JP2014150364A - アドレス生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バックボーンネットワークにおける経路数の増大を抑える。
【解決手段】アドレス生成装置は、IPv4アドレスおよび多重化識別子の組み合わせに対応するIPv6プレフィクスを記憶し、バックボーンネットワークを介してIPv4が使用される宛先ネットワークへ転送されるIPv4パケットに含まれたIPv4アドレスと多重化識別子との組み合わせに対応するIPv6プレフィクスとして、宛先ネットワークがオーバレイされたIPv6ネットワークのプレフィクスを記憶装置から読み出し、IPv4アドレス,多重化識別子,及びIPv6プレフィクスを含むIPv6アドレスをバックボーンネットワークの宛先アドレスとして生成する。
【選択図】図7

Description

本開示は、アドレス生成装置に関する。
インターネットやIP(Internet Protocol)ネットワークでは、IPv4やIPv6
が用いられる。これらはOSI参照モデルに於けるレイヤ3、すなわちネットワーク層にIP(Internet Protocol)を採用しているネットワークである。イーサネット(登録商標
)はOSI参照モデルに於けるレイヤ2、すなわちデータリンク層を受け持つプロトコルである。
一般に、上記のようなネットワークでは、或るネットワーク上に、異なるネットワークをオーバレイする技術が存在する。たとえば、IPv6ネットワーク上でのIPv4サービスの実現は、IPv4 over IPv6で行われる。或いは、たとえば、IPv6ネットワーク上で、イーサネット(登録商標)サービスを実現することも考えられる。
このようなサービスは、IPv6ネットワークが利用できる範囲で、IPv4サービス、或いはイーサネットサービスを実現できるメリットがある。このようなオーバレイ技術が無ければ、その基盤を利用することなく、基盤そのものの構築を行わなければならず経済的でない。
上記したオーバレイ技術を用いたネットワークシステムの例として、以下のものがある。たとえば、複数のスタブネットワークとしてのIPv6ネットワークがバックボーンネットワークとしてのIPv6ネットワークで接続される。さらに、各スタブネットワークにIPv4ネットワークがオーバレイされる。
このようなネットワークシステムにおいて、或るIPv4ネットワークから他のIPv4ネットワークへIPv4パケットが転送される場合、或るIPv4ネットワークとIPv6ネットワークとの境界に配置されたカプセル化装置にて、IPv4パケットがIPv6パケットでカプセル化されて、バックボーンネットワーク内を転送される。そして、IPv6パケットは、他のIPv4ネットワークとIPv6ネットワークとの境界に配置されたカプセル化装置で受信され、当該IPv6パケットから取り出されたIPv4パケットが、他のIPv4ネットワークへ転送される。
国際公開第2001/099354号公報
本開示は、バックボーンネットワークにおける経路数の増大を抑えることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスおよび多重化識別子の組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを記憶した記憶装置と、
バックボーンネットワークを介して前記第1プロトコルファミリが使用される宛先ネッ
トワークへ転送されるデータブロックに含まれた少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスと、多重化識別子との組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスとして、前記宛先ネットワークがオーバレイされたネットワークのアドレスプレフィクスを前記記憶装置から読み出し、前記第1プロトコルファミリのアドレス,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを、前記バックボーンネットワークの宛先アドレスとして生成する制御装置と、
を含むアドレス生成装置である。
本開示によれば、バックボーンネットワークにおける経路数の増大を抑えることが可能となる。
図1は、実施形態に係るカプセル化装置(アドレス生成装置)が適用されるネットワークシステムの構成例を示す。 図2は、実施形態に係るアドレス生成の説明図である。 図3は、図2に示した概念を、実施形態1に即して説明する図である。 図4は、図1に示したネットワークシステムの変形例であり、異なる多重化識別子が使用される場合の動作を説明する図である。 図5は、カプセル化装置のハードウェア構成例を示す。 図6は、図5に示したカプセル化装置が有する機能を模式的に示す図である。 図7は、図6に示したカプセル化機能の詳細例を示すブロック図である。 図8は、比較例の説明図である。 図9は、実施形態2の説明図である。 図10は、実施形態2に係るカプセル化機能の詳細例を示す。 図11は、実施形態3の説明図である。 図12は、実施形態3におけるカプセル化装置の機能を模式的に示す図である。 図13は、実施形態3におけるカプセル化機能の詳細例を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
[実施形態1]
<ネットワークシステムの構成例>
図1は、実施形態1に係るネットワークシステムの構成例を示す。図1に示す例では、複数のスタブネットワークとして、IPv6ネットワーク(IPv6網)である複数のスタブネットワークX,YおよびZがIPv6ネットワークであるバックボーンネットワーク(BB網)Nによって接続されたネットワークシステムが図示されている。スタブネットワークX,YおよびZのそれぞれには、相互に異なるアドレスプレフィクスが設定されている。
