JP5432775B2 - 電動アクチュエータ - Google Patents

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この発明は、バルブやダンパなどの制御対象の開度を調整することにより流量制御を行う電動アクチュエータに関するものである。
従来より、空調設備では、その冷温水配管に設けられるバルブ、ダクト内を通って空調エリアに供給される調和空気の風量を加減するダンパなどを制御対象とし、この制御対象の開度調整を行わせるために電動アクチュエータが用いられている。
この種の通常の電動アクチュエータは、動作電源として交流電源が供給されるために、電動アクチュエータの内部に駆動モータとして交流モータを備え、空調用コントローラからの制御指令に応じて、制御対象の実開度を設定開度に一致させるような制御動作を行う。このような交流電源で動作する電動アクチュエータでは、供給されている交流電源に停電が生じると、開度制御されている制御対象は停電直前の動作開度のままとなり、もはや適切な開度制御が行えなくなる。
そこで、電動アクチュエータに供給されている交流電源が停電となった場合に、所定開度(例えば、全閉)に強制的に動作させ、交流電源が再び通電状態に復帰するまで、その所定開度を維持するタイプの電動アクチュエータも提案され、既に存在する。以下、このタイプの電動アクチュエータを緊急遮断機能付き電動アクチュエータと呼ぶ。
現在、緊急遮断機能付き電動アクチュエータとしては具体的に2タイプ提案されており、1つのタイプはスプリングリターン型、もう1つのタイプは2次電源駆動型と呼ばれている。
〔スプリングリターン型電動アクチュエータ〕
スプリングリターン型電動アクチュエータは、電動アクチュエータの駆動軸に対して全閉状態を維持するように付勢されるリターンスプリングを搭載し、交流電源が供給されている場合はこのリターンスプリングの付勢力に抗して駆動モータを駆動させて制御対象の開度を調整し、停電が生じた場合はリターンスプリングの付勢力によって制御対象の開度を強制的に所定開度とする(例えば、特許文献1参照)。
〔2次電源駆動型電動アクチュエータ〕
一方、2次電源駆動型電動アクチュエータは、電動アクチュエータの駆動モータを直流モータとするとともに、別途、2次電池や電気二重層コンデンサ等で構成される2次電源(直流電源)を搭載し、交流電源が供給されているときは、この交流電源を直流に変換して直流モータを駆動させて制御対象の開度を調整し、停電が生じた場合には2次電源を動作電源とし、2次電源(直流電源)によって直流モータを駆動させて制御対象の開度を強制的に所定開度とする(例えば、特許文献2参照)。
ところで、このような2つのタイプの緊急遮断機能付き電動アクチュエータ同士を比較すると、スプリングリターン型電動アクチュエータは、リターンスプリングの付勢力が通常時のモータ駆動に対して抵抗として働くので、その抵抗に打ち勝つために駆動モータとしてトルクの大きなモータを使用しなければならず、電動アクチュエータの大型化・重量化・コストアップをもたらすという短所を持つ。
これに対して、2次電源駆動型電動アクチュエータは、スプリングリターン型のような短所を有さず、また近年、2次電源である2次電池や電気二重層コンデンサの容量の改善などもあって、有利になりつつある。
特開2002−174269号公報 特開2008−89109号公報
しかしながら、従来の電動アクチュエータでは、緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータと緊急遮断機能を持たない電動アクチュエータ(通常の電動アクチュエータ)とではその構造が大きく異なっているため、メーカとしては2種類の電動アクチュエータを製造する必要があった。
また、通常の電動アクチュエータを使用していたユーザが、後からその電動アクチュエータに緊急遮断機能を持たせたいと思った場合、既存の電動アクチュエータを大幅に改造するか、もしくは緊急遮断機能付き電動アクチュエータを別途購入して既存の電動アクチュエータと交換しなければならず、コストや改造・交換の手間がかかっていた。
