JP2011071701A - パケット中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】CPU負荷を増加させること無くパケットの拡張ヘッダに対応した処理を行うことができるパケット中継装置を提供する。
【解決手段】受信パケットに含まれる拡張ヘッダを読み取って、当該拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成し、これを当該受信パケットに付加してプロセッサに供給する。当該プロセッサは、受信パケットに付加されている判別ヘッダに基づいて当該受信パケットに含まれる拡張ヘッダの構成を判別してこれに応じた処理を施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信網を介してパケットを中継するパケット中継装置に関する。
今後、IPv6(Internet Protocol version 6)プロトコルがインターネットの通信プロトコルとして主流になると言われている。IPv6プロトコルにより通信されるパケット(以下、IPv6パケットと称する)のヘッダは、現在主流であるIPv4プロトコルの場合とは異なり、拡張ヘッダは基本ヘッダから区別されており、基本ヘッダの後に拡張ヘッダが続く構成となっている。基本ヘッダは、40バイト固定長であり、全てのIPv6パケットに付加される。拡張ヘッダには例えばホップバイホップ(中継点)オプション、デスティネーション(終点)オプション、ルーティング(経路)、フラグメント(断片)、認証、EPSなどの種別があり、それぞれ個別の役割を担っている。複数の付加サービスが用いられる場合には、それぞれの役割毎の拡張ヘッダが数珠つなぎでパケットに付加される。拡張ヘッダはあくまでオプションであり、付加サービスが用いられない場合にはパケットに付加されない。通常、パケットを中継する例えばルータなどの中継装置は、基本ヘッダを必ず処理しなくてはならないが、拡張ヘッダについては一部の例外を除いて処理する必要はない。その情報は、宛先ノードによってのみ処理される。ルータは固定長の基本ヘッダだけを処理すれば良いので効率的にパケットを処理できる。
しかし、昨今注目されているNGN(Next Generation Network:次世代通信網)向けのSBC(session border controller)やセキュリティゲートウェイなどの中継装置においては、基本ヘッダのみならず、拡張ヘッダの参照や、例えばTCP(Transmission Control Protocol)などのいわゆる上位ヘッダの情報を必要とする場合が多い。通常、中継装置において受信パケットを処理する場合、受信パケットを例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリに記憶する。そして、メモリからその受信パケットのIPv6基本ヘッダ情報を読み出し、拡張ヘッダの有無を確認して、必要であれば数珠繋ぎとなっている後続の拡張ヘッダを読み出す。中継装置は、この処理を繰り返し、最後の拡張ヘッダについて処理した後に、TCPヘッダなどの上位ヘッダの情報を取得できる。このような処理をした場合、上位ヘッダに辿り着くまでに拡張ヘッダの読み出し処理と解析処理とを繰り返すことになり、その結果、メモリアクセス回数やCPU負荷の増加を招き、プロセッサの処理能力が低下し、中継装置全体でのスループットが低下してしまうという問題があった。
このような問題を解決し得る方法が例えば特許文献1に開示されている。当該方法は、ノードがパケットを受信したときに、メモリにキャッシュされている過去の受信パケットについての情報を参照し、対応するエントリが発見された場合、ノードが第1拡張ヘッダ及びキャッシュされたデータからの情報を使用して、残りの各拡張ヘッダを並列に読み取るものである。
特開2005−130502号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている方法の場合、例えば新規のパケットを受信した場合などキャッシュのエントリに該当しない場合には効果が得られず、メモリアクセス回数も複数回必要となるので、CPU負荷が増加してしまうという問題点があった。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、CPU負荷を増加させること無くパケットの拡張ヘッダに対応した処理を行うことのできるパケット中継装置を提供することを目的とする。