各スタブネットワークX,Y,Zには、IPv4ネットワーク(IPv4網)X1,Y1,Z1がそれぞれオーバレイされている。IPv4ネットワークX1,Y1,Z1は、複数のスタブネットワークの一例である。IPv4は、第1のプロトコルファミリの一例であり、IPv6は、第2のプロトコルファミリの一例である。
IPv4ネットワークX1には、IPv4を使用するノードAが属しており、IPv4ネットワークY1には、IPv4を使用するノードBが属しており、IPv4ネットワークZ1には、IPv4を使用するノードCおよびノードC1が属している。各ノードは、IPv4を用いて通信を行う、例えば、ホスト(端末装置やサーバ装置),中継装置(ルータ、あるいはスイッチ)である。
各スタブネットワークX,Y,ZとバックボーンネットワークNとの境界には、アドレス生成装置を含むカプセル化装置10A,10Bおよび10C(カプセル化装置を区別しない場合は、カプセル化装置10と表記することもある)が配置されている。
各カプセル化装置10A,10B,10Cは、単数又は複数のノードを収容することができる。図1の例では、カプセル化装置10Aは、ノードAと接続されており、カプセル化装置10Bは、ノードBと接続されており、ノードCおよびノードC1はカプセル化装置10Cに接続されている。各ノードとカプセル化装置との間には、1以上の中継装置があっても良い。
IPv4ネットワークがオーバレイされたスタブネットワーク(IPv6)の数およびカプセル化装置の数は適宜設定可能である。バックボーンネットワークNは、カプセル化装置10A,10Bおよび10Cを相互に接続する単数又は複数の中継装置を含んでいる。
或るノード(たとえばノードA)が他のノード(たとえばノードB)を宛先とするIPv4パケットを送信した場合、IPv4パケットは、カプセル化装置10Aで受信される。カプセル化装置10Aは、IPv4パケットのバックボーンネットワークNにおける宛先アドレスであるIPv6アドレスを生成し、生成したIPv6アドレスを含むIPv6ヘッダでIPv4パケットをカプセル化し、バックボーンネットワークNへ送出する。
IPv6パケットは、直接に、又は1以上の中継装置を経て、宛先であるカプセル化装置10Bに到達する。カプセル化装置10Bは、IPv6ヘッダを除去してIPv4パケットを取り出し(デカプセル化)、IPv4パケットをノードBへ転送する。ノードBからノードAへIPv4パケットが転送される場合には、上記と逆の動作が行われる。なお、他のノード間でも、同様の動作が行われる。
<アドレス生成>
各カプセル化装置10は、配下のノードから受信した他のノード宛てのIPv4パケットをバックボーンネットワークNを介して他のノードが属するIPv4ネットワークへ転送するために、IPv6アドレスを生成する。IPv4パケット(パケット)は、データブロックの一例である。IPv4パケットは、IPv4送信元アドレスと、宛先IPv4アドレスと、送信元ポート番号と、宛先ポート番号とを含む。
図2は、実施形態に係るアドレス生成の説明図である。図2において、第2のプロトコルファミリのアドレスは、プレフィクスと、多重化識別子(多重化ID)と、第1のプロトコルファミリのアドレスとの組み合わせによって生成される。
第1のプロトコルファミリのアドレスは、ノードから受信されるデータブロック(パケット)から得ることができる。多重化識別子は、カプセル化装置10に予め設定(記憶)される。プレフィクスは、第2のプロトコルファミリのアドレスプレフィクスであり、カプセル化装置10に記憶されたテーブルから求めることができる。
テーブルは、多重化識別子と、第1のプロトコルファミリのアドレスとの組み合わせを
用いて検索される。検索によって、多重化識別子および第1のプロトコルファミリのアドレスの組み合わせに対応するプレフィクスがヒットする。このように、プレフィクスは、テーブルを用いて解決することができる。そして、カプセル化装置10は、プレフィクスと、多重化識別子と、第1のプロトコルファミリのアドレスとを所定順序で結合することによって、第2のプロトコルファミリのアドレスを生成する。
図3は、図2に示した概念を、実施形態1に即して説明する図である。図3に示すように、第1のプロトコルファミリのアドレスは、IPv4アドレスである。第2のプロトコルファミリのアドレスは、IPv6アドレスである。
IPv4パケットを受信したカプセル化装置10は、IPv4アドレスとして、IPv4パケットの宛先IPv4アドレスのコピーを使用する。テーブルには、多重化識別子と、宛先IPv4アドレスとに対応する、IPv4パケットの宛先ネットワーク(IPv4ネットワーク)がオーバレイされたIPv6ネットワークのプレフィックスが記憶されている。
図1に示すように、テーブルには、多重化識別子と宛先IPv4アドレスであるノードBのアドレスとの組み合わせに対応づけて、ノードBが属するIPv4ネットワークY1がオーバレイされたIPv6ネットワーク、すなわちスタブネットワークYのプレフィクスが記憶されている。同様に、テーブルには、多重化識別子とノードC又はノードC1のアドレスとの組み合わせに対応づけて、スタブネットワークZのプレフィクスが記憶されている。さらに、テーブルには、多重化識別子とノードAのアドレスとの組み合わせに対応づけて、スタブネットワークXのプレフィクスが記憶されている。このようなエントリを有するテーブルが、各カプセル化装置10に記憶されている。
