JP5432099B2 - 空気調節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタ清掃手段のようなフィルタ面を覆う保持部材が設けられた空気調節装置に関する。
図5に示すように、空気調節装置の室内機1では、ケーシング2の天面に形成された吸込口7から室内ファン4でケーシング2内に吸いこんだ空気を熱交換器3で熱交換し、熱交換された空気を吹出口8から吹き出す。吸込口7には、これと対向して、吸い込んだ空気の塵埃を捕集するフィルタ13が設けられており、このフィルタ13を通過した空気が熱交換器3へ送られる。また、フィルタ13の両面を挟むようにして清掃装置16が設けられ、フィルタ13に付着した塵埃が除去される。
例えば、特許文献1には、清掃ブラシを内装した除塵ボックスと、除塵ボックスの内部の空気を吸引する吸引部を備えたフィルタ清掃装置が設置された空気調節装置が記載されている。除塵ボックスはフィルタの両面を覆う。フィルタは移動可能とされ、除塵ボックスを貫通するようにその内部を通過する。清掃ブラシにより通過するフィルタから塵埃が除去され、フィルタから取り除かれた塵埃が吸引部により吸引されて、除塵ボックスの外部に排出される。
特開2007−183081号公報
しかしながら、本来であれば、ケーシング天面の吸込口と対向するフィルタ面の全域で空気流通できるはずなのであるが、フィルタ面の一部が覆われている場合、その部分では空気が通過できない。
例えば、図5や特許文献1のように、ケーシング内の前面上方、すなわちケーシングの天面と前面パネルとの境界付近に除塵ボックスが配置されている場合、吸込口に対面するフィルタ面の一部が除塵ボックスの後部で覆われており、この部分では空気が通過できない。その分、空気流通量が減ることになる。
空気が流通可能な部分は、除塵ボックスの後端からケーシングの後面までの間に位置するフィルタ部分となる。このフィルタ部分の面積(フィルタの有効面積)の大小に比例して、ケーシング内への空気の吸込量も増減することになる。フィルタの有効面積が大きく、空気の吸込量が多くなるほど、熱交換器との熱交換を効率よく行うことができ、省エネ効果も高くなる。したがって、フィルタの有効面積をいかに広く設定することができるかが省エネを考える上で重要となる。
本発明は、上記に鑑み、フィルタの有効面積を広くすることのできる空気調節装置の提供を目的とする。
本発明は、ケーシングの天面に形成された吸込口と、その内面側に沿って配置されたフィルタと、フィルタ面の一部を保持する保持部材と、保持部材を移動させて吸込口との位置関係を変更させることにより、吸込口と対面するフィルタの有効面積を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする空気調節装置である。
保持部材とは、フィルタとは別部材で設けられた、フィルタの一面又は両面の一部を保持する部材であり、例えば、フィルタ面の塵埃を除去する清掃手段や、ケーシング内においてフィルタを所定位置に保持するための柱材等が挙げられるが、これに限定されるものではない。保持部材は、フィルタ面を保持する一方で、その部分におけるフィルタの空気流通を阻害する。この保持部材がケーシング天面に形成された吸込口と対向する位置にあれば、その分だけ、吸込口と直接対向するフィルタ部分の面積(フィルタの有効面積)が小さくなるため、空気流通可能な面積が小さくなり、空気の吸込量が低下してしまう。
そこで、上述のように、本発明は、保持部材を移動させて吸込口との位置関係を変更させることのできる変更手段を設けたことを特徴とするものである。変更手段は、保持部材を移動させることにより、吸込口に対面する位置にある保持部材の面積を変更する。吸込口に対面する位置にある保持部材の面積が大きい程、フィルタの有効面積は小さくなり空気流通量は少なくなる。反対に、吸込口に対面する位置にある保持部材の面積が小さい程、フィルタの有効面積は大きくなり空気流通量は多くなる。すなわち、フィルタの有効面積が最大となるのは、保持部材の全体が吸込口と対面する位置にない姿勢であり、反対にフィルタの有効面積が最小となるのは、保持部材の全体が吸込口と対面する位置にある姿勢である。
