JP5429536B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換部と制御部を有する電力変換装置に関する。
従来では、電源から供給される電力をスイッチング素子のスイッチング動作によって変換してモータを駆動するとともに、同じ電源から供給される電力でインバータ制御部が動作するように構成した空調用インバータシステムの一例が開示されている(例えば特許文献1;特に段落0029,0039および図1,図9を参照)。
また、電力変換装置に制御演算装置を内蔵し、スイッチング素子の駆動・保護回路とマイコンとの間にHVIC(High Voltage Integrated Circuit;高耐圧の半導体集積回路)を介在させて信号伝達するように構成した車載用電力変換装置の一例が開示されている(例えば特許文献2;特に段落0014−0016および図3を参照)。
特許第3351330号公報 特許第3625692号公報
しかし、特許文献1に記載された技術によれば、モータのロータが空調用冷媒の内部にあるため、ロータ位置センサレス制御が行われている。この制御では、インバータ制御部が正確なロータ位置を把握できないので、スリップ等の要因によって制御とは異なるロータ位置になる場合がある。したがって、信頼性が劣るという問題がある。
また、特許文献2に記載された技術によれば、スイッチング素子の駆動・保護回路とマイコンとの間をHVICで絶縁することができる。ところが、HVICは特許文献2の段落0011,0012および図2に示すように多くの回路素子や集積回路等を用いて構成するので高価になる。特許文献2に記載には記載されていないが、モータのロータ位置を検出するレゾルバから出力される検出信号をマイコンに入力する場合にHVICを介在させることも可能である。この場合、レゾルバの数に対応してHVICを備える必要があるので、全体としてコストが嵩むという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、従来よりも信頼性を向上させながら、かつ全体のコストを低減できる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、第1電源から供給される電力を変換して回転機に出力する電力変換部と、前記第1電源とは異なる第2電源によって作動するとともに少なくとも前記回転機に備えるレゾルバから伝達される信号に基づいて前記電力変換部を構成するスイッチング素子群を駆動制御する制御部とを有する電力変換装置において、前記制御部は、前記電力変換部に内蔵するとともに、前記電力変換部の共通電位に直接接続し、絶縁部を介在させて前記レゾルバと接続することを特徴とする。
この構成によれば、制御部は、電力変換部に備える他の回路素子と電位を共通にできるので、絶縁距離等が不要になる。回転機に備えるレゾルバは、当該回転機(具体的にはロータ等の回転体)の正確な回転位置を検出するので、ロータ位置センサレス制御を行う特許文献1に記載の従来技術を適用するよりも信頼性が向上する。レゾルバと制御部との間に介在させる絶縁部は、信号を伝達可能であればよいので、安価な素子や回路等を適用することができる。絶縁部の具体例としては、フォトカプラ、磁気結合(例えばコイルやトランス等)、アイソレーションアンプ、抵抗器、容量性素子(例えばコンデンサ等)のうちでいずれかが該当する。よって高価なハーネスを使う必要がなく、HVICで絶縁を図る特許文献2に記載の従来技術を適用するよりもコストを低く抑えることができる。
請求項2に記載の発明は、前記絶縁部と前記レゾルバと間に介在され前記レゾルバから出力される検出信号をパルス信号に変換する信号変換部を備え、前記信号変換部は前記第2電源によって作動することを特徴とする。この構成によれば、制御部と同じ第2電源によって作動する信号変換部は、レゾルバから出力される検出信号をパルス信号に変換し、絶縁部を通じて制御部に伝達する。よって、パルス信号(すなわちデジタル信号)を確実に絶縁することができる。
請求項3に記載の発明は、前記絶縁部には、フォトカプラまたは磁気結合を用いることを特徴とする。この構成によれば、フォトカプラや磁気結合を用いることで、パルス信号を確実に絶縁し、かつコストを低く抑えることができる。
請求項4に記載の発明は、第1電源から供給される電力を変換して回転機に出力する電力変換部と、前記第1電源とは異なる第2電源によって作動するとともに少なくとも前記回転機に備えるレゾルバから伝達される信号に基づいて前記電力変換部を構成するスイッチング素子群を駆動制御する制御部とを有する電力変換装置において、前記制御部は、前記電力変換部に内蔵するとともに、信号を伝達可能な絶縁部を介在させて前記レゾルバと接続し、前記電力変換部は、前記レゾルバを励磁させる励磁信号を出力する励磁回路と、前記検出信号および前記励磁回路から出力される搬送波信号とに基づいて回転位置を求めて前記制御部に出力するコンバータとを有し、前記励磁回路および前記コンバータのうち一方または双方は、フォトカプラ、磁気結合、アイソレーションアンプ、前記第1電源と前記第2電源とを絶縁する絶縁抵抗値以上の抵抗値を有する抵抗器、前記第1電源と前記第2電源との電位差以上の耐圧を有する容量性素子のうちでいずれかを介在させて前記レゾルバと接続することを特徴とする。この構成によれば、励磁回路とコンバータとを高圧側または低圧側のいずれに配置するにせよ、レゾルバとの間に絶縁部(すなわちフォトカプラ、磁気結合、アイソレーションアンプ、抵抗器、容量性素子のうちでいずれか)を介在させて接続する。よって、励磁信号,搬送波信号および検出信号を確実に絶縁することができる。
