図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は自動販売機の斜視図、図2は図1に示した自動販売機の側面断面図、図3は図1に示した自動販売機の機能ブロック図、図4は図1に示した自動販売機の機能ブロック図、図5は第1の非接触ICカードの機能ブロック図、図6は第2の非接触ICカードの機能ブロック図、図7は主制御部及びRW制御部の動作を説明するシーケンス図である。
まず、図1乃至図3を参照して自動販売機の構造について説明する。
自動販売機本体1は箱形を成し、前面を開口した断熱室1aをその内側に備えている。断熱室1aは断熱性の仕切り板(図示省略)によって自動販売機本体1の幅方向に並ぶ複数の商品収納庫SRに区分されている。
各商品収納庫SR内には、サーペンタイン式ラックから成る商品収納ラック2がそれぞれ配置されている。各商品収納ラック2は前面側上部に商品投入口2aを有し、蛇行状の収納通路2bに缶入り飲料、瓶入り飲料、ペットボトル入り飲料等の商品Cを横向きで積み重ねた状態で収納している。また、各商品収納ラック2の下部には、収納商品Cを1個宛シュート板3上に落下搬出するための商品搬出機構2cが設けられている。さらに、各商品収納庫SR毎に配置された商品収納ラック2それぞれには、商品Cの有無を収納通路2b単位で検知する売切検知センサ(図示省略)が設けられている。この商品収納ラック2には、サーペンタイン式ラックに限らず、サーペンタイン式ラックと同様に収納商品を1個宛搬出可能な他形式のラックを使用することが可能である。
また、各商品収納庫SR内には、その底部から背部にかけてシュート板3とダクト板4が設けられている。シュート板3及びダクト板4下側及び背面側の空間には、冷凍機構成機器のうちの蒸発器5と電熱ヒータ6と冷却・加温空気循環用送風機7等が配置され、ダクト板4の背面側空間はダクトDとして構成されている。さらに、各商品収納庫SR内には、商品収納庫SRの温度を検知する温度センサ(図示省略)がそれぞれ設けられている。
断熱室1aの底板1bの下側には機械室MRが設けられており、この機械室MR内には、冷凍機構成機器のうちの凝縮器8、圧縮機9及び膨張手段(図示省略)と排熱用送風機10等が配置されている。
また、断熱室1aの前側には、その前面開口を開閉自在に覆う断熱性の内扉11が設けられている。断熱室1aの上下左右の前端部(下側の前端部は底板1bの前端部)と各仕切り板の前端部には、内扉11を閉じた状態で商品収納庫SRを気密状態とするためのパッキン(符号無し)が設けられており、各商品収納庫SRは内扉11を閉じた状態で独立した断熱空間となる。さらに、内扉11の下部には、各商品収納庫SRのシュート板3に対応した窓穴11aが複数個形成されており、各窓穴11aには、シュート板3を滑り落ちる商品Cによって押し開けられるフラップドア11bが設けられている。
つまり、この自動販売機では、各商品収納庫SRが独立の断熱空間を構成し、しかも、各商品収納庫SRに蒸発器5と電熱ヒータ6が独立して設けられていることから、後述の温度調整用設定器150(図4参照)によって商品収納庫SR毎に冷却と加温と非冷却・加温の三つのモードの何れか一つを任意に選択して実施することができる。
外扉12は自動販売機本体1の前面開口に開閉自在に設けられており、この外扉12の表面上部にはアクリル板等からなる透明板12aが設けられている。また、透明板12aの後方には、複数の商品サンプルSを展示する展示室13が設けられており、展示室13には、各商品サンプルSを載置するための複数の商品サンプル載置棚13aが上下方向に並列して配置されている。また、各商品サンプルSの下方には、図3に示すように、商品選択部としての商品選択ボタン14と、商品情報表示部15とが、それぞれ商品サンプルSに対応するように設けられている。商品情報表示部15は発光ダイオード(LED)や液晶表示部材(LCD)からなり、商品Cの販売価格、「HOT」や「COLD」等の冷温状態、販売本数、残数、販売総額、販売期間等の売上データ等を商品情報として表示可能に構成されている。また、商品情報表示部15には、上述の商品情報以外の情報、例えば人の表情を表現するキャラクター表示や顔文字のような表示も行うことが可能である。
また、外扉12の前面には、電子マネーサービスのロゴデータや選択商品の総額等を表示するための7セグメント型LEDや液晶表示部材(LCD)からなる表示部16、商品取出口21、自動販売機用リーダライタ200(以下、リーダライタ200という)が図1に示すレイアウトで設けられている。因みに、商品取出口21には、手動により開放可能なフラップドア22が設けられ、その内側にはフラップドア11bから排出された商品Cを受容する商品受け板23が設けられている。
次に、図4を参照して図1乃至図3に示した自動販売機の制御系構成について説明する。
主制御部100はCPU、RAM、ROM、タイマ回路等を備えたコンピュータから構成されている。主制御部100には、記憶部110、搬出駆動部120、圧縮機駆動部130、ヒータ駆動部140、温度調整用設定器150、モデム160、通信部170、各商品選択ボタン14、各商品情報表示部15、表示部16、リーダライタ200が接続されており、主制御部100は制御信号を上記各装置に送信することにより、各装置をそれぞれ制御するようになっている。また、主制御部100には、各商品収納庫SR毎に配置された商品収納ラック2内の商品Cの有無を収納通路2b単位で検知する売切検知部(図示省略)と、各商品収納庫SRの温度を検知する温度検知部(図示省略)とが通信可能に接続されている。主制御部100は、商品選択ボタン14を用いて商品が選択されると、該商品の販売処理を行う。
記憶部110はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、主制御部100の制御により情報が記憶される。記憶部110には、商品Cの販売価格、選択された商品Cに対応するコラム番号、JAN(Japanese Article Number)コード等からなる商品情報が各商品C毎に事前に記憶されている。また、記憶部110には、後述の電子マネーの決済履歴等が主制御部100の制御により記憶される。
搬出駆動部120は、各商品収納ラック2に設けられた商品搬出機構2cの動作、詳しくは商品搬出機構2cに用いられているソレノイド等のアクチュエータの動作を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所定の商品搬出機構2cを動作させて所期の商品搬出を行う。
圧縮機駆動部130は、冷凍機を構成する圧縮機9の動作、詳しくは圧縮機9を駆動するためのモータの運転を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所期の圧縮機駆動を行う。
ヒータ駆動部140は、各電熱ヒータ6への通電を制御するためのもので、主制御部100からの制御信号に基づいて所定の電熱ヒータ6への通電を行う。
