JP5421038B2 - 振れ修正装置 - Google Patents

振れ修正装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5421038B2
JP5421038B2 JP2009214513A JP2009214513A JP5421038B2 JP 5421038 B2 JP5421038 B2 JP 5421038B2 JP 2009214513 A JP2009214513 A JP 2009214513A JP 2009214513 A JP2009214513 A JP 2009214513A JP 5421038 B2 JP5421038 B2 JP 5421038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction
load
unit
rotor
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009214513A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011064539A (ja
Inventor
一郎 伊藤
宏樹 松久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Corp
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Denso Wave Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2009214513A priority Critical patent/JP5421038B2/ja
Publication of JP2011064539A publication Critical patent/JP2011064539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5421038B2 publication Critical patent/JP5421038B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Balance (AREA)

Description

本発明は、振れ修正装置に関する。
従来の修正対象物の振れ量を修正する修正方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の場合、修正対象物は、修正の最初から修正が必要となる部分に目標とする修正量に対応する荷重が加えられる。そして、修正対象物の振れ量が予め設定されている規格内に収まるまで、修正対象物への荷重の印加と振れ量の検出とが繰り返される。
しかしながら、修正対象物は、加えられる荷重とこの荷重によって修正される修正量との間に個体差がある。そのため、特許文献1の場合、修正対象物の振れ量の修正に必要な時間および修正の回数が増加する。その結果、作業工程の定量的な管理が困難になるという問題がある。
特開昭58−155310号公報
そこで、本発明の目的は、修正対象物の個体差にかかわらず、修正に必要な時間および修正の回数を低減しつつ作業工程が定量的に管理される振れ修正装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、変化パターン取得部は、修正対象物の中心軸を中心とする全周において振れ量が取得されると、振れ量が最大となる振れ量最大位置において、修正対象物の弾性限度より小さな第一荷重を修正対象物へ加える。これにより、変化パターン取得部は、第一荷重に対応して修正対象物の個体ごとに固有の変位量の変化パターンを取得する。修正パターン選択部は、この修正対象物に固有の変化パターンに基づいて、複数設定されている修正パターンのうち誤差が最小となる最適修正パターンを選択する。第二荷重設定部は、目標となる振れ修正量から最適修正パターンを用いて第二荷重を設定する。これにより、荷重印加部は、第二荷重設定部で設定された制御値に応じて修正対象物に第二荷重を加える。このように、請求項1記載の発明では、中心軸を中心に修正対象物を一回転させる間に全周の振れ量を取得し、この振れ量が最大となる位置で修正対象物に第一荷重を加える。そして、第一荷重によって得られた修正対象物の変位量から最適修正パターンを選択し、この最適修正パターンにより目標となる修正量に対応する第二荷重を設定することによって、修正対象物は第二荷重で修正される。その結果、修正対象物は、全周の振れ量の取得、振れ量最大位置における第一荷重の印加、およびこの振れ量最大位置における第二荷重の印加という手順で振れの修正が完了する。すなわち、修正対象物は、振れ量最大位置において第一荷重および第二荷重が続けて印加される。振れの修正に先だって第一荷重を印加することにより、修正対象物を適切に変位させるためにどのような荷重をどのように印加すればよいかが推測され、推測した荷重の印加手順が最適修正パターンとして取得される。そして、この最適修正パターンにしたがうことにより、修正対象物には第二荷重の印加の当初から目標とする振れ修正量に対応する適切な荷重が印加される。その結果、短時間で修正される振れ量が収束し、修正回数は低減される。したがって、修正対象物の個体差に関わらず、修正に必要な時間および修正の回数を低減することができ、作業工程を定量的に管理することができる。