これを利用して、変更手段は、保持部材の一部又は全部が吸込口に対面する位置にあるフィルタの有効面積が小なる姿勢と、保持部材が吸込口に対面する位置から外れる方向に移動した位置にあるフィルタの有効面積が大なる姿勢とに切換自在とすることができる。「フィルタの有効面積が小なる姿勢」と「フィルタの有効面積が大なる姿勢」は、相対的に決定される。空気調節装置の冷房又は暖房運転時に、フィルタの有効面積が大なる姿勢に切換え可能とすれば、運転時にケーシング外からの空気を比較的多く取り込むことができ、熱交換器との熱交換を効率よく行うことができる。空気調節装置の運転停止時には、フィルタの有効面積が小なる姿勢となるようにすれば、保持部材の一部又は全部が吸込口に対面する位置にあるため、前後方向において装置をコンパクト化することができる。
また、特開2000−111082、特開2005−188815及び特開2006−125723等に開示されているように、ケーシングの前面を開閉自在とする前面パネルを設け、運転中に前面パネルを開いてケーシング前面を開放して十分な吸込量を確保する空気調節装置が知られている。本発明はこのようなケーシングの前面を開閉自在とする前面パネルを備え、変更手段は、前面パネルの開閉に連動して保持部材を移動させることができる。例えば、前面パネルに保持部材を連結しておけば、前面パネルを開いたとき、これに連結された保持部材が前方へ引っ張られて前方へ移動する。このように、前面パネルを開く動作(開動作)を行うだけで、これに連動して保持部材を前方へ移動させて、吸込口との位置関係を変更させることができる。この構成によれば、空気調節装置の運転停止時における前面パネルを閉めた状態(閉成時)では、保持部材の一部又は全部を吸込口に対面する位置において、有効面積が小なる姿勢とし、空気調節装置の運転時における前面パネルを開いた状態(開成時)では、保持部材が前方へ移動することにより、吸込口に対面する位置から外れる方向に移動した位置にあるため、有効面積が大なる姿勢となる。
フィルタは、固定式であっても移動式であってもよいが、フィルタを移動経路に沿って移動する移動式とし、フィルタを清掃手段に対して移動自在とすれば、その移動によりフィルタの全面を清掃することができる。この際、移動経路は、フィルタをケーシング内で移動させる形態であっても、ケーシング外へ突出するように移動させる形態であってもよい。フィルタをケーシング内で移動させる形態であれば、フィルタがケーシング外へ突出しないので、外観上好ましい。移動経路の形態は、たとえば、吸込口の内面側に沿って形成されると共に、その端部からU字状に湾曲させながら折り返して形成してもよいし、吸込口の内面側に沿って形成されると共に、その端部から内側又は外側に渦状に巻き上げる形態としてもよい
本発明によると、変更手段によって保持部材を移動させることにより、吸込口に対面する位置にある保持部材の面積を変更することができる。吸込口に対面する位置にある保持部材の面積が大きい程、フィルタの有効面積は小さくなり、吸込口に対面する位置にある保持部材の面積が小さい程、フィルタの有効面積は大きくなる。フィルタの有効面積を大とすることにより、ケーシング外からの空気を多く取り込むことができ、熱交換器との熱交換を効率よく行うことができる。
本発明の空気調節装置の室内機の斜視図 本発明の空気調節装置の室内機の分解斜視図 本発明の空気調節装置の室内機の前面パネルを閉じた状態を示す側面断面図 本発明の空気調節装置の室内機の前面パネルを開いた状態を示す側面断面図 従来の空気調節装置の室内機を示す側面断面図 本発明の空気調節装置の室内機の側面断面を示す概念図 本発明の空気調節装置の室内機の下部リアガイダ及び前ドレンパンを取り外した状態の側面断面を示す概念図 本発明の他の形態の空気調節装置の室内機の正面図 本発明の他の形態の空気調節装置の室内機の側面断面図 本発明の他の形態の表示部の分解斜視図 図10において磁石板を除いた状態を示す図