請求項5に記載の発明は、前記フォトカプラは、出力側にトランジスタを備えることを特徴とする。この構成によれば、フォトカプラの発光素子(例えばLED等)が出力する光の強さに応じて、受光素子としてのトランジスタに流れる電流を制御するので、絶縁を行いながらアナログ信号を確実に伝達することができる。
請求項6に記載の発明は、前記フォトカプラに備えるトランジスタは、ベース電流に基づいて出力を制御するように構成されていることを特徴とする。この構成によれば、トランジスタはベース電流に基づいて出力を制御するので、信号が例えば正弦波等の場合でも歪みを少なく伝達することができる。
請求項7に記載の発明は、前記フォトカプラの入力側に備えられ、信号を変調する変調回路と、前記フォトカプラの出力側に備えられ、前記変調回路によって変調された信号を復調する復調回路と、を有することを特徴とする。この構成によれば、信号をそのまま絶縁部に通すと歪む等のような場合に、絶縁部に通す前に変調回路で信号を変調させ、絶縁部を通した後に復調回路で信号を復調させる。こうすることで、どのような素子や回路等を絶縁部として適用する場合でも、信号の歪みを少なく伝達することができる。
請求項8に記載の発明は、前記抵抗器に接続され、前記抵抗器によって減衰した信号を増幅する増幅器を有することを特徴とする。この構成によれば、絶縁部として抵抗器を用いると信号の大きさ(振幅や平均値等)が減衰するが、増幅器によって元の大きさ以上に増幅する。こうすることで、アナログ信号を確実に伝達することができる。
電力変換装置の第1構成例を示す模式図である。 スイッチング素子を中心とする接続例を示す回路図である。 絶縁部の第1構成例を示す回路図である。 絶縁部の第2構成例を示す回路図である。 電力変換装置の第2構成例を示す模式図である。 絶縁部の第3構成例を示す回路図である。 絶縁部の第4構成例を示す回路図である。 絶縁部の第5構成例を示す回路図である。 絶縁部の第6構成例を示す回路図である。 絶縁部の第7構成例を示す回路図である。 絶縁部の第8構成例を示す回路図である。 電力変換装置の第3構成例を示す模式図である。 電力変換装置の第4構成例を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的な接続を意味する。また、連続符号は記号「〜」を用いて表記する。例えば「スイッチング素子Q1〜Q6」は、「スイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6」を意味する。回転機には、エンジン始動および発電の双方が行える車両用の発電電動機を適用した例について説明する。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は信号変換部を低圧系に配置する例であって、図1〜図4を参照しながら説明する。まず図1には、電力変換装置の第1構成例を模式図で示す。図1に示す電力変換装置20は、第1電源E1(例えばバッテリ等)からコンバータ回路10を経て供給される電力を変換して発電電動機30に出力する機能を有する。この電力変換装置20は、電力変換部21、コントローラ22、絶縁部23,24、信号変換部25等を有する。コンバータ回路10と電力変換装置20との間には、平滑用のコンデンサC2が接続される。このコンデンサC2は、コンバータ回路10から入力される直流電源電圧の電位変動を低減する。
コンバータ回路10は、第1電源E1から平滑用のコンデンサC1を介して供給される直流電圧V1(例えば300ボルト等)を、電力変換装置20で必要とする直流電圧V10(例えば650ボルト等)に変換して出力する機能を有する。このコンバータ回路10の構成や作動等は周知であるので図示および説明を省略する。
電力変換装置20は、給電機能と送電機能とを切り換え可能に備える。給電機能は、第1電源E1からコンバータ回路10を介して供給される直流電力を三相交流電力に変換し、発電電動機30に供給する機能である。送電機能は、発電電動機30が発電した三相交流電力を整流し、コンバータ回路10を介して第1電源E1に還流する機能である。
一点鎖線で囲って示す電力変換部21は、駆動回路M1〜M6、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6、抵抗器R1〜R6などを有する。駆動回路M1〜M3、スイッチング素子Q1〜Q3、ダイオードD1〜D3、抵抗器R1〜R3などは上アーム側に配置される。駆動回路M4〜M6、スイッチング素子Q4〜Q6、ダイオードD4〜D6、抵抗器R4〜R6などは下アーム側に配置される。
駆動回路M1〜M6は、制御電源50から電圧の供給を受けて作動する。駆動回路M1〜M6は第1電源E1から制御(例えば降圧電源)された電源から供給を受けて作動しても良い。この駆動回路M1〜M6は、コントローラ22から個別に伝達される制御信号(例えばPWM(パルス幅変調)信号等)に従って、対応するスイッチング素子Q1〜Q6の制御端子(例えばゲート端子等)に駆動信号を出力する。なお、駆動回路M1〜M3が制御端子Pi1〜Pi3を介して受ける電圧と、駆動回路M4〜M6が制御端子Pi4〜Pi6を介して受ける電圧とでは基準電位が異なる。これは、半導体スイッチング素子(例えばIGBT)の所定端子(例えばエミッタ端子)を基準としてゲート電圧を形成するためである。制御端子Pi1〜Pi3から、後述するスイッチング素子Q1〜Q3のセンス端子Ps1〜Ps3の間も基準電位が異なるので、絶縁を確保するために絶縁素子(または高耐圧素子)が必要である。
