JP5421543B2 - 可倒式ヘッドレスト - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のヘッドレストに関し、使用状態である起立位置と非使用状態である転倒位置との間を回動可能な可倒式ヘッドレストに関する。
近年の自動車では、後方視界を確保するために、乗員が着座していない座席のヘッドレストを前方又は後方へ倒すことが望まれている。
実公昭61−032529号公報には、ヘッドレスト本体を取り付けるフレームを、ステーの横棒に対して回動可能及び軸方向にシフト可能に保持したヘッドレストが記載されている。
このヘッドレストでは、フレームにストッパ装置を一体に形成し、ステーの横棒から延出する係合部材がストッパ装置に形成された2箇所の凹溝に係合することで、ヘッドレストを起立位置と後方へ倒れた転倒位置で保持可能としている。したがって転倒時あるいは起立時の移動時には抵抗が生じないので、操作性に優れている。
また実開昭54−059906号(実願昭52−128298号)のマイクロフィルムには、後方へ可倒する理容用椅子における枕構造が記載されている。この枕構造では、枕の回動軸を椅子に固定された一対のブラケットに回動可能に保持し、回動軸に形成された係止杵をブラケットの溝に係合させることで枕を使用位置に保持する。また、コイルばねの付勢力に抗して枕を回動軸の軸方向へ移動させ、係止杵と溝との係合を解除することで枕の後方への回動が可能となる。
さらに特開2000−052825号公報には、金属製の可倒機構をもつヘッドレストが記載されている。
しかしながら、これらの公報記載のヘッドレストを一体発泡成形する仕様とした場合、上記した可倒機構に発泡樹脂が進入して可倒機構の作動が阻害される恐れがある。
そこで、特開平11−348630号公報には、可倒機構をインナーカバーで被覆し、インナーカバーに設けたステー挿通部にアウターカバーを嵌合係止することにより表皮の端末を挟持して、表皮とインナーカバーとの間にパッドを発泡成形したヘッドレストが記載されている。このようにすることで、可倒機構に発泡樹脂が浸入することが防止でき、かつ発泡樹脂の表皮表面側への漏れも防止することができる。
また特開2000-052825号公報に記載されたような可倒機構を用い、ブロー成形等によって可倒機構への発泡樹脂の浸入を規制するカバーを形成し、それを発泡成形型内に配置して発泡成形することも行われている。
ところが金属製の可倒機構は重量が大きいという問題があり、金属どうしの摺接のために異音抑制手段が必要となるなど部品点数が多いという問題がある。またアウターカバーが必要であったり、ブロー成形が必要となるなど、このようにして製造されたヘッドレストは高価となっていた。
実公昭61−032529号公報 実開昭54−059906号(実願昭52−128298号)のマイクロフィルム 特開平11−348630号公報 特開2000−052825号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、発泡樹脂が可倒機構部へ進入するのを防止するとともに、回動時の異音の発生を抑制し、かつ部品点数を低減して、軽量で安価な可倒式ヘッドレストとすることを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の可倒式ヘッドレストの特徴は、互いに間隔を隔てて略平行に延びる一対の脚部を有し一対の脚部を連結する横棒をもつ略コ字形状のステーと、ステーの横棒に回動自在に保持された樹脂製の芯材と、芯材を発泡成形型内に配置し、液状の発泡樹脂原料を注入して発泡成形することで形成され芯材を埋設した発泡体と、発泡体の表面を覆う表皮と、からなり、表皮で被覆された発泡体が芯材と共に横棒を中心に回動して略直立した起立位置又は起立位置から倒れた転倒位置でステーに保持される可倒式ヘッドレストであって、
ステーは金属製のステー側係合部をもち、芯材はステー側係合部と係合する樹脂製の芯材側係合部をもち、ステー側係合部と芯材側係合部は、少なくとも起立位置及び転倒位置で互いに係合可能に形成され、
芯材及びステーの少なくとも一方にはステー側係合部と芯材側係合部とが互いに係合する方向へ芯材を付勢する付勢手段を有し、付勢手段の付勢力に抗して芯材を埋設した発泡体を移動することによりステー側係合部と芯材側係合部との係合を解除可能とし、
