JP5422428B2 - ストーカ式焼却炉及びその運転方法 - Google Patents
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Description
すなわち、上記従来技術のストーカ式焼却炉では、ストーカ上のおき燃焼帯領域の燃焼排ガスを引き抜くことから、当該再循環ガスには、被燃焼物の灰分等に起因して、微細なダストを含有することになる。そのため、このダストによるファンやダクト、二次空気ノズル等の摩耗を防止すべく、サイクロンなどの除塵装置を設けるなどの対策は施されているが、除塵装置あるいはそれよりも上流側のダクト等に対しては当該ダストによる摩耗や損傷のリスクを回避できないおそれがある。また、除塵装置にて除去しきれなかったダストにより、除塵装置の下流側においても磨耗や損傷のリスクが回避できない場合がある。一方、これを回避するために、再循環通路、除塵装置、ファン等を高価な耐磨耗材料を使用して製作すると、設備コストの上昇を招くことになる。
(1)前記炉幅方向に前記おき燃焼帯が2つ以上配置されている場合には、隣接する前記おき燃焼帯の間には、前記ガス抜出し口が閉じた状態にある前記おき燃焼帯の前記再循環ガスの吸引を阻止する仕切板が配設されている。
(2)前記燃焼制御装置によって前記再循環ガスの吸引量を制御している間、前記再循環ガス量と同程度の流量の空気を炉内に供給する供給手段が設けられている。
(3)前記再循環ガスが還流する再循環通路の前記ファンの上流部位には、前記再循環通路を開閉する開閉手段が配設され、前記開閉手段は、前記燃焼制御装置によって制御されている。
(4)前記燃焼制御装置は、前記ファンの回転駆動装置と電気的に接続され、前記燃焼制御装置により前記回転駆動装置を介して前記ファンの回転数を制御するように構成されている。
すなわち、炉内排ガス再循環システムを採用したストーカ式焼却炉において、再循環ガス中に含まれるダストの根源は、ストーカの上方での被燃焼物の燃焼の結果として残留する焼却灰が、ストーカの下部より供給される燃焼空気(一次燃焼空気)によって吹き上げられることと、再循環ファンにより燃焼ガスを再循環ガスとして吸引することにある。特に、再循環ガス中に含まれるダストは、ストーカの下流端の火格子動作、搬送装置動作及び灰押出し装置の押出し動作が行われている時間帯において、及び、火格子、搬送装置及び灰押出し装置の停止後一定時間(ゼロ秒を含む、以下同様)経過した時間帯において、一時的に大量に燃焼ガス中に吹き上げられることになるため、これを吸引することで濃度上昇に至る。しかも、ダストの主成分は、Si,Ca,Al,Fe等の焼却灰の主成分であるが、数%の割合でCl,S等の成分が含まれる。これらは腐食性の成分であると同時に、Clは比較的低い温度で溶融する物質の原因となる。
また、本発明において、前記燃焼制御装置によって前記再循環ガスの吸引量を制御している間、前記再循環ガス量と同程度の流量の空気を炉内に供給する供給手段が設けられているため、供給された新鮮な空気によって燃焼排ガスの攪拌及び混合を維持することができ、支障なく運転できる。
さらに、本発明において、前記再循環ガスが還流する再循環通路の前記ファンの上流部位には、前記再循環通路を開閉する開閉手段が配設され、前記開閉手段は、前記燃焼制御装置によって制御され、あるいは、前記燃焼制御装置は、前記ファンの回転駆動装置と電気的に接続され、前記燃焼制御装置により前記回転駆動装置を介して前記ファンの回転数を制御するように構成されているので、再循環ガスの吸引量を迅速かつ確実に制御することができる。
したがって、本発明の運転方法によれば、ダクト、除塵装置、ファン、二次空気ノズル等の摩耗、腐食、閉塞などを起因とするストーカ式焼却炉の破損、機能低下を回避することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係るストーカ式焼却炉の構成図である。
図1において、1はごみや産業廃棄物等の被燃焼物が投入されるごみホッパ、2はストーカ式焼却炉である。このストーカ式焼却炉2は、固定段と可動段の火格子を交互に配置してなる複数のストーカを備え、油圧装置により可動段を往復移動させることにより、ホッパ1より投入されたごみ(被燃焼物)の攪拌と前進を行いながら、燃焼を行うように構成された焼却炉であり、当該ストーカとしては、ごみホッパ1からの投入口の炉内底部側から順に敷設される、主として乾燥帯を構成する乾燥帯ストーカ21、主として燃焼帯を構成する主燃焼帯ストーカ22、及び主としておき燃焼帯を構成するおき燃焼帯ストーカ23が挙げられる。乾燥帯ストーカ21は最上流側に位置し、主燃焼帯ストーカ22は乾燥帯ストーカ21の下流側に位置し、おき燃焼帯ストーカ23は主燃焼帯ストーカ22の下流で最下流側に位置している。ここで、主燃焼帯とは、ごみ層上で火炎を上げて燃えている領域を指し、おき燃焼帯とは火炎にて燃え残り分の燃焼を行う領域を指している。
また、おき燃焼帯ストーカ23には、ごみ(被燃焼物)を灰捕集槽8側に搬送するローラなどからなる搬送装置23bが設けられており、当該搬送装置23bの駆動手段は、燃焼制御装置61と電気的に接続されている。燃焼制御装置61は、搬送装置23bの少なくとも1つ以上の動作信号を受信し、搬送装置23bが動作している時間帯において、後述する再循環ガスの吸引量を制御するように構成されている。