「スイッチング素子群」に相当するスイッチング素子Q1〜Q6には、例えばセンス電流を出力するセンス端子Ps1〜Ps6を備えたIGBTを用いる。センス端子Ps4〜Ps6と共通電位G2との間には、それぞれ抵抗器R4〜R6を接続する。抵抗器R1〜R3はそれぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q6のエミッタ端子と接続される。共通電位G2は電力変換装置20内で共通する電位(同電位グランド)であって、当該電力変換装置20がグランドG1と接続された場合にはアースと同電位になる。共通電位G2は一般的にアースと同電位でないので、グランドG1とは異なる図記号を用いて図示する。ここで、図1では図示を簡単にするために一部の素子を省略したので、図2を参照しながらスイッチング素子Q1〜Q6の具体的な接続例を説明する。
図2には、スイッチング素子Qnを中心とする接続例を示す。nに1〜6のいずれかの数値を適用すると、図1に示すスイッチング素子Q1〜Q6のいずれか一のスイッチング素子に対応する。このことは以下の記載でも同様とする。言い換えれば、スイッチング素子Qnはスイッチング素子Q1〜Q6を代表して説明する回路素子であり、図示する他の回路素子についても同様である。センス電圧を検出するための抵抗器Rnは、一方端をスイッチング素子Qnのセンス端子Psnと接続し、他方端を同素子のエミッタ端子と接続する。スイッチング素子Qnのゲート端子にはゲート電圧Vgnが印加される。当該ゲート電圧Vgnの印加に伴って、スイッチング素子Qnのコレクタ・エミッタ間に電流が流れ、さらにセンス端子Psnからセンス電流Isnが流れる。当該センス電流Isnが流れる抵抗器Rnの両端には電圧Vsenが生じる。この電圧Vsenはセンス電流Isnと相関関係があるので、当該相関関係をコントローラ22内の記録媒体(例えばROM,EEPROM等)に記録しておく。
図1に戻って、ダイオードD1〜D6は、それぞれ対応するスイッチング素子Q1〜Q6のコレクタ端子とエミッタ端子との間に並列接続される。これらのダイオードD1〜D6は、いずれもフリーホイールダイオードとして機能する。
電力変換部21内の回路素子は、一点鎖線で囲って示すように三相(本例ではU相,V相,W相)に分けられ、コントローラ22によって相ごとに作動が制御される。U相は、駆動回路M1,M4、スイッチング素子Q1,Q4、ダイオードD1,D4、抵抗器R1,R4などで構成される。V相は、駆動回路M2,M5、スイッチング素子Q2,Q5、ダイオードD2,D5、抵抗器R2,R5などで構成される。W相は、駆動回路M3,M6、スイッチング素子Q3,Q6、ダイオードD3,D6、抵抗器R3,R6などで構成される。U相のスイッチング素子Q1,Q4は、直列接続されてハーフブリッジを構成する。V相のスイッチング素子Q2,Q5と、W相のスイッチング素子Q3,Q6とについても同様に、直列接続されてハーフブリッジを構成する。ハーフブリッジの各接続点と発電電動機30の三相端子とは、線路Ku,Kv,Kwによって相ごとに接続される。線路KuにはU相電流Iuが流れ、線路KvにはV相電流Ivが流れ、線路KwにはW相電流Iuが流れる。
「制御部」に相当するコントローラ22は、電力変換装置20に内蔵され、コンバータ回路10や電力変換装置20等の動作を司る。例えば、絶縁部23,24を介して入力される信号情報に基づいて、コンバータ回路10や電力変換装置20等を制御するための制御信号(例えばPWM信号等)を出力する。入力される信号情報には、例えば外部ECU60から伝達される指令信号(例えばトルク指令等)や、発電電動機30側に備えられたレゾルバ40等の検出信号などが該当する。また、外部ECU60に対し絶縁部23を介して信号情報を出力したり、レゾルバ40に対し作動用の励磁信号Seを出力する。図示するように、コントローラ22は共通電位G2に対して直接接続される(符号「Pg」から延びる接続線を参照)。
上述した各機能を果たす限りにおいて、コントローラ22は任意に構成してよい。例えば、CPU(マイコンを含む)によってソフトウェア制御を行う構成としてもよく、IC(LSIやゲートアレイ等を含む)やトランジスタ等の電子部品を用いてハードウェア制御を行う構成としてもよい。
絶縁部23,24には、パルス信号の伝達が行え、かつ電流を遮断できる任意の素子や回路等を適用することができる。本例の絶縁部23には、模式的に示すようにバッファ付きの光電素子(例えばフォトカプラ等)を用いる。絶縁部24の適用例について後述する(図3,図4を参照)。発電電動機30は「回転機」に相当し、エンジン始動および発電の双方を行う。レゾルバ40は、発電電動機30に備える回転体(例えばロータ等)にかかる回転位置(絶対位置であって、回転角を含む。)を検出する。