芯材側係合部にはステー側係合部が摺接するレール部が形成され、芯材側係合部との係合が解除されたステー側係合部が付勢手段の付勢によってレール部に押圧されながらレール部と摺接することで芯材が起立位置又は転倒位置へ移動し、
芯材の端部には、起立位置から転倒位置へ及び転倒位置から起立位置へのステーの相対移動を許容する一対の移動空間が形成され、
少なくとも芯材によってステー側係合部、芯材側係合部、付勢手段及び移動空間へ発泡樹脂原料が浸入しないように囲われているとともに、芯材側係合部が芯材と一体的に形成されていることにある。
本発明の可倒式ヘッドレストによれば、少なくとも芯材によって、ステー側係合部、芯材側係合部、付勢手段及び移動空間へ発泡樹脂原料が浸入しないように囲われている。したがって可倒機構に発泡体が付着してその作動に干渉するような不具合が未然に防止されているので、起立位置から転倒位置へ、あるいは転倒位置から起立位置への回動を容易に行うことができる。
そして芯材側係合部は芯材と一体的に形成されているので、軽量化できるとともに部品点数を低減でき、安価とすることができる。また芯材側係合部は樹脂製であるので、金属製のステー側係合部との係合・脱離を滑らかに行うことができ、しかも互いの当接時あるいは摺接時には、金属どうしの接触の場合に比べて異音の発生が抑制される。
本発明の可倒式ヘッドレストは、樹脂製の芯材と、芯材を発泡成形型内に配置して発泡成形することで形成され芯材を埋設した発泡体と、発泡体の表面を覆う表皮と、からなるヘッドレスト本体を有している。そして芯材がステーの横棒に回動自在に保持されることで、ヘッドレスト本体はステーの横棒を中心に回動可能となっている。
使用状態である起立位置から転倒位置へヘッドレスト本体を回動させる場合には、先ず付勢手段の付勢力に抗してヘッドレスト本体を移動させることで、ステー側係合部と芯材側係合部との係合を解除する。これによりステーの一対の脚部は一対の移動空間内を移動可能となり、ヘッドレスト本体が回動可能となる。
そしてヘッドレスト本体を回動させて転倒位置とすると、付勢手段の付勢によってステー側係合部と芯材側係合部とが係合し、ヘッドレスト本体は前方あるいは後方へ倒れた転倒位置で保持される。
ここで、ステー側係合部と芯材側係合部との係合は、芯材の回動方向の移動を規制するものであればよく、各種の係合手段を採用することができる。しかし起立位置と回動位置との中間位置においては、ヘッドレスト本体を回動させるためにはステー側係合部と芯材側係合部との係合を解除しておく必要がある。例えば付勢手段の付勢力に抗してヘッドレスト本体を移動させステー側係合部と芯材側係合部との係合を解除してもよいが、操作性に難点がある。
そこで例えば実施例にも示したように、ステー側係合部を凸部から構成し、芯材側係合部は凸部が係合する一対の凹部から構成し、芯材には、一対の凹部どうしを連結し凸部が摺接するレール部を形成することができる。このようにすれば、中間位置においては、付勢手段によって付勢されたレール部が凸部に押圧されることになる。しかし、ヘッドレスト本体の回動時にはレール部表面と凸部とが摺接することで、凸部と芯材との干渉を回避することができる。なお一対の凹部は、起立位置及び転倒位置において凸部がそれぞれ係合するように形成される。
またステー側係合部をステーの脚部とし、芯材側係合部は移動空間の開口に形成され脚部が係合する複数の係合凹部とすることも好ましい。この場合には、上記した凸部及び凹部が不要となるので、部品点数をさらに低減することができる。またこの場合には、移動空間の開口に、複数の係合凹部どうしを連結し脚部の表面が摺接するレール部を形成することが望ましい。ヘッドレスト本体の回動時には脚部がレール部と摺接することで、付勢手段が芯材を付勢した状態で脚部と芯材との干渉を回避することができる。
このようなレール部を形成した場合には、一対の凹部の開口面で形成される平面に対して中央部で高く凹部に向かうにつれて低くなる傾斜面をレール部に形成する、あるいはレール部の中央部から係合凹部へ向かって傾斜する傾斜面をレール部に形成することが好ましい。こうすることで、凸部あるいは脚部は付勢手段によって傾斜面に押圧されているので、付勢手段の付勢力が小さくなる方向、つまり傾斜面の低い方向へ凸部あるいは脚部が移動しようとし、ヘッドレスト本体は起立位置又は転倒位置へ自動的に移動する。したがってヘッドレスト本体が中間位置で停止することが無いので、操作性が向上する。