温度調整用設定器150は、先に述べた三つのモードの何れか一つを各商品収納庫SR毎に選択するためのもので、モード選択用の押しボタンスイッチ等を備え、選択されたモードに関するデータを主制御部100に送出する。
モデム160は公衆電話回線161等を利用して外部サーバ等との間でデータ通信を行うためのものであり、通信部170は携帯電話網やPHS電話網等を利用して外部サーバ等との間でデータ通信を行うためのものである。
次に、本実施形態のリーダライタ200の構成について説明する。
リーダライタ200は、情報記憶媒体としての第1の非接触ICカード300及び第2の非接触ICカード400それぞれに記憶された電子マネー情報を、主制御部100からの制御信号に基づいて読み書きすることにより、電子マネーの決済処理を行うものである。また、リーダライタ200は、コネクタ201、表示部202、電子マネーサービス選択手段としての電子マネーサービス選択ボタン203、RF回路部204、アンテナ205、記憶部206及びリーダライタ制御部207(以下、RW制御部207という)を備えており、RW制御部207には各機器201〜206が接続されている。
コネクタ201は、RW制御部207と主制御部100とを接続するためのインタフェース部として用いられるものであって、リーダライタ200内に一つ設けられている。
表示部202は周知の液晶ディスプレイ等の表示機器であり、RW制御部207から受信した文字情報や画像情報を所定の大きさで表示する。
電子マネーサービス選択ボタン203は、電子マネーによる決済処理の際に用いられる電子マネーサービスの種類を選択するためのものであって、押下されると、そのボタンに対応する電子マネーサービスの種類を示す信号をRW制御部207に送信する。なお、本実施形態では、「電子マネーサービスA」と「電子マネーサービスB」という2つの電子マネーサービスを、複数の電子マネーサービスの一例として用いる。
RF回路部204は、各非接触ICカード300,400に対して電波を放射することにより各非接触ICカード300,400との間で通信を行うアンテナ205を介して、RW制御部207と各非接触ICカード300,400との間のデータ通信を非接触で行うためのものであって、周知のAD/DA変換器及び整流回路等から構成されている。
記憶部206はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、電子マネーサービスAによる決済処理を行うための電子マネーサービスA用決済プログラム206aと、電子マネーサービスBによる決済処理を行うための電子マネーサービスB用決済プログラム206bとが記憶されている。また、記憶部206には、各電子マネーサービスを用いたときの各商品Cの販売価格(以下、電子マネー価格という)と、各電子マネーサービスのロゴデータと、後述する各電子マネーサービスのサービスID303a,403a,404aとが事前に記憶されている。
RW制御部207はCPU、RAM、ROM及びタイマ回路等を備えたコンピュータからなり、リーダライタ200内の各種機器を制御するためのものである。なお、RW制御部207の詳細な動作については後述する。
次に、電子マネーの決済処理を行うために用いられる第1の非接触ICカード300及び第2の非接触ICカード400の構成について図5、図6を参照して説明する。なお、第1の非接触ICカード300は、電子マネーサービスAによる決済処理のみに用いられるものであり、第2の非接触ICカード400は、電子マネーサービスAまたは電子マネーサービスBによる決済処理に用いられるものである。
第1及び第2の非接触ICカード300,400には、リーダライタ200との間で非接触で信号を送受信するためのコイル状のICカード用アンテナ(図示省略)と、アンテナに接続されたICチップとが埋設されている。このICチップには、図5及び図6に示すように、ICチップ内の回路を制御するICカード制御部301,401と、各種情報を記憶するICカード記憶部302,402とが設けられている。
ICカード制御部301,401はCPU及びRAM、ROM等のメモリを備え、リーダライタ200からICカード用アンテナを介して受信したICカード用コマンドに応じてICカード記憶部302,402に記憶された各種情報の更新または読出し処理を行う。
ICカード記憶部302,402はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、第1の非接触ICカード300のICカード記憶部302の記憶領域には、電子マネーサービスAの領域303が設けられており、第2の非接触ICカード400のICカード記憶部402の記憶領域には、電子マネーサービスAの領域403と電子マネーサービスBの領域404とが設けられている。
各領域303,403,404には、それぞれサービスID303a,403a,404aと、利用者ID303b,403b,404bと、電子マネー情報303c,403c,404cが記憶されている。各サービスID303a,403a,404aは電子マネーサービスの種類を識別するためのものであり、電子マネーサービス毎に異なるIDが付与されている。なお、サービスID303a及び403aには、同一のIDが付与されている。また、利用者ID303b,403b,404bは各電子マネーサービスの利用者を識別するためのものであり、各非接触ICカード300,400毎に異なるIDが付与されている。なお、電子マネー情報303c,403c,404cには、プリペイド方式やポストペイド方式の電子マネー決済に対応するために、電子マネーの残高やクレジット番号等を用いることが可能である。ここで、本実施形態では、電子マネー残高を電子マネー情報303c,403c,404cとして用いている。
以上のように構成されたリーダライタ200及びそれを備えた自動販売機では、電子マネーサービス選択ボタン203によって電子マネーサービスが選択されると、該電子マネーサービスが選択された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15又は表示部16に表示させるための表示制御情報を自動販売機の主制御部100に送信することにより、選択された電子マネーサービスに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15又は表示部16に表示させることができるようになっている。
ここで、本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図7のシーケンス図を参照して説明する。ここで、商品購入の流れを簡単に説明すると、利用者が、商品を選択して、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを選択した後に、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざすことにより、電子マネーの決済処理が行われる。そして、決済処理が正常に終了すると、商品Cが搬出される。
