JP5429902B2 - 通信システム、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents

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本発明は、通信システム、通信方法、及び通信プログラムに関し、特に、TCP/IP等の通信プロトコルを用いてパケット通信を行うネットワーク技術に関する。
IPデータグラム(パケット)の断片化(フラグメント)処理と再構成(リアセンブル)処理の仕様がRFC791に記述されている。この方式では、最大転送単位(MTU)が異なるネットワーク同士間の通信であっても、ネットワーク間のMTUの違いを意識せずに通信データの送受信が行える。ネットワーク通信では、パケットを断片化し、断片化されたパケット(フラグメントパケット)を受信装置において再構成する。パケットの断片化と再構成は、通信可能なパケットサイズが小さい経路が通信経路に存在する場合でもサイズの大きなパケットを転送可能にするための処理である。
パケットの断片化は、ルータやインターフェイス機器などで異なるネットワークに中継される場合などに生じる。パケットを断片化してデータを通信し、このフラグメントパケットを再構成する際に、受信済みのフラグメントパケットと未受信のフラグメントパケットを区別する必要がある。また、同じパケットから断片化されたフラグメントパケットの内のいずれかが廃棄された場合には、リアセンブルタイマでタイムアウトした時点で再構築を強制終了させる。
従来の再構築を行う通信装置ではフラグメントパケットの廃棄を知る手段は無く、最初のフラグメントパケットを受信してからある一定時間(例えば30秒)を経過しても再構築が完了していなければ、フラグメントパケットが廃棄されたものと判断して再構築処理を中止していた。つまりフラグメントパケットが途中で廃棄されると、一定時間必ず再構築処理を継続する必要があった。
ネットワーク処理装置の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1のネットワーク処理装置は、フラグメント化されたIPデータストリームを再構築処理する際に、使用するリソースの浪費を削減するため、既に再構築処理が完了した場合、或いはタイムアウトしたIPデータグラムのフラグメントIPデータグラムを受信した場合、当該IPデータグラムに対する再構築処理を行わない構成を開示している。
特開2010−045767号公報
フラグメントパケットは1つでも廃棄されると再構築することはできないが、従来のフラグメントパケットを再構築する通信装置は、フラグメントパケットの廃棄を検出する手段が無かった。そのため最初にフラグメントパケットを受信して再構築を開始してからある一定時間(たとえば30秒等)経過しても再構築が完了できない場合に再構築を中止していた。そのためフラグメントパケットが廃棄されると、再構築はかならずその一定時間の間継続され、再構築に必要なリソースをその間割り当てる必要があった。
また、特許文献1では、プロトコル処理装置におけるリアセンブルタイマがタイムアウトするまで待つ必要があり、直ちに再構築の中止をすることができないという問題があった。
本発明は、転送処理を行う通信装置がフラグメントパケットを廃棄する場合に、再構築を行う通信装置でフラグメントパケットが廃棄されたことを検出できるようにし、再構築を即座に中止できるようにすることを目的とする。
上述の課題に鑑み、本発明の一態様は、フラグメントパケットを転送する通信装置と転送されたフラグメントパケットを再構築する受信装置とを備える通信システムであって、複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信する受信手段と、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理する管理手段と、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納する記憶手段と、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と記憶手段に格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断する判断手段と、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新する更新手段とを有する通信装置と、前記通信装置から転送されたフラグメントパケットを受信する受信手段と、複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットを再構築する制御手段と、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断する判断手段を有する受信装置と、を備える通信システムに関する。
また、本発明の他の態様は、フラグメントパケットを転送し、転送されたフラグメントパケットを再構築する通信方法であって、複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信し、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理し、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納し、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断し、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新し、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断することを特徴とする通信方法。
