JP5424763B2 - 頭髪用スチーム供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に美容院や理容院などにおいて使用され、水を加熱して発生させたスチームを人の頭部に被せられる頭部装着器内に供給することで、頭髪にスチームを噴霧して加湿する頭髪用スチーム供給装置に関する。
従来から、美容院や理髪店などでは、頭髪のパーマやカラーリング、トリートメントなどを行う際に、頭髪に薬剤を塗布した後、温水から生成した温ミストまたは水を蒸発させて生成したスチームをあてて、頭髪に湿り気を与えることで、塗布した薬剤の作用を活性化させることが行われている。
このような頭髪のパーマやカラーリングなどの際に用いられる頭髪用のスチーム供給装置としては、図8に示すように、水を貯蔵するタンク100と、内部に加熱ヒータを内蔵し、水を加熱して高圧のスチームを発生させるボイラー101と、ボイラー101にタンク100の水を供給するためのポンプ102と、ボイラー101で発生したスチームを噴出するためのフード103と、ボイラー101からフード103にスチームを供給する蒸気管104とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
フード103の内部には、蒸気管104により供給されたスチームをフード103内に噴出するためのノズル(図示せず)が設けられており、フード103を使用者の頭部に被せることにより、薬剤が塗布された頭髪がスチームで加温・加湿されるようになっている。
特開2006−122381号公報
上記した構成のスチーム供給装置では、スチームを使用者の頭部などに直接当てているため、スチームの温度が高くなり過ぎると、使用者が熱さを感じるなど、使用者に不快感を与えるばかりか、過剰に高温となったスチームで火傷をするおそれがあるという問題がある。このような問題を防止するために、特許文献1では、フード103内に温度センサを設けてフード103内の温度を監視し、フード103内の温度が予め設定した温度に達すると、フード103内へのスチームの供給をストップするようにしている。しかしながら、この方法だと、フード103内へのスチームの供給が断続的となり、頭髪などに対して十分なスチームを供給することができなくなるため、頭髪の保湿効果が低くなって、薬剤によるパーマやカラーリングなどの処理効果が低下するという問題が生ずる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたもので、フード等の頭部装着器から噴出されるスチームの温度を簡易な方法で制御することができる頭髪用スチーム供給装置を提供することを目的とする。
本発明の前記目的は、水を加熱して発生させるスチーム発生部と、人の頭部を覆うことが可能な頭部装着器とを備え、前記頭部装着器内にスチームを供給することにより頭髪にスチームを噴霧する頭髪用スチーム供給装置であって、前記スチーム発生部と頭部装着器との間に介在しスチーム発生部より供給されるスチームに空気を混合させるための混合室部と、前記混合室部に空気を供給する送風手段と、前記混合室部内の温度を検出するための温度検出手段と、前記温度検出手段により検出した温度に基づき前記送風手段によって供給する空気の供給量または温度を制御して前記混合室部内の温度を所定の設定温度に保持する制御手段とを備えた頭髪用スチーム供給装置により達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記スチーム発生部と混合室部とは管体を流路として接続され、前記混合室部の内部には、前記管体のスチーム吐出口からのスチームを吹き付けることで混合室部内に拡散させる蒸気拡散板が設けられていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記管体は、スチームが前記蒸気拡散板にほぼ垂直に当たるように蒸気拡散板の近傍にスチーム吐出口が配備されていることを特徴としている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記頭部装着器はヘアキャップであって、ヘアキャップと前記混合室部とは接続ホースにより接続されており、前記ヘアキャップ内の前記接続ホースからのスチームが噴き出す部分には、不織布からなるメッシュ状のシートが配されていることを特徴としている。
本発明の頭髪用スチーム供給装置によれば、頭部装着器内に供給されるスチームの温度を所定の設定温度に制御することができる。