まず、主制御部100は、各商品Cの現金を用いたときの販売価格(例えば120円)、「HOT」や「COLD」等の冷温状態を、各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。そして、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS1−1)、主制御部110は、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の販売価格を表示部16に表示させる(ステップS1−2)。
また、主制御部100は、選択された商品Cの商品情報、詳しくは商品Cの販売価格及び選択された商品Cに対応する商品収納ラック番号を記憶部110から抽出し、該商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS1−3)。ここで、利用者は、リーダライタ200が非接触ICカード300,400と通信可能(後述のステップS1−7にて説明する。)になるまでの間に商品選択ボタン14を用いて他の商品Cを選択することができる。この場合、主制御部100は、商品Cが選択される毎に、選択商品Cの商品情報をリーダライタ200に送信するとともに、選択商品Cの総額を表示部16に表示させる。
一方、RW制御部207は、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS1−4)、選択された電子マネーサービスAを、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスとして検出する。また、RW制御部207は、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格のうち、コネクタ201を介して主制御部100から受信した商品情報に対応する商品Cの電子マネー価格(例えば100円)を抽出して表示部202に表示させる。
また、RW制御部207は、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させる。ここで、RW制御部207は、非接触ICカード300,400から所定の応答信号を取得するためのICカード用コマンドを、RF回路部204を介してアンテナ205に送信する。また、アンテナ205から放射される電波には、該ICカード用コマンドが重畳されている。なお、本実施形態では、非接触ICカード300,400固有のカードID(図示省略)を応答信号として用いている。
さらに、RW制御部207は、電子マネーサービスAが選択された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS1−5)。ここで、表示制御情報には、上記の電子マネー価格及び電子マネーロゴデータが含まれている。
次いで、主制御部100は、リーダライタ200から表示制御情報を受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS1−6)。具体的に説明すると、主制御部100は、表示制御情報に含まれる電子マネー価格及び電子マネーロゴデータを、選択商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させるとともに、電子マネー価格に基づき更新された選択商品Cの総額を表示部16に表示させる。これにより、選択された電子マネーサービスAの電子マネー価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができる。ここで、上記電子マネーロゴデータを、商品情報表示部15及び表示部16の何れか一方に表示してもよいし、両方に表示してもよい。
一方、RW制御部207は、第1または第2の非接触ICカード300,400の検出処理を行う(ステップS1−7)。具体的に説明すると、利用者が、ステップS1−4にてアンテナ205から電波が放射されている所定時間内に第1または第2の非接触ICカード300,400をリーダライタ200にかざすと、第1または第2の非接触ICカード300,400のICカード制御部301,401は、アンテナ205から放射された電波により起動するとともに、リーダライタ200から受信したICカード用コマンドに対して応答信号を送信する。そして、RW制御部207は、アンテナ205及びRF回路部204を介して第1または第2の非接触ICカード300,400から応答信号を受信することにより、第1または第2の非接触ICカード300,400を検出する。ここでは、第1の非接触ICカード300が検出されたものとする。また、第1または第2の非接触ICカード300,400が検出されたことにより、RW制御部207は、第1または第2の非接触ICカード300,400と通信可能な状態となる。
次に、RW制御部207は、電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS1−8)。RW制御部207は、ステップS1−4にて選択された電子マネーサービスAの決済プログラム206aを記憶部206から読み出してRAMに記憶し、該決済プログラム206aを実行する。この決済プログラム206aが実行されると、RW制御部207は、電子マネー価格を用いて電子マネーサービスAの電子マネー情報303cを更新するためのICカード用コマンドを、RF回路部204及びアンテナ205を介して第1の非接触ICカード300に送信する。
一方、第1の非接触ICカード300のICカード制御部301は、リーダライタ200から前記ICカード用コマンドを受信すると、ICカード用コマンドに含まれた電子マネー価格を用いて電子マネーサービスAの電子マネー情報303cを更新した後に、所定の決済終了信号をリーダライタ200に送信する。そして、RW制御部207がアンテナ205及びRF回路部204を介して決済終了信号を受信することにより、電子マネーの決済処理が正常に終了する。
そして、RW制御部207は、電子マネーの決済処理が正常に終了した場合に、決済終了信号、カードID、利用者ID303b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS1−9)。なお、利用者ID303bは、利用者ID303bを読み出すためのICカード用コマンドを第1の非接触ICカード300に送信することにより、取得される。
また、主制御部100は、決済履歴をリーダライタ200から受信すると、ステップS1−1にて選択された商品Cが収納されている商品収納ラック2の商品搬出機構2cを動作させて商品搬出を行う。
なお、上記シーケンスでは説明を省略したが、RW制御部207は、電子マネーの決済終了後に、第1の非接触ICカード300の電子マネー情報303cを表示部202に表示させる。
このようにして、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスが所定のタイミング(電子マネーサービス選択ボタン203によって電子マネーサービスが選択されたとき)で検出されると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報が自動販売機の主制御部100に送信されることから、検出された電子マネーサービスに応じた表示内容を自動販売機の表示部に表示させることが可能となる。
