JP5657505B2 - ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム - Google Patents

ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5657505B2
JP5657505B2 JP2011256270A JP2011256270A JP5657505B2 JP 5657505 B2 JP5657505 B2 JP 5657505B2 JP 2011256270 A JP2011256270 A JP 2011256270A JP 2011256270 A JP2011256270 A JP 2011256270A JP 5657505 B2 JP5657505 B2 JP 5657505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
capacity
storage unit
destination information
transferable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011256270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013110689A (ja
Inventor
五十嵐 弓将
弓将 五十嵐
藤崎 智宏
智宏 藤崎
貴広 濱田
貴広 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2011256270A priority Critical patent/JP5657505B2/ja
Publication of JP2013110689A publication Critical patent/JP2013110689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5657505B2 publication Critical patent/JP5657505B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施形態は、ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラムに関する。
一般に、インターネットプロトコルを用いたネットワーク(IP網)は、様々な物理的なネットワーク媒体の上に構築可能なように設計されている。この物理的なネットワーク媒体には、例えば、ケーブルや無線などがある。IP網を特定のネットワーク媒体の伝送方式に依存しない形態で構築可能とするために、物理的なネットワーク媒体は、「リンク層」と呼ばれる概念で抽象化されたインタフェースを介して上位のIP層から利用できるようにモデル化される。インターネットプロトコルのプロトコルモデルは、最下位層にリンク層が位置づけられ、そのリンク層の上にIP層が位置付けられる概念で表される。
このようなIP網において、データは、IPパケットと呼ばれるデータの塊としてノード間を送受信される。所定のノードが大きなデータを送る場合には、必要に応じてデータは複数のIPパケットに分割されて送受信される。所定のネットワーク媒体上のIP網に接続された2つのノード間でIPパケットが送受信される場合、これらの2つのノード間は、概念的な「リンク」によって結ばれる。一般に、かかるリンクには、1つのIPパケット相当で送信することができるデータの塊の最大サイズが定められる。かかるデータの最大サイズは、ネットワーク媒体(リンク層)で用いる通信プロトコルの関数として表現可能である。このようなリンクが許容可能なデータの最大サイズは、一般にMTU(Maximum Transfer Unit)値と呼ばれる。
ところで、複数のIP網は、ルータにより相互接続される。ルータはケーブルや無線など様々なネットワーク媒体のリンクを介して複数のIP網に接続し、IPパケットをIP網間で中継するノードの一種である。このようにルータによって相互接続されたIP網の集合体は、インターネットと呼ばれる。
ここで、所定のネットワーク媒体上に構築されたIP網に接続しているノードAが、別のネットワーク媒体上に構築されたIP網に接続しているノードBと通信する場合について検討する。例えば、ノードA及びBのそれぞれが接続する2つのIP網が同一の1つのルータに接続している場合には、かかるルータは、ノードAからノードB宛に送信されたIPパケットを中継することができる。また、ノードAが接続するIP網とノードBが接続するIP網の間に複数のルータと、かかる複数のルータ間を結ぶ複数のリンクが存在する場合にも、ノードAからノードBまでの経路上に存在する各ルータがIPパケットを中継することにより、ノードAとノードBとの間における通信が可能となる。
上記例において、ノードAからノードBへ到達する経路上にある複数のリンクには、それぞれのネットワーク媒体で用いる通信プロトコルに関係付けられたMTU値が定められている。そのため、ノードAからノードBへIPパケットを転送する場合、かかるIPパケットのサイズは、ノードAからノードBまでの経路上に存在する各リンクのMTU値のいずれも超えないことが求められる。すなわち、ノードAは、ノードBにIPパケットを送信する場合に、ノードAからノードBまでの経路を構成するリンク全体の中で、最も小さいMTU値以下のサイズでIPパケットを送信することが求められる。このような所定の経路上の全リンクにおける最小のMTU値は、その経路に対する「経路MTU値」と呼ばれる。
インターネットプロトコルでは、所定の宛先ノードへの経路MTU値を発見するための手順が経路MTU探索(Path MTU Discovery)として標準的に定められている。インターネットプロトコル・バージョン4(IPv4)における経路MTU探索はRFC(Request for Comments)1191に定義されており、インターネットプロトコル・バージョン6(IPv6)の経路MTU探索はRFC1981に定義されている。なお、RFC1981は、RFC1191から派生したものである。
経路MTU探索における手順の概略を説明すると、IPパケットの送信元ノードは、かかるノード自身が接続しているネットワーク媒体(リンク)のMTU値を初期の経路MTU値と仮定してIPパケットを送信する。このIPパケットは、宛先ノードに届くまでに経路上のルータとリンクを経由する。このとき、経路の途中のあるリンクのMTU値がIPパケットのサイズよりも小さい場合、すなわちIPパケットのデータサイズがリンクのMTU値を超過した場合には、かかるリンクに接続するルータは、IPパケットを破棄し、送信元ノードに対してパケット過大メッセージ(Packet Too Big messages)を返送する。このようなパケット過大メッセージのフォーマットと通信手順については、RFC4443に定義されている。
パケット過大メッセージには、IPパケットのサイズが超過したMTU値であって、メッセージを送出するルータが接続しているリンクのMTU値が含まれる。パケット過大メッセージが送信元ノードまで転送されることにより、かかる送信元ノードは、宛先ノードまでの経路の途中に初期に仮定した経路MTU値よりも小さいMTU値が定められているリンクが存在することを識別できる。さらに、送信元ノードは、パケット過大メッセージに含まれるMTU値にIPパケットのサイズを変更して再送信することにより、少なくともパケット過大メッセージを返送したルータがかかるリンクを介して接続する次のノードまでIPパケットを到達させることができる。送信元ノードは、このような処理を繰り返すことにより、最終的には宛先ノードにIPパケットを到達させることができる。
RFC1981には、IPv6を使用するノードは経路MTU探索を実装すべきであると記載されているが、必須要件ではない。また、RFC1981には、経路MTU探索を実装しないノードはIPv6の最小MTU値を経路MTU値として用いると記載されている。一方、RFC2460のIPv6仕様では、IPv6を使用するノードは最小のMTU値を1280オクテット(Octets)とするように定められている。そのため、経路MTU探索を実装しないノードは常に経路MTU値を1280オクテットとしてIPパケットを送信することになる。
以上述べたような経路MTU探索の手順が存在する一方で、RFC4861には、ルータが、ルータ自身が接続しているリンクと同一リンクに接続するノード全てに対して、かかるリンクのMTU値を広告する仕組みが記載されている。RFC4861はIPv6の近隣発見プロトコル(Neighbor Discovery Protocol)に関する標準であり、あるノードが同一ネットワーク媒体(リンク)に接続している他ノード群を発見し、他ノードに関する情報を収集して通信可能にするための手順について定義したものである。
かかるRFC4861には、近隣発見プロトコルに関して、ルータがルータ自身の存在や通信設定に関する情報を同一リンクに接続しているノードに対して広告するためのルータ広告メッセージの仕様が定められており、そのメッセージのオプションとしてリンクのMTU値を含めることができると記載されている。ルータは、MTUオプションを用いることにより、同一リンクに接続する他ノードによって使用されることが推奨されるMTU値を指定することができる。したがって、ルータ広告メッセージのMTUオプションを使用した場合、同一リンクに接続している各ノード間においては、各ノードが経路MTU探索を行うことなく、ルータによって指定されたMTU値によりIPパケットを送信することが可能である。
なお、RFC4861には、近隣発見プロトコルを実施する際に、IPv6のノードに搭載されることが考えられる概念的な機能について記載されている。それらの機能のうち経路MTU探索に関するものとして、近隣キャッシュ(Neighbor Cache)と宛先キャッシュ(Destination Cache)がある。近隣キャッシュは、所定のノードが直接接続しているリンク毎に、かかるリンク上に接続している他ノードに関する情報を一時的に蓄えておくためのキャッシュである。宛先キャッシュは、所定のノードが最近通信した宛先ノードに関する情報を一時的に蓄えておくためのキャッシュである。RFC4861では、宛先キャッシュに宛先ごとの経路MTU値を含めることも可能であると記載されている。