またレール部は、一方の凹部の開口面から他方の凹部の開口面へ向かって高さが傾斜する傾斜面を有してもよく、レール部の脚部が摺接する表面に、一方の係合凹部から他方の係合凹部へ向かって傾斜する傾斜面を有してもよい。このようにすれば、ヘッドレスト本体は起立位置又は転倒位置へ向かって傾斜方向に沿って低い方へ自動的に移動するので、操作性が向上する。
付勢手段は、ステー側係合部と芯材側係合部とが互いに係合する方向へ芯材を付勢するものであり、コイルスプリング、板バネなどを用いることができる。
本発明の可倒式ヘッドレストにおいては、少なくとも芯材によって、ステー側係合部、芯材側係合部、付勢手段及び移動空間へ発泡樹脂原料が浸入しないように囲われている。こうすることで、ステー側係合部と芯材側係合部との係合及び非係合に発泡体が干渉するのを回避でき、付勢手段の作動に発泡体が干渉するのを回避でき、かつ移動空間内をステーの脚部が移動するのに発泡体が干渉するのを回避できる。
このように構成するには、芯材は複数の分割体が結合されてなり、少なくともステー側係合部、芯材側係合部、付勢手段は複数の分割体の内部に形成された内部空間に配置されていることが好ましい。またステー側係合部をステーの脚部とし、芯材側係合部を移動空間の開口に形成され脚部が係合する複数の係合凹部とした場合には、付勢部材のみを内部空間に配置すればよい。
ステーは強度が必要であるので、金属棒あるいは金属パイプから形成することが望ましい。芯材は、その材質は特に問わないが、軽量で形状の自由度が高い樹脂から成形によって形成することが望ましい。芯材側係合部には強度が必要であるので、ガラス繊維などの強化材を含む複合強化樹脂から形成することが望ましい。
発泡成形体は、一般にはポリウレタンから形成されるが、場合によってはポリオレフィン、ポリスチレンなどから形成することも可能である。そして表皮は、織布、不織布、皮革、ポリ塩化ビニルなど、軟質で触感の良いものが好ましい。またこれらの裏面側にスラブウレタンなどの発泡層が積層されたものを用いることも好ましい。表皮は発泡成形体とは別に袋状に形成されたものを発泡成形体に被せてもよいが、袋状に形成された表皮を芯材及びステーと共に発泡成形型内に配置し、一体発泡成形によってヘッドレスト本体を形成することが望ましい。
芯材及びステーを埋設した発泡成形体を製造する場合、芯材の移動空間の開口端部を発泡成形型の型面に密着させてシールした状態で発泡成形する。こうすることで移動空間に発泡樹脂が進入するのを防止することができる。また表皮を発泡成形型内に配置して一体発泡成形する場合には、移動空間の開口端部を表皮を介して発泡成形型の型面に密着させる。軟質の表皮を芯材と型面とで挟持することで、シール性がさらに向上し、発泡樹脂が移動空間に進入するのをさらに防止することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
図1に、本発明の一実施例のヘッドレストを起立位置にある状態で示す。このヘッドレストは、金属パイプ製のステー1と、ステー1に回動可能に枢支されたガラス繊維強化樹脂製の芯材2と、芯材2及びステー1の一部を埋設する発泡ウレタンよりなる発泡成形体 100と、発泡成形体 100の表面を一体に被覆する表皮 200と、から主として構成されている。
ステー1は、図2に示すように、互いに間隔を隔てて略平行に延びる一対の脚部10と、一対の脚部10を連結する横棒11とからなる略コ字形状をなしている。横棒11には、金属製のステー側係合部3が固定され、コイルスプリング4が介挿されている。
芯材2は、半割形状の一対の分割体20及び分割体21が、ステー1を回動可能に挟持した状態で図示しないネジで結合されてなり、内部に中空空間22を有している。分割体20及び分割体21は、それぞれ周縁部に縦壁をもつ箱状をなし、縦壁どうしが密着することで内部に中空空間22が形成されている。
分割体20の内周表面には複数の補強リブ23が形成されている。そのうち一つのリブ24には、厚肉の芯材側係合部5が形成されている。また分割体20及び分割体21には、一端面に開口する一対の凹状空間25がそれぞれ形成され、凹状空間25を区画する一方の縦壁26には横棒11の外径と同様の径をもつ円弧溝27が分割体20及び分割体21とで互いに対向するように形成されている。さらに分割体20及び分割体21の内周面には、円弧溝29をもつストッパ28がそれぞれ底板から突出して形成されている。
