JP5433039B2 - 魚類又は甲殻類用飼料組成物、及び魚類又は甲殻類の飼育方法 - Google Patents

魚類又は甲殻類用飼料組成物、及び魚類又は甲殻類の飼育方法 Download PDF

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Description

本発明は、魚類又は甲殻類に用いる飼料組成物、及び魚類又は甲殻類の飼育方法に関し、より具体的には、ビタミンDと共にリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を配合した魚類又は甲殻類用飼料組成物、並びにそのような成分を含む飼料を給与して、生体へのカルシウム及びリンの蓄積を促し、魚類の成長を増進する又は甲殻類の殻の硬度を高める飼育方法に関する。
わが国において養殖対象となる魚類は、蛋白質の要求が高く、水産物養殖用飼料の多くは動物質性蛋白原料、特に魚粉を多く含む。しかし、日本では、魚粉の多くが南米で漁獲されるアンチョビー、アジ、米国やロシアで漁獲されるタラ、カレイ等に由来し、輸入品に依存している。
近年、世界的に魚粉の需要が増大している一方で、魚粉の生産量はエルニーニョや漁獲制限等により生産が不安定な状態にある。このため、魚粉の価格は高騰した状態が続いており、今後もこの傾向が続くものと予想されている。このような現状の中、国内の魚類の養殖業者を中心に、生産コストの低い経済性の高い飼料が強く要求されている。
このような要求に対して、近年、魚粉よりも安価な大豆油粕やコーングルテンミール等の植物質性蛋白原料で魚粉を代替する「魚粉削減飼料」の開発が試みられている。しかしながら、魚粉配合率を低減すると、魚の成長が悪化し、同様の成長を達成するためにより長い飼育期間と、より多くの飼料を必要とする(非特許文献1)。このため、必ずしも生産コストの引き下げに寄与できていないのが現状である。
また、甲殻類の養殖に対しては更に別の要求が存在する。例えば、クルマエビは、活きた状態で市場に流通させることで商品価値を高めることが一般的に行われている。市場では、クルマエビの大きさは勿論であるが、クルマエビの活きの良さや色調等によってクルマエビの価格が左右される。
クルマエビの活きの良さを表す指標の1つとしては、殻の硬さがあり、殻の硬いクルマエビほど、「活きが良い」と評価され、市場価値が高い。このため、クルマエビ等の甲殻類の養殖業者には、殻がより硬い甲殻類を育成可能な飼料に対する要求がある。
従来、魚類や甲殻類の発育向上を目的として、ビタミンD(コレカルシフェロール)を含有する飼料が用いられている。ビタミンDの発育向上に好適な添加量については、例えば、サケ科の魚では、N.R.C飼養標準で、ビタミンDを2,400IU/kg添加することが推奨されている(非特許文献2)。他の魚種に関しては、例えば、New,M.B.の報告で、スズキ(Sea bass)、マダイ(Sea bream)、ハタ(Grouper)、ブリ(Yellowtail)などの海水魚用の飼料であっても、ニジマスとほぼ同じ量のビタミンD(2,500IU/kg)を添加することが推奨されている(非特許文献3)。また、高松の報告で、アユ又はコイ用の飼料で2,000IU/kg、ウナギ用の飼料で3,000IU/kgと、ニジマスとほぼ近似したビタミンDの添加量が推奨されている(非特許文献4)。
また、一定量を超えるビタミンDを添加した場合に、更なる成長改善の効果を期待出来ず、成長が低下することもあることが報告されている。
例えば、ニジマスに、ビタミンDを1,600IU/kg又は2,400IU/kg添加した飼料を給与した場合、両者に増重量に関し差異が無かったことが報告されている(非特許文献5)。
また、ニジマスに、ビタミンDを4,000、10.4万又は100.4万IU/kg添加した飼料を給与した場合、いずれの添加量でも成長に差が認められないことが報告されている(非特許文献6)。
また、ニジマスに、ビタミンDを2,500、25万又は250万IU/kg添加した飼料を給与した場合、ビタミンDを25万IU/kg以上添加した場合にニジマスの成長が低下し、生体中のカルシウム及びリンの含有量には変化が無かったことが報告されている(非特許文献7)
このような背景から、魚類に関しては、対象となる魚種に応じて、1,600〜3,000IU/kg(40.0〜75.0μg/kg)程度のビタミンDを含む飼料が一般的に用いられている。
甲殻類に関しては、例えば、中南米や東南アジア等で養殖されているバナメイエビ(Penaeus vannamei)に0.2mg/kg(8,000IU/kg)添加した飼料を給与する事により、ビタミンD欠乏飼料よりも成長が改善されることが報告されている(非特許文献8)。
また、東南アジア等で養殖されているブラックタイガー(Penaeus monodon)に、ビタミンDを添加した飼料を給与する事によって成長が改善されたことが報告されている(非特許文献9)。但し、この報告では0.1〜0.2mg/kg(4,000〜8,000IU/kg)のビタミンDの添加で増重率の増加が認められたものの、0.3mg/kg(12,000IU/kg)以上添加すると、むしろ増重率が低下することが示されている。また、飼料中のビタミンDの含有量を高めても、生体中のカルシウム含有量に変化はなかったことも報告されている。
本発明者の知る限り、飼料中のビタミンDの含有量と甲殻類の殻の硬度との関連について検討した報告例は無い。
魚類の発育向上等を目的とする飼料として、活性型ビタミンD(1,25−(−OH)ビタミンD)等のビタミンD(コレカルシフェロール)の代謝物を含有する飼料についての検討もなされている。例えば、ビタミンD関連物質を含まない飼料を給与したニジマスと、ビタミンD(エルゴカルシフェロール)を含む飼料とを給与したニジマスに、ビタミンDをそれぞれ1,600IU/kg(40μg/kg)及び2,400IU/kg(60μg/kg)添加した飼料、並びに活性型ビタミンDをそれぞれ4μg/kg及び6μg/kg(活性型のビタミンDの活性がビタミンDの約10倍と仮定している)添加した飼料を供与した各グループについて比較した報告がなされている(非特許文献5)。この報告では、ビタミンD関連物質を含まない飼料を供与したグループでは、活性型ビタミンDを4μg/kg添加した飼料を供与したニジマスに比べ、6μg/kg添加した飼料を供与したニジマスで増重率が増加し、6μg/kg添加した飼料を供与したニジマスでは、ビタミンDを2,400IU/kg(60μg/kg)添加した飼料を供与したニジマスよりも高い増重率を示したとされている。一方、ビタミンDを含む飼料を供与したグループでは、活性型ビタミンDの添加量が増えても体重増加率の増加は見られず、活性型ビタミンDを添加した飼料を供与したニジマスは、ビタミンDを添加した飼料を供与したニジマスに比べて体重増加率が低くなるという結果が示されている。