例えば、通常の電動アクチュエータを2次電源駆動型の電動アクチュエータに改造する場合、通常の電動アクチュエータの駆動モータには交流モータが用いられているため、この交流モータの直流モータへの交換、制御基板の変更、緊急遮断機能を持つモジュールの追加などが必要となる。また、交換した部品は廃棄する必要がある。このように、通常の電動アクチュエータを2次電源駆動型の電動アクチュエータに改造する場合、改造に要するコストや手間が過大となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、同一構成でありながら、通常の電動アクチュエータとしても緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとしても使用することが可能な電動アクチュエータを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、交流モータと、この交流モータによって駆動される制御対象の実開度を検出する実開度検出手段と、この実開度検出手段によって検出される実開度を設定開度に一致させる制御出力を生成する制御手段と、この制御手段が生成する制御出力を受けて交流モータへの駆動出力として第1の駆動出力を生成する第1の駆動出力生成手段と、この第1の駆動出力生成手段が生成する第1の駆動出力のエネルギー源とされる交流電源の入力部とを備え、前記制御対象を所定開度に到達させる駆動出力を第2の駆動出力として生成する機能および前記入力部への交流電源の停電を検出する機能を備えた停電時電源モジュールをケーブルを介して着脱可能に接続することが可能な電動アクチュエータに、停電時電源モジュールが接続されていない場合には第1の駆動出力を交流モータへ中継し、停電時電源モジュールが接続されている場合には、第1の駆動出力を停電時電源モジュールへ中継するとともに、当該停電時電源モジュールにおいて交流電源の非停電時に選択される第1の駆動出力および交流電源の停電時に選択される第2の駆動出力を駆動出力とし、その選択された駆動出力を交流モータへ中継する中継手段を設けたものである。
本発明の電動アクチュエータでは、停電時電源モジュールが接続されていない場合、電動アクチュエータ内で生成される第1の駆動出力が交流モータへ中継され、制御対象の実開度を設定開度に一致させるような制御が行われる。これにより、停電時電源モジュールが接続されていない場合、本発明の電動アクチュエータは通常の電動アクチュエータとして機能する。
本発明の電動アクチュエータでは、停電時電源モジュールが接続されている場合、電動アクチュエータ内で生成される第1の駆動出力が停電時電源モジュールへ送られる。この場合、停電時電源モジュールは、交流電源に停電が生じていない時には、第1の駆動出力(電動アクチュエータ内で生成される駆動出力)を駆動出力として選択し、交流電源に停電が生じている時には、第2の駆動出力(停電時電源モジュール内で生成される駆動出力)を駆動出力として選択する。この選択された駆動出力は電動アクチュエータの交流モータへ中継される。
この中継によって、本発明の電動アクチュエータでは、第1の駆動出力が送られてきた場合(交流電源の非停電時)、制御対象の実開度を設定開度に一致させるような制御が行われる。第2の駆動出力が送られてきた場合(交流電源の停電時)、制御対象の実開度を所定開度(例えば、全閉)に到達させるような制御が行われる。これにより、停電時電源モジュールを接続した場合、本発明の電動アクチュエータは緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして機能する。
本発明の電動アクチュエータによれば、停電時電源モジュールを接続していない場合には、通常の電動アクチュエータとして機能し、停電時電源モジュールを接続した場合には、緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして機能し、停電時電源モジュールを接続するか否かで、同一構成の電動アクチュエータを通常の電動アクチュエータとしても緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとしても使用することができるようになる。
本発明に係る電動アクチュエータの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示すブロック図である。 この電動アクチュエータの外観図である。 この電動アクチュエータに停電時電源モジュールを接続した状態を示す図である。 この電動アクチュエータに停電時電源モジュールを接続した場合の要部のブロック図である。 停電時電源モジュールの内部の構造を示す図である。 電動アクチュエータから停電時電源モジュールに実開度検出信号を送るようにした例(実施の形態2)を示す図である。
以下、本発明に係る電動アクチュエータの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
〔通常の電動アクチュエータとして使用する場合〕