従って、たとえば、カプセル化装置10AがノードAからノードB宛てのIPv4パケットを受信した場合には、カプセル化装置10Aは、IPv4パケットに含まれた宛先IPv4アドレスをコピーする。続いて、カプセル化装置10Aは、予め記憶した多重化識別子と、宛先IPv4アドレスとの組み合わせに対応するプレフィクスをテーブルから検索する。検索によって、スタブネットワークYのプレフィクスがヒットする。
カプセル化装置10Aは、プレフィクスと、多重化識別子と、宛先IPv4アドレスとを所定順序で連結して、IPv6アドレスを生成する。そして、カプセル化装置10Aは、生成されたIPv6アドレスを含むヘッダ(生成されたIPv6アドレスが宛先IPv6アドレスに設定されたIPv6ヘッダ)でIPv4アドレスをカプセル化し、バックボーンネットワークNへ送出する。
このように、カプセル化装置10Aで生成されたIPv6アドレスは、バックボーンネットワークNでの宛先アドレス、すなわち、宛先ネットワークであるIPv4ネットワークY1と接続されたカプセル化装置10Bのアドレスとして機能する。バックボーンネットワークNでは、各スタブネットワークX,Y,ZのIPv6プレフィクスが、スタティック設定、又は経路交換プロトコルによって広告及び交換されている。
よって、IPv6パケットに含まれる宛先IPv6アドレスのプレフィクスは、バックボーンネットワークN内の中継装置(例えば、ルータ,レイヤ3スイッチ)において、宛先のスタブネットワーク(IPv6)のアドレスとして扱われる。これによって、IPv6パケットは宛先のカプセル化装置10Bに到達する。
なお、広告のための経路交換プロトコル(ルーティングプロトコル)として、例えば、IPv6に対応する、RIP(Routing Information Protocol),OSPF(Open Short
est Path First),IS−IS(Intermediate System- Intermediate System),BGP(Border Gateway Protocol)のいずれかが適用可能である。
カプセル化装置10Bでは、IPv6パケットからIPv6ヘッダが除去されてIPv4パケットが取り出され、IPv4ネットワークY1内のノードBへ向けて送信される。このようにして、ノードAからのIPv4パケットをノードBは受信することができる。
ノードBから送信されるノードA宛てのIPv4パケットがカプセル化装置10Bで受信された場合には、テーブルからスタブネットワークXのプレフィクスが読み出され、宛先IPv4アドレス(ノードAのIPv4アドレス)と、多重化識別子と、読み出されたプレフィクスとでIPv6アドレスが生成される。そして、IPv6アドレスを含むヘッダ(IPv6アドレスが宛先IPv6アドレスに設定されたIPv6ヘッダ)でIPv4パケットがカプセル化されたIPv6パケットがカプセル化装置10Aへ転送される。そして、カプセル化装置10AでIPv4パケットが取り出され、ノードAへ送信される。
<多重化識別子>
ここで、多重化識別子に係る機能について説明する。図1に示すネットワークシステムでは、全ノード(全IPv4ネットワーク)に関して同一の多重化識別子(識別子=“1”)が使用されているが、異なる多重化識別子が使用される場合について説明する。図4は、図1に示したネットワークシステムの変形例であり、異なる多重化識別子が使用される場合の動作を説明するための図である。
図4には、二つの破線で囲まれた領域が図示されており、各領域が1つの論理ネットワークを形成する。具体的には、ノードAとノードBとが多重化識別子“1”で識別される論理ネットワークに属し、ノードD,ノードC及びノードC1が多重化識別子“2”で識別される論理ネットワークに属している。ノードDは、IPv4のホストであり、ノードDが属するIPv4ネットワークは、スタブネットワークX,Y,Zと異なるスタブネットワーク(IPv6ネットワーク)にオーバレイされている。
多重化識別子は、基本的には、カプセル化装置10が有するネットワークインタフェースに対して設定される。すなわち、ネットワークインタフェースに接続されるノードが属する論理ネットワークを多重化識別子の設定により指定する。尤も、インタフェース単位ではなく、装置単位でノードが属する論理ネットワークを指定することもできる。
図4に示す例では、ノードAは、IPv6アドレス空間において、アドレス“プレフィックス+多重化識別子(=“1”)+IPv4アドレス”で表現される。ノードBは、IP
v6アドレス空間において、アドレス“プレフィックス+多重化識別子(=“1”)+IP
v4アドレス”で表現される。一方、ノードC及びノードC1のそれぞれは、アドレス“プレフィックス+多重化識別子(=“2”)+IPv4アドレス”で表現される。そして、
ノードDは、アドレス“プレフィックス+多重化識別子(=“2”)+IPv4アドレス”
で表現される。これらのアドレスは、上記した手法で各カプセル化装置10に設定することができる。
ノードAとノードBとの間のパケット通信、及びノードD,ノードC及びノードC1のうちの二点間におけるパケット通信は、上述した転送動作と同様の動作により行われる。このとき、パケットの転送は、多重化識別子の相違に拘らず、同一のバックボーンネットワークN(IPv6ネットワーク)を介して行われる。すなわち、多重化識別子が異なる場合でも、1つのIPv6ネットワークを用いることができる。このように、多重化識別子を用いることでIPv6ネットワーク上に、複数の論理的なIPv4ネットワークを構築することができる。換言すれば、1つの物理的なネットワーク上に、複数の論理的なI
Pv4ネットワークを構築することができる。このように、カプセル化装置10は、ネットワーク多重化装置として機能することもできる。なお、同一の多重化識別子が使用されるIPv4ネットワーク間において、共通のネットワークアドレスが用いられても良い。
<カプセル化装置のハードウェア構成>