また、この報告で用いられている活性型ビタミンDは、主にコレステロールを原料として製造される合成品であるが、現在、日本の水産養殖用飼料分野では、合成品の活性型ビタミンDの使用が認められていない。
天然物であるリュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉は、活性型ビタミンDを含有することが知られており(非特許文献10)、リュウキュウヤナギを含有する飼料を家禽類や豚に給与することで増重率が向上したことを示す報告もある(特許文献1)。この特許文献に記載の発明は、ビタミンDが脂溶性であり体内に蓄積され副作用を生起するとの問題点に鑑み、これに代え、より水溶性の高い活性型ビタミンDを用いることを提案するものである。リュウキュウヤナギの葉を含有する飼料はその一態様として提案されている。この特許文献では、魚類の場合、発育向上と同時に、ハマチ、ヒラメ、ウナギ等の骨曲がり防止等の効果が得られるとの記載がなされている。しかし、この文献には、リュウキュウヤナギを含有する飼料を魚類に給与した場合に実際にどのような効果が得られるのかについて具体的な開示はない。また、この発明の課題及び特徴からも明らかな通り、ビタミンDと組み合わせることは開示されていない。また、この文献では甲殻類用の飼料については何も記載されていない。
特開2009−247339号公報
Hernandez et al.,2005,Fish.Sci.,71:817−822 National Reserach Council(1983),Washington,DC New,M.B.(1986),Kuwait Bull,Mar.Sci.,7,75−151 高松 千秋: 魚用飼料.配合飼料講座、上巻、設計篇、チクサン出版社、東京、1980、pp.579−599 Barnett et al.,1982,J.Nutr.,112:2020−2026 Hilton and Fergason,1982,J.Fish Biol.,21:373−379 Vielma et al.,1998,Aquaculture,163:309−323 He et al.,1992,Aquaculture,103:177−185 Shiau and Hwang,1994,J.Nutr.,124:2445−2450 Wasserman et al.,1976,J.Nutr.,106:457−465
前述した技術的背景において、本発明は、魚粉等の動物質性蛋白原料に対する依存度を低減可能としながら魚類の成長を向上させることができ、引いては、魚類の生産コストを低減可能な飼料及び飼育方法を提供することを目的とする。
本発明はまた、甲殻類の外骨格の硬度を高めることができる飼料及び飼育方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものとして、その一の実施の形態において、ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを含む、魚類用飼料組成物又は成長増進剤(本願明細書の以下の記載では、特に言及しない限りまとめて魚類用飼料組成物という)を提供する。
この実施形態の魚類用飼料組成物では、好ましくは活性型ビタミンD濃度換算値で2μg/kg〜100μg/kgのリュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を含む。また、典型的には100μg/kg〜210μg/kg(4,000〜8,400IU/kg)のビタミンDを含む。
本発明はまた、他の実施の形態において、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物を含む、甲殻類用飼料組成物又は甲殻類の殻強度増進剤(本願明細書の以下の記載では、特に言及しない限りまとめて甲殻類用飼料組成物という)を提供する。この実施の形態の甲殻類用飼料組成物では、好ましくは、活性型ビタミンD濃度換算値で0.01μg/kg〜100μg/kgのリュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を含む。また、この実施の形態の特に好ましい態様では、ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを含む。この好ましい態様の甲殻類用飼料組成物では、典型的には、125μg/kg〜225μg/kg(5,000〜9,000IU/kg)のビタミンDを含む。
本発明は、更に他の実施形態において、ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを組み合わせた魚類用飼料(ビタミンDとリュウキュウヤナギとは、1つの飼料中に配合してもよく、異なる飼料中に配合してもよい)を給与する魚類の飼育方法又は魚類の成長を増進する方法(本願明細書の以下の記載では、特に言及しない限りまとめて魚類の飼育方法という)を提供する。
本発明はまた、更に他の実施形態において、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物を含む飼料を給与する、甲殻類の飼育方法又は甲殻類の殻の硬度を高める方法(本願明細書の以下の記載では、特に言及しない限りまとめて甲殻類の飼育方法という)を提供する。この実施の形態の方法では、ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを組み合わせた飼料(ビタミンDとリュウキュウヤナギとは、1つの飼料中に配合してもよく、それぞれ異なる飼料中に配合してもよい)を給与する、甲殻類の飼育方法が特に好ましい。