このように、本実施形態の自動販売機用リーダライタ200及び自動販売機によれば、検出された電子マネーサービスに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができるので、例えば検出された電子マネーサービスの商品価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができる。従って、検出された電子マネーサービスの電子マネー価格に基づいて電子マネーの決済処理が行われていることを利用者が容易に判別することができ、電子マネーを用いた商品購入の利便性を向上させることができる。
また、電子マネーの決済処理に用いられる複数の電子マネーサービスのうち一つの電子マネーサービスを選択するための電子マネーサービス選択ボタン203を備え、RW制御部207は、電子マネーサービス選択ボタン203によって電子マネーサービスが選択されることにより、前記電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを検出すると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の表示部に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部に送信するので、電子マネーサービスが選択される毎に選択電子マネーサービスを用いたときの表示内容が変更されることを利用者が容易に確認することができ、利便性をより向上させることができる。
さらに、RW制御部207は、商品Cが商品選択ボタン14を用いて選択された後に電子マネーサービスが電子マネーサービス選択ボタン203を用いて選択された場合に、選択された電子マネーサービスを用いたときの選択商品の販売価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、電子マネーサービスの選択により商品Cの販売価格が変更されたことを利用者が容易に確認することができ、利便性をより向上させることができる。
以下に、本発明の第2の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、商品購入が、商品を選択して、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざした後に電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを選択するという順で行われる点にある。他の構成及び動作については第1の実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図8のシーケンス図を参照して説明する。
利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS2−1)、主制御部110は、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の販売価格を表示部16に表示させる(ステップS2−2)。
また、主制御部100は、選択された商品Cの商品情報、詳しくは商品Cの販売価格及び選択された商品Cに対応する商品収納ラック番号を記憶部110から抽出し、該商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS2−3)。
一方、RW制御部207は、商品情報を受信すると、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS2−4)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第2の非接触ICカード400が検出されたものとする。そして、RW制御部207は、検出された第2の非接触ICカード400から各電子マネーサービスA,BのサービスID403a,404a、利用者ID403b,404b及び電子マネー情報403c,404cを読み出し、読み出された情報をICカード情報として主制御部100に送信する(ステップS2−5)。さらに、主制御部100は、ICカード情報をリーダライタ200から受信すると、ICカード情報に含まれる電子マネー情報403c,404cを表示部16に表示させる(ステップS2−6)。
次いで、RW制御部207は、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS2−7)、電子マネーサービスAのサービスID303aを記憶部206から抽出した後に、該サービスID303a、電子マネーサービスAのロゴデータ及び電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格を表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS2−8)。
一方、主制御部100は、表示制御情報をリーダライタ200から受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS2−9)。具体的に説明すると、主制御部100は、ステップS2−6にて表示された各電子マネー情報403c,404cのうち電子マネーサービスAの電子マネー情報403cと、表示制御情報に含まれた電子マネーサービスAのロゴデータとを表示部16に表示させるとともに、各商品Cの電子マネー価格を各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。これにより、複数の電子マネーサービスA,Bのうち一つの電子マネーサービスAが選択されたことが識別可能となる。
そして、RW制御部207は、電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS2−10)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−8の処理内容と同様である。また、RW制御部207は、電子マネーの決済処理が正常に終了した場合に、決済終了信号、カードID、利用者ID403b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS2−11)。
このように、本実施形態の自動販売機用リーダライタ200及び自動販売機によれば、RW制御部207は、第2の非接触ICカード400と通信可能になった後に電子マネーサービスAが電子マネーサービス選択ボタン203を用いて選択された場合に、第2の非接触ICカード400に記憶された複数の電子マネー情報403c,404cそれぞれに対応する複数の電子マネーサービスのうち一つの電子マネーサービスが選択されたことを識別可能な表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、第2の非接触ICカード400に記憶された複数の電子マネーサービスのうち一つの電子マネーサービスが選択されたことを利用者が容易に確認することができ、利便性をより向上させることができる。