また、RFC1191の経路MTU探索の仕組みを用いて発見した経路MTU値を宛先ノード毎にキャッシュしておき、その後に同一の宛先ノードへの通信が発生した際に、キャッシュ情報を用いることで、経路MTU探索を行うことなく宛先ノードまでIPパケットを到達させる技術については、一般に知られている。
J.Mogul et al, "Path MTU Discovery", Network Working Group, RFC1191, November 1990, [online],[平成23年11月7日検索]、インターネット<http://tools.ietf.org/html/rfc1191> J.McCann et al, "Path MTU Discovery for IP version 6", Network Working Group, RFC1981, August 1996, [online],[平成23年11月7日検索]、インターネット<http://tools.ietf.org/html/rfc1981> S.Deering et al, "Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification", Network Working Group, RFC2460, December 1998, [online],[平成23年11月7日検索]、インターネット<http://tools.ietf.org/html/rfc2460> A.Conta et al, "Internet Control Message Protocol (ICMPv6) for the Internet Protocol Version 6 (IPv6) Specification", Network Working Group, RFC4443, March 2006, [online],[平成23年11月7日検索]、インターネット<http://tools.ietf.org/html/rfc4443> T.Narten et al, "Neighbor Discovery for IP version 6 (IPv6)", Network Working Group, RFC4861, September 2007, [online],[平成23年11月7日検索]、インターネット<http://tools.ietf.org/html/rfc4861>
しかしながら、上記の従来技術には、各ノードが適切な経路MTU値を用いて通信を行えない場合があった。具体的には、経路MTU探索において、ルータによって返送されるパケット過大メッセージは、送信元ノードに到達しない場合がある。例えば、ルータが経路MTU探索の仕組みを具備していない場合や、ルータと送信元ノードとの間における途中のルータが経路MTU探索の仕組みを具備していない場合や、ファイアフォール等の関係でパケット過大メッセージが途中のルータに到達しない場合などに、パケット過大メッセージは、送信元ノードに到達しない場合がある。このような場合には、送信元ノードは、宛先ノードに対する適切な経路MTU値を取得することができないので、適切な経路MTU値を用いて宛先ノードとの間で通信することができない。
なお、上記の通り、IPv6では、経路MTU探索では検知不能なパケット過大による通信不能を回避するために、送信元ノードが予めIPv6の最小MTU値である1280オクテットをデフォルトの経路MTU値として使用することも考えられる。しかし、全ての宛先ノードに対して最小MTU値である1280オクテットをデフォルトとして適用することは、実際には経路MTU値が1280オクテットよりも大きい宛先ノードに対しても1280オクテットであるIPパケットのサイズでデータを送信することになるので、通信効率が悪くなるという問題が発生する。
また、送信元ノードが、上記の宛先キャッシュを使用した場合には、既に通信が成功している宛先ノードに対して、経路MTU探索の仕組みを使うことなく適切な経路MTU値を選択することが可能になるとも考えられる。しかし、宛先キャッシュを用いた従来技術であっても、通信が成功するまでは各ノードが経路MTU探索を用いることになるので、パケット過大メッセージが送信元ノードに到達しないことで各ノードが適切な経路MTU値を用いて宛先ノードとの間で通信を行えないという問題を解消することができない。
本願の開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、各ノードが適切な経路MTU値を用いて通信を行うことができるネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラムを提供することを目的とする。
実施形態に係るネットワークシステムは、複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムであって、前記中継装置は、リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部と、当該中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信部と、他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納部とを備え、前記端末は、前記中継装置から受信した転送可能容量と宛先情報との組合せに基づいて、前記所定の端末に対応する転送可能容量の単位で当該所定の端末宛にパケットを送信する送信部を備えたことを特徴とする。
実施形態に係るネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラムは、各ノードが適切な経路MTU値を用いて通信を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係るルータ広告メッセージにおける経路MTUオプションのビットフォーマットの一例を示す図である。 図3は、実施例1に係るルータの構成例を示す図である。 図4は、実施例1における近隣キャッシュの一例を示す図である。 図5は、実施例1における宛先キャッシュの一例を示す図である。 図6は、実施例1に係るノードの構成例を示す図である。 図7は、実施例1に係るネットワークシステムによる処理手順を示すシーケンス図である。 図8は、実施例1に係るルータによる送信処理手順を示すフローチャートである。 図9は、実施例1に係るルータによる受信処理手順を示すフローチャートである。 図10は、中継プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願に係るネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本願に係るネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラムが限定されるものではない。
[実施例1に係るネットワークシステムの構成]
まず、図1を用いて、実施例1に係るネットワークシステムについて説明する。図1は、実施例1に係るネットワークシステムの構成例を示す図である。図1に例示するように、実施例1に係るネットワークシステム1には、ノード11〜13と、ルータ101〜104とが含まれる。
ノード11〜13は、ネットワークシステム1における端末であり、例えば、各種データを送受信するPC(Personal Computer)等である。実施例1におけるノード11〜13は、IPv6に準拠した端末であるものとする。ルータ101〜104は、ノード11〜13によって送信されるIPパケットを中継する中継装置である。
ノード11及びルータ101は、リンクL11によって接続される。また、ルータ101及びルータ102はリンクL12によって接続され、ルータ102及びルータ103はリンクL13によって接続され、ノード12及びルータ103はリンクL14によって接続され、ルータ102及びルータ104はリンクL15によって接続され、ノード13及びルータ104はリンクL16によって接続される。
また、図1に示すように、実施例1に係るネットワークシステム1では、リンクL11のMTU値が1280オクテットであり、リンクL12のMTU値が1300オクテットであり、リンクL13のMTU値が1400オクテットであり、リンクL14のMTU値が1500オクテットであり、リンクL15のMTU値が1300オクテットであり、リンクL16のMTU値が1500オクテットであるものとする。
なお、図1では、3台のノードと4台のルータを示したが、ネットワークシステム1には、2台以下のノードや、4台以上のノードや、3台以下のルータや、5台以上のルータが含まれてもよい。また、ノード及びルータの接続関係は、図1に示した例に限られない。
ここで、実施例1に係るルータ101〜104は、自ルータが接続しているリンクのMTU値を保持しているものとする。具体的には、ルータ101は、リンクL11のMTU値=1280オクテットと、リンクL12のMTU値=1300オクテットとを保持する。また、ルータ102は、リンクL12のMTU値=1300オクテットと、リンクL13のMTU値=1400オクテットと、リンクL15のMTU値=1300オクテットとを保持する。また、ルータ103は、リンクL13のMTU値=1400オクテットと、リンクL14のMTU値=1500オクテットとを保持する。また、ルータ104は、リンクL15のMTU値=1300オクテットと、リンクL16のMTU値=1500オクテットとを保持する。
これらのルータ101〜104は、例えば、RFC4861に規定されている近隣発見プロトコルや近隣キャッシュ等の技術により、各リンクのMTU値を保持する。なお、ルータ101〜104は、近隣発見プロトコルや近隣キャッシュ以外の技術により各リンクのMTU値を保持してもよい。
また、実施例1に係るルータ101〜104は、RFC4861に規定されている近隣発見プロトコルに従って、各々のルータが接続しているリンクにルータ広告メッセージを定期的に送信する。このとき、実施例1に係るルータ101〜104は、ルータ広告メッセージにおけるMTUオプションに、ルータ広告メッセージを送信する時点で把握している宛先ノードのIPアドレスと、かかる宛先ノードへの経路MTU値との組合せを設定する。なお、以下では、宛先ノードのIPアドレスと経路MTU値との組合せが設定されるMTUオプションを「経路MTUオプション」と表記する場合がある。