さらに、本発明の別の態様は、フラグメントパケットを転送し、転送されたフラグメントパケットを再構築する通信プログラムであって、複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信する受信処理と、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理する管理処理と、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納する格納処理と、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断する判断処理と、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新する更新処理と、転送されたフラグメントパケットを受信する受信処理と、複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットを再構築する制御処理と、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断する判断処理とを、コンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
本発明では、RFC791で規定されているIPヘッダにある予約ビットをフラグメントパケットの廃棄を通知するための廃棄ビットとして使用する。フラグメントパケットを廃棄する本発明による通信装置は、その廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を一定時間記憶する。そのフラグメント情報を記憶している間にそのフラグメント情報に該当するフラグメントパケットを受信すると、そのIPヘッダの廃棄ビットを1に書き換える。廃棄ビットを1に書き換えられたフラグメントパケットは、再構築を行う通信装置へ転送される。再構築を行う本発明による通信装置では、受信したフラグメントパケットのIPヘッダの廃棄ビットの値が1であれば、再構築に必要なフラグメントパケットのうち少なくとも1つは廃棄されたと判断し、即座に再構築を中止する。
本発明によると、フラグフィールドの予約ビットを廃棄ビットとして使用して、実現する可能性の少ない再構築のために割り当てている記憶部のリソースを早く開放できる。
本発明の実施形態による通信システムの概略構成を説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムで取り扱うパケットのヘッダを説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムで取り扱うパケットのヘッダに含まれるフラグフィールドを説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムで取り扱うパケットのフラグメント情報を説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムで取り扱うパケットの廃棄フラグメント情報を説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムを構成する通信装置と受信装置の詳細な構成を説明するための図である。 本発明の実施形態による通信システムの処理の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による通信システムの通信装置におけるパケット受信処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による通信システムの受信装置におけるパケット受信処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による通信システムのパケット廃棄処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。但し、以下に説明する実施形態によって本発明の技術的範囲は何ら限定解釈されることはない。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システムの概略構成を示す図である。本実施形態による通信システムは、例えばルータ等の通信装置や、ネットワークインタフェースを備えたパソコン等の情報処理装置に利用される。
図1を参照すると、通信システムは通信装置100と受信装置200とを含む。通信装置100は、受信したフラグメントパケットをルーティング情報等に従いその宛先に転送する。受信装置200は、受信したフラグメントパケットをリアセンブル(再構築)する通信装置である。
ここで各フラグメントパケット1〜5は、図1に示すような同一のフラグメント情報を有している。例えば、2つのフラグメントパケットに断片化する場合、パケットは、L1の長さのデータ1と、L2の長さのデータ2に分割され、それぞれヘッダが付されて断片化されたフラグメントパケットとなる。図の例では、パケットは5つのフラグメントパケット1〜5に断片化されている。
図2は、本実施形態の通信システムで通信されるパケットのRFC791で規定されるIPヘッダの詳細を示す。
図2は、本実施形態による各フラグメントパケットのヘッダの詳細を示している。図2に例示されるように、ヘッダは、バージョン10a(Version)、ヘッダ長10b(IHL)、サービスタイプ10c(Type of Service)、全パケット長10d(Total Length)、識別子10e(Identification)、フラグ10f(Frags)、フラグメントオフセット10g(Fragment Offset)、生存時間10h(Time to Live)、プロトコル10i(Protocol)、ヘッダチェックサム10j(Header Checksum)、送信元アドレス10k(Source Address)、宛先アドレス10l(Destination Address)、オプション10m(Option)、パディング10n(Padding)の情報で構成されている。
各フラグメントパケットのヘッダに含まれる各情報は、RFC791に規定される通り既知であるため、本発明の特徴となるフラグ10f以外の情報についての詳細な説明は省略する。
