JP5429013B2 - 物理量センサ及びマイクロフォン - Google Patents

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Description

本発明は、変位、速度、加速度等の物理量を検出する物理量センサ、並びに、音波を検出するマイクロフォンに関する。
従来より、外力に応じて生じる材料自身の物理的な変化を電気信号に変換して、変位、速度、加速度等を検出する物理量センサが数多く提案されている。この物理量センサは様々な分野で応用されており、例えばその応用例の1つとして、音波を検出するマイクロフォンが知られている。
このマイクロフォンとしては、音波による振動膜の変位に伴う静電容量変化を電気信号として出力するコンデンサ型が最も多く使用されている。近年、これをMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて小型化する試みも行なわれているが、振動膜面積が小さくなるとコンデンサ容量が減少するため音波の検出感度が低下してしまう。したがって、小型化と高S/N化とを両立することができない。
このコンデンサ型のマイクロフォンに対して、振動膜とともに変位する磁気抵抗素子により磁界強度を検出する磁界検出型のマイクロフォンが提案されている(例えば特許文献1参照)。このマイクロフォンは、図22(a)に示すように、傾斜磁界を形成する一対の磁石と、音波に応答して磁気抵抗素子及び磁石を相対移動させる振動膜とを備えた構成とされており、磁気抵抗素子と磁石との相対移動に伴って磁気抵抗素子周囲の磁界が変化した際に、当該磁気抵抗素子の抵抗の変動が電気信号として出力されるようになっている。
特開平8−84398号公報
ところで、上記特許文献1に記載のマイクロフォンにおいて検出感度を向上させるには、磁気抵抗素子を傾斜磁界の磁界勾配が急峻な箇所に配置することが好ましい。この点、磁気抵抗素子を磁石に近接させて配置すれば、磁気抵抗素子周囲の傾斜磁界の磁界勾配が大きくなり、検出感度の向上を図ることができるとも考えられる。ところが、磁気抵抗素子を磁石に近接させると、磁気抵抗素子周囲の磁界強度の増大に伴って磁気抵抗素子の抵抗変化率が小さくなり、かえって磁界強度の検出感度が低下してしまう。一方、一対の磁石間の距離を短くすればこれら磁石近傍の磁場勾配を大きくすることはできるが、磁場勾配の大きな領域では磁界強度も大きくなり、やはり検出感度の向上を図ることはできない。また、磁気抵抗素子周囲の磁界強度があまりに大きくなれば、磁気抵抗素子が磁気的に飽和して磁界強度を検出することができなくなってしまう。さらに、磁気抵抗素子が飽和しないよう磁極から離して設置すると、磁界勾配が小さくなって感度がとれなくなってしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、検出感度の向上を図ることの可能な磁界検出型の物理量センサ及びマイクロフォンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明に係る物理量センサは、空間に被検出磁界を形成する磁界形成部と、前記被検出磁界の第1方向成分に応じた電気信号を出力する磁界検出部と、外部からの変位入力に応じて、前記第1方向と交差する第2方向に前記磁界形成部と前記磁界検出部とを相対変位させる可動部とを備えた物理量センサであって、前記磁界形成部が、前記磁界検出部の前記第2方向一方側に配置された磁極間に第1磁界を発生する第1磁界発生部と、前記磁界検出部の前記第2方向他方側に配置された磁極間に第2磁界を発生する第2磁界発生部とを備え、前記被検出磁界は、前記第1磁界発生部と前記第2磁界発生部との間における前記第1磁界と前記第2磁界との合成磁界であって、該被検出磁界における前記第1磁界及び前記第2磁界のそれぞれの前記第1方向成分が互いに逆向きとされていることを特徴とする。
このような構成の物理量センサによれば、第1磁界及び第2磁界のそれぞれの第1方向成分は、それぞれの磁界発生部から遠ざかるに従って小さくなる磁界勾配を有する傾斜磁界となる。そして、第1磁界及び第2磁界のそれぞれの第1方向成分が互いに逆向きとされているので、第1磁界と第2磁界との合成磁界である被検出磁界の第1方向成分は、各磁界発生部の近傍において磁界強度が最も大きい逆向きの磁界となる。そのため、被検出磁界の第1方向成分の磁界勾配は急峻になる。これにより、磁界検出部が変位した際に検出する磁界強度の変化量を大きくすることができる。また、第1方向成分は各磁界発生部の中間付近においてゼロとなるので、磁界強度の低い範囲に磁界検出部を配置することができ、検出感度が高い領域で磁界検出部を使用することができる。したがって、物理量センサの検出感度の向上を図ることが可能となる。
また、本発明に係る物理量センサにおいては、前記被検出磁界内に、前記第1磁界と前記第2磁界とが相殺されることにより前記被検出磁界の第1方向成分が0となる磁界ゼロ点が形成され、前記磁界検出部が前記磁界形成部に対して相対変位する際の前記磁界検出部の軌跡上に、前記磁界ゼロ点が含まれていることを特徴とする。