本発明は、上述の通り、その好ましい実施の形態において、ビタミンDとリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物とを組み合わせたことを特徴の1つとし、この組み合わせにより予想外の効果を奏する。即ち、ビタミンDに加え、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を添加すると、生体へのカルシウムやリンの蓄積が促され、基本的にビタミンDの濃度変化に依存せずに、魚類では増重率が更に大きくなり、甲殻類では殻の硬度が高くなるという効果を奏する。
より具体的には、魚類用飼料組成物の場合、従来の各報告でビタミンDをそれ以上添加しても増重率の向上が期待できないとされる閾値以下の添加量は勿論、その付近やそれ以上の量のビタミンDを含んでいても、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を添加することで、更なる増重率の向上を達成できるという予想外の効果を奏する。言うまでも無く、活性型ビタミンD(1,25−(−OH)ビタミンD)はビタミンD(コレカルシフェロール)の代謝物であり、活性型ビタミンDは10倍量のビタミンDに対応すると理解されているので、この結果は驚くべき結果である。また、このような効果は、従来の報告で指摘されているようなビタミンD単独を増量することでは達成できない増重率を達成することができ、魚粉等の動物質性蛋白原料を削減しながら魚類の好適な成長を確保し得る飼料の提供を可能とする。また、生体へのカルシウムやリンの蓄積が促される現象は、本発明の飼料組成物で初めて見出されたものである。
また、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を供与することで、甲殻類の殻の硬度が高まるという効果は今回初めて見出された事象である。特に、魚類用飼料とは異なり、従来の各報告でそれ以上添加しても増重率の向上が期待できないとされる閾値付近やそれ以上の量のビタミンDを含む飼料組成物にリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を添加すると、増重率は向上しなかったにも拘らず殻の硬度が高くなった。これは、従来の知見からは全く予想外の効果である。
本発明の飼料組成物は、上述の通り、その一の実施の形態で、ビタミンDとリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物とを組み合わせた、魚類又は甲殻類用飼料組成物を提供する。また、他の実施の形態で、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を含む、甲殻類用飼料組成物を提供する。
本発明の飼料組成物においては、ビタミンDを、飼料を供与する対象の魚類又は甲殻類の栄養要求に応じて必要量含むことができる。例えば、魚類用飼料組成物の場合、魚の種類に応じて、ビタミンDを25μg/kg〜2,600μg/kg(1,000〜104,000IU/kg)含むことができる。また、甲殻類用飼料の場合にも、その種類に応じて、ビタミンDを62.5μg/kg〜250μg/kg(2,500〜10,000IU/kg)を含むことができる。また、ニジマス、ギンザケ、サケ、ヤマメ、アマゴ、ヒメマス等のサケ属(Oncorhynchus)の魚、及びイワナ等のイワナ属(Salvelinus)の魚を含むサケ科(Salmonidae)の魚;ニホンウナギ(Anguilla japonica)などのウナギ属(Anguilla)の魚;コイ(Cyprinus carpio)などのコイ属(Cyprinus)の魚;アユ(Plecoglossus altivelis altivelis)などのアユ属(Plecoglossus)の魚;マダイ(Pagrus major)などのマダイ属(Pagrus)の魚;スズキ(Lateolabrax japonicus)等のスズキ属(Lateolabrax)の魚;マハタ(Epinephelus septemfasciatus)などのマハタ属(Epinephelus)の魚;ブリ(Seriola quinqueradiata)などのブリ属(Seriola)の魚;トラフグ(Takifugu rubripes)などのトラフグ属(Takifugu)の魚;ヒラメ(Paralichthys olivaceus)などのヒラメ属(Paralichthys)の魚;マツカワ(Verasper moseri)などのマツカワ属(Verasper)の魚を対象とした飼料では、魚の種類に応じて、40.0μg/kg〜75.0μg/kg(1,600〜3,000IU/kg)のビタミンDを含有させることが一般的に好ましいとされており(例えば、非特許文献2、3、4、5、6及び7)、この範囲でビタミンDを含有させてもよいが、本発明の飼料組成物においては、例えば、40.0μg/kg〜250.0μg/kg(1,600〜10,000IU/kg)のビタミンDを含有してもよい。また、ブラックタイガー、バナメイエビ等のPenaeus属の甲殻類や車えび等のMarsupenaeus属の甲殻類を含むクルマエビ科(Penaeidae)の甲殻類を対象とした飼料では、100.0〜200.0μg/kg(4,000〜8,000IU/kg)のビタミンDを含有することが一般的に好ましいと考えられ(非特許文献8及び9)、この範囲でビタミンDを含有させてもよいが、本発明の飼料組成物においては、例えば、62.5〜250.0μg/kg(2,500〜10,000IU/kg)のビタミンDを含有してもよい。
また、ビタミンDの栄養要求量について十分な調査研究が行われていない魚類又は甲殻類であっても、栄養要求性試験等を実施することにより、ビタミンD源としてビタミンD単独を使用した場合の増重率の向上が期待できる範囲を特定でき、これまでの知見からサケ属の魚の要求量と近似することが予想される。従って、上述した魚類又は甲殻類と同様の範囲でビタミンDを含有させることができる。「栄養要求性試験」は、例えば、ビタミンD以外のビタミンを、N.R.C飼養標準、高松又はNew,M.B.の提唱する推奨量で添加した飼料に対して、ビタミンDの濃度を段階的に変化させ、成長が頭打ちとなるビタミンDの添加量を知ることによって、実施することができる(非特許文献2、3及び4)。