図3を参照すると、本実施形態によるヘッダフィールドのフラグ10fは、廃棄ビットと、DF(Don’t fragment)ビットと、MF(More Fragment)ビットとを含む3ビットで構成される。本実施形態では、ヘッダフィールドにおけるフラグの予約ビットを廃棄ビットとして使用している。
ヘッダフィールドのフラグ10fにおいて、廃棄ビット(ビット0)が“0”の場合は廃棄なし、“1”の場合は廃棄ありと規定される。DFビット(ビット1)は、断片化の可否を規定するものであり、“0”の場合は断片化を許可し、“1”の場合は断片化を禁止する。また、MFビット(ビット2)は、後続にフラグメントパケットが続くか否かを規定するものであり、“0”の場合は最終のフラグメントパケットであることを意味し、“1”の場合はフラグメントパケットが継続をすることを意味する。
また、本発明の実施形態による通信システムでは、フラグメントパケットを廃棄する場合に、同じパケットから断片化されたフラグメントパケットを特定するために、図4に示すフラグメント情報を使用する。
フラグメント情報は、識別子、送信元アドレス、宛先アドレス、プロトコルなどを含み、リアセンブル処理対象のIPデータグラム(パケット)を特定するために使用される。すなわち、フラグメントパケットのそれぞれが同一のパケットから断片化されたものであるかどうかを特定するためにフラグメント情報は用いられる。
図4に示すフラグメント情報において、識別子10eは、同じパケットから断片化されたフラグメントパケットは全て同じ値を持つことが分かる。そのため、識別子10eを用いてフラグメントパケット同士が同一のパケットから断片化されたものか否か判断することができる。また、正確性を確保するために、送信元アドレス10k、宛先アドレス10l、及び/又はプロトコル10iなどのフラグメント情報を用いてフラグメントパケットの一致性を判断することもできる。これらの情報も、同じパケットから断片化されたフラグメントパケットは全て同じ値を持つ。
図5は、上述のフラグメント情報が記憶部113、214に一定時間保持された廃棄フラグメント情報を示す。パケットの優先制御などの何らかの原因でフラグメントパケットが廃棄されると、このフラグメントパケットのフラグメント情報が廃棄フラグメント情報に登録されているかチェックされる。フラグメントパケットのフラグメント情報が廃棄フラグメント情報に登録されていない場合は、図5に例示するような形式でフラグメント情報が廃棄フラグメント情報として記憶部に格納される。なお、登録されたフラグメント情報は一定時間後に記憶部に格納された廃棄フラグメント情報から削除される。
図6は、本実施形態による通信システムの通信装置100と受信装置200の概略構成図である。図6の通信装置100において、受信部111は、元のパケットから複数にフラグメント化されて送信されたフラグメントパケットを受信する。各フラグメントパケットの廃棄状況は、管理部112でフラグメント毎に管理されて、この廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのプロトコルや宛先アドレスなどのフラグメント情報を記憶部113に格納する。新たなフラグメントパケットを受信した際に、判断部114により、廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報と同一のフラグメント情報を有するフラグメントパケットであると判断されると、更新部115は、このフラグメントパケットのフラグフィールドにおける予約ビットに設定された廃棄ビットを“1”に設定更新する。
受信装置200において、通信装置100から転送されたフラグメントパケットを受信部211で受信し、すべてのフラグメントパケットの受信が完了すると、受信した複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットの再構築が制御部212により行われる。受信装置200においても、各フラグメントパケットの廃棄状況を管理部213でフラグメント毎に管理してもよく、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を記憶部214に格納する。判断部215では、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに設定された廃棄ビットに基づいて、再構築を継続又は中止するか判断する。
次に、本発明の実施形態による通信システムの動作について詳細に説明する。例として図1に示す受信装置200で再構築する同じパケットから断片化された5つのフラグメントパケットが、フラグメントパケット1〜5の順序で通信装置100を経由して受信装置200に転送され、また通信装置100でパケットの優先制御などのためにフラグメントパケット3が廃棄される場合の通信システムの動作について説明する。
図7は、本実施形態による通信システムの処理の流れを説明するための図である。本実施形態の通信システムにおいてパケットを受信すると(S100)、フラグメントパケットか否か判断される(S101)。フラグメントパケットでないと判断されると(S101、No)、通常の受信処理が行われる(S102)。フラグメントパケットであると判断された場合には(S101、Yes)、該当するフラグメント情報を廃棄フラグメント情報から検索する(S103)。次にフラグメントパケットが自装置で再構築する必要があるか判断される(S104)。再構築が不必要な場合は(S104、No)、パケット受信処理1が実行され(S105)、再構築が必要な場合は(S104、Yes)、パケット受信処理2が実行される(S106)。
