JP5428579B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
一般的な画像形成装置では、記録媒体(用紙)を搬送ベルトにより搬送する。そして、記録ヘッドのノズルからインクを吐出して記録媒体上に印刷を行う(画像形成を行う)。従って、ノズル面の乾燥、ノズルからのインクの水分(溶媒)の蒸発により、インク粘度の上昇や、インクの固化や、塵埃の付着や、気泡の混入などにより、インクが吐出不良となり、結果として、記録媒体への記録不良を起こすという問題がある。
そのため、特許文献1、2に記載のように、記録ヘッドからのインク吐出状態を良好に維持するため、印刷動作中などに、画像形成に寄与しないインク(空吐出インク)を吐出する、いわゆる空吐出動作(予備吐出動作)を行う。この技術では、具体的には、インク受容部材を搬送ベルトを介して記録ヘッドに対向して配置させる。そして、搬送ベルトに設けられた予備吐出用孔、あるいは、搬送ベルトに多数設けられたエアー吸引孔などの孔に向けてノズルがインクを空吐出し、インク受容部材で受け止める。
特許文献1、2の技術では、長時間放置されるような場合に、記録ヘッドのノズルのノズル面が乾燥しやすく、インクが固化してしまい、記録媒体への画像形成動作に悪影響を及ぼすという問題がある。また、ノズル面の乾燥を防ぐために、頻繁に空吐出を行うことも考えられるが、その場合には、インクの消費が多くなる。
そこで、本発明ではインクの消費を少なくしつつ、記録ヘッドのノズルのノズル面を加湿することで、乾燥させなくする画像形成装置を提供する。
上記問題を解決するために、複数のノズルを有し、前記複数のノズルから記録媒体に対して液滴を吐出することで画像を形成する記録ヘッドと、開口部を有し、前記複数のノズルが空吐出した液滴を蓄積する第1液滴蓄積手段と、前記第1液滴蓄積手段に接続され、第1液滴蓄積手段から送液された液体を蓄積する第2液滴蓄積手段と、前記第1液滴蓄積手段に蓄積された液体が許容量を超えると、該許容量を超えた液体を前記第2液滴蓄積手段に送液する第1送液手段と、前記第2液滴蓄積手段に蓄積された液体を第1所定時間、前記第1液滴蓄積手段に送液する第2送液手段と、吸引力を発生する吸引ファンと、複数の吸引孔を有し、該吸引孔からの前記吸引ファンによる前記吸引力により前記記録媒体を配置させて搬送する搬送ベルトと、を有し、前記記録ヘッドにおいて前記複数のノズルが形成されたノズル面と前記開口部とが対向して位置する間に、前記ノズル面は、前記第1液滴蓄積手段に蓄積された液体から蒸発して前記開口部を通過する水分で加湿され、前記複数のノズルは、前記記録媒体の搬送方向と略直交する方向に前記記録媒体の幅以上に、1列あるいは千鳥状に配列されており、前記搬送ベルトは、前記ノズル面と前記開口部との間に配置され、前記ノズル面は、前記開口部および前記吸引孔を通過した前記水分で加湿されることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明では記録ヘッドのノズルのノズル面を加湿することで、乾燥させなくする。その結果、ノズル面の乾燥による画像形成動作の悪影響を除去できる。
本実施例の画像形成装置の平面図である。 本実施例の画像形成装置の真上から見た平面図である。 記録ヘッドなどを示した図である。 ノズル面を示した図である。 4つのノズル面を示した図である。 搬送ベルトの一部を示した図である。 搬送ベルトの別の実施例の一部を示した図である。 第1液滴蓄積手段などの拡大図である 回復手段を適用する場合の画像形成装置の平面図である。 回復手段などの拡大図である。 別の実施例の回復手段などの拡大図である。 廃インクを送液する処理フローである。 別の実施例の第1液滴蓄積手段の拡大図である。 別の実施例の廃インクを送液する処理フローである。 別の実施例の画像形成装置の平面図である。 別の実施例の画像形成装置を真上から見た平面図である。 カバーの斜視図である。 図18(A)は、封止手段により開口部が開放されている場合を示す図であり、図20(B)は封止手段により開口部が閉じられている場合を示す図である。 封止部を説明するための図である。 図20(A)は、別の実施例の封止手段により開口部が開放されている場合を示す図であり、図20(B)は別の実施例の封止手段により開口部が閉じられている場合を示す図である。 封止手段で開口部を閉じる処理フローである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、同じ機能を持つ構成部や同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。また、以下の説明では、液滴とは例えばインクのことである。従って、以下の説明では、液滴をインクとして説明する。
図1に、実施例1の画像形成装置1000の要部を真横から見た平面図を示し、図2に実施例1の画像形成装置1000を真上から見た平面図を示す。また、以下の説明では、画像形成装置の記録媒体(用紙)の搬送方向を横方向の軸をX1X2軸とする。画像形成装置が設置されている面と平行であり、記録媒体の搬送方向と直行する軸をY1Y2軸とする。画像形成装置1000の高さ方向をZ1Z2軸とする。
画像形成装置とは例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機などである。また、記録媒体は、例えば、紙、糸、繊維、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどの媒体に液体を吐出して、画像形成を行う装置である。また、画像形成とは、文字や図形などの意味を持つ画像を記録媒体に対して、付与するだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像を媒体に付与することや、単に液滴を記録媒体に着弾させることも意味する。また、液滴とは、例えば、インクを示す。インクとは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができる全ての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料も含まれる。