ここで、図2に、実施例1に係るルータ広告メッセージにおける経路MTUオプションのビットフォーマットの一例を示す。図2に示すように、実施例1における経路MTUオプションは、宛先ノードのIPアドレス(図2では、「宛先アドレス」と表記する)と、ルータ広告メッセージを受信するルータから「宛先アドレス」によって示される宛先ノードまでの経路上に含まれる各リンクの最小MTU値に該当する「経路MTU値」とが設定される。実施例1に係るルータ101〜104は、1つのルータ広告メッセージに対して、図2に例示した経路MTUオプションを複数連結して設定することができる。
図2に例示した経路MTUオプションに含まれる各フィールドについて説明すると、「タイプ」は、ルータ広告メッセージにおけるオプションのタイプを示す値が設定される。具体的には、「タイプ」は、「宛先アドレス」及び「経路MTU値」のフィールドを有する経路MTUオプションであることを示す値が設定される。例えば、「タイプ」は、RFC4861で既に定められているタイプ「1」〜「5」以外の値(例えば、「6」等)が設定される。
また、「長さ」は、オプションのデータ部(「経路MTU値」及び「宛先アドレス」)のサイズが4オクテット単位で設定される。図2に示した例では、「経路MTU値」及び「宛先アドレス」のサイズが「4オクテット(32ビット)×5」であるので、「長さ」には「5」が設定される。
また、「プレフィックス長」は、「宛先アドレス」に設定されるデータの中で有効な連続ビット数として、8ビットの符号なし整数が設定される。図2に示した例では、「宛先アドレス」のサイズが「128ビット」であるので、「プレフィックス長」に設定される値は「0」〜「128」のうちいずれかの値となる。
また、「経路MTU値」は、上記の通り、図2に例示した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを送信するルータから「宛先アドレス」によって示される宛先ノードまでの経路上に含まれる各リンクの最小MTU値が設定される。図2に示した例では、「経路MTU値」は、32ビットの符号なし整数が設定される。
また、「宛先アドレス」は、宛先ノードのIPアドレスが設定される。図2に示した例では、「宛先アドレス」は、128ビットの値が設定される。
実施例1に係るノード11〜13や他のルータ101〜104は、図2に例示した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをルータ101〜104から受信した場合に、かかるルータ広告メッセージに含まれる宛先アドレス(宛先ノードのIPアドレス)と経路MTU値との組合せを宛先キャッシュに格納する。そして、ルータ101〜104は、ルータ広告メッセージを送信する際に、宛先キャッシュに格納した宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せについてもルータ広告メッセージに含めて送信する。
このとき、実施例1に係るルータ101〜104は、宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを経路MTUオプションに設定する場合に、かかる経路MTU値と、ルータ広告メッセージの送出先となるリンクのMTU値とを比較する。そして、ルータ101〜104は、送出先となるリンクのMTU値が経路MTU値よりも小さい場合には、宛先キャッシュに記憶されている宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せの代わりに、かかる宛先IPアドレスと送出先となるリンクのMTU値との組合せを経路MTUオプションに設定する。
図1に示した例を用いて具体的に説明する。まず、ノード12からノード11までの経路を例に挙げて説明する。ここでは、ネットワークシステム1が動作を開始した状態であり、ルータ101〜104がルータ広告メッセージを1度も送信していないものとする。ルータ101は、近隣キャッシュ等により、ルータ101とノード11とを接続するリンクL11のMTU値が1280オクテットであること、及び、ルータ101とルータ102とを接続するリンクL12のMTU値が1300オクテットであることを保持している。すなわち、ルータ101は、ノード11のIPアドレスと、ノード11への経路MTU値「1280」との組合せを宛先キャッシュに保持する。
ここで、ルータ101は、ルータ広告メッセージをルータ102に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード11への経路MTU値「1280」と、リンクL12のMTU値「1300」とを比較する。具体的には、ルータ101は、ノード12及び13にとって宛先ノードになり得るノード11との間におけるリンクL11のMTU値「1280」と、ルータ広告メッセージの送出先となるリンクL12のMTU値「1300」とを比較する。ここでは、リンクL12のMTU値「1300」がノード11への経路MTU値「1280」以上であるので、ルータ101は、ノード11のIPアドレスを図2に例示した経路MTUオプションの「宛先アドレス」に設定するとともに、ノード11への経路MTU値「1280」を経路MTUオプションの「経路MTU値」に設定した上で、かかる経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL12に送信する。
そして、ルータ102は、リンクL12を介してルータ101からルータ広告メッセージを受信した場合に、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード11のIPアドレスと経路MTU値「1280」との組合せを宛先キャッシュに格納する。これにより、ルータ102は、ルータ102からノード11までの経路に含まれる各リンク(リンクL12及びリンクL11)の最小MTU値「1280」をノード11のIPアドレスに対応付けて宛先キャッシュに保持することになる。
また、ルータ102は、ルータ広告メッセージをルータ103に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード11への経路MTU値「1280」と、リンクL13のMTU値「1400」とを比較する。ここでは、リンクL13のMTU値「1400」がノード11への経路MTU値「1280」以上であるので、ルータ102は、ノード11のIPアドレスとノード11への経路MTU値「1280」とを設定した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL13に送信する。
そして、ルータ103は、リンクL13を介してルータ102からルータ広告メッセージを受信した場合に、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード11のIPアドレスと経路MTU値「1280」との組合せを宛先キャッシュに格納する。これにより、ルータ103は、ルータ103からノード11までの経路に含まれる各リンク(リンクL13、リンクL12及びリンクL11)の最小MTU値「1280」をノード11のIPアドレスに対応付けて宛先キャッシュに保持することになる。
また、ルータ103は、ルータ広告メッセージをノード12に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード11への経路MTU値「1280」と、リンクL14のMTU値「1500」とを比較する。ここでは、リンクL14のMTU値「1500」がノード11への経路MTU値「1280」以上であるので、ルータ103は、ノード11のIPアドレスとノード11への経路MTU値「1280」とを設定した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL13に送信する。
ルータ103からルータ広告メッセージを受信したノード12は、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード11のIPアドレスと経路MTU値「1280」とを宛先キャッシュに格納する。そして、ノード12は、ノード11にIPパケットを送信する場合に、宛先キャッシュからノード11への経路MTU値「1280」を取得し、かかる1280オクテット単位のIPパケットをノード11宛に送信する。ノード12から送信されたノード11宛のIPパケットは、リンクL14、リンクL13、リンクL12及びリンクL11のいずれのMTU値も超過することがない。このため、ノード12は、経路MTU探索を行うことなく、ノード12からノード11までの経路に含まれるリンクの中で最小のMTU値(最適な経路MTU値)を用いてノード11との間で通信を行うことができる。
続いて、ノード13からノード12までの経路を例に挙げて説明する。ここでは、上記例と同様に、ネットワークシステム1が動作を開始した状態であり、ルータ101〜104がルータ広告メッセージを1度も送信していないものとする。ルータ103は、近隣キャッシュ等により、ルータ103とノード12とを接続するリンクL14のMTU値が1500オクテットであること、及び、ルータ103とルータ102とを接続するリンクL13のMTU値が1400オクテットであることを保持している。また、ルータ103は、ノード12のIPアドレスと、ノード12への経路MTU値「1500」との組合せを宛先キャッシュに保持する。
ここで、ルータ103は、ルータ広告メッセージをルータ102に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード12への経路MTU値「1500」と、リンクL13のMTU値「1400」とを比較する。ここでは、リンクL13のMTU値「1400」がノード12への経路MTU値「1500」よりも小さい。かかる場合に、ルータ103は、ノード12のIPアドレスを経路MTUオプションの「宛先アドレス」に設定し、さらに、ノード12への経路MTU値「1500」の代わりにリンクL13のMTU値「1400」を経路MTUオプションの「経路MTU値」に設定した上で、かかる経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL13に送信する。
そして、ルータ102は、リンクL13を介してルータ102からルータ広告メッセージを受信した場合に、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード12のIPアドレスと経路MTU値「1400」との組合せを宛先キャッシュに格納する。これにより、ルータ102は、ルータ102からノード12までの経路に含まれる各リンク(リンクL13及びリンクL14)の最小MTU値「1400」をノード12のIPアドレスに対応付けて宛先キャッシュに保持することになる。