図5は、カプセル化装置10のハードウェア構成例を示す。図5において、カプセル化装置10は、バスBを介して相互に接続されたCPU51と、メモリ(記憶装置:ストレージ)52と、メモリ(記憶装置:ストレージ)53と、複数のネットワークインタフェースカード(NIC)54とを備えている。カプセル化装置10のハードウェア構成として、ルータやレイヤ3スイッチのようなレイヤ3のパケット転送を行う装置が備えるハードウェア構成を適用可能である。
NIC54は、通信装置や通信インタフェースの一例であり、通信回線を介してLANやパケットネットワーク(IPネットワーク)と接続可能である。IPネットワークと接続されるNIC54は、ルータ機能(レイヤ3処理)やブリッジ機能(レイヤ2処理)を実現するための電気・電子回路やメモリを備えている。複数のNIC54の一つはIPv4ネットワークの回線インタフェースとして使用され、他の一つはIPv6ネットワークの回線インタフェースとして使用される。また、NIC54は、カプセル化装置10に接続されるIPv4ネットワーク毎に設けることができる。
メモリ52は、CPU51によって実行されるプログラムやプログラムの実行に際して使用されるデータを記憶した不揮発性記憶媒体(例えば、ROM(Read Only Memory)フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、
ハードディスクなど)と、CPU51の作業領域として使用される揮発性記憶媒体(例えばRAM(Random Access Memory))とを含む。
メモリ53は、パケットやフレームの生成,アドレス取り出し、ヘッダ追加、ヘッダ削除のような、IPパケットに対する処理を行うための作業領域、或いはIPパケットを一時的に蓄積するバッファ領域として使用される。但し、メモリ53は、メモリ52の一部であっても良い。メモリ52及び53のそれぞれは、記憶装置の一例である。
CPU51は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)や制御装置の一例である。プロセッサ(制御装置)は、DSP(Digital Signal Processor)を含む。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行することにより、上述したバックボーンネットワークアドレスの生成処理,IPv6パケットの生成処理(IPv4−IPv6変換処理),IPv4パケット及びIPv6パケットの転送処理、その他装置全体(各NIC54を含む)の制御を行う。
なお、図5では、制御装置の一例としてCPU51が適用された例を説明する。但し、後述するCPU51によって実行される処理(機能)は、専用又は汎用のハードウェア(例えば、IC(Integrated Circuit),LSI(Large Scale Integration),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device: 例えばFPGA(Field Programmable Gate Array))のうちの少なくとも一つ)で形成さ
れた制御装置によるワイヤードロジックによって実現されるようにしても良い。
<カプセル化装置の機能>
図6は、図5に示したカプセル化装置10が有する機能を模式的に示す図であり、ネットワーク構成が併せて図示されている。なお、図6には、複数の異なる多重化識別子が使用される場合の構成が図示されている。
カプセル化装置10は、IPv4ネットワークを収容する1以上のルータ機能(IPv4)11と、バックボーンネットワーク(IPv6)Nに接続されるルータ機能(IPv6)13とを含む。
ルータ機能11は、IPv4のルーティングテーブルを有し、IPv4ネットワークから受信されるIPv4パケットの宛先アドレスに応じた出力回線へ向けてIPv4パケットを転送する。ルータ機能11は、例えば、図5に示したNIC54の一つ(IPv4用NIC)によって実現される。
ルータ機能11は、IPv4ネットワーク毎に設けることができ、異なるIPv4ネットワークに対して異なる多重化識別子を使用することができる。図6の例では、多重化識別子i(例えばi=“1”)及びj(例えば、j=“2”)が例示されている。
ルータ機能13は、IPv6のルーティングテーブルを有し、IPv6ネットワーク(バックボーンネットワークN)から受信されるIPv6パケットの宛先アドレスに応じた出力回線へ向けてIPv6パケットを転送する。ルータ機能13は、例えば、図5に示したNIC54の一つ(IPv6用NIC)によって実現される。
各ルータ機能11は、多重化識別子毎に設けられるカプセル化機能12を介してルータ機能13に接続される。カプセル化機能12は、上述したバックボーンネットワークアドレス(IPv6アドレス)生成処理、IPv4パケットのカプセル化処理、IPv6パケットのデカプセル化処理(IPv4パケットの取り出し)を行う。
図7は、図6に示したカプセル化機能12の詳細例を示すブロック図である。カプセル化機能12は、IPv4アドレスの取り出し部120と、IPv6アドレスの生成部121と、多重化識別子の保持部122と、プレフィクスのテーブル123と、IPv6ヘッダの追加部124と、IPv6ヘッダの削除部125とを含むことができる。
取り出し部120は、ルータ機能11からIPv4パケットを受け取り、IPv4パケットのヘッダに含まれた宛先IPv4アドレスを取り出して、生成部121に渡す。多重化識別子の保持部122は、予め多重化識別子を記憶している。プレフィクスのテーブル123は、図1に示したような、多重化識別子とIPv4アドレスとに対応するIPv6ネットワークのプレフィクスを記憶している。テーブル123のエントリは、スタティック設定によって記憶されても良い。或いは、カプセル化装置10が他の装置との通信によって取得するエントリデータがテーブル123に記憶されるようにしても良い。