本発明によるパケット中継装置は、通信網を介してパケットを受信する受信部と、前記受信部によって受信された受信パケットについてそのヘッダの内容に応じた処理を施すパケット処理部と、前記パケット処理部による処理が施されたパケットを他の通信網に送信する送信部と、を含むパケット中継装置であって、前記パケット処理部は、前記受信パケットに含まれる基本ヘッダの内容に応じた処理を施す基本ヘッダ処理部と、前記受信パケットに含まれる拡張ヘッダを読み取って前記拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成しこれを前記受信パケットに付加する判別ヘッダ生成付加部と、前記受信パケットに付加されている判別ヘッダに基づいて当該受信パケットに含まれる拡張ヘッダの構成を判別してこれに応じた処理を施す拡張ヘッダ処理部と、を更に含むことを特徴とする。
本発明によるパケット中継装置によれば、CPU負荷を増加させること無くパケットの拡張ヘッダに対応した処理を行うことができる。
パケット中継装置を表すブロック図である。 IPv6解析部(判別ヘッダ生成付加部)を表すブロック図である。 受信パケットの構成例を表す図である。 受信パケットに付加された判別ヘッダを表す図である。 判別ヘッダ付加処理ルーチンを表すフローチャートである。 ヘッダ解析及び判別ヘッダ生成処理のタイムチャートである。 拡張ヘッダ処理ルーチンを表すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本実施例によるパケット中継装置100を表すブロック図である。パケット中継装置100は、例えばLAN(Local Area Network)などの通信網210と例えばWAN(Wide Area Network)などの通信網220との間でパケットを中継する例えばルータなどの中継装置であり、送受信部110及び120と、記憶部130と、パケット処理部140と、を含む。
送受信部110は、通信網210を介してパケットを送受信する機能を有し、コネクタ111−1〜111−n(nは1以上の整数)と、PHY処理部112と、L2処理部113と、を含む。送受信部110は、例えば専用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの演算処理集積回路によって構成できる。
コネクタ111−1は、通信網210を介してパケットを送受信する通信ポートである。つまり、コネクタ111−1は、通信網210から到来したパケットを受信し、当該受信したパケット(以下、受信パケットと称する)をPHY処理部112へ与える。また、コネクタ111−1は、PHY処理部112からのパケットを通信網210を介して送信する。コネクタ111−2〜111−nの各々もコネクタ111−1と同様の構成である。
PHY処理部112は、コネクタ111−1〜111−nのいずれかからのパケット又はL2処理部113からのパケットに対して、OSI参照モデルの第1層である物理層(physical layer:PHY層)についての処理を施す。当該処理には、例えば電気信号レベルの設定処理や光波長の設定処理などが含まれる。
L2処理部113は、PHY処理部112からのパケット又はIPv6解析部150からのパケットに対して、OSI参照モデルの第2層(Layer 2:L2層)であるデータリンク層についての処理を施す。当該処理には、例えばMAC(Media Access Control)フィルタリング処理やLAN側ノード間の通信ルーティング処理などが含まれる。
送受信部120は、通信網220を介してパケットを送受信する機能を有し、コネクタ121と、PHY/MAC部122と、を含む。送受信部120は、例えば専用ASICなどの演算処理集積回路によって構成できる。
コネクタ121は、通信網220を介してパケットを送受信する通信ポートである。つまり、コネクタ121は、通信網220から到来したパケットを受信し、その受信パケットをPHY/MAC部122へ与える。また、コネクタ111−1は、PHY/MAC部122からのパケットを通信網220を介して送信する。
PHY/MAC部122は、コネクタ121からのパケット又はプロセッサ160からのパケットに対して、物理層及び第2層(データリンク層)についての処理を施す。
記憶部130は、例えばプロセッサ160が実行するためのコンピュータプログラムや受信パケットなどのデータを記憶する例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリである。
パケット処理部140は、IPv6解析部150と、プロセッサ160と、を含む。
IPv6解析部150は、送受信部110からの受信パケットに含まれる拡張ヘッダを読み出して解析し、当該解析によって得られた、拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含むヘッダ(以下、判別ヘッダと称する)を生成し、これを当該受信パケットに付加した後にプロセッサ160へ転送する例えばマイクロプロセッサなどの演算処理装置であり、パケットバッファ部151と、ヘッダ解析部152と、判別ヘッダ生成部153と、送信制御部154と、を含む。以下、IPv6解析部150を判別ヘッダ生成付加部とも称する。