また、以下で説明する画像形成装置1000は記録ヘッドを移動させないライン型画像形成装置であるが、記録ヘッドを移動させる画像形成装置であってもよい。
画像形成装置1000は、大略に装置本体1と、給紙トレイ2と、排紙トレイ3と、搬送ユニット4と、画像形成ユニット5と、回復手段6と、搬送ガイド部7と、インクタンクユニット8と、メインタンクユニット9と、制御部100を有する。制御部100は図示しないが、所定の位置に配置される。
装置本体1は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されている。給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送ユニット4に給紙される。
搬送ユニット4は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bと、これらのローラ41A、41B間に掛け渡された無端状の搬送ベルト43と、搬送ベルト43の裏面(用紙Pが配置される面と反対側の面)側に配設されたプラテン部材45を有する。プラテン部材45は搬送ベルト43を案内するものである。搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが図示しないガイドに保持されて、自重にてベルト43に当接している。搬送ベルト43が周回することで、用紙Pを搬送する。搬送ユニット4中の搬送ベルト43の詳細については後述する。
搬送ユニット4の上部(Z2方向)に画像形成ユニット5が配置される。画像形成ユニット5は、複数のヘッドモジュール51で構成されている。この複数のヘッドモジュールは、ラインベース部材52により一体化されている。本実施例1では、ヘッドモジュール51は4つ存在し、51A〜51Dとする。
画像形成ユニット5は、複数(この説明では4つ)のヘッドモジュール51と、ラインベース部材52と、分岐部材54と、を有する。画像形成ユニット5は、X1X2方向に移動可能である。画像形成ユニット5は、画像形成時には、固定位置で画像形成を行う。画像形成ユニット5は、維持回復動作を行う場合には、回復手段6の上部まで(X1方向に)移動する。また、画像形成ユニット5は、画像形成時には、搬送ユニット4の上部(図1記載の位置)まで戻る。
図3に、ヘッドモジュール51をX1側から見た平面図を示す。図3に示すように、本実施例1のヘッドモジュール51は、分岐部材54と、5つの記録ヘッド101から構成される。図3では、ラインベース部材52は省略している。本実施例1では、図2に示すように、ヘッドモジュール51Aの5つの記録ヘッドと、ヘッドモジュール51Bの5つの記録ヘッドは、用紙Pの搬送方向(X1X2方向)と直交する方向(Y1Y2方向)に、用紙Pの幅以上の長さであり、千鳥状に配列されている。同様に、ヘッドモジュール51Cの5つの記録ヘッドと、ヘッドモジュール51Dの5つの記録ヘッドは、用紙Pの搬送方向と直交する方向に、用紙Pの幅以上の長さであり、千鳥状に配列されている。
この画像形成ユニット5の上流側にはタンクユニット8が配置される。タンクユニット8は、4つのサブタンク81A〜Dを有する。4つのサブタンク81A〜Dからそれぞれ供給チューブ82を介して各色のインクが各記録ヘッド51A〜Dの分岐部材54A〜D(図3参照)に供給される。インクは、収容部54aに収容される。なお、図面簡略化のために、図1には、54Aのみを図示する。インクタンク81と記録ヘッド51との水頭差により記録ヘッド51の各ヘッドに対する負圧が形成される。そして、各色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))のインクが、各記録ヘッドに分配される。
図4に、記録ヘッド101を真下から見た平面図(ノズル面104)を示す。記録ヘッド104は、ノズル面104上で、長手方向(Y1Y2方向)に2列のノズル102の列を有する。該ノズル102からインクが吐出されることで、用紙P上に画像形成される。図5に4つのヘッドモジュール51A〜Dと、それぞれのノズル列を示す。図5では、簡略化のために、ノズルの数を少なく示している。図5に示すように、ヘッドモジュール51A、51B、51C、51Dが有する2列のノズル列をそれぞれ1020Aおよび1020A、1020Bおよび1020B、1020Cおよび1020C、1020Dおよび1020Dとする。
通常、画像形成を行うためには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のインクを用いる。本実施例1では、ノズル列1020Aおよび1020Bからは、イエローインクが吐出され、ノズル列1020Aおよび1020Bからは、マゼンダインクが吐出され、ノズル列1020Cおよび1020Dからは、イエローインクが吐出され、ノズル列1020Cおよび1020Dからは、マゼンダインクが吐出される。また、以下の説明では、4つのヘッドモジュール51A〜Dをまとめて言及する場合には、単に、ヘッドモジュール51という。このことは他の構成部についても同様である。
このように、複数のノズルを、記録媒体の搬送方向と略直交する方向に記録媒体Pの幅以上に、千鳥状に配列させることが好ましい。この構成であると、ヘッドモジュールを、用紙Pの搬送方向と垂直方向に移動させる必要はない。また、上記説明では、各記録ヘッドのノズル列を2列にしたが、用紙Pの幅以上の長さであれば、ノズル列を1列にしてもよい。