しかも、本実施形態に係る入口通路14と混入空気通路30との接続部付近の上流側には、再循環通路16を開閉する開閉自在な開閉手段(ダンパ、開閉弁)41が設けられている。この開閉手段41は、燃焼制御装置61に電気的に接続されており、該燃焼制御装置61によって開閉手段41の開閉が制御されるように構成されている。すなわち、燃焼制御装置61が開閉手段41を開閉操作することによって、再循環ファン13による再循環ガスの吸引量が調整されたり、あるいは吸引停止が行われたりするようになっている。
一般に、ストーカ式焼却炉2の運転時においては、ホッパ1より被燃焼物のごみを投入し、ファン6から一次空気主管5及び一次空気管51,52,53を通って一次空気を各ストーカ21,22,23に圧送し、各ストーカ21,22,23によりごみを燃焼する。これに伴い、燃焼排ガスが発生し、発生した燃焼排ガスは、ストーカ上方の一次燃焼室3及び二次燃焼室4内に導かれ、一次燃焼及び二次燃焼が行われる。一次燃焼室3内の燃焼排ガスの一部は、再循環ガス抜出し口40より再循環ガスとして再循環通路16に抜き出される。この再循環ガスは、ファン6から一次空気主管5及び混入空気通路30を通って入口通路14に供給される燃焼用の一次空気と混合され、その後、サイクロン12、再循環ファン13、出口側の再循環通路15等を介して再循環ガス吹出しノズル19a〜19dにそれぞれ送り込まれ、再循環ガス吹出しノズル19a〜19dから二次燃焼室4内に噴出せしめることにより還流されることになる。
また、燃焼帯ストーカ23における移動火格子23a及び搬送装置23bの駆動手段が停止している場合には、燃焼制御装置61が操作信号を開閉手段41に送り、開閉手段41を作動させることによって再循環通路16を開放させている。
図2は本発明の第2実施形態に係るストーカ式焼却炉の構成図である。
この第2実施形態においては、上記第1実施形態の灰捕集槽8内に灰押出し装置42が配置されており、この灰押出し装置42によって灰捕集槽8内に溜まった主灰をストーカ式焼却炉の外部に押し出して搬出するように構成されている。また、灰押出し装置42を駆動する駆動手段(図示せず)は、燃焼制御装置61と電気的に接続されている。燃焼制御装置61は、灰押出し装置42の押出し動作信号を受信し、灰押出し装置42が動作している時間帯において、再循環ガスの吸引量を制御するように構成されている。
その他の構成は上記第1実施形態(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るストーカ式焼却炉2の運転時においては、燃焼制御装置61が、灰押出し装置42の駆動手段の押出し動作信号を受信した場合、操作信号を開閉手段41に送り、当該開閉手段41を作動させて再循環通路16を閉じる。すると、各ストーカ21,22,23によるごみの燃焼で発生した燃焼排ガスは、ストーカ上方の一次燃焼室3及び二次燃焼室4内に導かれても、一次燃焼室3内の燃焼排ガスの一部が、再循環ガス抜出し口40より再循環ガスとして再循環通路16に抜き出されることはなくなり、再循環ファン13による再循環ガスの吸引が停止される。これによって、灰押出し装置42の駆動手段が動作している時間帯において、大量のダストを含む高濃度の燃焼排ガスが再循環ガスとして再循環通路16及び入口通路14に進入してサイクロン12及び再循環ファン13等に送られるのが阻止されることになる。
その他の運転方法は、上記第1実施形態と同様である。
図3は本発明の第3実施形態に係るストーカ式焼却炉の構成図である。
この第3実施形態においては、上記第1実施形態及び第2実施形態の構成の両方を具備している。また、第3実施形態における燃焼制御装置61は、混入空気通路30を開閉する開閉弁30aと電気的に接続されており、移動火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の駆動手段のうち、少なくともいずれか1つの動作信号を受信し、移動火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42が動作している時間帯において、開閉手段41を作動させて再循環通路16が閉じ、再循環ファン13による再循環ガスの吸引が停止されている場合、開閉弁30aを作動させて混入空気通路30を開き、ファン6によって、一次空気主管5及び混入空気通路30を通り、サイクロン12及び再循環ファン13等を経て、再循環ガス量と同程度の流量の新鮮空気を炉内へ供給するように構成されている。したがって、新鮮空気の供給手段43は、主として、ファン6、一次空気主管5、開閉弁30a及び混入空気通路30から構成されている。
その他の構成は上記第1実施形態(図1)及び第2実施形態(図2)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るストーカ式焼却炉2の運転時においては、燃焼制御装置61が、おき燃焼帯ストーカ23における移動火格子23a及び搬送装置23bの駆動手段のうち、少なくともいずれか一方の1つ以上の駆動手段における動作信号を受信した場合、あるいは、灰押出し装置42の駆動手段の押出し動作信号を受信した場合、操作信号を開閉手段41に送り、当該開閉手段41を作動させて再循環通路16を閉じる。すると、各ストーカ21,22,23によるごみの燃焼で発生した燃焼排ガスは、ストーカ上方の一次燃焼室3及び二次燃焼室4内に導かれても、一次燃焼室3内の燃焼排ガスの一部が、再循環ガス抜出し口40より再循環ガスとして再循環通路16に抜き出されることはなくなり、再循環ファン13による再循環ガスの吸引が停止される。これによって、移動火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の駆動手段が動作している時間帯において、大量のダストを含む高濃度の燃焼排ガスが再循環ガスとして再循環通路16及び入口通路14に進入してサイクロン12及び再循環ファン13等に送られるのが阻止されることになる。
それと同時に、本実施形態のストーカ式焼却炉2では、燃焼制御装置61が、開閉弁30aを作動させて混入空気通路30を開き、ファン6によって、一次空気主管5及び混入空気通路30を通り、サイクロン12及び再循環ファン13等を経て、再循環ガス量と同程度の流量の新鮮空気が炉内へ供給されることになる。
その他の運転方法は、上記第1及び第2実施形態と同様である。
図4は本発明の第4実施形態に係るストーカ式焼却炉の構成図である。
この第4実施形態においては、上記第1実施形態〜上記第3実施形態の構成のすべてを具備している。また、第4実施形態のおき燃焼帯は、ストーカ23の炉幅方向に少なくとも2つ以上(本実施形態では左右両側の2つ)配置されており、各おき燃焼帯には、左右の移動火格子23a及び搬送装置23bがそれぞれ設けられている。さらに、各おき燃焼帯の左右のガス抜出し口通路(ガス抜出し口)44には、これを開閉する開閉装置45がそれぞれ設けられている。そして、左右両側で隣接するおき燃焼帯の間には、開閉装置45にてガス抜出し口通路44の閉じたおき燃焼帯側の燃焼排ガスを再循環ガスとして吸引するのを阻止する仕切板46が設けられている。
その他の構成は上記第1実施形態(図1)、第2実施形態(図2)及び第3実施形態(図3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係るストーカ式焼却炉2の運転時においては、燃焼制御装置61が、左右のおき燃焼帯ストーカ23における移動火格子23a及び搬送装置23bの駆動手段のうち、少なくともいずれか一方の1つ以上の駆動手段における動作信号を受信した場合、あるいは、灰押出し装置42の駆動手段の押出し動作信号を受信した場合、操作信号を開閉手段41及び開閉装置45に送り、当該開閉手段41及び開閉装置45を作動させて再循環通路16及びガス抜出し口通路44を閉じる。すると、各ストーカ21,22,23によるごみの燃焼で発生した燃焼排ガスは、ストーカ上方の一次燃焼室3及び二次燃焼室4内に導かれても、一次燃焼室3内の燃焼排ガスの一部が、再循環ガス抜出し口40より再循環ガスとして再循環通路16に抜き出されることはなくなり、再循環ファン13による再循環ガスの吸引が停止される。これによって、左右の移動火格子23a、左右の搬送装置23b、及び灰押出し装置42の駆動手段が動作している時間帯において、大量のダストを含む高濃度の燃焼排ガスが再循環ガスとして再循環通路16及び入口通路14に進入してサイクロン12及び再循環ファン13等に送られるのが阻止されることになる。また、左右の移動火格子23a及び左右の搬送装置23bの一方のみが動作している場合には、動作していない他方のおき燃焼帯側のガス抜出し口通路44は、開閉装置45によって閉じることなく、開放されていることになる。すなわち、再循環ガスの吸引量を左右のおき燃焼帯ごとに制御することが可能となっている。
それと同時に、本実施形態のストーカ式焼却炉2では、燃焼制御装置61が、開閉弁30aを作動させて混入空気通路30を開き、ファン6によって、一次空気主管5及び混入空気通路30を通り、サイクロン12及び再循環ファン13等を経て、再循環ガス量と同程度の流量の新鮮空気が炉内へ供給されることになる。
第4実施形態におけるその他の運転方法及び作用効果は、上記第1実施形態〜上記第3実施形態と同様である。
また、既述の第1及び第2実施形態における燃焼制御装置61は、入口通路14と混入空気通路30との接続部付近の上流側に配置した開閉手段41と電気的に接続され、該開閉手段41を開閉操作して再循環ガスの吸引量を制御するように構成されているが、開閉手段41に代えて、再循環ファン13の回転駆動装置(図示せず)と電気的に接続され、当該回転駆動装置を介して再循環ファン13の回転数を制御し、あるいは、停止するように構成されていても良い。
さらに、既述の第1実施形態〜第4実施形態では、火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の動作信号を受信し、これら火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の動作している時間帯において、燃焼制御装置61による再循環ガスの吸引量を制御し、開閉手段41、開閉装置45等の開閉操作を行っているが、本発明は、火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の停止信号を受信し、これら火格子23a、搬送装置23b及び灰押出し装置42の停止後ゼロ秒を含む一定時間経過した時間帯において、燃焼制御装置61による再循環ガスの吸引量を制御し、開閉手段41、開閉装置45等の開閉操作を行っても良い。なお、一定時間を作る具体的な方法としては、タイマー駆動等があり、経験則などで得られた時間をタイマーに予め設定しておく方法が挙げられる。
2 ストーカ式焼却炉
3 一次燃焼室
4 二次燃焼室
5 一次空気主管
6 ファン
12 サイクロン
12a 吸入通路
13 再循環ファン
14 入口通路
15,16,17,18 再循環通路
19a,19b,19c,19d 再循環ガス吹出しノズル
21 乾燥帯ストーカ
22 主燃焼帯ストーカ
23 おき燃焼帯ストーカ
23a 移動火格子
23b 搬送装置
30 混入空気通路
30a 開閉弁
40 再循環ガス抜出し口
41 開閉手段
42 灰押出し装置
43 供給手段
44 ガス抜出し口通路
45 開閉装置
46 仕切板
51,52,53 一次空気管
61 燃焼制御装置
Claims (17)
- 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子を設けるとともに、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号を受信し、及び、前記火格子の停止信号を受信し、前記火格子の動作している時間帯において、及び、前記火格子の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置を設けるとともに、前記火格子及び前記搬送装置のうち、少なくともいずれか一方の1つ以上の動作信号を受信し、及び、前記火格子及び前記搬送装置の停止信号を受信し、前記火格子及び前記搬送装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子及び前記搬送装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置を設けるとともに、前記灰押出し装置の押出し動作信号を受信し、及び、前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置を設けるとともに、前記火格子及び前記灰押出し装置のうち、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか一方を受信し、及び、前記火格子及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置と、前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置とを設けるとともに、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置のうち、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号、前記搬送装置の少なくとも1つ以上の動作信号及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか1つ以上を受信し、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉において、
前記ストーカの炉幅方向に少なくとも2つ以上配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置と、前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置とを設け、かつ前記ストーカの炉幅方向に有する少なくとも2つ以上の前記再循環ガスの抜出し位置にガス抜出し口を開閉する開閉装置をそれぞれ設けるとともに、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置のうち、前記炉幅方向で動作している前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号、前記炉幅方向で動作している前記搬送装置の少なくとも1つ以上の動作信号、及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか1つ以上を受信し、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御し、かつ前記開閉装置を開閉操作する燃焼制御装置を設けたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 前記炉幅方向に2つ以上配置された隣接する前記おき燃焼帯の間には、前記ガス抜出し口が閉じた状態にある前記おき燃焼帯の前記再循環ガスの吸引を阻止する仕切板が配設されていることを特徴とする請求項6に記載のストーカ式焼却炉。
- 前記燃焼制御装置によって前記再循環ガスの吸引量を制御している間、前記再循環ガス量と同程度の流量の空気を炉内に供給する供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のストーカ式焼却炉。
- 前記再循環ガスが還流する再循環通路の前記ファンの上流部位には、前記再循環通路を開閉する開閉手段が配設され、前記開閉手段は、前記燃焼制御装置によって制御されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のストーカ式焼却炉。
- 前記燃焼制御装置は、前記ファンの回転駆動装置と電気的に接続され、前記燃焼制御装置により前記回転駆動装置を介して前記ファンの回転数を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のストーカ式焼却炉。
- 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子の駆動手段と電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号を受信し、及び、前記火格子の停止信号を受信し、前記火格子の動作している時間帯において、及び、前記火格子の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置の駆動手段と電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記火格子及び前記搬送装置のうち、少なくともいずれか一方の1つ以上の動作信号を受信し、及び、前記火格子及び前記搬送装置の停止信号を受信し、前記火格子及び前記搬送装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子及び前記搬送装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置の駆動手段と電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記灰押出し装置の押出し動作信号を受信し、及び、前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子の駆動手段及び前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置の駆動手段とそれぞれ電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記火格子及び前記灰押出し装置のうち、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか一方を受信し、及び、前記火格子及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカに配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置の駆動手段と、前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置の駆動手段とにそれぞれ電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置のうち、前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号、前記搬送装置の少なくとも1つ以上の動作信号及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか1つ以上を受信し、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 被燃焼物が投入されるストーカ上方の燃焼室内の燃焼排ガスの一部をファンの吸引により炉内へ再循環ガスとして還流するようにしたストーカ式焼却炉の運転方法において、
前記ストーカの炉幅方向に少なくとも2つ以上配置されたおき燃焼帯の火格子及び前記被燃焼物の搬送装置の駆動手段と、前記ストーカの下流側に配置された灰押出し装置の駆動手段と、前記ストーカの炉幅方向に有する少なくとも2つ以上の前記再循環ガスの抜出し位置にそれぞれ設けられたガス抜出し口開閉用の開閉装置とにそれぞれ電気的に接続される燃焼制御装置を用い、前記燃焼制御装置が、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置のうち、前記炉幅方向で動作している前記火格子の少なくとも1つ以上の動作信号、前記炉幅方向で動作している前記搬送装置の少なくとも1つ以上の動作信号、及び前記灰押出し装置の押出し動作信号の少なくともいずれか1つ以上を受信し、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止信号を受信し、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の動作している時間帯において、及び、前記火格子、前記搬送装置及び前記灰押出し装置の停止後一定時間経過した時間帯において、前記再循環ガスの吸引量を制御し、かつ前記開閉装置を開閉操作することを特徴とするストーカ式焼却炉の運転方法。 - 前記燃焼制御装置によって前記再循環ガスの吸引量を制御している間、前記再循環ガス量と同程度の流量の空気を炉内に供給することを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載のストーカ式焼却炉の運転方法。
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