本発明の飼料組成物は、前述のように、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物の添加により、ビタミンDの濃度に非依存的に、魚類では増重率を、甲殻類では殻の硬度を向上させる。このため、増重率を向上させるビタミンD濃度の上限付近やそれを越える濃度のビタミンDをリュウキュウヤナギの葉等と共に含有する飼料では、ビタミンDに関連する物質の起源としてビタミンD単独を添加し、その量を増加させた飼料では達成できない高いレベルでの魚類の増重率を可能とし、甲殻類の殻の硬度を向上する。この意味においては、このような高濃度のビタミンDを含有する飼料は、本発明によって技術的意義を有するに至った一実施形態ということができる。
具体的には、魚類用飼料組成物では、ビタミンDを、40.0μg/kg〜2,600μg/kg(1,600〜104,000IU/kg)含んでよく、40.0μg/kg〜250μg/kg(1,600〜10,000IU/kg)含むものが好ましく、45.0μg/kg〜225.0μg/kg(1,800〜9,000IU/kg)含むものがより好ましく、62.5μg/kg〜225.0μg/kg(2,500〜9,000IU/kg)含むものが更に好ましく、100.0μg/kg〜210.0μg/kg(4,000〜8,400IU/kg)含むものが特に好ましい。
また、甲殻類用飼料組成物では、ビタミンDを、100μg/kg〜250μg/kg(4,000〜10,000IU/kg)を含んでよく、125μg/kg〜225μg/kg(5,000〜9,000IU/kg)含むものが好ましい。また、175μg/kg〜225μg/kg(7,000〜9,000IU/kg)含む飼料組成物としてもよい。
より具体的には、サケ属(Oncorhynchus)及びイワナ属(Salvelinus)の魚を含むサケ科(Salmonidae)の魚;ウナギ属(Anguilla)の魚;コイ属(Cyprinus)の魚;アユ属(Plecoglossus)の魚;マダイ属(Pagrus)の魚;スズキ属(Lateolabrax)の魚;マハタ属(Epinephelus)の魚;ブリ属(Seriola)の魚;トラフグ属(Takifugu)の魚;ヒラメ属(Paralichthys)の魚;マツカワ属(Verasper)の魚を対象とした飼料組成物では、ビタミンDを、40.0μg/kg〜2,600μg/kg(1,600〜104,000IU/kg)含んでもよく、40.0μg/kg〜250μg/kg(1,600〜10,000IU/kg)含むものが好ましく、45.0μg/kg〜225.0μg/kg(1,800〜9,000IU/kg)含むものがより好ましく、62.5μg/kg〜225.0μg/kg(2,500〜9,000IU/kg)含むものが更に好ましく、100.0μg/kg〜210.0μg/kg(4,000〜8,400IU/kg)含むものが特に好ましい。
また、クルマエビ科の甲殻類を対象とする場合では、ビタミンDを100μg/kg〜250μg/kg(4,000〜10,000IU/kg)を含む飼料組成物でもよく、125μg/kg〜225μg/kg(5,000〜9,000IU/kg)含む飼料組成物が好ましい。また、ビタミンDを175μg/kg〜225μg/kg(7,000〜9,000IU/kg)含む飼料組成物でもよい。
本発明の飼料に含有されるビタミンDは、合成によるものでも、天然物に由来するものでもよい。例えば、ROVIMIX(登録商標)AD(DSM Nutrition Japan社製)等各種ビタミンの混合物が市販されており、これを利用するのが便利である。また、動物性油等の動物質性原料には、ビタミンDが含まれているものがあり、このようなビタミン添加剤以外の原料に由来してもよい。
リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物は、魚類用飼料組成物の場合、カルシウムやリンの蓄積を促し、増重率を向上する点から、飼料組成物中に0.02質量%〜1.00質量%(活性型ビタミンD濃度換算で2μg/kg〜100μg/kg)含有することが好ましく、0.03質量%〜0.70質量%(活性型ビタミンD濃度換算で3μg/kg〜70μg/kg)含有することがより好ましく、0.05質量%〜0.50質量%(活性型ビタミンD濃度換算で5μg/kg〜50μg/kg)含有することがより好ましく、0.08質量%〜0.30質量%(活性型ビタミンD濃度換算で8μg/kg〜30μg/kg)含有することが特に好ましい。このようなリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物の添加量は、サケ属(Oncorhynchus)及びイワナ属(Salvelinus)の魚を含むサケ科の魚;ウナギ属(Anguilla)の魚;コイ属(Cyprinus)の魚;アユ属(Plecoglossus)の魚;マダイ属(Pagrus)の魚;スズキ属(Lateolabrax)の魚;マハタ属(Epinephelus)の魚;ブリ属(Seriola)の魚;トラフグ属(Takifugu)の魚;ヒラメ属(Paralichthys)の魚;マツカワ属(Verasper)の魚でより好ましく、中でもサケ属を含むサケ科の魚で特に好ましい。
一方、甲殻類用の飼料組成物の場合、甲殻類へのカルシウムの蓄積を促して殻の硬度を強化する点から、飼料中にリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を0.0001質量%〜1.0質量%(活性型ビタミンD濃度換算で0.01μg/kg〜100μg/kg)含有することが好ましく、0.001質量%〜0.10質量%(活性型ビタミンD濃度換算で0.1μg/kg〜10μg/kg)含有することが好ましく、0.005質量%〜0.05質量%(活性型ビタミンD濃度が0.5μg/kg〜5μg/kg)含有することが更に好ましく、0.007質量%〜0.02質量%(活性型ビタミンD濃度換算で0.7μg/kg〜2μg/kg)含有することが特に好ましい。このようなリュウキュウヤナギの葉又はその抽出物の添加量は、特に、Penaeus属及びMarsupenaeus属を含むクルマエビ科(Penaeidae)の甲殻類で特に好ましい。
本発明で用いられるリュウキュウヤナギの葉は、生葉であってもよいが、乾燥して粉砕したものが好ましい。乾燥方法については特に制限はなく、例えば天日乾燥、加熱乾燥、流動層乾燥、凍結乾燥などの既知の方法で乾燥することができる。乾燥は常温で行なわれても加熱条件下で行なわれてもよい。また、乾燥は常圧で行なわれても減圧下で行なわれてもよい。常圧で加熱する場合には、80℃以下の温度で3時間以下の時間加熱することが有効成分の損失が少ない点で好ましい。乾燥後の水分は12重量%以下とすることが好ましい。