信号変換部25は、絶縁部24とレゾルバ40と間に介在して接続され、レゾルバ40から出力される検出信号Sdをパルス信号Spに変換する機能を有する。この信号変換部25は、励磁回路25aやコンバータ25b等を有する。励磁回路25aは、レゾルバ40に対して励磁信号Se(例えば正弦波を示すsinωt)を出力する。コンバータ25bは「R/Dコンバータ」とも呼ばれ、レゾルバ40から出力される二種類の検出信号Sdと、励磁回路25aから伝達される搬送波信号Sc(上述した励磁信号Seと同じ信号)とを受けて、発電電動機30の回転体にかかる回転位置(回転角φ)を求めてパルス信号Spで出力する。二種類の検出信号Sdは、上記回転角φおよび定数Kを用いて表せば、正弦波を示すK・sinφ・sinωtと、余弦波を示すK・cosφ・sinωtとからなる。なお、回転角φの詳細な算出方法については周知であるので図示および説明を省略する。
制御電源50は、第2電源E2から供給される直流電圧V2(例えば12ボルト等)を、コントローラ22や駆動回路M1〜M6等で必要とする電圧や電流に変換して出力する機能を有する。この制御電源50の構成や作動等は周知であるので図示および説明を省略する。第2電源E2には、例えばバッテリを用いる。制御電源50と第2電源E2とは、ともにグランドG1に接続する。なお、図1に示す太破線は、第1電源E1からの電力供給を受けて高電圧で作動する素子や回路等(高圧系)と、第2電源E2からの電力供給を受けて低電圧で作動する素子や回路等(低圧系)との境界を示す。
絶縁部24として適用可能な素子や回路等の構成例について、図3,図4を参照しながら説明する。図3に示す絶縁部70と図4に示す絶縁部71とは、いずれも上述したパルス信号Spを伝達する。なお、説明を簡単にするために、入力信号Siを低圧系とし、出力信号Soを高圧系とする。ただし、絶縁部70,71を後述する絶縁部26,28として適用する場合は、入力信号Siを高圧系とし、出力信号Soを低圧系とするので、グランドG1と共通電位G2とが逆になる。
まず図3に示す絶縁部70は、フォトカプラXaや抵抗器Raなどで構成する。フォトカプラXaは、発光素子としての発光ダイオードDaと、受光素子としてのフォトトランジスタQaとからなる。発光ダイオードDaは、アノード側を入力信号Siを入力する端子に接続し、カソード側をグランドG1に接続する。フォトトランジスタQaは、コレクタ端子を出力信号Soを出力する端子に接続し、エミッタ端子を共通電位G2に接続する。また、フォトトランジスタQaのコレクタ端子と定電圧源Ecとの間に抵抗器Raを介在させて接続する。本例の定電圧源Ecは低圧系の制御電源50である。この絶縁部70によれば、基本的にフォトカプラXaの機能によって作動するので、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。
図4に示す絶縁部71は、「磁気結合」に相当するトランスTで構成する。トランスTの一次巻線は、一方側を入力信号Siを入力する端子に接続し、他方側をグランドG1に接続する。トランスTの二次巻線は、一方側を出力信号Soを出力する端子に接続し、他方側を共通電位G2に接続する。一次巻線と二次巻線の巻き方を調整することにより、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず、請求項1に対応し、電力変換装置20は電力変換部21とコントローラ22(制御部)とを備え、コントローラ22は電力変換部21に内蔵するとともに電力変換部21の共通電位G2に直接接続し、絶縁部24を介在させてレゾルバ40と接続する構成とした(図1を参照)。この構成によれば、コントローラ22は、電力変換部21に備える他の回路素子と電位を共通にできるので、絶縁距離等が不要になる。レゾルバ40は発電電動機30(具体的にはロータ等)の正確な回転位置を検出するので、ロータ位置センサレス制御を行う特許文献1に記載の従来技術を適用するよりも信頼性が向上する。絶縁部24は信号を伝達可能であればよいので、安価な素子や回路等を適用することができ、高価なハーネスを使う必要がない。また、HVICで絶縁を図る特許文献2に記載の従来技術を適用するよりもコストを低く抑えることができる。
請求項2に対応し、第2電源E2から供給される電力を受けて作動し、絶縁部24とレゾルバ40と間に介在される信号変換部25を備える構成とした(図1を参照)。この構成によれば、レゾルバ40から出力される検出信号Sdを信号変換部25でパルス信号Spに変換し、絶縁部24を通じてコントローラ22に伝達する。よって、絶縁部24によってパルス信号Sp(すなわちデジタル信号)を確実に絶縁することができる。
請求項3に対応し、絶縁部24には、フォトカプラXaを用いる構成とするか(図3を参照)、あるいはトランスT(磁気結合)を用いる構成とした(図4を参照)。これらの構成によれば、パルス信号Spを確実に絶縁し、かつ簡単な構成でコストを低く抑えることができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は信号変換部を高圧系に配置する例であって、図5〜図11を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
まず図5には、電力変換装置の第2構成例を模式図で示す。図1に示す第1構成例との相違は、信号変換部25を高圧系に配置するのに伴う絶縁部26,27の接続位置である。すなわち、第1構成例では絶縁部24をコントローラ22と信号変換部25との間に介在させて接続するのに対し、図5の第2構成例では絶縁部26,27を信号変換部25とレゾルバ40との間に介在させて接続する。