生成部121は、保持部122から多重化識別子を読み出し、読み出した多重化識別子と、取り出し部120から得た宛先IPv4アドレスとの組み合わせに対応するプレフィクスをテーブル123から読み出す。
生成部121は、IPv6アドレスの生成処理を行う。すなわち、生成部121は、読み出したプレフィクスと、多重化識別子と、宛先IPv4アドレスとを結合して、IPv6アドレスを生成し、追加部124に与える。
追加部124は、IPv6アドレスを含むIPv6ヘッダを、取り出し部120を経たIPv4パケットに付与(追加)することによって、IPv4パケットをカプセル化する。そして、追加部124は、カプセル化されたパケット、すなわちIPv6パケット(IPv4 over IPv6パケット)を出力する。
削除部125は、ルータ機能13から受信されるIPv6パケットのIPv6ヘッダを
除去(削除)することによって、カプセル化されたIPv4パケットを得る(デカプセル化)。IPv4パケットはルータ機能11へ転送される。
取り出し部120,生成部121,追加部124,削除部125は、例えば、CPU51のプログラム実行によって実現される機能である。但し、取り出し部120,生成部121,追加部124,削除部125は、電気・電子回路のようなハードウェアを用いたワイヤードロジックによっても実現可能である。保持部122及びテーブル123は、例えば、メモリ52の記憶領域に、多重化識別子や、プレフィクスの各エントリが記憶されることによって実現される。
<カプセル化装置の動作例>
次に、カプセル化装置10の動作例について説明する。図6に戻って、例えば、図6の左側のカプセル化装置10がカプセル化装置10Aであり、右側のカプセル化装置10がカプセル化装置10Bである場合に、以下のような動作が行われる。
カプセル化装置10Aにおいて、図6の上側のルータ機能11は、ノードAから送信されたノードB宛てのIPv4パケット30を受信する。IPv4パケット30は、IPv4ヘッダ31を有している。ルータ機能11において、IPv4パケットの宛先アドレス及びIPv4ルーティングテーブルに従い、IPv4パケットはカプセル化機能(多重化識別子=“1”)12に渡される。
カプセル化機能12では、生成部121で生成されたIPv6アドレスを含むIPv6ヘッダでIPv4パケットがカプセル化される。このとき、生成されたIPv6アドレスは、IPv6ネットワーク(バックボーンネットワークN)の宛先アドレスとして設定される(宛先アドレスは、カプセル化装置10Bのアドレスとなる)。IPv6パケット40は、IPv6ヘッダ41と、IPv4パケットを含むペイロードとを含む。IPv6パケットは、ルータ機能13に渡される。
ルータ機能13は、宛先IPv6アドレスと、IPv6ルーティングテーブルとに従って、IPv6パケット40をバックボーンネットワークNへ送出する。IPv6パケット40は、直接に、又は図6に示すようなバックボーンネットワークN内の中継装置であるルータ20を経由して、カプセル化装置10Bに到着する。
ルータ20は、スタブネットワークX,Y,Zから事前に経路情報として広告されたIPv6プレフィクス(スタブネットワークX,Y,Z(IPv6)のネットワークアドレス)が記憶されたIPv6ルーティングテーブルを有する。このため、IPv6パケット40を受信した場合には、ルータ20は、IPv6パケット40のIPv6アドレスのプレフィクスを参照し、自身が有するIPv6ルーティングテーブルに従い、カプセル化装置10Bへ向けてパケットを転送することができる。
カプセル化装置10Bでは、ルータ機能13が、IPv6パケット40の宛先アドレスと、IPv6ルーティングテーブルとに従って、IPv6パケット40をカプセル化機能(多重化識別子=“1”)12に転送する。すなわち、IPv6パケットの宛先IPv6アドレスが、IPv6ルーティングテーブルに記憶されたカプセル化装置10Bのアドレスであれば、当該IPv6パケットを終端すべく、当該IPv6パケットはカプセル化機能12に渡される。
カプセル化機能12では、削除部125によって、IPv4パケット30が取り出され、ルータ機能11(図6の上側)に転送される。ルータ機能11は、IPv4パケット30の宛先アドレスと、IPv4ルーティングテーブルに従って、IPv4パケット30を
IPv4ネットワークY1へ送出する。これによって、IPv4パケット30がノードBで受信される。
逆に、ノードBから送信されたノードA宛てのIPv4パケットがカプセル化装置10Bで受信された場合、カプセル化装置10Bは、上述したカプセル化装置10Aと同様の動作を行い、カプセル化装置10Aは、上述したカプセル化装置10Bと同様の動作を行う。これによって、IPv4パケットがIPv4ネットワークX1に送出され、ノードAにて受信される。
<実施形態の効果>
実施形態1の効果を、図8に示す比較例との対比において説明する。図8は、比較例の説明図である。比較例では、IPv6アドレスが、プレフィクスと、多重化識別子と、IPv4アドレスとから生成される。この点では、実施形態1と同様である。但し、比較例では、IPv4アドレスに対応するプレフィックス及び多重化識別子の組み合わせが、カプセル化装置に予め記憶される。
カプセル化装置では、IPv4パケットが受信された場合に、IPv4パケットの宛先アドレスがコピーされるとともに、宛先アドレスに対応するプレフィクス及び多重化識別子が読み出される。そして、プレフィクス及び多重化識別子が宛先アドレスと結合されることによって、IPv6アドレスが生成される。