次に、搬送ベルト43について説明する。搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動する。また、搬送ベルト43の下方には、第1液滴蓄積手段(インクタンク)48A〜48Dが配置される。第1液滴蓄積手段48A〜48Dはそれぞれ、記録ヘッド51A〜51Dのノズル面104A〜104Dと対向して配置される。また、第1液滴蓄積手段48A〜48Dの下方には吸引ファン44が配置される。吸引ファン4空気を吸引することで、吸引力を発生させる。また、第1液滴蓄積手段48A〜Dをそれぞれ分けることが好ましい。何故なら、互いに隣接する第1液滴蓄積手段間の間隙を吸引風圧による空気の流れが通るからである。この例では、第1液滴蓄積手段は、直方体形状であるとする。
図6に、本実施例1搬送ベルト4の一部の表面(用紙Pが配置される面)を示す。図6に示すように、搬送ベルト43の表面には複数の吸引孔4を有する。図6の例では、吸引孔4は円形状であるが、他の形状でもよい。そして、用紙Pは搬送ベルト43上に吸引ファン44によって発生される吸引力(吸引風圧)により吸い付けられることで、搬送ベルト43の表面に配置され、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。そして、画像形成ユニット5の下方に、用紙Pが搬送されると、上述のように、用紙P上に画像が形成される。
そして、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などを防ぐために、印刷動作中などに、画像形成に寄与しないインクを吐出する、いわゆる空吐出を行う。ヘッドモジュール51A〜Dから空吐出されたインクは、それぞれ吸引孔46を通過して、第1液滴蓄積手段48A〜48Dに蓄積される。このように、第1液滴蓄積手段は、各ヘッドモジュール51ごとに設けられる。
図7に、他の実施形態の搬送ベルト43の一部の例を示す。図7に示すように、複数の空吐出通過孔47を設けてもよい。この空吐出通過孔47は、ヘッドモジュール51の各記録ヘッドのノズル面104と対向するように、設けられる。この空吐出通過孔47の面積は、吸引孔4の面積より大きい。この空吐出通過孔47を設けることで、空吐出されたインクは、搬送ベルト43に付着し難くなる。空吐出通過孔47を通過したインクは、第1液滴蓄積手段48A〜48Dに蓄積される。
搬送ガイド部7は搬送ユニット4の下流側に設けられる。搬送ガイド部7は後述する回復手段6を開閉する。また、搬送ガイド部7は、印刷が終了した用紙Pを排紙トレイ3に排紙する。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32を備えている。排紙トレイ3は、印刷された用紙Pを排紙積載する。
インクタンクユニット8は画像形成ユニット5とともにX1方向に移動可能である。なお、図1ではインクタンク81から記録ヘッド51に対する供給チューブ82は分かり易くするため記録ヘッド51の上方から接続して状態で図示しているが、実際は記録ヘッド51の長手方向(Y1Y2方向)の両端のうち一端に接続される。
さらに、インクタンク81の上流側には各色のインクを収容しているメインタンクユニット9が配置される。メインタンクユニット9は、イエローインクを収容しているメインタンク9yと、マゼンダインクを収容しているマゼンダタンク9mと、シアンインクを収容しているメインタンク9cと、ブラックインクを収容しているメインタンク9kとを有する。そして、メインタンク(インクカートリッジ)91から供給チューブ92を介してインクがサブタンク81A〜Dに供給される。
図8に、第1液滴蓄積手段48とヘッドモジュール51などの拡大図を示す。図1記載の第1液滴蓄積手段48A〜48Dのそれぞれ、ヘッドモジュール51A〜51Dのそれぞれについては同様の構成なので図8では、まとめて、第1液滴蓄積手段48、ヘッドモジュール51と示す。
図8に示すように、第1液滴蓄積手段48は上方が開口されている開口部48とインクαを蓄積する収容部48bを有する。また開口部48の周縁は、プラテン部材45と当接される。
開口部48は、各ノズル面104と対向する。搬送ベルト43には、上述の通り、複数の吸引孔46を有する。また、プラテン部材45は、5つの記録ヘッド101と対向する位置に、5つの貫通孔45aを有する。ヘッドモジュール51は、画像形成を行う場合には、5つの記録ヘッド101それぞれが5つの貫通孔45a(開口部48a)と対向するように位置する。空吐出された記録ヘッド101からのインクは、複数の吸引孔46(または空吐出通過孔47)および貫通孔45aを通過して、第1液滴蓄積部48の収容部48bに蓄積される。第1液滴蓄積手段48に蓄積されたインクをインクαとする。なお、搬送ベルト43、プラテン部材45は通気性を有さない。
そうすると、図8記載のように、収容部48bに蓄積されているインクαが乾燥することで、蒸発した水分(水蒸気)βが上昇する。そして、水分βは、開口部48a、貫通孔45a、吸引孔46、をそれぞれ通過して、各記録ヘッド101のノズル面104に到達する。従って、各ノズル面104は加湿される。以下の説明では、各ノズル面104が加湿される領域、つまりこの例では、記録ヘッドと開口部48aとが対向するように記録ヘッド101が位置する領域を加湿領域という。
また、記録ヘッド101から空吐出されたインクが多すぎる場合がある。この場合に、空吐出されたインクが、第1液滴蓄積手段48の許容量を越えると、第1液滴蓄積手段48から溢れてしまい、プラテン部材45などに当該溢れたインクが付着してしまう。そこで、本実施例1では、第1液滴蓄積手段48に蓄積されたインクが許容量を超えると、第1送液手段202で、該許容量を超えた液滴を第2液滴蓄積手段600に送液する。
ここで、第1送液手段202は、例えば、インク送液管202である。第1液滴蓄積手段48の側壁には、孔48eが設けられる。孔48eには、インク送液管202の一端が取付けられる。また、第2液滴蓄積手段600の上壁には、孔600aが設けられる。孔600aにはインク排液管202の他端が取付けられる。