図3に拡大して示すように、ステー側係合部3は、横棒11に固着されたフランジ30と、フランジ30の先端に固定されフランジ30を貫通する円柱形状のピン31と、フランジ30に固定された押さえ板32と、から構成されている。したがってピン31は横棒11から偏芯している。ステー1は、横棒11が分割体20及び分割体21にそれぞれ形成された一対の円弧溝27とストッパ28に形成された円弧溝29に保持されている。その状態では、コイルスプリング4が押さえ板32とストッパ28によって圧縮され、コイルスプリング4によってフランジ30が芯材側係合部5に圧接されている。
ステー1の一対の脚部10は凹状空間25内に位置し、芯材2は脚部10と干渉することなく横棒11を中心にして回動可能となっている。また凹状空間25は、脚部10の直径に対して間隔が十分に広く、ステー1は芯材2に対して横棒11の軸方向に約6mmだけ相対移動可能となっている。
芯材側係合部5には、前側凹部50と、後側凹部51と、前側凹部50及び後側凹部51を連結するレール部52が形成されている。そして芯材2の横棒11を中心とする回動に伴って、ピン31が前側凹部50又は後側凹部51と係合し、前側凹部50と後側凹部51との間では、ピン31の先端がレール部52の表面と摺接する。
本実施例のヘッドレストを製造するには、先ず上記のようにステー1と芯材2を組み付ける。この組付体を、予め縫製された袋状の表皮 200内に挿入し、それを発泡成形型内に配置する。表皮 200はファブリックの裏面にスラブウレタンが積層されてなり、凹状空間25に対応する位置にスリットが形成されている。そして、凹状空間25の開口周縁部と型面との間で表皮 200のスリット周縁部を挟持する。表皮 200は軟質であるため、挟持されることによって表皮 200の表面に発泡樹脂が表出するのが防止される。
また分割体20及び分割体21に表出する凹状空間25の側面開口は、発泡成形型から延びる図示しない遮蔽板によって遮蔽され、凹状空間25内に発泡樹脂が進入するのが防止される。
したがって得られたヘッドレストでは、ステー側係合部3、コイルスプリング4、芯材側係合部5は中空空間22内にあり、中空空間22には発泡樹脂が進入していない。また凹状空間25内にも発泡樹脂は進入していない。
このヘッドレストは、使用時における起立位置では、図2、3のようにピン31が前側凹部50と係合している。この状態からヘッドレスト本体を転倒位置とするには、先ずヘッドレスト本体をコイルスプリング4の付勢力に抗して、図3の矢印方向へ押圧する。するとストッパ28がフランジ部30に近接するとともに、芯材側係合部5がフランジ部30から遠ざかる方向へ移動する。これによって、ピン31の先端が前側凹部50から抜ける。
その状態でヘッドレスト本体を前側(図1の矢印方向)へ倒すと、前側凹部50はピン31の先端の位置から外れ、レール部52がピン31に対向する。したがってヘッドレスト本体の図3の矢印方向への押圧を解除すると、ピン31はコイルスプリング4の付勢によってレール部52の表面に押圧される。
ここでピン31の先端は、図4に示すように球面形状をなし、レール部52との接触面積が小さい。したがって摺動抵抗が小さいため、ヘッドレスト本体をさらに前側へ倒す際の荷重が小さく容易に倒すことができる。また金属と樹脂との摺動であるので、異音の発生も抑制されている。
そして後側凹部51がピン31の位置に到達すると、コイルスプリング4の付勢によってピン31は後側凹部51と係合し、ヘッドレスト本体は図5に示す転倒位置で保持される。
ヘッドレスト本体を転倒位置から起立位置とするには、上記と同様に先ずヘッドレスト本体をコイルスプリング4の付勢力に抗して、横棒11と平行方向へ押圧する。これによりピン31は後側凹部51から抜けるので、ヘッドレスト本体を図5の矢印方向へ回動させる。すると上記と同様にレール部52がピン31と摺接し、ヘッドレスト本体は容易に回動する。そして前側凹部50がピン31の位置に到達し、コイルスプリング4の付勢によってピン31が前側凹部50と係合することで、ヘッドレスト本体は起立位置で保持される。
(実施例2)
本実施例は、レール部52の形状が異なること以外は実施例1と同様である。すなわち図6に示すように、レール部52は前側凹部50と後側凹部51の中間位置で最も高さが高く、前側凹部50又は後側凹部51に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面となっている。