本空気調節装置は、室内機1と室外機(図示せず)とから構成される。図1〜図3に示すように、本空気調節装置の室内機1は、ケーシング2により外装が形成され、その内部に熱交換器3および室内ファン4等が内装される。ケーシング2は、熱交換器3および室内ファン4等を保持し、背面側で室内の壁面に取り付けられる後ケーシング5と、後ケーシング5の前面側を覆う背面開放の箱状の前ケーシング6とから構成される。
前ケーシング6は、ケーシング2の前面、上下面および左右側面を覆う。前ケーシング6の天面には、室内空気を吸い込むために格子状に形成された吸込口7が形成される。前ケーシング6の前面下部は傾斜面とされ、この傾斜面に熱変換された空気を送り出すための吹出口8が形成される。吹出口8には、ルーバ9と、その前側に開閉自在に軸支された導風パネル10とが設けられる。前ケーシング6の前面上部には室内の空気を吸い込む前面吸気口が設けられ、この前面吸気口を開閉自在に支持された1枚構造の前面パネル12が設けられる。前面吸気口は、後述するフィルタ13をケーシング2内へ装着するための開口としても利用される。
ケーシング2内には、吸込口7と対向する位置に配された逆V字状の室内熱交換器3が設けられ、吸込口7から室内空気を吸い込み、室内熱交換器3で熱交換した空気を吹出口8から吹出すための室内ファン4が熱交換器3に囲まれるようにして設けられる。逆V字状の室内熱交換器3の前方上方側には、略三角形状の空間ができる。この空間からケーシング2の吸込口7の内面に沿う位置にかけて、フィルタ13移動のためのU字状の移動経路14が設けられ、フィルタ13の両端を保持する。U字状の移動経路14の内側には駆動手段15が設けられ、フィルタ13を移動経路14に沿って前後に往復移動させる。また、移動経路14の途中に保持部材としての清掃手段16が設けられ、フィルタ13の清掃を行う。
また、本空気調節装置は、清掃手段16を移動させて吸込口7との位置関係を変更させることにより、吸込口7と直接対面するフィルタ13の有効面積を変更する変更手段を備える。変更手段は、前面パネル12と、前面パネル12を電動駆動で開閉させる後述のパネル開閉機構と、前面パネル12と後述のフィルタ清掃ユニットを連結する後述の連結部材20と、移動経路14の全長を延長する後述の延長部21とから構成される。パネル開閉機構により前面パネル12を開動作すると、連結部材20によってフィルタ清掃ユニットが前側へ引き出されるため、清掃手段16を前方へ移動させることができる。この際、移動経路14も前方へ移動するが、延長部21により移動経路14を延長できるため、フィルタ13を吸込口7に対向して安定して保持でき、フィルタ13の有効面積を確保することができる。なお、変更手段の構成は清掃手段16を移動させる態様であれば上記に限定されるものではなく、パネル開閉機構を設けずに手動で前面パネル12を開閉するようにしてもよいし、延長部21を省略する構成としてもよい。また、フィルタ清掃ユニットを移動させる動力源としてパネルの開閉動作を利用したが、これに限定されるものではなく、モータ等の別の動力源を用いて引っ張るようにしてもよい。また、フィルタ清掃ユニットの全体を移動させずに、清掃手段16のみを移動させるようにしてもよい。
図6に示すように、V字状の熱交換器3のうち前側の熱交換器3a及び後ろ側の熱交換器3bのそれぞれの下方には、冷房運転時や除湿運転時に熱交換器3で発生する結露水を貯留する樋状の前ドレンパン22及び後ドレンパン23が設けられる。前ドレンパン22及び後ドレンパン23は、その左右端側で連結される。前ドレンパン22は後ドレンパン23に対して着脱自在とされる。