本発明の一実施形態による振れ修正装置の機械的な構成を示す概略図 一実施形態による振れ修正装置の電気的な構成を示すブロック図 荷重と変位量との関係である修正パターンを示す模式図 一実施形態による振れ修正装置の作動の流れを示す概略図
以下、本発明の一実施形態による振れ修正装置を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、振れ修正装置10は、回転支持部11、検出部12、荷重印加部13および反力取得部14を備えている。回転支持部11は、修正対象物を支持する。修正対象物は、例えばオルタネータのロータ15などが適用される。修正対象物であるロータ15は、シャフト16と、ロータコア17とから構成されている。シャフト16はロータコア17に圧入され、ロータコア17はシャフト16の径方向外側へ突出している。回転支持部11は、天地方向においてロータ15の上端部側に位置する上端支持部18、および下端部側に位置する下端支持部19を有している。これら上端支持部18および下端支持部19からなる回転支持部11は、ロータ15の中心軸20を中心としてロータ15を支持している。回転支持部11は、下端支持部19に駆動手段としてのモータ21を有している。モータ21は、ロータ15を支持する下端支持部19を回転駆動する。これにより、回転支持部11に支持されているロータ15は、中心軸20を中心に回転可能である。また、上端支持部18と下端支持部19とは、上下へ移動可能である。これにより、上端支持部18と下端支持部19との間の距離は変化し、修正対象物であるロータ15は回転支持部11に容易に取り付けられる。
検出部12は、振れ量検出手段としての測長器23を有している。測長器23は、修正対象物であるロータ15の上端側に設けられ、ロータ15のシャフト16に接触可能である。測長器23は、シャフト16に接することにより、回転支持部11によって回転するロータ15の振れを含む変位量を検出する。測長器23とシャフト16とが接する位置は、検査位置に相当する。
荷重印加部13は、修正対象物であるロータ15の軸方向において中央付近、すなわちロータコア17の近傍に設けられている。荷重印加部13は、駆動手段としてのアクチュエータ24、および押圧部25を有している。押圧部25は、ロータ15のロータコア17と接触可能である。アクチュエータ24は、押圧部25をロータコア17側へ押し付ける力を発生する。押圧部25は、アクチュエータ24で発生した力によってロータコア17をその径方向へ押し付ける。これにより、荷重印加部13は、ロータコア17に対し径方向、すなわち中心軸20と垂直な方向へ力を加える。反力取得部14は、ロードセル26を有し、荷重印加部13と一体に設けられている。反力取得部14のロードセル26は、荷重印加部13からロータ15へ力が加えられたとき、この力によって押圧部25がロータ15から受ける反力を検出する。反力取得部14は、荷重印加部13からロータ15へ加える力に関連づけてロータ15から受ける反力を取得する。
次に、上記の振れ修正装置10の電気的な構成について図2に基づいて説明する。
振れ修正装置10は、制御部30を備えている。制御部30は、図示しないCPU、ROMおよびRAMを有するマイクロコンピュータで構成されている。制御部30は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムにしたがって振れ修正装置10の全体を制御する。また、制御部30は、上記の回転支持部11のモータ21、検出部12の測長器23、荷重印加部13のアクチュエータ24および反力取得部14のロードセル26に接続している。さらに、制御部30は、回転角度取得部31、荷重制御部32、記憶部33、変化パターン取得部34、修正パターン選択部35および第二荷重設定部36に接続している。回転角度取得部31、荷重制御部32、変化パターン取得部34、修正パターン選択部35および第二荷重設定部36は、制御部30で実行されるコンピュータプログラムによってソフトウェア的またはハードウェア的に実現されている。