比較例において、カプセル化装置に予め記憶されるプレフィクスは、バックボーンネットワークN上でIPv4パケットを転送するために設定されるプレフィクスであり、IPv6ネットワーク(スタブネットワークX,Y,Z)のプレフィクスと異なる。
このため、予め記憶されるプレフィクスをバックボーンネットワークN内で広告・交換すると、各スタブネットワークX,Y,ZのIPv6プレフィクスと、IPv4転送用のIPv6プレフィクスとが広告・交換されることとなり、バックボーンネットワークNの経路数が増加する。このようなプレフィクスの管理(バックボーンネットワークNでの広告・交換処理)は煩雑となる。また、バックボーンネットワークN内の中継装置によるIPv6パケット転送処理も煩雑となる(例えば、ルーティングテーブルのエントリが増加するため)。
これに対し、実施形態1では、バックボーンネットワークN内で広告・交換されるスタブネットワークX,Y,Zのプレフィクスのいずれかを含むIPv6アドレスが生成される。このため、上記したような経路数の増加を回避して、プレフィクス管理や、パケット転送処理の煩雑化を回避することができる。また、プレフィクスの数は有限であるので、プレフィクスの有効利用を図ることもできる。
<変形例>
実施形態1では、アドレス生成処理が、カプセル化装置10として機能するルータやレイヤ3スイッチにおいて実行される例、すなわちアドレス生成装置を含むカプセル化装置10について説明した。但し、アドレス生成処理は、ルータやレイヤ3スイッチのような中継装置と異なる装置(例えばサーバ装置のようなアドレス生成装置)で実行されるようにしても良い。
例えば、サーバ装置は、図7に示した保持部122,及びテーブル123を記憶する記憶装置と、プロセッサ(CPUやDSP)によるプログラム実行、又は回路によるワイヤードロジックによって実現される生成部121を含む。
カプセル化装置としてのルータやレイヤ3スイッチが、IPv4パケットのIPv4アドレスをサーバ装置に送信する(IPv6の提供を要求する)。サーバ装置は、受信されたIPv4アドレスと、事前に記憶した(保持部122中の)多重化識別子とを用いてテーブル123からプレフィクスを読み出し、生成部121としてIPv6アドレスを生成する。そして、サーバ装置は、要求に対する応答として、IPv6アドレスをカプセル化装置に返信する。
このように、カプセル化装置10が、アドレス生成処理を行わず、アドレス生成装置を有する(アドレス生成装置として機能する)サーバ装置にIPv6アドレスを問い合わせるようにしても良い。この場合、カプセル化装置10は、配下のノードのIPv4アドレスを取得した時点で、問い合わせを行うことができる。すなわち、パケット通信の開始前の事前処理として、IPv6アドレスを取得し、ノードAからのIPv4パケット受信に備えることができる。
また、実施形態1の各ノードは、図6に示したカプセル化機能12と、ルータ機能13とを備えるように変形可能である。カプセル化機能12は、例えば、ノードが備えるプロセッサ(CPU、DSP)の処理や回路を用いたワイヤードロジックによって実現できる。ルータ機能13は、IPv6用のNICを備えることで実現できる。このように、ホスト(端末装置、サーバ装置)がアドレス生成装置を含む構成を採用することもできる。
この場合、ノードで生成されたIPv4パケットが、ノードが備えるカプセル化機能12によってIPv6パケットに変換され、ルータ機能13によってバックボーンネットワークNへ送信することができる。上記変形例は、後述する実施形態2及び3においても適用可能である。
[実施形態2]
次に、実施形態2について説明する。実施形態2は、実施形態1との共通点を含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。図9は、実施形態2の説明図である。実施形態2では、IPv4パケット中のIPv4アドレスに加えて、IPv4パケットに含まれるポート番号が、テーブルに記憶されたプレフィクスの検索に使用される。
実施形態2に係るカプセル化装置10のハードウェア構成、及び機能は、図6及び図7とほぼ同様であるので、説明を省略する。図10は、実施形態2に係るカプセル化機能12の例を示す。
実施形態1(図7)との相違点としては、IPv4パケットから宛先IPv4アドレス及び宛先ポート番号を取り出すIPv4アドレス及びポート番号の取り出し部120Aが設けられている。また、テーブル123Aには、多重化識別子、IPv4アドレス及びポート番号に対応づけて、IPv6のプレフィクス(宛先ネットワーク(IPv4)がオーバレイされたIPv6ネットワークのプレフィクス)が記憶されている。
生成部121は、多重化識別子、IPv4アドレス及びポート番号の組み合わせに対応するプレフィクスをテーブル123Aから読み出し、プレフィクス,多重化識別子,IPv4アドレス及びポート番号を結合して、IPv6アドレスを生成する。
上記点を除き、実施形態2の構成及び作用は、実施形態1とほぼ同様であるので、説明を省略する。実施形態2によれば、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
[実施形態3]
次に、実施形態3について説明する。実施形態3は、実施形態1との共通点を含むので、主として相違点について説明し、共通点については説明を省略する。図11は、実施形態3の説明図である。実施形態3では、第1のプロトコルファミリのアドレスとして、IPv4アドレスではなく、MAC(Media Access Control)アドレスが使用される。
