の周囲を旋回し、前記インナーリングに沿って前記インナーリングの外側領域に位置する前記ダイシングテープを切除する切断装置と、
前記押出装置及び前記アウターリング保持部材の相対移動、並びに、前記ダイシングテープ押圧部材の移動を制御する制御装置と、を備え、
前記アウターリングの一部を前記インナーリングに嵌合させた後、前記アウターリング保持部材の駆動が停止し、
前記切断装置が前記ダイシングテープを切除し、
前記アウターリング保持部材の駆動が開始して、前記アウターリングの残りを前記インナーリングに嵌め、前記アウターリングと前記インナーリングとの間からの前記ダイシングテープのはみ出しを抑えることが好ましい。
本発明に係るウエハの分割方法では、ウエハを分割した後、インナーリングにダイシングテープを押し付けて、ダイシングテープのインナーリングの内側領域の拡張を抑制してインナーリングとアウターリングとを嵌合する。このため、インナーリングとアウターリングとでダイシングテープを挟む際、チップに負荷がかからず、チップの破損が抑制される。
分割装置の概略構成を示す部分断面図である。 押出部材、アウターリング保持部材及びダイシングテープ押圧部材の斜視図である。 図1のA−A’線における水平断面図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 分割装置の動作を説明する図である。 他の形態に係る分割装置の概略構成を示す部分断面図である。
本実施の形態に係るウエハの分割方法は、割断用の改質層が形成されたウエハを分割して、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定するものである。
ウエハはダイシングテープによりダイシングフレームにマウントされている。ダイシングフレームを固定し、ダイシングテープのウエハが貼着されている粘着面の逆側の面から、インナーリングを保持する押圧部材でウエハを押し出す。ダイシングテープは伸縮性を有する素材から形成されているので、ウエハを押し出すことにより、ダイシングテープが拡張する。ダイシングテープの拡張に伴い、改質層の部位でウエハが分割され、個々のチップが形成される。
その後、ウエハとダイシングフレームの間に位置するダイシングテープをインナーリング及びアウターリングで挟み、固定する。インナーリング及びアウターリングはいずれも円環状であり、樹脂等から形成されている。インナーリングの外径とアウターリングの内径はほぼ同寸であり、また、それぞれの高さもほぼ等しく形成されている。インナーリングとアウターリングとを勘合させると、インナーリングの外周面とアウターリングの内周面とが当接して一体化される構造である。すなわち、インナーリングとアウターリングとでダイシングテープを挟むことで、ウエハが分割されて形成された個々のチップが分離した状態で維持される。
インナーリングとアウターリングとを嵌合させる際、インナーリングの底面に当接しているダイシングテープをダイシングテープ押圧部材でインナーリングの底面に押し付け、インナーリングの内側領域に位置するダイシングテープの拡張を抑制した状態で行う。インナーリングの内側領域に位置するダイシングテープの拡張が抑制されるので、ダイシングテープをインナーリング及びアウターリングで挟む際に、個々のチップに形成されている孔や溝に負荷がかからない。これにより、インナーリングとアウターリングとを嵌合させる際におけるチップの破損を抑制することができる。
ウエハの分割方法は、例えば、以下のウエハの分割装置により実現できる。以下、図を参照しつつ、本実施の形態に係る分割装置について説明する。
図1に示すように、分割装置1は、上部支持体11と、下部支持体12と、インナーリングを保持してウエハを押し出す押出装置20と、アウターリング保持部材51と、インナーリングにダイシングテープを押し付けるダイシングテープ押圧部材52と、集塵装置60と、静電気除去装置70と、制御装置80と、を備える。
上部支持体11は、昇降可能に構成されている。上部支持体11の下端は、下降した際にダイシングフレームDFを押圧するダイシングフレーム狭持部11aとして機能する。ダイシングフレーム狭持部11aは、ダイシングフレームDFに沿った環形状に形成されている。上部支持体11の内部には、押出装置20が配置されている。
押出装置20は、昇降シリンダー21、ボディ22、歯車23、押出部材24等を備える。昇降シリンダー21は、ボディ22、押出部材24等を昇降させる。昇降シリンダー21は、上部支持体11の昇降とは独立して稼働するよう構成されている。
図2に示すように、押出部材24は円柱形状であり、ボディ22の下端に設置されている。押出部材24の下端は、ダイシングテープに当接する平面を有している。押出部材24は、ダイシングフレームの内径より小さく、ウエハの外径よりも大きく設定される。また、押出部材24の外径は、インナーリングの内径とほぼ同寸或いは若干小さく設定されている。押出部材24には、インナーリングの上方へのずれを抑えるよう、インナーリングの上端を係止するインナーリング係止部24aを有している。