リュウキュウヤナギの葉の抽出物は、例えば、水、エタノール又は両者を混合した含水エタノールを溶媒として抽出して得ることができる。抽出溶媒は、水、エタノールの他、抽出効率を大きく損なわない範囲で他の成分(例えば、塩類、アミノ酸類、糖類など)を含んでもよい。抽出は既知の方法で行えばよく、抽出方法としては、例えば浸漬、静置保存、加熱還流などがある。抽出温度は、常温であっても加熱条件下であってもよい。抽出時間は、温度や乾燥条件にもよるが、30分以上〜3年以下とすることができ、通常1時間〜1ヶ月間である。溶媒量は特に制限はないが、葉(通常は乾燥物である)に対して等重量以上10倍量以下の溶媒で抽出することが好ましい。
前述した溶媒抽出後においては、有効成分を含む抽出液を残渣から遠心分離や濾過などで分離することが好ましい。分離後の抽出液はそのまま飼料組成物に添加してもよいし、当該抽出液を更に濃縮液又は濃縮乾燥物とした後に飼料組成物に添加してもよい。また、前述した抽出溶媒を用いて希釈した後に飼料組成物に添加してもよい。濃縮液及び濃縮乾燥物は、常圧又は減圧条件下で溶媒を蒸発させることで得られる。
得られた抽出液又は抽出液の濃縮液若しくは希釈液は、そのまま飼料組成物に添加してもよいが、これらを賦形剤に吸着させた後に飼料組成物に添加することもできる。賦形剤は、フスマ、小麦粉、脱脂糠、シリカ、コーンコブミール、タルク、グレー等の一般的に水産飼料に用いられるものでよい。このようにして得られる添加剤では、水分を12重量%以下とする事が好ましく、必要に応じて更に乾燥することが好ましい。
本発明は、上述した通り、リュウキュウヤナギの葉又はその抽出物を含むことで、或いはこれとビタミンDとを組み合わせることで、魚類の増重率又は甲殻類の殻の硬度を向上し得る飼料組成物を提供する。このため、本発明の飼料では、従来魚類の増重率又は甲殻類の殻の硬度を向上するために配合されていた成分を低減することができる。例えば、魚類用飼料においては所望の成長効果を達成するために、従来40質量%以上の動物質性蛋白原料(典型的には魚粉)を含有する飼料が用いられていたが、魚粉等の動物質性蛋白原料の含有量を40質量%未満、より具体的には10質量%以上40質量%未満、好ましくは15質量%〜35質量%、より好ましくは20質量%〜30質量%としながら、従来の飼料と同程度又はそれ以上の成長効果を達成し得る飼料を提供できる。この場合、魚粉等の動物質性原料の一部を、大豆油粕、コーングルテンミール、大豆胚芽、菜種油粕、大豆及び/又は菜種等の蛋白濃縮物、小麦グルテン、並びにごま油粕等の植物質性蛋白原料で代替するのが好ましい。これら植物質性蛋白原料は、その総量で飼料中に2〜80質量%含有させることができ、5〜70質量%含有させることが好ましい。
本発明の飼料においては、適宜他の成分を含むことができ、例えば、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビオチン、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン、ビタミンB12、パラアミノ安息香酸、イノシトール、及びアスコルビン酸等の他のビタミンを含むことができる。ビタミンDは含めてもよいがビタミンD関連物質は、ビタミンD及びその誘導体(典型的には活性型ビタミンD)以外を含まないことが好ましい。
また、リジン、メチオニン、タウリン、グリシン、アラニン、アルギニン、グルタミン酸、トレオニン、及びバリン等の(結晶)アミノ酸を含むことができる。また、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト、セレン、ヨウ素、アルミニウム、硫黄、塩素等の無機質(即ちミネラル分)を供給する金属塩等を含むことができる。また、動物性及び/又は植物性油(典型的には油脂)、又はそれ以外の原料由来の油分を含むことができる。
上述の他のビタミン及び(結晶)アミノ酸は、それぞれの栄養要求量を満たすとされる濃度で含むことが好ましい。
また、カルシウム及びリンは、それぞれが飼料中に0.5〜5.0質量%含有させることができ、1.0〜4.0質量%含有させることが好ましい。他のミネラル分に関しては、それぞれの栄養要求量を満たすとされる濃度で含むことが好ましい。
また、油分は、養殖対象とする魚種や、成長段階によって異なるが、飼料中に2.0〜40.0質量%含むことが好ましい。
本発明における飼料組成物は、種々の形態に製造することができ、例えば、乾燥原料を混合・粉砕した粉末状飼料組成物、粉体を固形化した飼料組成物、又はペースト状の飼料組成物とすることができる。粉末状飼料組成物は、そのまま最終的な飼料として用いることもできるが、最終的な飼料を調製するための添加剤として使用することもできる。例えば、その目的に応じて、粉末状飼料組成物を冷凍イワシ、サバ、サンマ等の生餌に加えて混練してモイストペレットを製造することができる。また、粉末状飼料組成物を水及び油脂と混練して最終飼料を調製することもできる。固形化飼料組成物としては、エクストルーダーやペレットマシンなどで押出成型したペレット状飼料組成物、流動層造粒機、攪拌造粒機又は転動造粒機などで成型された顆粒状飼料組成物がある。ペースト状飼料組成物としては、粉末状飼料組成物に生餌を加えてペースト状にし、更にビタミンやミネラルなどを添加した飼料を挙げることができる。
本発明の飼料組成物又はそれを含む飼料を魚類又は甲殻類に供与して飼育する方法については、特に制限はなく、各魚類又は甲殻類で従来行われていた方法で実施すればよい。例えば、魚類及び甲殻類のいずれにおいても、本発明の飼料組成物をエクストルーダー又はペレットマシン等で押出成型したペレット状の飼料及び/又はこれらを破砕し、篩別したクランブル状の飼料を飽食供与で各魚類又は甲殻類供与して飼育すればよい。
本発明の飼育方法においては、ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを給与する場合、ビタミンDと、リュウキュウヤナギを含む飼料を給与することが好ましいが、これらの成分の一方のみを含む飼料を組み合わせて給与することもできる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。但し、以下の実施例は、本発明を限定するものではない。