次に、図8を参照しつつ通信装置100のパケット受信処理1を説明する。フラグメントパケット1を受信した通信装置100は(S200)、フラグメントパケット1のフラグメント情報が記憶部に登録されているか確認する(S201)。図1の例では、これらフラグメントパケット1〜5のフラグメント情報1は通信装置100の廃棄フラグメント情報に登録されていないため(S201、No)、フラグメントパケット1の廃棄ビットは書き換えず通常の受信処理が実行され(S203)、このフラグメントパケット1は受信装置2へ転送される。フラグメントパケット2についても、フラグメントパケット1と同様の処理が行われる。そして、フラグメントパケット3を受信し、通信装置100が優先制御によりフラグメントパケット3を廃棄すると、図10に示す廃棄処理が実行される。
図10のパケット廃棄処理では(S400)、フラグメントパケットであるか否か判断され(S401)、フラグメントパケットでない場合は(S401、No)、通常のパケット廃棄処理が行われ(S405)、フラグメントパケットの場合(S401、Yes)、フラグメント情報1を記憶部に格納されている廃棄フラグメント情報から検索する(S402)。通信装置100における廃棄フラグメント情報に登録されている場合(S403、Yes)、通常のパケット廃棄処理が行われる(S405)。フラグメントパケットのフラグメント情報1が廃棄フラグメント情報に登録されていない場合は(S403、No)、フラグメント情報1を通信装置100の廃棄フラグメント情報に登録した後(S404)、通常のパケット廃棄処理が行われる(S405)。なお登録されたフラグメント情報1は一定時間後に記憶部に格納された廃棄フラグメント情報から削除する。
続いて、通信装置100がフラグメントパケット4を受信すると、フラグメント情報1は通信装置100の記憶部に格納された廃棄フラグメント情報に登録されているため(S201、Yes)、フラグメントパケット4の廃棄ビットを“1”に書き換えた(更新した)後(S202)、通常の受信処理を実行し(S203)、受信装置200へ転送する。フラグメントパケット5についても、フラグメントパケット4と同様の処理が行われる。
各フラグメントパケット1〜5が通信装置100から受信装置200にそれぞれ転送されてきた際の受信装置200における処理について説明する。受信装置200は、転送されたフラグメントパケット1を受信すると、上述した図7に示すパケット受信処理を実行する、これらのフラグメントパケット1〜5は受信装置200で再構築を行うフラグメントパケットであるため(S104、Yes)、図9に示すパケット受信処理2が実行される(S106)。
受信装置200において、転送されたフラグメントパケットを受信すると(S300)、これらのフラグメントパケット1〜5のフラグメント情報1は記憶部に格納された廃棄フラグメント情報に登録されておらず(S301、No)、また、フラグメントパケット1の廃棄ビットは“0”であるため(S302、No)、通常の再構築処理が実行される(S303)。フラグメントパケット2についても、フラグメントパケット1と同様の処理が実行される。次に、フラグメントパケット3は通信装置100で廃棄されているため転送されず、受信装置200ではフラグメントパケット3が受信されない。そして、フラグメントパケット4を受信すると、フラグメント情報1は廃棄フラグメント情報に登録されていないが(S301、No)、フラグメントパケット4の廃棄ビットは“1”であるため(S302、Yes)、再構築を中止し(S304)、図10のパケット廃棄処理を行う(S305)。このパケット廃棄処理でフラグメント情報1を受信装置200の記憶部に格納された廃棄フラグメント情報に登録した後、通常のパケット廃棄処理が行われる。このフラグメント情報1は、所定時間後に受信装置200の記憶部から削除される。
最後に、受信装置200がフラグメントパケット5を受信すると(S300)、フラグメント情報1は受信装置200の記憶部に格納された廃棄フラグメント情報に登録されているため(S301、Yes)、図10のパケット廃棄処理を行う(S305)。この場合、フラグメントパケット4とは異なり、フラグメント情報1は受信装置200の記憶部に既に登録されているため、廃棄フラグメント情報の登録は行わず、通常のパケット廃棄処理を行う。
このように、通信装置100は、いずれかのフラグメントパケットを廃棄してから一定時間内に同じフラグメント情報1を持つフラグメントパケットを受信できれば、そのフラグメント情報1を廃棄フラグメント情報として登録しているため、その廃棄ビットを書き換えてから受信装置200に転送することができる。受信装置200は、フラグメントパケットの廃棄ビットを調べることでフラグメントパケットの廃棄を容易に検出することができるため、その廃棄を検出できた時点で再構築を中止できる。また、フラグメント情報1を一定時間、廃棄フラグメント情報として登録しておくことで、同じフラグメント情報を持つフラグメントパケットを受信しても再構築を開始せず、パケットを廃棄することができる。
同一のフラグメント情報を有するフラグメントパケットは、フラグ10f、全パケット長10d、フラグメントオフセット10gなどの情報を用いて断片化され分割される前のパケットを再構成する。
以上説明した本発明の実施形態においては、以下に記載するような効果を奏する。
第1の効果は、従来よりも早い段階で、失敗する再構築のために割り当てているメモリ等の記憶部のリソースを開放できることである。その理由は、フラグメントパケットの廃棄を検出し、フラグフィールドの予約ビットを廃棄ビットとして使用しているからである。
第2の効果は、フラグメントパケットの再構築を同時に行える数が実質的に増加したことである。その理由は失敗する再構築を早期に中止して、他のフラグメントパケットの再構築を行えるようにしたからである。
なお、上述の各実施の形態において、実施形態の処理は、プログラム、ソフトウェア、又はコンピュータによって実行されることが可能な命令でコード化された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によって実行されてもよい。記憶媒体には、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等の可搬型の記録媒体が含まれることはもとより、ネットワークのようにデータを一時的に記録保持するような伝送媒体も含まれる。