押出部材24の内部には、図3に示すように、インナーリング保持部材25が設置されている。インナーリング保持部材25は、インナーリングを押出部材24に保持させる機能を有する。押出部材24の外周面には、吸引孔24bが形成されており、インナーリング保持部材25は、この吸引孔24bを介してインナーリングを吸引保持する。吸引孔24bは複数(ここでは、3つ)形成されており、それぞれ押出部材24の中心方向へ向けてインナーリングを吸引するよう構成されている。
押出部材24のダイシングテープに当接する面は、ダイシングテープが滑りやすいよう、滑り加工が施されていることが好ましい。たとえば、押出部材24のダイシングテープに当接する面がポリテトラフルオロエチレン等の摩擦係数の小さい材料でコーティングされているとよい。
下部支持体12の内部には、アウターリング保持部材51、集塵装置60、静電気除去装置70が配置されている。下部支持体12の上端には、ダイシングフレームが載置されるとともに、上部支持体11のダイシングテープ狭持部11aとでダイシングフレームを挟んで固定するダイシングフレーム狭持部12aを有する。ダイシングフレーム狭持部12aは、ダイシングフレームの形状に沿って円環形状に形成されている。
アウターリング保持部材51は、図2に示すように、アウターリングの形状に応じた環形状に形成されている。また、アウターリング保持部材51は、アウターリングの径方向への移動を抑制するアウターリング係止部51aを有している。また、アウターリング保持部材51のアウターリングが載置される面には、吸引孔が設けられていてもよい。不図示の吸引装置によってアウターリングを吸引することで、よりアウターリングが動かないようにすることができる。また、アウターリング保持部材51は、不図示のアクチュエータ等の昇降装置により、昇降可能に構成されている。
ダイシングテープ押圧部材52は、アウターリング保持部材51の内側に設置されている。ダイシングテープ押圧部材52は、ダイシングテープをインナーリングの底面に押し付ける機能を有する。ダイシングテープ押圧部材52とインナーリングとでダイシングテープを狭持することにより、インナーリングの内側領域に位置するダイシングテープの拡張を抑制する。ダイシングテープ押圧部材52は、アウターリングの内径よりも小さく、且つ、インナーリングと同寸法或いはそれよりもやや小径の円環状の部材である。ダイシングテープ押圧部材52は、不図示のアクチュエータ等の昇降装置により、昇降可能に構成されている。ダイシングテープ押圧部材52のダイシングテープに当接する面は、インナーリングとで狭持した際にダイシングテープがずれてしまわないよう、摩擦係数の高い素材から形成されていることが好ましく、例えば、シリコンゴム等のゴムなどから形成される。
このように、押出部材24、アウターリング保持部材51、ダイシングテープ押圧部材52は、同軸上に配置されている。
ボディ22の外周には歯車23が設置されている。歯車23は、ボディ22を中心に回転可能に構成されている。また、ボディ22には接続部材31を介してモータ等の駆動源32が設定されている。駆動源32の駆動により、歯車33が回転し、歯車23が回転する。
歯車23にはカッター支持部材42を介してカッター41が設置されている。カッター支持部材42は、必要時にカッター41がダイシングテープに届くよう、張り出し可能に構成されている。カッター41は、歯車23の回転に追従して回転し、ダイシングテープを切除する。
集塵装置60は、ウエハが分割される際に生じるパーティクルを収集する装置である。集塵装置60は不図示の吸引装置と接続しており、吸引装置の吸引により、パーティクルを収集する。
静電気除去装置70は、ウエハが分割される際に生じるパーティクルが、形成されたチップに静電引力により吸着することを防止する機能を有する。静電気除去装置70として、空気イオンを発生させてウエハに供給し、ウエハの表面電荷を中和させるイオン発生装置等が挙げられる。
制御装置80は、上部支持体11、押出装置20、アウターリング保持部材51、ダイシングテープ押圧部材52、集塵装置60、静電気除去装置70のそれぞれの駆動を制御する。
続いて、ウエハの分割装置1の動作を説明する。なお、分割装置1の動作は、制御装置80の制御に基づいて動作する。
まず、図4に示すように、アウターリングORがアウターリング保持部材51に配置される。なお、アウターリングORは不図示のアウターリング運搬装置等により、アウターリング保持部材51に配置されるよう構成されていてもよい。