この構成では、励磁回路25aは絶縁部26を介してレゾルバ40に励磁信号Seを出力し、レゾルバ40は絶縁部27を介してコンバータ25bに検出信号Sdを出力する。上述したように励磁信号Seや検出信号Sdはアナログ信号(例えば正弦波や余弦波等の波形信号)であるので、絶縁部26,27にはアナログ信号を伝達可能な素子や回路等を適用する必要がある。絶縁部26に適用する場合にグランドG1と共通電位G2とが逆になる点を除けば、実施の形態1で示した絶縁部70(図3を参照)と絶縁部71(図4を参照)とをそのまま適用することができる。
その他に適用できる絶縁部の構成例について、図6〜図11を参照しながら説明する。なお、実施の形態1と同様に、入力信号Siを低圧系とし、出力信号Soを高圧系とする。よって、定電圧源Ec1は低圧系の制御電源50になり、定電圧源Ec2はコンバータ回路10になる。ただし、後述する絶縁部26,28として適用する場合は、入力信号Siを高圧系とし、出力信号Soを低圧系とする。この場合は、定電圧源Ec1およびグランドG1と、定電圧源Ec2および共通電位G2とが逆になる。
図6に示す絶縁部72は、フォトカプラXcを中心に、抵抗器Rc1〜Rc4やコンデンサCc1,Cc2などで構成する。フォトカプラXcは、発光素子としての発光ダイオードDcと、受光素子としてのフォトトランジスタQcとからなる。発光ダイオードDcは、アノード側をコンデンサCc1を介在させて入力信号Siを入力する端子に接続し、カソード側を抵抗器Rc3を介在させてグランドG1に接続する。抵抗器Rc1は、定電圧源Ec1と発光ダイオードDcのアノード側との間に接続する。抵抗器Rc2は、発光ダイオードDcのアノード側とグランドG1との間に接続する。フォトトランジスタQcは、コレクタ端子を定電圧源Ec2に接続し、エミッタ端子をコンデンサCc1を介在させて出力信号Soを出力する端子に接続する。また、フォトトランジスタQcのエミッタ端子は抵抗器Rc4を介在させて共通電位G2に接続する。この絶縁部72によれば、基本的にフォトカプラXcの機能によって作動するので、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。また、発光ダイオードDcの光量でフォトトランジスタQcのベース電流を制御するので、絶縁を行いながらアナログ信号を確実に伝送することができる。
図7に示す絶縁部73は、フォトカプラXdを中心に、トランジスタQd2,Qd3、抵抗器Rd1〜Rd7、コンデンサCd1,Cd2、ダイオードDd2などで構成する。フォトカプラXdは、発光素子としての発光ダイオードDd1と、受光素子としてのフォトトランジスタQd1とからなる。発光ダイオードDd1は、アノード側を定電圧源Ec1に接続し、カソード側をトランジスタQd3のエミッタ端子に接続する。当該トランジスタQd3のベース端子はコンデンサCd1を介在させて入力信号Siを入力する端子に接続し、同じくエミッタ端子は抵抗器Rd3を介在させてグランドG1に接続する。抵抗器Rd1は、定電圧源Ed1とトランジスタQd3のベース端子との間に接続する。抵抗器Rd2とダイオードDd2との直列接続は、抵抗器Rd2側をトランジスタQd3のベース端子に接続し、ダイオードDd2側をグランドG1に接続する。
一方、フォトトランジスタQd1は、ベース端子を抵抗器Rd6を介在させてトランジスタQd2のエミッタ端子に接続し、コレクタ端子をトランジスタQd2のベース端子に接続し、エミッタ端子を共通電位G2に接続する。この抵抗器Rd6によって、負帰還ループを形成する。トランジスタQd2は、ベース端子をさらに抵抗器Rd4を介在させて定電圧源Ed2に接続し、エミッタ端子を抵抗器Rd7を介在させて共通電位G2に接続する。またトランジスタQd2のコレクタ端子は、コンデンサCd2を介在させて出力信号Soを出力する端子に接続するとともに、抵抗器Rd5を介在させて定電圧源Ec2に接続する。この絶縁部73によれば、基本的にフォトカプラXdの機能によって作動するので、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。また、発光ダイオードDd1の光量だけでなく、抵抗器Rd6を介して流れるトランジスタQd2のエミッタ電流によって、フォトトランジスタQd1のベース電流を制御する。この制御によれば、絶縁を行いながらも、歪みを抑えたアナログ信号を確実に伝送することができる。
図8に示す絶縁部74は、波形合成回路74a,変調回路74b,フォトカプラXe,復調回路74cなどで構成する。波形合成回路74aは、入力信号Siと、波形発生回路80から出力される基準波形信号Ssとを合成して出力する。基準波形信号Ssは任意であり、例えば三角波,正弦波,鋸波等が該当する。変調回路74bは例えばコンパレータ等を用い、波形合成回路74aで合成された信号を変調する。変調方式は任意であり、例えばパルス変調,振幅変調,周波数変調,位相変調等がある。フォトカプラXeは上述したフォトカプラXa,Xc,Xdと同様の構成である。復調回路74cは例えばフィルタ等を用い、フォトカプラXeを介して伝達された変調信号を復調する。復調方式は変調回路74bの変調方式に対応する。例えば変調回路74bの変調方式がパルス変調であれば、復調回路74cの復調方式はパルス復調となる。この絶縁部74によれば、基本的にフォトカプラXeの機能によって作動し、変調と復調を行うだけであるので、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。