制御部30は、ドライバ41を経由してモータ21へ駆動信号を出力することにより、回転支持部11の回転を制御する。制御部30は、測長器23からロータ15の振れを含む変位量を取得する。具体的には、制御部30は、測長器23から出力されたパルスをカウンタ42でカウントし、エンコーダ43でコード化することによりロータ15の変位量を取得する。回転角度取得部31は、例えばモータ21の回転位置などから回転支持部11に支持されている修正対象物であるロータ15の回転角度を取得する。このとき、回転角度取得部31は、ロータ15の回転角度と検出部12の測長器23で検出するロータ15の振れ量または変位量とを関連づけて取得する。すなわち、回転角度取得部31は、ロータ15の回転角度ごとに、回転角度に応じたロータ15の振れ量を取得する。
荷重制御部32は、荷重印加部13に指示する制御値を設定する。制御値は、荷重印加部13からロータ15へ加える力に対応する。荷重制御部32は、設定された制御値に基づいてドライバ44を経由してアクチュエータ24へ駆動信号を出力する。これにより、アクチュエータ24は、荷重制御部32で設定された制御値に対応する力を発生する。制御部30は、反力取得部14のロードセル26で検出した反力に対応する電気信号をアンプ45で増幅し、A/D変換器46でデジタル信号に変換された信号を取得する。荷重制御部32は、設定された制御値に基づいてアクチュエータ24を制御するとき、反力取得部14で取得するロータ15からの反力が荷重印加部13へ指示する制御値に対応する力を下回るように制御する。すなわち、荷重制御部32は、反力取得部14で取得した反力に基づいて、荷重印加部13からロータ15に対し適正な力が加わるようにアクチュエータ24をフィードバック制御する。
記憶部33は、例えば磁気的若しくは光学的、または不揮発性メモリなどの記憶媒体を有している。記憶部33は、検出部12の測長器23および回転角度取得部31で取得されたロータ15の回転角度および振れ量若しくは変位量、反力取得部14で取得した反力、ならびに複数の修正パターンなどを記憶している。修正パターンは、修正対象物であるロータ15の振れ量を修正するために予め複数の修正パターンとして用意され、記憶部33に記憶されている。この修正パターンは、図3に示すように修正対象物であるロータ15に加える荷重と変位量との関係を示すパターンとして記憶されている。なお、記憶部33は、制御部30に接続する記憶媒体だけでなく、制御部30を構成するROMおよびRAMを含めてもよい。
変化パターン取得部34は、修正対象物であるロータ15に第一荷重を加えたときに、ロータ15に生じる変位量を検出部12から取得する。このとき、変化パターン取得部34が取得する変位量は、ロータ15に第一荷重を加えたときに、ロータ15の変形などによって生じるものであり、ロータ15の歪みなどによる振れ量とは異なるものである。この変位量は、ロータ15の剛性や弾性などによってロータ15の個体ごと相違し、各ロータ15に固有の値である。変化パターン取得部34は、この第一荷重を加えたときの変位量を検出部12の測長器23から取得する。
回転角度取得部31で修正対象物であるロータ15の全周において振れ量が取得されると、制御部30は振れ量が最大となる振れ量最大位置を抽出する。振れ量最大位置が抽出されると、荷重制御部32は荷重印加部13のアクチュエータ24へ第一荷重に対応する制御値を出力する。これにより、ロータ15は、振れ量最大位置において荷重印加部13から第一荷重を受ける。この第一荷重は、修正対象物であるロータ15の弾性限度より小さな値として予め設定され、記憶部33に記憶されている。第一荷重は、ロータ15の弾性限度より小さく、特に弾性限度の1/2より小さく設定されている。変化パターン取得部34は、図3の破線で示すように、ロータ15に第一荷重L1が加えられたときのロータ15の変位量を変化パターンPとして取得する。
修正パターン選択部35は、ロータ15へ第一荷重L1を加えたときに変化パターン取得部34で取得したロータ15の変化パターンPに基づいて、記憶部33に記憶されている複数の修正パターンから最適修正パターンを選択する。この最適修正パターンは、複数の修正パターンのうち、ロータ15へ第一荷重L1を加えたときのロータ15の変化パターンとの誤差が最小となるものが選択される。例えば図3に示す場合、記憶部33には、3つの修正パターンA、B、Cが記憶されている。修正パターン選択部35は、記憶部33に記憶されている3つの修正パターンA、B、Cから、変化パターンPとの誤差が最小となる修正パターンBを最適修正パターンSpとして選択する。
第二荷重設定部36は、ロータ15の目標とする振れ修正量から、修正パターン選択部35で選択した最適修正パターンSpに基づいて荷重を算出し、算出した荷重を第二荷重に設定する。例えば図3に示す場合、ロータ15の目標とする振れ修正量Trとしたとき、第二荷重設定部36は最適修正パターンSp(=B)を用いて、振れ修正量Trに相当する荷重を算出する。そして、第二荷重設定部36は、算出したこの荷重を第二荷重L2に設定し、この第二荷重L2を荷重制御部32から荷重印加部13へ指示する制御値に設定する。これにより、荷重印加部13は、ロータ15に対し目標とする振れ修正量に対応する第二荷重L2を印加する。この場合、荷重制御部32は、荷重印加部13からロータ15に対し最適修正パターンSpに沿った力が加わるようにアクチュエータ24へ出力する制御値を制御する。