以下に、本発明の第3の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した第2の実施形態と異なる点は、RW制御部207が、一つの電子マネーサービスに対応する電子マネー情報が記憶された非接触ICカード(第1の非接触ICカード300)と通信可能になることにより、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを検出すると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信する点にある。他の構成及び動作については第2の実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図9のシーケンス図を参照して説明する。
利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS3−1)、主制御部110は、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の販売価格を表示部16に表示させる(ステップS3−2)。
また、主制御部100は、選択された商品Cの商品情報、詳しくは商品Cの販売価格及び選択された商品Cに対応する商品収納ラック番号を記憶部110から抽出し、該商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS3−3)。
一方、RW制御部207は、商品情報を受信すると、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS3−4)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第1の非接触ICカード300が検出されたものとする。ここで、RW制御部207は、検出された第1の非接触ICカード300から電子マネーサービスAのサービスID303a、利用者ID303b及び電子マネー情報303cを読み出す。この場合、RW制御部207は、一つの電子マネーサービス(電子マネーサービスA)に対応する電子マネー情報が記憶された第1の非接触ICカード300と通信可能になることにより、該電子マネーサービスAを、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスとして検出する。そして、RW制御部207は、第1の非接触ICカード300から読み出したサービスID303a及び電子マネー情報303cと、電子マネーサービスAのロゴデータと、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格とを表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS3−5)。
一方、主制御部100は、表示制御情報をリーダライタ200から受信すると、検出電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS3−6)。具体的に説明すると、主制御部100は、表示制御情報に含まれる電子マネー情報303c及び電子マネーサービスAのロゴデータを表示部16に表示させるとともに、各商品Cの電子マネー価格を各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。これにより、電子マネーサービスAに応じた表示内容を、自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に容易に表示させることができる。この場合、例えば電子マネーサービス選択ボタン等の電子マネーサービス選択部を用いて電子マネーサービスを選択するという操作が不要となることから、商品購入時における利用者の利便性を向上させることができる。
そして、RW制御部207は、電子マネー価格と、検出された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS3−7)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−8の処理内容と同様である。また、RW制御部207は、電子マネーの決済処理が正常に終了した場合に、決済終了信号、カードID、利用者ID303b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS3−8)。
このように、RW制御部207は、一つの電子マネーサービス(電子マネーサービスA)に対応する電子マネー情報303cが記憶された第1の非接触ICカード300と通信可能になることにより、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービス(電子マネーサービスA)を検出すると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、電子マネーサービスAに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に容易に表示させることができる。従って、利用者が、商品Cの販売価格が変更されたことを、非接触ICカードをリーダライタにかざすという容易な操作により確認できることから、利便性をより向上させることができる。
以下に、本発明の第4の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した各実施形態と異なる点は、商品購入が、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざし、商品を選択した後に電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを選択するという順で行われる点にある。他の構成及び動作については第1の実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図10のシーケンス図を参照して説明する。
RW制御部207は、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS4−1)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第2の非接触ICカード400が検出されたものとする。そして、RW制御部207は、検出された第2の非接触ICカード400から各電子マネーサービスA,BのサービスID403a,404a、利用者ID403b,404b及び電子マネー情報403c,404cを読み出し、読み出された情報をICカード情報として主制御部100に送信する(ステップS4−2)。