また、押出部材24にインナーリングIRが設置される。インナーリングIRはインナーリング保持部材25によって、押出部材24に吸引保持される。これにより、インナーリングIRが落下することはない。なお、インナーリングIRは、不図示のインナーリング運搬装置等で押出部材24に保持されるよう構成されていてもよく、また、押出装置20が移動可能に構成され、インナーリングIRが配置される箇所まで押出装置20が移動し、インナーリングIRを保持するよう構成されていてもよい。
更に、ダイシングフレームDFが下部支持体12のダイシングフレーム狭持部12aに載置される。ダイシングフレームDFにはダイシングテープDTによりウエハWが固定されている。ダイシングフレームDFはウエハWが下方を向いた状態で載置される。即ち、ダイシングテープDTの粘着材層が下方を向いた状態でダイシングフレームDFが載置される。
そして、図5に示すように、上部支持体11が下降し、ダイシングフレームDFは下部支持体12のダイシングフレーム狭持部12a及び上部支持体11のダイシングフレーム狭持部11aとで狭持され、ダイシングフレームDFが動かないよう固定される。
続いて、図6に示すように、押出装置20が下降してゆき、押出部材24がダイシングテープDTの粘着材層の逆面に当接し、更に押出装置20が下降してゆく。ダイシングテープDTが押し広げられるので、ダイシングテープDTに接着されているウエハWには放射状に引っ張り応力が加わる。ウエハWには改質層が形成されているので、改質層の部位でウエハWが割断され、複数のチップTiに分割される。
その後、図7に示すように、ダイシングテープ押圧部材52が上昇し、ダイシングテープDTをインナーリングIRに押し付ける。このように、ダイシングテープ押圧部材52とインナーリングIRでダイシングテープDTを狭持することにより、インナーリングIRの内側領域に位置するダイシングテープDTの拡張が抑制される。
その後、図8に示すように、アウターリング保持部材51が上昇し、アウターリングORの一部がインナーリングIRに嵌め込まれる。アウターリングORの一部がインナーリングIRに嵌め込まれた後、アウターリング保持部材51の上昇は一旦停止される。なお、アウターリングORの嵌め込み量は、インナーリングIRの内側領域のダイシングテープDTの収縮を抑制できる程度であればよく、例えば、アウターリングORの高さの1/10〜1/2程度であればよい。
続いて、図9に示すように、カッター支持部材42がボディ22の外側へと張り出す。アウターリングORとインナーリングIRで狭持されている部位とダイシングフレームDFに接着されている部位との間に位置するダイシングテープDTにカッター41が到達する。そして、駆動源32の駆動により歯車33が回転し、歯車33の回転により歯車23が回転するので、カッター支持部材42に支持されたカッター41が押出装置20の周囲を旋回する。これにより、ダイシングフレームDFとインナーリングIRとの間に位置するダイシングテープDTがインナーリングIRに沿って切除され、ダイシングフレームDFから切り離される。
その後、カッター支持部材42が元の位置に収納され、図10に示すように、再度アウターリング保持部材51が上昇し、アウターリングORの残りの部分がインナーリングIRに嵌め込まれる。ダイシングテープDTがインナーリングIRとアウターリングORにより狭持されて固定され、チップTiが分離した状態で維持される。
そして、図11に示すように、上部支持体11及び押出装置20が上昇し、また、アウターリング保持部材51、ダイシングテープ押圧部材52が下降し、ダイシングテープDTを介してインナーリングIR及びアウターリングORに固定されたチップTiが取り出される。
個々のチップTiに孔や溝等が形成されているウエハWであっても、活断層で分割した後、インナーリングIRとアウターリングORとでダイシングテープDTを挟む際、インナーリングIRの内側領域に位置するダイシングテープDTが引き延ばされることが抑えられるため、インナーリングIRとアウターリングORとの嵌合の際にチップの孔や溝に負荷がかからず、破損することがない。
更には、アウターリングORの一部をインナーリングIRに嵌合させた後、インナーリングIRの外側領域に位置するダイシングテープDTを切除し、ダイシングフレームDFから分離させているため、インナーリングIRとアウターリングORでダイシングテープDTを挟んだ後、ダイシングテープDTがインナーリングIRとアウターリングORとの間からはみ出さないようにすることができる。これにより、その後の工程へと運搬する際に、搬送ロボット等がダイシングテープDTに引っかかることがなく、搬送時に生じる不具合が解消される利点を有する。
上記では、ウエハWを下方へ押し出して分割する形態について説明したが、ウエハWを上方へ押し出して分割する形態であってもよい。例えば、図12に示すように、押出装置20が下部支持体12内に配置されるとともに、アウターリング保持部材51及びダイシングテープ押圧部材52が上部支持体11内に配置されている分割装置2が挙げられる。