図1はこの発明に係る電動アクチュエータの一実施の形態(実施の形態1)の要部を示すブロック図である。同図において、100は本発明に係る電動アクチュエータ、200はこの電動アクチュエータ100によって開度が制御されるバルブ(制御対象)である。
電動アクチュエータ100は、端子台1と、電源回路2と、制御基板3と、モータ駆動回路4と、交流モータ(ACモータ)5と、ACモータ5の駆動力を伝達するギア列6と、このギア列6の出力端としてバルブ200の開度を調整する出力軸7と、この出力軸7の回転角度位置をバルブ200の実開度θpvとして検出するポテンショメータ8と、出力軸7の所定回転角度位置への到達をバルブ200の所定開度への到達(この例では、バルブの全閉位置への到達)として検出するリミットスイッチ9と、中継コネクタ10および11とを備えている。
この電動アクチュエータ100において、端子台1には外部からの動作電源として交流電源ACが入力され、この交流電源ACは電源回路2において所要の内部電源とされたうえ、制御基板3へ与えられる。また、端子台1には、空調用コントローラ(図示せず)からの制御指令として設定開度θspが入力され、この入力された設定開度θspが設定開度信号S1として制御基板3へ送られる。また、制御基板3には、ポテンショメータ8からのバルブ200の実開度θpvが実開度検出信号S2として与えられ、リミットスイッチ9からのバルブ200の所定開度への到達を示す信号が所定開度到達信号S3として与えられる。
制御基板3は、空調用コントローラからの設定開度信号S1およびポテンショメータ8からの実開度検出信号S2を受けて、バルブ200の実開度θpvを設定開度θspに一致させる制御出力S4を生成し、この生成した制御出力S4をモータ駆動回路4へ送る。モータ駆動回路4は、制御基板3からの制御出力S4を受けて、ACモータ5への駆動出力M1(第1の駆動出力)を生成する。
中継コネクタ10は、モータ駆動回路4とACモータ5との間に設けられており、モータ駆動回路4からの第1の駆動出力M1をACモータ5へ中継する。この例において、中継コネクタ10は雄側コネクタ10Aと雌側コネクタ10Bとの分割構造とされており、雌側コネクタ10Bにおいてそのコネクタ通路L1,L2間をジャンパ線Jで接続することにより、モータ駆動回路4からの第1の駆動出力M1を中継コネクタ10を通してACモータ5へ送るようにしている。
中継コネクタ11は、雄側コネクタ11Aと雌側コネクタ11Bとの分割構造とされており、雄側コネクタ11Aに雌側コネクタ11Bを結合するのみとすることによって、リミットスイッチ9からの所定開度到達信号S3をそのコネクタ通路L3において終端させている。
図2にこの電動アクチュエータ100の外観図を示す。同図において、12は交流電源ACを電動アクチュエータ100の内部に引き込む電力線であり、13は設定開度θspを電動アクチュエータ100の内部に引き込む信号線である。
この電動アクチュエータ100では、モータ駆動回路4が生成する第1の駆動出力M1が中継コネクタ10(コネクタ通路L1,L2)を通してACモータ5へ送られることにより、バルブ200の実開度θpvを設定開度θspに一致させるような制御が行われる。これにより、この電動アクチュエータ100は、通常の電動アクチュエータとして機能する。
〔緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして使用する場合〕
この電動アクチュエータ100を緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして使用したい場合、図3に示すように、電動アクチュエータ100と電力線12との間にケーブル14を介して停電時電源モジュール300を接続する。
すなわち、電動アクチュエータ100から電力線12を外し、この電力線12を停電時電源モジュール300の入力側に接続するとともに、停電時電源モジュール300の出力側と電動アクチュエータ100の入力側との間をケーブル14で接続する。
図4に電動アクチュエータ100に停電時電源モジュール300を接続した場合の要部のブロック図を示す。停電時電源モジュール300は、端子台15と、停電検出回路16と、停電時電源部17と、モータ駆動回路18と、モータ電源切替回路19とを備えている。
この停電時電源モジュール300を電動アクチュエータ100に接続する場合、電動アクチュエータ100では、中継コネクタ10の雌側コネクタ10B(図1)を外し、雄側コネクタ10Aに停電時電源モジュール300のモータ電源切替回路19から導出されている雌側コネクタ10B’を結合する。