一方、主制御部100は、ICカード情報をリーダライタ200から受信すると、ICカード情報に含まれる電子マネー情報403c,404cを表示部16に表示させる(ステップS4−3)。また、主制御部100は、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS4−4)、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の販売価格を表示部16に表示させる。また、主制御部100は、選択された商品Cの商品情報を記憶部110から抽出し、該商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS4−5)。
RW制御部207は、商品情報を受信した後に、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS4−6)、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格のうち、コネクタ201を介して主制御部100から受信した商品情報に含まれるJANコードに対応する商品Cの電子マネー価格を抽出して表示部202に表示させる。また、RW制御部207は、抽出された電子マネー価格を含む表示制御情報を主制御部100に送信する(ステップS4−7)。
主制御部100は、リーダライタ200から表示制御情報を受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS4−8)。ここでの処理内容は、前述したステップS1−6の処理内容と同様である。
次に、RW制御部207は、電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、ステップS1−8と同様に電子マネーの決済処理を行い(ステップS4−9)、決済処理が正常に終了した場合には、決済終了信号、カードID、利用者ID403b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS4−10)。
このように、RW制御部207は、商品Cが商品選択ボタン14を用いて選択された後に電子マネーサービスが電子マネーサービス選択ボタン203を用いて選択された場合に、選択された電子マネーサービスを用いたときの選択商品の販売価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、電子マネーサービスの選択により商品Cの販売価格が変更されたことを利用者が容易に確認することができ、利便性をより向上させることができる。
以下に、本発明の第5の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した第4の実施形態と異なる点は、RW制御部207が、一つの電子マネーサービスに対応する電子マネー情報が記憶された非接触ICカード(第1の非接触ICカード300)と通信可能になることにより、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスを検出すると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信する点にある。他の構成及び動作については第4の実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図11のシーケンス図を参照して説明する。
RW制御部207は、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS5−1)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第1の非接触ICカード300が検出されたものとする。ここで、RW制御部207は、検出された第1の非接触ICカード300から電子マネーサービスAのサービスID303a、利用者ID303b及び電子マネー情報303cを読み出す。この場合、RW制御部207は、一つの電子マネーサービス(電子マネーサービスA)に対応する電子マネー情報が記憶された第1の非接触ICカード300と通信可能になることにより、該電子マネーサービスAを、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービスとして検出する。そして、RW制御部207は、第1の非接触ICカード300から読み出したサービスID303a及び電子マネー情報303cと、電子マネーサービスAのロゴデータと、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格とを表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS5−2)。
主制御部100は、リーダライタ200から表示制御情報を受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS5−3)。具体的に説明すると、主制御部100は、表示制御情報に含まれる電子マネー情報303c及び電子マネーサービスAのロゴデータを表示部16に表示させるとともに、各商品Cの電子マネー価格を各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。これにより、電子マネーサービスAに応じた表示内容を、自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に容易に表示させることができる。この場合、例えば電子マネーサービス選択ボタン等の電子マネーサービス選択部を用いて電子マネーサービスを選択するという操作が不要となることから、商品購入時における利用者の利便性を向上させることができる。
また、主制御部100は、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS5−4)、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の電子マネー価格を表示部16に表示させる。また、主制御部100は、選択された商品Cの商品情報を記憶部110から抽出し、該商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS5−5)。
RW制御部207は、商品情報を受信すると、商品情報に含まれる商品Cに対応する電子マネー価格と、検出された電子マネーサービスとに基づいて、ステップS1−8と同様に電子マネーの決済処理を行い(ステップS5−6)、決済処理が正常に終了した場合には、決済終了信号、カードID、利用者ID403b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS5−7)。