また、ルータ102は、ルータ広告メッセージをルータ104に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード12への経路MTU値「1400」と、リンクL15のMTU値「1300」とを比較する。ここでは、リンクL15のMTU値「1300」がノード12への経路MTU値「1400」よりも小さいので、ルータ102は、ノード12のIPアドレスとノード12への経路MTU値「1300」とを設定した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL15に送信する。
そして、ルータ104は、リンクL15を介してルータ102からルータ広告メッセージを受信した場合に、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード12のIPアドレスと経路MTU値「1300」との組合せを宛先キャッシュに格納する。これにより、ルータ104は、ルータ104からノード12までの経路に含まれる各リンク(リンクL15、リンクL13及びリンクL14)の最小MTU値「1300」をノード12のIPアドレスに対応付けて宛先キャッシュに保持することになる。
また、ルータ104は、ルータ広告メッセージをノード13に送信する場合に、宛先キャッシュに記憶されているノード12への経路MTU値「1300」と、リンクL16のMTU値「1500」とを比較する。ここでは、リンクL16のMTU値「1500」がノード12への経路MTU値「1300」以上であるので、ルータ104は、ノード12のIPアドレスとノード12への経路MTU値「1300」とを設定した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンクL16に送信する。
ルータ104からルータ広告メッセージを受信したノード13は、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード12のIPアドレスと経路MTU値「1300」とを宛先キャッシュに格納する。そして、ノード13は、ノード12にIPパケットを送信する場合に、宛先キャッシュからノード12への経路MTU値「1300」を取得し、かかる1300オクテット単位のIPパケットをノード12宛てに送信する。ノード13から送信されたノード12宛のIPパケットは、リンクL16、リンクL15、リンクL13及びリンクL14のいずれのMTU値も超過することがない。このため、ノード13は、経路MTU探索を行うことなく、ノード13からノード12までの経路に含まれるリンクの中で最小のMTU値(最適な経路MTU値)を用いて、ノード12との間で通信を行うことができる。
ルータ101〜104は、上記例と同様の処理を行うことにより、ノード11からノード13までの経路において最適な経路MTU値や、ノード11からノード12までの経路において最適な経路MTU値をノード11に設定し、ノード13からノード12までの経路において最適な経路MTU値や、ノード13からノード11までの経路において最適な経路MTU値をノード13に設定する。
なお、上記例では説明を簡単にするために、各ルータが1組の宛先IPアドレスと経路MTU値を宛先キャッシュに記憶する例を示した。しかし、各ルータは、宛先キャッシュに複数組の宛先IPアドレスと経路MTU値が記憶されている場合には、全ての組について上記例と同様の処理を行い、組の数だけ図2に例示した経路MTUオプションを作成し、作成した全ての経路MTUオプションを連結してルータ広告メッセージに含める。
このように、実施例1に係るネットワークシステム1は、ルータ101〜104が、ルータ広告メッセージを送信する時点で把握している宛先ノードのIPアドレスと、かかる宛先ノードへの経路MTU値との組合せを経路MTUオプションに設定した上で、リンクによって接続されている他のルータやノードに送信する。この結果、実施例1に係るネットワークシステム1では、各ノードが、最適な経路MTU値を用いて他のノードとの間で通信を行うことができる。
[実施例1に係るルータの構成]
次に、図3を用いて、実施例1に係るルータ101〜104について説明する。なお、ルータ101〜104は同様の構成を有するので、以下ではルータ101〜104を総称して「ルータ100」と表記する場合がある。図3は、実施例1に係るルータ100の構成例を示す図である。
図3に例示するように、実施例1に係るルータ100は、IF(interface)部110と、近隣キャッシュ121と、宛先キャッシュ122と、メッセージ送信部131と、メッセージ格納部132とを有する。図3では、図1を用いて説明したルータ広告メッセージの送受信処理に関する部位のみを表記する。
IF部110は、他のルータやノードとの間で各種データを送受信する。例えば、IF部110は、ノード間で送受信されるIPパケットや、図2に例示した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを送受信する。なお、図3では、1つのIF部110を示したが、ルータ100は、リンク毎にIF部を有する。例えば、図1に例示したルータ103は、リンクL13と接続されるIF部と、リンクL14と接続されるIF部とを有する。
近隣キャッシュ121は、ルータ100が直接接続しているリンク毎に、かかるリンクに接続している他のノードに関する情報を記憶する。かかる近隣キャッシュ121は、ルータ100によって収集されることで各種情報が格納される。
ここで、図4に、実施例1における近隣キャッシュ121の一例を示す。図4に示した例において、近隣キャッシュ121は、「宛先IPアドレス」、「リンク層アドレス」、「リンク接続IF」、「リンクMTU」といった情報を記憶する。
「宛先IPアドレス」は、ノード11〜13のIPアドレスを示し、128ビットのIPv6アドレスである。例えば、「宛先IPアドレス」は、ルータ100と直接接続される他のルータに接続されているノードのIPアドレスや、かかる他のルータと接続されるルータに接続されているノードのIPアドレス等に該当する。
「リンク層アドレス」は、ルータ100と直接接続されている他のルータやノードのMAC(Media Access Control)アドレスを示し、48ビットのIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802におけるMACアドレス等である。「リンク接続IF」は、ルータ100が有するIF部110の識別子を示す。「リンクMTU」は、ルータ100と接続されるリンクのMTU値を示し、符号なし整数である。
なお、図4では、近隣キャッシュ121が記憶する各種情報を概念的に表記しているが、実際には、近隣キャッシュ121は、「宛先IPアドレス」に128ビットの情報を記憶し、「リンク層アドレス」に48ビットの情報を記憶し、「リンク接続IF」にIF部110を識別するための情報を記憶する。
図4に示した近隣キャッシュ121は、図1に示したルータ102によって保持されるものとする。具体的には、宛先IPアドレス「ノード11」は、ノード11のIPアドレスを示し、宛先IPアドレス「ノード12」は、ノード12のIPアドレスを示す。また、リンク層アドレス「MAC101」は、ルータ101のMACアドレスを示し、リンク層アドレス「MAC103」は、ルータ103のMACアドレスを示す。また、リンク接続IF「IF12」は、リンクL12と接続されるルータ102のIF部110を識別するための識別子を示し、リンク接続IF「IF13」は、リンクL13と接続されるルータ102のIF部110を識別するための識別子を示す。
すなわち、図4では、ルータ102が有するIF部110のうちリンク接続IF「IF12」によって識別されるIF部110と、リンク層アドレス「MAC101」によって識別されるルータ101とが接続されていることを示している。また、図4では、ルータ102とルータ101とを接続するリンクのMTU値が「1300」オクテットであることを示している。さらに、図4では、ルータ102と接続されるルータ101の先にIPアドレス「ノード11」によって識別されるノード11が存在することを示している。
図3の説明に戻って、宛先キャッシュ122は、リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量であるMTU値(転送可能容量)のうち、ルータ100から所定のノードまでの経路に含まれる各リンクの最小のMTU値と、かかる所定のノードのIPアドレスとを対応付けて記憶する。かかる宛先キャッシュ122は、後述するメッセージ格納部132によって更新される。
ここで、図5に、実施例1における宛先キャッシュ122の一例を示す。図5に示した例において、宛先キャッシュ122は、「宛先IPアドレス」、「ネクストホップルータアドレス」、「経路MTU値」といった情報を記憶する。
「宛先IPアドレス」は、宛先ノードのIPアドレスを示す。「ネクストホップルータアドレス」は、宛先ノードへの経路上で中継先となる他のルータにおける128ビットのIPv6アドレスを示す。「経路MTU値」は、宛先ノードへの経路MTU値を示し、符号なし整数である。
図5に示した宛先キャッシュ122は、図1に示したルータ102によって保持されるものとする。すなわち、図5では、ルータ102からノード11までの経路に含まれるリンクの中で最小のMTU値である経路MTU値が「1280」オクテットであることを示している。また、図5では、ルータ102からノード12までの経路に含まれるリンクの中で最小のMTU値である経路MTU値が「1400」オクテットであることを示している。
図3の説明に戻って、メッセージ送信部131は、ルータ100と接続される全てのリンクに対して、マルチキャストアドレス宛にルータ広告メッセージを送信する。このとき、メッセージ送信部131は、ルータ100が有するリンクのMTU値が宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値以上である場合に、宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値と宛先IPアドレスとの組合せをかかるリンクに送信する。また、メッセージ送信部131は、リンクのMTU値が宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値よりも小さい場合に、かかるリンクのMTU値と宛先IPアドレスとの組合せをかかる所定のリンクに送信する。