リュウキュウヤナギの葉の添加量がニジマス稚魚の成長に及ぼす影響に関する試験(1回目)
表1に示した3種類(比較例1、実施例1及び実施例2)の配合内容の試験飼料を作製した。
魚油を除く各原料を秤量・混合した後、JIS標準篩24メッシュ以下に粉砕し、これに少量の水を加えて混練した後、ペレットマシンを用いて直径約3mm及び5mmのペレットを成型した。これを熱風乾燥機により乾燥した後、3%の魚油を吸着させて試験飼料とした。何れの試験飼料も、ビタミン混合と魚油由来のビタミンDを計202μg/kg(8,090IU/kg)含むが、比較例1の飼料はリュウキュウヤナギの葉を含まず、実施例1の飼料はリュウキュウヤナギの葉を0.02重量%(活性型ビタミンD濃度換算で2μg/kg)含み、実施例2の飼料はリュウキュウヤナギの葉を0.10重量%(同10μg/kg)含む。
Figure 0005433039

魚粉:Steam Dried Prime Fishmeal(Austral Group S.A.A.製、原魚 Anchoveta)
植物質性蛋白原料:大豆油粕発酵物、コーングルテンミール
魚油:ナイスフィードオイルS(植田製油株式会社製、イワシウィンタリング油、3,000IU/kgのビタミンD含有)
ビタミン混合:ビタミンD、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビオチン、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン、ビタミンB12、イノシトール、ビタミンCを含有。
ミネラル混合:リン酸カルシウム、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム、リン酸二水素カリウム、水酸化アルミニウム、フマル酸第一鉄を含有。
リュウキュウヤナギ:Panbonis(Herbonis AG GmbH製、活性型ビタミンD10μg/g含有)
50リットル容ガラス水槽4面に平均魚体重19gのニジマス35尾を収容し、水温14℃の環境下で飼育試験を実施した。投餌は朝1回、飽食給与とした。測定項目は、体重、平均増重率及び血清中活性型ビタミンD濃度とした。表2に飼育結果を、表3に血清中の活性型ビタミンD濃度を示した。統計処理は、Duncann法に基づく検定を行った。
Figure 0005433039

平均増重率の算出は次式に倣った。
平均増重率 = 終了時平均体重 / 開始時平均体重 × 100
表2に示す通り、何れの試験飼料もビタミンDを202μg/kg(8,090IU/kg)含むが、リュウキュウヤナギの葉が無添加の比較例1の飼料に比べ、0.02質量%(活性型ビタミンD濃度換算で2μg/kg)添加した実施例1の飼料、及び0.10質量%(活性型ビタミンD濃度換算で10μg/kg)添加した実施例2の飼料で、終了時平均体重及び平均増重率がより高く、成長改善効果を認めた。
Figure 0005433039
表3に試験終了時における血清中の活性型ビタミンD濃度の測定結果を示した。その結果、飼料へのリュウキュウヤナギの葉の添加により血清中活性型ビタミンD濃度を増加し、リュウキュウヤナギの葉の添加量を増加するに伴って血清中活性型ビタミンD濃度が増加した。
リュウキュウヤナギの葉の添加量がニジマス稚魚の成長に及ぼす影響に関する試験(2回目)
本試験は、リュウキュウヤナギの葉の好適な添加量の範囲を決定することを目的とし、実施例1よりも、リュウキュウヤナギの葉をより広範囲の量添加した飼料について試験を行なった。
具体的には、表4に示す6種類(比較例2及び実施例3〜7)の配合内容の試験飼料を作製した。魚油を除く各原料を秤量・混合したのち、JIS標準篩24メッシュ以下に粉砕し、これに少量の魚油と水を加えながら2軸エクストルーダーによりペレットを成型した。飼料の大きさは、直径約3.2mmとした。これを乾燥機により乾燥した後、残りの魚油を吸着させて製品とした。
試験飼料は何れも、ビタミン混合及び魚油由来のビタミンDを計105μg/kg(4,195IU/kg)含有するが、比較例2の飼料はリュウキュウヤナギの葉を含まず、実施例3の飼料はリュウキュウヤナギの葉を0.01質量%(活性型ビタミンD濃度換算で1μg/kg)含み、実施例4の飼料は0.02質量%(同 2μg/kg)含み、実施例5の飼料は0.10質量%(同 10μg/kg)含み、実施例6の飼料は0.50質量%(同 50μg/kg)含み、実施例7の飼料は1.00質量%(同 100μg/kg)含む。
Figure 0005433039

魚粉:Steam Dried Prime Fishmeal(Austral Group S.A.A.、原魚 Anchoveta)
植物質性蛋白原料:大豆油粕、コーングルテンミール、大豆胚芽
魚油:ナイスフィードオイルS(植田製油株式会社製、イワシウィンタリング油、3,000IU/kgのビタミンD含有)
ビタミン混合:ビタミンD、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビオチン、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン、ビタミンB12、イノシトール、ビタミンCを含有。
ミネラル混合:リン酸カルシウム、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム、リン酸二水素カリウム、水酸化アルミニウム、フマル酸第一鉄を含有。
リュウキュウヤナギ:Panbonis(Herbonis AG GmbH製、活性型ビタミンD10μg/g含有)
50リットル容ガラス水槽6面に、平均魚体重28gのニジマス23尾を収容し、水温14℃の環境下で飼育試験を実施した。投餌は1日2回、飽食給与とした。測定項目は、体重、平均増重率とした。表5に飼育結果を、表6に生体1尾当たりのカルシウム及びリンの含有量を示した。統計処理は、Duncann法に基づく検定を行った。
Figure 0005433039
表5に示す通り、試験飼料は何れもビタミンDを105μg/kg(4,195IU/kg)含有するが、リュウキュウヤナギの葉が無添加の比較例2の飼料に比べ、0.02質量%(活性型ビタミンD濃度が2μg/kg)以上のリュウキュウヤナギの葉を添加した実施例4から7の飼料で成長が改善される傾向を示した。特に、リュウキュウヤナギの葉をそれぞれ0.10質量%及び0.50質量%添加した実施例5及び6の飼料で増重率が顕著に増加し、リュウキュウヤナギの葉を0.10質量%添加した実施例5の飼料で最大の増重率を示した。