また、中継コネクタ11の雌側コネクタ11B(図1)を外し、雄側コネクタ11Aに停電時電源モジュール300のモータ駆動回路18から導出されている雌側コネクタ11B’を結合する。
また、停電時電源モジュール300において、端子台15に電力線12を接続し、この端子台15によって中継される交流電源ACを停電時電源モジュール300の内部を通して電動アクチュエータ100の端子台1へ送るようにする。
この場合、停電時電源モジュール300と電動アクチュエータ100とを接続するケーブル14は、モータ電源切替回路19からの雌側コネクタ10B’の導出ラインと、モータ駆動回路18からの雌側コネクタ11B’の導出ラインと、端子台15によって中継される交流電源ACの中継ラインとから構成されるものとなる。
なお、この例では、電動アクチュエータ100へ停電時電源モジュール300を接続する場合、雌側コネクタ10Bや雌側コネクタ11Bを取り外すものとしたが、雌側コネクタ10Bや雌側コネクタ11Bを利用して、同様の結線を得るようにしてもよい。
停電時電源モジュール300において、停電検出回路16は、端子台15によって中継される交流電源ACを監視し、電動アクチュエータ100への交流電源ACに停電が生じたか否かを知らせる停電検出有無信号S5を出力する。
停電時電源部17は、端子台15が中継する交流電源ACを分岐入力とし当該分岐入力を直流電源に変換するAC/DC電源変換部17−1と、AC/DC電源変換部17−1によって変換された直流電源を受けて動作する充電回路17−2と、この充電回路17−2によって充電されるキャパシタ(電気二重層コンデンサやリチウムイオンキャパシタ)17−3と、キャパシタ17−3に蓄えられた電荷より電圧調整(昇圧、降圧、そのままもある)された直流電源を生成し停電時電源ECとして出力する直流電源電圧調整部17−4とから構成されている。
モータ駆動回路18は、停電時電源部17から出力される停電時電源ECをエネルギー源とし、電動アクチュエータ100における中継コネクタ11(コネクタ通路L3)を通して送られてくる所定開度到達信号S3に基づいて、ACモータ5への駆動出力M2(第2の駆動出力)を生成する。この場合、モータ駆動回路18は、停電時電源部17からの停電時電源(電圧調整された直流電源)ECを交流化した出力として、所定開度到達信号S3の発生が確認されるまで第2の駆動出力M2を生成する。
モータ電源切替回路19は、中継コネクタ10(コネクタ通路L1)を通して送られてくる電動アクチュエータ100内のモータ駆動回路4が生成する第1の駆動出力M1と、停電時電源モジュール300内のモータ駆動回路18が生成する第2の駆動出力M2とを入力とし、停電検出回路16からの停電検出有無信号S5に基づき、停電検出回路16が交流電源ACの停電を検出していない場合にはACモータ5への駆動出力として第1の駆動出力M1を選択し、停電検出回路16が交流電源ACの停電を検出した場合にはACモータ5への駆動出力として第2の駆動出力M2を選択する。この選択されたモータ電源切替回路19からの駆動出力は、中継コネクタ10(コネクタ通路L2)を通して、電動アクチュエータ100内のACモータ5へ送られる。
図5に停電時電源モジュール300の内部の構造を示す。図5(b)は停電時電源モジュール300のカバーを開いて内部を見た図であり、図5(a)は図5(b)における端子台15側をA方向から見た図、図5(c)は図5(b)におけるキャパシタ17−3側をB方向から見た図である。停電時電源モジュール300の内部には、大容量の停電時電源ECを確保するために、多数のキャパシタ(電気二重層コンデンサやリチウムイオンキャパシタ)17−3が設けられている。
〔停電が生じていない場合〕
停電時電源モジュール300におけるモータ電源切替回路19は、電動アクチュエータ100への交流電源ACに停電が生じていない場合、停電検出回路16からの停電検出有無信号S5に基づき、電動アクチュエータ100から中継コネクタ10(コネクタ通路L1)を通して送られてくる駆動出力M1(モータ駆動回路4が生成する第1の駆動出力M1)をACモータ5への駆動出力として選択する。
この選択されたモータ電源切替回路19からの第1の駆動出力M1は、中継コネクタ10(コネクタ通路L2)を通して、電動アクチュエータ100内のACモータ5へ送られる。これにより、電動アクチュエータ100への交流電源ACに停電が生じていない場合、交流電源ACをエネルギー源として生成される第1の駆動出力M1によって、バルブ200の実開度θpvを設定開度θspに一致させるような制御が行われる。