より具体的に説明すると、実施例1におけるメッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを全て取得する。また、メッセージ送信部131は、近隣キャッシュ121からリンク接続IFとリンクMTU(MTU値)との組合せを取得する。そして、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した経路MTU値と、近隣キャッシュ121から取得したリンクMTUとを比較する。
このとき、メッセージ送信部131は、近隣キャッシュ121のリンクMTUが宛先キャッシュ122の経路MTU値よりも小さい場合には、宛先キャッシュ122から取得した経路MTU値を近隣キャッシュ121のリンクMTUに置き換える。そして、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと、リンクMTUに置き換えた経路MTU値との組合せを経路MTUオプションに設定した上で、かかる経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを近隣キャッシュ121から取得したリンク接続IFによって識別されるIF部110に送信する。
一方、メッセージ送信部131は、近隣キャッシュ121のリンクMTUが宛先キャッシュ122の経路MTU値以上である場合には、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを経路MTUオプションに設定した上で、かかる経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージをリンク接続IFによって識別されるIF部110に送信する。
メッセージ送信部131による処理について、図4及び図5に示した例を用いて説明する。例えば、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から宛先IPアドレス「ノード11」と経路MTU値「1280」とを取得し、さらに、近隣キャッシュ121からリンク接続IF「IF12」とリンクMTU「1300」とを取得したものとする。かかる場合に、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した経路MTU値「1280」と、近隣キャッシュ121から取得したリンクMTU「1300」とを比較する。ここでは、リンクMTU「1300」が経路MTU値「1280」以上であるので、メッセージ送信部131は、リンク接続IF「IF12」によって識別されるIF部110に対して、宛先IPアドレス「ノード11」と経路MTU値「1280」とが設定された経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを送信する。
また、例えば、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から宛先IPアドレス「ノード12」と経路MTU値「1400」とを取得し、さらに、近隣キャッシュ121からリンク接続IF「IF12」とリンクMTU「1300」とを取得したものとする。かかる場合に、メッセージ送信部131は、リンクMTU「1300」が経路MTU値「1400」よりも小さいので、リンク接続IF「IF12」によって識別されるIF部110に対して、宛先IPアドレス「ノード12」と経路MTU値「1300」とが設定された経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを送信する。
メッセージ送信部131は、近隣キャッシュ121に記憶されている全てのリンク接続IF毎に、宛先キャッシュ122に記憶されている宛先IPアドレスと経路MTU値との全ての組合せについて、上記例の処理を行う。
メッセージ格納部132は、他のルータからルータ広告メッセージを受信した場合に、かかるルータ広告メッセージ内の経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスと経路MTU値とを宛先キャッシュ122に格納する。
具体的には、メッセージ格納部132は、経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスが宛先キャッシュ122に記憶されていない場合には、経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを宛先キャッシュ122に格納する。
また、メッセージ格納部132は、経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスが宛先キャッシュ122に記憶されている場合には、かかる宛先IPアドレスに対応付けて宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値と、経路MTUオプションに設定されている経路MTU値とが同一であるか否かを判定する。そして、メッセージ格納部132は、双方の経路MTU値が同一でない場合には、宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値を経路MTUオプションに設定されている経路MTU値に更新する。一方、メッセージ格納部132は、双方の経路MTU値が同一である場合には、宛先キャッシュ122を更新しない。
[実施例1に係るノードの構成]
次に、図6を用いて、実施例1に係るノード11〜13について説明する。なお、ノード11〜13は同様の構成を有するので、以下ではノード11〜13を総称して「ノード10」と表記する場合がある。図6は、実施例1に係るノード10の構成例を示す図である。
図6に例示するように、実施例1に係るノード10は、IF部21と、宛先キャッシュ22と、メッセージ受信部23と、送信部24とを有する。図6では、図1を用いて説明したルータ広告メッセージの送受信処理に関する部位のみを表記する。
IF部21は、ルータ100との間で各種データを送受信するNIC(Network Interface Card)等である。例えば、IF部21は、ノード間で送受信されるIPパケットを送受信したり、図2に例示した経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを受信したりする。
宛先キャッシュ22は、他のノード(宛先ノード)のIPアドレスと、かかる他のノードへの経路MTU値とを対応付けて記憶する。宛先キャッシュ22は、メッセージ受信部23によって更新される。
メッセージ受信部23は、ルータ100からルータ広告メッセージを受信し、受信したルータ広告メッセージに含まれる経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレス及び経路MTU値を宛先キャッシュ22に格納する。
例えば、ノード10が図1に例示したノード12である場合に、ノード12のメッセージ受信部23は、ルータ103からルータ広告メッセージを受信する。このルータ広告メッセージに含まれる経路MTUオプションには、ノード11のIPアドレスとノード11への経路MTU値「1280」との組合せ、及び、ノード13のIPアドレスとノード13への経路MTU値「1300」との組合せが設定され得る。かかる場合に、ノード12のメッセージ受信部23は、ノード11のIPアドレスとノード11への経路MTU値「1280」との組合せを宛先キャッシュ22に格納するとともに、ノード13のIPアドレスとノード13への経路MTU値「1300」との組合せを宛先キャッシュ22に格納する。
送信部24は、他のノードである宛先ノードに対してIPパケットを送信する場合に、宛先ノードのIPアドレスに対応付けて宛先キャッシュ22に記憶されている経路MTU値の単位によって、かかる宛先ノードにIPパケットを送信する。
例えば、上記例のように、ノード12の宛先キャッシュ22は、ノード11のIPアドレスとノード11への経路MTU値「1280」との組合せ、及び、ノード13のIPアドレスとノード13への経路MTU値「1300」との組合せを記憶しているものとする。このとき、ノード12の送信部24は、宛先ノードがノード11である場合には、経路MTU値「1280」オクテットの単位でIPパケットを送信し、宛先ノードがノード13である場合には、経路MTU値「1300」オクテットの単位でIPパケットを送信する。
[実施例1に係るネットワークシステムによる処理手順]
次に、図7を用いて、実施例1に係るネットワークシステム1による処理の流れについて説明する。図7は、実施例1に係るネットワークシステム1による処理手順を示すシーケンス図である。なお、図7では、ネットワークシステム1にルータ100a〜100cと、ノード10a及び10bとが含まれるものとする。また、ルータ100aにはノード10aが接続され、ルータ100cにはノード10bが接続され、ルータ100aとルータ100bとの間は、図示しない1台以上のルータ100によって接続されているものとする。
図7に示した例において、ノード10aが接続されているルータ100aは、ノード10aのIPアドレスとノード10aの経路MTU値を含むルータ広告メッセージを送信する。かかるルータ広告メッセージは、複数のルータを経由することで経路MTU値が更新されながらルータ100bに到達する。
ルータ100bは、かかるルータ広告メッセージに含まれるノード10aのIPアドレスと経路MTU値との組合せを宛先キャッシュに登録する。また、ルータ100bは、宛先キャッシュに登録したIPアドレスと経路MTU値との組合せを含むルータ広告メッセージをルータ100cに送信する。このとき、ルータ100bは、ルータ100bとルータ100cとの間におけるリンクのMTU値が経路MTU値よりも小さい場合には、宛先キャッシュに登録したノード10aのIPアドレスと、かかるリンクのMTU値との組合せを含むルータ広告メッセージをルータ100cに送信する。