この場合、アウターリング保持部材51には、アウターリングORが落下しないよう、アウターリングORを吸引する吸引機構やアウターリングORを狭持する機構など、アウターリングORの落下を防止する機構が設けられる。また、押出部材24にはインナーリングIRの保持機構が不要である。その他の構成及び動作は、上述した分割装置1と上下が逆になる他は同様である。
1 分割装置
2 分割装置
11 上部支持体
11a ダイシングフレーム狭持部
12 下部支持体
12a ダイシングフレーム狭持部
20 押出装置
21 昇降シリンダー
22 ボディ
23 歯車
24 押出部材
24a インナーリング係止部
24b 吸引孔
25 インナーリング保持部材
31 接続部材
32 駆動源
33 歯車
41 カッター
42 カッター支持部材
51 アウターリング保持部材
51a アウターリング係止部
52 ダイシングテープ押圧部材
60 集塵装置
70 静電気除去装置
80 制御装置
DF ダイシングフレーム
DT ダイシングテープ
IR インナーリング
OR アウターリング
W ウエハ
Ti チップ

Claims (4)

  1. 割断用の改質層が形成されたウエハを分割し、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定するウエハの分割方法において、
    ダイシングテープで前記ウエハがマウントされたダイシングフレームを固定し、
    前記ダイシングテープの前記ウエハが貼着されている面の逆側の面から前記インナーリングを保持する押出部材で前記ウエハを押し出し、前記ダイシングテープを拡張させて前記ウエハを割断し、
    ダイシングテープ押圧部材で前記ダイシングテープを前記インナーリングに押圧して、前記インナーリングと前記ダイシングテープ押圧部材とで前記ダイシングテープを狭持し、前記インナーリングの内側領域に位置する前記ダイシングテープの延びを抑制した状態で前記アウターリングと前記インナーリングとを嵌合させて固定する、
    ことを特徴とするウエハの分割方法。
  2. 前記アウターリングの一部を前記インナーリングに嵌合させた後、前記インナーリングの外側領域に位置する前記ダイシングテープを前記インナーリングの外周に沿って切除し、
    前記アウターリングの残りと前記インナーリングとを嵌合前記アウターリングと前記インナーリングとの間からの前記ダイシングテープのはみ出しを抑える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウエハの分割方法。
  3. 割断用の改質層が形成されたウエハを分割し、インナーリング及びアウターリングから構成されるグリップリングに固定するウエハの分割装置において、
    ダイシングテープで前記ウエハがマウントされたダイシングフレームを固定する固定機構と、
    前記インナーリングを保持し、前記ダイシングテープの前記ウエハが貼着されている面の逆側の面から前記ウエハを押し出す押出装置と、
    前記アウターリングを保持するアウターリング保持部材と、
    前記ダイシングテープを前記インナーリングに押し付けるダイシングテープ押圧部材と、を備え、
    前記押出装置が前記ウエハを押し出し、前記ダイシングテープを拡張させて前記ウエハを割断し、
    前記ウエハを割断した後、前記ダイシングテープ押圧部材が前記ダイシングテープを前記インナーリングに押し付け、前記インナーリングと前記ダイシングテープ押圧部材とで前記ダイシングテープを狭持し、前記インナーリングの内側領域に位置する前記ダイシングテープの拡張を抑制した状態で前記アウターリング保持部材及び前記押出装置の相対移動により前記アウターリングと前記インナーリングとを嵌合させて固定する、
    ことを特徴とするウエハの分割装置。
  4. 前記押出装置の周囲を旋回し、前記インナーリングに沿って前記インナーリングの外側領域に位置する前記ダイシングテープを切除する切断装置と、
    前記押出装置及び前記アウターリング保持部材の相対移動、並びに、前記ダイシングテープ押圧部材の移動を制御する制御装置と、を備え、
    前記アウターリングの一部を前記インナーリングに嵌合させた後、前記アウターリング保持部材の駆動が停止し、
    前記切断装置が前記ダイシングテープを切除し、
    前記アウターリング保持部材の駆動が開始して、前記アウターリングの残りを前記インナーリングに嵌め、前記アウターリングと前記インナーリングとの間からの前記ダイシングテープのはみ出しを抑える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウエハの分割装置。
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