また、インク送液管202は、下方に延伸している形状が好ましい。何故なら、第1液滴蓄積手段48に蓄積されたインクαが孔48eの下位置まで到達すると、下方に延伸しているインク送液管202により、ポンプなどを使用せずに、重力でインクαは第2液滴蓄積手段600に排液される。従って、部品点数を削減できる。よって、孔48eを設ける高さ位置は、画像形成装置が振動した場合であっても、インクαが溢れないように、決定すればよい。
この例では、第2液滴蓄積手段600は、第1液滴蓄積手段48の高さより低い位置に設けられている。しかし、第2液滴蓄積手段600が第1液滴蓄積手段48と同じ高さ位置に配置したとしても、インク送液管が下方に延伸していれば、ポンプなどを用いずに、第1液滴蓄積手段48内のインクαを第2液滴蓄積手段600に送液できる。
このように、第1液滴蓄積手段48の許容量を超えたインクを第2液滴蓄積手段600に蓄積することで、第1液滴蓄積手段48からインクが溢れないようにするという顕著な効果を有する。第2液滴蓄積手段600内のインクを廃インクγとする。
また、所定の場合(後述する)に、第1所定時間の間、第2送液手段212により、第2液滴蓄積手段600内の廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液する。所定の場合、第1所定時間については後述する。第2送液手段212は、ポンプ210と廃インク供給管208とで構成されている。ポンプ210は、廃インク供給管208の途中に設けられている。図1に示すように、第2液滴蓄積手段600からポンプ210までは、廃インク供給管208は一本であり、廃インク供給管208は、ポンプ210からは、第1液滴蓄積手段48A〜Dそれぞれに到達するように、分岐されている。従って、ポンプ210は1つ設ければよい。
図8の例では、孔48eが設けられた側壁と対向する側壁に孔48dが設けられる。孔48dには、廃インク供給管208の一端が取付けられる。第2液滴蓄積手段600の側壁には、孔600bが設けられる。孔600bには、廃インク供給管208の一端が取付けられる。第2液滴蓄積手段600は、孔600a、600bが設けられている以外は、閉塞されているので、廃インクγは乾燥し難い。
制御部100はポンプ210を作用させ、ポンプ210により生じた吸引力により、廃インクγを吸引し、廃インク供給管208を経由して第1液滴蓄積手段48に蓄積される。この第2送液手段212で、第2液滴蓄積手段600から第1液滴蓄積手段48に送液することで、第2液滴蓄積手段600に蓄積されたインクを再び、第1液滴蓄積手段48に送液し、蓄積できる。従って、多量のインクを第1液滴蓄積手段48に蓄積でき、かつ、第1液滴蓄積手段48の許容量を超えたインクを再利用できる。従って、第1液滴蓄積手段48内の全てのインクαが乾燥し難くなる。
また、図1の例では、第1液滴蓄積手段48は、ヘッドモジュール51ごとに設けられるが、第2液滴蓄積手段600は1つ設けられる。また、第2液滴蓄積手段600の容量は、第1液滴蓄積手段48の容量より大きいことが好ましい。
また、第2液滴蓄積手段600は着脱可能であることが好ましい。何故なら廃インクγが第2液滴蓄積手段600の収容許容量を超えた場合には、ユーザが第2液滴蓄積手段600を取り外し、廃インクγを適量、破棄することで、廃インクγの量を調整できるからである。図8に示すように、第2液滴蓄積手段600の着脱手段として、例えば、廃インク供給管208と、インク送液管202とにそれぞれ弁つきカップリング206、204を設ければよい。弁つきカップリング206、204は金具などを押し付けることによって開弁される。従って、第2液滴蓄積手段600を交換の際に、インクが漏れることなく着脱が可能である。
また、上記説明では、画像形成時に記録ヘッドを移動させず、吸引孔を有する搬送ベルトを用いたライン型画像形成装置について説明した。しかし、上述したノズル面を加湿させる思想は、記録ヘッドを主走査方向(用紙Pの搬送方向と垂直方向)に移動させる画像形成装置等、他の画像形成装置においても、用いることができる。この画像形成装置であれば、記録ヘッドのノズル面と第1液滴蓄積手段48の開口部48aとが対向する位置に、記録ヘッドを移動させればよい。
このように、第1液滴蓄積手段に蓄積された加湿用インクαから蒸発された水分βを記録ヘッド101のノズル面104に到達させることで、ノズル面と加湿させることができる。従って、ノズル面104が乾燥しなくなり、インクの固化などにより、記録媒体への画像形成動作に悪影響を及ぼすという問題が解消される。また、空吐出されたインクを再利用して用いるので、廃棄するコストも削減できる。ノズル面乾燥防止のためだけに空吐出を行う必要もなく、無駄なインクの消費も減少する。
また、第1送液手段202を有することから、第1液滴蓄積手段48の許容量を超えたインクを第2液滴蓄積手段600に蓄積できる。従って、許容量を超えたインクが他の箇所に付着させることなく、有効利用できる。また、第2送液手段212を有することで、第2液滴蓄積手段600に蓄積された多量のインクを第1液滴蓄積手段48に蓄積でき、かつ、第1液滴蓄積手段48の許容量を超えたインクを再利用できる。
実施例1の画像形成装置では、第1液滴蓄積手段48には、空吐出されたインクのみが、蓄積される。従って、第1液滴蓄積手段48に蓄積されたインクの量が少ないため、乾燥してしまい、ノズル面104を加湿できない可能性がある。更に、第1液滴蓄積手段48内のインクαの全ての水分が乾燥してしまうと、該乾燥したインクは吸湿材となり、ノズル面104を乾燥させてしまう。
そこで、実施例2では、回復手段6によるインク排出手段により、排出されたインクを用いる画像形成装置について説明する。まず回復手段6について説明する。