ルータ100cは、ルータ100bと同様に、ルータ100bから受信したルータ広告メッセージに含まれるノード10aのIPアドレスと経路MTU値との組合せを宛先キャッシュに登録する。また、ルータ100cは、宛先キャッシュに登録したノード10aのIPアドレスと経路MTU値との組合せを含むルータ広告メッセージをノード10bに送信する。このとき、ルータ100cは、ルータ100cとノード10bとの間におけるリンクのMTU値が経路MTU値よりも小さい場合には、ノード10aのIPアドレスと、かかるリンクのMTU値との組合せを含むルータ広告メッセージをノード10bに送信する。
ノード10bは、ルータ100cから受信したルータ広告メッセージを宛先キャッシュに登録する。すなわち、ノード10bは、ノード10aのIPアドレスと、ノード10aへの最適な経路MTU値との組合せを宛先キャッシュに保持することとなる。これにより、ノード10bは、最適な経路MTU値を用いてノード10aとの間で通信を行うことができる。
ルータ100a〜100c、ノード10a及び10bは、上述した処理を定期的に繰り返し行う。これにより、ネットワークシステム1に含まれる各ノードは、他のノードへの最適な経路MTU値を保持することができるので、最適な経路MTU値を用いて通信を行うことができる。
[実施例1に係るルータによる送信処理手順]
次に、図8を用いて、実施例1に係るルータ100によるルータ広告メッセージの送信処理の手順について説明する。図8は、実施例1に係るルータ100による送信処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、ルータ100のメッセージ送信部131は、ルータ広告メッセージを送信するタイミングであるか否かを判定する(ステップS101)。例えば、メッセージ送信部131は、定期的にルータ広告メッセージを送信するので、所定の時間が経過するたびにルータ広告メッセージを送信するタイミングであると判定する。ここで、メッセージ送信部131は、ルータ広告メッセージを送信するタイミングでない場合には(ステップS101否定)、ルータ広告メッセージを送信するタイミングになるまで待機する。
一方、メッセージ送信部131は、ルータ広告メッセージを送信するタイミングである場合には(ステップS101肯定)、宛先キャッシュ122から宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを全て取得する(ステップS102)。また、メッセージ送信部131は、近隣キャッシュ121から送信先となるリンクのリンクMTU(MTU値)を取得する(ステップS103)。
続いて、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値との全ての組合せの中から、処理対象の宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを抽出する(ステップS104)。そして、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した経路MTU値と、ステップS103において取得したMTU値とを比較する(ステップS105)。
ここで、メッセージ送信部131は、ステップS103において取得したMTU値(送信先となるリンクのMTU値)が経路MTU値よりも小さい場合には(ステップS105肯定)、宛先キャッシュ122から取得した経路MTU値をステップS103において取得したMTU値に置き換える(ステップS106)。そして、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと、置き換えた経路MTU値とを経路MTUオプションに設定する(ステップS107)。
一方、メッセージ送信部131は、ステップS103において取得したMTU値(送信先となるリンクのMTU値)が経路MTU値以上である場合には(ステップS105否定)、ステップS106における処理を行わない。そして、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値とを経路MTUオプションに設定する(ステップS107)。
続いて、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値との全ての組合せについて処理済みであるか否かを判定する(ステップS108)。ここで、メッセージ送信部131は、全ての組合せについて処理済みでない場合には(ステップS108否定)、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値との全ての組合せの中から、未処理の宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを抽出し(ステップS104)、ステップS105〜S107における処理を行う。
一方、メッセージ送信部131は、宛先キャッシュ122から取得した宛先IPアドレスと経路MTU値との全ての組合せについて処理済みである場合には(ステップS108肯定)、ステップS107において設定した全ての経路MTUオプションを含むルータ広告メッセージを、ステップS103において取得した送信先となるリンクに送信する(ステップS109)。ルータ100のメッセージ送信部131は、上述したステップS101〜S109における処理手順をルータ100自身が接続している全てのリンクについて行う。
[実施例1に係るルータによる受信処理手順]
次に、図9を用いて、実施例1に係るルータ100によるルータ広告メッセージの受信処理の手順について説明する。図9は、実施例1に係るルータ100による受信処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、ルータ100のメッセージ格納部132は、他のルータからルータ広告メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS201)。ここで、メッセージ格納部132は、ルータ広告メッセージを受信していない場合には(ステップS201否定)、ルータ広告メッセージを受信するまで待機する。
一方、メッセージ格納部132は、ルータ広告メッセージを受信した場合には(ステップS201肯定)、かかるルータ広告メッセージにRFC4861に準拠したMTUオプションが含まれるか否かを判定する(ステップS202)。そして、メッセージ格納部132は、RFC4861に準拠したMTUオプションが含まれる場合に(ステップS202肯定)、ルータ広告メッセージを受信したリンクと接続されるIFのリンク接続IFに対応付けて、かかるMTUオプションに設定されているMTU値を近隣キャッシュ121に格納する(ステップS203)。
また、メッセージ格納部132は、ルータ広告メッセージに経路MTUオプション(図2参照)が含まれるか否かを判定する(ステップS204)。そして、メッセージ格納部132は、経路MTUオプションが含まれる場合には(ステップS204肯定)、ルータ広告メッセージから1つの経路MTUオプションを抽出する。
そして、メッセージ格納部132は、抽出した経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスが宛先キャッシュ122に登録されているか否かを判定する(ステップS205)。ここで、メッセージ格納部132は、経路MTUオプション内の宛先IPアドレスが宛先キャッシュ122に登録されている場合には(ステップS205肯定)、経路MTUオプションに設定されている経路MTU値と宛先キャッシュ122に登録されている経路MTU値とが同一であるか否かを判定する(ステップS206)。
そして、メッセージ格納部132は、双方の経路MTU値が同一でない場合には(ステップS206否定)、宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値を、経路MTUオプションに設定されている経路MTU値に更新する(ステップS207)。一方、メッセージ格納部132は、双方の経路MTU値が同一である場合には(ステップS206肯定)、ステップS204における処理に戻る。
また、メッセージ格納部132は、経路MTUオプション内の宛先IPアドレスが宛先キャッシュ122に登録されていない場合には(ステップS205否定)、経路MTUオプションに設定されている宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せを宛先キャッシュ122に格納する(ステップS208)。そして、メッセージ格納部132は、ステップS204における処理に戻る。
メッセージ格納部132は、ルータ広告メッセージに含まれる全ての経路MTUオプションについてステップS205〜S208における処理手順を行う。そして、メッセージ格納部132は、ルータ広告メッセージに含まれる全ての経路MTUオプションについて処理済みである場合に(ステップS204否定)、処理を終了する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1に係るネットワークシステム1は、複数のノード10及び複数のルータ100がリンクによって通信可能に接続される。そして、ルータ100は、リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量であるMTU値のうちルータ100自身から所定のノード10までの経路に含まれる各リンクの最小のMTU値と、宛先IPアドレスとしてかかる所定のノード10のIPアドレスとを対応付けて記憶する宛先キャッシュ122を有する。また、ルータ100は、ルータ100自身と接続される所定のリンクのMTU値が宛先キャッシュ122に記憶されているMTU値以上である場合に、宛先キャッシュ122に記憶されているMTU値と宛先IPアドレスとの組合せを所定のリンクに送信し、所定のリンクのMTU値が宛先キャッシュ122に記憶されているMTU値よりも小さい場合に、所定のリンクのMTU値と宛先キャッシュ122に記憶されている宛先IPアドレスとの組合せを所定のリンクに送信するメッセージ送信部131を有する。また、ルータ100は、他の中継装置から受信したMTU値と宛先IPアドレスとの組合せを宛先キャッシュ122に格納するメッセージ格納部132を有する。また、ノード10は、ルータ100から受信したMTU値と宛先IPアドレスとの組合せに基づいて、所定のノード10に対応するMTU値の単位でかかる所定のノード10宛にパケットを送信する送信部24を有する。