このように、RW制御部207は、一つの電子マネーサービス(電子マネーサービスA)に対応する電子マネー情報303cが記憶された第1の非接触ICカード300と通信可能になることにより、電子マネーの決済処理に用いられる電子マネーサービス(電子マネーサービスA)を検出すると、該電子マネーサービスが検出された場合の表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、電子マネーサービスAに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に容易に表示させることができる。従って、利用者が、商品Cの販売価格が変更されたことを、非接触ICカードをリーダライタにかざすという容易な操作により確認できることから、利便性をより向上させることができる。
以下に、本発明の第6の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した各実施形態と異なる点は、商品購入が、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざし、電子マネーサービスを選択した後に、商品を選択するという順で行われる点にある。他の構成及び動作については前述した各実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図12のシーケンス図を参照して説明する。
RW制御部207は、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS6−1)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第2の非接触ICカード400が検出されたものとする。そして、RW制御部207は、検出された第2の非接触ICカード400から各電子マネーサービスA,BのサービスID403a,404a、利用者ID403b,404b及び電子マネー情報403c,404cを読み出し、読み出された情報をICカード情報として主制御部100に送信する(ステップS6−2)。
一方、主制御部100は、ICカード情報をリーダライタ200から受信すると、ICカード情報に含まれる電子マネー情報403c,404cを表示部16に表示させる(ステップS6−3)。
また、RW制御部207は、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS6−4)、電子マネーサービスAのサービスID303aを記憶部206から抽出した後に、該サービスID303a、電子マネーサービスAのロゴデータ及び電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格を表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS6−5)。そして、主制御部100は、表示制御情報をリーダライタ200から受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS6−6)。ここでの処理内容は、前述したステップS2−9の処理内容と同様である。
次に、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS6−7)、主制御部110は、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の電子マネー価格を表示部16に表示させる。また、主制御部110は、選択された商品Cの電子マネー価格を含む商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS6−8)。
そして、RW制御部207は、受信した商品情報に含まれる電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS6−9)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−8の処理内容と同様である。また、決済処理が正常に終了した場合には、RW制御部207は、決済終了信号、カードID、利用者ID403b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS6−10)。
このように、本実施形態の自動販売機用リーダライタ200及び自動販売機によれば、RW制御部207は、第2の非接触ICカード400と通信可能になった後に電子マネーサービスAが電子マネーサービス選択ボタン203を用いて選択された場合に、第2の非接触ICカード400に記憶された複数の電子マネー情報403c,404cそれぞれに対応する複数の電子マネーサービスのうち一つの電子マネーサービスが選択されたことを識別可能な表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させるための表示制御情報を、自動販売機の主制御部100に送信するので、第2の非接触ICカード400に記憶された複数の電子マネーサービスのうち一つの電子マネーサービスが選択されたことを利用者が容易に確認することができ、利便性をより向上させることができる。
なお、上記ステップS6−1において、第1の非接触ICカード300が検出された場合の主制御部100及びRW制御部207の動作は、前述した第5の実施形態の動作と同様である。
以下に、本発明の第7の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した各実施形態と異なる点は、商品購入が、電子マネーサービスを選択し、商品を選択した後に、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざすという順で行われる点にある。他の構成及び動作については前述した各実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図13のシーケンス図を参照して説明する。
RW制御部207は、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS7−1)、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格を記憶部206から抽出する。また、RW制御部207は、電子マネーサービスAのサービスID303aを記憶部206から抽出した後に、該サービスID303a、電子マネーサービスAのロゴデータ及び抽出された各商品Cの電子マネー価格を表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS7−2)。
一方、主制御部100は、リーダライタ200から表示制御情報を受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS7−3)。この場合、主制御部100は、表示制御情報に含まれる電子マネーサービスAのロゴデータを表示部16に表示させるとともに、表示制御情報に含まれる各商品Cの電子マネー価格を各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。