パケットバッファ部151は、送受信部110からの受信パケットを格納するバッファである。パケットバッファ部151は、当該受信パケットの全データの格納が完了した場合に、受信完了通知RCを送信制御部154へ与える。
ヘッダ解析部152は、パケットバッファ部151による受信パケットの格納と並行して、当該受信パケットに含まれるヘッダを読み取りつつ解析する。図3は、受信パケットの構成例を表す図である。図3(a)は、イーサ(Ether)ヘッダ、IPv6基本ヘッダ、TCPヘッダがアプリケーションデータの先頭に順に付加された受信パケットであり、拡張ヘッダを含まない例である。図3(b)は、IPv6基本ヘッダの次に拡張ヘッダ1が付加された受信パケットである。この場合、上位ヘッダであるTCPヘッダは拡張ヘッダ1の次に付加されている。図3(c)は、IPv6基本ヘッダの次に、互いに種別の異なる拡張ヘッダ1及び2が付加された受信パケットである。この場合、上位ヘッダであるTCPヘッダは拡張ヘッダ2の次に付加されている。拡張ヘッダ1及び2は、例えばルーティング(経路)、フラグメント(断片)などの通常のIPv6のオプションとしての拡張ヘッダである。なお、図3に示される受信パケットの構成は一例であり、受信パケットは3つ以上の拡張ヘッダを含んでいても良い。また、拡張ヘッダは、ホップバイホップ(中継点)オプション、デスティネーション(終点)オプション、認証、EPSなどの種別でも良い。
ヘッダ解析部152は、このような受信パケットについて、そのヘッダ部分を読み取り、(1)受信パケットの種別がIPv6パケットであるか否か、(2)受信パケットにおける拡張ヘッダの種別毎の有無、(3)受信パケットの先頭位置を基準とした、拡張ヘッダに後続する例えばTCPなどのいわゆる上位ヘッダの位置について判別する。ヘッダ解析部152は、当該判別によって得られた情報AH(以下、IPv6情報AHと称する)を判別ヘッダ生成部153へ与える。
ヘッダ解析部152は、上記(1)については受信パケットに含まれるEtherヘッダを参照することにより、上記(2)については各ヘッダ内の次ヘッダフィールドを参照することにより、上記(3)については例えば図3(c)の場合にはパケット先頭のイーサヘッダから拡張ヘッダ2までのデータ量に基づいて、それぞれ判別する。
上記(1)について詳細には、ヘッダ解析部152は、Etherヘッダ内の、Etherヘッダの次に続く上位(L3)ヘッダを示す識別子(Ether Type)を参照することにより、Etherヘッダの次のヘッダがIPv6基本ヘッダであるか否かを判別する。ヘッダ解析部152は、当該次のヘッダがIPv6基本ヘッダであると判別した場合には、受信パケットの種別がIPv6パケットであると判別する。上記(2)について詳細には、ヘッダ解析部152は、例えばIPv6基本ヘッダや拡張ヘッダなどのヘッダ内のいわゆる次ヘッダフィールドを参照して、当該ヘッダに後続するヘッダが拡張ヘッダであるのか上位ヘッダであるのかを判別する。
判別ヘッダ生成部153は、ヘッダ解析部152からのIPv6情報AHに基づいて、拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成する。図4は、判別ヘッダ生成部153によって生成され、受信パケットに付加された判別ヘッダを表す図である。
判別ヘッダは、受信パケットの種別がIPv6パケットであるか否かを示すフラグFF(以下、IPv6フラグFFと称する)を含む。例えば、受信パケットの種別がIPv6パケットである場合には「1」、その他のパケットである場合には「0」として2進数で表される。
また、判別ヘッダは、受信パケットにおける拡張ヘッダの種別毎の有無を表すフラグH1〜H8(以下、拡張ヘッダフラグH1〜H8と称する)を含む。例えば拡張ヘッダフラグH1は中継点オプションヘッダ、H2は経路制御ヘッダ、H3は断片ヘッダ、H4は認証ヘッダ、H5は終点ヘッダ、・・・というように拡張ヘッダの種別毎にそれぞれ対応し、受信パケットにおけるその有無を表す。拡張ヘッダフラグH1〜H8の各々について、例えば受信パケットに含まれている拡張ヘッダの種別については「1」、含まれていない拡張ヘッダの種別については「0」として2進数で表される。
また、判別ヘッダは、受信パケットの先頭位置を基準とした、拡張ヘッダに後続する例えばTCPなどのいわゆる上位ヘッダの位置を表すオフセット値を含む。オフセット値は、例えば受信パケットの先頭に位置するイーサヘッダから最後尾の拡張ヘッダまでのデータの合計サイズをバイト(byte)値で表したものである。