図9に示す絶縁部75は、アイソレーションアンプIAで構成する。このアイソレーションアンプIAは、入力抵抗が高くて出力抵抗が低く設定され、入力回路IA1と出力回路IA2とが絶縁されている。入力回路IA1は、プラス端子を入力信号Siを入力する端子に接続し、マイナス端子をグランドG1に接続する。出力回路IA2は、プラス端子を出力信号Soを入力する端子に接続し、マイナス端子を共通電位G2に接続する。この絶縁部75によれば、アイソレーションアンプIAを用いることによりコモンモードノイズを排除し、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。
図10(A)に示す絶縁部76は、抵抗器Rf1,Rf2で構成する。すなわち、入力信号Siを抵抗器Rf1と抵抗器Rf2とで分圧し、出力信号Soとして出力する。抵抗器Rf1の抵抗値は、高圧系と低圧系とを絶縁するのに必要な絶縁抵抗値以上となるように設定する。この絶縁部76によれば、分圧によって信号の大きさ(振幅や平均値等)が減衰するものの、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。ただし、信号の大きさが減衰することから、レゾルバ40を励磁する励磁信号Seを伝達する絶縁部26には適さない。
図10(B)に示す絶縁部77は、オペアンプOPや抵抗器Rg1〜Rg6で構成する。オペアンプOPは「増幅器」に相当する。入力信号Siは、オペアンプOPのプラス端子側において抵抗器Rg2と抵抗器Rg3とで分圧し、オペアンプOPのマイナス端子側において抵抗器Rg4と抵抗器Rg5とで分圧する。また、オペアンプOPのプラス端子は抵抗器Rg1を介して共通電位G2に接続する。オペアンプOPの出力端子は出力信号Soを出力する端子に接続するとともに、抵抗器Rg6を介在させてマイナス端子に接続する。差動増幅回路として作用させるには、抵抗器Rg2,Rg4の抵抗値を同値に設定し、抵抗器Rg1,Rg6の抵抗値を同値に設定する。さらに図10(A)に示す抵抗器Rf1と同様に、抵抗器Rg2,Rg4の各抵抗値は、高圧系と低圧系とを絶縁するのに必要な絶縁抵抗値以上となるように設定する。この絶縁部77によれば、分圧によって信号の大きさ(振幅や平均値等)が減衰する分をオペアンプOPの増幅で補えるので、入力信号Siと同位相かつ同振幅で出力信号Soを出力する。なお、オペアンプOPの増幅率は「(抵抗器Rg6の抵抗値)/(抵抗器Rg4の抵抗値)」によって定まる。よってコントローラ22で必要な信号の大きさ(振幅や平均値等)となるように、抵抗器Rg4,Rg6の各抵抗値を適切に設定することができる。
図11に示す絶縁部78は、「容量性素子」に相当するコンデンサChなどで構成する。コンデンサChは、入力信号Siを入力する端子と、出力信号Soを出力する端子との間に接続する。ただし、コンデンサChは入力信号Siを入力する端子と出力信号Soを出力する端子との間で生じる電位差Vh以上の耐圧を有する必要がある。この絶縁部78によれば、ACカップリングを行い、入力信号Siと同位相で出力信号Soを出力する。
上述した実施の形態2によれば、以下に示す各効果を得ることができる。まず、請求項1に対応し、電力変換装置20は電力変換部21とコントローラ22(制御部)とを備え、コントローラ22は電力変換部21に内蔵するとともに電力変換部21の共通電位G2に直接接続し、絶縁部26,27を介在させてレゾルバ40と接続する構成とした(図5を参照)。この構成によれば、コントローラ22は、電力変換部21に備える他の回路素子と電位を共通にできるので、絶縁距離等が不要になる。レゾルバ40は、発電電動機30の正確な回転位置を検出するので、信頼性が向上する。絶縁部26,27は、信号を伝達可能であればよいので、安価な素子や回路等を適用することができるので、コストを低く抑えることができる。
請求項4に対応し、電力変換装置20は電力変換部21とコントローラ22(制御部)とを備え、コントローラ22は電力変換部21に内蔵するとともに、励磁回路25aとコンバータ25bとを有する電力変換部21を備え、電力変換部21とレゾルバ40との間に絶縁部26,27を介在させて接続する構成とした(図5を参照)。絶縁部26,27には、フォトカプラXa,Xc,Xd(図3,図6,図7を参照)、トランスT(図4を参照)、アイソレーションアンプIA(図9を参照)、抵抗器Rf1(図10(A)を参照)、コンデンサCh(図11を参照)などを用いた。よって、アナログ信号としての励磁信号Se,搬送波信号Scおよび検出信号Sdを確実に絶縁することができる。
請求項5に対応し、フォトカプラXcは、出力側にフォトトランジスタQc(受光素子としてのトランジスタ)を備える構成とした(図6を参照)。この構成によれば、フォトカプラXcの発光ダイオードDc(発光素子)が出力する光の強さに応じて、フォトトランジスタQcに流れる電流を制御するので、絶縁を行いながらアナログ信号を確実に伝達することができる。