次に、上記の構成による振れ修正装置10の動作の流れについて図4に基づいて説明する。
修正対象物であるロータ15は、回転支持部11の上端支持部18と下端支持部19との間に取り付けられる(S101)。回転支持部11にロータ15が取り付けられると、回転角度取得部31でロータ15の回転角度および振れ量が取得される(S102)。具体的には、制御部30は、ドライバ41を経由して回転支持部11のモータ21へ駆動信号を出力する。制御部30は、中心軸20を中心にロータ15を確実に一回転させるため、例えば370°の回転に対応する駆動信号をモータ21へ出力する。これにより、回転支持部11に取り付けられたロータ15は、モータ21の駆動力によって中心軸20を中心に回転する。このとき、検出部12は、測長器23でロータ15の振れ量を検出する。そして、回転角度取得部31は、モータ21の回転角度すなわちロータ15の回転位置と、その回転位置におけるロータ15の振れ量とを関連づけて記憶部33に記憶する。
ロータ15の回転位置と振れ量とが取得されると、制御部30は、検出したロータ15の振れ量が予め設定されている規格内にあるか否かを判断する(S103)。そして、制御部30は、ロータ15の振れ量がこの規格内にあると判断すると(S103:Yes)、対象となる回転支持部11に現在支持されているロータ15は規格内品として、修正を加えることなく処理を終了する。ロータ15は、ロータコア17にシャフト16が圧入されるため、圧入の際に振れの原因となる歪みが生じる。そのため、制御部30は、ロータ15の修正に先立って、この歪みが規格内にあるか否かを判断し、歪みが規格内であれば良品として修正を加えることなく処理を終了する。
一方、制御部30は、ロータ15の振れ量が規格内にない、すなわち規格外であると判断すると(S103:No)、その規格からのずれが修正可能な範囲にあるか否かを判断する(S104)。制御部30は、対象となっているロータ15が修正可能な範囲にない、すなわち修正可能な範囲外であると判断すると(S104:No)、対象としてロータ15は規格外品として処理を終了する。つまり、S104において規格外と判断されたロータ15は、この後の修正処理を加えても規格内に収まらない、あるいは修正処理の際に各部の破損を招くおそれがある。したがって、S104において修正可能な範囲外と判断されたロータ15は、規格外品として廃棄される。なお、ここでロータ15の振れ量が規格内にあるか否か、および修正が可能な範囲内にあるか否かは、ロータ15の全周における振れ量の平均値を基準として判断、またはロータ15の全周のうち最大となる振れ量を基準として判断のいずれであってもよい。また、振れ量の平均値および振れ量の最大値の双方を基準としてロータ15の振れ量が規格内にあるか否かを判断してもよい。
制御部30は、検出したロータ15の振れ量が修正可能な範囲内にあると判断すると(S104:Yes)、振れ量が最大となる振れ量最大位置を抽出し、抽出した振れ修正位置までロータ15を回転させる(S105)。すなわち、制御部30は、記憶部33に記憶した回転角度ごとのロータ15の振れ量から、振れ量が最大となる振れ量最大位置を抽出する。そして、制御部30は、この振れ量最大位置へロータ15を回転させるために、振れ量最大位置に対応する駆動信号をドライバ41を経由してモータ21へ出力する。これにより、回転支持部11に支持されているロータ15は、振れ量最大位置において荷重印加部13と対向する。
ロータ15が回転し、振れ量最大位置において荷重印加部13と対向すると、荷重印加部13はロータ15の振れ量最大位置に第一荷重L1を加える(S106)。すなわち、荷重制御部32は、ドライバ44を経由してアクチュエータ24に第一荷重L1に対応する駆動信号を出力する。これにより、アクチュエータ24によって駆動される押圧部25は、ロータ15の振れ量最大位置においてロータコア17に接し、ロータコア17を径方向へ押し付ける。このとき、押圧部25は、第一荷重L1でロータ15に力を加える。この第一荷重L1は、上述のように弾性限度より小さく、好ましくは弾性限度の1/2より小さく設定されている。
荷重印加部13からロータ15へ第一荷重L1が加えられると、変化パターン取得部34は、検出部12の測長器23からロータ15の変位量の変化パターンPを取得する(S107)。第一荷重L1に対応するロータ15の変位量の変化パターンPを取得すると、修正パターン選択部35は、検出した変位量の変化パターンPに基づいて、記憶部33に記憶されている複数の修正パターンA、B、Cのうち、検出した変位量の変化パターンPとの誤差が最小となる最適修正パターンSpを選択する(S108)。本実施形態の場合、記憶部33は、図3に示すように3つの修正パターンA、B、Cを記憶している。荷重印加部13からロータ15へ第一荷重L1を加えるとき、ロータ15は荷重印加部13からの荷重が「0」の状態から第一荷重L1になるまで徐々に荷重が加えられる。そのため、変化パターン取得部34は、回転支持部11に現在取り付けられている修正の対象となっているロータ15について、図3の破線で示すように第一荷重L1が加わるまで荷重と変位量との関係を変化パターンPとして取得する。この変化パターンPは、修正の対象となっているロータ15に固有の関係である。修正パターン選択部35は、予め記憶部33に記憶されている修正パターンA、B、Cのうち、修正の対象となっているロータ15で取得された変化パターンPに最も誤差の小さい修正パターン(本実施形態の場合、修正パターンB)を最適修正パターンSpとして選択する。