次いで、主制御部100は、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS7−4)、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の電子マネー価格を表示部16に表示させる。また、主制御部110は、選択された商品Cの電子マネー価格を含む商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS7−5)。
RW制御部207は、商品情報を受信すると、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS7−6)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第1の非接触ICカード300が検出されたものとする。
そして、RW制御部207は、受信した商品情報に含まれる電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS7−7)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−8の処理内容と同様である。また、決済処理が正常に終了した場合には、RW制御部207は、決済終了信号、カードID、利用者ID303b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS7−8)。
このように、本実施形態の自動販売機用リーダライタ200及び自動販売機によれば、選択された電子マネーサービスに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができるので、例えば選択された電子マネーサービスの商品価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができる。従って、選択された電子マネーサービスの電子マネー価格に基づいて電子マネーの決済処理が行われていることを利用者が容易に判別することができ、電子マネーを用いた商品購入の利便性を向上させることができる。
以下に、本発明の第8の実施形態に係るリーダライタ200及び自動販売機について説明する。本実施形態が前述した各実施形態と異なる点は、商品購入が、電子マネーサービスを選択し、第1の非接触ICカード300又は第2の非接触ICカード400をリーダライタ200と通信可能な範囲内にかざした後に、商品を選択するという順で行われる点にある。他の構成及び動作については前述した各実施形態と同様なので、ここでは相違点のみを説明する。
本実施形態において電子マネーを用いて商品購入を行う際の自動販売機の主制御部100及びリーダライタ200のRW制御部207の動作について、図14のシーケンス図を参照して説明する。
RW制御部207は、利用者が電子マネーサービス選択ボタン203を用いて一つの電子マネーサービス(例えば電子マネーサービスA)を選択すると(ステップS8−1)、電子マネーサービスAが用いられたときの各商品Cの電子マネー価格を記憶部206から抽出する。また、RW制御部207は、電子マネーサービスAのサービスID303aを記憶部206から抽出した後に、該サービスID303a、電子マネーサービスAのロゴデータ及び抽出された各商品Cの電子マネー価格を表示制御情報として主制御部100に送信する(ステップS8−2)。
一方、主制御部100は、リーダライタ200から表示制御情報を受信すると、選択電子マネーサービスの表示処理を行う(ステップS8−3)。この場合、主制御部100は、表示制御情報に含まれる電子マネーサービスAのロゴデータを表示部16に表示させるとともに、表示制御情報に含まれる各商品Cの電子マネー価格を各商品Cに対応する商品情報表示部15に表示させる。
次に、RW制御部207は、電子マネーサービスが選択されると、所定の電波をアンテナ205から所定時間(例えば20秒)放射させることにより非接触ICカードの検出処理を行う(ステップS8−4)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−7の処理内容と同様である。また、本実施形態では、第1の非接触ICカード300が検出されたものとする。そして、RW制御部207は、検出された第1の非接触ICカード300から電子マネーサービスAのサービスID403a、利用者ID403b及び電子マネー情報403cを読み出し、読み出された情報をICカード情報として主制御部100に送信する(ステップS8−5)。
次いで、主制御部100は、ICカード情報をリーダライタ200から受信すると、ICカード情報に含まれる電子マネー情報403cを表示部16に表示させる(ステップS8−6)。そして、利用者が商品選択ボタン14を用いて商品Cを選択すると(ステップS8−7)、主制御部110は、選択された商品Cに対応する商品選択ボタン14の選択ランプを点灯させるとともに、選択商品の電子マネー価格を表示部16に表示させる。また、主制御部110は、選択された商品Cの電子マネー価格を含む商品情報をリーダライタ200に送信する(ステップS8−8)。
そして、RW制御部207は、受信した商品情報に含まれる電子マネー価格と、選択された電子マネーサービスとに基づいて、電子マネーの決済処理を行う(ステップS8−9)。なお、ここでの処理内容は、前述したステップS1−8の処理内容と同様である。また、決済処理が正常に終了した場合には、RW制御部207は、決済終了信号、カードID、利用者ID303b及び電子マネー価格からなる決済履歴を、コネクタ201を介して主制御部100に送信する(ステップS8−10)。
このように、本実施形態の自動販売機用リーダライタ200及び自動販売機によれば、選択された電子マネーサービスに応じた表示内容を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができるので、例えば選択された電子マネーサービスの商品価格を自動販売機の商品情報表示部15及び表示部16に表示させることができる。従って、選択された電子マネーサービスの電子マネー価格に基づいて電子マネーの決済処理が行われていることを利用者が容易に判別することができ、電子マネーを用いた商品購入の利便性を向上させることができる
なお、上記実施形態は本発明の一具体例に過ぎず、本発明が上記実施形態のみに限定されることはない。例えば、前記実施形態では、第1及び第2の非接触ICカード300,400を情報記憶媒体として用いたものを示したが、他にもRFID(Radio Frequency Identification)タグやICチップを搭載した携帯電話等を情報記憶媒体として用いてもよい。
また、主制御部100を、複数の電子マネーサービスのロゴデータを表示部16に表示させ、表示制御情報をリーダライタ200から受信すると、表示部16に表示された複数のロゴデータのうち表示制御情報に含まれるロゴデータと同一のロゴデータ又は表示制御情報に含まれる電子マネーサービスのサービスIDに対応するロゴデータを拡大・点滅表示させるように構成してもよい。これにより、選択された電子マネーサービスをより明確に確認することが可能となる。