このため、図1に示すネットワークシステムの構成において、以下の相違がある。すなわち、図1に示すノードA,B,C,及びC1は、イーサネット(登録商標),IEEE802.3,IEEE802.3+802.2(LLC), IEEE802.3+802.2(LLC+SNAP)のようなLAN(Local Area Network)プロトコルのいずれかをサポートするLAN端末である。なお、LANは無線L
ANを含むことができる。
実施形態3では、LANがオーバレイされたネットワークは、IPv4ネットワークであってもIPv6ネットワークであっても良い。換言すれば、IPv6ネットワークにIPv4ネットワークがオーバレイされていることは必須の要件ではない。各ノードは、各LANに準拠したフレームを送信する。LANフレームは、宛先MACアドレスと、送信元MACアドレスとを含む。以下、LANフレームをMACフレームと表記することもある。LANフレーム(MACフレーム)は、データブロックの一例である。
また、各カプセル化装置10は、実施形態1と異なり、レイヤ2をサポートするレイヤ2スイッチ、或いはスイッチングHUBのようなレイヤ2のサポート機能と、IPv6のルータ機能とを有する通信機器を用いて実現される。
もっとも、実施形態2のカプセル化装置10のハードウェア構成は、図5に示したようなハードウェア構成例を適用することができる。メモリ53は、IPv4パケットの代わりのMACフレームに係る処理のために使用される。
図12は、実施形態3におけるカプセル化装置10の機能を模式的に示す図である。図12に示すように、実施形態3のカプセル化装置10は、ルータ機能11の代わりに、MACフレームの転送処理を司るブリッジ機能11Aを有する。ブリッジ機能11Aは、例えば、NIC54(図5)の機能として実装可能である。
図13は、実施形態3におけるカプセル化機能12の詳細例を示す。図13に示すように、カプセル化機能12は、IPv4アドレスの取り出し部120の代わりのMACアドレスの取り出し部120Bを備えている。また、テーブル123の代わりのテーブル123Bが記憶される。テーブル123Bは、MACアドレス及び多重化識別子と対応するプレフィクス(宛先ネットワーク(LAN)がオーバレイされたIPv6ネットワークのプレフィクス)のエントリを記憶する。
ブリッジ機能11Aから受信されるMACフレーム30Aは、MACヘッダ31Aを含んでいる。取り出し部120Bは、MACヘッダ31から宛先MACアドレスを取り出して生成部121に与える。
生成部121は、保持部122からの多重化識別子と、宛先MACアドレスとの組み合わせに対応するプレフィクスをテーブル123Bから読み出し、プレフィクス,多重化識別子,及び宛先MACアドレスが結合されたIPv6アドレスを生成する。なお、削除部125は、ルータ機能13から受け取ったIPv6パケットからIPv6ヘッダを削除することによって、MACフレームを得る。
このように、実施形態3では、例えば、ノードAから送信されたノードB宛てのMACフレームがカプセル化装置10Aのカプセル化機能12において、IPv6パケットでカ
プセル化され、ルータ機能13からバックボーンネットワークNへ送出される。
カプセル化装置10Bでは、ルータ機能13がIPv6パケットを受信し、IPv6パケットの宛先IPv6アドレスが、IPv6ルーティングテーブルに記憶されたカプセル化装置10Bのアドレスであれば、当該IPv6パケットを終端すべく、当該IPv6パケットをカプセル化機能12に送る。
これによって、カプセル化機能12のデカプセル処理(削除部125の処理)で得られたMACフレームがブリッジ機能11Aによって、ノードBへ転送される。ノードBから送信されるノードA宛てのMACフレームは、上記と逆の処理によって、最終的にノードAで受信される。
実施形態3によれば、LANがオーバレイされたIPネットワーク(IPv4又はIPv6ネットワーク)において、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、実施形態1〜3によれば、比較例(図8)に比べ、テーブルが追加になるものの、新たに経路を広告する必要が無い効果を有する。インターネットでは、経路数の膨張が問題になっており、実施形態1〜3では、新たな経路追加なく実現できるため、インターネットやIPネットワークによるシステムの健全な発展に寄与するところが大きい。
なお、実施形態1では、IPv4パケットに含まれたIPv4アドレスとして、宛先IPv4アドレスを検索に用い、宛先IPv4アドレスに対応する宛先ネットワーク(IPv4ネットワーク)がオーバレイされたIPv6ネットワークのプレフィクスが読み出される構成を採用した。IPv6パケットが送信側のカプセル化装置から受信側のカプセル化装置への到達性を確保するには、IPv6アドレス中のプレフィクスが、宛先ネットワーク(IPv4)がオーバレイされたスタブネットワーク(IPv6)のプレフィクスと一致していれば良い。このため、宛先IPv4アドレスの代わりに送信元IPv4アドレスを使用することもできる。
また、実施形態2においては、上記のような送信元IPv4アドレスの使用に加えて、宛先ポート番号の代わりに送信元ポート番号を使用することができる。また、実施形態3においては、宛先MACアドレスの代わりに、送信元MACアドレスを使用することができる。この場合、MACアドレスとプレフィクスの対応関係が、実施形態3と異なる。
A,B,C,C1,D・・・ノード
N・・・バックボーンネットワーク
X,Y,Z・・・スタブネットワーク(IPv6)
X1,Y1,Z1・・・IPv4ネットワーク
10,10A,10B,10C・・・カプセル化装置
11,13・・・ルータ機能
11A・・・ブリッジ機能
12・・・カプセル化機能
30・・・IPv4パケット
31・・・IPv4ヘッダ
40・・・IPv6パケット
41・・・IPv6ヘッダ
51・・・CPU
52,53・・・メモリ