本発明の一実施例である頭髪用スチーム供給装置の既略構成を示す説明図である。 頭髪用スチーム供給装置の外観を示す正面図である。 図2の側面図である。 混合室部の構成を示す斜視図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 ヘアキャップの構成を示す分解斜視図である。 ヘアキャップの底面図である。 従来の頭髪用スチーム供給装置の外観を示す斜視図である。
図1は、本発明の一実施例である頭髪用スチーム供給装置1の全体構成を既略的に示している。この頭髪用スチーム供給装置1は、頭髪にパーマをかける場合や頭髪のカラーリングを行う場合などに、薬剤などをつけた頭髪にスチームを吹き付けるために用いられるものであり、装置本体10(図2および図3に示す)に内蔵された最適な温度のスチームを生成可能なスチーム生成装置2と、人の頭部に被せられる頭部装着器3とを備えている。
スチーム生成装置2は、水を加熱してスチームを発生させるスチーム発生部4と、スチーム発生部4へ水を供給するための水タンク部5と、スチーム発生部4より供給されるスチームに空気を混合させるための混合室部6と、混合室部6に空気を供給する送風手段7と、スチーム発生部4や送風手段7などの作動を制御する制御装置8とを備えている。
水タンク部5は、給水ライン12を介してスチーム発生部4と連結されており、給水ポンプ13の作動によりスチーム発生部4への水の供給が行われる。この水タンク部5は、本実施例では、カートリッジタイプの補給タンク50と、水を貯留する給水タンク51とにより構成されている。給水ライン12の一端部に連結された給水タンク51の上部に補給タンク50が載置されており、補給タンク50内の水が、図示しないバルブを介して、落差で給水タンク51内に流入するようになっている。そして、補給タンク50内の水が給水タンク51に供給され尽くすと、補給タンク50を新たなものと交換することで水を補充できるようになっている。補給タンク50は、図2に示すように、装置本体10の内部に取出自在に内蔵されており、開閉扉11を開閉することで、装置内部に清浄な水を容易に補給可能である。
給水タンク51には、電極棒からなる渇水警報用の水位センサ52が設けられている。この水位センサ52は制御装置8に接続されており、制御装置8は給水タンク51が所定以下の水位になると、給水ポンプ13の動作を停止するように構成されている。
なお、給水タンク51に貯留された水は、排水ライン53を介して、図示しない排水電磁弁の作動により、装置本体10の外部に排水することができるようになっている。
給水ライン12は、一端部が給水タンク51に、他端部がスチーム発生部4に、それぞれ接続されており、給水タンク51とスチーム発生部4との間には、順次、給水ポンプ13、カートリッジ式イオン交換樹脂14、および、給水逆止弁15が介装されている。スチーム発生部4を長時間稼動させて多量のスチームを発生させると、スチーム発生部4の内部には、水タンク部5から供給される水に含まれる不純物が濃縮されてキャリーオーバーが発生し、水滴が発生するようになる。しかし、カートリッジ式イオン交換樹脂14を給水ライン12に配設することで、不純物が除去された純水をスチーム発生部4に供給することが可能になる。このカートリッジ式イオン交換樹脂14は、交換可能で、簡単に新しいものと取り替えることが可能である。
なお、装置本体10の側面部に設けた操作パネル16(図3に示す)に、カートリッジ式イオン交換樹脂14の交換時期を表示するようにするのが好ましい。この際、タイマー(図示せず)にて給水ポンプ13の稼動時間を計測し、水の使用量を概算してカートリッジ式イオン交換樹脂14の交換時期を設定するように構成すればよく、カートリッジ式イオン交換樹脂14を交換したときは、そのタイマーをリセットするようにすればよい。
給水ポンプ13は、電磁力とバネ力を利用することにより流量調整が可能なように構成されている公知の電磁ポンプが用いられており、制御装置8からの出力でオン・オフ動作する。
スチーム発生部4は、例えばステンレスなどの材質からなり、その内部に電気ヒータ40を備えている。この電気ヒータ40への通電によりスチーム発生部4に貯留されている水が加熱されて、スチームが発生する。
スチーム発生部4には、スチーム発生部4内の水量を検出するために、電極棒からなる水位センサ41が取り付けられている。スチーム発生部4に貯留された水の水位は、水位センサ41の検知に基づき、制御装置8が給水ポンプ13の動作を制御することにより、常時一定の範囲に維持されて、電気ヒータ40の水への浸漬状態が保たれる結果、電気ヒータ40の空焚きが防止されている。なお、水面がある一定時間以上、低水位を持続した場合は、電気ヒータ40への通電を止めるように構成してもよい。