これにより、磁界強度が最も低い領域に磁界検出部を配置することになるため、周囲の磁界強度が高くなるに従って検出感度が低下してしまう磁界検出部を検出感度高く使用することができる。これに伴って、磁界検出部の配置箇所の磁界強度と磁界検出部が磁気的に飽和する磁界強度との差を大きくとることができるため、検出可能な磁界強度の範囲を広くすることができる。
さらに、本発明に係る物理量センサにおいては、前記第1磁界発生部における一対の前記磁極は、前記第2方向一方側に位置する第1磁気ギャップを介して対向配置され、前記第2磁界発生部における一対の前記磁極は、前記第2方向他方側に位置する第2磁気ギャップを介して対向配置されており、前記磁界検出部が、前記第2方向矢視において、前記第1磁気ギャップ及び第2磁気ギャップのギャップ内に位置していることを特徴とする。
これにより、第1磁気ギャップからの漏洩磁界である第1磁界と第2磁気ギャップからの漏洩磁界である第2磁界とによって被検出磁界が形成され、この被検出磁界における第1方向成分の磁界勾配が急峻かつ磁界強度の小さい領域に磁界検出部を配置することになるため、検出感度をより向上させることができる。
また、本発明に係る物理量センサにおいて、前記第1方向は、前記第1磁界発生部及び前記第2磁界発生部のそれぞれの一対の前記磁極の離間方向であって、前記第2方向は、前記第1方向に直交する方向であることを特徴とする。
これにより、第1磁界及び第2磁界それぞれの第1方向成分の磁界強度を最大とすることができるため、これら第1磁界及び第2磁界が互いに相殺されることで、被検出磁界の磁界勾配をより大きくすることが可能となる。また、この磁界勾配は、第1方向に直交する第1磁界発生部及び第2磁界発生部の離間方向において最も急峻となるため、当該方向を磁界検出部が相対移動する第2方向とすることで、磁界強度の検出感度をより向上させることができる。
本発明に係るマイクロフォンは、上記いずれかに記載の物理量センサを用いたマイクロフォンであって、前記可動部は、前記磁界形成部及び前記磁界検出部のいずれか一方に対して前記第2方向に相対振動可能に張架された振動薄膜であって、前記第1磁界発生部及び第2磁界発生部は、それぞれ前記振動薄膜に沿って配置される一対の磁性体薄膜からなり、前記磁界形成部及び前記磁界検出部のいずれか他方が前記振動薄膜に固着されていることを特徴とする。
このような構成のマイクロフォンによれば、上記物理量センサを用いているため、磁界形成部と磁界検出部とが相対移動した際に、磁界検出部によって感度高く磁界変化を検出することができる。また、可動部及び磁界発生部がそれぞれ薄膜から構成されているため、MEMS技術を用いて容易に製造することができ、製造コストの削減や品質の安定化、製造効率向上を図ることができる。
本発明の物理量センサによれば、磁界検出部の検出対象となる被検出磁界の第1方向成分の磁界勾配を急峻なものすることで、磁界検出部が変位した際に検出する磁界強度の変化量を大きくすることができる。また、磁界検出部が配置される範囲の磁界強度を低く抑えることができるため、検出感度が高い領域で磁界検出部を使用することができる。これによって、物理量センサの検出感度を向上させることが可能となる。また、本発明のマイクロフォンによれば、磁界検出部によって感度高く磁界変化を検出することができるため、この磁界変化に基づいて高い感度で音波を検出することが可能となる。
第1実施形態のマイクロフォンの平面図である。 図1のA−A断面図である。 第1実施形態の磁界形成部が構成する磁気回路の模式図である。 第1実施形態のマイクロフォンの製造方法を説明する図である。 第1実施形態のマイクロフォンの製造方法を説明する図である。 第1実施形態のマイクロフォンの製造方法を説明する図である。 第1磁界及び第2磁界により形成される被検出磁界を説明する図である。 磁気抵抗素子周囲の磁界強度と抵抗変化率との関係を示すグラフである。 第2実施形態のマイクロフォンの平面図である。 図9のA−A断面図である。 第2実施形態のマイクロフォンの製造方法を説明する図である。 変形例のマイクロフォンの平面図である。 図12のA−A断面図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式図である。 磁界形成部の他の構成を示す平面図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式図である。 磁界形成部の他の構成を示す模式平面図である。 実施例の(a)構成を示す模式図、(b)磁界勾配を示すグラフである。 比較例の(a)構成を示す模式図、(b)磁界勾配を示すグラフである。
次に図1〜図8を参照して第1実施形態に係るマイクロフォンについて説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態に係るマイクロフォン1は、ベースとなる支持基板2と、該支持基板2上に配置された磁界形成部10と、該磁界形成部10に一体に形成された振動薄膜(可動部)3と、該振動薄膜3上に固着された磁界検出部4とを備えている。即ち、このマイクロフォン1は、音波に応じた振動薄膜3の変位を磁界検出部4によって電気信号に変換することで、当該音波を検出する構成とされている。