第二荷重設定部36は、最適修正パターンSpが選択されると、最適修正パターンSpに基づいて修正の対象となっているロータ15に対し加える第二荷重L2を設定する(S109)。すなわち、第二荷重設定部36は、S102で測定した振れ量から、ロータ15に対し目標となる振れ修正量Trを設定する。そして、第二荷重設定部36は、選択した最適修正パターンSpに基づいて、設定した振れ修正量Trに対応する荷重、すなわち設定した振れ修正量Trを確保するために必要な荷重を算出する。具体的には、第二荷重設定部36は、図3に示すように最適修正パターンSpを用いて振れ修正量Trに対応する荷重を算出し、算出した荷重を第二荷重L2に設定する。さらに、第二荷重設定部36は、算出した荷重を第二荷重L2として設定し、荷重制御部32へ出力する。荷重制御部32は、第二荷重設定部36で設定された第二荷重L2に対応する駆動信号をアクチュエータ24に出力する。
第二荷重L2が設定され荷重制御部32からアクチュエータ24へ駆動信号が出力されると、荷重印加部13の押圧部25はロータコア17を押し付け、ロータ15の振れは修正される(S110)。押圧部25は、S106で第一荷重L1を印加する際にロータコア17に接している。そのため、アクチュエータ24によって駆動される押圧部25は、ロータ15の振れ量最大位置においてロータコア17を径方向へ押し付ける。このとき、押圧部25は、第二荷重L2でロータ15に力を加える。この場合、上述のようにS106において押圧部25はロータコア17に接しているため、ロータコア17は第一荷重L1に連続して第二荷重L2が加えられる。すなわち、押圧部25は、第一荷重L1によりロータコア17に力を加えた後、引き続き第二荷重L2によりロータコア17へ力を加える。このようにロータコア17に力を加えることにより、ロータ15の振れは修正される。この場合、荷重制御部32は、第一荷重L1から第二荷重L2まで最適修正パターンSpに沿った変位量の変化が生じるように、アクチュエータ24に対し制御値を出力してもよい。ロータ15の修正が完了すると、対象となっているロータ15は回転支持部11から取り外され、処理が終了する。
以上説明したように、一実施形態では、変化パターン取得部34が修正対象物であるロータ15の中心軸20を中心とする全周において振れ量を取得すると、荷重印加部13は振れ量最大位置においてロータ15へ第一荷重L1を加える。これにより、変化パターン取得部34は、第一荷重L1に対応するロータ15の個体ごとに固有の変位量を変化パターンPとして取得する。修正パターン選択部35は、このロータ15に固有の変化パターンPを参考に、複数の修正パターンA、B、Cのうち誤差が最小となる最適修正パターンSp(=B)を選択する。第二荷重設定部36は、最適修正パターンSpを用いて、ロータ15の目標となる振れ修正量Trから第二荷重L2を設定する。これにより、荷重印加部13は、第二荷重設定部36で設定された第二荷重L2に対応する制御値にしたがって、ロータ15へ第二荷重L2を加える。このように、一実施形態では、中心軸20を中心にロータ15を約一回転させる間に全周の振れ量を取得し、この振れ量が最大となる位置でロータ15へ第一荷重L1を加える。そして、第一荷重L1によって得られたロータ15の変位量から最適修正パターンSpを選択し、この最適修正パターンSpにより目標となる修正量Trに対応する第二荷重L2を設定することによって、ロータ15は第二荷重L2で修正される。その結果、ロータ15は、全周における振れ量の取得、振れ量最大位置における第一荷重L1の印加、およびこの振れ量最大位置における第二荷重L2の印加という手順で振れの修正が完了する。すなわち、ロータ15は、振れ量最大位置において第一荷重L1および第二荷重L2が続けて印加される。第二荷重L2による振れ修正に先だって、第一荷重L1を印加することにより、ロータ15を適切に変位させるためにどのような荷重をどのように印加すればよいかが推測され、推測した荷重の印加手順が最適修正パターンSpとして取得される。そして、この最適修正パターンSpにしたがうことにより、ロータ15には第二荷重L2の印加の当初から目標とする振れ修正量に対応する適切な荷重が印加される。その結果、短時間でロータ15で修正される振れ量が収束し、修正回数は低減される。したがって、ロータ15の個体差に関わらず、修正に必要な時間および修正の回数を低減することができ、作業工程を定量的に管理することができる。