また、スチーム発生部4には、スチーム発生部4内の蒸気圧を検出するための圧力センサ42が取り付けられている。スチーム発生部4内の蒸気圧は、圧力センサ42の検知に基づき、制御装置8が電気ヒータ40への通電を制御することにより、すなわち、蒸気圧を予め設定された圧力と比較して、設定圧力を超えると、電気ヒータ40への通電をストップし、設定圧力未満になると再度電気ヒータ40への通電をオンすることにより、一定の圧力に保たれる。なお、圧力センサ42に変えて温度センサを用いることも可能である。
なお、図1中、43は圧力安全弁であり、何らかの異常が発生して、スチーム発生部4内の蒸気圧が設定圧力を越えた場合には、圧力安全弁43から蒸気を噴き出し、スチーム発生部4の内部が異常高圧力になるのを防ぐことができる。
スチーム発生部4は、排水流路44を介して装置本体10の外部にある排水タンク45に連結されている。スチーム発生部4に貯留された水は、排水電動弁46の作動により排水タンク45に排水することができるようになっている。
スチーム発生部4で生成された高温のスチームは、スチーム案内管17に案内されて混合室部6に供給される。スチーム案内管17は、可撓性を有するチューブなどの管体からなり、基端部がスチーム発生部4に形成されたスチーム出口(図示せず)に接続されているとともに、先端部が混合室部6の内部に突出している。
混合室部6は、図1、図4および図5に示すように、例えばアルミニウムなどの熱伝導性が良好な材質からなり、その内部はスチームが通過する流路となっており、スチーム案内管17によってその一端面60からスチームが導入され、混合室部6の他端面61に接続された接続ホース18から導出されるように構成されている。
混合室部6の一端面60の中心部には送風口66が形成されているとともに、送風口66の上部にはスチーム案内管17を挿通することが可能な挿通孔85が形成されている。また、混合室部6の他端面61の中心部には、混合室部6内に供給されたスチームを接続ホース18に送るスチーム出口62が形成されているとともに、接続ホース18の一端部が接続されるコネクタ69が取り付けられている。
混合室部6の内部には、蒸気拡散部63が設けられている。蒸気拡散部63は、混合室部6内に突出したスチーム案内管17の先端部に対向して設けられた蒸気拡散板64と、スチーム案内管17の先端部を支持するための2枚の支持板65,65とからなり、蒸気拡散板64および各支持板65は、混合室部6の上面部に組み付けられている。
蒸気拡散板64は、例えばアルミニウムなどの金属製の平板からなり、混合室部6内に立設状態で配備されている。各支持板65には、案内管挿通孔65aがそれぞれ形成されており、スチーム案内管17は各案内管挿通孔65aに挿通されて、蒸気拡散板64と直交するよう各支持板65に支持されていることで、スチーム案内管17のスチーム吐出口17aが蒸気拡散板64と所定の間隔をあけて対向配置される。
これにより、スチーム案内管17のスチーム吐出口17aから噴出するスチームは、蒸気拡散板64にほぼ垂直に吹き付けられることで、蒸気拡散板64の板面に当たって拡散して混合室部6内にムラなく充満する。また、このとき、スチームと同時に入った水滴(ドレン)は、蒸気拡散板64の板面に当たることで蒸気拡散板64に沿って下方へ移行し、混合室部6の底面部に滴下する。これにより、スチーム出口62から噴出するスチームに水滴(ドレン)が混ざる、すなわち、スチームと同時に水滴(ドレン)がスチーム出口62から噴出するのを防止できるようになっている。
混合室部6の一端面60の送風口66には、混合室部6内に空気を供給する送風手段7が取り付けられている。送風手段7は、図1に示すように、モータ(図示せず)により駆動される送風機70と、混合室部6の送風口66に接続される送風管71とを備えており、送風機70の前方の送風管71内にヒータ72が配置されている。ヒータ72は、送風機70から送られる空気を適宜加熱して混合室部6内に供給する。送風機70からの空気が混合室部6内に充満した高温のスチームと混合することにより、混合室部6から頭部装着器3に供給されるスチームの温度を制御可能となっている。