請求項6に対応し、フォトカプラXdに備えるフォトトランジスタQd1は、ベース電流に基づいて出力を制御する構成とした(図7を参照)。この構成によれば、フォトトランジスタQd1はベース電流に基づいて出力を制御するので、信号が例えば正弦波等の場合でも歪みを少なく伝達することができる。
請求項7に対応し、変調回路74bをフォトカプラXeの入力側に備え、復調回路74cをフォトカプラXeの出力側に備える構成とした(図8を参照)。この構成によれば、信号をそのまま通すと歪む等のような場合に、フォトカプラXeに通す前に変調回路74bで信号を変調させ、フォトカプラXeを通した後に復調回路74cで信号を復調させる。こうすることで、フォトカプラXeを含めてどのような素子や回路等を絶縁部として適用する場合でも、信号の歪みを少なく伝達することができる。
請求項8に対応し、抵抗器Rg2,Rg4に接続され、抵抗器Rg2,Rg4によって減衰した信号を増幅するオペアンプOP(増幅器)を備える構成とした(図10(B)を参照)。この構成によれば、絶縁を行うために抵抗器Rg2,Rg4を用いると信号の大きさ(振幅や平均値等)が減衰するが、オペアンプOPによって元の大きさ以上に増幅できる。こうすることで、アナログ信号を確実に伝達することができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は、信号変換部のうちコンバータを高圧系に配置し、励磁回路を低圧系に配置する例であって、図12を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために実施の形態3では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図12には、電力変換装置の第3構成例を模式図で示す。図1に示す第1構成例との相違は、信号変換部25のうちコンバータ25bのみを高圧系に配置するのに伴う絶縁部28の接続位置である。すなわち、第1構成例では絶縁部24をコントローラ22と信号変換部25との間に介在させて接続する。これに対して図12の第3構成例では、絶縁部27を信号変換部25とレゾルバ40との間に介在させて接続するとともに、絶縁部28を励磁回路25aとコンバータ25bとの間に介在させて接続する。絶縁部27,28は、アナログ信号を伝達可能な素子や回路等を適用する必要がある。絶縁部27,28には、実施の形態1で示した絶縁部70(図3を参照)および絶縁部71(図4を参照)や、実施の形態2で示した絶縁部72〜78(図6〜図11を参照)をそのまま適用することができる。したがって、実施の形態1,2と同様の作用効果が得られる。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は、信号変換部のうち励磁回路を高圧系に配置し、コンバータを低圧系に配置する例であって、図13を参照しながら説明する。なお、図示および説明を簡単にするために実施の形態4では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図13には、電力変換装置の第4構成例を模式図で示す。図1に示す第1構成例との相違は、信号変換部25のうち励磁回路25aのみを高圧系に配置するのに伴う絶縁部28の接続位置である。すなわち、第2構成例では絶縁部26を励磁回路25aとレゾルバ40との間に介在させて接続する。これに対して図13の第4構成例では、絶縁部26を励磁回路25aとレゾルバ40との間に介在させて接続するとともに、絶縁部28を励磁回路25aとコンバータ25bとの間に介在させて接続する。絶縁部26,28は、アナログ信号を伝達可能な素子や回路等を適用する必要がある。絶縁部26,28には、実施の形態1で示した絶縁部70(図3を参照)および絶縁部71(図4を参照)や、実施の形態2で示した絶縁部72〜78(図6〜図11を参照)をそのまま適用することができる。したがって、実施の形態1,2と同様の作用効果が得られる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4では、三相の発電電動機30に合わせて電力変換装置20の電力変換部21を三相で構成し、6のスイッチング素子Q1〜Q6を備えた(図1を参照)。この形態に代えて、電力変換部21を三相で構成するものの、上下アームのうち一方のアームに相当する3のスイッチング素子を備えてもよい。また、発電電動機30等の回転機が三相以外の相数(例えば単相,二相,四相以上)であるときは、その相数に対応した数のスイッチング素子を備えてもよい。いずれにせよ単にスイッチング素子群を構成するスイッチング素子の数の違いに過ぎないので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、スイッチング素子Q1〜Q6とダイオードD1〜D6とは別体に構成したが(図1,図2を参照)、いずれも半導体であるので一体化した素子を用いてもよい。同様にして、上述した実施の形態ではコンバータ回路10は電力変換装置20の外部に備える構成としたが(図1を参照)、電力変換装置20に内蔵する構成としてもよい。単に形態が別体か一体かの違いに過ぎず、機能は同じであるので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、発電電動機30(回転機)に備える回転体(例えばロータ等)の回転位置を検出するセンサとしてレゾルバ40を適用した(図1,図5,図12,図13を参照)。この形態に代えて、磁性変化によって回転位置を検出できる他のセンサを適用してもよい。単にセンサの違いに過ぎず、機能は同じであるので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、磁気結合としてトランスTを適用し(図4を参照)、容量性素子としてコンデンサChを適用した(図11を参照)。これらの形態に代えて、磁気結合が可能な他の素子(例えばコイルや巻線等)や、容量性を示す他の素子を適用してもよい。単に素子の違いに過ぎず、機能は同じであるので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