回復手段6は、印刷終了後や、画像形成装置の立ち下げ時(電源オフ時)などの所定のタイミングで画像形成ユニット5の各記録ヘッド101の維持回復を行う。図2に示すように、回復手段6は、各記録ヘッド101に対応して、4列のクリーニング手段61A〜61Dを有する。1つのクリーニング手段61は、キャップ部材62、ワイピング部材(ワイパ部材)64などを有する。また、クリーニング手段61A〜61Dそれぞれの下方には、吸引手段(例えば、吸引ポンプ)63A〜Dが配置される。キャップ部材62は、各記録ヘッド101のノズル面104をキャッピングする。キャップ部材62が各ノズル面104をキャッピングしている状態で、吸引ポンプ63A〜Dは、インクを吸引する。各キャップ部材62は各列毎に独立して上下方向(Z1Z2方向)に移動させることができる。また、ワイピング部材64は、各ノズル面104に付着したインクを払拭する。
図9に、回復手段6が、各記録ヘッド101を維持回復するときの画像形成装置を示す。回復手段6が各記録ヘッド101を維持回復するとき(例えば印刷終了後)には、搬送ユニット4全体が下方(Z1方向)に移動する。従って、画像形成時よりも搬送ユニット4と画像形成ユニット5との間の空間を大きくなることで、画像形成ユニット5がX1方向へ移動しやすくなる。
これに伴い、回復手段6上部に配置されている搬送ガイド部7の搬送ガイド板71も支点72にて矢印C方向上方に回動され、回復手段6の上方が開放される。
そして、搬送ユニット4が下方に移動して、搬送ガイド部7が回動された後に、画像形成ユニット5が用紙搬送方向(X1方向)に移動し、回復手段6上方で停止する。その後、クリーニング手段61が上昇して各記録ヘッド51の回復動作(クリーニング動作)に移行する。
図10に、実施例2の回復手段6と、第1液滴蓄積手段48A〜Dなどを示す。本実施例2では、排出手段により記録ヘッドからインクを排出し、この排出したインクを第3送液手段で、第1液滴蓄積手段48A〜Dに送液する。
インクを排出する排出手段としては様々あるが、該排出手段として、吸引手段(例えば吸引ポンプ)63A〜Dである場合を説明する。この場合には、第3送液手段は、例えば、供給管65A〜Dである。供給管65は、吸引手段63と第1液滴蓄積手段48とを接続する。
吸引ポンプ63で吸引されたインクは、その吸引力により、供給管65を通って、第1液滴蓄積手段48に蓄積される。このように、吸引手段63で吸引されたインクを再利用する。
また、排出手段とは、図示しない加圧手段(加圧ポンプ)でもよい。加圧ポンプは、インクタンクユニット8内に設けられる。そして、画像形成ユニット5が回復手段6上に移動すると、インクタンクユニット8内の加圧ポンプが、ノズル面104をキャッピングした状態で、記録ヘッド101内のインクに圧力をかけることで、インクを押し出す。押し出されたインクは、この押し出された圧力により、供給管65を経由して、第1液滴蓄積手段48に到達する。
排出手段は吸引ポンプや加圧ポンプに限られるものではない。また、吸引ポンプや加圧ポンプなどであれば、これらの駆動により生じた圧力で、排出されたインクは、第1液滴蓄積手段48に到達する。従って、供給管65の途中にポンプなどを設ける必要はない。
また、吸引手段63A〜Dにより吸引されるインクの量が過多であることが予め判明している場合には、図11に示すように第4送液手段(例えば、供給管66A〜D)により一旦、第2液滴蓄積手段600に蓄積させてもよい。その後、制御部100により第2液滴蓄積手段600から第1液滴蓄積手段48に送液させてもよい。
この実施例2のように、排出手段により、記録ヘッド内の水分の多い(殆ど乾燥していない)インクを第1液滴蓄積手段48に蓄積できるので、効果的にノズル面104を加湿できる。また、実施例1で説明した第2液滴蓄積手段600に蓄積された廃インクγを第2送液手段により、送液する構成と共に用いれば、水分が多く、多量のインクを第1液滴蓄積手段48に蓄積でき、より効果的に、ノズル面104を加湿することができる。また、記録ヘッドのクリーニングも行うことが出来、排出したインクを再利用できるので、該排出したインクを廃棄する必要はなく、インクの廃棄手段を設ける必要はない。
実施例3では、第2送液手段212により、第2液滴蓄積手段600内の廃インクγが、第1液滴蓄積手段48に送液される所定の場合や第1の所定時間(実施例1で説明)について説明する。この送液手法を第1〜第4の送液手法に分けて説明する。廃インクγの送液はこれらに限らず、他の時間中に行ってもよい。
[第1の送液手法]
第1の送液手法を採用する場合には、制御部100には、第1判断手段を具備させる。図12に第1の送液手法を採用する場合の第1判断手段の処理フローを示す。第1の送液手法では、図12のステップS102記載の「(第2所定時間)」、およびステップS106記載の「(第1所定時間)」を含めて用いる。
第1判断手段は、記録ヘッド101が予め定められた第2所定時間T(例えば、5分)、加湿領域に位置し続けたか否かを判断する(ステップS102)。
具体的には、第1判断手段は、随時(例えば、0.1秒毎)、記録ヘッド101が、加湿領域に位置しているか否かを判断している。また、第1判断手段はタイマを保持している。第1判断手段が、最初に、記録ヘッド101が加湿領域に位置していると判断した時から、タイマにより第2所定時間T経過したと判断する時まで、記録ヘッドは加湿領域に位置し続けたか否かを判断する。
「記録ヘッド101が加湿領域に第2所定時間T、加湿領域に位置し続けていない」と、第1判断手段が判断すると(ステップS102のNo)、制御部100は、廃インクγを送液させずに(ステップS104)処理は終了する。何故なら、廃インクγを送液させる必要がないからであり、インクγの余分な送液コスト(例えば、消費電力)を削減できる。ここで、加湿領域に位置しない場合というのは、回復手段6により維持回復されるために、記録ヘッド51が、回復手段6の上方に移動して、維持回復処理を受けている場合や、画像形成装置の立ち下げ時(画像形成装置の電源が切れた時)などである。