混合室部6内には、混合室部6内の温度を測定するための温度測定センサとして、例えばサーミスタ67が設けられている。このサーミスタ67は、制御装置8に接続されており、制御装置8は、サーミスタ67による検知温度に基づいて、送風機70の送風量を制御することにより、スチームと空気の混合率、すなわち、混合室部6に供給する空気の量を調整したり、また、ヒータ72への通電量を制御することにより、スチームに混合させる空気(送風機70から送られる空気)の温度を調整したりして、接続ホース18から頭部装着器3に送出するスチームの温度を、最適な温度(例えば42度)に調整する。
なお、図中、68は、サーミスタ67を固定するための固定板である。固定板68は、十字形状のもので、混合室部6内の送風手段7から離れた位置、具体的には、混合室部6の他端面61寄りの位置に組み付けられている。固定板68の中心位置にサーミスタ67が取り付けられており、これにより、サーミスタ67はスチーム出口62の近傍位置であってスチーム出口62の中心を通る水平線上に位置しているので、実際にスチーム出口62から頭部装着器3に送出されるスチームの温度を的確に検知することができる。
なお、固定板68は、上記した十字形状の板材に限られるものではなく、例えば多数の孔が形成されたパンチングプレートなどであってもよく、この場合には、パンチングプレートの板面の中央部、もしくは、中央付近に位置する孔内にサーミスタ67を固定するようにする。
上記した制御装置8による送風機70の送風量やヒータ72の通電量に対する制御、すなわち、混合室部6内のスチーム温度の設定は、図2に示すように、装置本体10の側面部に設けられた入力手段となる操作パネル16のボタン操作に基づく入力により行われる。使用者が、スチームの設定温度(42度)を操作パネル16により予め設定しておき、この設定温度とサーミスタ67による検知温度とに基づき、制御装置8が送風機70による送風量やヒータ72への通電量を適宜調整するように構成されている。
なお、混合室部6の底面部には、図示しないドレン排出管が接続されている。混合室部6の底面部に滴下した水滴(ドレン)が前記ドレン排出管を介して混合室部6の外部に抜かれることで、混合室部6の底面部付近に集まる余分な水分はスムーズに排出されるようになっている。
混合室部6内のスチームは接続ホース18を通じて頭部装着器3に供給される。接続ホース18は、可撓性を有し、その中間位置で昇降機構20により昇降自在に支持されている。
昇降機構20は、図1および図3に示すように、上下2組の昇降アーム21,22を有している。各昇降アーム21,22は、先端部が上下方向に傾動可能なように基端部がそれぞれ丸軸部23,24に支持されている。各昇降アーム21,22の先端部には、アジャスタ27が自在継手28介して連結されており、接続ホース18は、その中間位置おいて、アジャスタ27により揺動可能に支持されている。
各丸軸部23,24は、その両端が装置本体10内に縦設された左右の軸受25,26に回転不能にそれぞれ支持されている。上方の昇降アーム21の基端部には筒状部21Aが、下方の昇降アーム22の基端部には軸孔(図示せず)が、それぞれ形成されており、この筒状部21Aの中空開口(図示せず)に丸軸部23が、前記軸孔に丸軸部24、がそれぞれ回転自由に嵌挿されている。各昇降アーム21,22の基端部が、丸軸部23,24に対して正逆方向に回転することにより、各昇降アーム21,22の先端部が、基端部を支点として上下方向(図3の矢印で示すXおよびY方向)に傾動して、接続ホース18が上下に昇降可能となっている。
丸軸部23の外周面には、図示は省略しているが、弾性素材からなる摩擦部材が装着されている。この摩擦部材は昇降アーム21の筒状部21Aの内周面に圧接し、その結果、昇降アーム21の筒状部21Aには所定の回動抵抗が作用している。各昇降アーム21,22には、その自重により、下方へと傾動させる力が作用するが、摩擦部材が昇降アーム21の筒状部21Aの内周面に圧接して回転不能の丸軸部23との間に摩擦力を発生させることで、筒状部21Aの回動が規制されるとともに、各昇降アーム21,22の傾動も規制されて、各昇降アーム21,22は所定の昇降位置に保持される。
頭部装着器3としては、本実施例では、人の頭部に被せることが可能なヘアキャップ30が用いられており、ヘアキャップ30に取り付けられたコネクタ31のキャップ接続口31Aに、接続ホース18の先端部が取り付けられる。
ヘアキャップ30は、図6および図7に示すように、例えば不織布などからなる柔軟性を有するキャップであり、その下面に人の頭部を挿入可能な開口部32が設けられている。この開口部32の周縁には、伸縮自在なベルト状の締付帯33が全周にわたって設けられている。