なお、以下では、図1及び図2における左右方向を第1方向x、該第1方向xに直交する図1の紙面奥行き方向(図2の上下方向)を第2方向yと称する。
支持基板2は、シリコン基板から形成されており、その平面視中央には第2方向yに貫通する貫通孔2a(図2参照)が形成されている。
磁界形成部10は、詳しくは図2に示すように、第1磁気ギャップG1を介して対向配置された一対の永久磁石12A,12Bからなる第1磁界発生部11と、第2磁気ギャップG2を介して対向配置された一対のヨーク14A,14Bからなる第2磁界発生部13と、これら第1磁界発生部11と第2磁界発生部13とを接続する一対の接続ヨーク15A,15Bとから構成されている。
永久磁石12A,12Bは、平面視矩形薄膜状をなして第1方向xに延在するように配置されており、第1方向x一方側(図1及び図2における左側)の永久磁石12AはN極を第1磁気ギャップG1側に向け、第1方向x他方側(図1及び図2における右側)に配置された永久磁石12BはS極を第1磁気ギャップG1側に向けて配置されており、即ち、一対の磁極の対向方向が第1方向xに沿うように配置されている。また、これら一対の永久磁石12A,12Bは、第1磁気ギャップG1側の端部が反対側の端部に比べて一段高くなるように屈曲して形成されている。
ヨーク14A,14Bは、例えばNi−Fe合金等の軟磁性体からなり、平面視にて上記永久磁石12A,12Bと略同一形状の矩形薄膜状をなして、第1方向xに延在するように配置されている。また、これらヨーク14A,14Bは、永久磁石12A,12Bに対して第2方向yに重なるように支持基板2上に配置されている。
接続ヨーク15A,15Bは、上記ヨーク14A,14Bと同様に例えばNi−Fe合金等の軟磁性体からなる薄膜状の部材であって、一方の接続ヨーク15Aは、永久磁石12A及びヨーク14Aをその第1方向x一方側において第2方向yに接続しており、他方の接続ヨーク15Bは、永久磁石12B及びヨーク14Bをその第1方向x他方側において第2方向yに接続している。これにより、支持基板2上には、ヨーク14A,14B、接続ヨーク15A,15B及び永久磁石12A,12Bがこの順序で積層されるように配置されている。また、接続ヨーク15A,15Bの厚みと上記永久磁石12A,12Bの屈曲によって、第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2とが第2方向yに離間して配置される。
このような磁界形成部10においては、図3に示すように、永久磁石12A,12Bが生じさせる磁界が接続ヨーク15A,15B及びヨーク14A,14Bを通過することにより、これら永久磁石12A,12B、接続ヨーク15A,15B及びヨーク14A,14Bを磁路とした磁気回路が構成されている。これによって、第1磁気ギャップG1からは、永久磁石12AのN極と永久磁石12BのS極との一組の磁極による第1磁界H1が漏洩磁界として発生する。また、第2磁気ギャップG2からは、ヨーク14Aに生じたS極とヨーク14Bに生じたN極との一組の磁極による第2磁界H2が漏洩磁界として発生する。
振動薄膜3は、図1及び図2に示すように、例えばアルミナ等の可撓性を有する平面視円形の薄膜から構成されており、該円形の周縁一部が磁界形成部10における一対の接続ヨーク15A,15B上面及び支持基板2の上面に固着されている。これにより、振動薄膜3は第1磁界発生部11と第2磁界発生部13との間において、磁界形成部10に対して第2方向yに相対振動可能とされる。
磁界検出部4は、図1及び図2に示すように、特定方向の磁界強度の変化に応じて電気抵抗が変動する磁気抵抗素子4aと、支持基板2上に形成された一対の電極パッド4b,4bと、これら電極パッド4b,4bと磁気抵抗素子4aとを電気的に接続する一対のリード部4c,4cとを備えている。磁気抵抗素子4aとしては、MR(Magneto−resistive)素子、GMR(Giant Magneto−resistive)素子、TMR(Tunnel−type Magneto−resistive)素子、ホール素子等、種々のものを使用することができる。この磁気抵抗素子4aは、振動薄膜3の第2方向yを向く面における第1磁気ギャップG1及び第2磁気ギャップG2に対応する箇所に固着されており、即ち、磁気抵抗素子4aは第2方向y矢視において(第2方向yから見た際に)第1磁気ギャップG1及び第2磁気ギャップG2のそれぞれのギャップ内に位置するように配置されている。これにより、磁気抵抗素子4aの第2方向y一方側(図2における上側)に第1磁界発生部11の第1磁気ギャップG1が位置し、第2方向y他方側(図2における下側)に第2磁界発生部13の第2磁気ギャップG2が位置する。また、上記特定方向は第1方向xに一致しており、即ち、磁気抵抗素子4aは、第1方向xの磁界変化によって抵抗変化率が変動するように配置されている。