判別ヘッダ生成部153は、このような判別ヘッダEHを生成し、これを判別ヘッダ生成完了通知と共に送信制御部154へ与える。
送信制御部154は、パケットバッファ部151からの受信完了通知RCと、判別ヘッダ生成部153からの判別ヘッダEHとを受け取った場合に、パケットバッファ部151へパケット供給指示CPを与え、パケットバッファ部151から受信パケットを受け取る。続いて、送信制御部154は、当該受信パケットに判別ヘッダを付加して、これをプロセッサ160へ転送する。
プロセッサ160は、記憶部130に記憶されているコンピュータプログラムを読み出し、これに従った所定のパケット処理をIPv6解析部150からの受信パケットに施す。その際、プロセッサ160内の基本ヘッダ処理部161は受信パケットに含まれている基本ヘッダの内容に応じた処理を施し、拡張ヘッダ処理部162は受信パケットに付加されている判別ヘッダに基づいて拡張ヘッダや上位ヘッダについての処理を実行する。基本ヘッダ処理部161による処理は、IPv6基本ヘッダについての通常のヘッダ処理である。拡張ヘッダ処理部162による処理の詳細については後述する。
なお、プロセッサ160は、これらのヘッダ処理の際に、受信パケットを記憶部130に一時的に記憶し、受信パケットのヘッダ情報を記憶部130から読み出して、所定のヘッダ処理を実行するようにしても良い。なお、判別ヘッダはパケット中継装置100内でのみ用いられるので、プロセッサ160は判別ヘッダに基づくヘッダ処理を実行後、その判別ヘッダを受信パケットから取除く。
図5は、IPv6解析部150による判別ヘッダ付加処理ルーチンを表すフローチャートである。IPv6解析部150は、送受信部110からパケットを受け取る毎に当該ルーチンを実行する。以下、図5を参照しつつ、判別ヘッダ付加処理について説明する。
先ず、パケットバッファ部151が、送受信部110からの受信パケットを受け取り(ステップS101)、当該受信パケットのデータの格納を開始する(ステップS102)。パケットバッファ部151は、当該受信パケットの全データの格納が完了した場合に、受信完了通知RCを送信制御部154へ与える。
ヘッダ解析部152は、パケットバッファ部151による受信パケットの格納と並行して、当該受信パケットに含まれるヘッダを読み取りつつ解析する(ステップS102)。詳細には、ヘッダ解析部152は、受信パケットについて、(1)受信パケットの種別がIPv6パケットであるか否か、(2)受信パケットにおける拡張ヘッダの種別毎の有無、(3)受信パケットの先頭位置を基準とした、拡張ヘッダに後続する例えばTCPなどのいわゆる上位ヘッダの位置について判別する。ヘッダ解析部152は、当該解析によって得られたIPv6情報AHを判別ヘッダ生成部153へ与える。
次に、判別ヘッダ生成部153は、ヘッダ解析部152からのIPv6情報AHに基づいて、拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成する(ステップS103)。判別ヘッダは、例えば図4に示される構成である。詳細には、判別ヘッダ生成部153は、(1)受信パケットの種別がIPv6パケットであるか否かを示すIPv6フラグFF、(2)受信パケットにおける拡張ヘッダの種別毎の有無を表す拡張ヘッダフラグH1〜H8、(3)受信パケットの先頭位置を基準とした、拡張ヘッダに後続する上位ヘッダの位置を表すオフセット値を含む判別ヘッダを生成する。判別ヘッダ生成部153は、生成した判別ヘッダEHを判別ヘッダ生成完了通知と共に送信制御部154へ与える。
送信制御部154は、パケットバッファ部151からの受信完了通知RCと、判別ヘッダ生成部153からの判別ヘッダEHとを両方ともに受け取った場合に、パケットバッファ部151へパケット供給指示CPを与え、パケットバッファ部151から受信パケットを受け取る。続いて、送信制御部154は、当該受信パケットに判別ヘッダを付加して(ステップS104)、これをプロセッサ160へ転送する(ステップS105)。
以上の処理により、拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダが付加された受信パケットがプロセッサ160へ転送される。IPv6解析部150は、各受信パケットについてこれと同じ処理を実行する。
図6は、判別ヘッダ付加処理ルーチン実行時におけるヘッダ解析及び判別ヘッダ生成処理のタイムチャートである。
先ず、パケットバッファ部151が、送受信部110からの受信パケット1を受け取り、その格納を開始するのと並行して、ヘッダ解析部152は、受信パケット1に含まれるヘッダ1をモニタしつつ解析する(図6の上段、ステップS101、S102)。ヘッダ解析部152による当該解析は、パケットバッファ部151が、受信パケット1のデータ全てを受信及び格納する前に完了できる。