締付帯33は、締め付け手段としてゴム紐34が一周縫い込まれており、ゴム紐34の先端部を引っ張ると、締付帯33が絞られるようになっている。締付帯33の両端部には、接合手段として、互いに噛み合う面ファスナ35,36が貼設されており、これにより、締付帯33は、面ファスナ35,36が互いに噛み合って接合したり、噛合状態が外れて分離することで前方に向けて開放したりするようになっている。
ヘアキャップ30の前面部から両側面部にかけては、周方向にほぼ半周にわたって、ファスナなどの係着手段37が設けられており、左右一列に並んだ噛み合った多数の歯を、金具38をすべらせて離したり噛み合わせたりすることで、ヘアキャップ30の前周部を開閉できるようになっている。ヘアキャップ30の前周部を開放可能とすることで、スチームの流れ(通気性)がよくなるとともに、ヘアキャップ30を被った状態でも、ヘアキャップ30内部の目視が可能となるうえ、状況に応じて薬剤などを頭髪全体に塗布することもできるようになる。
ヘアキャップ30の後面部には、ヘアキャップ30内部に臨む給気口39が形成されており、この給気口39の周囲には、コネクタ31を収納可能な収納ポケット80が設けられている。収納ポケット80は、その下端部がヘアキャップ30に連設されているとともに、その上端部および両側端部に沿って面ファスナ81が貼設されており、ヘッドキャップ30に貼設された面ファスナ82と互いに噛み合うことで、ヘッドキャップ30に対して開閉自在に取り付けられている。
収納ポケット80の中央部には、コネクタ31のキャップ接続口31Aを臨ませることが可能な挿通口84が形成されており、面ファスナ81,82の開操作で、収納ポケット80を開成し、収納ポケット80の内側にコネクタ31を配備して、面ファスナ81,82の閉操作で収納ポケット80を閉成することで、コネクタ31が収納される。
ヘアキャップ30の給気口39には、不織布からなるメッシュ状のシート83が配備されており、接続ホース18から送られるスチームは、このシート83に当たることにより、均一に散らされた状態でヘアキャップ30内部に導入される。不織布としては、例えば、ゼオライトを担持した綿繊維よりなる不織布「ガイアコット」(登録商標:日清紡績株式会社製)を挙げることができる。ゼオライトは、アルミニウム、珪素およびナトリウムとからなる結晶性鉱物であり、多数の微小な孔を有する。この多孔性構造から、ゼオライトは、優れたガス吸着能力とイオン交換能力とを有しており、具体的には、優れた「消臭性能」、および、銅や銀、亜鉛などの金属イオンを吸着することによる「抗菌防臭効果」と「制菌効果」を有する。
よって、このシート83により、混合室部6から接続ホース18を介して供給されるスチームは、消臭・抗菌された後に、ヘアキャップ30内に導入されるので、ヘアキャップ30内を防臭性、抗菌性、制菌性に優れたものとすることができる。
図1に戻って、また、スチーム発生部4で生成された高温のスチームは、ホースなどの可撓性を有する連結管19を介してスチームブラシ9に送られ、スチームブラシ9のスチーム吹出部91から直接、人の頭髪にスチームを吹き付けて施術したり、また、人の顔や体の皮膚に対してスチームを吹き付けたりすることができるようにも構成されている。
このスチームブラシ9は、片手で持って操作が可能な把手部90と、把手部90の先端に設けられたスチーム吹出部91と、把手部90に付設されたスイッチ92を制御装置8に接続されたコネクタ93に電気的に接続する配線コード94と、連結管19とスチーム吹出部3とを連結する図示しない接続配管とを備えている。
スチーム吹出部91は、その内部に、上流側で前記接続配管と連結するとともに下流側に複数の吹出口95を有する蒸気流路(図示せず)と、前記蒸気流路を加熱するヒータとを内蔵している。連結管19から供給されたスチームは、前記接続配管を通ってスチーム吹出部91に入り、このとき、スチームと同時に入った水滴(ドレン)は前記ヒータにより加熱されることで、再びスチームとなって、前記蒸気流路の各吹出口95から噴出される。なお、前記ヒータのON/OFF動作は、スチームブラシ9のスイッチ92のON/OFF動作に直結するようにしている。
このスチーム供給装置1において、スチーム発生部4には、それぞれキャップ用電磁弁96およびスチームブラシ用電磁弁97が設けられており、制御装置8が、各電磁弁96,97のうち、使用される一方の電磁弁を開放し、使用しない他方の電磁弁を閉じるように制御することで、ヘアキャップ30によるスチームの噴出、あるいは、スチームブラシ9によるスチームの噴出のいずれかの一方の動作を実行することが可能となっている。なお、このような制御装置8による各電磁弁96,97の開閉制御についても、使用者が装置本体10に設けられた操作パネル16を適宜操作することにより行われるように構成されている。