したがって本実施例の可倒式ヘッドレストによれば、コイルスプリング4の付勢力が小さくなる方向、つまり傾斜面の低い方向へピン31が移動するので、手によって押圧しなくとも、ピン31はレール部52の中間位置で停止することなく前側凹部50又は後側凹部51と自動的に係合する。したがって操作性が優れている。
(実施例3)
ところで、起立位置から転倒位置とする場合には、ヘッドレスト本体の自重が加わるため操作が容易である。しかし転倒位置から起立位置とする場合には、ヘッドレストの自重によって操作性が低下する。
そこで本実施例では、図7に示すように、レール部52は後側凹部51の位置で最も高さが高く、前側凹部50に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面となっている。他の構成は実施例1と同様である。
したがって本実施例の可倒式ヘッドレストによれば、コイルスプリング4の付勢力が小さくなる方向、つまり傾斜面の低い方向へピン31が移動するので、手によって押圧しなくとも、ピン31は前側凹部50と自動的に係合する。したがってヘッドレスト本体を起立位置とする際の操作性が向上する。
(実施例4)
本実施例では、図8に示すように、コイルスプリング4の表面を発泡ウレタン製の筒部材40で被覆したこと以外は実施例1と同様である。このようにすることで、金属どうしが摺接しながら相対移動する部位における異音を吸収することができる。
(実施例5)
図9及び図12に、本実施例のヘッドレストを起立位置及び転倒位置の状態でそれぞれ示す。
本実施例のヘッドレストでは、ステー1の一対の脚部10がそれぞれステー側係合部を構成し、芯材2の凹状空間25の開口部が芯材側係合部6を構成している。芯材1の内部には、図10に示すように、コイルスプリング4のみが横棒11に介挿された状態で配置されている。横棒11には、実施例1と同様のフランジ30のみが固定され、コイルスプリング4は実施例1と同様のストッパ28とフランジ30とで圧縮された状態となっている。
芯材側係合部6は、図11に示すように、分割体20に形成された前側係合凹部60と、分割体21に形成された後側係合凹部61と、前側係合凹部60及び後側係合凹部61を連結する溝部62とからなり、前側係合凹部60及び後側係合凹部61の間にレール部63が形成されている。
本実施例のヘッドレストは、使用時における起立位置では、図9〜11のように脚部10が後側係合凹部61と係合している。この状態からヘッドレスト本体を転倒位置とするには、先ずヘッドレスト本体をコイルスプリング4の付勢力に抗して、図9及び図11の矢印方向へ押圧する。すると脚部10が後側係合凹部61から外れる。
その状態でヘッドレスト本体を前側へ倒すと、図11に示すように、脚部10が溝部62に入りレール部63と対向する。したがってヘッドレスト本体の押圧を解除すると、脚部10はコイルスプリング4の付勢によってレール部63の表面に押圧される。
ここで脚部10の表面は、円柱表面をなし、レール部63との接触面積が小さい。したがって摺動抵抗が小さいため、ヘッドレスト本体をさらに前側へ倒す際の荷重が小さく容易に倒すことができる。
そして前側係合凹部60が脚部10の位置に到達すると、コイルスプリング4の付勢によって脚部10は前側係合凹部60と係合し、ヘッドレスト本体は図12に示す転倒位置で保持される。
したがって本実施例のヘッドレストによれば、実施例1のヘッドレストに比べてさらに部品点数を低減することができ、安価とすることができる。また芯材2の下部が若干大きくなっているものの、凹状空間25の開口を芯材の下面に形成したことにより、凹状空間25が正面及び後方から見え難くなり、起立位置における外観意匠性が向上する。
さらに凹状空間25の開口を略同一平面状に形成しているので、凹状空間25に発泡樹脂が進入するのを規制するのが実施例1に比べて容易である。
なお本実施例のヘッドレストにおいても、レール部63の形状を実施例2、3と同様の形状とすることで、同様に操作性が向上することは云うまでもない。