この磁気抵抗素子4aには一定のバイアス電流が通電されており、この際の磁気抵抗素子4aの出力電圧がリード部4c,4c及び電極パッド4b,4bを介して電気信号として外部に取り出される。そして、磁気抵抗素子4a周囲の第1方向xの磁界強度が変化した際には、磁気抵抗素子4aの抵抗変化率が変動し、当該抵抗変化率の変動が出力電圧として取り出されることで磁界強度の変化を検出することとしている。また、磁気抵抗素子4aは、図3に示すように、詳細は後述する磁界ゼロ点Pに配置されており、第1磁界発生部11と第2磁界発生部13との間における磁界を被検出磁界として、該被検出磁界の第1方向成分Hxを検出する。
次にマイクロフォン1のMEMS技術による製造方法を図4〜図6を参照して説明する。なお、図4〜図6の各図において、上図は平面図を下図は縦断面図を示している。初めに、シリコン基板からなる支持基板2を準備し(図4(a))、該支持基板2上面にDeep−RIEによってエッチングを施すことにより凹部2bを形成する(図4(b))。その後、凹部2b内にFe−Ni合金からなる軟磁性体薄膜(磁性体薄膜)の一対のヨーク14A,14Bを形成し(図4(c))、これらヨーク14A,14B上に接続ヨーク15A,15Bを形成する(図4(d))。次いで、凹部2b内に平面視円形をなす第1犠牲膜21をCuにて形成し(図4(e))、該第1犠牲膜21及び接続ヨーク15A,15Bの上面に平坦化研磨を施す(図4(f))。
そして、第1犠牲膜21上にこれよりも大径の円形をなす振動薄膜3をアルミナにて形成する(図5(a))。この際、振動薄膜3の下面の一部は接続ヨーク15A,15B上に固着される。次いで、Cu−Au合金からなる電極パッド4b,4b及びリード部4c,4cを形成し(図5(b))、振動薄膜3上面中央にスピンバルブ型の磁気抵抗素子4aを形成する(図5(c))。その後、接続ヨーク15A,15B上面にレジスト膜22を形成した後、上面全体にメッキ下地用スパッタCu23aを形成し(図5(d))、上面全体にCuにて第2犠牲膜23を形成する(図5(e))。
続いて、レジスト膜22を除去して、第2犠牲膜23上面に平坦化研磨を施す(図6(a))。その後、接続ヨーク15A,15B及び第2犠牲膜23上に、CoCrPtからなる薄膜状の一対の強磁性体薄膜(磁性体薄膜)24をスパッタリングにより形成し(図6(b))、第1方向xに磁界を印加することにより、強磁性体薄膜24に着磁を施して一対の永久磁石12A,12Bとする(図6(c))。次いで、支持基板2の下面からDeep−RIEによってエッチングを施すことにより貫通孔2aを形成し(図6(d))、その後、第1犠牲膜21及び第2犠牲膜23を除去する(図6(e))。これにより、本実施形態のマイクロフォン1を得ることができる。なお、マイクロフォン1は、上述したMEMS技術を用いた製造方法により支持基板2上に単一の磁界形成部10及び磁界検出部4が製造されてもよいが、同じくMEMS技術を用いて1つの支持基板2上において磁界形成部10及び磁界検出部4を多数連ねた状態で製造することもできる。これにより、製造コストの削減や製造効率向上を図ることができる。
上記構成のマイクロフォン1においては、音波が振動薄膜3に伝達されると該振動薄膜3が第2方向yに振動する。この際、振動薄膜3の振動に伴って磁界検出部4の磁気抵抗素子4aが第2方向yに変位する。そして、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界強度に基づく磁気抵抗素子4aの抵抗変化率の変動が、出力電圧として電極パッド4b,4bから取り出され、この出力電圧に基づいて音波の検出が行なわれる。
ここで、上記磁気抵抗素子4aにより検出される被検出磁界の第1方向成分Hxについて、図7を用いて説明する。図7(a)に示すように、第1磁界H1の第1方向成分H1xと第2磁界H2の第1方向成分H2xとは互いに逆向きとなる。また、第1磁界H1の第1方向成分H1xは、第1磁気ギャップG1中において最大となり、第2方向y他方側(図7における下方側)に向かうに従って磁界強度が小さくなる傾斜磁界となる。同様に、第2磁界H2の第1方向成分H2xは、第2磁気ギャップG2中において最大となり、第2方向y一方側(図7における上側)に向かうに従って磁界強度が小さくなる傾斜磁界となる。即ち、第1磁界H1の第1方向成分H1xと第2磁界H2の第1方向成分H2xとは、磁界勾配及び磁界の方向が互いに逆向きとなる。
したがって、第1磁界H1の第1方向成分H1xと第2磁界H2の第1方向成分H2xとの合成磁界である被検出磁界の第1方向成分Hxは、逆向きの磁界勾配を有する磁界が互いに干渉し合うことにより、第1磁界H1単独又は第2磁界H2単独の場合よりも、被検出磁界の第1方向成分Hxの第2方向yにおける磁界勾配を急峻なものとすることができる。