〔停電が生じた場合〕
停電時電源モジュール300におけるモータ電源切替回路19は、電動アクチュエータ100への交流電源ACに停電が生じた場合、停電検出回路16からの停電検出有無信号S5に基づき、停電時電源モジュール300内で生成される駆動出力M2(モータ駆動回路18が生成する第2の駆動出力M2)をACモータ5への駆動出力として選択する。
この選択されたモータ電源切替回路19からの第2の駆動出力M2は、中継コネクタ10(コネクタ通路L2)を通して、電動アクチュエータ100内のACモータ5へ送られる。これにより、電動アクチュエータ100への交流電源ACに停電が生じた場合、停電時電源ECをエネルギー源とする第2の駆動出力M2によって、バルブ200の実開度θpvを所定開度(この例では、全閉状態)に到達させるような制御が行われる。この場合、バルブ200の実開度θpvが所定開度に到達し、所定開度到達信号S3がモータ駆動回路18へ入力されると、モータ駆動回路18は第2の駆動出力M2の出力を停止する。
〔停電が復旧した場合〕
停電時電源モジュール300では、交流電源ACに停電が生じている場合でも、停電検出回路16での交流電源ACの監視を続ける。停電検出回路16は、交流電源ACの停電が復旧すると、その旨を停電検出有無信号S5によってモータ電源切替回路19に知らせる。
モータ電源切替回路19は、停電検出回路16から交流電源ACの停電が復旧したことが知らされると、電動アクチュエータ100から中継コネクタ10(コネクタ通路L1)を通して送られてくる駆動出力M1(モータ駆動回路4が生成する第1の駆動出力M1)をACモータ5への駆動出力として選択する。
この選択されたモータ電源切替回路19からの第1の駆動出力M1は、中継コネクタ10(コネクタ通路L2)を通して、電動アクチュエータ100内のACモータ5へ送られる。これにより、交流電源ACの停電が復旧すると、停電する前と同様に、交流電源ACをエネルギー源として生成される第1の駆動出力M1によって、バルブ200の実開度θpvを設定開度θspに一致させるような制御が行われる。
このようにして、電動アクチュエータ100に停電時電源モジュール300を接続すると、それまで通常の電動アクチュエータとして機能していた電動アクチュエータ100が緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして機能し始める。
この電動アクチュエータ100において、端子台1が本発明でいう交流電源の入力部に相当し、制御基板3が制御手段に相当し、モータ駆動回路4が第1の駆動出力生成手段に相当し、ACモータ5が交流モータに相当し、ポテンショメータ8が実開度検出手段に相当し、中継コネクタ10が中継手段に相当する。
以上説明したように、本実施の形態の電動アクチュエータ100によれば、停電時電源モジュール300を接続していない場合には、通常の電動アクチュエータとして機能し、停電時電源モジュール300を接続した場合には、緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとして機能する。
この場合、電力線12やケーブル13の接続作業は必要となるが、電動アクチュエータ100の改造は不要であり、停電時電源モジュール300を接続するか否かで、同一構成の電動アクチュエータ100を通常の電動アクチュエータとしても緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータとしても使用することができるようになる。
これにより、メーカ側では、2種類の電動アクチュエータを製造する必要がなくなる。また、現場において、通常の電動アクチュエータから緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータへの変更を簡単に行うことが可能となる。
また、この例において、電動アクチュエータ100は、2次電源駆動型となるため、スプリングリターン型に比べて、リターンスプリングの付勢力がない分、駆動モータの高容量化、ギアの高強度化が不要となる。また、既存配線のレイアウトに対して変更が不要であり、電力線12や信号線13をそのまま使用することができる。また、停電時電源モジュール300は、任意の位置に設置可能であるため、狭所でも電動アクチュエータ100を緊急遮断機能を持つ電動アクチュエータに変更することが可能となる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、電動アクチュエータ100に停電時電源モジュール300を接続する場合、電動アクチュエータ100から停電時電源モジュール300へ所定開度到達信号S3を送るようにしたが、所定開度到達信号S3に代えて実開度検出信号S2を送るようにしてもよい。図6に、実施の形態2として、電動アクチュエータ100から停電時電源モジュール300へ実開度検出信号S2を送るようにした場合の例を示す。