本発明の一実施例に係る可倒式ヘッドレストの起立位置における断面図である。 本発明の一実施例に係る可倒式ヘッドレストに用いたステー及び芯材の分解斜視図である。 本発明の一実施例に係る可倒式ヘッドレストに用いたステー及び芯材の組付状態を示す斜視図である。 本発明の一実施例に係る可倒式ヘッドレストの作動を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る可倒式ヘッドレストの転倒位置における断面図である。 本発明の第2の実施例に係る可倒式ヘッドレストの作動を示す説明図である。 本発明の第3の実施例に係る可倒式ヘッドレストの作動を示す説明図である。 本発明の第4の実施例に係る可倒式ヘッドレストに用いたステー及び芯材の組付状態を示す斜視図である。 本発明の第5の実施例に係る可倒式ヘッドレストの起立位置における斜視図である。 本発明の第5の実施例に係る可倒式ヘッドレストに用いたステーの斜視図である。 本発明の第5の実施例に係る可倒式ヘッドレストの作動を示す説明図である。 本発明の第5の実施例に係る可倒式ヘッドレストの転倒位置における斜視図である。
符号の説明
1:ステー 2:芯材 3:ステー側係合部
4:コイルスプリング 5:芯材側係合部
25:凹状空間(移動空間) 31:ピン
50:前側凹部 51:後側凹部 52:レール部

Claims (7)

  1. 互いに間隔を隔てて略平行に延びる一対の脚部を有し一対の該脚部を連結する横棒をもつ略コ字形状のステーと、該ステーの該横棒に回動自在に保持された樹脂製の芯材と、該芯材を発泡成形型内に配置し、液状の発泡樹脂原料を注入して発泡成形することで形成され該芯材を埋設した発泡体と、該発泡体の表面を覆う表皮と、からなり、該表皮で被覆された該発泡体が該芯材と共に該横棒を中心に回動して略直立した起立位置又は該起立位置から倒れた転倒位置で該ステーに保持される可倒式ヘッドレストであって、
    該ステーは金属製のステー側係合部をもち、該芯材は該ステー側係合部と係合する樹脂製の芯材側係合部をもち、該ステー側係合部と該芯材側係合部は、少なくとも該起立位置及び該転倒位置で互いに係合可能に形成され、
    該芯材及び該ステーの少なくとも一方には該ステー側係合部と該芯材側係合部とが互いに係合する方向へ該芯材を付勢する付勢手段を有し、該付勢手段の付勢力に抗して該芯材を埋設した発泡体を移動することにより該ステー側係合部と該芯材側係合部との係合を解除可能とし、
    該芯材側係合部には該ステー側係合部が摺接するレール部が形成され、該芯材側係合部との係合が解除された該ステー側係合部が該付勢手段の付勢によって該レール部に押圧されながら該レール部と摺接することで該芯材が該起立位置又は該転倒位置へ移動し、
    該芯材の端部には、該起立位置から該転倒位置へ及び該転倒位置から該起立位置への該ステーの相対移動を許容する一対の移動空間が形成され、
    少なくとも該芯材によって該ステー側係合部、該芯材側係合部、該付勢手段及び該移動空間へ該発泡樹脂原料が浸入しないように囲われているとともに、該芯材側係合部が該芯材と一体的に形成されていることを特徴とする可倒式ヘッドレスト。
  2. 前記芯材は複数の分割体が結合されてなり、少なくとも前記ステー側係合部、前記芯材側係合部、前記付勢手段は複数の該分割体の内部に形成された内部空間に配置されている請求項1に記載の可倒式ヘッドレスト。
  3. 前記ステー側係合部は凸部であり、前記芯材側係合部は少なくとも起立位置と転倒位置に対応した該凸部が係合する複数の凹部であり、前記芯材には、複数の該凹部どうしを連結し該凸部が摺接する前記レール部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の可倒式ヘッドレスト。
  4. 前記凸部の表面の一部が前記レール部と摺接する請求項3に記載の可倒式ヘッドレスト。
  5. 前記レール部は複数の前記凹部の開口面で形成される平面に対して中央部で高く前記凹部に向かうにつれて低くなるように傾斜する傾斜面を有し、前記凸部は該傾斜面と摺接する請求項3又は請求項4に記載の可倒式ヘッドレスト。
  6. 前記レール部は、一方の前記凹部の開口面から他方の前記凹部の開口面へ向かって高さが傾斜する傾斜面を有し、前記凸部は該傾斜面と摺接する請求項3又は請求項4に記載の可倒式ヘッドレスト。
  7. 前記芯材は前記移動空間の開口端部に、直接又は前記表皮を介して発泡成形型と当接することで発泡樹脂が前記移動空間内へ進入するのをシールするシール面を有する請求項1〜6のいずれかに記載の可倒式ヘッドレスト。
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