後ドレンパン23の前側には室内ファン4に接近して上部リアガイダ24が形成される。上部リアガイダ24は、後ドレンパン23と一体的に形成される。また、上部リアガイダ24の湾曲面に連続するように、その下方に下部リアガイダ25が設けられる。下部リアガイダ25は、上部リアガイダ24及び後ケーシング5に着脱自在に設けられる。上部リアガイダ24から下部リアガイダ25にかけての面は、内部空気通路の送風方向に合わせて円弧状に形成される。この上部リアガイダ24及び下部リアガイダ25の円弧形状によって、熱交換された空気が室内側へ導風される。また、下部リアガイダ25のリアガイダ面にルーバ9が設けられる。
下部リアガイダ25は、上部リアガイダ24との接合点Xから吹出口8にかけてのリアガイダ面25aと、その端部から後方へ折曲した底面25bとを有する側面視略くの字状に形成される。このように形成された下部リアガイダ25を取り外せば、室内ファン4の下方が大きく開放することになる。
また、図7に示すように、下部リアガイダ25と上部リアガイダ24との接合点Xと、前側の熱交換器3aの最も近い寸法L0が、室内ファン4の直径よりも大きく設定される。このような構成により、下部リアガイダ25及び前ドレンパン22を取り外すだけで、熱交換器3を取り外さずとも、下方に開いた口から室内ファン4を簡単に取り外すことができる。室内ファン4が何らかの理由により破損した場合でも、簡単にケーシング2外へ取り外して、交換することができる。
フィルタ13の移動経路14と、フィルタ13を前後方向に往復動させる駆動手段15と、フィルタ13の清掃手段16は、それぞれ共通の支持板26に設けられることによりこれらはフィルタ清掃ユニットとしてユニット化される。支持板26は、ケーシング2内において前後方向に配され、左右と中央に合計3枚設けられる。3枚の各支持板26は後端側で連結され一体化されている。
図1及び図2に示すように、左右の支持板26の側面から側方へピン27が突設され、ピン27が後ケーシング5の左右の側壁に設けられた長孔28に挿通される。長孔28は前後方向に長く形成されており、支持板26は後ケーシング5に対して前後動自在に軸支される。この構造により、フィルタ清掃ユニットは全体として前後に移動可能となる。
図3に示すように、移動経路14は、吸込口7の内面側に沿って形成される往路29と、側面視逆V字状の熱交換器3の前方側とキャビネットとの間に形成される空間部においてU字状に折り返して形成される折り返し部30と、前側の熱交換器3aに沿って形成される復路31とが連続して形成される。すなわち、往路29の前方部分、折り返し部30及び復路31の前方部分が、側面視逆V字状の熱交換器3の前方側とキャビネットとの間に形成される空間部に配置された、U字状の移動経路14である。このように、熱交換器3の前方側とケーシング2との間に形成される空間部に、移動経路14の折り返し部30を配置することにより、空間を有効利用することができる。また、移動経路14は、復路31の下流側が往路29の途中に合流され、ヘアピン状に形成される。
移動経路14は、左右の支持板26の内面側と、中央の支持板26の両面に形成され、左右2枚のフィルタ13を挿入可能とされる。移動経路14は、内側壁32と外側壁33とから構成され、内側壁32と外側壁33の間にフィルタ13の両端が保持される。
さらにまた、移動経路14は延長部21を有し、移動経路14の全長が前後方向に延長可能とされる。延長部21は、移動経路14の合流部分の後端に設けられる。延長部21は、移動経路14の内側壁32及び外側壁33の間隔よりも広く設定された延長内側壁34と延長外側壁35を有し、この2つの壁34、35の間に移動経路14の内側壁32及び外側壁33を挿入して重なり部分を形成し、重なり量を調節することにより移動経路14の全長を伸縮自在とすることができる。延長内側壁34及び延長外側壁35は、ケーシング2内を前後方向に配された延長支持板36に設けられるが、移動経路14の内側壁32と外側壁33との重なり部分には延長支持板36は設けられず、その部分だけ延長内側壁34と延長外側壁35が突出した形となる。この構成により、移動経路14との重なり部分を形成しつつ、フィルタ13を案内することができる。また、延長部21は、後方側が湾曲して後ケーシング5の背面に沿って形成される。延長支持板36は、後ケーシング5に固定され、支持板26とは独立している。