Figure 0005433039
表6に示す通り、上述の増重率と同様に、リュウキュウヤナギの葉の添加量に伴って1尾当たりのCa及びPの含有量が高まる傾向を示し、リュウキュウヤナギの葉を0.10質量%添加した実施例5の飼料で最大となった。以上の結果から、リュウキュウヤナギの葉の添加により、生体へのCa及びPの蓄積が促され、これが増重率の増加に関与していることが示唆される。
ニジマス稚魚を用いた魚粉配合率が中程度の飼料との成長比較試験
本試験は、リュウキュウヤナギの葉を添加していない魚粉配合率が中程度の飼料と、リュウキュウヤナギの葉を添加した魚粉削減飼料との成長増進効果を評価することを目的とする。
表7に示す3種類(比較例3及び4並びに実施例8)の配合内容の試験飼料を実施例2で記載した方法に準拠して作製した。試験飼料には、ビタミン混合及び魚油由来のビタミンDを計105μg/kg〜106μg/kg(4,195〜4,255IU/kg)添加した。他方、比較例3の飼料は、魚粉含有率が40質量%と中程度であるのに対し、比較例4及び実施例8の飼料では魚粉含有率を25質量%にまで削減した。また、比較例3及び4の飼料では、リュウキュウヤナギの葉を添加せず、実施例8の飼料にのみリュウキュウヤナギの葉を0.10質量%添加した。
Figure 0005433039

魚粉:Steam Dried Prime Fishmeal(Austral Group S.A.A.、原魚 Anchoveta)
植物質性蛋白原料:大豆油粕、コーングルテンミール、大豆胚芽
魚油:ナイスフィードオイルS(植田製油株式会社製、イワシウィンタリング油、3,000IU/kgのビタミンD含有)
ビタミン混合:ビタミンD、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビオチン、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン、ビタミンB12、イノシトール、ビタミンCを含有。
ミネラル混合:リン酸カルシウム、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、硫酸コバルト、硫酸鉄、硫酸銅、硫酸マンガン、硫酸マグネシウム、リン酸二水素カリウム、水酸化アルミニウム、フマル酸第一鉄を含有。
リュウキュウヤナギ:Panbonis(Herbonis AG GmbH製、活性型ビタミンD10μg/g含有)
50リットル容ガラス水槽6面に、平均魚体重26gのニジマス20尾を収容し、水温14℃の環境下で飼育試験を実施した。投餌は1日2回、飽食給与とした。測定項目は、体重、平均増重率とした。表8に飼育結果を示した。統計処理は、Duncann法に基づく検定を行った。
Figure 0005433039
表8に示す通り、リュウキュウヤナギの葉が無添加で、魚粉配合率40質量%の比較例3の飼料と、リュウキュウヤナギの葉を0.10質量%添加し、魚粉配合率25質量%とした実施例8の飼料が同等の平均体重及び平均増重率を示した。一方、リュウキュウヤナギの葉が無添加で、魚粉配合率25%の比較例4の飼料は、平均体重及び平均増重率が他の試験区よりも低かった。
クルマエビ育成用飼料の殻硬度等に関する試験
表9に示す4種類(比較例5及び実施例9〜11)の配合内容の試験飼料を作製した。
魚油を除く各原料を秤量・混合後、JIS標準篩24メッシュ以下に粉砕した。これに魚油と水を加えた後、ミートチョッパーを用いて直径約2.7mmのペレット状に成型し、乾燥して試験試料を作製した。何れの試験飼料にも、ビタミン混合及び魚油由来のビタミンDを計188μg/kg(7,530IU/kg)添加したが、比較例5の飼料にはリュウキュウヤナギの葉を配合せず、実施例9〜11の飼料には、リュウキュウヤナギの葉を各々0.001質量%(活性型ビタミンD濃度が0.1μg/kg)、0.01質量%(同 1μg/kg)、及び0.10質量%(同 10μg/kg)配合した。
Figure 0005433039

動物質性飼料:イカミール、魚粉(Steam Dried Prime Fishmeal,Austral Group S.A.A.、原魚 Anchoveta)、オキアミミール、エビミール、アサリミール
魚油:ナイスフィードオイルS(植田製油株式会社製、イワシウィンタリング油、3,000IU/kgのビタミンD含有)
ビタミン混合:ビタミンD、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビオチン、ビタミンB、ビタミンB、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン、ビタミンB12、イノシトール、ビタミンCを含有。
リュウキュウヤナギ:Panbonis(Herbonis AG GmbH製、活性型ビタミンD10μg/g含有)
200Lポリカーボネート製の水槽の底を二重底とし、珪砂を敷いた水槽へ平均体重約6.5gのクルマエビを各15尾収容し、3反復で試験を行った。各試験水槽にはセラミックヒーターを投入し、飼育水温が常に26±1℃になるように調節した。試験期間は40日間とした。各試験飼料は、飽食となるよう給餌量を調節した。測定項目は、体重、増重量及び平均増重率とした。統計処理は、Duncann法に基づく検定を行った。
Figure 0005433039
表10に示す通り、平均増重率は各区間で有意な差が認められなかった。従って、リュウキュウヤナギの葉の添加はクルマエビの成長に影響を及ぼさないことが分かった。
試験終了時に各区10尾の頭胸部及び第1腹節の硬度について、レオメーターCR300型(サン科学)を用いて測定した。測定条件は表11の通りであった。クルマエビ殻硬度測定結果は表12の通りであった。
Figure 0005433039
Figure 0005433039
表12に示す通り、リュウキュウヤナギの葉を含まない比較例5の飼料に比べ、リュウキュウヤナギの葉を添加した実施例9〜11の飼料では、頭胸部及び第1腹節における殻硬度が有意に上昇した。また、特にリュウキュウヤナギの葉を0.01質量%(活性型ビタミンD濃度換算で1μg/kg)添加した実施例10の飼料において顕著な上昇が見られた。
更に、試験終了時に各区6尾をプールして1検体とし、Ca含量を測定した。クルマエビ全体内のCa含量測定結果は表13の通りであった。