また、第1磁界H1の第1方向成分H1xと第2磁界H2の第1方向成分H2xとが互いに相殺されることにより、これらの合成磁界である被検出磁界の第1方向成分Hxの絶対値は、第1磁界H1単独あるいは第2磁界H2単独の場合と比較して小さくなる。さらに、第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2との間には、第1磁界H1の第1方向成分H1xと第2磁界H2の第1方向成分H2xが互いに等しく打ち消し合うことにより、被検出磁界の第1方向成分Hxが0となる磁界ゼロ点Pが形成される。
以上のように、マイクロフォン1においては、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配を急峻なものとすることができる。これにより、磁気抵抗素子4aが単位長さだけ変位した際における磁界強度の変化量を大きくすることができるため、音波の検出感度を向上させることが可能となる。
また、一般に磁気抵抗素子4aは、例えば図8に示すように、周囲の磁界強度の絶対値が増大するに連れて抵抗変化率が小さくなるため検出感度が低下し、磁界強度があまりに大きくなれば磁気的に飽和して磁界強度を検出することができなくなってしまう。これに対して、マイクロフォン1においては、上記のように被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界強度の絶対値を低く抑えることができるため、磁気抵抗素子4aを検出感度の高い領域で使用することができ、音波の検出感度を向上させることが可能となる。また、磁気抵抗素子4aが磁気的に飽和しにくくなるため、検出可能な磁界強度の範囲を広くすることができる。
また、特に本実施形態においては、磁気抵抗素子4aを被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界強度が0となる磁界ゼロ点P上に配置したので、磁気抵抗素子4aが振動薄膜3とともに変位する際に印加される磁界強度を最小限に抑えることができる。これにより、磁気抵抗素子4aの抵抗変化率を高く維持することができるため、磁界検出感度をより向上させることが可能となる。また、磁気抵抗素子4aの配置箇所の磁界強度と磁気抵抗素子4aが磁気的に飽和する磁界強度との差を大きくとることができるため、検出可能な磁界強度の範囲をより広くすることができる。
さらに、第1磁界発生部11において第1磁気ギャップG1を介して対向する一対の磁極の離間方向が第1方向xと一致し、さらに、第2磁界発生部13において第2磁気ギャップG2を介して対向する一対の磁極の離間方向が第1方向xと一致しているため、第1磁界H1及び第2磁界H2それぞれの第1方向成分H1x,H2xの磁界強度を最大とすることができる。また、この場合、磁界勾配は第1方向xに直交する第2方向yにおいて最も急峻となるため、磁気抵抗素子4aが変位する第2方向yを第1方向xに直交する方向とすることで、磁界強度の検出感度をより向上させることができる。
また、振動薄膜3や磁界形成部10がそれぞれ薄膜から構成されているため、MEMS技術を用いてマイクロフォン1を容易に製造することができ、製造コストの削減や製造効率向上を図ることができる。
次に、図9から図11を参照して、第2実施形態に係るマイクロフォンについて説明する。なお、この第2実施形態においては第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9及び図10に示すように、第2実施形態のマイクロフォン30における磁界形成部40は、一対の永久磁石12A,12Bからなる第1磁界発生部11と、一対のヨーク14A,14Bからなる第2磁界発生部13が、直接的に第2方向yに積層された構成とされている。これにより、第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2とは永久磁石12A,12Bの上記屈曲のみによって第2方向yに離間して配置される。
また、磁界形成部40は、平面視中央に貫通孔32aを備えたヨーク土台32を介して支持基板2上に配置されており、支持基板2とヨーク土台32との間に周縁部を挟み込むようにして振動薄膜(可動部)33が設けられている。この振動薄膜33は平面視円形をなしており、その中央部には、第2方向y一方側(図10における上側)に円錐台状に盛り上がるようにして素子載置部33aが設けられている。この素子載置部33aの第2方向y一方側の面に磁気抵抗素子4aが載置される。
次に上記構成のマイクロフォン30の製造方法の一例について図11を参照して説明する。初めに、シリコン基板からなる支持基板2を準備し、該支持基板2上にCuからなる円錐台状をなす第1犠牲膜41を形成し、支持基板2及び第1犠牲膜41上全域にアルミナからなる振動薄膜33を形成する(図11(a))。次いで、振動薄膜33上にヨーク土台32を積層して、振動薄膜33の素子載置部33a上に磁気抵抗素子4aを設け、さらに電極パッド4b,4b及びリード部4c,4cを形成する(図11(b))。