これにより、実施例1に係るネットワークシステム1では、各ノードが、経路MTU探索を行うことなく、宛先ノードまでの経路に含まれるリンクの中で最小のMTU値を用いて、宛先ノードとの間で通信を行うことができる。すなわち、実施例1に係るネットワークシステム1では、各ノードが、最適な経路MTU値を用いて宛先ノードとの間で通信を行うことができる。
上述したネットワークシステム1は、上記実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例2では、上記のネットワークシステム1の他の実施例について説明する。
[経路MTUオプション]
上記実施例1では、各ルータ100及び各ノード10が経路オプションを含むルータ広告メッセージを送受信することにより、ノード10に最適な経路MTU値を設定する例を示した。しかし、ルータ100は、全ての宛先IPアドレスと経路MTU値との組合せについて経路MTUオプションに設定する必要はない。
この点について具体的に説明する。図1に示した例からも分かるように、1組のノード間の経路MTU値は、経路に含まれる各リンクの最小のMTU値と同一にすることが最適であるので、かかる経路を構成するリンクの内に一つでも小さいMTU値が存在する場合には、他のリンクが全てそれよりも大きなMTU値であっても最も小さいMTU値に経路全体の経路MTU値を揃えることとなる。このため、様々なMTU値を持つネットワーク媒体の組み合わせから実現される現実のインターネットでは、ノードが用いるデフォルトのMTU値をIPv6の標準が定める最小MTU値である1280オクテットに合わせておき、それよりも大きなMTU値で通信可能な経路のみを宛先キャッシュに登録して通信する方が効率的であると考えられる。
この場合、従来の経路MTU探索では、パケット過大が発生したリンクの情報しか伝えることができないため、デフォルトのMTU値よりも大きなMTU値で通信可能な経路を発見することはできない。しかし、上記実施例1に係るネットワークシステム1による方式を用いれば、デフォルトのMTU値よりも大きなMTU値で通信可能な経路を末端にあるノードに通知することが可能になる。
すなわち、実施例1におけるルータ100は、RFC4861で規定されているルータ広告メッセージのMTUオプションにリンクのデフォルトのMTU値として1280オクテット(保証転送容量)を設定しておき、実施例1における宛先毎の経路MTU値が設定される経路MTUオプションにデフォルト値よりも大きなMTU値で通信可能な宛先のみを追加すればよい。例えば、図1の例において、ルータ103は、ノード13に対する経路MTU値のみを経路MTUオプションを用いて各ノードに伝えればよい。ノード12は、ノード11に対する経路MTU値を宛先キャッシュに登録する必要がなく、デフォルトのMTU値である1280オクテットを用いる。一方、ノード12は、ノード13に対しては宛先キャッシュに登録した経路MTU値(1300オクテット)を用いることになる。IPv6の標準が定める最小MTU値である1280オクテットの経路MTU値を持つ宛先が多ければ多いほど、宛先キャッシュに登録する数が少なくなり、経路MTU値の選択を効率化することができる。
[IPアドレス]
また、上記実施例1では、ルータ100がIPアドレスと経路MTU値との組合せを経路MTUオプションに設定する例を示した。しかし、ルータ100は、IPアドレスではなく、IPアドレスのプレフィックスに該当するネットワークアドレスを経路MTUオプションに設定してもよい。
具体的には、ルータ広告メッセージ中の複数の連結された経路MTUオプションに含まれる宛先を示すIPv6アドレスは、1つのノードのみを特定するための完全な長さのアドレスである必要はない。RFC2460のIPv6仕様にあるように、IPv6アドレスは全体で128ビットの長さがあるが、プレフィックスと呼ばれるIPv6アドレスの先頭からの何ビットかだけを参照することにより、複数のノード全体を指定することが可能である。例えば、64ビット長のプレフィックスを用いた場合には、ある特定値のプレフィックスをもつIPv6アドレスは、アドレスの下半分の64ビット長分である2の64乗個存在する。ルータ100は、宛先を示すIPv6アドレスにプレフィックスを用いれば、ノード1つ1つについて経路MTUオプションを作成する必要はなく、プレフィックスから派生するアドレス全てに対して1つの経路MTUオプションで経路MTU値を設定することが可能である。
[システム構成]
また、上記実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、図3に示したメッセージ送信部131は、送信先となるリンクのMTU値と宛先キャッシュ122に記憶されている経路MTU値とを比較する比較部(図8のステップS105参照)と、比較部による比較の結果、経路MTUオプションを作成し、ルータ広告メッセージを送信する送信部とに分散されてもよい。
[プログラム]
また、上記実施例において説明したルータ100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、ルータ100が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述した中継プログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータが中継プログラムを実行することにより、上記実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、かかる中継プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録された中継プログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施例と同様の処理を実現してもよい。以下に、図3に示したルータ100と同様の機能を実現する中継プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図10は、中継プログラムを実行するコンピュータ1000を示す図である。図10に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
メモリ1010は、図10に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図10に例示するように、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図10に例示するように、ディスクドライブ1041に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブに挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図10に例示するように、例えばマウス1051、キーボード1052に接続される。ビデオアダプタ1060は、図10に例示するように、例えばディスプレイ1061に接続される。
ここで、図10に例示するように、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記の中継プログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1031に記憶される。例えば、図3に例示したメッセージ送信部131と同様の情報処理を実行するメッセージ送信手順と、メッセージ格納部132と同様の情報処理を実行するメッセージ格納手順とが記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。または、上記例のように、メッセージ送信部131が比較部と送信部とに分散される場合には、比較手順と、送信手順と、メッセージ格納手順とが記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
また、上記実施例で説明した近隣キャッシュ121及び宛先キャッシュ122が保持する各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、メッセージ送信手順(または、比較手順、送信手順)、メッセージ格納手順を実行する。
なお、中継プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、中継プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
1 ネットワークシステム
10 ノード
22 宛先キャッシュ
23 メッセージ受信部
24 送信部
100 ルータ
121 近隣キャッシュ
122 宛先キャッシュ
131 メッセージ送信部
132 メッセージ格納部

Claims (7)

  1. 複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムであって、
    前記中継装置は、
    リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    当該中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信部と、
    他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納部とを備え、
    前記端末は、
    前記中継装置から受信した転送可能容量と宛先情報との組合せに基づいて、前記所定の端末に対応する転送可能容量の単位で当該所定の端末宛にパケットを送信する送信部
    を備えたことを特徴とするネットワークシステム。
  2. 前記転送容量送信部は、
    前記記憶部に記憶されている転送可能容量が、前記ネットワークシステムに含まれる各リンクに対して保証されている転送容量である保証転送容量よりも大きい場合に、当該転送可能容量と前記所定のリンクの転送可能容量とを比較した上で前記宛先情報と転送可能容量との組合せを前記所定のリンクに送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のネットワークシステム。
  3. 前記記憶部は、
    前記所定の端末における宛先情報として、当該所定の端末のIPアドレス、又は、当該所定の端末のIPアドレスのプレフィックスに該当するネットワークアドレスを記憶する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のネットワークシステム。