Figure 0005433039
表13に示す通り、比較例5の飼料に比べ、リュウキュウヤナギの葉を添加した実施例9〜11の飼料では、クルマエビ全体のCa含量が上昇し、特に実施例10の飼料において顕著な上昇が見られた。
以上説明したように、魚類用飼料ではビタミンDを少なくとも105μg/kg(4,195IU/kg)、106μg/kg(4,235IU/kg)及び202μg/kg(8,090IU/kg)含有する飼料にリュウキュウヤナギの葉を添加、具体的には0.02質量%〜1.00質量%(活性型ビタミンDの濃度換算で2μg/kg〜100μg/kg)添加することで、カルシウムやリンの蓄積が促され、増重率及び体重が増大した。また、リュウキュウヤナギの葉を添加した魚粉削減飼料(魚粉25質量%)が、中程度(40質量%)の魚粉を含有する飼料と同レベルの成長増進効果を有することが確認された。これにより、成長増進効果を有しながら生産コストの低い飼料の提供が期待される。
一方、甲殻類用飼料では、魚類とは異なり、ビタミンDを少なくとも188μg/kg(7,530IU/kg)含有する飼料にリュウキュウヤナギの葉を添加しても増重率及び体重に変化は見られなかった。しかし、リュウキュウヤナギの葉を添加、より具体的にはリュウキュウヤナギの葉を0.001質量%〜0.10質量%(活性型ビタミンDの濃度が0.1μg/kg〜10μg/kg)添加することで、殻の硬度が大きくなった。

Claims (23)

  1. ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを含む、魚類用又は甲殻類用飼料組成物。
  2. 前記ビタミンDを、40.0μg/kg〜250.0μg/kg(1,600〜10,000IU/kg)含む、請求項1に記載の魚類用飼料。
  3. 前記リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を、活性型ビタミンD濃度換算値で2μg/kg〜100μg/kg含む、請求項1又は2に記載の魚類用飼料組成物。
  4. 前記リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を、活性型ビタミンD濃度換算値で3μg/kg〜70μg/kg含む、請求項3に記載の魚類用飼料組成物。
  5. 前記ビタミンDを、100.0μg/kg〜250.0μg/kg(4,000〜10,000IU/kg)含む、請求項1〜4の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  6. 魚粉を、40質量%未満、10質量%以上含む、請求項1〜5の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  7. カルシウム及びリンを、それぞれ0.5質量%〜5.0質量%含む、請求項1〜6の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  8. 動物性及び/又は植物性の油脂、又は油脂以外の原料に由来する油を、2.0質量%〜40.0質量%の範囲で含む、請求項1〜7の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  9. 生体中のカルシウム及びリンの蓄積を促すための、請求項1〜8の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  10. 成長を増進するための、請求項1〜9の何れか1項に記載の魚類用飼料組成物。
  11. 前記魚類が、サケ属(Oncorhynchus)、イワナ属(Salvelinus)、ウナギ属(Anguilla)、コイ属(Cyprinus)、アユ属(Plecoglossus)、マダイ属(Pagrus)、スズキ属(Lateolabrax)、マハタ属(Epinephelus)、ブリ属(Seriola)、トラフグ属(Takifugu)、ヒラメ属(Paralichthys)、又はマツカワ属(Verasper)の魚である、請求項1〜10に記載の魚類用飼料組成物。
  12. 前記ビタミンDを、62.5μg/kg〜250.0μg/kg(2,500〜10,000IU/kg)含む、請求項1に記載の甲殻類用飼料組成物。
  13. 前記リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を、活性型ビタミンD濃度換算値で0.01μg/kg〜100μg/kg含む、請求項1又は12に記載の甲殻類用飼料組成物。
  14. 前記リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉又はその抽出物を、活性型ビタミンD濃度換算値で0.1μg/kg〜10μg/kg含む、請求項13に記載の甲殻類用飼料組成物。
  15. 前記ビタミンDを、125μg/kg〜225μg/kg(5,000〜9,000IU/kg)含む、請求項1及び12〜14の何れか1項に記載の甲殻類用飼料組成物。
  16. カルシウムおよびリンを、それぞれ0.5質量%〜5.0質量%含む、請求項1及び12〜15の何れか1項に記載の甲殻類用飼料組成物。
  17. 動物性及び/又は植物性の油脂、又は油脂以外の原料に由来する油を、2.0質量%〜40.0質量%含む、請求項1及び12〜16の何れか1項に記載の甲殻類用飼料組成物。
  18. 生体中のカルシウム及びリンの蓄積を促すための、請求項1及び12〜17の何れか1項に記載の甲殻類用飼料組成物。
  19. 殻の硬度を高めるための、請求項1及び12〜18の何れか1項に記載の甲殻類用飼料組成物。
  20. 前記甲殻類がクルマエビ科(Penaeidae)の甲殻類である、請求項1及び12〜19に記載の甲殻類用飼料。
  21. ビタミンDと、リュウキュウヤナギ(Solanum glaucophyllum)の葉及び/又はその抽出物とを供与する、魚類又は甲殻類の飼育方法。
  22. 請求項1〜8の何れか1項に記載の飼料組成物又はそれを含む飼料を給与する、魚類の飼育方法。
  23. 請求項12〜17の何れか1項に記載の飼料組成物又はそれを含む飼料を給与する、甲殻類の飼育方法。
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