なお、上記とは反対に、延長内側壁34及び延長外側壁35の間隔を、移動経路14の内側壁32及び外側壁33の間隔よりも小とし、延長部21を移動経路14の内側壁32及び外側壁33の間に挿入して重なり部分を形成するようにしてもよい。また、延長部21の形態は上記に限定されるものではなく、移動経路14の一部を蛇腹状にすることにより伸縮自在としてもよい。
上記構成において、図4に示すように、後ケーシング5に軸支された支持板26を前方側に移動させると、これに伴いユニット化された移動経路14も前方へ移動する。これに対し、移動経路14の延長部21は、支持板26とは独立して後ケーシング5に固定されているので不動である。すると、移動経路14と延長部21との重なり部分が減り、全体として移動経路14が伸長することになる。
フィルタ13は、右フィルタ13aおよび左フィルタ13bからなり、移動経路14の内側壁32及び外側壁33の間と、延長部21の延長内側壁34及び延長外側壁35の間に、左右両端が支持される。フィルタ13は、吸込口7から吸い込まれた空気中のごみや塵を除去する。フィルタ13は、フィルタ網と、フィルタ網の四方を支持するフィルタ枠とから構成される。フィルタ枠の縦枠は側面視が波形状に形成され、駆動手段15の従動ギア39と噛み合わせ可能となり、従動ギア39の回転により、フィルタ13がヘアピン状の移動経路14に沿って前後に移動可能とされる。
駆動手段15は、U字状の移動経路14の内壁の内側であって、折り返し部30に位置するように、支持板26に固定される。駆動手段15は、駆動源であるモーター(図示せず)と、モーターの出力軸に連結されて回転する駆動ギア(図示せず)と、駆動ギアと噛み合って回転する従動ギア39とから構成される。従動ギア39は、フィルタ枠の縦枠の凹凸と噛み合わせることにより、その回転に伴ってフィルタ13を前後に移動可能とする。
清掃手段16は、フィルタ13の移動経路14の往路29の前方側に位置するように、移動経路14の支持板26に固定される。このように、清掃手段16がケーシング2の前面側に設けられるので、吸込口7に対向しているフィルタ13の全面を清掃手段16により清掃することができると共に、清掃手段16にフィルタ13を取付けやすい。また、清掃手段16の後部が、前ケーシング6天面の吸込口7と対面する位置にある。したがって、吸込口7と対面するフィルタ13の有効面積は、清掃手段16が遮蔽している分だけ小さくなる。すなわち、清掃手段16の後端から吸込口7の後端までが吸込可能なフィルタ13の有効面積となり、本実施形態においては清掃手段16の後端から吸込口7の後端までの長さL1が210mmであった。
清掃手段16は、吸引部40と、吸引装置41と、吸引部40及び吸引装置41を連結するための筒状の吸引ダクト42とから構成される。吸引部40は、断面形状が略コの字状の上ケース43及び下ケース(図示せず)から構成され、上ケース43及び下ケースの凹部を対向させた状態で、ケーシング2の前方を横方向に橋渡しするようにしてケーシング2に固定される。上ケース43と下ケースとの間には隙間があり、この隙間をフィルタ13が走行可能とされる。上ケース43及び下ケースとフィルタ13表面との間は、きわめて狭い間隔を保っている。吸引部40の左右両端は開口されている。
吸引装置41は、吸引ファン(図示せず)と、吸引ファンの周囲を覆う吸引カバー44とから構成される。吸引カバー44には、吸引口(図示せず)と排気口45とが開口され、この吸引口と吸引部40の開口とが吸引ダクト42で連結される。排気口45は、室外と連通するダクト(図示せず)に連結される。吸引ファンを回転させることにより、吸引力が発生し、吸引部40でフィルタ13の塵埃を吸引することができる。吸引した空気は排気口より外部に排気される。
前面パネル12は、その下部が前ケーシング6に支軸12aにより回動自在に軸支され、上部を前方へ倒すことにより、ケーシング2の前面吸気口を開放することができる。前面パネル12の開動作は、手動で行ってもよいが、パネル開閉機構により電動駆動により行われる。