「記録ヘッド101が加湿領域に第2所定時間T、加湿領域に位置し続けている」と、第1判断手段が判断すると(ステップS102のYes)、制御部100は、任意の第1所定時間Sの間(例えば10秒間)廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液する。そして、ステップS102に戻る。つまり、第1の送液手法では、第1判断手段が、記録ヘッド101が予め定められた第2所定時間T、加湿領域に位置したと判断すると、制御部は、第1所定時間Sの間、廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液する。
[第2の送液手法]
第2の送液手法を採用する場合には、制御部100には、第2判断手段を具備させる。第2判断手法では、第1所定時間Sを記録ヘッド101が加湿領域に位置している時間とする(第1の送液手法であれば、第1所定時間Sは任意)。つまり、記録ヘッド101が、加湿領域に位置する間に、制御部100は、第2液滴蓄積手段600に蓄積された廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液し続ける。
第2判断手段は、随時(例えば、0.1秒毎)記録ヘッド101が加湿領域に位置しているか否かを判断する。第2の送液手法の処理フローを図12を用いて説明する。第2の送液手法の処理フローは、図12中のステップS102の(所定時間)とステップS106の(第1所定時間)を省略して用いる。
第2判断手段は、随時、記録ヘッド51が、加湿領域にいるか否かを判断する(ステップS102)。記録ヘッド51が加湿領域に位置しない場合には(ステップ102のNo)、制御部100は、廃インクγを送液させずに(ステップS104)処理は終了する。
一方、第2判断手段が、記録ヘッド51が、加湿領域に存在していると判断した場合には(ステップS102のYes)、制御部100は廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液する(ステップS106)。そして、再び、ステップS102に戻り、第1判断手段によるステップS102の判断がされる。第2の送液手法では、ステップS102、ステップS106の処理が随時(例えば、0.1秒毎に)行われる。つまり、第2の送液手法では、記録ヘッド101が加湿領域に位置している間、制御部100が廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液し続ける。
第1の送液手法と第2の送液手法とを比較すると、第1の送液手法では、送液コストが安くすることができる。一方、第2の送液手法では、送液できる廃インクγの量を多くすることができる。
[第3の送液手法]
図13に第3の送液手法を用いる場合の画像形成装置の第1液滴蓄積手段48や、記録ヘッド101などの拡大図を示す。図13に示すように、この場合の画像形成装置は、第1湿度検出手段92、第2湿度検出手段94を有する、湿度検出手段とは例えば、湿度センサである。第1湿度検出手段92は外気の湿度(以下、「第1湿度H1」という。)を検出するものであり、画像形成処理に支障のない場所に配置される。
また、第2湿度検出手段94は、第1液滴蓄積手段48内の湿度(以下、「第2湿度H2」という。)を検出するものであり、第1液滴蓄積手段48内に配置される。第3の送液手法を採用する場合には、制御部100に、第3判断手段を具備させる。図14に第3判断手段の処理フローを示す。第3の送液手法では、図14のステップS106中の「(第1所定時間)」を含めて用いる。
第3判断手段は、第1湿度H1>第2湿度H2か否かを判断する(ステップS130)。第1湿度H1≦第2湿度H2であると判断されると(ステップS130のNo)、第1液滴蓄積手段48内は湿度は高いと判断できるため、制御部は、第1液滴蓄積手段48に対して、廃インクγの送液はさせない(ステップS104)。一方、第1湿度H1>第2湿度H2であると判断されると(ステップS130のYes)、第1液滴蓄積手段48内が乾燥し始めているもしくは、乾燥しているということなので、第2判断手段は、第1液滴蓄積手段48に対して、任意の第1所定時間S(例えば、10秒)の間、廃インクγを送液する(ステップS106)。そして、再びステップS130に戻る。
[第4の送液手法]
第4の送液手法を採用する場合には、第3の送液手法で説明した第1湿度検出手段92、第2湿度検出手段94を用い、かつ、制御部には、第4の判断手段を具備させる。第4の判断手段の処理フローを図14を用いて説明する。第4の送液手法の処理フローは、図14中のステップS106の(第1所定時間)を省略したものである。
第4判断手段は、随時(例えば、0.1秒毎)、第1湿度H1>第2湿度H2か否かを判断する(ステップS130)。第1湿度H1≦第2湿度H2であると判断されると(ステップS130のNo)、制御部100は、廃インクγの送液はさせない(ステップS104)。一方、第1湿度H1>第2湿度H2であると判断されると(ステップS130のYes)、制御部100は、第1液滴蓄積手段48に対して、廃インクγを送液する。そして、再びステップS130に戻る。第4の送液手法では、随時、ステップS130およびステップS106の処理が行われる。このように、第4の送液手法では、第1所定時間Sを、第1湿度H1>第2湿度H2である時間(第3の送液手法では第1所定時間は任意)として、第1所定時間Sの間に、制御部100は、廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液し続ける。つまり、第4の送液手法では、第1湿度H1>第2湿度H2である間、制御部100は、廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液する。