54・・・ネットワークインタフェースカード(NIC)
120・・・IPv4アドレスの取り出し部
120A・・・IPv4アドレス及びポート番号の取り出し部
120B・・・MACアドレスの取り出し部
121・・・IPv6アドレスの生成部
122・・・多重化識別子の保持部
123,123A,123B・・・プレフィクスのテーブル
124・・・IPv6ヘッダの追加部
125・・・IPv6ヘッダの削除部

Claims (7)

  1. 少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスおよび多重化識別子の組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを記憶した記憶装置と、
    バックボーンネットワークを介して前記第1プロトコルファミリが使用される宛先ネットワークへ転送されるデータブロックに含まれた少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスと、多重化識別子との組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスとして、前記宛先ネットワークがオーバレイされたネットワークのアドレスプレフィクスを前記記憶装置から読み出し、前記第1プロトコルファミリのアドレス,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを、前記バックボーンネットワークの宛先アドレスとして生成する制御装置と、
    を含むアドレス生成装置。
  2. 前記制御装置は、前記データブロックに含まれた前記第1プロトコルファミリのアドレス及びポート番号と、多重化識別子との組み合わせに対応する前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを前記記憶装置から読み出し、前記第1プロトコルファミリのアドレス及びポート番号,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを生成する
    請求項1に記載のアドレス生成装置。
  3. 前記第1プロトコルファミリのアドレスがIPv4アドレスであり、前記第2プロトコルファミリのアドレスがIPv6アドレスである
    請求項1又は2に記載のアドレス生成装置。
  4. 前記第1プロトコルファミリのアドレスがMAC(Media Access Control)アドレスであり、前記第2プロトコルファミリのアドレスがIPv6アドレスである
    請求項1に記載のアドレス生成装置。
  5. バックボーンネットワークを介して第1プロトコルファミリが使用される宛先ネットワークへ転送されるデータブロックに含まれた少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスと、多重化識別子との組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスとして、前記宛先ネットワークがオーバレイされたネットワークのアドレスプレフィクスを記憶装置から読み出し、
    前記第1プロトコルファミリの宛先アドレス,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを、前記バックボーンネットワークの宛先アドレスとして生成する、
    ことを含むアドレス生成方法。
  6. 前記制御装置は、前記データブロックに含まれた前記第1プロトコルファミリのアドレス及びポート番号と、多重化識別子との組み合わせに対応する前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを前記記憶装置から読み出し、前記第1プロトコルファミリのアドレス及びポート番号,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを生成する
    請求項5に記載のアドレス生成方法。
  7. 第1のプロトコルファミリをそれぞれ使用する複数のスタブネットワークが第2のプロトコルファミリを使用するバックボーンネットワークで接続されたネットワークシステムにおいて、前記複数のスタブネットワークのそれぞれと前記バックボーンネットワークとの境界にそれぞれ配置されるカプセル化装置であって、
    少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスと、多重化識別子との組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを記憶した記憶装置と、
    前記カプセル化装置が接続された送信元ネットワークであるスタブネットワークから他のスタブネットワークを宛先ネットワークとするデータブロックが受信されたときに、前記データブロックに含まれた少なくとも第1プロトコルファミリのアドレスと、多重化識別子との組み合わせに対応する第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスとして、前記宛先ネットワークがオーバレイされたネットワークのアドレスプレフィクスを前記記憶装置から読み出し、前記第1プロトコルファミリのアドレス,前記多重化識別子,及び読み出された前記第2プロトコルファミリのアドレスプレフィクスを含む第2プロトコルファミリのアドレスを含むヘッダで前記データブロックをカプセル化し、前記バックボーンネットワークへ送出する処理を行う制御装置と、
    を含むカプセル化装置。
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