パネル開閉機構は、公知の機構を採用すればよいが、本実施形態においては、パネル開閉機構は、図3及び図4に示すように、アーム部材46と、アーム部材46を前後動させる駆動機構とを備える。図2及び図3に示すように、アーム部材46は、前後方向に配され、前端の支軸46aは前面パネル12のフック12bに回動自在に軸支され、後端のピン47は前ケーシング6の側壁6aに形成された長孔48にを挿通することにより前後動自在に軸支される。アーム部材46の下端には前後方向に歯部49が形成される。
駆動機構は、駆動源であるモーター(図示せず)と、モーターの出力軸に連結されて回転する駆動ギア(図示せず)と、駆動ギアと噛み合って回転する従動ギア50とから構成される。従動ギア50とアーム部材46の歯部49が噛み合うことにより、従動ギア50の回転方向に応じてアーム部材46が前後に移動する。このアーム部材46の動きに伴い、前面パネル12が開閉される。
また、前面パネル12は、その内面側とフィルタ清掃ユニットが連結部材20により連結される。連結部材20の材質は特に限定されるものではなく、前面パネル12と同じ素材としてもよいし、紐、針金等の異素材を用いてもよい。本実施形態においては、フィルタ清掃ユニットのうち清掃手段16が連結部材20により連結されるが、支持板26、移動経路14、駆動手段15等のその他の部材と連結するようにしてもよい。前面パネル12の開動作に伴って、連結部材20により清掃手段16と共にユニット化されたフィルタ清掃ユニット全体が前方へ引き出される。また、前面パネル12が閉まると、閉動作に伴って連結部材20により清掃手段16が後方へ押される。清掃手段16と共にユニット化されたフィルタ清掃ユニットが後方へ移動し、元の位置へ戻る。
なお、清掃手段16は、その後端がケーシング2の吸込口7の前端よりも前方側まで移動するように設定される。清掃手段16が吸込口7と対面しないので、フィルタ13の吸込可能な有効面積を最大限に確保することができる。
以上の構成において、本実施形態の空気調節装置は、運転休止中には、図3に示したように前面パネル12を閉じた状態に保持して前面吸気口を塞いでいる。このとき、清掃手段16の一部が吸込口7に対面する位置にあり、フィルタ13の有効面積が小となる姿勢となる。清掃手段16の後端から吸込口7の後端までの長さL1は例えば210mmである。
一方、空気調節装置の操作用のリモコン等を通じて運転開始操作がなされたことが不図示の制御部によって検知されると、図4に示すように、駆動機構が備えるモータにより、前面パネル12が電動駆動されてその上端側から開閉駆動され、わずかな角度だけ開いた状態で保持することにより、前面パネル12の内側にある前面吸気口への空気の流入経路を確保する。前面パネル12は、その下端部を回動中心として、上端側からわずかな角度(例えば、10°〜20°程度)だけ開閉可能としている。
このとき、前面パネル12の開動作に伴って、連結部材20によりフィルタ清掃ユニットが前方へ引っ張られる。すると、清掃手段16と吸込口7との位置関係が変わり、清掃手段16が吸込口7に対面する位置から外れた位置にある、フィルタ13の有効面積が大なる姿勢となる。この際、清掃手段16に保持され、駆動手段15の従動ギア39と噛み合ったフィルタ13も一緒に前方へ移動するが、移動経路14は延長部21によりその全長が延長されるため、フィルタ13を吸込口7に沿った位置に保持することができる。なお、本実施形態においては、フィルタ13の有効面積の前後方向の長さL2は230mmとなり、L2>L1の関係となる。フィルタ13の有効面積の小なる姿勢と比べて、ケーシング2外からの空気を多く取り込むことができ、熱交換器3との熱交換を効率よく行うことができる。