上述のように、第3、4の送液手法では、第1液滴蓄積手段48内の湿度(第2湿度)が外気の湿度(第1湿度)よりも高くなるまで、第2液滴蓄積手段600内の廃インクγを第1液滴蓄積手段48に送液させる。
第1〜第4の送液手法は、任意の1つを用いてもよく、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
実施例4では、ノズル面104の加湿効果を更に高める画像形成装置について説明する。図15に、実施例4の画像形成装置の真横から見た平面図を示す。図16に実施例4の画像形成装置を真上から見た平面図を示す。図15では、インクタンクユニット8と、メインタンクユニット9とは省略して示す。実施例4の画像形成装置では、4つのヘッドモジュール51A〜Dをカバー70で囲む。カバー70の素材は、通気性の有さないものであれば、なんでもよい。カバー70で、4つのヘッドモジュール51A〜Dを囲むことにより、各ノズル面の周辺の湿度を保つことでき、結果として、ノズル面104の加湿効果を更に高めることができる。以下の説明では、カバー70で囲まれた4つヘッドモジュールをまとめてヘッド部80という。以下、カバー70について詳細に説明する。
図17にカバー70の斜視図を示す。カバー70の底面70aに、各ノズル面104A〜Dと対向する箇所については、インクを吐出するための吐出孔70bを設ける。各記録ヘッド101は、吐出孔70bから、インクを吐出する。また、ノズル面104は吐出孔70bを通じて、第1液滴蓄積手段48に蓄積されたインクαからの水分で加湿される。従って、ノズル面104と、第1液滴蓄積手段48との距離は、ノズル面が適切に加湿される程度の(微小な)距離を保たなければならない。
また、カバー70の底面の、ヘッド部80の可動方向の両端にそれぞれガイドローラ72が設けられる。ガイドローラ72の長さは、例えば、搬送ベルト43の幅と同じにすればよい。搬送ベルト43上に用紙Pが固定配置され、搬送される場合には、これら2つのガイドローラ72を当接させる。この当接により、更に、ノズル面104の周辺の密閉度が向上し、ノズル面の加湿効果が更に高まる。ノズル面が適切に加湿される程度の(微小な)距離を保っていれば、2つのガイドローラ72はなくてもよい。
本実施例4の画像形成装置であれば、カバー70でヘッドモジュール51(記録ヘッド101)を囲むことで、ノズル面104周辺の湿度を保つことができ、結果として、ノズル面104の加湿効果を更に高めることができる。
記録ヘッド51が加湿領域に位置していない場合には、ノズル面104には、第1液滴蓄積手段48内のインクαの水分が到達しない。この場合に、開口部48aは開放されていると、インクαは水分が蒸発してしまい、余分な水分が失われてしまう。そこで、実施例5の画像形成装置であれば、開口部48aを閉じる(第1液滴蓄積手段48を密閉する)密閉手段を有することで、インクαの水分の無駄な蒸発を防ぐことができる。密閉する手法は様々あるが、以下では、第1の密閉手法と第2密閉手法について説明する。また、開口部48aを密閉するタイミングについては後述する。
[第1の密閉手法]
図18(A)(B)に第1の密閉手法を示す。図18(A)に示すように、プラテン部材45は二重構造になっており、上方、下方に位置する部材をそれぞれ上プラテン45b、下プラテン45cとする。上プラテン45b、下プラテン45cの間に、封止部材82が配置される。第1の密閉手法では、密閉手段をこの封止部材82とする。封止部材82は通気性を有さない。記録ヘッド101のノズル面104が、第1液滴蓄積手段48の開口部48a(プラテン部材45の貫通孔45a)と対向している場合(つまり、図18(A)に示す場合)には、封止部材82は、貫通孔45aを開放している。従って、第1液滴蓄積手段48内のインクαが蒸発して、水分βが、ノズル面104に到達する。ノズル面104が、第1液滴蓄積手段48の開口部48a(プラテン部材45の貫通孔45a)と対向していない場合には、図18(B)に示すように、制御部100の指示により、封止部材82は、開口部48aを閉じる。このように、封止部材82が、開口部48a(貫通孔45a)を閉じることで、第1液滴蓄積手段48は密閉され、無駄なインクαの乾燥を防ぐことができる。
[第2の密閉手法]
次に、第2の密閉手法について説明する。図19に第2の密閉手法を用いた場合の搬送ベルト43の一部を示す。図19に示すように、搬送ベルト43において、吸引孔46や空吐出通過孔47などの孔が設けられていない領域(破線で示す)を設ける。この領域を封止部84とする。搬送ベルト43は、例えば、ゴムなどが用いられるため、封止部84は、通気性を有さない箇所である。第2の密閉手法では、密閉手段を封止部84とする。
図20(A)(B)に、封止部84について示す。図20(A)に、記録ヘッド101が加湿領域に位置する場合を示す。この場合には、封止部84は、貫通孔45aを開放している。従って、第1液滴蓄積手段48内のインクαが蒸発して、水分βが、ノズル面104に到達する。
そして、記録ヘッド101が加湿領域に位置していない場合には、図20(B)に示すように、制御部100の指示により、搬送ベルト43を周回して、封止部84で、開口部48a(プラテン部材45の貫通孔45a)を閉じる。このように、封止部84が、開口部48aを閉じることで、第1液滴蓄積手段48は密閉され、無駄なインクαの乾燥を防ぐことができる。
図21に制御部100が、密閉手段により開口部48aを閉じる処理フローを示す。図12と比較して、ステップS102とステップS106との間に、ステップS120を有する点と、ステップS104がステップS122に代替されている点で異なる。従って、上述の第1の送液手法、第2の送液手法がベースとなっている。ステップS102の判定終了後、ステップS120において、制御部100は、密閉手段は開口部48aを開放する(ステップS120)。そして、ステップS106の処理に進む。