次に、上記した構成のスチーム供給装置1の作用について説明する。まず、使用者が操作パネル16を操作することにより、本装置1の電源スイッチを入れると、制御装置8は、給水タンク51内の水量を水位センサ52により検出し、水が十分に有れば、給水ポンプ13を作動させて、水をスチーム発生部4に供給する。スチーム発生部4内に入った水が水位センサ41に(一定時間)振れると、制御装置8は給水ポンプ13を止めて水の供給をストップする。一方、水面が水位センサ41から(一定時間)離れると、再度、給水ポンプ13を作動させて、スチーム発生部4に給水する。なお、給水タンク51内に水が無い場合には、給水ポンプ13内に空気が混入することを防ぐために、水位センサ52で検知して、給水ポンプ13の作動を抑制する。
そして、スチーム発生部4の電気ヒータ40に通電することで、電気ヒータ40が発熱し、スチーム発生部4内の水は加熱されて時間の経過とともにその温度が高くなる。水が蒸発してスチーム発生部4の内部でスチームが発生すると、スチームは、スチーム案内管17を介して混合室部6の内部に順次供給される。混合室部6内部の温度は、スチーム出口62近傍に設けられたサーミスタ67により、常時モニタされており、制御装置8は、サーミスタ67により検出した混合室部6内部のスチームの温度を操作パネル16に表示する。
そして、制御装置8は送風機70を作動させて混合室部6内に空気を送り込む。混合室部6内に空気が供給されると、高温のスチームと比較的低温の空気とが混合室部6の内部で混ぜ合わされて、スチームと空気の混合体となり、このとき、スチームに含まれた熱エネルギーが空気に熱伝導するため、混合室部6内のスチームの温度を低く設定することが可能となる。
この際、制御装置8は、使用者により予め設定されたスチームの設定温度(42度)に基づいて、送風機70により送風される空気の送風量、もしくは、温度を制御する。具体的には、サーミスタ67の検知温度が設定温度(42度)より高いと、送風機70の送風量を増やして、混合室部6への供給空気量を増やす。また、混合室部6への供給空気量が増えることにより、混合室部6内部の温度が下がり、サーミスタ67の検知温度が設定温度(42度)より低くなると、送風機70の送風量を減らして、混合室部6への供給空気量を減らしたり、もしくは、ヒータ72を作動させるとともにその通電量を調整することで、混合室部6に供給される空気の温度を上昇させる。
これにより、混合室部6内のスチームの温度が最適な温度(42度)に保たれ、この適温のスチームがスチーム出口62を介して混合室部6から連続的に噴出される。混合室部6から噴出されたスチームは、接続ホース18を通じてヘアキャップ30に供給され、給気口31からヘアキャップ30の内部に噴出して、人の頭髪に当たる。
なお、使用者が、操作パネル16に表示されたサーミスタ67の検知温度に基づいて、送風機70の送風量、もしくは、ヒータ72への通電量を適宜調節することにより、混合室部6のスチーム出口62から噴出するスチームの温度を、所望の設定温度に保つことができるように構成してもよい。
本実施例のスチーム供給装置1では、上述したような、スチームをヘアキャップ30内に供給するモード(スチームモード)の他にも、スチームを適当な時間供給した後、スチーム発生部4の電気ヒータ40および送風手段7(送風機70およびヒータ72)の動作を停止させることにより、所定時間の間、頭髪を蒸らすことが可能な蒸しモードを行うこともできる。
また、送風手段7の送風機70を動作させるとともに、ヒータ72への通電を行うことにより、ヘアキャップ30内に温風を送風する温風モードを行うこともできる。この際、ヒータ72への通電量を調整することで、送風する温風の温度調整が可能になる。さらに、ヒータ72に通電せずに送風機70だけを動作させることにより、ヘアキャップ30内に冷風(室温程度)を送風する冷風モードを行うこともできる。このように、種々のモードを自在に組み合わせることで、効果的な頭髪のパーマやカラーリングの施術を行うことができるようになっている。
本実施例のスチーム供給装置1によれば、スチーム発生部4とスチーム噴出手段3との間に混合室部6を介在させてサーミスタ67によりスチームの温度管理をし、スチーム発生部4で発生させた高温のスチームを頭部装着器3で噴出させる前に、混合室部6内で適当な量または温度の空気と混合させることにより、所望の温度に調整することができるので、従来のスチーム噴出装置のように、高温なスチームによるダメージを頭髪や頭皮に与えたり、ひいては、高温のスチームにより、使用者が熱さによる不快感を感じたり、火傷をすることなく、最適な温度に保たれたスチームを頭部装着器3から人の頭髪などに連続的に噴出して潤いを与え続けることができる。