  4. 複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムに含まれる中継装置であって、
    リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    当該中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信部と、
    他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納部と
    を備えたことを特徴とする中継装置。
  5. 複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムで実行される通信方法であって、
    前記中継装置は、
    リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
    前記中継装置が、
    当該中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信工程と、
    他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納工程とを実行し、
    前記端末が、
    前記中継装置から受信した転送可能容量と宛先情報との組合せに基づいて、前記所定の端末に対応する転送可能容量の単位で当該所定の端末宛にパケットを送信する送信工程を実行する
    ことを特徴とする通信方法。
  6. 複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムに含まれる中継装置で実行される中継方法であって、
    リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部に記憶されている転送可能容量と、前記中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量とを比較する比較工程と、
    前記比較工程における比較の結果、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信工程と、
    他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納工程と
    を含んだことを特徴とする中継方法。
  7. 複数の端末及び複数の中継装置がリンクによって通信可能に接続されるIPv6(Internet Protocol version 6)ネットワークシステムに含まれる中継装置に実行させる中継プログラムであって、
    リンク毎に定められている1回に転送可能なデータ容量である転送可能容量のうち当該中継装置から所定の端末までの経路に含まれる各リンクの最小の転送可能容量と、当該所定の端末における宛先情報とを対応付けて記憶する記憶部に記憶されている転送可能容量と、前記中継装置と接続される所定のリンクの転送可能容量とを比較する比較手順と、
    前記比較手順における比較の結果、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量以上である場合に、前記記憶部に記憶されている転送可能容量と宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信し、前記所定のリンクの転送可能容量が前記記憶部に記憶されている転送可能容量よりも小さい場合に、前記所定のリンクの転送可能容量と前記宛先情報との組合せをルータ広告メッセージにて前記所定のリンクに送信する転送容量送信手順と、
    他の中継装置からルータ広告メッセージにて受信した転送可能容量と宛先情報との組合せの該宛先情報が、前記記憶部に記憶されている場合には、前記記憶部において該宛先情報と対応付けて記憶される転送可能容量を、該宛先情報と組をなす前記受信した転送可能容量で更新し、前記記憶部に記憶されていない場合には、前記受信した転送可能容量と宛先情報との組合せを前記記憶部に格納する転送容量格納手順と
    を前記中継装置に実行させることを特徴とする中継プログラム。
JP2011256270A 2011-11-24 2011-11-24 ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム Expired - Fee Related JP5657505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011256270A JP5657505B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011256270A JP5657505B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013110689A JP2013110689A (ja) 2013-06-06
JP5657505B2 true JP5657505B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=48707008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011256270A Expired - Fee Related JP5657505B2 (ja) 2011-11-24 2011-11-24 ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5657505B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113411260B (zh) 2015-08-31 2023-04-18 华为技术有限公司 一种IPv6网络中数据报文的发送方法及装置
CN110798407B (zh) * 2018-08-01 2023-04-07 阿里巴巴集团控股有限公司 一种mtu配置方法和装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0522345A (ja) * 1991-07-12 1993-01-29 Hitachi Ltd 最大転送単位の最適値管理決定方式
JPH11168492A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Hitachi Cable Ltd ルータの中継方法及びルータ装置
KR100513282B1 (ko) * 2003-05-02 2005-09-09 삼성전자주식회사 에드 혹 네트워크에서의 패스 엠티유를 이용하여 데이터를 송신하는 데이터 송신 노드 및 송신 방법
KR100506529B1 (ko) * 2003-08-06 2005-08-03 삼성전자주식회사 데이터 통신 네트워크에서의 경로 엠티유 발견 네트워크장치, 시스템 및 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013110689A (ja) 2013-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9497126B2 (en) Communication device and communication method
JP5621778B2 (ja) コンテンツベーススイッチシステム、及びコンテンツベーススイッチ方法
US7876756B2 (en) Packet transmitting method, relay node and receiving node
JP2014171226A (ja) スイッチシステム、モニタリング集中管理方法
WO2012156852A1 (en) Label switched routing to connect low power network domains
JP6752141B2 (ja) パケットを処理するための方法およびフォワーダ
JP6118122B2 (ja) 通信装置及びその制御方法、プログラム
CN107426343B (zh) 用于跨网络内的多个接口代理子网内流量的方法、系统和装置
WO2019080592A1 (zh) 一种发送报文的方法和设备
CN112887209B (zh) 关于数据传输的表项建立方法及相关设备
Sun et al. The Internet underwater: An IP-compatible protocol stack for commercial undersea modems
JP2014150364A (ja) アドレス生成装置
JP5438624B2 (ja) 通信システム、制御サーバ、フロー制御方法およびそのプログラム
JP5534033B2 (ja) 通信システム、ノード、パケット転送方法およびプログラム
JP5657505B2 (ja) ネットワークシステム、中継装置、通信方法、中継方法及び中継プログラム
KR100854681B1 (ko) 인터넷 프로토콜 유비쿼터스 센서 네트워크와 단순네트워크 관리 프로토콜 망을 상호 연동하기 위한게이트웨이 및 인터넷 프로토콜 유비쿼터스 센서네트워크와 단순 네트워크 관리 프로토콜 망과의 상호 연동방법.
Rayes et al. The internet in IoT
JP6525256B2 (ja) 仮想ネットワークシステムおよび仮想ネットワーク経路設定方法
JP7273125B2 (ja) BIERv6パケットを送信するための方法および第1のネットワークデバイス
JP5805575B2 (ja) 中継装置、中継方法及び中継プログラム
CN114157601B (zh) 一种报文传输方法、装置及存储介质
JP2019033363A (ja) 通信装置、通信装置の制御方法、および、プログラム
WO2023078144A1 (zh) 报文处理方法、装置及系统
CN113302883B (zh) 用于交换用于数据传输的报头信息的方法和装置
JP6435002B2 (ja) 通信装置及びその制御方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5657505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees