JP5771346B1 - 木質ペレット暖房機と、その燃焼方法 - Google Patents

木質ペレット暖房機と、その燃焼方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木質ペレットの燃焼効率を上げて燃えカスを無くし、残るのは燃焼灰のみとすることによって、炉内の掃除回数を少なくし、燃焼灰のみを処理すれば燃焼状態を維持することができる木質ペレット暖房機と、その燃焼方法を提供する。【解決手段】木質ペレット暖房機は、点火バーナ、燃焼ファン6及び木質ペレット投入筒部を備えた一次燃焼ピットと、一次燃焼ピットに連設され、かつ傾斜したロストル16を配備した燃焼炉Cとを配備した燃焼機本体Aに誘引ファンを設け、燃焼ファン6からの風を、ロストル16の上下に供給し、二次燃焼し、ロストル16の送出側からの風・誘引ファンによる風とで、送出側にある燃焼ガスを空中に拡散して三次燃焼(空中拡散燃焼)して、木質ペレットを完全燃焼し、燃えカスを、ほぼ皆無とする。清掃の減少化、並びに汚染回避を図る。【選択図】図1

Description

本発明は、ハウス用の暖房機として有効であり、かつ、再生可能なエネルギーを使用している為CО(二酸化炭素)を増加させない暖房機としての、木質ペレット(木質系バイオマス燃料)暖房機と、その燃焼方法に関する。
近年、CО等の温室効果ガスによる地球温暖化問題、即ち、CОの削減が求められている。これに鑑み、石油や石炭等の化石燃料よりもクリーンな燃料である木質系バイオマス燃料が注目されている。
そして、これに関する先行文献は、何れも、二次燃焼した後に、空中に排気する構成である。従って、完全燃焼を図るには、十分でなく、燃焼ガスの飛散が考えられ、その対策が必要と考えられる。また、燃焼炉内を最適な負圧状態に維持できない虞があり、燃焼効率と、燃焼灰・ガスを、燃焼炉の入口側より送出側に向かって、送り出す(移動させる)には十分とは云えない処である。さらに、燃焼炉内への空気の供給(押込み)は、十分とは云えず、燃焼効率の低減化と、燃焼ガス・カスの舞い上がり燃焼は期待できないと考えられる。
特開2009−198071号公報(文献(1)とする)に記載の木質ペレット燃焼装置では、燃焼室の燃焼床に多数本の燃焼空気を送るノズルが配備されている。文献(1)に記載の木質ペレット燃焼装置燃焼装置の目的は、精度を確保しつつ、燃焼灰の飛散防止を図ることにある。
特開2006−275301号公報(文献(2)とする)に記載の木質ペレット燃焼方法、及びその装置では、燃焼室の燃焼床に、多孔板のセラミック層が設けられている。文献(2)に記載された木質ペレット燃焼方法等の目的は、木質ペレットの流動燃焼の良好化と、燃焼灰とを燃焼ガスとの流動化を利用して、完全燃焼を図りつつ、燃焼灰の飛散防止を図ることにある。
登録実用新案第3088942号公報(文献(3)とする)に記載の木質ペレット燃焼用ガンタイプバーナでは、燃焼室のバーナ装置における、ペレットの一次燃焼室において、着火・部分燃焼・ガス化する目的で、外気が、ペレット積層下部より適量供給され、また、外気の一部を、一次燃焼室から吹き出る可燃性ガスが、下流の堰板、及び絞り板等の熱機器の燃焼室内で完全燃焼するよう一次燃焼室下流端から二次燃焼空気として吹き込む構造が開示されている。
特開2009−198071号公報 特開2006−275301号公報 登録実用新案第3088942号公報
上記に鑑み、本発明は、以下のことを目的としつつ、従来の問題解決を図ることにある。
1.)木質ペレットの燃焼効率を上げて燃えカスを無くし、残るのは燃焼灰のみとすることによって、炉内の掃除回数を少なくし、燃焼灰のみを処理すれば燃焼状態を維持できる。
2.)二次燃焼用のロストルの底面に設けた空気用の吹出スリット(吹出口)により、燃焼炉内に燃えカスが残らず、かつ燃焼灰・燃えカスを、三次燃焼用の三次ピットに吹き飛ばす構成である。
3.)三次ピット、及び、三次ピットに設けた三次燃焼用の外気吸気スリット(吸気口)により、燃えカスを燃焼し、燃焼炉内に燃えカスが残らないようにする。
4.)燃焼した燃えカスは、灰となりサイクロン集塵機で集められるために、燃焼炉の中に焼却灰が残らない。従って、燃焼炉の中の燃えカス・灰の掃除は、月1回程度か、又は不要となる。
本発明は、前述した1.)〜4.)を達成するために、請求項1〜7を提案する。
請求項1の発明は、点火バーナと燃焼ファン及び木質ペレット投入筒部とを備えた一次燃焼ピットと、一次燃焼ピットに連設された燃焼炉と、燃焼炉に入口側より送出側に向かって傾斜したロストルを配備し、燃焼ファンからの風を、ロストルの上下に供給し、二次燃焼するとともに、ロストルの送出側より送られる風で、送出側にある、少なくとも、燃焼ガス及び燃えカスを空中に拡散して三次燃焼する構成とした木質ペレット暖房機であり、一次〜三次燃焼を行い、かつ三次燃焼において、燃焼ガスを空中拡散燃焼することで、木質ペレットをより効率よく燃焼させ、燃えカスを、ほぼ皆無とするとともに、この皆無とすることで、清掃の減少化、並びに汚染回避を図る。そして、燃焼の促進と、燃焼効率の向上とが達成できる特徴がある。
請求項2の発明は、木質ペレット暖房機は、ハウスの暖房用とする構成とした木質ペレット暖房機であり、広域的なハウスを効率的、かつ低コストで暖房できる木質ペレット暖房機を提供できる。
請求項3の発明は、燃焼ファンからの風を、燃焼炉に付設したチャンバーで二分し、燃焼炉と、ロストルとに供給するとともに、チャンバーに付設したダンパで、燃焼炉と、ロストルとに、区分として供給可能とする構成とした木質ペレット暖房機であり、燃焼ファンの風量調節をスライドダンパで行うものであり、燃焼バーナに必要な空気量(ペレット燃焼バーナ)と、二次燃焼を司るロストルに必要な空気量を、適宜、調整、及び/又は、バランス調整し、最適な燃焼状態を確保できる。また、燃焼ファンは、送風量を増減できる構造のファンを採用すると、さらに最適な空気量を達成できる特徴がある。
請求項4の発明は、暖房機に設けた多数本の煙道(煙管)の端部に、誘引ファンを備えたサイクロン装置を付設する構成とした木質ペレット暖房機であり、燃えカスの僅かに残留する灰を、サイクロン集塵機で集積し、略完全に回収できる特徴と、燃焼炉の中に灰が残らない特徴とがあり、総合的には、燃焼炉の中の燃えカス・灰の掃除は、月1回程度、又は不要となり、極めて、有益である。
請求項5の発明は、三次燃焼に繋がる四次燃焼を構成する四次燃焼ピットは、ロストルの送出側に連なる中心部を、その両側の左右部に対して、低くする構成とした木質ペレット暖房機であり、前述の請求項5に記載の三次燃焼ピット内に溜まったペレットの燃えカスを舞い上がらせ、空中燃焼と、燃焼を促進できる実益がある。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載した木質ペレット暖房機の燃焼方法であって、木質ペレット暖房機に設けた制御手段で、暖房機に設けた燃焼ファン、及び暖房機の誘引ファン、並びに木質ペレット投入筒部に設けたモータを、それぞれ個別に制御し、燃焼炉内を、負圧状態に維持しながら、木質ペレットを、順次、燃焼するとともに、燃焼ファンの風を、燃焼炉内のロストルの上下に供給し、ロストルの燃焼中の木質ペレットを、二次燃焼する構成とした木質ペレット暖房機の燃焼方法であり、暖房機に備えた煙突の前に設置した誘引ファンにより、燃焼炉内の空気を強力に引っ張り、燃焼炉内を常に負圧(マイナス圧)にする状態を維持することと、二次燃焼ロストルの吹出溝からは、誘引ファンで引っ張りながら燃焼ファンにより空気を押出して、二次燃焼を図り、かつ三次燃焼ピット内に設けてある3ヶ所、或いは数ヶ所のピット吸気スリットより外気が吸い込まれ、三次燃焼ピット内にたまったペレットの燃えカスを舞い上がらせ、空中燃焼と、燃焼を促進できる実益がある。
請求項7の発明は、木質ペレット暖房機の燃焼方法は、ハウスの暖房用として利用する構成とした木質ペレット暖房機の燃焼方法であり、ハウス栽培に最適で、このハウス暖房に必要とする温風を迅速に供給できる実益が有る。即ち、比較的早く、ハウス内を暖化できる利点がある。
暖房機全体を断面視して示した模式図 暖房気全体を含めたハウスに設置した状態を示した装置全体の拡大俯瞰図 図1−1に示した装置全体の俯瞰図であるが、反対側(サイロ側)より視た拡大俯瞰図 図1−2に示した装置の要部で、暖房機の燃焼部(点火バーナと燃焼ファン等)と燃焼炉とを示した俯瞰図 図1−2に示した装置の要部で、暖房機の燃焼部と、燃焼炉及び煙道とを示した俯瞰図 暖房機の燃焼部と燃焼炉の概念を示した拡大模式図 図2に示した暖房機の燃焼部と燃焼炉の概念を示した拡大模式図であるが、反対側(サイロ側)より視た俯瞰図 図1−2に示した装置の要部で、暖房機の燃焼炉の送出側と、この送出側の三次・四次燃焼ピット及び煙道とを示した拡大俯瞰図 図4から抜き出した第二燃焼ピットとなるロストルと、燃焼部とを示した送出し側より視た拡大俯瞰図 図4から抜き出した第二燃焼ピットとなるロストルと、燃焼部とを示した入口側より視た拡大俯瞰図 図1−2に示した装置の要部で、暖房機の燃焼炉の送出側と、この送出側の三次・四次燃焼ピットとを示した拡大俯瞰図 図5に示した三次・四次燃焼ピットを示した斜視図 図5−1の俯瞰図
本発明の装置全体の一例を示した図1〜図1−2において、構成要素(部品)の概要は、箱形(一例である)の木質ペレット燃焼機本体Aと、燃焼機本体Aに設け、かつ後述する燃焼炉に繋がる点火バーナと燃焼ファン等でなる燃焼部B(燃焼機構)と、この燃焼部Bを一面(燃焼炉の入口側X1)に有し、他面(燃焼炉の送出側Y1)が閉鎖され、かつ上面(燃焼炉の外周上側Z1)に吸込み口を備えた燃焼機本体Aの下部に内設した燃焼炉Cと、燃焼機本体Aと燃焼炉Cの一側面(燃焼炉Cの裏面O)に接続した配管に設けた誘引ファンDと、この配管と誘引ファンDとの間に設けた集塵機Eと、前記入口側X1に繋がる木質ペレットW(ペレットWとする)の投入口を備え、かつペレットWを定量供給(制御)する搬送機構Fと、搬送機構Fに繋がるタンクGと、煙突Iとでなる。以下、個別に説明する。尚、集塵機E、搬送機構F等の付帯設備を装置全体に含めたが、一例である。
燃焼機本体Aは、図1〜図1−3と図4に示したように、箱形であり、燃焼炉Cの入口側X1となる前面X、燃焼炉Cの送出側Y1となる後面Y、及び燃焼炉Cの外周上側Z1となる天板面Z、燃焼炉Cの外周裏側O1となる裏面O、並びに燃焼炉Cの外周表側P1となる表面Pとでなる。天板面Zには、空気吸込み穴1と、穴1の直上にファン2を備える。従って、ファン2の回転で、穴1より、燃焼機本体Aの内面A1と燃焼炉Cの外周上側Z1とで形成された空間R(燃焼炉Cの上部)に、外気を送り込むことができる。
燃焼部Bは、図1〜図3に示したように、筒状であり、燃焼炉Cの入口側X1に突設して設けた筒状の一次燃焼ピット3と、この一次燃焼ピット3に付設される点火バーナ4と、並びに燃焼ファン6(押込みファン)と、上面に開設された突設したペレット投入筒部7とで構成する。従って、ペレット投入筒部7より火格子11に供給されたペレットWは、点火バーナ4の働きで、燃焼する。尚、燃焼ファン6の風量を、制御手段B1で調整することも有り得る。燃焼効率と負圧調整等のためである。制御手段B1は、一次燃焼ピット3の下に設けた燃焼ファン6に繋がるチャンバー8と、このチャンバー8に設けた分岐した通路9a、9bと、通路9a、9bへの吸込み空気の通過量を規制するダンパ10とで構成する。この通路9aは、一次燃焼ピット3に繋がり、他の通路9bは、燃焼炉Cの送出側Y1に繋がる構成である。従って、ダンパ10の切換え制御で、図1に示したように、一次燃焼ピット3から燃焼炉Cの本体部C1への空気量と、燃焼炉Cの後述するロストル下部(燃焼炉Cの底部C2)への空気量と、をコントロールする。尚、一次燃焼ピット3には、火格子11を内設する。
燃焼炉Cの前部C3は、各図で示したように、全体視して筒状(一例である)であり、その外周面の構造は、燃焼炉Cの入口側X1と、燃焼炉Cの送出側Y1、及び燃焼炉Cの外周上側Z1と、燃焼炉Cの外周裏側O1、並びに燃焼炉Cの外周表側P1とでなる。そして、燃焼炉Cの本体部C1で、その入口側X1には、一次燃焼ピット3と、温風吹出口12とが設けられており、温風吹出口12にはダクトHを取り付ける。また、その内周面の構造は、入口側X1から送出側Y1の長手方向に向かって低いスロープ形状に設置された横断面(長手方向と直交する短手方向の断面)において樋形状となったロストル16と、このロストル16の上面16aの長手方向に、間隔をおいて横設して開設した吹出溝17と、この上面16aの流れ方向(長手方向と同義)となった側面16b(堰)と、前記燃焼炉Cの入口側X1に延設し、かつ火格子11の下に設置された取付部16cと、で構成する。燃焼炉Cの入口側X1(燃焼炉C)の上には、一次燃焼ピット3の吹出口が設けられる。また、燃焼炉Cの送出側Y1は、後述する三次燃焼ピットに繋がる。本発明ではロストル16の表面と燃焼炉Cの本体部C1との空間を浮遊する燃焼済・燃焼中等のペレットWとか燃焼ガス等は、燃焼ファン6の押込力で、送出側Y1に向かって移送されるとともに、燃焼が継続される。また、ロストル16の吹出溝17からの風(吹出空気)は、その表面を移送する燃焼済・燃焼中等のペレットWとか燃焼ガス等を、送出側Y1に向かって押圧する働きと、前記空間を浮遊させる働きとを有するとともに、燃焼が継続される。
尚、燃焼炉Cの後部C4で、図1と、図4、図5に示したように、その送出側Y1には、底部C2より一段、及び/又は、二段低い底面31(一段より、低いのが二段である)を備えた三次燃焼ピット30と、底面41を備えた四次燃焼ピット40を形成する。三次燃焼ピット30には、燃焼炉Cの底面31の表裏面P、Oに開設した吸込溝32、32(吸気口スリット)を形成する。また、四次燃焼ピット40には、底面41に開設した吸込溝42と、燃えカスを排出、又は修理用等として役立つ蓋43とを設ける。従って、三次・四次燃焼ピット30、40に送られた燃焼ガス、又は燃えカスは、底面31に開設した吸込溝32、及び/又は、底面41に開設した吸込溝42(吸気口スリット)より吸込んだ上昇気流と、誘引ファンDの吸引力とにより、図4に示すように、燃焼炉Cの空間(三次・四次燃焼ピット30、40空中)に舞い上がり燃焼する。換言すると、略完全燃焼し、燃焼機本体Aの上部に複数本設けた煙道50に導かれる。この煙道50を流れる燃焼ガスと、穴1より空間Rに吸込んだ外気との熱交換を介して温風を生成し、この温風を、温風吹出口12及びダクトHを経由して、ハウス内に放出し、その暖房を図る。
誘引ファンDは、燃焼機本体Aの裏面O側(一例である)で配管52を介して集塵機Eに接続されており、燃焼炉Cの燃焼ガス、及び/又は、燃えカスを集塵機Eを通して吸引する。この吸引量と、燃焼ファン6の押し出し量、及び燃焼炉Cに存在するペレットWの量との関係で、燃焼炉Cの負圧調整を図る。また、誘引ファンDに接続した配管52に接続された集塵機Eで遠心分離した燃えカス(微粒子)を分離した後、美麗な空気を煙突Iより放散する。
搬送機構Fは、図1〜図1−2に記したように、ペレットWを定量供給することを目的とし、タンクGに接続した第一スクリューコンベア60と、そのモータ61と、センサを備えたサイロ62、及び第二スクリューコンベア63と、そのモータ64と、並びにシュータ65とで構成されている。従って、タンクGの底部に溜まったペレットWは、第一スクリューコンベア60の駆動で、サイロ62に送られるとともに、付設したセンサの働きで、定量貯留される。その後、燃焼炉Cの表面Pに設けた制御盤J(制御機構)の指令があった際に、第二スクリューコンベア63が駆動して、サイロ62のペレットWを、ペレット投入筒部7を介して、一次燃焼ピット3に供給する。
制御盤Jは、その他の働きとして、少なくとも、ペレットWの投入量とか、モータ64と、点火バーナ4と、燃焼ファン6、及び誘引ファンDの働きを、コントロールすることで、燃焼炉C内の負圧調整(負圧状態維持)を図り、完全燃焼、及び/又は、燃焼効率の確保、又はペレットWの利用等を図る。燃焼炉Cの運転と、点火バーナ4、燃焼ファン6、及び誘引ファンD等の操作、調整等を図る。
次に、本発明の燃焼と風(空気)、燃焼ガス等の流れ、動き等の好ましい一例を説明する。制御盤Jのスイッチをオンにすると、第一スクリューコンベア60により、サイロ62に貯留されているペレットWが、第二スクリューコンベア63が動いて、ペレットWがペレット投入筒部7より一次燃焼ピット3に送られるとともに、点火バーナ4からの炎で、ペレットWに着火し、燃焼を始める。これに同期して、誘引ファンD・燃焼ファン6が機能して、燃焼炉C内を負圧状態とするとともに、燃焼ファン6の押込力と、誘引ファンDの燃焼炉C内の空気(燃焼ガスと燃えカス等)、又は場合により、吸込溝32、34からの外気を強力に引張る(引込む)力により、燃焼炉Cの入口側X1から送出側Y1に向かって、火炎・火炎ガス(燃焼ガス)の流れを形成する。燃焼ファン6の風(風量調節)は、ダンパ10を調整し、分岐通路(通路9a、9b)を流れる空気量を、バランス調整して決定する。即ち、ペレットWの一次燃焼に必要とする火格子11の下からの空気量と、二次燃焼用のロストル16に必要な空気量を、決定して、最適な燃焼状態にする。図1の如く、このロストル16の吹出溝17(吹出口スリット)からは、燃焼炉C内の負圧状態(マイナス圧)と、燃焼ファン6による空気の押込みとで、底部C2の高い位置の入口側X1から、底部C2の低い位置の送出側Y1に向かって(又は大吹出量から小吹出量を又は同じ吹出量を)、順次、燃焼炉Cの本体部C1に向かって吹出すことで、供給されたペレットWを燃焼しつつ、木質ペレットWの搬送、並びに燃焼ガスと燃えカスとを、スムーズに、かつ燃焼炉Cの入口側X1から送出側Y1に向かって送出する構造である(ロストル16の傾斜設置と、送出側Y1に向かって収れんされた構造、又は上面16aと側面16bでなる樋形状とを介して、送出す構造である)。
そして、この吹出された燃焼ガスと燃えカスを、三次燃焼ピット30に向かって、燃焼炉Cの本体部C1内を乱舞するように送り込む(吹き飛ばすように送り込む)とともに、この三次燃焼ピット30の数箇所の吸込溝32からの外気を介して、この三次燃焼ピット30において、図5の如く、乱舞し、完全燃焼を達成する(三次燃焼ピット30内に溜まったペレットWの燃えカスを舞い上がらせ、さらに燃焼を促進する)。この乱舞は、四次燃焼ピット40を三次燃焼ピット30より一段低くしたことと、後側(入口側X1)に吸込溝42を設けたことと相俟って、図5に示したような流れとなり、確実に達成できると考えられる。また、本発明の製造工場での実施において確認されている。
また、四次燃焼ピットは三次燃焼ピットと同じ高さでもよい。
その後、燃焼ガスは、多数本の煙管70に吸引される(流れる)。この煙管70を取り巻く空間Rに存在する空気との熱交換で、温風が生成される。この温風は温風吹出口12とダクトHを介してハウス内に拡散される。
そして、燃焼ガスと燃えカス及び燃焼灰は、配管52を介して集塵機Eに導き、例えば、遠心分離で、燃焼粒子と燃焼灰、及び清澄な燃焼空気に分離し、燃焼灰を集塵機により所定の箱部に蓄積させ、清澄な燃焼空気を煙突Iより空気中に拡散する。
尚、四次燃焼ピット40を設けること、及び/又は、四次燃焼ピット40を、三次燃焼ピット30より一段低く構成することで、図5に示した吸込み風の流れと、この風の衝突等が発生し、燃焼ガスと燃焼灰等を舞い上がらせるに十分な旋回流と上昇流が発生するものと考えられる(図5参照)。
前述した各構造は、本発明の好ましい一例の説明である。従って、本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
A 燃焼機本体
A1 内面
1 穴
2 ファン
X 前面
Y 後面
Z 天板面
O 裏面
P 表面
R 空間
B 燃焼部
3 一次燃焼ピット
4 点火バーナ
6 燃焼ファン
7 ペレット投入筒部
8 チャンバー
9a 通路
9b 通路
10 ダンパ
11 火格子
B1 制御手段
C 燃焼炉
C1 本体部
C2 底部
C3 前部
C4 後部
12 温風吹出口
16 ロストル
16a 上面
16b 側面
16c 取付部
17 吹出溝
X1 入口側
Y1 送出側
Z1 外周上側
O1 外周裏側
P1 外周表側
30 三次燃焼ピット
31 底面
32 吸込溝
40 四次燃焼ピット
41 底面
42 吸込溝
43 蓋
D 誘引ファン
50 煙道
52 配管
E 集塵機
F 搬送機構
60 第一スクリューコンベア
61 モータ
62 サイロ
63 第二スクリューコンベア
64 モータ
65 シュータ
70 煙管
G タンク
H ダクト
I 煙突
J 制御盤
W 木質ペレット

Claims (7)

  1. 点火バーナと燃焼ファン及び木質ペレット投入筒部とを備えた一次燃焼ピットと、一次燃焼ピットに連設された燃焼炉と、この燃焼炉に入口側より送出側に向かって傾斜したロストルを配備し、前記燃焼ファンからの風を、前記ロストルの上下に供給し、二次燃焼するとともに、前記ロストルの送出側より送られる風で、前記送出側にある、少なくとも、燃焼ガス及び燃えカスを空中に拡散して三次燃焼する構成とした木質ペレット暖房機。
  2. 前記木質ペレット暖房機は、ハウスの暖房用として利用する構成とした請求項1に記載の木質ペレット暖房機。
  3. 前記燃焼ファンからの風を、この燃焼炉に付設したチャンバーで二分し、当該燃焼炉と、前記ロストルとに供給するとともに、このチャンバーに付設したダンパで、前記燃焼炉と、前記ロストルとに、区分として供給可能とする構成とした請求項1に記載の木質ペレット暖房機。
  4. 前記木質ペレット暖房機に設けた多数本の煙道(煙管)の端部に、誘引ファンを備えたサイクロン装置を付設する構成とした請求項1から3のいずれか一項に記載の木質ペレット暖房機。
  5. 前記三次燃焼に繋がる四次燃焼を構成する四次燃焼ピットは、前記ロストルの送出側に連なる中心部を、その両側の左右部に対して、低くする構成とした請求項1から4のいずれか一項に記載の木質ペレット暖房機。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載した木質ペレット暖房機の燃焼方法であって、
    前記木質ペレット暖房機に設けた制御手段で、前記木質ペレット暖房機に設けた前記燃焼ファン、及び前記木質ペレット暖房機の誘引ファン、並びに前記木質ペレット投入筒部に設けたモータを、それぞれ個別に制御し、前記燃焼炉内を、負圧状態に維持しながら、木質ペレットを、順次、燃焼するとともに、前記燃焼ファンの風を、この燃焼炉内のロストルの上下に供給し、このロストルの燃焼中の木質ペレットを、二次燃焼する構成とした木質ペレット暖房機の燃焼方法。
  7. 前記木質ペレット暖房機の燃焼方法は、ハウスの暖房用として利用する構成とした請求項6に記載の木質ペレット暖房機の燃焼方法。
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CN105387450A (zh) * 2015-11-12 2016-03-09 苏州艾克玛能源科技有限公司 生物质多级旋风燃烧器

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