その後、ヨーク土台32と同様の高さまでCuからなる第2犠牲膜42を形成するとともにヨーク土台32上に軟磁性体薄膜(磁性体薄膜)のヨーク14A,14Bを形成し、これらヨーク14A,14B上にレジスト43を形成した状態で、上面全域にCuにて第3犠牲膜44を形成する(図11(c))。かかる後、レジスト43を除去してから第3犠牲膜44上に平坦化研磨を施し、CoCrPtからなる一対の強磁性体薄膜(磁性体薄膜)45をスパッタリングにより形成する(図11(d))。
そして、支持基板2の下面からDeep−RIEによってエッチングを施すことにより貫通孔2aを形成し、第1方向xに磁界を印加することにより、強磁性体薄膜45に着磁を施して一対の永久磁石12A,12Bとし、第1犠牲膜41、第2犠牲膜42及び第3犠牲膜44を除去する(図11(e))。これにより、本実施形態のマイクロフォン30を得ることができる。
このような構成の第2実施形態のマイクロフォン30においても、第1実施形態と同様、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配を大きくしながら磁界強度の絶対値を低く抑えることができるため、磁気抵抗素子4aによる磁界検出感度を高めて、音波の検出感度を向上させることができる。
以上、実施形態のマイクロフォン1,30について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、変形例として、図12及び図13に示すように磁界形成部60(図13参照)が磁気抵抗素子4aに対して変位する構成とされたマイクロフォン50であってもよい。このマイクロフォン50においては、支持基板2上にヨークメッキ51が形成されており、該ヨークメッキ51上面に平面視円形をなす振動薄膜52の周縁が固着され、この振動薄膜52の第2方向y他方側を向く面の中央に磁界形成部60が固着されている。磁界形成部60は、第2実施形態と同様、一対の永久磁石12A,12Bからなる第1磁界発生部11と一対のヨーク14A,14Bからなる第2磁界発生部13が直接的に上下に積層された構成とされている。また、支持基板2の中央には磁気抵抗素子4aを載置するための素子載置部2bが形成されており、これにより磁界形成部60における第1磁気ギャップG1と第2磁気ギャップG2との間の領域に磁気抵抗素子4aが位置することになる。
このマイクロフォン50においては、音波により振動薄膜52が第2方向yに振動するのに伴って、磁界形成部60が第2方向yに変位する。すると、支持基板2側に設けられた磁気抵抗素子4aの周囲の磁界が変化して、電気抵抗変動に基く電圧変化が電気信号として取り出される。これによっても、実施形態のマイクロフォン1,30と同様、磁気抵抗素子4aによる磁界検出感度を高めて、音波の検出感度を向上させることができる。
なお、実施形態においては、第2方向yが第1方向xに直交する方向とされていたが、第2方向yは少なくとも第1方向xに交差している方向であればよい。
さらに、磁気抵抗素子4aは必ずしも磁界ゼロ点Pに配置されてなくともよいが、磁気抵抗素子4a周囲の磁界強度を最小限に抑えるには、磁気抵抗素子4aの振幅の範囲内に、即ち、磁気抵抗素子4aが磁界形成部10に対して変位する際の該磁気抵抗素子4aの軌跡上に磁界ゼロ点Pが含まれるように配置されていることが好ましい。
また、磁界形成部10の構成としては、図14に示すような種々の構成を採用することができる。即ち、図14(a)に示すように、第1磁界発生部11が一対の永久磁石71,71から構成され、第2磁界発生部が一対のヨーク72,72から構成されていてもよい。また、図14(b)に示すように、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13が一対の永久磁石71,71から構成されていてもよい。さらに、図14(c)に示すように、第1磁界発生部11が一対の永久磁石71,71からなり、第2磁界発生部13が永久磁石71及びヨーク72からなるものであってもよい。また、図14(d),(e)に示すように、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13それぞれが永久磁石71とヨーク72とからなるものであってもよい。さらにまた、図14(f)に示すように、第1磁界発生部11が永久磁石71及びヨーク72からなり、第2磁界発生部13が一対のヨーク72,72からなるものであってもよい。
また、磁界形成部10においては、図15に示すように接続ヨーク15A,15Bを設けずに、永久磁石71やヨーク72を離間させて配置した構成であってもよい。即ち、図15(a)に示すように、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13がそれぞれ一対の永久磁石71,71からなる構成であってもよい。また、図15(b)に示すように、第1磁界発生部11が一対の永久磁石71からなり、第2磁界発生部13が永久磁石71及びヨーク72からなる構成であってもよい。さらに、図15(c)に示すように、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13それぞれが永久磁石71及びヨーク72からなるものであってもよい。