次に、パケットバッファ部151は、受信パケット1の後続の受信パケット2を送受信部110から受け取り、その格納を開始するのと並行して、ヘッダ解析部152は、受信パケット2に含まれるヘッダ2をモニタしつつ解析する(図6の上段、ステップS101、S102)。
判別ヘッダ生成部153は、パケットバッファ部151が受信パケット2を送受信部110から受け取ったときから、ヘッダ解析部152からの受信パケット1についてのIPv6情報AHに基づいて受信パケット1の判別ヘッダ1の生成を開始する(図6の中段、ステップS103)。判別ヘッダ生成部153による当該生成は、パケットバッファ部151が、受信パケット2のデータ全てを受信及び格納する前に完了できる。
送信制御部154は、判別ヘッダ生成部153からの判別ヘッダ1を、パケットバッファ部151からの受信パケット1に付加して、これをプロセッサ160へ転送する(図6の下段、ステップS104、S105)。送信制御部154は、パケットバッファ部151が受信パケット2を送受信部110から受け取っている間に、受信パケット1をプロセッサ160へ転送する。
IPv6解析部150は、受信パケット2以降についても上記したのと同じ処理を反復して実行する。このように、IPv6解析部150は、後続のパケットを受信している間に、判別ヘッダが付加された受信パケットをプロセッサ160へ転送するので、パケットの転送レートを低下させることなく判別ヘッダ付加処理を実行できる。
図7は、プロセッサ160による拡張ヘッダ処理ルーチンを表すフローチャートである。プロセッサ160は、判別ヘッダが付加された受信パケットをIPv6解析部150から受信する毎に当該ルーチンを実行する。以下、図7を参照しつつ、拡張ヘッダ処理について説明する。
先ず、プロセッサ160は、判別ヘッダが付加された受信パケットをIPv6解析部150から受信する(ステップS201)。次に、プロセッサ160内の基本ヘッダ処理部161が受信パケットに含まれている基本ヘッダの内容に応じた処理を施すと共に、拡張ヘッダ処理部162が受信パケットに付加されている判別ヘッダを抽出する(ステップS202)。拡張ヘッダ処理部162は、当該判別ヘッダに含まれるIPv6フラグFFの値を参照して、その値が例えば「1」であればIPv6パケットであり、「0」であるといったように受信パケットの種別を判別する(ステップS203)。
拡張ヘッダ処理部162は、受信パケットがIPv6パケットではないと判別した場合には、拡張ヘッダ処理を終了する。また、拡張ヘッダ処理部162は、受信パケットがIPv6パケットではあると判別した場合には、拡張ヘッダフラグH1〜H8を参照し、受信パケットに拡張ヘッダが含まれているか否かを判別する(ステップS204)。例えば拡張ヘッダフラグH1〜H8の各々の値が「0」であれば、拡張ヘッダ処理部162は、受信パケットに拡張ヘッダが含まれていないと判別し、拡張ヘッダ処理を終了する。
また、例えば拡張ヘッダフラグH1〜H8のうちのいずれかの値が「1」であれば、拡張ヘッダ処理部162は、受信パケットに拡張ヘッダが含まれていると判別し、当該拡張ヘッダに対応した例えばホップバイホップ(中継点)オプション、デスティネーション(終点)オプション、ルーティング(経路)、フラグメント(断片)、認証、EPSなどの処理を実行する(ステップS205)。

拡張ヘッダ処理部162は、拡張ヘッダの各々に対応した処理を実行した後、上位ヘッダの処理をするために、受信パケットの先頭位置からの上位ヘッダの位置を示すオフセット値を判別ヘッダから取得する(ステップS206)。拡張ヘッダ処理部162は、オフセット値に基づいて受信パケット内における上位ヘッダの位置を把握することができ、上位ヘッダについての処理を直ちに開始することができる。
なお、拡張ヘッダ処理部162は、受信パケットに拡張ヘッダが含まれているときであっても、その拡張ヘッダを無視して(すなわち上記ステップS205の処理を行わずに)上位ヘッダの処理をする場合もある。この場合にも、拡張ヘッダ処理部162は、上位ヘッダの位置を示すオフセット値を判別ヘッダから取得することにより(ステップS206)、上位ヘッダの位置を把握してその上位ヘッダについての処理を直ちに開始することができる。拡張ヘッダ処理部162は受信パケットから判別ヘッダを読み取った後又は判別ヘッダに基づくヘッダ処理を実行後、その判別ヘッダを受信パケットから取除く。
プロセッサ160は、上記した拡張ヘッダ処理に続いてTCPなどの上位ヘッダやペイロード部分のデータについても適宜処理を行い、その後、受信パケットを送受信部120へ与える。プロセッサ160は、各受信パケットについて、これらと同じ処理を実行する。プロセッサ160は、受信パケットに対する所定の処理を完了した場合に送受信部120へ当該受信パケットを転送する。