また、一実施形態では、記憶部33に複数の修正パターンA、B、Cを記憶し、この中から第一荷重L1におけるロータ15の変化パターンとの誤差が最小の最適修正パターンSpが選択される。そのため、ロータ15に個体差がある場合でも、その個体差に応じて最も適した修正パターンが適用される。したがって、ロータ15の個体差に関わらず、ロータ15の振れを精度よく修正することができる。
さらに、一実施形態では、修正対象となるロータ15は、天地方向に中心軸20を向けて回転支持部11に取り付けられる。ロータ15は、軸状のシャフト16の中央付近に重量物であるロータコア17が設けられている。そのため、ロータ15を中心軸20が水平になるように支持すると、シャフト16にはロータコア17の重量による重力方向下方への撓みが生じる。その結果、検出される振れ量や変位量は重力の影響を受けやすくなり、精度の低下を招く。そこで、本実施形態のようにロータ15の中心軸20を天地方向に向けて上下から回転可能に支持することにより、ロータ15のように中央部にロータコア17などの重量物を有する場合でも、重力の影響が排除される。したがって、振れの検出精度を高めることができるとともに、振れの修正の精度も高めることができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本実施形態では、記憶部33に3つの修正パターンA、B、Cを記憶する例について説明した。しかし、修正パターンは、対象とする修正対象物の特性に応じて3つ以上を用意してもよい。また、本実施形態では、修正対象物としてオルタネータのロータ15を例に説明したが、当然にオルタネータのロータ15に限らず、任意の物品を修正対象物として適用することができる。
図面中、10は振れ修正装置、11は回転支持部、12は検出部、13は荷重印加部、14は反力取得部、15はロータ(修正対象物)、20は中心軸、31は回転角度取得部、32は荷重制御部、33は記憶部、34は変化パターン取得部、35は修正パターン選択部、36は第二荷重設定部を示す。

Claims (1)

  1. 修正対象物を、天地方向に延びる中心軸を中心として回転可能に上端部および下端部において支持する回転支持部と、
    前記修正対象物において予め定められている検査位置における振れ量を検出する検出部と、
    前記修正対象物に、前記中心軸と垂直な方向へ力を加える荷重印加部と、
    前記検出部で検出する前記修正対象物の振れ量に関連づけて、前記回転支持部による前記修正対象物の回転角度を取得する回転角度取得部と、
    前記荷重印加部から前記修正対象物に加えられた力に関連づけて、この力によって前記修正対象物から受ける反力を取得する反力取得部と、
    前記荷重印加部に対し前記修正対象物へ加える力を制御値として指示するとともに、前記反力取得部で取得する反力が前記荷重印加部へ指示した前記制御値を下回るように制御する荷重制御部と、
    前記修正対象物の振れ量を修正するための修正パターンを、前記修正対象物に加える荷重と前記修正対象物の変位量との関係として複数記憶している記憶部と、
    前記回転角度取得部で前記修正対象物の全周における振れ量が取得されると、振れ量が最大となる振れ量最大位置で前記修正対象物に予め設定され前記修正対象物の弾性限度より小さな第一荷重を加え、前記第一荷重を加えたときの変位量の変化パターンを前記検出部から取得する変化パターン取得部と、
    前記変化パターン取得部で取得した前記変化パターンから、前記記憶部に記憶されている複数の修正パターンのうち前記変化パターンとの誤差が最小となる最適修正パターンを選択する修正パターン選択部と、
    前記修正パターン選択部で選択した前記最適修正パターンに基づいて、前記修正対象物に対して目標とする振れ修正量に応じた荷重を算出し、算出した荷重を第二荷重として前記荷重制御部から前記荷重印加部へ指示する制御値に設定する第二荷重設定部と、
    を備えることを特徴とする振れ修正装置。
JP2009214513A 2009-09-16 2009-09-16 振れ修正装置 Active JP5421038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009214513A JP5421038B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 振れ修正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009214513A JP5421038B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 振れ修正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011064539A JP2011064539A (ja) 2011-03-31