なお、磁界形成部10においては、図16に示すように、永久磁石71をその分極方向が第2方向yに沿うように配置した構成であってもよい。
即ち、図16(a)に示すように、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13がそれぞれ分極方向を第2方向yに沿わせて対向配置した一対の永久磁石71,71から構成されていてもよい。また、この際、図16(b)に示すように、第1磁界発生部11の永久磁石71と第2磁界発生部13の永久磁石71同士が接続ヨーク73により連結されていてもよい。さらに、図16(c)のように、一部の永久磁石71に代えてヨーク72を配置してもよい。
図14〜図16の各図に示した構成の場合であっても、方向及び磁界勾配が互いに逆向きの第1磁界H1の第1方向成分H1x及び第2磁界H2の第2方向成分H2xを形成することができ、磁界勾配が急峻かつ磁界強度の絶対値の小さい被検出磁界の第1方向成分Hxを形成することが可能となる。
さらに、第1磁気ギャップG1及び第2磁気ギャップG2のそれぞれにおける磁極間距離(第1磁気ギャップG1及び第2磁気ギャップG2のそれぞれの第1方向xの寸法)と、第1磁気ギャップG1及び第2磁気ギャップG2の第2方向yの離間距離とは、同一寸法に設定されていることがより好ましい。これにより、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配を最も急峻なものとすることができる。
また、実施形態のマイクロフォン1,30においては、磁界形成部10,40に永久磁石12A,12Bを用いたが、これに代えて電磁石を用いた構成であってもよい。
さらに、例えば図17に示すように、第1磁界発生部11の永久磁石12A,12Bにおける第1磁気ギャップG1に臨む先端、及び、第2磁界発生部13のヨーク14A,14Bにおける第2磁気ギャップG2に臨む先端が、磁気抵抗素子4aに向かって尖った形状をなしているものであってもよい。この場合、第1磁界H1及び第2磁界H2が集中することで磁界強度が大きくなるため、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配をより大きくすることができる。
さらにまた、例えば図18に示すように、第1磁界発生部11の永久磁石12A,12Bにおける第1磁気ギャップG1に臨む先端を、平面視にて幅狭とした構成であってもよい。また、同様に第2磁界発生部13のヨーク14A,14Bにおける第2磁気ギャップG2に臨む端部を幅狭した構成であってもよい。これによっても、磁界を集中させることで被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配を大きくすることができる。
また、例えば図19に示すように、磁界形成部10において、第1磁界発生部11及び第2磁界発生部13それぞれが単一の永久磁石71からなり、これら永久磁石71が分極方向を互いに逆向きとして配置された構成であってもよい。この場合であっても、図19(a)に示すように、永久磁石71,71の外部に互いに方向及び磁界勾配が逆向きの第1磁界H1の第1方向成分H1x及び第2磁界H2の第2方向成分H2xを形成することができる。したがって、図19(b)に示すように、磁界勾配が大きく、かつ、磁界強度の絶対値の低い被検出磁界の第1方向成分Hxを形成することができる。
さらに、例えば図20に示すように、第1磁気ギャップG1の対向方向と第2磁気ギャップG2の対向方向とが平面視において交差していてもよい。この場合であっても、第1磁界H1の第1方向成分H1x及び第2磁界H2の第2方向成分H2xは、それぞれ方向及び磁界勾配が逆向きとなる。したがって、被検出磁界の第1方向成分Hxの磁界勾配を大きくすることができる。
さらに、磁界検出部4における磁気抵抗素子4aに代えてホール素子やフラックスゲート等の磁気センサを用いてもよい。そして、本発明はマイクロフォン1,30,50に限らず、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、振動センサ、変位センサ等のあらゆる物理量センサに広く適用することが可能である。
本発明のマイクロフォンの効果について評価シミュレーションを行った。
(実施例)
図21(a)に示すように、永久磁石81a,81bの磁極(一方のN極と他方のS極)間距離を2xdμmとして第1方向xに対向配置し、第1磁界発生部81を構成した。また、第1磁界発生部81の第2方向y(y方向)他方側に2ydμm離間した箇所に、一対の永久磁石82a,82bの磁極(一方のS極と他方のN極)を第1方向xに対向配置させて第2磁界発生部82を構成し、接続ヨーク83により第1磁界発生部81と接続した。そして、磁気抵抗素子84を第2方向yに変位させた際の第1方向xの磁界強度を測定した。その結果を図21(b)に示す。
(比較例)