一方、ステップS102の判断がNoである場合には、制御部100は、第2液滴蓄積手段600から第1液滴蓄積手段48にインクを送液させず、密閉手段により開口部48aを閉じる。開口部48aの密閉の手法は、上記第1、2の密閉手法などを用いればよい。また、図2は、図12の処理フローに開口部48aを開閉する処理を付加したものであるが、図14の処理フローに開口部48aを開閉する処理を付加したものを用いてもよい。
また、第1の密閉手法および第2の密閉手法を組み合わせて使用すると、更に、インクαの蒸発防止効果を高めることができる。
このように、密閉手段により第1液滴蓄積手段48を密閉することで、インクαの無駄な蒸発を防ぐことができる。
1・・・装置本体1
2・・・給紙トレイ
3・・・排紙トレイ
4・・・搬送ユニット
5・・・画像形成ユニット
6・・・回復手段
7・・・搬送ガイド部
8・・・インクタンクユニット
9・・・メインタンクユニット
43・・・搬送ベルト
48・・・第1液滴蓄積手段
51・・・ヘッドモジュール
101・・・記録ヘッド
102・・・ノズル
104・・・ノズル面
600・・・第2液滴蓄積手段
特開2006−159556号公報 特開2007−168277号公報

Claims (12)

  1. 複数のノズルを有し、前記複数のノズルから記録媒体に対して液滴を吐出することで画像を形成する記録ヘッドと、
    開口部を有し、前記複数のノズルが空吐出した液滴を蓄積する第1液滴蓄積手段と、
    前記第1液滴蓄積手段に接続され、第1液滴蓄積手段から送液された液体を蓄積する第2液滴蓄積手段と、
    前記第1液滴蓄積手段に蓄積された液体が許容量を超えると、該許容量を超えた液体を前記第2液滴蓄積手段に送液する第1送液手段と、
    前記第2液滴蓄積手段に蓄積された液体を第1所定時間、前記第1液滴蓄積手段に送液する第2送液手段と、
    吸引力を発生する吸引ファンと、
    複数の吸引孔を有し、該吸引孔からの前記吸引ファンによる前記吸引力により前記記録媒体を配置させて搬送する搬送ベルトと、
    を有し、
    前記記録ヘッドにおいて前記複数のノズルが形成されたノズル面と前記開口部とが対向して位置する間に、前記ノズル面は、前記第1液滴蓄積手段に蓄積された液体から蒸発して前記開口部を通過する水分で加湿され
    前記複数のノズルは、前記記録媒体の搬送方向と略直交する方向に前記記録媒体の幅以上に、1列あるいは千鳥状に配列されており、
    前記搬送ベルトは、前記ノズル面と前記開口部との間に配置され、
    前記ノズル面は、前記開口部および前記吸引孔を通過した前記水分で加湿されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 記記録ヘッドから液滴を排出する排出手段と、
    前記排出された液滴を前記第1液滴蓄積手段に送液する第3送液手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記記録ヘッドから液滴を排出する排出手段と、
    前記排出された液滴を前記第2液滴蓄積手段に送液する第4送液手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録ヘッドが第2所定時間、前記位置し続けた時に前記第2送液手段は、前記第2液滴蓄積手段に蓄積された液体を前記第1所定時間、前記第1液滴蓄積手段に送液することを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1所定時間とは、前記記録ヘッドが前記位置している時間であることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  6. 気の第1湿度を検出する第1湿度検出手段と、
    前記第1液滴蓄積手段内の第2湿度を検出する第2湿度検出手段と、を有し、
    前記第1湿度が前記第2湿度より高い時に前記第2送液手段は、前記第2液滴蓄積手段に蓄積された液体を前記第1所定時間、前記第1液滴蓄積手段に送液することを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  7. 気の第1湿度を検出する第1湿度検出手段と、
    前記第1液滴蓄積手段内の第2湿度を検出する第2湿度検出手段と、を有し、
    前記第1所定時間とは、前記第1湿度が前記第2湿度より高い時間であることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記第2液滴蓄積手段は着脱可能であることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  9. 記記録ヘッドを覆い、通気性のないカバーを有し、
    前記カバーは、液滴を吐出するための吐出孔を有することを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  10. 記ノズル面と前記開口部とが対向して位置していない間は前記開口部を閉じる密閉手段を有することを特徴とする請求項1〜何れかに記載の画像形成装置。
  11. 前記搬送ベルトは、前記記録媒体が配置される面と反対側の面にプラテン部材を有し、
    前記密閉手段は、前記プラテン部材が有し、通気性のない封止部材であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  12. 前記搬送ベルトは、通気性のない封止部を有し、
    前記密閉手段は前記封止部であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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