また、混合室部6内には、蒸気拡散板64がスチーム案内管17のスチーム吐出口17aに対して対向するよう配備されているので、スチーム案内管17によりスチーム発生部4から混合室部6内に案内されたスチームは、蒸気拡散板64にほぼ垂直に吹き付けられることで、蒸気拡散板64の板面に当たって混合室部6内に拡散する。これにより、スチームが混合室部6の全域に行き渡るので、スチームと送風機70からの空気とが十分に混り合い、その結果、スチームの温度が均一になる。加えて、スチームと同時に混合室部6内に入った水滴(ドレン)を、蒸気拡散板64に当てることで蒸気拡散板64に沿って混合室部6の底面部に滴下させることができるので、乾き度の高いスチームだけを噴出することができ、これにより、スチームが噴射された頭部などが水滴(ドレン)によって濡れるのを防止することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の具体的な態様は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、本実施例では、頭部装着器3としてヘアキャップ30を用いているが、必ずしもこれに限られるものではなく、ヘアキャップ30の代わりに人の頭部を挿入することが可能な開口を有する半球状(ヘルメット状)のフードを用いてもよい。さらには、頭部装着器3に代えて、スチームを霧状に散布するハンディ型のスチーム噴霧器を用い、このスチーム噴霧器で人の頭部だけでなく、顔面や身体の皮膚に直接スチームを噴射するようにすれば、人の顔面や身体の皮膚にも最適な潤いを与えることもできる。
1 頭髪用スチーム供給装置
2 スチーム生成部
3 頭部装着器
4 スチーム発生部
5 水タンク部
6 混合室部
7 送風手段
8 制御装置
17 スチーム案内管
17a スチーム吐出口
18 接続ホース
30 ヘアキャップ
64 蒸気拡散板
67 サーミスタ

Claims (4)

  1. 水を加熱してスチームを発生させるスチーム発生部と人の頭部を覆うことが可能な頭部装着器とを備え、前記頭部装着器内にスチームを供給することにより頭髪にスチームを噴霧する頭髪用スチーム供給装置であって、
    前記スチーム発生部と頭部装着器との間に介在しスチーム発生部より供給されるスチームに空気を混合させるための混合室部と、前記混合室部に空気を供給する送風手段と、前記混合室部内の温度を検出するための温度検出手段と、前記温度検出手段により検出した温度に基づき前記送風手段によって供給する空気の供給量または温度を制御して前記混合室部内の温度を所定の設定温度に保持する制御手段とを備え
    前記混合室部は、水平方向に相対する一端面と他端面とを有し、前記一端面において、前記混合室部に空気を供給するための送風口が形成され、前記混合室部にスチームを供給するためのスチーム案内管が挿通されており、前記他端面の中心部において、空気が混合されたスチームの出口が形成されて、前記出口に前記頭部装着器にスチームを供給するためのホースが接続され、前記温度検出手段は、前記出口の近傍位置であって前記出口の中心を通る水平線上に位置することを特徴とする頭髪用スチーム供給装置。
  2. 前記スチーム発生部と混合室部とは管体を流路として接続され、前記混合室部の内部には、前記管体のスチーム吐出口からのスチームを吹き付けることで混合室部内に拡散させる蒸気拡散板が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の頭髪用スチーム供給装置。
  3. 前記管体は、スチームが前記蒸気拡散板にほぼ垂直に当たるように蒸気拡散板の近傍にスチーム吐出口が配備されていることを特徴とする請求項2に記載の頭髪用スチーム供給装置。
  4. 前記頭部装着器はヘアキャップであって、ヘアキャップと前記混合室部とは接続ホースにより接続されており、前記ヘアキャップ内の前記接続ホースからのスチームが噴き出す部分には、不織布からなるメッシュ状のシートが配されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の頭髪用スチーム供給装置。
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