図22(a)に示すように、永久磁石85,86を第1方向xに2xdμmの間隔をあけて配置した。そして、磁気抵抗素子84を永久磁石85,86の磁極面から第2方向yにydμm離間させて磁気抵抗素子84を配置し、第2方向yに磁気抵抗素子84を変位させた際の第1方向xの磁界強度を測定した。その結果を図22(b)に示す。なお、この比較例及び上記実施例においては、(xd,yd)=(1.5μm,1.5μm),(2.5μm,2.5μm)として測定を行なった。
(実施例及び比較例の評価)
図21(b)及び図22(b)から、実施例の方が比較例に比べて磁界勾配が大きくなったことが分かる。また、磁気抵抗素子84の周囲の磁界勾配の絶対値は、比較例に比べて実施例の方が非常に小さい値を示すことが分かる。さらに、比較例では永久磁石85,86間の距離を短くした場合でも磁気抵抗素子84の配置箇所の磁界強度は大きいが、実施例においては永久磁石81a,81b、82a,82b間の距離に関わらず磁気抵抗素子84の配置箇所の磁界強度は0となった。したがって、本発明に対応する実施例においては、磁界勾配の増大及び磁界強度の低減を両立できることが判明した。これにより、実施形態において前述した作用効果を立証することができた。
1…マイクロフォン、3…振動薄膜(可動部)、4…磁界検出部、4a…磁気抵抗素子、10…磁界形成部、11…第1磁界発生部、12A…永久磁石、12B…永久磁石、13…第2磁界発生部、14A…ヨーク、14B…ヨーク、15A…接続ヨーク、15B…接続ヨーク、30…マイクロフォン、33…振動薄膜(可動部)、40…磁界形成部、50…マイクロフォン、52…振動薄膜(可動部)、60…磁界形成部、71…永久磁石、72…ヨーク、73…接続ヨーク、81…第1磁界発生部、81a…永久磁石、81b…永久磁石、82…第2磁界発生部、82a…永久磁石、82b…永久磁石、83…接続ヨーク、84…磁気抵抗素子、85…永久磁石、86…永久磁石、G1…第1磁気ギャップ、G2…第2磁気ギャップ、H1…第1磁界、H1x…第1磁界の第1方向成分、H2…第2磁界、H2x…第2磁界の第1方向成分、Hx…被検出磁界の第1方向成分、P…磁界ゼロ点、x…第1方向、y…第2方向

Claims (5)

  1. 空間に被検出磁界を形成する磁界形成部と、
    前記被検出磁界の第1方向成分に応じた電気信号を出力する磁界検出部と、
    外部からの変位入力に応じて、前記第1方向と交差する第2方向に前記磁界形成部と前記磁界検出部とを相対変位させる可動部とを備えた物理量センサであって、
    前記磁界形成部が、
    前記磁界検出部の前記第2方向一方側に配置された磁極間に第1磁界を発生する第1磁界発生部と、
    前記磁界検出部の前記第2方向他方側に配置された磁極間に第2磁界を発生する第2磁界発生部とを備え、
    前記被検出磁界は、前記第1磁界発生部と前記第2磁界発生部との間における前記第1磁界と前記第2磁界との合成磁界であって、該被検出磁界における前記第1磁界及び前記第2磁界のそれぞれの前記第1方向成分が互いに逆向きとされていることを特徴とする物理量センサ。
  2. 前記被検出磁界内に、前記第1磁界と前記第2磁界とが相殺されることにより前記被検出磁界の第1方向成分が0となる磁界ゼロ点が形成され、
    前記磁界検出部が前記磁界形成部に対して相対変位する際の前記磁界検出部の軌跡上に、前記磁界ゼロ点が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ。
  3. 前記第1磁界発生部における一対の前記磁極は、前記第2方向一方側に位置する第1磁気ギャップを介して対向配置され、
    前記第2磁界発生部における一対の前記磁極は、前記第2方向他方側に位置する第2磁気ギャップを介して対向配置されており、
    前記磁界検出部が、前記第2方向矢視において、前記第1磁気ギャップ及び前記第2磁気ギャップのギャップ内に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の物理量センサ。
  4. 前記第1方向は、前記第1磁界発生部及び前記第2磁界発生部のそれぞれにおける一対の前記磁極の離間方向であって、
    前記第2方向は、前記第1方向に直交する方向であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の物理量センサ。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の物理量センサを用いたマイクロフォンであって、
    前記可動部は、前記磁界形成部及び前記磁界検出部のいずれか一方に対して前記第2方向に相対振動可能に張架された振動薄膜であって、
    前記第1磁界発生部及び第2磁界発生部は、それぞれ前記振動薄膜に沿って配置される一対の磁性体薄膜からなり、
    前記磁界形成部及び前記磁界検出部のいずれか他方が前記振動薄膜に固着されていることを特徴とするマイクロフォン。
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