また、リモコン等を通じて運転停止操作がなされたことが不図示の制御部によって検知されると、前面パネル12が閉じられると共に、この閉動作に伴って連結部材20によって清掃手段16が後方へ押される。フィルタ清掃ユニットが後方へ移動され、元の位置へ戻る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態においては、前面パネル12を上方が開口する形態としたが、下方が開口するようにしてもよいし、また、前面パネル12が前面吸気口から平行して前方へ移動するようにしてもよい。
また、図8〜図11に示すように、前ケーシング6の前面上部に表示部51を設けることができる。具体的には、前ケーシング6の上部フレーム52部分に、表示窓53が形成される。表示窓53は、前ケーシング6の上部フレーム52部分に形成した開口に、透明な樹脂材料からなる板材が嵌め込まれてなる。樹脂材料としては、ABS、ポリエチレン、ポリカーボネートが挙げられる。表示窓53及びその周辺の裏面に磁石板(マグネットシート)54が設けられる。
この表示窓53の裏には、表示窓53を透して運転状態を表示するための表示ユニット55が設けられる。表示ユニット55は、運転状態を表示する発光部(図示せず)と、発光部からの光を通す発光孔56が形成された表示カバー57と、発光部及び表示カバー57を支持するベース部材58とからなる。発光部は、複数のLEDが実装された表示基板を有する。発光孔56は、複数のLEDに対応して、文字の形等となるように開口形成される。ベース部材58の前面側には表示窓53の磁石板54と対向する位置に磁石板59が設けられる。また、ベース部材58の端部には複数の爪60が形成されている。
表示ユニット55の発光孔56が表示窓53に臨むようにして両者を重ね合わせ、表示ユニット55のベース部材58の端部に形成された複数の爪60を、表示窓53の形成された前ケーシング6に係止させる。この際、表示窓53の裏面と表示ユニット55のベース部材58の前面にはそれぞれ磁石板54、59が設けられているので、両者の磁力によって、表示窓53と表示ユニット55とを密着させることができる。したがって、発光部から発せられた光は表示窓53を通じて外部からはっきりと視認可能となる。また、磁石板による磁力は経年によって弱くなりにくいため、視認性を持続することができる。なお、上記では表示窓53及び表示ユニット55の両方に磁石板54、59を設けたが、いずれか一方を他方の磁石板と吸いつく磁性体としてもよい。また、表示部51は前面パネル12等の他の部分に設けてもよい。
1 室内機
2 ケーシング
3 熱交換器
4 室内ファン
5 後ケーシング
6 前ケーシング
7 吸込口
13 フィルタ
14 移動経路
15 駆動手段
16 清掃手段
20 連結部材
21 延長部
22 前ドレンパン
23 後ドレンパン
24 上部リアガイダ
25 下部リアガイダ
26 支持板
27 ピン
28 長孔
51 表示部
54、59 磁石板

Claims (4)

  1. ケーシングの天面に形成された吸込口と、その内面側に沿って配置されたフィルタと、該フィルタ面の一部を保持する保持部材と、前記保持部材を移動させて前記吸込口との位置関係を変更させることにより、吸込口と対面するフィルタの有効面積を変更する変更手段とを備えたことを特徴とする空気調節装置。
  2. 前記変更手段は、前記保持部材の一部又は全部が吸込口に対面する位置にあるフィルタの有効面積が小なる姿勢と、前記保持部材が吸込口に対面する位置から外れる方向に移動した位置にあるフィルタの有効面積が大なる姿勢とに切換自在とされたことを特徴とする請求項1に記載の空気調節装置。
  3. ケーシングの前面を開閉自在とする前面パネルを備え、前記変更手段は、該前面パネルの開閉に連動して前記保持部材を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調節装置。
  4. 前記保持部材は、前記フィルタの塵埃を除去する清掃手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調節装置。
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