100 通信装置
111 受信部
112 管理部
113 記憶部
114 判断部
115 更新部
200 受信装置
211 受信部
212 制御部
213 管理部
214 記憶部
215 判断部

Claims (8)

  1. フラグメントパケットを転送する通信装置と転送されたフラグメントパケットを再構築する受信装置とを備える通信システムであって、
    複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信する受信手段と、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理する管理手段と、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納する記憶手段と、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と記憶手段に格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断する判断手段と、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新する更新手段とを有する通信装置と、
    前記通信装置から転送されたフラグメントパケットを受信する受信手段と、複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットを再構築する制御手段と、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断する判断手段を有する受信装置と、を備えることを特徴とする通信システム。
  2. フラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報は、フラグの予約ビットに設定された廃棄ビットであって、フラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる廃棄ビットが設定されている場合には、受信装置は再構築を中止することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. フラグメントパケットの廃棄通知として、ヘッダフィールドにある予約ビットを廃棄ビットとして使用することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 受信装置は、廃棄ビットが設定されているフラグメントパケットのフラグメント情報を記憶部に格納し、次のフラグメントパケットのフラグメント情報と一致するか判断して、パケット廃棄処理を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の通信システム。
  5. 前記通信装置の記憶手段に格納されたフラグメント情報は、所定時間経過後に消去されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通信システム。
  6. フラグメントパケットを転送する第1の処理と、転送されたフラグメントパケットを再構築する第2の処理を有する通信方法であって、
    前記第1の処理は、複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信し、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理し、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納し、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断し、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新し、
    前記第2の処理は、第1の処理により転送されたフラグメントパケットを受信し、複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットを再構築し、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断することを特徴とする通信方法。
  7. フラグメントパケットを転送する第1の処理と、転送されたフラグメントパケットを再構築する第2の処理を有する通信プログラムであって、
    複数のフラグメントに分割されて送信されたフラグメントパケットを受信する受信処理と、フラグメントパケットの廃棄状況をフラグメント毎に管理する管理処理と、廃棄状況に基づいて廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報を格納する格納処理と、新たなフラグメントパケットを受信した際には、受信したフラグメントパケットのフラグメント情報と格納された廃棄したフラグメントパケットのフラグメント情報が一致するか判断する判断処理と、これらのフラグメント情報が一致すると判断した場合には、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報を更新する更新処理とを含む第1の処理と
    第1の処理により転送されたフラグメントパケットを受信する受信処理と、複数のフラグメントパケットから分割される前のパケットを再構築する制御処理と、受信したフラグメントパケットのヘッダフィールドに含まれる情報に基づいて、再構築を継続するか否か判断する判断処理とを含む第2の処理とを、コンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
  8. 請求項7に記載の通信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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