上述した実施の形態1〜4では、コントローラ22と接続する外部装置として、外部ECU60を適用した(図1,図5,図12,図13を参照)。この形態に代えて、コントローラ22と信号の送受信を行える外部の制御装置(例えばコンピュータ等)を適用してもよい。単に機器の違いに過ぎず、機能は同じであるので、上述した実施の形態1〜4と同様の作用効果を得ることができる。
10 コンバータ回路
20 電力変換装置
21 電力変換部
22 コントローラ(制御部)
23,24,26,27,28 絶縁部
25 信号変換部
25a 励磁回路
25b コンバータ
30 発電電動機
40 レゾルバ
50 制御電源
60 外部ECU
70,71,72,73,74,75,76,77,78 絶縁部
74a 波形合成回路
74b 変調回路
74c 復調回路
Xa,Xc,Xd,Xe フォトカプラ
Rf1,Rg2,Rg4 抵抗器(絶縁抵抗値以上の抵抗値を有する抵抗器)
Ch コンデンサ(容量性素子)
Da,Dc,Dd1 発光ダイオード(発光素子)
Qa,Qc,Qd1 フォトトランジスタ(受光素子)
T トランス(磁気結合)
E1 第1電源
E2 第2電源
G1 グランド
G2 共通電位

Claims (8)

  1. 第1電源から供給される電力を変換して回転機に出力する電力変換部と、前記第1電源とは異なる第2電源によって作動するとともに少なくとも前記回転機に備えるレゾルバから伝達される信号に基づいて前記電力変換部を構成するスイッチング素子群を駆動制御する制御部とを有する電力変換装置において、
    前記制御部は、前記電力変換部に内蔵するとともに、前記電力変換部の共通電位に直接接続し、信号を伝達可能な絶縁部を介在させて前記レゾルバと接続することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記絶縁部と前記レゾルバと間に介在され、前記レゾルバから出力される検出信号をパルス信号に変換する信号変換部を備え、
    前記信号変換部は、前記第2電源によって作動することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記絶縁部には、フォトカプラまたは磁気結合を用いることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 第1電源から供給される電力を変換して回転機に出力する電力変換部と、前記第1電源とは異なる第2電源によって作動するとともに少なくとも前記回転機に備えるレゾルバから伝達される信号に基づいて前記電力変換部を構成するスイッチング素子群を駆動制御する制御部とを有する電力変換装置において、
    前記制御部は、前記電力変換部に内蔵するとともに、信号を伝達可能な絶縁部を介在させて前記レゾルバと接続し、
    前記電力変換部は、前記レゾルバを励磁させる励磁信号を出力する励磁回路と、前記検出信号および前記励磁回路から出力される搬送波信号とに基づいて回転位置を求めて前記制御部に出力するコンバータとを有し、
    前記励磁回路および前記コンバータのうち一方または双方は、フォトカプラ、磁気結合、アイソレーションアンプ、前記第1電源と前記第2電源とを絶縁する絶縁抵抗値以上の抵抗値を有する抵抗器、前記第1電源と前記第2電源との電位差以上の耐圧を有する容量性素子のうちでいずれかを介在させて前記レゾルバと接続することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記フォトカプラは、出力側にトランジスタを備えることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記フォトカプラに備えるトランジスタは、ベース電流に基づいて出力を制御するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記フォトカプラの入力側に備えられ、信号を変調する変調回路と、
    前記フォトカプラの出力側に備えられ、前記変調回路によって変調された信号を復調する復調回路と、
    を有することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記抵抗器に接続され、前記抵抗器によって減衰した信号を増幅する増幅器を有することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
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