JP5419764B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の正面概略断面図である。
誘導加熱調理器は、鍋やフライパンなどの被加熱物を載置する天板1を備えており、天板1直下には、天板1上に載置された被加熱物を誘導加熱する加熱コイル2が設けられている。加熱コイル2はコイルベース3上に載置され、接着やネジ留め等によってコイルベース3に固定されている。コイルベース3の下面には、加熱コイル2からの漏洩磁束を磁気的にシールドする磁性体としてのフェライトコア4が配置されている。このフェライトコア4は、加熱コイル2から発生する磁力線を天板1上方の被加熱物に集中させるためのものである。また、加熱コイル2の外周には、加熱コイル2からの漏洩磁界を低減するための環状導電体5が配置されている。
加熱コイル駆動部は、直流電力を高周波電力に変換するインバータ回路10と、インバータ回路の出力に接続され、高周波電流が流れることにより被加熱物を誘導加熱する加熱コイル2及び共振コンデンサ12からなる負荷回路13とを有している。インバータ回路10は、スイッチング素子(パワー素子)6と、そのパワー素子6にそれぞれ逆並列に接続されたダイオード11とからなる。また、誘導加熱調理器は、商用電源14に接続され、この商用電源14から供給される交流電圧は、整流回路15にて直流電圧に変換され、インバータ回路10に供給されるようになっている。
図3は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器の正面概略断面図である。図3において、図1に示した実施の形態1と同一部分には同一符号を付す。また、回路構成は図2と同様である。
実施の形態2の誘導加熱調理器は、実施の形態1の環状導電体5に代えて、環状導電体21を設けたもので、その他の部品構成は実施の形態1と同様である。環状導電体21は、円筒部21aと、円筒部21aの上端から外方に天板1と略平行に延びる円板環状のフランジ部21bと、フランジ部21bの端部から天板1と反対方向に延びる壁部21cとから構成されている。また、実施の形態1と同様のパワー素子6を、壁部21cの外周面に図示しない固定手段を介して熱的に結合するように取り付けた構成としている。また、実施の形態2では、横置きにした基板7にリード線8を介してパワー素子6を電気的に接続している。なお、全実施の形態において基板7の配置方法は特に限定するものではないが、実施の形態2では、パワー素子6を縦置きにした構成であるため、基板7を下部本体ケース9に横置きにしても、短いリード線8で接続できる。
図4は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器の正面概略断面図である。図4において、図3に示した実施の形態2と同一部分には同一符号を付す。また、回路構成は図2と同様である。
実施の形態3の誘導加熱調理器は、実施の形態2の環状導電体21の一部(ここではフランジ部21b)を円板環状の伝熱材31を介してガラス製の天板1裏面に接触させるようにしたものである。その他の構成は実施の形態2と同様である。
図5は、本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器の正面概略断面図である。図5において、図3に示した実施の形態2と同一部分には同一符号を付す。また、回路構成は図2と同様である。
実施の形態4の誘導加熱調理器は、環状導電体21の壁部21cの内側に形成された空間内に、パワー素子6と共振コンデンサ12とを配置したものである。壁部21cの上下方向の長さは、その内側空間に、パワー素子6、共振コンデンサ12及び基板7を全て収容できる長さとする。
Claims (9)
- 直流電力を高周波電力に変換する、スイッチング素子を用いたインバータ回路と、
前記インバータ回路の出力に接続され、高周波電流が流れることにより被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルの外周に配設され、加熱コイルからの漏洩磁束を低減させるための環状導電体とを有し、
前記スイッチング素子を前記環状導電体に熱的に結合するように前記環状導電体に直接的に取り付けたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記環状導電体の一部を、伝熱材を介して、被加熱物が載置される天板に接触させたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
- 直流電力を高周波電力に変換する、スイッチング素子を用いたインバータ回路と、
前記インバータ回路の出力に接続され、高周波電流が流れることにより被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルの外周に配設され、加熱コイルからの漏洩磁束を低減させるための環状導電体とを有し、
前記スイッチング素子を前記環状導電体に熱的に結合するように取り付け、また、前記環状導電体の一部を、伝熱材を介して、被加熱物が載置される天板に接触させたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記加熱コイルと共振コンデンサとからなる負荷回路を備え、前記環状導電体は、前記加熱コイルの下方の空間を囲む壁部を有し、該壁部の内側空間に、前記スイッチング素子と前記共振コンデンサとを配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記環状導電体は、加熱コイルの外周を取り囲む円筒部と、該円筒部の上端から外方に延びる円板環状のフランジ部とを有し、該フランジ部の下面に前記スイッチング素子を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
- 前記環状導電体は、加熱コイルの外周を取り囲む円筒部と、該円筒部の上端から外方に延びる円板環状のフランジ部と、該フランジ部の端部から下方に延びる壁部とを有し、該壁部の外面に前記スイッチング素子を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
- 直流電力を高周波電力に変換する、スイッチング素子を用いたインバータ回路と、
前記インバータ回路の出力に接続され、高周波電流が流れることにより被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルの外周に配設され、加熱コイルからの漏洩磁束を低減させるための環状導電体とを有し、
前記環状導電体は、加熱コイルの外周を取り囲む円筒部と、該円筒部の上端から外方に延びる円板環状のフランジ部とを有し、該フランジ部の下面に前記スイッチング素子を熱的に結合するように取り付けたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 直流電力を高周波電力に変換する、スイッチング素子を用いたインバータ回路と、
前記インバータ回路の出力に接続され、高周波電流が流れることにより被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
前記加熱コイルの外周に配設され、加熱コイルからの漏洩磁束を低減させるための環状導電体とを有し、
前記環状導電体は、加熱コイルの外周を取り囲む円筒部と、該円筒部の上端から外方に延びる円板環状のフランジ部と、該フランジ部の端部から下方に延びる壁部とを有し、該壁部の外面に前記スイッチング素子を熱的に結合するように取り付けたことを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記スイッチング素子にSiC半導体を使用したことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の誘導加熱調理器。
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