この実施の形態2では、電動アクチュエータ100から中継コネクタ11(コネクタ通路L3)を通して停電時電源モジュール300へ実開度検出信号S2を送るようにしている。そして、停電時電源モジュール300にリミット位置判定回路20を設け、電動アクチュエータ100から実開度検出信号S2として送られてくる実開度θpvに基づいて、バルブ200が所定開度(この例では、全閉状態)に到達したか否かを判断させ、その判断結果を所定開度到達信号S3に代わるリミット位置判定信号S6としてモータ駆動回路18へ送るようにしている。よって、停電時の設定開度を任意に決めることができる。
なお、上述した例では、中継コネクタ10を雄側コネクタ10Aと雌側コネクタ10Bとの分割構造とし、雌側コネクタ10Bにおいてそのコネクタ通路L1,L2間をジャンパ線Jで接続するようにしているが、モータ駆動回路4とACモータ5との間をコネクタを介して直接つなぎ、停電時電源モジュール300を接続する場合、モータ駆動回路4とACモータ5との間をつなぐコネクタを外し、そのコネクタ間に別途用意された配線部材を接続するなどして、図4に示したような結線を実現するようにしてもよい。この場合、モータ駆動回路4とACモータ5との間をつなぐコネクタおよびそのコネクタ間に接続される配線部材を含めた手段が本発明でいう中継手段に相当するものとなる。
また、上述した例では、停電時電源モジュール300内の停電時電源部17をキャパシタ(電気二重層コンデンサやリチウムイオンキャパシタ)を用いて構成するようにしたが、リチウム電池などのような2次電池を用いるようにしてもよく、1次電池を利用しても構わない。このように、停電時電源ECを生成する手段としては、1次電源、2次電池、電気二重層コンデンサ等種々のデバイスが利用でき、適宜選択して利用することができる。
本発明の電動アクチュエータは、バルブやダンパなどの制御対象の開度を調整することにより流量制御を行う電動アクチュエータとして、空調設備など各種の分野で利用することが可能である。
1…端子台、2…電源回路、3…制御基板、4…モータ駆動回路、5…交流モータ(ACモータ)、6…ギア列、7…出力軸、8…ポテンショメータ、9…リミットスイッチ、10,11…中継コネクタ、10A,11A…雄側コネクタ、10B,10B’,11B,11B’…雌側コネクタ、L1,L2,L3…コネクタ通路、J…ジャンパ線、12…電力線、13…信号線、14…ケーブル、15…端子台、16…停電検出回路、17…停電時電源部、17−1…AC/DC電源変換部、17−2…充電回路、17−3…キャパシタ(電気二重層コンデンサやリチウムイオンキャパシタ)、17−4…直流電源電圧調整部、18…モータ駆動回路、19…モータ電源切替回路、20…リミット位置判定回路、100…電動アクチュエータ、200…バルブ、300…停電時電源モジュール。

Claims (1)

  1. 交流モータと、この交流モータによって駆動される制御対象の実開度を検出する実開度検出手段と、この実開度検出手段によって検出される実開度を設定開度に一致させる制御出力を生成する制御手段と、この制御手段が生成する制御出力を受けて前記交流モータへの駆動出力として第1の駆動出力を生成する第1の駆動出力生成手段と、この第1の駆動出力生成手段が生成する第1の駆動出力のエネルギー源とされる交流電源の入力部とを備え、前記制御対象を所定開度に到達させる駆動出力を第2の駆動出力として生成する機能および前記入力部への交流電源の停電を検出する機能を備えた停電時電源モジュールをケーブルを介して着脱可能に接続することが可能な電動アクチュエータであって、
    前記停電時電源モジュールが接続されていない場合には前記第1の駆動出力を前記交流モータへ中継し、前記停電時電源モジュールが接続されている場合には、前記第1の駆動出力を前記停電時電源モジュールへ中継するとともに、当該停電時電源モジュールにおいて前記交流電源の非停電時に選択される前記第1の駆動出力および前記交流電源の停電時に選択される前記第2の駆動出力を駆動出力とし、その選択された駆動出力を前記交流モータへ中継する中継手段
    を備えることを特徴とする電動アクチュエータ。
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