上記したように、本実施例によるパケット中継装置は、受信パケットに含まれる拡張ヘッダを読み取り、当該拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成してこれを受信パケットに付加してからプロセッサへ転送する。このような処理を行うことにより、プロセッサはIPv6の拡張ヘッダの解析の要/不要を容易に判断することができる。また、受信パケットに拡張ヘッダが含まれている場合にも、上位ヘッダのオフセット値に基づいて上位ヘッダの情報を直接取得及び参照できる。これにより、プロセッサによるメモリアクセス回数を減少させると共にCPU負荷を増加させること無くパケットの拡張ヘッダに対応した処理を行うことができる。その結果、パケット中継装置全体での性能を向上させることもできる。
また、拡張ヘッダの有無の判断を含むヘッダ解析を全てのパケットに対して同じように実施するので、従来技術のような過去の受信パケットの情報(キャッシュデータ)を必要とせず、過去の情報が無い場合でも性能の低下は生じない。
なお、IPv6解析部(判別ヘッダ生成付加部)130は、独立したハードウェアとして構成されても良いし、例えばプロセッサ160やL2処理部113を構成するハードウェアの内部に含まれるように構成されても良い。
また、本実施例は、一方の通信網(210)からのパケットにのみ判別ヘッダ生成処理を施した場合の例であるが、他方の通信網(220)からのパケットについても同様の判別ヘッダ生成処理を施すようにしても良い。
100 パケット中継装置
110、120 送受信部
111−1〜111−n コネクタ
112 PHY処理部
113 L2処理部
121 コネクタ
122 PHY/MAC部
130 記憶部
140 パケット処理部
150 IPv6解析部(判別ヘッダ生成付加部)
151 パケットバッファ部
152 ヘッダ解析部
153 判別ヘッダ生成部
154 送信制御部
160 プロセッサ
161 基本ヘッダ処理部
162 拡張ヘッダ処理部
210、220 通信網

Claims (5)

  1. 通信網を介してパケットを受信する受信部と、前記受信部によって受信された受信パケットについてそのヘッダの内容に応じた処理を施すパケット処理部と、前記パケット処理部による処理が施されたパケットを他の通信網に送信する送信部と、を含むパケット中継装置であって、
    前記パケット処理部は、
    前記受信パケットに含まれる基本ヘッダの内容に応じた処理を施す基本ヘッダ処理部と、
    前記受信パケットに含まれる拡張ヘッダを読み取って前記拡張ヘッダの構成を判別するための情報を含む判別ヘッダを生成しこれを前記受信パケットに付加する判別ヘッダ生成付加部と、
    前記受信パケットに付加されている判別ヘッダに基づいて当該受信パケットに含まれる拡張ヘッダの構成を判別してこれに応じた処理を施す拡張ヘッダ処理部と、を更に含むことを特徴とするパケット中継装置。
  2. 前記判別ヘッダは、前記受信パケットにおける拡張ヘッダの有無をその種別毎に示す拡張ヘッダフラグを少なくとも含み、
    前記拡張ヘッダ処理部は、前記拡張ヘッダフラグによって前記受信パケットにいずれかの種別の前記拡張ヘッダが含まれていることが示されている場合にのみ前記受信パケットにおける当該拡張ヘッダに応じた処理を施すことを特徴とする請求項1に記載のパケット中継装置。
  3. 前記判別ヘッダは、前記拡張ヘッダに後続する上位ヘッダの位置を示すオフセット値を更に含み、
    前記拡張ヘッダ処理部は、前記オフセット値によって示された位置にある上位ヘッダに応じた処理を施すことを特徴とする請求項2に記載のパケット中継装置。
  4. 前記判別ヘッダは、前記受信パケットの種別がIPv6パケットであるか否かを示すパケット種別識別子を含み、
    前記拡張ヘッダ処理部は、前記パケット種別識別子によって前記受信パケットの種別がIPv6パケットであることが示されている場合にのみ前記受信パケットにおける当該拡張ヘッダに応じた処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のパケット中継装置。
  5. 前記拡張ヘッダの種別は、IPv6通信プロトコルにおけるホップバイホップオプション、デスティネーションオプション、ルーティング、フラグメント、認証、EPSの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のパケット中継装置。
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