JP5421038B2 true JP5421038B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=43950957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009214513A Active JP5421038B2 (ja) 2009-09-16 2009-09-16 振れ修正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5421038B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58155310A (ja) * 1982-03-11 1983-09-16 Toyota Motor Corp 軸物歯車の横振れ修正方法および装置
US5365781A (en) * 1992-04-03 1994-11-22 Michelin Recherche Et Technique S.A. Tire uniformity correction without grinding
JP2004205208A (ja) * 2002-10-28 2004-07-22 Mitsuboshi Belting Ltd 回転バランス修正方法及びその修正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011064539A (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10471593B2 (en) Rotation driving apparatus, robot apparatus, control program, and article manufacturing method
EP2543975B1 (en) Angle of rotation detetction device
JP5038861B2 (ja) 位置測定装置
JP6316858B2 (ja) モータの軸精度自動測定装置
EP1898197A2 (en) Upgraded balancing machine for vehicle wheels
KR101529805B1 (ko) 풍력 터빈을 작동하는 방법
EP2487054B1 (en) Apparatus and method for mounting and demounting a tire to or from a rim of a vehicle wheel
EP1497905A1 (en) Method for automatically compensating for unbalance correction position and correction amount in balyncing machine
US20160223591A1 (en) Method for producing a force-measuring element
EP0988986A2 (en) Paper feed control method
WO2009116513A1 (ja) タイヤ試験機及びタイヤ試験方法
JP5421038B2 (ja) 振れ修正装置
CN109642845B (zh) 轮胎平衡测定装置、轮胎平衡测定装置的评价方法、轮胎平衡测定装置的校正方法、轮胎平衡测定装置的校正程序
JP2008281468A (ja) 角度割り出し精度測定装置、及び角度割り出し精度測定方法
JP2979228B2 (ja) タイヤユニフォミティーの測定方法
EP0872655B1 (en) Magnetic bearing device and method starting the device
JP2017030072A (ja) 締付確認方法
JP5344886B2 (ja) ホイール剛性測定装置及びホイール剛性の測定方法
JP4872340B2 (ja) ロータリエンコーダの回転スリット板組付け方法および装置
JP5402100B2 (ja) 板材保持装置、板材保持方法、レーザ溶接システム、およびレーザ溶接方法
JP2012117884A (ja) エンコーダ誤差補正装置
JP5124123B2 (ja) 帯板供給装置
JP5447263B2 (ja) 薄肉リング状ワークの寸法測定方法、及び寸法測定装置
JPS6146320A (ja) 自動歪取りプレス装置
JP5204596B2 (ja) 自動平衡式波面計の補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5421038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250